• タグ別アーカイブ: 芍薬甘草湯
  • 処方薬の影響かなと思ったら担当医に相談を

     お客様から、『コンドロイザー』と『コンドロイチンZS』の違いを尋ねられたので、痛みが明確であれば痛みを抑え水分代謝を改善する防已の入った前者の方をと勧めたところ、主訴は膝痛と足が攣りやすいとのことだった。
     足の攣りには『コムレケア』(芍薬甘草湯)を案内すると、容量の多い『ツラレス』を選ばれた。
     また、仕事で立ちっぱなしなのが原因のようだったため、『疎経活血湯』も紹介した。
     本日は、『コンドロイザー』と『ツラレス』をお買い上げ。

     お客様から液体絆創膏の『エキバンA』を求められ、傷口にしみることを説明すると、今度は『サカムケア』を手にされたので、皮がめくれた程度の場合に用いる物ですと伝えた。
     すると患者はご主人で、指先の割れに使うとのことだった。
     また、お客様は以前に私が口内炎に『半夏瀉心湯』を案内したことがあり、追加で購入したいと希望された。
     しかし首筋に痛みがあり、それに処方されている薬の影響で胃を悪くしてるかもというお話があったため調べてみたところ、2種類の鎮痛剤が両方とも神経の働きを低下させる物と分かった。
     これは確かに、関係しそうである。
     激しい痛みではないというので、『疎経活血湯』を紹介したうえで担当医に相談してみるよう勧めた。
     本日は、『エキバンA』と『半夏瀉心湯』をお買い上げいただいた。

     

  • 「胆嚢が痛い」に困惑

     外国人のお客様が来店し『硫酸マグネシウム』を求められたが置いていないため、 『酸化マグネシウム』を案内した。
     どちらも排便を目的としていて、働きは似ているから代用は可能。
     ただ、厳密には『硫酸マグネシウム』の方が速効性があり、『酸化マグネシウム』は胃酸を中和する働きもあるため、用途が少し違うけれど。
     すると、ロシア人なのかスマホの翻訳機能で「胆嚢が痛い」と言われ、痛覚神経の無い胆嚢が痛むことはないだろうと思いつつ、ウルソデオキシコール酸が主成分の『タナベ胃腸薬ウルソ』を紹介した。
     病院では肝臓や胆嚢の薬として処方されるこの薬は、市販薬として効能をを取得していないため目的外となるが、お客様はウルソの効能をスマホで調べて納得したらしく、購入された。
     下痢の無い脇腹の痛みのようだったから、本当は『芍薬甘草湯』が適応しそうなのだが、胆嚢が痛いと言われてしまっては紹介できなかった。

     お客様から、アズレン製剤の『アズリートのどスプレー』が喉の痛みに効くか質問され、喉の手前側が痛むというので適用すると考えられるとお答えした。
     喉の手前側の炎症は外敵と戦っていると考えられ、喉の奥が痛むようだと胃炎などの可能性がある。
     それから、お客様には喉が痛む時には喉への刺激を避けた方が良いので、あまり噛まずにすむ食事をするようにと伝えた。

     

  • 海外旅行に『爽和』はいかが?

     やや高齢のお客様が『葛根湯』を求めて来店したが、咳のある風邪には使えないことを説明すると、主訴は微熱と喉の痛みに、咳と頭痛とのことだった。
     熱が出始めているのであればもう『麻黄湯』に乗り換えた方がいいし、頭痛もあることを考えると『柴胡桂枝湯』でも良いように思える。
     ただ、お客様は『葛根湯』を望んでいるので、喉の痛みと咳は軽いことを確認したうえで、咳が強くなってきた場合には『麦門冬湯』に乗り換えるよう説明して『葛根湯』をお買い上げいただいた。
     適応しないと分かっていても、最後はお客様の希望が優先なのは致し方なし。

