やって後悔するか、やらないで後悔するか

 お客様から『強力わかもと』を注文されたので、売り場を案内すると酵母の働きを質問されたため、ビタミンなど摂取した栄養を代謝して体内で働くのを助けるものですと説明した。
 酵母で老化予防を謳ってる健康食品とかあるけど、代謝するというのは老化の促進なんじゃないかね?
 いや、言葉遊びみたいなもんですが。
 酵母の働きによって発酵することでお酒ができる訳で、それはつまり腐敗するのと現象としては同じ。
 言い換えるのなら、「老化に役立つ」なんじゃないかと。
 お客様は便秘に使っているらしく、良く効いたとのお話。
「良い発酵してますねぇ」というところか。
 言わないけど(*´∀`)
 そして、『新ビオフェルミン』をCMで見たと興味を示されたので、乳酸菌を納豆菌で育てる『ザ・ガード』も紹介した。
 やっぱりCMの力ってすごいね。
 せっかく摂った乳酸菌を活かすためには下半身、特に腸を温めるのが重要なことを伝えた。
 ところで、某製薬メーカーの研究員さんから聞いた話によると、乳酸菌製剤を作っているK製薬の社長のお兄さんは、別な製薬会社を創設して、やっぱり乳酸菌製剤を作ってるそうな。
 まぁ、要するにお家騒動で喧嘩別れしたんだとか。
 で、そのお兄さんの製薬会社は知名度は比べ物にならないほど低いんだけど、その会社で作られた乳酸菌製剤は、K製薬会社の競合他社を通じて大々的に販売されてて、実は業界のシェア的には知名度に反して3分の1以上を占めているという。
 どうしてかというと、乳酸菌を取り扱う工場の管理は恐ろしく難しく、他の薬なら同じ製造ラインで別な成分の薬を作ることも可能なのが、乳酸菌だけは他の製品に混入すると品質を変えてしまうため、専用の製造ラインで作るしかないのだとか。
 だからコストを掛けて自社で製造するより、そのお兄さんの会社から完成品を買い取って自社ブランドを冠して販売している製薬会社が多く、実質的なシェアを握っているという次第。
 そして、薬の本来の成分以外の混入を業界用語で「汚染」と呼び、現在の技術では1兆分の1g(単位は、うろ覚え)までの混入でも見つけることができ、日夜ライバル社の薬を分析調査して乳酸菌の混入が分かれば、「異物混入」としてライバル会社を告発しようと手ぐすね引いてるんだとか。
 怖い━━━━━(((( ;゚Д゚))))━━━━━━ッ!!!

 やや高齢のお客様で、病院から漢方薬が処方されているものの、おくすり手帳を作っておらず、それぞれの説明書をもらっていないというお話を以前に聞き、機会があればお調べしますと言ってあったのだが、今日は現物を持って来店された。
 内容を確認すると、不眠に『酸棗仁湯』、腰痛に『牛車腎気丸』、足のこむら返りに『芍薬甘草湯』が処方されていると分かかったので、添付文書をコピーして渡した。
 奇をてらっていない、ごくごく当たり前の処方内容だったのだが、これを本当に説明書が渡されていなかったのかは不明。
 個人医院のようなんだけれど。
 帰りしな、お客様からは両手を合わせて拝まれてしまった(-人-)
 いや、そんな大層なことはしていません(^_^;)

 やや高齢のお客様から成人の息子さんの下痢止め薬を求められ『ストッパEX』などを考えたが、詳しく訊くと現に今、電車で移動中に何度も途中下車してトイレに入っているというので、急性胃腸炎の可能性があり、直接的に下痢を止めるのは好ましくないことを説明した。
 何か悪い物を食べたか、ウイルスなどが胃腸炎を起こしているとなれば、原因となっている物は早く出してしまわなければならない。
 『柴胡桂枝湯』を案内してお買い上げいただいたのだが、しばらくして戻ってこられたため、どうしたのか尋ねたら、今しがたトイレで吐いたとのこと。
 救急車を呼ぶ事態も考えつつ、まだ服用をしていないようだったので、1回分を小分けにして少しずつ服用させる方法をお話して、息子さんにはお店の前のベンチで休んでいかれるよう勧めた。
 その後、何度か息子さんの様子を見に行くうちに、軽度の脱水症状が見られたため、経口補水液を私が購入して(自己購入でのレジ操作は禁止されてるので、同僚にレジ操作してもらった)お客様にお渡しした。
「過度の干渉にあたるか…いや、たぶん大丈夫…、きわどいけどオーケー!だって緊急事態なんですもの、ギリで…平気……?」(『人類は衰退しました』田中ロミオ)
 清涼飲料水を休憩時間に、個人的に知り合った人に渡しただけです(・_・)ノ
 お客様には、座っているよりもベンチに横になるよう勧めて、警備員さんにも定期的に巡回してもらうようお願いした。(意識が混濁するようなら、救急車の要請を)
 それから、3時間くらいした閉店頃にレジに挨拶にみえると、少し顔色が良くなっていてお帰りになられた。
 帰ったら、何も食べずに下半身を温めて休むよう伝えた。
 あと、症状が悪化したら救急車を呼ぶのを躊躇わないようにとも。

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