併用が大丈夫な薬でも無駄にならないかにも注意を

 お客様から喉の痛みに『エスタックイブ』を飲んでいて、『パブロンのどスプレー365』を使って良いか尋ねられた。
 その組み合わせに問題は無いものの、同時に使ってもあまり意味は無いかもしれないとお話しした。
 というのも、お客様は喉の痛み以外の症状は無く、『パブロンのどスプレー365』は消毒薬であって炎症を抑える物ではないから。
 お客様には、咳止めや鼻炎の成分も入った『エスタックイブ』を中止して、喉の痛みに特化してはと提案し、内服薬には『ペラックT』を、のどスプレーには抗炎症剤のアズレンを紹介し、後者をお買い上げいただくことになった。
 すると、病院では抗生剤が処方されたというので、副作用により体内が乾燥している可能性を考え『麦門冬湯』も紹介したのだが、前に飲んで効かなかったと断られた。
 まぁ、喉の痛みには弱いかな。
 それから他に、歯医者で歯の神経を2週間ほど前に抜いてから、右目の瞼が痙攣して重い感じがするとのことで、お客様からは三叉神経痛かと相談された。
 歯科医からは神経を抜いたこととは関係無いと言われたようだが、お客様としては話を聞いてもらいたかったようでもある。
 また、鍼治療を受けている腰が雨で痛むとのお話だったから周囲を温めてみるよう勧めたところで、目についても同様にお湯で濡らしたタオルを使い温めてみてはと提案した。

 お客様が、『イソジンうがい薬』と『マードレトローチ』と『エスタックイブ』を持ってきて、併用について相談を受けた。
 主訴は喉の痛みで他に症状は無いというお話から、咳止めや鼻炎薬も入っている『エスタックイブ』については使い時ではないと思われることと、喉の消毒が刺激になるかもしれないので『イソジンうがい薬』も避けた方が良いとお話しした。
 そして、お客様が直前に『ペラックT』のパッケージを手にされていたのを見ていたので、喉の痛みに特化するよう提案したところ、喉の手前が腫れていて扁桃炎を起こしやすいというため『駆風解毒湯』も候補に加えた。
 今回は、『ペラックT』をお買い上げになり、お客様には喉の刺激にならないよう消化に優しいスープ系の食事をするように勧めた。

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