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  • 漢方薬の適応の判断材料は色々

     やや高齢のお客様から『白虎加人参湯』の問い合わせを受けたが、うちのお店では入荷ルートがないことを伝えた。
     舌痛症に使いたいとのことだったが、舌を見せてもらうと舌に歯形が残ってるので適用しないと考えられることを伝えた。
     こういう診察みたいな真似は本来は良くないとはいえ、漢方薬の適応の判断材料にはどうしても必要なのが悩ましいところ。
     お客様は以前に病院からは『加味逍遥散』が処方されていたことがあるものの、合わなかったため現代を処方されていると分かり調べたところ、イミノベンジル系の抗精神薬病だった。
     舌痛症は抗うつ剤で約70%が改善するというデータもあるようだから、まずはこのまま病院での治療を優先して良いのではないだろうか。
     しかしお客様は漢方薬を希望されているようだったので、近所の漢方薬に詳しい病院も紹介してみたのだが、どうしても何か買っていきたいと粘られ、口の渇きがあるというお話から『消風散』『黄連解毒湯』を紹介し、後者をお買い上げいただくことになった。

     お客様から捻挫の相談を受け、足の甲が下になるぐらい捻ってしまったそう。
     昨日のことだったのでまずは強めの薬から使って、症状に合わせて弱い物に乗り換えるようお話して、ジクロフェナクトリウム製剤を勧め、痛みが弱くなったらフェルビナク製剤をと紹介した。
     すると、ロキソニン製剤は無いかと訊かれ強く希望されたため、近くの薬剤師のいるドラッグストアーを紹介した。
     ただ、ロキソニンは痛み止めとしてそこまで優位性があるわけではないことは伝えた。
     ロキソニンが第1類医薬品なのは、効き目が強いからというよりは副作用のリスクが高いからなので。

     

  • 家にある薬を確かめておきましょう

     口内炎の薬を買いにいらしたお客様、すでに1週間以上経っていて、まだ痛みが強いというお話だったため、患部の修復よりも炎症を抑えることを優先するようお話しして、ステロイド剤の『ケナログ』を勧めお買い上げいただいた。
     よく口内炎になるということから、胃の状態が口に現れることを説明し、口内炎に気づいたら消化に良い食事をするよう勧めた。

     湿疹の薬を買いにいらしたお客様、患部は肘の内側で赤く血が滲んでおり、今まで『リビメックス』を使っていて効果が弱いようなので、ステロイド剤の『フルコート f』を勧めてお買い上げいただいた。
     家には、『ユースキンA』と『ユースキンI』があるそうなので、症状が軽くなったら乗り換え先として使えることを伝えた。
     お客様が帰られてから、内服薬に『消風散』を紹介し忘れていることに気づいた(;´д`)トホホ…

     お客様から、ご主人が悪寒と鼻炎と咳を訴えているというので『エスタックイブファインEX』を案内したが、容量の多いものを頼まれていて、これまで『新ルルA錠』を飲んでいたというお話から同シリーズを提案すると、名前が豪華(?)な『新ルルAゴールドDX』が良いかと尋ねられたので、主訴に合わせて『新ルルAゴールドS』を勧め、お買い上げいただいた。
     お客様から『葛根湯』はと尋ねられたが、咳があるときには駄目なことを伝えた。
     使うとすれば、『葛根湯桔梗石膏』の『新エスタックゴールド』か、『葛根湯』に『桔梗湯』を併用するという方法もあるにはあるが、鼻炎には効果が弱いと考えられる。
     そうそう、容量の多いものを頼まれたということだけれど、風邪薬は2日ほど飲んで効かなければ、乗り換えを検討することが必要なことも伝えた。

     

