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機会があれば誰か教えてください

 お客様から「のど飴を」と求められて『ヴイックスドロップ』のある棚を案内したものの、症状を尋ねたら患者さんは10歳の娘さんで、喉が赤く腫れているのを視認しているという。
 ありゃん(^_^;)
 それなら消毒薬もどきじゃなくて、炎症を抑えるアズレン系の『パブロントローチAZ』の方が良いかと。
 そうお話をしたら、薬を使うのを躊躇された。
 他に服用している薬があるのか尋ねるも、それは無いというお返事。
 それじゃあ、薬でアレルギーを起こした事でもあるのかと思ったけど、それも無い模様。
 結局、薬を避けようと思った理由は分からずじまい。
 それでいて同じアズレン系の『マードレトローチ』に興味を持たれたが、こちらは15歳以上という年齢制限がある。
 一瞬、年齢制限を見落としそうになった。
 アブねぇアブねぇ(;´Д`)
 15歳以上に制限されているのは、アズレンの他にクロルヘキシジン塩酸塩が入っているからだろうか。
 後で調べたら、アナフィラキシーショックの事例があるらしい。
 『パブロントローチAZ』を購入して頂いたものの、喉が赤く腫れているのを確認していながら薬の使用を避けようと思った理由が分からないままで、なんだかスッキリしない。
 そういう思考というか、気持ちというか、そういうモノに寄り添わなければならないのだけど、言ってもらわないと理解できないのは、私の方の技能不足か人間的欠陥かと悩み始めると止まらないんですよ……。

 外用消炎剤の棚で、成分の区別無く選んで迷っている様子のお客様がいたため、声を掛けてみた。
 自分自身はパソコンを買うにもパーケージングされた商品の外箱に書いてあるようなスペックではなく個々の部品、つまり薬でいうところの個々の成分を調べて、備わっている機能と自分の使用目標や目的と照らし合わせて、購入する物を選んでいる。
 いわば、素人ながらも少しばかり勉強してからパソコンを選んで、分らないことは店員さんに尋ねて教えてもらうようにしていた。
 だから、お客様が薬の外箱に書いてある少ない情報だけを見比べて、どういう判断をしているのかが、サッパリ分らない。
 効能として書いてあるのはメーカーが治験データに基づいて申請した物だけだから、実は効能があっても申請していないため書いていないケースもあるし、逆に効能には書いてあっても効き方としては弱い事がある。
 分かりやすい例だと、炎症を抑えるトラネキサム酸は、喉の痛み止めの薬に入っているかと思えば、口内炎の薬にも入っていたりする。
 でも、喉の痛み止めの薬の効能書きに「口内炎」とは書いていない商品があり、口内炎の薬に「のどの痛み」とは書いていなかったりする。
 同じ成分で、炎症を抑える効果は当然同じでも、メーカーが申請していない効能は書けない決まりだから。
 もちろん原則として、薬の使用の際には用法・用量は守らなければならないけど、考え方の一つとして「トラネキサム酸の入った喉の痛み止めが手元にあれば、口内炎の時にも使える」というのはある。
 逆に、アレルギーなど体質の関係で避けなければならない成分がある場合はどうか。
 これも例えば、鎮痛薬でアスピリンを使えない人は『バファリンA』も駄目なのだけれど、『バファリンA』の成分表示にはアスピリンとは書いていない。
 しかし、主成分のアセチルサリチル酸がアスピリンなんである。
 この辺はややこしくて、『アセチルサルチル酸』を開発したドイツのバイエル社が『アスピリン』の名前で商標登録したため一般名詞としては『アセチルサルチル酸』なのに、第一次世界大戦でドイツが敗戦した時に連合国が『アスピリン』の商標を取り上げ、それをまた第二次世界大戦後にアメリカのスターリング社からバイエル社が買い戻すという数奇な運命を辿っていて、何故か日本薬局方では『アスピリン』が『アセチルサルチル酸』の正式名称になっている。
 それをどうしてまた、『バファリンA』を製造販売しているライオン社が成分表示にアセチルサリチル酸の名称を用いているのかは謎。(今度、営業さんが来たら訊いてみようかな?)
 そんな訳で、効果的な薬を選ぶにしても、避けるべき薬を確認するにしても、外箱に書いてある内容は情報不足な訳で、お客様がそれを手掛かりに何を基準にして選んでいるのか、それが分からないから、私としては戸惑うばかり。
 で、逸れた話を戻すと今回のお客様は、成人の息子さんが、ここ数日ほど両足とも腓返(こむらがえ)りを起こしているというお話だった。
 そして、高齢の母親が病院で処方された湿布薬を使ったというのだけれど、その内容が不明のうえ、実際に使ってみての効果については、本人から聞いてきていないそう。
 あうっ(・_・;)
 案内する手掛かりが無い……。
 安楽椅子の名探偵だって、ヒントが無ければ推理できないと思うの。
 他に情報は無いかと息子さんの仕事について尋ねてみると、営業職で車の運転が多いらしい。
 同じ姿勢による筋肉の疲労と、営業職としてのストレスの混合が原因かも。
 湿気と暑さも、当然考えられるしなぁ。
 推理の範囲を狭めるつもりが、広げてしまった……。
 無難なところで、外用消炎剤としては中程度で浸透力のあるフェルビナク製剤にしておきましょうかね。
 ということで『ほぐリラ 冷感』をお買い上げ頂き、本人はシャワー派だというので血流改善のために入浴するよう伝えてくださいとお話した。
 あっ、そうそう。
 家族でも、内容を理解しないまま薬を融通するのは危険だし、飲み薬と比べて貼り薬だから安心ということは無いので、やめて下さいね。
 そして帰られてから、ハッと気がついたΣ( ̄□ ̄;)
 内服薬に『コムレケア』(芍薬甘草湯)を紹介し忘れたことに。
 いつもなら、むしろ内服薬のことを先に考える私なのに、処方された湿布薬を流用したという話に気を取られ過ぎたか……。


