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  • 薬選びを人任せにしてはいけません

     『BTプラスV8クリーム』を購入されるお客様に、実際に菌が検出されたことがあるか尋ねたところ、調べたことはないという。
     そして踵が白くなって痒いとのお話が出たため、踵水虫向けの『エクシブ ディープ10クリーム』を紹介しようと思ったら、次のお客様がレジに並んでしまいできなかった。
     一人体制は、こういう時に困る。
     お客様の方から尋ねてもらえれば、案内もできたんだけどな。

     夫婦のお客様が来店し、奥さんが『ブテナロックVα』を購入されようとして症状を尋ねると、インキンに使うとのことだった。
     しかし菌の有無を尋ねた頃には、ご主人は他の売り場に移動されてしまっていた。
     自分の薬を買うのに、何故に無関心(^_^;)?
     薬選びを 同伴者に任せるというのはあまりお勧めできないんだけどな。
     奥さんに呼び戻してもらって、改めてご主人に確認すると股間が痒くなるものの、病院には行ったことがないとのこと。
     う~ん、使用上の注意にも「陰のうにかゆみ・ただれ等の症状がある場合は、湿疹等他の原因による場合が多い。」って但し書きがあるんですが。
     以前に『ダマリンL』使ったことがあり、一時は治っても、また痒くなったため、今度は強い物をと思ったらしい。
     近年は、皮膚疾患は段階的に弱い薬から強い薬に乗り換えていくより、最初に強め薬を使って症状を抑えるというのが主流ではある。
     でもそれは、あくまで経過観察をしっかりやるという前提だから、原因を特定しないままというのは勧めにくい。
     そんな話を交えて受診勧奨したうえで、今回は『ダマリンL』に変更して頂くことになった。

     『サクロン』と『爽和』(安中散加四逆散)を一緒に購入されるお客様がいらしたので、それぞれ適応する症状が違うことを伝えると、ストレス性の胃の不具合に使うつもりとのことだった。
      そして反対に、『大正漢方胃腸薬』でも良いのか訊かれたので、『大正漢方胃腸薬』が健胃剤の『安中散』と痛み止めと鎮痙攣の『芍薬甘草湯』の合方であることを基本に説明した。
     環境の変化や人から怒られるといった、外部的な要因による緊張性のストレスには『安中散』『四逆散』の『爽和』が適応する。
     しかし、お客様のお話では、外的なストレスよりも思い悩むような内面的なストレスのようだったため 『太田漢方胃腸薬2』(安中散加茯苓)の方を勧め、『サクロン』と一緒に購入された。
     『安中散加茯苓』を使うのなら現代薬で似た効能の『サクロン』の方は不要だと思うんだけど、お客様が欲しいとなれば止める理由が無い。

     

  • 胃薬こそ自己判断で選ぶのは危ない

     やや高齢のお客様が絆創膏を買いに来店し、患部を見せてもらうと爪の付け根が傷になっているようだったため『エキバンA』を勧めたけど、以前に『サカムケア』の方を使ったことがあるらしく、塗るタイプは好まれない模様。
     そして傷ができた状況を詳しく訊くと、潔癖症のようで食器を何度も何度も洗い、テレビCMのように指でキュッと鳴るまでにしないと気が済まないため、手が荒れて傷にまでなってしまうと分かった。
     家族からも、「そこまでしなくても」と言われてるらしいから、心療内科の領域だなぁ……。
     一応、お客様も少し治さなければとは思っているようなんだけど。
     ともかく、絆創膏を購入された。
     せめて、手を洗剤に触れる機会は少なくした方が良いので、浸け置き洗いにしてみてはと提案したけど、浸けて置いておくのも嫌で、つい洗ってしまうそう。
     心療内科では、そういう脅迫的な潔癖症には薬物治療という選択もあるらしいけど。
     手荒れが出血するレベルになるのと、神経に働きかける薬を使うのとどちらが良いものなのか……。

