• タグ別アーカイブ: 芍薬甘草湯
  • パッケージデザインで困ることも

     お客様から、『ナザールスプレー』とハピコムの『鼻炎スプレー』の違いを尋ねられたので、『鼻炎スプレー』の方にはリドカインが入っていて、よりアレルギー性の鼻炎で鼻腔内の痒みが強い場合に適応する事を説明した。
     症状を詳しく訊いてみると、患者さんは11歳の男児で、数日前から鼻づまりから始まり、喉の痛みは弱く、咳もそれほど出るようではないため、風邪ではないと思うのだけど、というお話だった。
     花粉症についても思い当たらないと言っていたけど、花粉症自体は突然なる事があるし、今の時期だと寒暖差アレルギーの可能性も考えられる事を説明した。
     気温の変化に体がついていかない寒暖差アレルギーについては、まだまだ認知度が少ないし。
     咳についても、たまに咳が出るものの咳き込むほどではないというのは、もしかすると鼻汁が喉に落ちて反射的に出ているのかもしれない。
     その場合は、『辛夷清肺湯』が候補だけど、今回は風邪の場合にも使える『葛根湯加川きゅう辛夷』を案内して、お買い上げ頂いた。
     それと、鼻が詰まって夜寝にくいようだというお話があったので、詰まり方が酷い鼻と反対側の頸動脈を圧迫すると、鼻が通る事を教えた。
     つまり、固い枕を首に当てると良いのだけれど、枕が柔らかい場合はタオルなどを固く丸めて、そこに首を乗せる。
     コレでかなり、楽になるはずである。

     12歳の男児が腹部の差し込みを訴えていると、お客様から相談があった。
     溝落(みぞおち)から脇腹にかけてが痛いと訴えているものの、吐き気や下痢などは無いようだったので、『コレムケア』(芍薬甘草湯)を勧めた。
     『コレムケア』は、パッケージが腓返りにだけ効くようなパッケージデザインなんで、勧める時にちょっと困る。
     効能には、ちゃんと「腹痛」と書いてあるんだけどね。
     すると、運動会の練習で足が痛むとも訴えているらしく、それにも使える事を説明した。
     しかし、その練習で体を動かすせいか、普段よりも食事の量が多くなっているという話もあった。
     そこで、胃の事も考えて、『安中散』『芍薬甘草湯』を合わせた『大正漢方胃腸薬』の方を案内して、お買い上げ頂いた。
     あと、運動の疲労を取り除くためには、ぬるめのお風呂にゆっくり入るように勧めた。
     お風呂は、パッパッと出てしまうそうなので。
     また、中学受験をする予定だそうなので、ついでながら神経性のストレスを軽減する『半夏厚朴湯』を紹介しておいた。

     