 

経口補水液は小まめに複数回に分けて飲む

 お客様が『爽和』などのストレス性の胃腸薬の箱を手に取り、『半夏厚朴湯』のパッケージも眺めていたため声を掛けてみた。
 お話を聞くと、主訴は胃痛と胃のつかえ感とのこと。
 私が触診をする訳にはいかないため、お客様自身に(みぞおち)に指の第一関節までを食い込ませようとすると痛いか試してもらったら、痛むというので『半夏瀉心湯』の方が適応すると考えられることをお話した。
 『半夏厚朴湯』がストレスによって気管支が詰まるのに適応するのに対して、『半夏瀉心湯』は食道からもう少し下の胃の上部にかけて緊張を解く。
 まぁ、「瀉心」というのが瀉心とは「心下のつかえを下ろす」という意味だし。
 一応、『爽和』についても説明して、こちらは健胃剤として働く『安中散』に、緊張によって細い血管が締まり手足が冷えるときに緩和する『四逆散』を加えたもので、どちらかという対人や環境といった外的な要因でのストレスに適応する。
 類似処方には、同じく『安中散』に、水分代謝を改善する茯苓を加えた『安中散加茯苓』があり、こちらは胃に余分な水分が溜まることで前かがみがちになって、起きてもいないことを心配して悩むような内的な心因性のストレスに適応する。
 今回のお客様は、外的なストレスが思い当たるらしく、もし『半夏瀉心湯』が効かない場合の乗り換え先として『爽和』は次点候補となることを説明すると、ひとまず『半夏瀉心湯』を試して頂くことになった。

 知人から漢方薬を勧められたというお客様が来店したんだけど、肝心の漢方薬の名前を覚えていない(^_^;)
 とりあえず症状を尋ねてみると、こむら返りということだから『芍薬甘草湯』の『コムレケア』を案内してみたら、間違いない模様。
 ただ、こむら返りに『芍薬甘草湯』というのは当然の選択ではあるものの、最近購入される方はテレビの影響らしいので、いくつか確認をと思い、ヒアリングしてみた。
 すると、今までにも何度かなっているものの、季節などが関係するかは、発症時に意識したことが無いため分からないという。
 それでも、漢方薬を勧めた知人からは水分補給が必要なことも教えられたらしく、ペットボトルの経口補水液を数種類ほど買い物カゴに入れていた。
 それは確かに、その通り。
 だけど、経口補水液は一時にまとめて飲むのではなく、小まめに複数回に分けて飲むのでなければ体が適切に処理できないことをお話したら、知らなかった様子。
 例えるなら、ゲリラ豪雨で用水路に水が溢れるようなもので、人間の体も急に水を送られてきても処理できないのだ。
 実際、経口補水液のペットボトルには目盛りが付いているのに、案外と知らない人が多いし。
 知人さん、できればそこまで教えてあげて下さいな(^_^;)
 あと、腸は体温より低いと吸収できないため、冷たい物は胃で温まるまで留め置かれてしまい、経口補水液を熱中症対策に使う場合には冷やし過ぎないことも重要。
 熱中症が疑われる場合に体を冷やすのが必要なのは確かだけど、補給する水分は常温のほうが良い。
 こむら返り対策に寝る前に飲むにしても、冷たい状態で飲むと胃に留め置かれて寝付きが悪くなるし。
 そして、こむら返りの原因は水分代謝の異常や筋肉疲労ばかりではなく、心臓疾患でも起きるため、繰り返す場合は病院の受診も視野に入れるようお話した。