     やや高齢のお客様から、『正露丸』の場所を尋ねられたので売り場を案内しつつ、大幸薬品とイズミ薬品とでは処方内容が違い、イズミ薬品のには下痢止めのロートエキスが入っており、食中りの時には下痢を止めずに毒になっているモノを早く排出するのが大事なことと、どちらも糖衣錠からは抗炎症成分が抜いてあることを説明したところ、海外旅行に持っていくとのこと。
     そうであれば、あえて下痢止めのロートエキスが入ったイズミ薬品の『正露丸』という考え方もある。
     他に風邪薬を希望され、漢方薬が良いというお話だったので胃薬も兼ねられる『柴胡桂枝湯』を紹介すると、手にされた『爽和』をやめて、イヅミ薬品の『正露丸』と一緒に購入された。
     『爽和』は胃の働きを助ける『安中散』とストレス性の手足の冷えを取り除く『四逆散』を合わせた物なので、環境の変わる海外でのストレス性の胃腸障害に使うのも良いだろう。
     お客様からは、『コムレケア』(芍薬甘草湯)の効き目を訊かれ、10分ほどで効果があることと、下痢を伴わない腹痛にも使えることを説明した。
     そして家には病院から処方されたステロイド軟膏があるそうなので、ぜひ海外旅行には持っていくよう勧めた。
     炎症を抑える塗り薬としては強い方なので、虫に刺されたり植物でかぶれたといった場合にも使えて便利なんである。

     

  • 冷たい水と温かいお湯のどちらで胃が楽になりますか?

     お客様から胃痛と軟便の相談を受けたところ、他店で『タナベ胃腸薬<調律>』を勧められ使っていたそうなので系統の近い『パンシロン01プラス』を紹介した。
     また、『太田漢方胃腸薬2』を使ったことがあるというお話から、『大正漢方胃腸薬』と『爽和』を交えて説明した。
     『大正漢方胃腸薬』は働きが鈍くなった胃を助ける『安中散』に鎮痛痙攣薬の『芍薬甘草湯』を合わせた処方であり、 『太田漢方胃腸薬2』はそこから『芍薬甘草湯』を除いて茯苓を足し水分代謝を改善する『安中散加茯苓』という処方になって、起きてもいないことを心配するような内向的なストレスによる胃の不具合を改善する。
     そして『爽和』の方は『大正漢方胃腸薬』から『芍薬甘草湯』と手足の冷えを治す『四逆散』とを入れ替えて、生活環境が変わったとか人から怒られるといった対外的なストレスによる胃の障害を改善するのに適用する。
     今回は胃痛があるという事だったので、『大正漢方胃腸薬』を使っていただくことになった。

     『大正漢方胃腸薬』と『第一三共胃腸薬』を比べていたお客様が、後者の購入を決められたので念のため違いを説明したうえでお買い上げいただいた。
     主訴は胃もたれで、以前に逆流性食道炎と診断されたことがあるということから、『ギャクリア』(六君子湯)も紹介してみた。
     今回は、体格的にもガッシリしてるので『第一三共胃腸薬』は適用しそうに思える。
     ただ、胃の症状の鑑別の一つとして、冷たい水と温かいお湯のどちらを飲むと楽になるのかは確かめてみるよう勧めた。
     水を飲んで楽になるようならば胃の働きすぎによる胃炎の可能性があり、お湯を飲んで楽になるようであれば胃が冷えたり水が溜まっているといった胃内停水による機能低下と考えられる。

     

  • アドバイスは自分の首を締めるかも

     『スクラート胃腸薬』と『スクラート胃腸薬S』を見較べているお客様に声をかけたところ、空腹時に胃が痛むとのことだった。
     水とお湯のどちらを飲むと楽になるかは分からないそうなので、『芍薬甘草湯』が入っている『大正漢方胃腸薬』を提案した。
     鑑別の一つとして、水を飲んで楽になるようなら胃炎か胃の働きすぎ(亢進)、お湯を飲んで楽になるならば胃が冷えて機能が低下しているか胃内停水と考えられる。
     しかし、お客様が『スクラート胃腸薬』が気になっていたようなため、胃が働かない時に用いる『ギャクリア』(六君子湯)も紹介し、胃炎などとは違うようなので『スクラート胃腸薬』は適用外なことを確かめたうえで、『スクラート胃腸薬S』の方を勧めてお買い上げいただいた。