  • 親身になれば良いというものでもない

     成人の娘さんの咳が一週間くらい続いているという相談をお客様から受けて、咳の前に風邪をひき病院で薬を処方されていたというから尋ねてみるも内容は不明。
     もうね、お薬手帳を持ってきた人は、ドヤ顔で提示してくれて良いです。
     満面の笑みで、「(∩´∀`)∩スンバラシィ♪」と褒め称えますよ私(笑)
     体内が乾燥している可能性をお話して『麦門冬湯』を案内したところ、ヘルニアの薬と精神安定剤の他に、それらの薬から胃を保護する薬も処方されていて、飲み合わせを心配された。
     ………なおさら、どうしてお薬手帳を持ってきていないのかと(;´・ω・)
     当然売らないという選択もあるのだけれど、精神不安のある人だと何も用意されなかったという事もまたストレスとなり咳の原因となりかねない。
     比較的安全な『麦門冬湯』でもあるので、成分表をお薬手帳に貼って担当医に報告するようお話して、お買い上げ頂いた。
     あと、お風呂に入れさせて下半身を温めることと、温かい食事をさせるように付け加えた。
     体が温まれば、体の方も患部に無駄な炎症をさせないよう落ち着くはずなので。

     リップクリームを買いに来たお客様に用途を尋ねたら、中学生の娘さんの唇の割れにとのこと。
     この季節に唇が割れるようでは、ただ潤すだけのリップクリームじゃ駄目だろうから、『ユースキンリップケア』と『モアリップW』と『メディカルリップ』を案内して、唇に現れてる症状は胃で起きている状態が表に出てきていると考えられることを説明した。
     そして、内服薬として神経性胃炎の『半夏瀉心湯』と、上半身の炎症を抑える『黄連解毒湯』を紹介したら、アトピー性皮膚炎があるという話が出たので、ファーストチョイスとなる『十味敗毒湯』と、患部に熱感がある場合の『消風散』も案内してみた。
     すると、お客様自身は手の親指の付け根に水疱ができて痒くなるというので、主婦湿疹だとは思うものの、一度も病院を受診したことが無いというから、菌やウイルスが介在している可能性もお話して受診勧奨しつつ、ステロイド剤で痒みを抑えて、洗い物は薄手のビニール手袋を使うよう伝えた。
     今日のところは、『モアリップW』のみを購入された。
     ううん、捲したて過ぎたかなと後で反省。
     自分がアトピー性皮膚炎で苦しんだから、そういう話を聞くとつい、テンションが張ってしまうんだよねぇσ(^◇^;)。

     

  • 薬は季節や環境での使い分けということもあります

     常連のお客様から受けた相談は、ご主人が初期は鼻水とクシャミで『小青龍湯』を用いて治まったものの、出張してからぶり返し、今は鼻づまりになっているとのことだった。
     暖かくなってきたから、上半身を温める『小青龍湯』が合わなくなってきていると考えられるため、『葛根湯加川きゅう辛夷』への乗り換えを案内したところ、家に以前に病院で処方されてた物が残っているそうなので、使うよう勧めた。
     また、出張以来、疲れが抜けないみたいというお話があり、『柴胡桂枝湯』を案内すると、お買い上げ頂けた。
     漢方薬に限った話じゃないけど、薬は体質や症状だけじゃなくて、季節や環境での使い分けということもある。
     特に「風邪には葛根湯」と思い込んでいると、夏場の風邪には対応できないケースが有る。
     『葛根湯』は上半身を温めるから、夏場に使うと胃が温まって気持ち悪くなったりしてしまうのだ。
     そして夏場の風邪というのは、夏バテと同じように胃腸の調子が悪くなって、抵抗力が落ちたところでということが多いため、通常は風邪の後期や胃腸炎に用いる『柴胡桂枝湯』を最初から使ったり、胃腸の風邪に特化した『かっ香正気散』の出番となる。
     もっとも、夏場でもエアコン冷えや雨に濡れてといったような場合の風邪には、『葛根湯』が適応する。
     そんな訳で、夏場の風邪の対処は案外と難しいので、「前に効いたから」と思い込まずに、店頭で相談して下さいな。