 

患者さんの連れが適応しない薬を勧めるのに困ることも

 お客様が、のどスプレーの『フィニッシュA』をレジに持ってきたけど、痛むのは喉の奥だという。
 喉の奥だと、逆流性食道炎や胃炎が原因の可能性も考えられる。
 その場合は、殺菌消毒系の物は合わなかったりするため、炎症を抑えるアズレン系ののどスプレーを勧めたうえで、内服薬の『パブロントローチAZ』や『マードレトローチ』と『駆風解毒湯』を案内した。
 でも、のどスプレーを希望されていたので、アズレン系ののどスプレーをお買い上げ。
 一応は、頭重感や鼻炎など風邪の兆候が無いことからすると、胃炎の可能性は外せないので、消化に良い食事をするようにお話した。

 日焼けの相談でお客様が来店したんだけど、これがもう見事なくらい顔だけでなく太ももや腕も真っ赤で、完全にヤケド状態。
 日焼けしたのは昨日だというから、できれば昨日の段階で来てもらいたかった。
 お客様にもヤケドと同じ状態であることを説明し、痛痒さを抑えるために抗炎症成分の入っている『フリージローション』(桃の葉ローション)を勧めた。
 そして、一緒に日焼けケアの内服薬として『黄連解毒湯』を案内したところ、液剤を希望された。
 どうも、液剤のほうが効きが早いと思われているようだった。
 こむら返りに使う『芍薬甘草湯』でも服用後15分ほど、風邪に用いる『葛根湯』も1時間以内には効いてくるもので、剤形はあまり早さに関係しないことを説明したうえで、一応は『五苓黄解』の液剤を紹介した。
 全身の日焼けは全身ヤケドと同じで、実のところ内臓、特に胃腸にもダメージを受けていると考えられるから、熱を降ろしつつつ水分代謝を改善する『五苓黄解』という選択は有効ではある。
 ただ、一日あたりの価格面では、やはり『黄連解毒湯』の方がお得感がある。
 その辺りも説明すると、『フリージローション』と『黄連解毒湯』を一緒に購入して頂けることになった。
 他に、布団に敷く『エコシート』を買おうとされたけど、あくまで冷感であって熱を下げる訳ではないので費用対効果の点で勧められないことを説明し、『冷えピタ』の方を大量に購入して頂いた。
 私としては、『冷えピタ』も勧められなくて、二重にしたビニール袋に氷を入れた方が良いんだけど。
 まぁ、この場合「何かしら買いたい」というのもお客様の要望だからということで。
 そうそう、『アロエ軟膏』はどうかとも訊かれたけど、痒み止めの成分が入っていないから今の段階では早く、使うとすれば痛痒さが治まってからのケアでの乗り換え先にとお話した。
 あと、皮膚の炎症を軽減するには、温かい食事をして内臓を温めるよう勧めた。
 これは、体としては炎症を起すことで新陳代謝を活性化して皮膚の再生を促そうとするんだけど、いわばそれが痛痒い訳で、体が火照るからといってそこで冷たい物を飲んでしまうと、体の方は「体が冷えちゃう。もっと熱を出さなきゃ!!」と頑張ってしまい、より炎症症状が酷くなってしまうのだ。
 温かい物を飲むことで、体の方は「自分で無理に温めなくてもイイか(・∀・)」と落ち着き、ダメージを受けている胃腸も労(いたわ)ることができる。
 ………お客様と一緒にいた友人らしい人が、たびたび口を挟んできて、湿疹の薬なんかをお客様に勧めるんで、それを阻止するのに苦労した(;´Д`)
 なにせお客様とその人の関係性が分からないから、強く否定して面目を潰すようなマネはできないし、さりとて同意する訳にもいかないし。
 お客様は私の方の話を聞いてくれたけど、なんだったんだろうあの友人の行動は。
 親切心なのか、お客様の役に立つ自分をアピールしたかったのか謎。

 