     やや高齢のお客様が胃薬の棚を眺めていたので声を掛けてみると、もう随分と前から胃もたれがあるとのこと。
     以前は、『新キャベジンコーワS』や『パンシロン+01』を使っていたそうだけど、それで効いた気がせず別な物を探していたという。
     さらに詳しくヒアリングしてみたら、一昨年に脳梗塞を患って現在は降圧剤を服用しており、さらに別な病院では緑内障の治療中のうえ、また別な病院では頻尿を治療を受けていて、しかもそれぞれの医師にそのことは話していないと分かって、ギョッとした。
     目玉ポーン(  Д )⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒…。….。コロコロ
     お薬手帳はどうしてるのかと思ったら、それぞれの病院で処方箋が出た際に別々にお薬手帳を作り、家にあるそう。
     病院ごとにお薬手帳を分けていたら、意味が無い…orz
     にも関わらず、『パンシロン+01』を購入されようとするので、今日のところは胃薬を買うのはやめるようにとお話した。
     鎮痛剤と風邪薬の飲み合わせなんかは、病院からの処方薬との飲み合わせを気をつけようとする人が多いけど、本当に怖いのは胃薬の方なんだよね。
     例えば、胃薬の成分表示に○○ナトリウムとあればそれは塩分を摂取するのと同じなんで、高血圧などで降圧剤を内服している場合に大きく関係する。
     他にも、胃薬に入っていることがあるマグネシウムは血液をサラサラにする効果が有り、それは即ちワーファリンのような血液凝固阻止剤と合わさるのは好ましくない。
     そんな訳で実のところ、鎮痛薬や風邪薬なんかよりも、処方構成が複雑な胃薬の方が併用薬の禁忌は多く、病院で薬が処方されている人は、胃薬こそ自己判断で選ぶのは危ないので、必ず店頭で確認した方が良い。
     正直、面倒だから訊かれたくないですがヽ( ´ー`)ノ←マテ
     そこまでお話しても、何か欲しいと言われるので、無難なところで『安中散』『芍薬甘草湯』を合わせた『大正漢方胃腸薬』と、『ギャクリア』(六君子湯)を案内し、後者をお買い上げ頂いた。
     もし『六君子湯』が合うようでしたら、担当医に処方してもらえないか相談してみてください。
     あっ、その前にお薬手帳は一冊にまとめて継続するようにしてください。
     あと、それぞれの担当医に治療中の疾患を全て伝えてください。
     よろしくお願いしまーす(」´Д`)」!!

     

  • 食事の直後に肌が痒くなる人は胃が関係?

     『リフレライフ』(安中散加茯苓)を手に迷っている様子のお客様に声を掛けてみると、ストレスが思い当たる胃痛だとのこと。
     健胃薬である『安中散』に鎮痙攣薬の『芍薬甘草湯』を合わせた『大正漢方胃腸薬』から、『芍薬甘草湯』を抜いて胃内停水を改善する茯苓と入れ替えたのが『安中散加茯苓』で、「起きていない事を心配してしまう」内面的なストレスに向いていることを説明した。
     比較としては、『大正漢方胃腸薬』から『芍薬甘草湯』を抜いて、手足の血管を拡張し冷えを取る『四逆散』と入れ替えた『爽和』があり、こちらは「対人関係など緊張を強いられる」外的要因のストレス向け。
     すると、胃痛の他に胃液が上がってくる感じもあるというお話で、以前には『パンシロンG』など制酸剤を服用していたそう。
     そういう時には、上がってくるものを降ろすという意味の「瀉心」を名前に持つ『半夏瀉心湯』の方が適応するかもと思い、紹介してみた。
     また、買い物カゴに『タウロミン』が入っているのに気がついた。
     『タウロミン』は、アレルギー性皮膚炎などに用いる『十味敗毒湯』に現代薬を合わせた薬。
     アレルギーがあるのか訊いてみると、夕食後に肌が痒くなるという。
     食材によるアレルギーの可能性もあるが、アレルゲンについては調べたことは無いとのこと。
     ただ、ブワッと皮膚が赤くなるような症状ではないみたいだから、消化のために胃に血液が集まり、それで体表部が血流不足になるのが原因なのかもしれない。
     お客様は、『タウロミン』については知らなかった様子で、以前は『アレルギール錠』を使っていたそう。
     そして、『タウロミン』は眠くなりにくいことが利点であることを伝えたら、『アレルギール錠』は眠くなりやすいことを知らなかったらしく、「どうりで!?」と驚かれた。
     添付書には、機械操作や運転などはしないように注意書きがあるんだけどね(^_^;)
     私なんか、寝付けない時に睡眠補助剤の代わりに『アレルギール錠』を使うことがあるし。(真似しないように)
     ということで、『半夏瀉心湯』と『タウロミン』を一緒にお買い上げ頂いた。
     あっ、併用しても大丈夫ですが、主訴の激しい方から使うのが効果的なので、『半夏瀉心湯』を先に服用してくださいね。