     お客様から、日光皮膚炎の相談を受けた。
     顔だけが赤味を帯びて痒くなり、昨年も同様だったという。
     今回訪れたのは、病院で処方されていた塗り薬を使い切ったからというのだけれど、肝心の処方されていた薬の内容が不明。
    「白くて、チューブに入っていたんだけど」と言われても、たいていの塗り薬は白くてチューブに入っていると思います(^_^;)
     一方、そもそもの原因としてはピーリングの化粧品を使っていたのが思い当たるそう。
     そして、その化粧品の内容も不明。
     ……名探偵でも、手掛かりが無いと解決できないと思う。
     顔に塗れる皮膚炎の薬として『コートf ATクリーム』と、内服に上半身の炎症を抑える『黄連解毒湯』『消風散』を紹介したけど、受診勧奨した。
     使ってる薬が分からない段階で、店頭ではお手上げなので┐(´~`;)┌

     高齢の母親の肘の痛みについて、お客様から相談を受けた。
     病院を受診していないそうで、お客様は「年だから、軟骨でしょ」と言われる。
     ひとまずお話を聞いてもらうために、要望に沿って『コンドロイチン』や『キューピーコーワコンドロイザー』や『アクテージ』などを紹介。
     そのうえで、軟骨ばかりでなく血行不良などでも痛みがあることを説明した。
     例えば、栄養は血液で運ばれるけど、血行不良で局所的に栄養不足に陥ると、その部分から「栄養が来てないよー」ということを痛みとして脳に信号を送って、救援要請をしてくるのだ。
     そして詳しくお話を訊いてみたら、本人は動かなくてもジンジン痛むと訴えているとうお話。
     それは、やっぱり血流不足が起きてるんじゃないですかねとお話してみたけど、関節のイラストの入っているパッケージの物の話以外については聞いてもらえず、『キューピーコーワコンドロイザー』を買っていかれた。
     う~む、お金を出して買うのはお客様だけど、患者さんのことを考えると、これで良いのかどうか……(´ヘ`;)
     『疎経活血湯』も、紹介したかったんだけどなぁ。

     

  • カメラで患部を撮るという方法があるはずなんだけど

     サプリメントの『コンドロイチン+グルコサミン』を購入されたお客様に、医薬品での治療を勧めたところ興味を示された。
     症状を尋ねると下半身の痺れ感が主訴で、加齢を自覚していて肉体労働のようだったため、『牛車腎気丸』を案内した。
     また、手足に冷えは無いというお話から、『補中益気湯』も紹介してみた。
     今回は『コンドロイチン+グルコサミン』を飲んでみて、次に来店した時に改めて検討してみるとのこと。
     ひとまず会計を済ませてからでないと、他の商品の案内は押し売りを警戒されちゃうからねぇ。

     やや高齢のお客様から、成人の娘さんのアトピー性皮膚炎の相談を受けた。
     病院でステロイド剤が処方されていて、長く使うのが心配だという。
     痒みが強い時には、ステロイド剤で軽減した方が良いと思うけど、確かに心配ではある。
     漢方薬では、ファーストチョイスとして『十味敗毒湯』が候補になり、患部に熱感があって体液が滲み出てくるようなら『消風散』を、上半身がのぼせ気味になるようならと『黄連解毒湯』を紹介した。
     担当医が漢方薬を好まないようであれば、病院を変えることも検討してはいかがでしょうか。
     ただ、いずれにしても患者さん本人に来てもらわないと、適応する物を選定しにくい。
     是非お連れ下さいと、お話した。
     それにしても、ネットの相談掲示板なんかに患部の写真を載せてる人は見かけるけど、店頭ではまだ患部の写真を撮ってきましたというお客様には出逢わない。
     普及率から考えて、頻繁に使われてもおかしくない方法だと思うんだがなぁ………。

     『アリナミンEXプラス』と『新パワーアクトEX』の違いをお客様から質問され、ほぼ変わりありませんと答えた。
     そのうえで用途を尋ねると、目の疲れと肩こりとのこと。
     そうであれば適応しそうだし、価格と効き目は必ずしも関係無いから、『新パワーアクトEX』で良いかも。
     他に候補として、『ナボリンS』も紹介してみたけど。
     今回は『新パワーアクトEX』をお買い上げ頂き、効き目の今後の比較のために、成分表示を取っておくよう勧めた。