制酸剤を繰り返し使う人には

 お客様から、肩こりに貼る物より塗る物をと希望され、鎮痛剤としては弱いサリチル酸、中くらいでも皮膚に浸透しやすいフェルビナク、第2類薬では店頭で一番強いインドメタシンの三段階で案内した。
 強さと浸透の良さではジクロフェナクナトリウムもあるんだけど、存在を忘れがちσ(^◇^;)。
 今回もジクロフェナクナトリウムを候補に挙げるのを忘れて、お客様はフェルビナク製剤の購入を決められた。
 そしてお会計しながら、ストレス性の肩こりもありますというお話をして、そういう時には胃薬で治るケースもあるこをお話すると、胃は丈夫とのこと。
 そうであれば、内服薬として上半身を温める『葛根湯』も使えますと伝えたところ、足が冷えるというお返事が。
 それはなおさら、体を温めたほうが良いですな。
 半身浴で20分以上は湯船に浸かり、血流の改善をするよう提案した。
 暖かくなってきたから、のぼせないように窓やドアを開け放すか、水で濡らしたタオルを頭に乗せて。

 『リフレライフ』(安中散加茯苓)を眺めていたお客様に声を掛けると、胃のつかえ感があるとのこと。
 水分代謝を改善し、色々と悩みがちな人の胃の機能低下に使う『安中散加茯苓』より、『半夏瀉心湯』の方が適応しそうですと案内したら、実際に制酸剤を病院から処方されて使っているらしい。
 制酸剤を繰り返し使う人には、なおさら『半夏瀉心湯』が向いている。
 一応、ストレスは思い当たるらしく『半夏瀉心湯』も神経性胃炎に用いるが、『安中散』『四逆散』を合わせた『爽和』も適応するかもしれない。
 そう思って紹介してみたが、以前に『安中散』と痛み止めの『芍薬甘草湯』を合方してある『大正漢方胃腸薬』を使った時には、効かなかったというお話があり、候補を取り下げた。
 本日のところは、相談のみ。
 販売につながらなかったのは一店員としては残念だけど、もとよりドラッグストアーの売上のメインは今や薬ではなく日用品だったりするので、買わなくても気軽に相談してもらえれば良いかと。

 

症状のヒアリングには回数を重ねなければならない事も

 『スルーラックS』を毎週のように購入しているお客様に『スルーラックS』を試して頂いたのだけれど、効いているかはまだよく分からないというお話だった。
 ううん……、外しちゃったかなぁ(;´・ω・)
 ただ、今日になってまた新しい情報を得た。
 腹筋を鍛えるためのストレッチを案内してみたら、以前に腹筋運動をして脱腸を起こした事があり、当時の担当医から過度な運動を止められたそう。
 ストレッチは、普通に腹筋するよりは負荷が掛からないとはいえ、そういう病歴があっては簡単には勧められない。
 そのうえ、あれやこれやと勧めると鬱陶しく思われるだろうし、なかなかに対応が難しくなりそうだ。
 という訳で、今回も『スルーラックS』は購入された。

 以前に腹痛に『コムレケア』(芍薬甘草湯)を、別に日にはお臍の下辺りがゴロゴロと動いて下痢気味になるのに対して『桂枝加芍薬湯』を使って頂いたお客様が、具合が良かったからと『桂枝加芍薬湯』の追加で求めて来店。
 そして前回にも相談を受けた肩こりについては、病院で五十肩と診断されたというのだけれど、詳しく訊いたら肩関節ではなくて、肩の外側が痛むと分かった。
 ありゃま。
 一回のヒアリングでは、症状を把握しきれないねぇ(・_・;)
 温めると少し楽になるというので『独活葛根湯』と、お腹のことから神経性も考えられるため『コリッシュ』(治肩背拘急方)を前回と同じく案内したものの、神経痛となると『疎経活血湯』の適応も考えられそう。
 他に昼間に、自分の心臓の音も気になってしまうようであれば、『加味逍遙散』が候補になることを説明した。
 ただ、症状が多岐に渡ることと、以前に紹介した漢方に詳しい病院をまだ訪れていないというので、重ねて受診してみるよう勧めた。

 

健康情報は必ず「自分に引き寄せて」

 湿布を求めて来店したお客様は、膝の痛みに使うということだった。
 私は普段は、常用するのなら鎮痛効果の弱い物から段階を踏んで乗り換えることを提案して、打ち身とか急性であれば短期決戦に強い物をと勧めている。
 そのうえで漢方薬を紹介して、興味を示されるかを探ってみる。
 漢方薬というと、「長く飲む物」とか「すぐには効かない」と思い込んでいて、全く話を聞いてもらえないことも少なくない。
「風邪には葛根湯」という言葉もあるくらいで、誤解なんだけどねー。
 湿布を常用するのなら、飲み薬の方も検討してみてはと思う。
 今回のお客様は興味を持ってもらえたので、お風呂で温まると楽になるというお話から『桂枝加苓朮附湯』を候補にした。
 しかし、詳しくお話を訊くと、立ち仕事で足が浮腫むということが分かり、外見的に水太りの傾向も見られたため、水分代謝を改善して痛みを緩和する『防已黄耆湯』の方を勧めて、お買い上げ頂いた。
 あと、あまり水分を摂らないというお話で、そうするとむしろ体の方は保水しようとするため、量は必要無いので小まめに飲むよう伝えた。
 ちなみに、飲み薬については全く考えていなかったそう。
 選択肢は、多い方が良いですよん(´∀`)