     やや高齢のお客様が『サロンパス』を買いにみえ、棚に並んでいる『フェイタス』にも興味を持たれた。
     主訴は膝の痛みだというので、急性症状にはフェルビナク製剤やジクロフェナクナトリウム製剤の『フェイタス』シリーズが適応するけど、常用するのであれば鎮痛剤は弱い物をと勧め、やはり『サロンパス』という事になった。
     ただ、同じサルチル酸製剤でも、関節部である膝には伸びやすい『のびのびサロンパス』の方が使いやすいのではないかと紹介すると、一緒に購入された。
     老々介護のため、電車で片道一時間ほどかけて通っており、それで膝の負担が大きいらしいとも聞いた。
     ううん、それは大変ですねぇ(;´Д`)

     

  • 粉薬の飲み方どうしてます?

     やや高齢のお客様が『銀翹散』を買いにいらして、鼻水の有無を確認したところ、頼まれ物だとのこと。
     『銀翹散』『葛根湯』とは反対に、上半身を冷やすことで風邪を治すことを説明すると興味を持たれたので、頼んだ人の症状を詳しく訊くと、1週間ほど前から喉が痛むらしい。
     他の症状は無いそうだから、『駆風解毒湯』『桔梗湯』を紹介しながら、胃炎の可能性もあることをお話したところ、その時期には食欲が落ちていた模様。
     そしてその時には咳もあったというから、そういう時に適応する物として『麦門冬湯』も紹介した。
     本日は、そのまま『銀翹散』をお買い上げ。
     使い分けについてのメモを希望されたため、汚い字で書いてお渡し。
     恥ずかしい(u_u;)

     『ロキソニン』を求めて来店したお客様に、うちのお店には置いていないため『イブA』を提案したところ、以前にイブプロフェンが処方されて効かなかったそう。
     ただ、主訴は肩の痛みで、処方されている『ロキソニン』にしても効いていないらしく、別に座薬の鎮痛剤が処方されており、それは夜には効いているものの朝には痛むという。
     でも、その座薬の内容は不明。
     病院では、自律神経失調による疼痛と診断されているというのだけれど、これまた詳細が不明。
     せめてお薬手帳があれば、他に処方されている薬とか、これまでの履歴で、関連する病状や担当医の治療方針を類推することもできるんだけどなぁ。
     お話を聞く限りでは、頓服に『芍薬甘草湯』を用いて、『釣藤散』を併用するのが良いように思える。
     『釣藤散』はパッケージに「高血圧」と書いてあるのもあって、血流を改善するのが主な効能だけど、案外と神経性の症状を緩和する生薬が入っているので。
     一応はお話をしてみると、帯状疱疹に『十味敗毒湯』を処方されたことがあり、そのさいに血圧が高くなったため服用を中止したという。
     なんだろう、甘草のせいなのかな。
     『十味敗毒湯』の含有量じゃ、ちょっと考えにくいけど。
     甘草が原因だとすると、『芍薬甘草湯』も使えなくなってしまうのだが、その『芍薬甘草湯』を試してみたいと買われてしまった。
     ありゃん(^_^;)
     お客様には、お薬手帳を持ち歩くことと、購入した市販薬も一元管理するよう勧めた。