  • こういう人は買ってはいけない第1類医薬品

     やや高齢のお客様が『ガスター10』を求めて来店されたのだが、うちには第1類の薬を置いていない。
     しかし、第1類や第2類のくくりを、効き目の違いと解釈されているようだったため、効き目ではなくリスクの区分である事を説明したら驚かれた。
     とかく、この区分については誤解が大きいように思える。
     解熱鎮痛剤の『ロキソニンS』なんかもそうだけど、「第1類じゃないと効かない」と盲信しているらしい患者さんに何人も遭遇した。
     第1類は、経過観察を怠ると重大な副作用が起きる可能性が高いから薬剤師の立会が必要な訳で、そういう意味では「第1類じゃないと駄目」と考えている人は、もっとも買ってはいけない人だろう。
     医薬系の陰謀論で薬について「買ってはいけない」という本を書いたり講演をしている輩は、「こういう人は買ってはいけない」と、買う側のモラルについて語ってくれないものか。
     他人の命を危険に晒して持論を唱えてるようなモラルの持ち主じゃ、期待薄だわな。
     今回の患者さんは、以前に病院で『ガスター』を処方された事があり、その時には良くなったので常備薬にしようと思ったとのこと。
     なるほど、成功体験があるわけですね。
     成功体験があると、かえって厄介だ。
     しかし今回のお客様は落ち着いて話ができる方で、当初のお話での主訴は胃痛と言っていたのだけれど、詳しくお話を訊いていくと、胃が重く、水が滞っている感じがするして冷えるそうで、空腹時には胃痛は無いそうだから、胃酸過多とか胃炎という症状とは違うように思われる。
     老々介護で気疲れしているというお話も出たので、内面的なストレスに用いる『リフレライフ』(安中散加茯苓)を案内した。
     ただ、常備薬として家族と一緒に使いたいという事と、胃痛にも使える物をと要望されたため、痛み止めの『芍薬甘草湯』と胃の働きを安定させる『安中散』を合わせた『大正漢方胃腸薬』の方に変更して、お買い上げ頂いた。
     とはいえ、薬を「家族で一緒に使う」というのも本来は、体質や症状、外出先での食事の内容や運動量など、個人間での相違点が多いから、薬は家族でも別々な物をチョイスした方が適切な事を付け加えておいた。

     やや高齢のお客様が、以前に『ロート新緑水』を疲れ目と充血に用いたら調子が良かったという事で求めにいらしたのだが、生憎と品切れ。
     似たような物として、『ロートリセb』を紹介して、お買い上げ頂けた。
     お客様はやはり、商品名やブランド名で求めてくるから、たとえ同じ成分構成だとしても別な商品で納得して頂けるかは、普段からのコツコツとした信用の積み重ねが必要。
     まぁ、品切れさせるなよというツッコミは措いといて(;´∀`)

     

  • 病院を敵扱いする陰謀論もありますが

     やや高齢のお客様が、以前に使用した事があるという漢方薬を探しに来店。
     名前は覚えていなかったが、足が攣った時に使ったそうで、どうやら『芍薬甘草湯』らしいと分かった。
     ただ、『芍薬甘草湯』はあくまで一時的に用いる物。
     繰り返し足が攣るようだと、単純な足の疲労などではなく、心臓が関係する可能性があるため、病院で診察を受けるよう勧めた。
     御主人も同じように足が攣るそうなので、この暑さから水分代謝が夫婦で悪くなっているのかもしれない。
     生活環境や食事が同じだと、そういう事もありえる。
     その場合には、『五苓散』が適応する事をお話したけど、まずは病院で体調を調べてもらった方が良いだろう。

     鼻腔を開く器具を探しているという、お客様が来店されたので『ブリーズライト』を案内した。
     鼻づまりを起こしているのがお客様自身なのか尋ねると、中学生の娘さんだという。
     そこで、上半身を温めて鼻の通りを良くする『葛根湯加川きゅう辛夷』と、患部を冷やして治す『荊芥連翹湯』を紹介した。
     鼻汁が喉に落ちてくるようなら、『辛夷清肺湯』も候補になるところ。
     すると、娘さんは痩せ型で生理が重いとの事だった。
     ううむ、血流が悪くて上半身に熱が篭ってしまうのかもしれない。
     鼻づまりと生理が重いのが関連しているのなら、『当帰芍薬散』を使ってみるのも一つの手だ。
     なにより、思春期の生理の症状は、早めに手を打っておいた方が良い。
    「生理が重いのが当然」とか「生理は痛いもの」というのが本人の中で普通になってしまうと、成人してからも「いつものこと」と思い込んで重大な病気を見逃してしまう可能性がある。
     ただ、そうなると服用後の経過観察が重要になるし、体質や症状に合わせて変更することも考えなきゃならないので、ドラッグストアーの手に余る。
     今回は漢方薬については、漢方内科の医院を紹介するだけに留めた。

     

