眩暈と一口にいっても、回転性の眩暈(天井が回るような)、起立性の眩暈(立ちくらみ)、動揺性の眩暈(雲の上を歩いているような)、なんとなくフラフラする、目の前が暗くなる、頭が重くて眩暈を感じるといったように、様々な症状があります。 原因についても、三半規管の異状や脳の異状といった直接関係のありそうなものばかりでなく、胃下垂症や胃アトニー(胃の働きが鈍くなる状態)ように胃が関係している場合や、高血…
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花粉症
花粉症はI型(いちがた)アレルギーに分類される疾患の一つで、植物の花粉が、鼻や目などの粘膜に接触することによって引き起こされます。 主な症状は、鼻水、鼻詰まり、目の痒みなどですが、より体の奥へ入って咽喉違和感や炎症を起こすこともあり、熱などが無いのに咳が止まらない場合には、風邪ではなく花粉症の可能性があります。 また、体の表面、すなわち皮膚の炎症を起こすこともあり、「花粉症は、鼻水、鼻詰まり…
下痢
下痢の原因は様々であり、その症状も多くの種類があります。 最も多く起こる原因は腸炎で、これが半数以上を占めるとされています。 また、嘔吐を伴う場合には、赤痢やコレラ、ノロウイルス等の伝染病、あるいは中毒性によるものの疑いがあります。 さらに、精神的な不安感やヒステリー、神経衰弱といった自律神経の興奮や失調によって起こる場合もあります。 これらの下痢に対して、漢方ではまず胃内停水、すなわち…
流行性感冒(インフルエンザ)
インフルエンザは、ウィルスによって起こるとされており、呼吸器の粘膜から侵入し、3~4日の潜伏期の後に発症します。 主な症状は、寒気と震えと共に高熱が出て、激しい頭痛や、手足の関節および背中や腰にかけて痛みをともないます。 また、ウィルスが消化器官を侵すと、食欲が落ち、悪心(吐き気)、嘔吐、腹痛、下痢などを併発します。 インフルエンザは急性的に推移しますので、下記の漢方薬の中から、ご自分が経…
皮膚疾患
“皮膚疾患” 「皮膚疾患」は、体内の新陳代謝のバランスが崩れうっ滞が起こったため、その影響が皮膚に現れ発症します。 【原因】 A 陽気が盛んになる。 1)イライラする方(ストレス、血圧が高い) 2)お酒、辛いもの、脂っこいものが好きな方 3)基礎体温の高い子ども 1)~3)はいずれも身体に余分な熱をためる原因となります。春先から暖かくなるに従って、こういう体質の人は身体の熱の影響が皮膚に現われやす…
胃腸(慢性疾患)
“胃腸(慢性疾患)” ~「疲れ」~ 胃腸の弱い体質の人が疲れやすいのは当然ですが、梅雨から夏にかけては、誰もが「胃腸のトラブル」として「疲れ」を経験します。 寒暖の差によって疲れが生じ、次第に食欲が低下したり、水分の摂りすぎで胃腸を冷やし、ますますに疲れたり………。 このように、「胃腸機能の低下」と「疲れの症状」は密接な関係があります。 【原因・治療】 1.「慢性の胃腸症状」でお困りの方。……
胃腸(急性)
“胃腸(急性)” 梅雨どきや夏になると多くなる「胃腸のトラブル」は、身近な症状であるだけに市販薬もたくさん出回っています。 しかし、合う薬がなかなか見つからず、症状が慢性化してしまっている人も多いようです。 漢方薬には「主に症状を除くもの」と「主に体質を改善するもの」の2タイプがありますが、今回は「主に症状を除くもの」を中心に解説します。 【原因・治療】 1.「胃の症状(寒熱)」と「下痢(湿…
風邪
カゼは“風邪”と書くように、「体力が落ちた時」に「ウィルス(邪)などが体内に侵入」して発症します。 最近はテレビCMなどの影響で「風邪の初期には“葛根湯(かっこんとう)”」ということをご存知で、お求めになる患者さんがよくいらっしゃいます。 ところが、「風邪のひき始めなんです」と言われて詳しく症状を尋ねると、ほとんどの方が「喉が痛い」・「咳が出る」と訴えます。 しかし、実はそれらの症状はすで…