• タグ別アーカイブ: 桂枝茯苓丸加よく苡仁
  • 流行ったモノは名前を変えて何度でも蘇る

     やや高齢のお客様から『ドクターズチョコレート』を求められたけれど、置いていないことを伝え、昔の高カカオ商品と同じような物ですと説明した。
     低血糖の奥さんに頼まれたとのことなので飴でも良いのではないかと提案したうえで、医師の指導で対策を講じた方が良いとお話したところ、お帰りになった。

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     お客様から『桂枝茯苓丸加よく苡仁』の質問を受けたので シミの相談かと思ったら、何もしていなくても汗が出てドキドキするとのことで、更年期障害に使いたいというお話だった。
     もちろん更年期障害にも使えるのだが、お客様は痩せ型で声も弱々しい感じがして適応しないと思われるため、比較として『当帰芍薬散』も紹介した。
     また、『命の母』にも興味を示されたので、『命の母A』が精神不安やイライラ感などに適応するに対して、『命の母ホワイト』の方は座ると立つのが億劫になるような疲労感に用いることを説明し、うちの店には置いていないのだが『桂枝茯苓丸』『当帰芍薬散』を合わせた『婦人華』という漢方薬もあることを伝えた。
     しかしいずれにしても、何もしていないときに汗が出たり動悸がするというのは、体の機能が低下していてそれを無理矢理動かそうと循環器系が頑張ってしまっていることも考えられるので、店頭で薬を選ぶよりまず病院を受診してからの方が良いだろうと思い、漢方薬に詳しい近くの病院を紹介した。

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  • これだけある! 膀胱炎の市販薬

     お客様が成人の娘さんから『ペアアクネクリーム』を頼まれたとのことで、ニキビの状態を尋ねたところ両頬に白ニキビがあるようだった。
     炎症のある赤ニキビとの違い、白ニキビは血行不良なども関係することをを説明したうえで表皮のターンオーバーは約1ヶ月周期であるため、塗り薬も長いスパンでの使用が想定されることを伝えた。
     また、併用すると効果的な内服薬として赤ニキビに適応する『清上防風湯』と、血流が関係する『桂枝茯苓丸加よく苡仁』を紹介したところ、生理と連動して増減するようだというお話があった。
     生理と連動してるようであれば、『桂枝茯苓丸加よく苡仁』が適応するはずである。
     ニキビができたキッカケは化粧品を変えたことだったらしく、病院で塗り薬を処方されたようなのだが内容は不明で、改善しなかったため市販薬を使おうと思った模様。
     人間の体は機械ではないから一つの薬でバシッと治るということは無いし、治療の選択も一つではないので、病院で処方された薬が効かないようであれば、もう一度行って担当医に相談してみた方が良いのだけれど。
     もしくは一軒で諦めず、病院を変えてみるよう勧めた。
     また、洗顔料を泡にして肌に乗せたら、こすらずにそのまま洗い流すよう伝えた。
     皮膚には体を守る菌や皮脂もあるので、それらまで洗い流してしまうと無防備になり、それもまたニキビの原因となる。

     お客様から膀胱炎の相談を受け、ファーストチョイスに処方構成が単純で鋭く効く『猪苓湯』と、広範囲な作用が期待できる『腎仙散』を案内した。
     そのうえで、排尿時に灼熱感がある場合の『竜胆瀉肝湯』と、疲労を伴う場合の『五淋散』も紹介してみたのだけれど、お客様の反応が鈍かったことから『猪苓湯』を試していただくことにした。
     今回は、お客様があまり話を聞いていただける感じではなかったため案内しなかったが、疲れやすく手足が冷える場合には『ジェントスルー』(八味地黄丸加五味子麦門冬)や、胃腸が弱く疲労倦怠感がある場合の『清心蓮子飲』も候補になる。

     

  • ニキビの治療は焦らずに

     常連の夫婦のお客様が来店し、ご主人が歯槽膿漏の検査を受けたところ唇の内側が腫れて痛み、『生葉』の歯磨き粉を購入されるというので、より消炎効果のある『サトウ口内炎軟膏』と『デントヘルスR』を案内して後者をお買い上げいただいた。

     お客様から、病院で処方された抗生剤の塗り薬に似た物をと求められ、成分を比較したうえで『テラ・コートリル軟膏』を案内すると購入された。
     ところが用途はニキビで、病院に行っていたのは1年以上前とのことだったため『テラ・コートリル軟膏』は菌を倒すだけなことを説明して『ペアアクネクリームW』を紹介すると、以前に使っていて効かなかったという。
     3ヶ月以上のスパンでの治療が必要なことを説明すると、他の店では半年くらいと言われたそうで長期的になることは理解されているようだった。
     抗生剤は短期決戦が目的で、連用すると肌を守る常在菌をも倒してしまうことを説明して、内服薬として熱感のあるニキビに用いる『清上防風湯』と、皮膚の新陳代謝を補助する『桂枝茯苓丸加よく苡仁』を紹介し、どちらも保険の適応薬であるため病院で処方してもらえないか医師に相談してみるよう勧めた。
     洗いすぎがニキビに良くないことは知ってるようだったが、石鹸や洗顔フォームの泡を肌に乗せて、こすらずにそのまま洗い流してしまって良いことを教えると驚かれた。
     あと、ニキビを悪化させないためには患部を手で触れないよう、手が肩から上に上がったら意識的に下ろすようにと伝えた。

     常連のお客様が来店し、ガン終末期だった奥様が亡くなられたと知らされた。
     お悔やみ申し上げます。
     こうしてご家族が亡くなられたことを、お客様が報告に見えたり挨拶にいらしたりしたのは何回目だろうか。