 お客様から、以前に治療した奥歯が痛むので、何か塗り薬をと要望された。
 うちには『デンタルクリーム』が置いてないから、『新今治水』を案内してお買い上げ頂いた。
 飲み薬を避ける理由は、話を振ってみても何も答えてくれなかったため不明。
 何か他の薬を飲んでるのを、隠したかったのかなぁ。
 服用している薬の種類によっては、鎮痛剤なんて売れないからね。
 一応、歯科医に行くのを優先するようには伝えたけど。

 やや高齢のお客様が、漢方薬の棚をウロウロ。
 声を掛けてみても、「大丈夫」と断られた。
 そしてしばらくすると、「漢方薬あるのに、芍薬甘草湯は置いてないの?」と訊かれた。
 私がこの店で働き始めて漢方薬の種類を充実してきたけど、『芍薬甘草湯』は置けない物の一つで困る。
 というのも、本部から大量の『コムレケア』が送り込まれていて在庫を抱えているから。
 中身は、同じ『芍薬甘草湯』なんですけどね。
 『コムレケア』のパッケージは、こむら返り専用のようなデザインだし、『芍薬甘草湯』の名前は成分表示を見て分かる程度で、『芍薬甘草湯』を探しているお客様からすると、「置いてないの?」となってしまう。
 お客様には同じ物であることを説明して、お買い上げ頂けた。
 ただ、よく足が攣るというので、ちょっと心配。
 脹脛(ふくらはぎ)は「第二の心臓」とも呼ばれていて、下半身に降りた血液を筋力をポンプ代わりに使って上半身に戻す補助をしている。
 足が攣るというのは筋肉の疲労が関係する訳で、脹脛が疲労するほど働くのは、本物のポンプの心臓の機能が低下している可能性があるのだ。
 頻繁に足が攣る人が、病院で調べてみたら心臓の血管の一部が詰まっていることが判明して、手術を受けた例もある。
 怖がらせるつもりは無いですが、薬に頼ってばかりだと重大な病気を見逃してしまいがちなので、病院を受診することも検討するようにお話した。
 現代薬より漢方薬を勧める私だけど、漢方薬を常用している人の中には、「病院嫌いだから」と頼っている人もいるので、注意喚起はしておかないと。
 何ごとも、一辺倒とか極端なことは良くありません。

 とか思っていたら、やや高齢のお客様が同じく『芍薬甘草湯』を求めて来店した。
 それで先のお客様と同じように、よく足が攣る場合には気をつけて下さいねとお話したら、テレビ番組で『芍薬甘草湯』が紹介されていたと分かった。
 なるほど(。_。(゚д゚(。_。(゚д゚ )
 番組の内容は分かりませんが、それこそ薬を指名で買う前に、症状については店頭で相談して下さいね。
 『芍薬甘草湯』自体は、頓服として一時的な筋肉の痙攣による疼痛に使う物で、だから下痢や嘔吐の無い腹痛に使う訳ですが、漢方薬だからと「長期連用しても安心」では無いですし。
 それこそ足が攣る原因は、怖い心臓疾患より水分代謝の異常で血中の水分不足で起きることの方が多いから、水分代謝を改善する『五苓散』の方が適していたり。
 そういや前に、健康番組で糖尿病予防の特集をやっていた時に、「サラダを最初に食べることで、血糖値の急激な上昇を抑えられる」と紹介していて、その後にお店に来たお客様の何名かが口を揃えて「サラダを最初に食べると健康にいいんだってね」と言っていたっけ。
 ちゃんと番組中ではテロップで「糖尿病予防」って出ていた通り、それは「血糖値の急激な上昇を抑える」のが目的の食べ方で、「健康に良い食べ方」じゃないのに、どうも頭の中で自動変換されてしまうらしい。
 胃の働きを良くするために、味噌汁などの温かい物を最初に飲むという方法もある訳で、「自分の身体状況に合わせる食べた方」をすることが大事なので、健康情報は必ず「自分に引き寄せて」検討したうえで実践しましょう。
 それはともかく、やっぱり薬を指名で買う前に、症状については店頭で相談して下さいね。
 今まで知らなかった薬なら、なおさらのこと。