  • 胃の状態を調べるのに簡単な方法

     胃痛がするということで胃薬を買いにいらしたお客様に、詳しく症状を尋ねると、焼き肉を食べたら症状が起きたという。
     冷たい水を飲むのと温かいお茶などを飲むのとでは、どちらが楽になるかも質問してみたが、試していないそう。
     胃の状態を調べるのに簡単な方法なので、ぜひ覚えておいてもらいたいところ。
     冷たい水を飲んで楽になるなら、いわゆる胃炎を起こしていると考えられるので、胃を休めるのが重要。
     反対に、温かい物を飲んで楽になるなら、胃に不要な水が溜まっているか、胃の働きが低下しているので、胃の機能を助ける必要がある。
     今回の場合は分からないという事で、双方に使える『大正漢方胃腸薬』を勧めた。
     胃が熱を持っていれば鎮め、胃の機能が低下していれば助けてくれる『安中散』と、痛み止めの『芍薬甘草湯』の組み合わせである。
     便利なだけに、他の症状を見逃したりしないよう気をつけなきゃならないけど。

     やや高齢のお客様が、便秘薬を求めて来店。
     2日ほど出ないとの事で、心配されていた。
     今までに便秘薬を使った事は無く、現代薬を要望されたので『コーラックファースト』を案内した。
     漢方薬なら、軽度な便秘に用いる『桂枝加芍薬湯』か、よほど虚弱体質でなければ安心な『大黄甘草湯』を勧めたかったところではある。
     あと、高齢者の場合は、そもそもの食べる量が減ったりするのが原因だったりするから、『サトラックス』で便の量を増やすという方法もある。
     お客様にも、加齢とともに排便の回数が減るのは普通なので、あまり気にしないようにとお話した。

     

  • 火傷の水膨れは潰さないで

     手首を火傷したとのことで、お客様が飛び込んできた。
    「火傷の薬を!!」と頼まれることは度々あるのだけれど、残念ながら「火傷の薬」という物は存在しない。
     治療は、初期に冷やし、細菌による汚染を防ぐ以外には無い。
     よく水膨れを潰してしまう人がいるようだけど、アレは「透明な血液」で、中には最近を倒す成分が詰まっているので、安易に破かないように。
     もちろん、大火傷の場合は皮膚移植などが必要になる訳だけど、それはつまり薬でどうこうできるモノではないのだ。
     今回のお客様は、中身の入った鍋を運ぶ時に、中身が手首にかかって、1時間ほど流水で冷やしたという。
     的確な対処である。
     となれば、今後の処置もそれほど心配は要らないだろう。
     『紫雲膏』を勧めて、『防水タッチパッド』で覆うよう、お話した。
     そういえば以前に、足に熱湯をこぼしたと、お爺さんが店に来た事があったなぁ。
     もう、見るからに皮膚がただれたうえ捲れていて、どうも家族に知られるのを嫌がっているのを説得して、救急車を呼んだりと大変だった。
     後日、救急搬送したおかげで大事に至らなかったと、息子さんがお礼にいらした。
     そう、この「家族に知られたくなくて悪化」というケースは珍しくないから、なおさら対応に気をつけなきゃいけない。

     授乳中というお客様から、胃痛の相談を受けた。
     もちろん、基本的には薬全般を避けた方が良いのだけれど、単純に病院へというのも、なんだか手抜きのようで気が引ける。
     授乳中に使える痛み止めとしては、『芍薬甘草湯』が候補になるので、成分に含まれている胃薬として『大正漢方胃腸薬』を案内した。
     一応、痛くなる条件(食後なのか、空腹時もなのか)や、冷たい物を飲むと楽になるのか(胃炎)、温かい物を飲むと楽になるのか(胃部停滞)といった経過観察をして、メモを取るように勧めたうえで。
     また、育児ストレスも可能性として考えられるため、『リフレライフ』(安中散加茯苓)と、『四逆散』の入った『爽和』も紹介しておいた。

     

