要るものと要らないものの選択は難しい

 お客様から、『チオビタ』と『エスカップ』の違いを質問され、内容としては同じと考えられますと答えた。
 ただ、知人から「風邪薬とチオビタを一緒に飲むと良く効く」と聞いたと言っていたため、風邪薬の種類によっては無水カフェインが重なったりして好ましくないことを伝え、無水カフェインが入っていない物として『新ヒストミンゴールド液』を紹介した。
 価格が安いからか、『チオビタ』じゃなくて『エスカップ』を買っていったけど(^_^;)
 SNSのコメント欄なんかでも、投稿主が風邪ひいたと投稿すると、「風邪薬とユンケルを一緒飲むといいよ!」と書き込む人が必ずいて、投稿主が本気にするんじゃないかと心配になる。

 子供用の鼻炎薬をとお客様から求められて、鼻水の状態を確認すると、アレルギー性鼻炎のように透明な鼻水がスーッと垂れていく感じらしい。
 夏場のクーラーと同じく、冬場のエアコンによるホコリ等に反応しているとも考えられるし、内臓が冷えているのが原因とも考えられる。
 いずれにしても、症状を落ち着かせるのには部屋ではなく本人の体を温めてあげること。
 そして、朝方にだけ咳が出るという話があったが、これはおそらく鼻炎のせいで寝ている時に口が開いているか、炎症によって体内が乾燥しているせいだろう。
 現時点では薬は不要と思われるが、やはり薬は欲しいということで、風邪になるのが心配でもあるようだったため、上半身を温める『葛根湯』を案内した。
 『葛根湯』は咳には向かないものの、その咳が鼻炎と関連しているとすれば鼻水が治まれば、朝方だけという咳も鎮まるはずである。
 また、さっきした体を温めるということについては、下半身を重点的にと補足したところ、上着のことだけを考えていたようなので、風邪の予防には「頭寒足熱」が大事なことを伝えた。
 もちろん、外出する時に寒さを凌ぐのには、太い血管が体表近くを走っている首周りを温めることが必要ですが。
 家の中では、下半身に重ね着をしてあげたほうが良い。
 部屋の中に暖房がついていて上半身に厚着をすると、家の中で汗をかいて、それが風邪を招くことになってしまうし。

 お客様から、『コエンザイムQ10』についてメーカーごとの違いを質問された。
 いやぁ、さすがにそれは分かりませんよぅ(^_^;)
 吸収のされ方が違うとかはあるかもしれませんけど、詳細なデータは公表されてませんし。
 比較するとしたら、血行を促進するビタミンEが配合されているとか、そういう事くらいかと。
 あと、栄養素の体内での化学変化を助ける酵母とかかな。
 サプリメントアドバイザーの勉強をしている人なら、もっと詳しく説明できるのかもしれないけど。
 そんなこんなで、分かる限りの説明をしたけど、「迷った時には買わない(`・ω・´)!!」だそうで、代わりに青汁を購入された。
 ええと、青汁は栄養豊富だけど体を冷やしがちだから、積極的に他に温かい物を飲んだりしてくださいね。

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