     日曜品を購入されるお客様が、お会計時に繰り返し乾いた咳をしていたため状況を尋ねると、病院で薬をもらってるとのことだった。
     何か売りつけられるのではと警戒されてしまったのかもしれないが、風邪薬や抗生剤などの副作用で胃炎を起こしたりして咳になることを説明し、消化に良い食事を勧めた。
     病院で処方された薬を漫然と飲んでいるだけでは、当初の主訴とは違う症状が現れることがある。
     例えば、今の話なら風邪や発熱で受診して対応する薬が処方されたとして、熱は下がったけど咳だけが残るというパターンは多い。

     成人の親子のお客様が『アイボン』を求めて来店し、同シリーズの抗炎症の他にビタミンの入った『アイボンW』 と、別な商品でヒアルロン酸ナトリウム配合の『うるおいいケア』を案内した。
     今回は、『うるおいいケア』を選ばれてお買い上げいただいた。
     薬のパッケージには法律上書けないこともあるので、スマホで成分を調べてみる方法をあることを伝えた。
     すると、「訊いたほうが早いわね」と言われた。
     その通りでございます( ^ω^ )←自分の首を締めるスタイル

     

  • 病の恥はかき捨て

     『エスタックイブ』を購入されるお客様に症状を尋ねると、主訴は喉の痛みで他に症状は無いようなので、喉の痛み止めに特化してはと提案したが、いつも使っているとのことで、そのままお買い上げいただいた。
     ただ、実はそんなに痛むわけではないということから、胃炎の可能性をお話ししてみたけど、「胃は丈夫だから」とピンとこないようだった。
     内蔵には本来痛覚神経が無く、胃痛といった症状は近くを通ってる神経が胃の代わりに不具合を脳に報告しているにすぎない。
     しかも、あくまで胃とは関係の無い神経が代理で報告しているだけなので、胃の不具合が背中の痛みとして現れたり、それこそ肩の痛みが実は心臓疾患だったとか、腰痛が肝臓がんの症状だったりということがある。
     だから、胃が丈夫だと思っていると異変に気づきにくく、その間に悪化することがあるので注意してもらいたいところ。

     
     『ガスター』を求めてお客様が来店したが、取り扱っていないことと周辺のドラッグストアもすでに販売できる薬剤師が退勤している時間であることを伝えた。
     患者は奥さんで、腹痛を訴えているらしいのだが、吐き気や下痢は無いというので、『芍薬甘草湯』が使えるかもしれないと思った。
     ところがその痛みの方は、体を丸めるくらい痛がっているというから、救急外来や夜間診療ででも病院に行くよう受診勧奨した。
     繰り返すけど、胃に限らず内臓には痛覚神経が無く、臓器の近くの神経が代わりに痛みを感知するため、胃痛だと思っていたら実は心臓の血管が詰まっていたというケースもあり、油断はできないのだ。
     できるだけ脅かすような言い方は避けたつもりだが、お客様には「 やはり一緒に行った方がいいですね」 と言われた。
     その時は病院に行くのが大袈裟のようでも、後で笑い話になる方が良いだろう。
     死ぬよりは恥をかくほうが、マシである。

     

  • お客様を観察するということ

     『桂枝加芍薬湯』を見ているお客様がいたので、漢方薬に興味があるのかと思い声をかけてみたが、案内は断られた。
     『柴胡桂枝湯』をレジに持ってきたところで改めてヒアリングすると、おへその上が痛む腹痛以外には吐き気や下痢は無いそうなので『芍薬甘草湯』を提案してみたところ、今度は『太田漢方胃腸薬2』に興味を持たれたため、『桂枝加芍薬湯』もストレスに対応することを伝えたうえで、『大正漢方胃腸薬』を基本に『爽和』も交えて説明した。
     『大正漢方胃腸薬』は胃を安らかにする『安中散』に鎮痛鎮痙攣の『芍薬甘草湯』を合わせた物で、そこから『芍薬甘草湯』を抜いて水分代謝の異常を整える茯苓を加えた『安中散加茯苓』が『太田漢方胃腸薬2』であり、これは色々と自分で考えすぎて悩んでしまうような内面的なストレスに適応する。
     一方、『大正漢方胃腸薬』から『芍薬甘草湯』を、手足の冷えを取る『四逆散』に入れ替えた『爽和』は、環境の変化や人から怒られるといった外的なストレスに対応する。
     今回は、『芍薬甘草湯』が入っている『大正漢方胃腸薬』を、お客様が選んでお買い上げとなった。

