「胆嚢が痛い」に困惑

 外国人のお客様が来店し『硫酸マグネシウム』を求められたが置いていないため、 『酸化マグネシウム』を案内した。
 どちらも排便を目的としていて、働きは似ているから代用は可能。
 ただ、厳密には『硫酸マグネシウム』の方が速効性があり、『酸化マグネシウム』は胃酸を中和する働きもあるため、用途が少し違うけれど。
 すると、ロシア人なのかスマホの翻訳機能で「胆嚢が痛い」と言われ、痛覚神経の無い胆嚢が痛むことはないだろうと思いつつ、ウルソデオキシコール酸が主成分の『タナベ胃腸薬ウルソ』を紹介した。
 病院では肝臓や胆嚢の薬として処方されるこの薬は、市販薬として効能をを取得していないため目的外となるが、お客様はウルソの効能をスマホで調べて納得したらしく、購入された。
 下痢の無い脇腹の痛みのようだったから、本当は『芍薬甘草湯』が適応しそうなのだが、胆嚢が痛いと言われてしまっては紹介できなかった。

 お客様から、アズレン製剤の『アズリートのどスプレー』が喉の痛みに効くか質問され、喉の手前側が痛むというので適用すると考えられるとお答えした。
 喉の手前側の炎症は外敵と戦っていると考えられ、喉の奥が痛むようだと胃炎などの可能性がある。
 それから、お客様には喉が痛む時には喉への刺激を避けた方が良いので、あまり噛まずにすむ食事をするようにと伝えた。

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