  • 熱中症対策に水分補給が必要だけど水分代謝の異常にも注意

      『新コルゲントローチ』をレジに持ってきたお客様に症状を尋ねると、天候が晴れて、喉がイガイガするとのことで、花粉症の可能性をお話したところ思い当たるらしく、それなら『麦門冬湯』をと思ったけど、今回は喉の痛みに特化して『駆風解毒湯』を勧めた。

     中学生の親子連れで来店。
     中学生の子のニキビの相談で塗り薬を求められたため、『クレアラシル』を案内した。
     ただ、成長期のニキビはホルモンとのバランスも関係するので、発症するタイミングが生理と連動しているようであれば『桂枝茯苓丸加よく苡仁』などの服用薬も検討するよう、お話した。
     連動してなくても、繰り返すようなら『排膿散及湯』が良いけど、うちの店には置いていないため病院で処方の相談をするよう勧めた。

     『麻黄湯』を購入されるお客様に用途を確認すると、常備薬にするとのこと。
     発熱して汗をかく用になったら、『柴胡桂枝湯』に変更するように付け加えた。
     胃薬を求めて来店されたお客様に症状を尋ねたところ、頭痛に『ロキソニン』を服用しているため、胃の予防になる物を探しているとのこと。
     病院で処方されていれば大抵は胃薬も処方されるはずだし、第1類医薬品を扱っている店で購入したなら、そのお店で買えば良いはずなのに、どうしてそうしなかったのか、ちょっと不思議。
     まさか、処方された薬を取っておいて残ったのを利用しているとか、人から貰ったとかなんだろうか。
     『ロキソニン』を使っているのは、アセチルサリチル酸にアレルギーがあって『バファリンA』が使えないからというのだけど、薬でアレルギーを起こすようであれば病院に行った方が良いのになー。
     制酸剤では意味が無いので、『安中散』『芍薬甘草湯』の『大正漢方胃腸薬』を案内した。

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     以前は、うちの店では扱っていなかった『五苓散』を独断で仕入れてから定期的に買っていかれるお客様がいて、気になったので用途を尋ねてみた。
     なんでも椎間板ヘルニアが心臓にも影響しており、医師から水分補給を充分にするよう言われていて、でも水分の摂り過ぎは水分代謝異常を招くので、『五苓散』を服用しているという。
     お客様自身、薬剤師さんで漢方薬を学んでいたらしい。
     ふむふむ、なるほど。
     勉強になりますφ(..)

     

  • お薬手帳で一元管理のススメ

     お客様から頭痛の相談を受けたのだけれど、漢方内科の医院に通院していて『当帰芍薬散』を処方されているという。
     血流が原因と考え、『釣藤散』を案内し、担当医には市販で購入したことを報告するようお話した。
     どの患者さんに訊いても、市販で買った薬を担当医に報告しないというのが、どうも当たり前になってるようなので。
     お薬手帳で、病院から処方された薬も市販で購入した薬も、一元管理するのが一番良いのに、活用されてないんだよねぇ。
     『葛根湯』をレジに持っていらしたお客様に症状を尋ねると、風邪をひいたのは一週間ほど前の事で、現在の症状は、喉の違和感と痰が切れない事だという。
     他には風邪の症状は無いそうなので、上半身を温める『葛根湯』は喉の症状には適さない事を説明し、風邪の後の喉の乾燥を治す『麦門冬湯』を勧めたのだけれど、購入には至らず。
     『葛根湯』もキャンセルとなった。
     ショボーン(´・ω・`)
     以前に整腸剤として『HP新アペテート』を購入して頂いた、お客様が来店。
     効果が感じられたそうで、今回は『チョコラBB』の後発品を探しているという事で、『ビューティーアクトBB+』を案内した。
     娘さんが肌の痒みがあるらしく、花粉症とも関係していそう。
     アレルギー性の皮膚炎であれば、患部がジュクジュクしている場合の『十味敗毒湯』や、患部に熱感がある場合に用いる『消風散』を紹介した。
     高校生の息子さんの、胃もたれと腹痛の相談にご夫婦で来店。
     部活の合宿で食べ過ぎたらしく、空腹時も痛むとの事で、『安中散』と『芍薬甘草湯』を合わせた『大正漢方胃腸薬』を勧めた。
     ただ、部活でのストレスが関係している可能性もあるので、もし本人に思い当たるようであれば、『芍薬甘草湯』を抜いて『四逆散』を加えた『爽和』の方に変更を検討するようにお話した。
     それにしても、お話を聞く限り本人は痩せ型で食が細いのに、顧問の教師から残さず食べるように言われたようだというのが、本当なら憤りを覚える。
     顧問の教師が、どこまでスポーツ医学や食事療法などを勉強しているのかは知らないけど、部員の体調に気を配れないようじゃ、顧問失格なんじゃないのか。
     合宿の食事で体調を悪くするなんて、本末転倒すぎる=3