     高齢の男性が来店し、以前に口内炎の軟膏をお買い上げいただいたそうだなのが、銘柄は不明。
     私が販売したのであればメモに残してあるはずなのに、分からなかった。
     同僚が販売したのか、私の記憶違いか。
     そして、今回の口内炎は舌にできたとのことで、家にあった物を使おうとしたら、添付文書に「歯に塗ってはダメ」と書いてあって心配になり確認にいらしたという。
     ううむ、それなら現物を持ってきていただきたかった。
     銘柄が分からないため、店頭にある商品をネットで調べてみたが、そのような文章は確認できない。
     ご心配ならと、スプレータイプの『アズリートのどスプレー』を紹介してみたけれど、本日はお帰りになった。
     話し方や、話の内容からは、認知症があるようにも思える。
     また来店したら、もう少し観察してみよう。
     何か対応が必要になるかもしれない。

     

  • 薬を服用して何かあったらすぐお店や医療機関に連絡を

     以前に『新パワーアクトEX』を案内した、やや高齢のお客様が服用したところ背中が痒くなったと報告され、お詫びした。
     もともと『アリナミンA』に内容が近く安い物として『新パワーアクトEX』を案内したのだが、それまで服用していた『アリナミンA』に戻したら治ったという。
     ただ、病院で処方された他の薬でもなったことがあり、その薬は覚えていないというから因果関係は不明だ。
     そして、そのことは担当医に話したことは無いそうなので、おくすり手帳に『新パワーアクトEX』の成分表示を貼って担当医に報告するよう勧めた。

     腹痛を訴えるお客様が来店し、痛むのはお臍(へそ)の下あたりで、下痢は無いそうなので『芍薬甘草湯』を提案した。
     すると、『爽和』に興味を持たれたので、『安中散』『四逆散』を加えた、環境の変化や他人から叱責されるなどの外的なストレス寄りの胃腸薬であることを説明し、元の処方となった『安中散』と鎮痛痙攣剤の『芍薬甘草湯』を合わせた『大正漢方胃腸薬』を案内すると、そちらを購入された。
     風邪をひいた時には、薬を飲むより「ゆっくり寝ます」と言っていたので、「それは良いことですね」とお答えした。
     ちなみに、あれこれと悩んでしまうような内的なストレスには『太田漢方胃腸薬2』(安中散加茯苓)が、『安中散』に水分代謝を整える茯苓が入っていて適応します。

     やや高齢のお客様が来店し、イボかウオの目か分からず薬を使うのは初めてだそうなので受診勧奨のうえで『イボコロリ』の液剤をお買いあげいただいた。
     イボでもウオの目でも使う薬自体はほぼ同じで、皮膚をわざと腐らせて新しい皮膚ができるように促すというものなのだが、イボが皮膚の膨らみだとすれば、魚の目は芯があり触ると痛いことがある。
     じゃあ、イボは安心なのかというと原因の多くはウイルス性とされており、専門医の診断が必要とも考えられる。

     

  • 胃が弱い人と胃が働きすぎる人とでは使う胃薬も変わります

     『ギャクリア』を見ていた、やや高齢のお客様に声をかけたところ、『パンシロンG』と『ガストール』の違いを質問されたので、前者はもともと胃が弱い人向けで、後者は胃が働きすぎて症状が起きている人向けだと説明した。
     すると、病院で逆流性食道炎と診断され処方された薬があるというので調べてみると、特に服用期間は決まっていないものの定期的な検査が勧奨されている薬で、しかしお客様は病院から処方された薬を長く飲むのは良くないと思い、自己判断で服用を中止しており、通院もしていないという。
     お客様はハキハキと話される方で、『パンシロンG』と同じく胃が弱い人向けの『ギャクリア』(六君子湯)は適用しないと思われたので、『半夏瀉心湯』を紹介した。
     私としては、病院でも処方してもらえる薬だから知らせただけなんだけど、そのまま購入されてしまった。
     ううん、うっかり紹介したのはマズかったかな。
     もう一度病院には行って、担当医に報告するよう伝えたけれど、さてどうか。