 

胃痛に鎮痛薬を使うと、頭痛と胃痛を併発しそう

 やや高齢のお客様が『駆風解毒湯』の空箱を持って来店し、「同じ物を」と注文された。
「良く効くのに、他のお店に置いてないんだよねぇ」とのこと。
 どの程度流通してるのかは知らないけど、近隣にある4軒のドラッグストアーの中では、確かにうちの他には1軒しか無い。
 しかも、本部からの通常商品リストからは、とっくに外されちゃってるし。
 それで一時期品切れになって、やむなくその1軒のお店にお客様を案内した。
 それ以来、本部には特別発注して切らさないようにしている。
 むしろ、『桔梗湯』の液剤以外の仕入れルートが無いため、『駆風解毒湯』が無いと喉の痛みの患者さんに対応できなくて、私が困る。
 お客様も私も覚えていないけど、たぶん『駆風解毒湯』を案内したのは私なんじゃないかな。
 それも、私が勤務し始めた直後くらいに。
 常連のお客様のことを覚えるのと、以前に案内した薬が分からないと困るので、こうして日記につけるようになったのはお店に慣れてきてからだから、その前なんだと思う。
 本当は、名前も記録しておきたいところなんだけど(もちろん名前まで公開したりしないが)、個人情報の取扱は難しいため、性別と主訴と対応内容だけのメモだけが頼り。
 それでも、その甲斐あってか常連さんの持病は覚えられるようになったし、3ヶ月や半年ぶりのお客様でも案内した薬の内容を思い出しやすくなった。
 残念ながら、その間に高齢で亡くなられたお客様もいて、そのうちの二家族が「生前お世話になりました」と挨拶に来られたのには、私も正直驚いたけど。
 治療そのものには、力になれなかったからねぇ(;´・ω・)
 ……ああ、感慨に耽ってる場合じゃなかった。
 『駆風解毒湯』をお買い上げ頂いて、お客様には喉が痛む場合には、喉から直通の胃にも炎症が及んでいたりするので、消化に良い食事をするようにと伝えた。

 飲んだ胃薬が効かないからと来店したお客様が、「やっぱり鎮痛薬じゃないと駄目かな」と言って『バファリンA』や『イブA』などを手にして選び始めた。
 目玉ドコー(  Д ) ゚ ゚ポーン
 コロコロコロコロ……( Д ) …_。…
 いや、失礼。
 実のところ、これが初めてではない。
 鎮痛剤を購入されるお客様に用途を尋ねたら、「胃が痛くて」と言われたのは、すでに2度3度……以降は数えるのを諦めた。
 嫌々ながら声掛けしていて(根が引き篭もりですからね)、こうして何度か遭遇するくらいなのだから、店員に何も相談せずに当たり前のように鎮痛剤を買っていく人の中に、結構いるんじゃあるまいかと考えると頭痛がしそう、いや胃痛も併発しそうだ。
 そのたびにお客様には、胃痛に鎮痛剤を使ってはいけないことを説明してはいるんですが……。
 そして今回のお客様には『安中散』に痛み止めの『芍薬甘草湯』の加わった『大正漢方胃腸薬』を案内しようと思ったら、糖尿病の治療中だと知らされた。
 飲んだ胃薬というのも、病院で処方された物らしい。
 そうなると安易に市販薬を使う訳にはいかないため、お薬手帳について尋ねたところ、自宅のパソコンで「しっかり管理しています」と自信満々に答えられた。
 え~と……、それを持ってきて下さらないと、お薬手帳の意味がありません(;´∀`)
 本日のところは担当医に、処方された胃薬が効かなかったことを報告するように勧めて、お引取り頂いた。

 やや高齢のお客様が、虫除けと虫刺されの薬を求めて来店された。
 銘柄は特に決めてないそうなので、まず近くにあった虫刺されから『ムヒS』を標準に、キャンプなどの野外活動には効く虫の範囲が広い物をとシリーズを紹介した。
 今回は、『ムヒS』の購入を決められ、続いて虫除けの話に。
 虫除けを毎日使うことについて心配されていたけど、虫刺されで怖いのは痒くなることではなく、昨年のデング熱騒動のように他の病気に感染することで、薬害と呼べるほどの副作用ならともかく、特別に薬剤アレルギーなどが無ければ、使用したほうが良いでしょうと説明した。
 ただ、ガスでの噴射タイプで吸ってしまうのは嫌という気持ちは充分に分かるため、ノンガスのミストタイプとジェルタイプを案内し、ジェルタイプを一緒に購入して頂いた。

 

