パッケージの表側に書いてある効能は一種の宣伝文句

 やや高齢のお客様から、抗生物質とステロイド剤の表記がある塗り薬について質問されたが、前者は殺菌で後者は強い炎症に用いることを説明すると、足の湿疹に使いたいそうで、痒みは強くないとのこと。
 病院には行っておらず、『ムヒSクリーム』は効かなかったということから、受診勧奨をしたうえで『あせもクリームワルツA』を案内すると「汗疹(あせも)じゃない」と言われてしまった。
 汗疹と湿疹は同じようなものだし、パッケージの表側に書いてある効能というのは一種の宣伝文句であって、症状に対する成分で考えることをお話しして試していただくことになった。
 商品によっては、効能表記にはパッケージの表側に書いてあるのとは違う効能も加わっていることがあるので、良く確認して下さいな。
 こむら返りを前面に押してる『コムレケア』なんか漢方薬の『芍薬甘草湯』だから、効能表記には小さく「腹痛」とも書いてあるので。
 まぁ、訊いてもらった方が早いんだけど。
 お客様からはお会計後に、他に首の後ろの吹き出物にも使えるか訊かれ、少しは効くと思われるものの患部は心があるようなので抗生物質をとお話しした。
 それを先に言われていれば、『クロマイP軟膏』も紹介したのだけれど……。

 やや高齢のお客様が『フルコートf』を選ばれたようなのだけれど、肩に湿疹があるが痒みは強くなく、普段は化粧水を使っていると言うので、『テレスHi』を案内し、服と擦れにくい軟膏タイプを勧めてお買い上げいただいた。
 化粧水については、患部が治ってきてから使うようお話しした。

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