     お客様から、オールインワンの化粧水の相談を受け、添加物を心配されるようだったため『ワセリン』を勧めたのだが、鼻が良く利くため、『ワセリン』の匂いがダメだという。
     そして足首に青痣があり、正座タコというお話だったが、血行不良が考えられるため、『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』を紹介した。
     化粧水については何かお気に入りがあるらしく、それを改めて探してみるということで、今日はお帰りになられた。

     『太田漢方胃腸薬2』をレジに持ってきたお客様に使用経験を尋ねると、以前にも使ったことがあるとのことだったが、外的なストレスには『爽和』もあることを伝えると、違いを知らない様子だった。
     興味を持たれたので、『大正漢方胃腸薬』を基本に説明をした。
     『大正漢方胃腸薬』は胃の働きを安定させる『安中散』と痙攣性の痛みを止める『芍薬甘草湯』を合わせたもので、そこから『芍薬甘草湯』を抜いて茯苓という水分代謝を改善する生薬を入れたのが『太田漢方胃腸薬2』であり、これは『安中散加茯苓』という漢方処方となる。
     水分代謝が悪くなると胃が重くなり、なにかと「起きてもいないこと」を心配しがちになったりするのだが、不安感で心配をしていると水分代謝が悪くなるという、悪循環に陥ったときに断ち切る助けとなる。
     一方、『大正漢方胃腸薬』から『芍薬甘草湯』を抜いて『四逆散』と入れ替えたのが『爽和』である。
     この「四逆」というのは、手足の先の細い血管が緊張で細くなり冷えることを言う。
     つまり、職場の環境が変わったとか、人からガミガミ怒られるというような緊張にさらされて起きる胃の機能低下に適応する。
     今回のお客様はストレスの中身までは話されなかったが、感じているストレスは内的寄りとのことで、そのまま『太田漢方胃腸薬2』お買い上げいただいた。
     ただ、内的ストレスか外的ストレスかというのは、なかなか鑑別しにくいことがある。
     そういう時には、胃が重い気がするか温かい物を飲むと楽になるというのであれば『太田漢方胃腸薬2』を、手足の冷えが顕著なら『爽和』を、胃痛があるなら『大正漢方胃腸薬』をというように症状で選ぶと良いだろう。
     また、飲食したものが喉に上がってくるような感覚や、鳩尾(みぞおち)のあたりに指を押し込むと痛む場合には、『半夏瀉心湯』の方が適応する。

     

  • 筋肉痛に使える飲み薬あります

     やや高齢のお客様が『芍薬甘草湯』を求めて来店し案内したが、頻繁に足が攣るというので心臓の可能性も考えた。
     しかし、歩いている時にお尻の方から痺れる感じがするとそうなので、『疎経活血湯』を紹介した。
     すると、以前に病院で処方された漢方薬で血圧が上がったというのだが、その時の内容は不明。
     かかりつけの医者がいるようなので、『芍薬甘草湯』にしても『疎経活血湯』にしても、まずは担当医に相談してみるよう勧め、本日はお買い上げは無しとなった。

     やや高齢のお客様が、筋肉痛の薬をと来店した。
     今まではインドメタシン製剤を使っていたようだが、運動の後に備えてというお話だったので、鎮痛効果が弱くても浸透力のある方が良いのではと提案してフェルビナク製剤を案内した。
     すると、肉離れを起こした事があるというため、ジクロフェナクトリウム製剤も紹介し事前に塗っておく方法を勧めた。
     ジクロフェナク製剤はインドメタシン製剤のような鎮痛力とフェルビナク並みの浸透力の両方を備えている。
     また、液剤ではなくゲル剤をマッサージしながら塗る方法も教えた。
     マッサージと言っても力を込めて行なう必要は無く、親指の付け根辺りを使い、撫でるようにマッサージをするだけである。
     力強く行なってマッサージが上手くいくのはプロがやってこそ。
     今回は、ジクロフェナクトリウム製剤の『アンメルツNEO』をお買い上げいただいた。
     他に、スポーツをする人は使う内服薬として、筋肉痛の直後に使う『芍薬甘草湯』と事前に飲んでおく『疎経活血湯』を紹介したが、こちらには興味を持たれなかった。
     筋肉痛というと、塗り薬のイメージが強いのもあるのだろう。