     やや高齢のお客様が『八味地黄丸』を眺めていたので興味が有るのかなと思い声を掛けたら、病院で処方されていて、効能を確認していたとのこと。
     『八味地黄丸』に限らず、漢方薬には一読しただけでは繋がりが分からない効能が書いてあって混乱するとこがあるんだけど、お客様もそう思われたらしい。
     そのため、血流が滞ると体の材料が行き渡らなくなり痒みを感じたり、腎臓の機能が低下すると目の機能も低下することなどを説明し、体の各部は相互に関係していることをお話した。
     そして、病院で処方されているのが顆粒で、喉に引っかかり声嗄れしてしまうというお話があったため、水を少し口に含んでから薬を口に入れ、追加で水を飲んでみるよう提案した。
     そういうや、粉薬が苦手という人に話を聞くと、たいてい粉だけを先に口に入れて水を後から飲んでたりするんだよね。
     そりゃ、確かに苦しいわと思ったけど、どうしてそういう飲み方をするのか分らない。
     他には、先に水を口に含んでからだと粉薬が飲めないという人もいたけど、先にめいいっぱい水を口に含むから開けられなくなる訳で、水を2回に分けるというのは思いつかないらしい。
     そういう私も子供の頃は粉薬は、袋状のオブラートに包んで飲んでたんだよねぇ。
     だけど、ほぼ毎日飲み続けるのに面倒になって、粉薬を直に飲むようになった。
     その時にやったのが、先に少し水を口に含んで薬を口に放り込み、追加の水で飲み下すという方法。
     誰に教わった記憶も無いから、たぶん自然にやってたんだろう。
     しかしまぁ、人が薬を飲むところをマジマジと観察する事は無いから、意識しないと自分の飲み方が唯一の方法と思ってしまうかも?

     

  • 安全とは言い切れないのは漢方薬でも同じ

     お客様から特定のメーカーの漢方薬シリーズの『甘草湯』を希望されたものの、すでにうちのお店の定番棚から外れていて取り扱っていないため、同じメーカーの別シリーズの『甘草湯』を案内して購入して頂いた。
     以前にそのメーカーの営業さんに聞いた話じゃ、先のシリーズから風邪や咳関係の漢方薬を外して、慢性疾患なんかの漢方薬を充実していくらしい。
     それはともかく、お会計をしながらお客様に『甘草湯』の用途を尋ねると、扁桃炎になりやすく常備薬にしているという。
     うん?
     扁桃炎に?
     確かに抗炎症作用があって、『芍薬甘草湯』『大黄甘草湯』のようにメインとして使われることがあるけれど、一方で多くの漢方処方に甘草湯が入っているのは、保水作用と抗アレルギー作用により効き目を補助し、苦味や辛味を伴う他の生薬との味を整えるためとされている。
     そして甘草の抗炎症作用は、熱を発散するもので冷やす力は無いから、喉の痛みに使うとすれば極めて初期の段階。
     お客様のように常備しておき、喉に違和感を感じたら使うというのは、確かに理に適っている。
     逆に言えば、喉の痛みを感じてから店頭に買いに来た段階では、もう『甘草湯』を使うタイミンクとしては遅いと考えられる。
     そこでお、扁桃炎になりやすいのであれば、進行した場合には患部を冷やす『桔梗湯』と、冷やしつつ熱の発散もする『駆風解毒湯』も覚えておいてもにいたいと思い、お客様に両方を紹介した。
     すると、他の薬との飲み合わせを心配されたが、その点で言うのなら単味剤の『甘草湯』の方が心配だし、甘草は炎症に関わる漢方薬の多くに入っていて、『四物湯』(ジオウ・トウキ・シャクヤク・センキュウ)という漢方薬を基本に生薬を足したり引いたりすることで適応と副作用を勘案するため、一概には安全とは言い切れないのは、どんな漢方薬でも同じことを説明した。
     とはいえ、飲み合わせを気にするのは良いことなので、お薬手帳を持ち歩くよう勧めた。
     あと、喉が腫れた時にも発熱していなければ、お風呂に入って体を温めるようお話した。
     扁桃炎というのは、熱を出すことでウイルス菌を倒す体の防衛機能が正常に働いている証拠。
     しかし、発熱するというのはエネルギーを多量に消費するため、この発熱により体力の低下を招き、喉で敵を撃退できないと風邪として進行してしまう。
     だから、風邪をひいたら体を温かくするというのは、発熱を助けてやりエネルギーの消費を抑えるためなんである。
     そうすれば、体の方も自分だけで無理やり発熱するのを控えて、早い段階で炎症を終えることができる。