     

  • 勤務先での買い物は当たり前?

     やや高齢のお客様から、風邪が長引いているという相談を受けた。
     しかし、詳しくお話を聞くと、現在の主訴は喉の痛みで、発熱などは無いという。
     風邪薬を希望されていたため、一応は『コルゲンIB錠』と『パブロンEX錠』を案内しつつ、『駆風解毒湯』を紹介したところ、『駆風解毒湯』をお買い上げとなった。
     一ヶ月ほどの短期間で体重が増えたというお客様から、ダイエットの相談。
     医師からも減量を勧められたそうで、『防風通聖散』に興味を示されたけど、肌の色がくすんでいて血行不良のように思えるから、私としてはまず『当帰芍薬散』を勧めたのだけれど、ご本人の希望で『防風通聖散』を購入となった。
     しかし、やはり心配なので、漢方内科のある医院を紹介した。
     若いお客様から、鼻炎の鼻水の相談を受け、眠くならない物を希望されたため『小青龍湯』を案内した。
     そして鼻水は、内蔵が冷えていると考えられるので、意識的に温かい物を飲んだり、40度以下のお湯で風呂に入り半身浴をするよう勧めた。
     胃もたれと胃痛の相談を受け、詳しくお話を聞くと、外食で肉類を食べると夜に痛むそう。
     『太田胃散』は効かなくて、温かい物を飲むと少し楽になる様子。
     胃炎かと思ったら、温かい物を飲んで楽になるというから、何か胃が冷える原因が別にあるのか。
     『安中散』に、痛み止めの『芍薬甘草湯』が入っている『大正漢方胃腸薬』を試して頂く事に。
     上司から休憩時の食事などは、うちのお店での買い物をするようにとお願いされた、というか釘を刺された。
     以前に、他店のレジ袋を持ってきたのを別な人から咎められたのもあって、それは止めるようにしたんだけどね。
     個人的には、愛社精神というのは理解の外側なんたけど、客観的には理解できる。
     だから、半年に一度程度で、五千円以上の買い物をして欲しいと要請されるのには、応じないと上司が困るだろうからと協力したんだけど、飲食物は完全に好みの問題でプライベートだから、あまりあからさまにお願いされるのも困る。
     むしろ、契約に含むか、業務命令の方が、いっそスッキリする。
     私は、人に頼まれ事をされるのは嫌いだけど、命令や義務に従うのは好きだし。
     もちろん、従うに足る理念や信条が伴っていればだけど。
     契約や命令で来ないって事は、労働基準法違反になるのを分かってるからなんだろうし。
     それに、従業員が自店の商品を頻繁に購入するというのは、販売データ的に良いのかね。
     特定の従業員が特定の商品を購入してたりするから、販売データに僅かながら狂いが生じてしまうと思うんだけど。
     まぁ、それは経営者が考える事か。
     いずれにしろ、この件については以前に別な人から咎められた時点で、私の心のシャッターは閉じてる。
     だって、言うに事欠いて「うちの会社からお金が出てるんだよ!?」って言い方されたから。
     ちげーよ、お金はお客様から頂いてるんだよ!!
     会社からの「賃金」に対しては、ちゃんと対価として「労働」を提供してるだろーが!!!
     ………と瞬間湯沸器になってしまったものの、幸いにしてその時は疲れてたから言い返さずに済んだ。
     済んだけど、気持ちとしてはシャッターを閉じてしまった件なので、それを蒸し返されて気分悪い。
     仕事を転々としてきた私の経験じゃ、従業員に「自店で買って」とかいうのは、衰退する兆候なんだけどなー。
     奥さんが以前に勤めてたリサイクルショップも、従業員にそんな事を言ってて潰れたし。
     以前にテレビ番組で、買い物の極意として、「従業員が買い物をしている店」を選ぶと良いなんて放送してたけど、そんな訳あるかと呆れたもんだ。
     言われると反発したくなる天邪鬼なので、実は休憩時の飲食物以外の生活用品なんかは買ってたんたけど、それも止めようかね。
     生活用品の方が高額なはずなんだけど、そっちは買って家に持って帰っちゃうから人目につかない。
     要は、休憩時の方が目につくから言われた訳で、普段買ってる物については把握せず(されたらされたで嫌だけど)、目につくから言われたというのも気分悪い。
     あんまり繰り返されるようなら、転職を考えないといけないかもしれない(;´д`)=3