値段が高いから効くのでも、安いからお得なのでもないです

 『大正漢方胃腸薬』と『リフレライフ』を手に取って迷っている様子のお客様に、声を掛けてみた。
 『大正漢方胃腸薬』は、読んで字の如くのように「体の中(胃)を安らかにして苦しみを散らす」のが効能の『安中散』と痛み止めの『芍薬甘草湯』を合わせた物。
 そして『リフレライフ』なんて分かりにくい名前が付いている方は、中身は『安中散加茯苓』で、いわば『大正漢方胃腸薬』から痛み止めを抜いて、水分代謝を改善する『茯苓』が加わっている。
 パッケージにも「ストレス」と書いてあるが、茯苓の効果からすると「明日どうしよう」とか「どうして自分は」というように、色々と考えてしまう内面的なストレスによる胃の不調に向いている。
 そして、お客様は候補にしていなかったけど、比較として『爽和』も紹介した。
 『爽和』の方は、やはり『大正漢方胃腸薬』から痛み止めを抜いて、代わりに『四逆散』を加えた生薬構成。
 漢方用語では「四逆」とは、手足を合わせた四肢のことで、四肢がとても冷たくてなかなか温まらない状態のことを云う。
 だけど、ここでは誰かに強く怒られるとか、状況的に追い込まれているといった対外的なストレスと覚えると理解しやすいと思う。
「四逆」って、なんかこう逆な目に遭うというイメージと繋がるでしょ?
 実際、緊張したりするストレスは末梢血管が狭まって血流が悪くなるしね。
 それによって、胃の働きが悪くなるのに対して効果がある。
 とにかく『大正漢方胃腸薬』を基本として、内面的なストレスには『リフレライフ』(安中散加茯苓)を、外面的なストレスには『爽和』をと覚えて使い分けると良いでしょうと案内した。
 今回は外面的なストレスが思い当たるというので『爽和』を考えたけど、痛みの方が顕著なようだったため『大正漢方胃腸薬』を試して頂くことになった。

 ご主人の花粉症にと『アレグラ』を求めてお客様が来店したため、置いていないことを説明して、近くで取り扱っているドラッグストアーを紹介した。
 でも、本人に電話をしたらしく、しばらくして戻ってきた。
「何でもいいから買ってきて」と頼まれたとのことで、眠くなりにくい物として『ロートアルガード鼻炎クールアップEX』を案内して、購入して頂いた。
 そして、主訴は鼻水というお話から、積極的に体を温めるよう勧めて、一つの方法としてお風呂に30分以上入ることを提案した。
 気温が高くなってきているので、のぼせそうであれば窓や扉を開けて入浴するか、タオルを水で濡らして首や頭に乗せる方法を勧めた。
 あと、電子レンジを使って構わないので、温かい物で水分補給をするようにとも伝えた。

 ご主人が3日ほど前に風邪をひき、『パブロン』を服用していたものの咳だけが残ったという相談を、お客様から受けた。
 ただ、どの『パブロン』を使っていたかは覚えていないそう。
 発熱の影響で体内が乾燥しているのだろうとは予想できるけど、本当は『パブロン』の種類も知りたいところ。
 鼻炎を抑える成分が多いタイプだと、それこそ体内が乾燥しやすくなるので。
 でも、体内の乾燥による咳止めに『麦門冬湯』を案内してみたら、錠剤を希望された。
 あうっ、うちのお店には『麦門冬湯』の錠剤は無い……。
 やむなく『ブロン錠エース』と『ブロン錠』を候補にして、痰について確認すると、痰は出ないそうなので後者を勧めて、お買い上げ頂いた。
 名前が似てて紛らわしいけど、『ブロン錠エース』の方は、痰を出しやすくするためにL-カルボシステインが含まれていて、症状に不要な成分は無い方が体への負担が少ない。
 値段が高い方が効く訳でも、値段が安い方がお得な訳でもないので、ご注意あれ。
 そうそう、体内が乾燥している時というのは胃が弱っていると考えられるため、食欲が戻っていても量を控えて、消化の良い物にするようお話した。

 

症状が改善したら見えてくる別な症状ということも

 ご夫婦のお客様が冷却枕を求めて来店されたので、『アイスノンソフト』と『やわらか水枕』を案内した。
 ただ、悪寒がする時には、まだ体が熱を出して戦おうとしている準備段階なので、解熱を控えるように伝えた。
 いわば、ジャンプをしようと屈んだところを蹴り倒すようなもんだから。
 そうなると、起き上がるのが大変になるように、風邪などの治りが遅くなってしまう。