     

  • 噂話で心配するより一言尋ねて下さいな

     お客様から、皮膚の痒みの相談を受けた。
     実のところ、皮膚関係は苦手分野の一つ。
     医師なら、内科とか外科とか皮膚科とか循環器科とか、得意分野の看板を掲げたりしているけれど、登録販売者や薬剤師は得手不得手を明示できない(;´・ω・)
     今回のお客様は、一ヶ月ほど前に手足に虫刺されのような痕が複数現れて猛烈に痒くなり、病院で塗り薬を処方されたものの、使い切っても改善せず、そのまま放置していたという。
     患部を見せてもらうと、一部が化膿している様子。
     この状態で、どうして再び病院に行かなかったのかと尋ねてみると、処方された塗り薬がステロイド剤だったらしく、ステロイド剤は体に良くないと聞いた事があるから、またステロイド剤が処方されると思い、行かなかったという。
     薬の内容に関心を持つのは、良いこと。
     じゃあ、それほど心配ならば薬の内容を覚えているかといえば、お薬手帳も説明書も持参していなくて、内服薬の方は全く分からない。
     このチグハグぶりが、どうにも理解できなくて自分の限界を感じる。
     噂話で処方された薬が怖いと思うのなら、それこそ処方された薬を受け取る時に、薬剤師さんに伝えれば良いのに。
     目の前にいる専門家に、なぜ話さなかったのか。
     支払う代金には、しっかり含まれているのに。
    「薬代を節約する方法」なるものを書き立てている情報誌なんかじゃ、お薬手帳を受け取らないようにしようとか、薬剤師の説明を受けなければ得をするとか、それは自分の命を削る事になるんじゃないかというような、トンデモナイ方法が載ってたりするけど。
     とにかくお説教して嫌がられては元も子も無いので、医師や薬剤師の指導を受けながらであれば、ステロイド剤を過剰に怖がる必要は無いことと、掻き崩して患部が悪化する方が問題なことを説明した。
     そのうえで、内服薬として『十味敗毒湯』『消風散』を紹介し、別な病院で構わないので再診するよう勧めた。
     それと、私の見立てではアレルギーを起こしているように思われたので、右の脇腹をカイロで温めるよう提案した。
     アレルギーの症状は、内臓が冷えていると強く出る傾向があるから。
     そして、内臓を温める場合、体の真ん中辺りにカイロを当てても、実はあまり温まらない。
     下手すると、胃を温めて気持ち悪くなってしまう。
     右の脇腹の狙いは大腸で、大腸は自分から見て時計回りに下腹部から、体の中を包み込むように大きく一周しているため、熱が伝わって内蔵全体を温めるという具合。
     そうお話しすると、家族が寒がらない時でも自分だけ寒さを感じるとのことだった。
     ううん、身体機能が低下しているのは確実そう。
     漢方薬に興味を持って頂いたようなので、皮膚科ではないけれど漢方薬に詳しい医院を紹介した。
     そういう意味では、全ての疾患は何かしら関連すると考える漢方薬の場合、科目は意味を成さないとも言える。

     お客様から、『手首らくらくサポーター』の使い勝手について質問されたのだけれど、症状を確認すると、親指の付け根が数日前から痛むという。
     ううむ、私は皮膚関係だけじゃなくて、関節関係も苦手なんだよねぇ。←マテ
     病院には行っておらず、外用消炎剤のたぐいも使っていないそうなので、サポーターよりも薬を使用するように勧めて、フェルビナク製剤を案内した。
     可動部で患部も狭いため、ゲルタイプをお買い上げ頂いた。

     

  • 当帰飲子(とうきいんし)
    慢性湿疹(分泌物の少ないもの)、カサカサと乾燥した肌の痒み


    適応症状

     冷え症のものの次の症状:
     慢性湿疹(分泌物の少ないもの)、カサカサと乾燥した肌の痒み

    用方・容量(顆粒製品の場合)

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合)