     

  • 薬の価格と効き目とは必ずしも一致しない

      『大正漢方胃腸薬』をレジに持って来られたお客様に、服用経験があるか尋ねたところ初めてとのこと。
     『安中散』に痛み止めの『芍薬甘草湯』が入った処方なので、もしストレスが思い当たるようであれば他に『安中散加茯苓』『四逆散』が加わった『爽和』がある事を案内した。
     整腸剤の相談を受け、乳酸菌がメインの『新ビオフェルミン』と、乳酸菌を育てる納豆菌の入った『ザ・ガード』を比較して案内し、『ザ・ガード』に近い処方で価格の安い『アペテート整腸薬』をお買い上げ。
     花粉症による目の痒みで来店したお客様から、『ロートアルガード』と『アイリスAGガード』を比較しての質問を受けた。
     価格と効き目とは必ずしも一致しない事と、成分との相性がある事を説明して、今回は『アクアマリンAG』を試していただく事になった。
     価格と効き目が一致しないのは、例えば古い処方の場合、開発費を回収済みで価格を下げた製品もあるから。
     もちろん、新しい処方の製品の方が効果的という場合もあるのだけれど、古い処方は長年の使用において大きな事故が無かったという信頼性の証でもあるので、新しい製品を選ぶか、長年の信頼性を選ぶかというのは、お客様自身の判断に拠るところもある。
     私の方針は、新規な物より信頼性。
     それゆえに、効果の面では劣る可能性も。
     高齢の患者さんの代理でいらしたお客様から、痰が切れにくい症状の相談。
     患者さん本人は、何故か『新ルルA』しか服用しないという。
     その根拠が不明なのだけれど、痰が切れにくいのが体内の乾燥が原因だとすれば適応しない事を説明して、『ストナ去たんカプセル』と『麦門冬湯』を案内した。
     お客様は『麦門冬湯』に興味を示されたものの、患者さん本人が錠剤を希望していて、うちには錠剤の取り扱いが無いため『ストナ去たんカプセル』を購入された。

     