     お客様から腰痛ベルトを希望され売り場を案内したが、症状を尋ねると痛むのは朝だけで、動いてからは大丈夫だという。
     それ、寝返りが少なくて同じ姿勢でいるせいや、自重による血行不良じゃないですかねぇ。
     いや、もしかすると寝返りが少ない原因が、特定の姿勢を取ると体に違和感があって、無意識に姿勢を保とうしているのかも。
     症状からすると『疎経活血湯』が適応するように思えますが、現状を把握するために病院を受信してみるよう勧めた。
     そこで、腰痛ベルトが必要かどうかを判断してもらってから購入を決められても良いかと。

     

  • 代替策を多く持つのが課題

     『パンシロン01+』を手にしたお客様から、胸やけの相談を受けた。
     痛みは無いそうで、以前に『大正漢方胃腸薬』を使ってみたものの合わなかった模様。
     原因にはストレスが思い当たるそうで、『安中散』に鎮痙剤の『芍薬甘草湯』を合わせた『大正漢方胃腸薬』が合わないとすると『半夏瀉心湯』かなと思い、鳩尾(みぞおち)から小拳一つ分右にズレた肋骨の下側にお客様に指を入れてもらったけど、痛くはないという。
     ふむぅ、ハズレか。
     それなら、同じ『安中散』の系統で『四逆散』を加えた緊張によるストレスに適応する『爽和』か、水分代謝の異常で思い悩むタイプに向く『安中散加茯苓』をと案内してみた。
     実のところストレスは複合的なもので、スッパリと判別できる訳ではないが、今回は『安中散加茯苓』を試して頂くことになった。

     咳の相談で来店したお客様、仕事の関係で一日に2回の服用タイプをと希望された。
     一応、漢方薬にもエキス増量を謳っていて一日に2回の服用という物はある。
     そうえで、仕事の環境的に空気が悪いそうなので、『麦門冬湯』を案内した。
     上半身を潤す『麦門冬湯』は、外気からの汚染物質を体外に排出する痰にも水分を与えて、より外に出しやすくする。
     すると、煙草も吸うというお話があり、『ダスモック』(清肺湯)を紹介したんだけど、錠剤を希望され、どちらも錠剤タイプを置いていないため、痰を出すことを主目的に『ブロン錠エース』を勧めて、お買い上げ頂いた。

     

  • 吐き気があったり腹痛を伴う風邪には

     やや高齢のお客様より、筋肉痛の相談を受けた。
     原因が山登りとハッキリしているので、急性症状向けのインドメタシン製剤を勧めて購入を決めて頂いた。
     そして、予め分かっているようであれば内服もご検討くださいと『コレムケア』(芍薬甘草)を紹介したところ、一緒に購入された。
     そしてお会計時に、良く足が攣るという話があったため、足が攣る原因は疲労や血行不良だけではなく、心臓機能の低下の可能性があるので油断しないように伝えた。
     足の脹脛は、下半身に降りた血液を心臓に戻すポンプの役割をしていることから「第二の心臓」とも云われていて、そこが過剰に疲労するということは、本物の心臓の機能を補おうとしているから、と考えられるのだ。
     実際、足が攣りやすい人の心臓の血管が詰まっているのが分かり、手術を受けることになった事例もある。
     あと、『芍薬甘草湯』はあくまで頓服的に使う物なので、よく足が攣るようであれば『疎経活血湯』も候補になることを伝えた。