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
        トウキ(当帰)5.0g     
       ジオウ(地黄)4.0g
       シャクヤク(芍薬)3.0g
       センキュウ(川きゅう)3.0g
       ボウフウ(防風)3.0g
       オウギ(黄耆)1.5g
       ケイガイ(荊芥)1.5g
       カンゾウ(甘草)1.0g
       シツリシ(しつり子)3.0g
       カシュウ(何首烏)2.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス2.25g含有します。

    類似処方鑑別

    温清飲
     体力中等度の人で、皮膚の乾燥傾向などは本方と似ているが、患部はときとしてわずかながら滲出液があり、瘙痒感が強く、発赤、熱感を伴う場合に用いる。

    十味敗毒湯
     
    体力中等度の人で、患部は散発性あるいはびまん性の発疹で覆われ、瘙痒感が強く、発赤を伴い、季助部の抵抗・圧痛を認める場合に用いる。

    消風散
     比較的体力のある人で、患部が湿潤し、瘙痒感が顕著で、結痂、苔癬化があり、口渇を伴う場合に用いる。

    八味地黄丸
     老人性瘙痒症などで、皮膚病変の症状は似ているが、腰部および下肢の脱力感、冷え、しびれなどがあり、夜間尿の増加がある場合に用いる。

    使用上の注意

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)長期運用により低カリウム血症、血圧上昇などが現れる場合があるので観察を充分に行う事。
     (5)著しく胃腸虚弱な患者。(軟便、下痢、腹痛、胃部不快感、食欲不振等の胃腸障害を起こすことがある。)


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
    にきび・ニキビ

    適応症状 

     比較的体力のある人の、顔面および頭部の発疹で発赤の強いもの、化膿していないものの次の症状:
     にきび

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
        黄ごん(おうごん)2.5g
        桔梗(ききょう)2.5g
        さんしし(山梔子)2.5g
        せんきゅう(川きゅう)2.5g
        はまぼうふう(浜防風)2.5g
        びゃくし(白し)2.5g
        れんぎょう(連翹)2.5g
         黄連(おうれん)1.0g
        甘草(かんぞう)1.0g
         枳実(きじつ)1.0g
        荊芥(けいがい)1.0g      
        はっか(薄荷)1.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス4.75g含有します。

    類似処方鑑別 

    十味敗毒湯  体力中等度の人で、身体各部に発症する散発性の瘙痒感の強い皮膚疾患の場合に用いる。

    消風散  比較的体力の充実した人で、患部の湿潤と瘙痒感が顕著で、痂皮の形成と苔癬化があり、口渇を伴う場合に用いる。

    葛根湯  比較的体力の充実した人で、多くは上半身に発し、発赤、腫張、熱感、瘙痒感の強い急性発疹の場合に用いる。

    荊芥連翹湯  体力中等度の人で、副鼻腔、外耳、扁桃などに炎症を起しやすく、慢性化した皮膚疾患の場合に用いる。

    排膿散及湯  比較的体力のある人で患部が熱を持ち、化膿する場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)長期運用により低カリウム血症、血圧上昇などが現れる場合があるので観察を充分に行う事。
     (5)体力の低下した患者。(脱力、疲労などを起こすことがある。)


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

     

  • 治頭瘡一方(ぢづそういっぽう)
    ………湿疹、くさ、乳幼児の湿疹


    適応症状

     湿疹、くさ、乳幼児の湿疹

    用方・容量(顆粒製品の場合)

     1日3回、成人1回1包(3.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合)

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       川きゅう(センキュウ)3.0g    甘草(カンゾウ)1.0g
       蒼朮(ソウジュツ)3.0g      荊芥(ケイガイ)1.0g
       連翹(レンギョウ)3.0g      紅花(コウカ)1.0g
       忍冬(ニンドウ)2.0g       大黄(ダイオウ)0.5g
       防風(ボウフウ)2.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス3.0g含有します。

    類似処方鑑別

    消風散 比較的体力のある人の皮膚疾患で、頭部・顔面以外にも認められ、患部の滲出液、結痂、苔癬化などがあり、その症状は似ているが、発赤、痒み、口渇が顕著な場合に用いる。