  • 風邪を治すのは一筋縄じゃいきません

     胃痛を訴えるお客様から、『キャベジン』が効かなかったからという理由で、『スクラート胃腸薬』と同製品の『S』との違いを尋ねられた。
     主な違いは、『S』の方には生薬が入ってる点。
     胃痛の方は普段は痛みが無く夜だけだそうなので、『安中散』『芍薬甘草湯』を合わせた『大正漢方胃腸薬』をお勧めして、お買い上げ。
     『葛根湯』をレジに持って来られたお客様に症状を尋ねると、「風邪のひき始め」と言うのだけれど、すでに微熱が有るそうなので、熱を発散する『麻黄湯』か、体の抵抗力を高める『柴胡桂枝湯』の方を勧めたのだけれど、今回はそのままお買い上げ。
     これから暑くなる季節、上半身を温める『葛根湯』は気持ち悪くなったりして、ますます使いにくくなるのに、「風邪の初期には葛根湯」のイメージが定着してて困る。
     やや高齢のお客様から、咳の相談を受けた。
     微熱の風邪をひいた後に咳だけ残ってしまったというので、体内の乾燥と考え『麦門冬湯』を案内して、お買い上げ頂いた。
     しかし、これから観劇に行くというお話もされていたので、会場内はエアコンが効いているか、人が多くて暑い可能性があり、演目からするとスモークが焚かれる可能性が考えられるから、『五虎湯』『駆風解毒湯』の方を勧めるべきだったのではと、後から思った。
     情報の活用が、まだまだ未熟だ(;´・ω・)
     『ヨードチンキ』を求めて来店したお客様に用途を尋ねたら、犬が他の犬と喧嘩して(?)目の周りに傷を作るのに使いたいという。
     目の周りといっても、目に近い訳ではないようなので、化膿止の『クロマイ-N』を案内した。
     もっと目の近くなら、いっそ抗菌目薬を塗布する方法もあるけど。
     いずれにしても、動物への使用は目的外使用ですが。
     お客様が、『パブロンSゴールド』と『ゼナジンジャー』に、『冷えピタ』と体温計を購入。
     これは間違い無く、風邪のためだろうと思い、念の為に症状を尋ねたところ、成人の彼女が患者だとのこと。
     風邪のひき始めという事だったので、『冷えピタ』は貼って気持ち良いだけなため、寒気がしている段階で発熱している時に使用して、寒気がせず発熱のみになったら水枕を使用するよう説明した。
     寒気がするというのは、風邪の原因となっているウイルスを倒すために発熱の準備をしようとジャンプの前に体を縮めている段階で、そこで解熱をしてしまうと、ジャンプする前に転ばせてしまうようなものだから、タイミングを余ると風邪を長引かせてしまう。
     『ゼナジンジャー』は、寒気がしている間は血行を良くするので有効ですが、寒気がせず発熱だけの段階になったら胃に負担がかかるので、その点にご注意下さいとも説明。
     いずれにしても、寒気は本人にしか分からないので、小まめに本人に確認するようお話したけど、ちょっとアレコレ言い過ぎたかもしれない(;´・ω・)
     だってねぇ、体温計まで買うって事は、普段から備えていない証拠で、そういう人は安易に薬に頼ろうとするから、つい心配になって……。
     風邪を早く治したいと思うのが人情。
     私だって、仕事のシフトがメチャクチャ隙が無いから、早く治したいと思うもの。
     でもって、風邪というのは表面的な症状はともかく、体の中ではクルクルと変化している。
     体の中では、戦争状態で、刻々と戦況が変化しているのだ。
     武器の準備をしている時には邪魔しちゃ駄目だし(寒気がしている時の解熱)、戦闘開始してから武器弾薬の補給は余計(栄養ドリンクの使用)な事となる。
     薬を飲ませて寝かせておけば良いだろうと、風邪で付きっきりの看病なんてのは、マンガやドラマなんかでのフィクションと思ってる人がいるかもしれないけど、患者本人は正常の判断ができない(冷たい物を飲みたがるとか)状況においては、付き添う人の小まめな対応が必要となるのだ。
     という訳で、消化の良い食事に切り替えるのは、世間的には「寝込んでから」と思われがちですが、最初期の段階でしておくと、普通の食事で消化に使うエネルギー風邪を治す方に振り向ける事ができますから、もう今日から対応して下さいと追加した。