     汗疹の薬を求めて来店したお客様に『アセモア』と『あせもクリーム』を紹介し、痒みが強いことと範囲が広いとのことから、局所麻酔のリドカインの入っている前者を勧めた。
     そして、落ち着いてきたら、菌の繁殖を防いで血行促進の面倒を見てくれる『あせもクリーム』に乗り換える運用方法を提案した。
     反対に、より痒みが強い場合にはステロイド剤で痒みを抑えるのを優先するようお話して、今回は『アセモア』を購入して頂いた。
     そうそう、養生にはお風呂にしっかり入って、汗管を開くことで汗を出し詰まりを解消するのが良いですよん。

     お客様が『ルキノンエース』をレジに持ってきて、腹痛のある風邪に使えるか尋ねられた。
     患者さんはご主人で、微熱と頭痛のうえ腹痛も訴えているという。
     腹痛のある風邪に使える市販薬は、現代薬の中には存在しない。
     胃腸薬で考えても、甘草といった生薬か、甘草の有効成分であるグリチルリチン酸を加えた物となり、胃腸薬では微熱や頭痛の面倒までは見てくれない。
     そのため実質的に選択肢は、『柴胡桂枝湯』の一択となる。
     ただ、メーカーによってはパッケージに「吐き気」とあり、今回のお客様からも「吐き気は無い」と言われた。
     でも、効能書きにある症状というのは、あくまでメーカーが申請した症状であり、効果を確認できた症状を並べていることもあるし、反対に効果がある可能性は高いが治験で有効性を証明するデータを揃えるのに費用がかかるため、あえて申請しなかった症状は書いていなかったりする。
     もちろん販売時に、書いていない効能に対して「効く」とは言えないけど、少なくとも書かれいている効能の症状が必ず現れていなければならないということも無い。
     ちなみに医療用と市販用とでは効能で示されている症状が違い(申請内容が違うから)、医療用の『柴胡桂枝湯』の効能範囲はメチャクチャ広く、全てを発症するのは大変そうである(笑)
     店頭では市販薬として認められている症状以外には販売できないけど、下記は参考までに医療用での効能。
    「感冒・流感・肺炎・肺結核などの熱性疾患、感冒・風邪の後期、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胆のう炎・胆石・肝機能障害・膵臓炎などの心下部緊張疼痛」
     お客様には、名前が効能を表しており、柴胡が肝臓を助けて抵抗力を高め、桂枝が胃の働きを補助することで疲労を防ぐことを説明して、お買い上げ頂いた。
     このことは、ぜひご主人にも伝えて下さい。
     効くと思って飲むほうが、より効きますので(*´∀`*)

     

  • 解熱鎮痛剤は一時的に使用する物なので

     お客様から『バファリンルナJ』の錠数の多いものを希望されたけど、容量の多いものは無いことと、そもそも解熱鎮痛剤は一時的に使用する物であることをお話したところ、小学生の子供の生理痛に使うとのことだった。
     『シオノギ解熱鎮痛薬』を案内することも考えたけど、頼り過ぎるようになっても困ると思い今回は紹介せず、そのまま『バファリンルナJ』を購入して頂いた。
     小学6年生では約50%に生理痛あるらしく、そのうち解熱鎮痛剤を使っている子供は少ないらしい。
     私自身は、ツライ時に解熱鎮痛剤を使うのは悪くないと思ってはいるけれど、痛くなるのが当たり前のものとして使用するのが常態化してしまうと、成人してから大病を見逃してしまいがちなので、医療費に補助がある子供のうちに生理痛を軽減するための治療を検討するよう勧めた。
     本人は元気で活発なようだから、『桂枝茯苓丸』が候補になるかもしれない。