 以前に、ストレス性の便秘に『桂枝加芍薬湯』を試して頂いたお客様が、調子が良いとのことで追加を求めて来店。
 でも、朝起きた時に腹痛がすることがあるそうで、『リフレライフ』(安中散加茯苓)を併用して良いかと尋ねられた。
 うーん、併用自体は問題無いけど、腹痛のみで便秘も下痢も起きていないようなら、『コムレケア』(芍薬甘草湯)を頓服として使うよう提案した。
 芍薬が、ストレスの軽減に適応するのは『桂枝加芍薬湯』と同じだし。
 しかし詳しく訊いてみると、空腹な時にも痛くなるらしい。
 ありゃん、それだと胃酸過多の可能性もありますねぇ。
 便秘の方が『桂枝加芍薬湯』で改善してきているのであれば、今回は胃の方に焦点を当てて『安中散』に、さっきの『芍薬甘草湯』を組み合わせた『大正漢方胃腸薬』をと勧めて、お買い上げ頂いた。

 うちには置いてない『アレグラ』を求めて来店したお客様に、近くのドラッグストアーを案内しつつ、『アレグラ』は治療よりも予防において効果を発揮することを説明したところ、こだわりがある訳では無いそう。
 すでに数軒を回って疲れたというお話があったため、比較的眠くなりにくい『ロートアルガード『アルガード鼻炎内服薬Z2』を案内してみたら、購入となった。

 

勉強の手間を省く代行業です

 昨日、昼食後に腹痛と下痢をしたと来店し、『大正漢方胃腸薬』を購入して頂いたお客様が再訪。
 ひとまず効いたらしいのだけれど、良くなったと思って食べたら、またお腹を壊してしまったそう。
 それも、どうやらここのところ、同じことを繰り返しているという。
 ありゃん、それは昨日には聞き出していなかった話(;´・ω・)
 反省して、今度はもう少し詳しく聞いてみると、胃の不調は以前からでストレスが思い当たるらしい。
 ということは、食欲は脳が感じるだけで胃の機能は低下したままですから、良くなったと思っても消化しやすい食事をしばらく継続するように勧め、『安中散』に外部からのストレスを軽減する『四逆散』を加えた『爽和』を紹介し、お買い上げ頂いた。
 自分で鬱々と悩んでしまう場合のストレスには、『リフレライフ』(安中散加茯苓)の方が適応することも説明して。
 昨日は『大正漢方胃腸薬』も買って頂いたから、無駄な買い物をさせてしまった……。
 痛みが強かったら、『芍薬甘草湯』の入った『大正漢方胃腸薬』が向いていたとも言えるけど。
 どちらにしてもヒアリングが足りなかったのは事実で、ショボーン(´・ω・`)

 やや高齢の父親から『コンドロイチン』を頼まれたとのことで、成人のお客様が来店。
 父親は膝の痛みを訴えているそうだけど、病院で検査を受けたことは無いという。
 とりあえずコンドロイチン製剤をひと通り案内したうえで、膝の痛みが軟骨の減りなどではない可能性もあることをお話して、冷えと水分代謝の不良に使う『桂枝加苓朮附湯』と、血行不良による神経痛に用いる『疎経活血湯』を紹介した。
 また、骨の異常が明確ではないため、サプリメントという選択も提案した。
 父親とは同居している訳ではなく、たまにしか会わないという事だったので、できれば膝が痛む時の条件を聞き出しておくことと、病院で検査を一度はするよう話してみることを勧めた。
 それと、今回案内した商品を父親に検討してもらう役に立てばど、スマホで写真を撮るよう提案した。
 各商品の写真を撮り、今回は『ビタミネンアクティブ』を購入された。

 『ルルアタックFX』をレジに持ってきたお客様に症状を尋ねてみたら、3日前から発熱し、一時は38度にまでなったという。
 そして今の症状はというと、微熱に落ち着いた一方、胃の具合が悪く食欲が落ちているそうな。
 あうっ、それでは胃に負担のかかる麻黄が入っている『ルルアタックFX』は不適当です(;´∀`)
 そういう事であれば、やっぱり自分で選ばないで相談してもらいたいところ。
 どうしたら、相談してもらえるようになるのかなぁ……。
 手軽に買えるという事は、手軽に選べる事とはイコールじゃなくて、むしろ手軽に買える分だけ、自分で選ぶのが難しいって事なんだけれど。
 いわば個人個人が勉強する手間を代行するのが私たち販売員な訳で、そういう面倒なことは任せて下さいな♪
 とにかく、食欲が落ちているのは風邪が胃腸炎に移行していると考えられることを説明して、風邪の後期に用いる『柴胡桂枝湯』を案内し、お買い上げ頂いた。

 
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