    十味敗毒湯 体力中等度の人の皮膚疾患で、患部は発散性あるいはびん性の発疹で覆われ、化膿を認めることもあるが滲出液は少なく、季肋下部に軽度の抵抗・圧痛のある場合に用いる。

    清上防風湯 比較的体力が充実した人で頭部・顔面の皮膚疾患で発赤、化膿を認め、一般にのぼせ、頭痛、めまい、眼球結膜の充血などの症状を伴う場合に用いる。

    温清飲 体力中等度の人で、皮膚の乾燥傾向があり、発赤・熱感があって掻痒感が強く、のぼせ、手足のほてり、神経過敏、出血傾向などの症状を伴う場合に用いる。

    使用上の注意

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
    (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)


    2.次の患者には慎重に投与すること
     (1)著しく威力の低下した患者。
     (2)妊婦および妊娠している可能性のある婦人。


    3.副作用
     (1)電解質代謝:長期連用により低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重の増加等の偽アルドステロン症が現れる事があるので、観察を充分に行い、異常が認められた場合には投与を中止する事。また、低カリウム血症の結果としてミオパチーが現れる事がある。
     (2)消化器系:下痢、腹痛、食欲不振等の胃腸障害を起こすことがある。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 財布を持たないで買い物に出掛けるようなもの

     皮膚疾患の棚を行ったり来たりしているお客様がいたので、声を掛けてみた。
     捜し物があるのであれば、早く見つかるのが良いだろうし、皮膚疾患に適応する薬を選ぶのは風邪薬や胃腸薬よりも格段に難しいから。
     お話して頂いたところによると、病院で真菌アレルギーと診断されたという。 
     いわば、カビなんだけど、そのカビで起こるアレルギーは、花粉症がそうであるように、鼻炎になる人もいれば喘息になる人もいて、当然の事ながら皮膚疾患も引き起こす。
     お客様は、その皮膚疾患な訳だけど、病院からは内服薬と外用薬の両方が処方されているそう。
     ところが、何の薬が処方されているかは覚えていなくて、お薬手帳も持ってきていない。
     市販の内服薬なら、『タウロミン』や『アレルギール錠』があるものの、現代薬のアレルギー薬は、他の薬との相互作用が命に関わるレベルだったりするので、処方薬が不明では何一つ案内できない。
     漢方薬なら、『十味敗毒湯』とか『消風散』とか別なアプローチがあるんだけど、漢方薬は効果が遅いと思われているらしく、お話すら聞いていただけない様子。
     塗り薬にしても、塗り薬というのは皮膚から浸透すれば危険度は内服薬と変わらないので、これまた、おいそれとは販売できない。
     丁寧に説明したつもりだけど、要は「売れません」というお話なので、強く不満に思われた様子。
     うう……、話術の向上は常に課題とはいえ、薬を買いに来るのに処方されている薬に関心を持っていないとか、お薬手帳を持ってこないとか、そういう事で不満を持たれるのは理不尽だと思うの……(´。・ω・。`)
     買い物するのに財布を家に置いてきておいて、なんで売ってくれないのかと文句を言われるくらいに、理不尽だ。
     お客様のお怒りを買わないように、重ねてお薬手帳の持参をお願いしたけど。

     高齢のお客様が腰痛の薬を求めて来店し、外用薬として案内した『フェルビナク5.0』をお買い上げ。
     痛くなる時の条件付けなどを質問してみたけれど、意識した事が無いそうで、まったく手掛かりが無いため、無難なところで収めたら、そうなった。
     時間帯とか気温とか、何か特定の姿勢をした時とか、何かしら条件付けがあるはずなので、簡単なメモを残すようにアドバイスしたうえで、血流を改善する『疎経活血湯』と、患部を温めて痛みを和らげる『桂枝加苓朮附湯』を紹介した。
     高齢である事を考えると、『牛車腎気丸』も候補になるものの、高血圧については特に病院からは云われていないそうなので、今日のところは省いた。