     『アンメルツヨコヨコ』や『バンテリンEX』などを見比べているお客様がいたので声を掛けてみたところ、筋肉痛に備えてとのことだったので、鎮痛効果を三段階で説明すると一番弱い『アンメルツヨコヨコ』を選択された。
     常用するのであれば、弱いものからで充分だろう。
     鎮痛剤は使い慣れてしまうと、やがてその先が無くなってしまうので。
     他に虫刺されの薬も希望されたため売り場を案内しつつ、筋肉痛の内服薬として『コムレケア』(芍薬甘草湯)も紹介した。
     そうそう、『芍薬甘草湯』自体は頓服薬として使うものだけど、スポーツをしていたりするのなら『疎経活血湯』を運動の前後に服用するという方法もあります(・o・)

     

  • 「普段どうだったか?」というのは薬を選定するうえで重要な情報

     『爽和』と『太田漢方胃腸薬2』を見比べて迷っているお客様がいたので声を掛けてみたけど、案内は断られた。
     どちらもストレス性の胃の不調を謳っているから、分かりづらいかと思ったんだけどな。
     『爽和』は『安中散』に手足の冷えを改善する『四逆散』を加えたもので、仕事が変わったとか誰かに怒られるとか外部から受けるストレスに対応する。
     一方、『太田漢方胃腸薬2』は『安中散』に水分代謝を改善する茯苓を加えた『安中散加茯苓』という処方で、起きてもいないことを心配したりといった内面的なストレスに向いている。
     ただ、どちらにも痛み止めは入っていないので、胃が不調で胃痛があるようなら、『安中散』と痛み止めの『芍薬甘草湯』を合わせた『大正漢方胃腸薬』の方が良い。
     今回は『太田漢方胃腸薬2』を選ばれ、お会計をしながら症状を尋ねるとゲップが出るというお話があったため、『半夏瀉心湯』も紹介してみたけど、パッケージに「胸やけ」とあるのを見て「違う」とのことで、そのまま購入となった。
     まぁ確かに『安中散加茯苓』もゲップには対応しているものの、それだと『六君子湯』も候補になるから実に難しいところ。
     本当は、鳩尾(みぞおち)に指を入れようとして痛むかどうかを確認したいところだったけど、そこまで踏み込める雰囲気ではなかったから訊けなかった。
     人差し指と中指と薬指の3本を揃えて鳩尾に少し食い込ませてみて痛むようなら、神経性胃炎の『半夏瀉心湯』が適応するのに対して、元から胃弱で基本機能が低い場合は『六君子湯』が使える。
     ここで問題になるのは、胃の基本機能と症状が相対的だということ。
     例えば、走るのが遅いからといってそれは足が悪いということにはならないが、無理に早く走ろうとすればその疲労の度合は大きくなるだろう。
     その場合は元々の足の機能に対して無理をしたことを考慮した、中長期的なケアが必要となる。
     でも、元が頑健な足であるのなら一時的な疲労などものともしないだろうから、下支えのようなケアは不要。
     それは胃腸薬の使い方にも云えて、「普段どうだったか?」というのは使用する薬を選定するうえで重要な情報なのだ。
     先のように鳩尾に指を入れてみて痛むようなら胃酸過多が考えられるが、それは同時に元々の胃の機能は低くないと考えられる。
     また、普段から水や氷といった冷たい飲み物を好むのなら、胃の機能が高い一方で胃炎を起こしやすいと推測でき、お湯や温かいお茶を好むのは胃の機能が低下していて内臓が冷えやすいことを示している。
     お年寄りが温かいお茶を好むのは、なんとなく落ち着くというよりも加齢により胃の機能が衰えているからとなる。
     今回のお客様はストレスの表記があるパッケージの『爽和』と『太田漢方胃腸薬2』から選んだのだから、ストレスが思い当たるのは間違いないのだろうけど、ストレスに対する体への負担も元々の機能と相対的だから、果たしてどうだったのかは分らない。
     実のところ、それを知りたい欲もあるんだよねぇ。
     ぶっちゃけ適応するかどうかを知識として覚えても、実際に運用しての効果は患者さんから教えてもらわないと分からない。
     でも、ドラッグストアーじゃ薬を売った後に患者さんが報告に来てくれることは滅多に無く、その積み重ねは難しい。
     なので、たまに「良くなったよ」と言ってもらえると、気持ち的に「☆⌒ヾ(*゚∀゚)ヒャッホゥ♪」と嬉しいだけでなく、勉強になるから有り難いです。
     もちろん、「効かなかったねぇ」と言われて落ち込むこともある訳ですが(´・ω・`)

     お客様から「胃腸炎の薬を」と頼まれ症状を尋ねると、食べると胃痛がするとのこと。
     ひとまずお客様の意を汲んでパッケージに「胃腸炎」と書いてある『柴胡桂枝湯』を紹介しつつ、痛み止めの入っている『大正漢方胃腸薬』を案内してみた。
     しかし、詳しく話を訊いてみると疲労もあるようだった。
     そうであれば、『桂枝湯』で胃の機能を補強して柴胡剤で疲労を緩和したほうが良さそうなので、『柴胡桂枝湯』を使って頂くことにした。

     

  • ドラッグストアーの役割は、あくまで「治療」ではなく「症状の緩和」

     『ドリエル』を求めて来店したお客様に、ひとまず同じ処方の『ドリーミオ』の方を勧めて購入を決めて頂いた。
     そのうえで睡眠の状況を尋ねると、寝つきが悪く30分以上かかるうえ、寝ても眠りが浅く感じるという。
     おそらく暑さで肝臓がやられて、そこに湿度で胃に負担が掛かってるのだろうと思われる。
     単純に寝つきが悪いだけなら『柴胡加竜骨牡蛎湯』のケースだけど、『柴胡桂枝湯』で肝臓と胃の両方の面倒を見れば改善するのではないか。
     でも、お客様の方がそこまで話を聞いて頂ける感じではなかったため、今日のところは見送ってしまった。
     この、案内するべきかトラブルにならないよう引くかというのは、何百人、何千人と相手していても難しい。

     外用消炎剤のジクロフェナクナトリウム製剤を購入されるお客様に、他の薬との併用に気をつけるようお話すると、ギックリ腰に使うそうで、前にもなったというから、改めて受診するよう勧めた。
     ついつい、「前も同じだったから」と考えがちだが、本当に同じかは分らない。
     ギックリ腰は、予後の養生も大事なので、今どうなっているかを把握するためには、ひとまず改善しても病院で様子を確認してもらったほうが良いだろう。
     今回の症状を詳しく訊いてみると、痛みというより、背中からこわばる感じだそうなので、筋肉の緊張を解く『芍薬甘草湯』が効きそうな気もする。
     そういうことも含めて、自己判断だけに頼らずに検証の幅を広げることで、他の体の不調との関連が見えてくることもあるし。
     特にギックリ腰は、腎臓とも関係して、早い話が冷えによる水分代謝の異常や、同じく水分を含む血行不良が原因だったりする。
     冷えが原因なら『桂枝加苓朮附湯』が、患部に痺れを感じるような血行不良には『疎経活血湯』を、加齢による腎機能の低下だと『八味地黄丸』『牛車腎気丸』が候補になる。
     今回は、やはりお客様が『芍薬甘草湯』の話のところで、興味無さげだったため、以降の話はせず。
     ドラッグストアーの役割は、あくまで「治療」ではなく「症状の緩和」という目的では、最初にお客様自身で選んだ薬で充分とも云えるのかもしれんけど、患者さんは本当にそれで良いのかとの疑問は拭えない。