     やや高齢のお客様が、首の後ろのかぶれに『フルコートf』を使い、少し良くなったとのことで追加を買いにいらした。
     しかし痒みが強く、つい掻いてしまうというので局所麻酔のリドカインの入った『コートfATクリーム』と、痒み止めの入ったステロイド剤の『ムヒアルファEX』を案内し、前者をお買い上げいただいた。
     よく勘違いされるが、ステロイド剤の効能はあくまで抗炎症作用で、痒みを抑えるのはまた別なのである。
     お客様からは「治す薬を」と言われたけれど、皮膚が自分で再生するのを待つしかないことを説明し、それを邪魔しないためには患部を触らないのが大事ですと伝えた。
     ニキビの対処と同じように、手を肩より上にあげそうになったら手を下すよう意識して下さいとお話した。

     

  • 初めから病名を決めて薬を買ってはいけません

     夫婦のお客様からニキビの薬を注文されたのだけれど、患者は中学生の子供で一緒に来ているというので本人を呼んでもらったところ、ニキビではなく面疔のように思われた。
     ニキビと面疔は見た目は似ているが、原因となる菌も違えば発症のプロセスも異なるため、おのずと適応する薬も変わる。
     ニキビを起こす代表的な菌はアクネ菌であり、これは体表部に常在し食中毒を防いでいたりするため、あまり殺菌作用の強い薬を使うのは好ましくなく、皮膚の再生を促すことの方が重要。
     一方、面疔の原因は黄色ブドウ球菌で、いわゆる化膿を引き起こし対応を誤ると皮膚の深部にまで影響を及ぼして他の病気へと発展してしまう可能性があるのだ。
     医師でなければ病気の診断をすることはできないものの、だからこそ患者さんや家族も初めから病名を決めて薬を買うようなことは避けてもらいたい。
     もちろん私たちも診断はできないが、起きている症状への対処法を検討したうえで薬を選択するから、いくらかは症状を緩和する可能性を高めることができる。
     ……まぁ、大きく外すこともあるんですが(^_^;)
     今回の患者さん自身は、すでに痛みは無く治りかけの模様。
     しかも、面疔に適応する『クロマイP軟膏』とニキビに使う『クレアラシル』を提示したところ、そもそも後者は家にある気がするというので前者の購入を決められた。
     やっぱり、子供の薬を本人抜きで選んじゃ駄目なんである。
     また皮膚薬は症状によって塗り替えていくことをお話すると、痕を消したいというので『アットノンクリーム』も紹介し、一緒にお買い上げ頂いた。
     そしてクリーム剤は患部に回すように塗るのではなく、皮膚の流れに沿うように塗り込むと浸透しやすいことを伝えた。
     それから、どうやら面疔はよく起きるようなので内服薬として『排膿散及湯』を紹介し、入浴時間を長くしたり積極的に温かい物を飲んだり、下半身を厚着するなどして体温を上げる工夫をするように勧めた。
     内服薬でニキビに使うとすれば、赤ら顔なら『黄連解毒湯』を、患部だけが赤いのであれば『清上防風湯』、そして血行不良で手足が冷えるのにのぼせ感があるようなら男女を問わず『桂枝茯苓丸』『桂枝茯苓丸加よく苡仁』が候補になる。
     あと、鼻づまりのある人のニキビでは『荊芥連翹湯』が両方の面倒を見てくれる。

     いつも「先生、先生」と呼びかけてくる常連のお客様から、以前に使っていた薬が終売になってしまうようだというお話があった。
     成分表示を取っておいてもらえば、同じ処方内容の薬がないかを調べてみますと伝えた。
     よく薬を銘柄指定で買いに来る人がいるけど、それだと終売になった時に困るし、出先で探すのも難しいから、成分表示を取っておくのは大事である。

     

  • 薬は前に効いたから今回も同じ物をとは限らない

     お客様から『腎仙散』と『ボーコレン』(五淋散)『竜胆瀉肝湯』の違いを質問された。
     主訴は排尿痛とのことで、『腎仙散』は効用範囲が広く体力などにも関係なく使える一方、利き目は比較的穏やかなこと、『ボーコレン』の基本処方は『当帰芍薬散』でもあるため疲労を伴い血行不良の場合に有効で、『竜胆瀉肝湯』は排尿痛に灼熱感がある場合に適用することを説明した。
     お客様からは「訊いて良かった」と言っていただけて、今回は『腎仙散』を購入された。
     季節などによっても症状は異なるため、前に効いたから今回も同じ物をとは限らないことを伝えた。

     お客様から『チョコラ BB プラス』と『チョコラ BB ピュア』と『ペアA錠』の違いを質問され、前者の二つは基本的に同じでピュアには美白効果が期待されるビタミン Cが、プラスには薬の吸収効率を上げるパントテン酸カルシウムが加えられていることと、『ペアA錠』は処方の系統が違い生薬のヨクイニンが入ってることを説明した。
     主訴は顔の下の肌荒れとニキビで、肌荒れには内服薬と塗り薬を同時に使うほうが効果的なことをお話しして、『イハダプリスクリード』を案内したところ、病院で処方された薬を塗っているとのことだったが足の化膿に出されたもので『~マイシン』という名前だったようなため抗生物質と考えられ、皮膚を守る菌を殺してしまう可能性を説明し、塗り広げるのではなくニキビにピンポイントで使うよう勧めた。
     『桂枝茯苓丸加よく苡仁』『排膿散及湯』を紹介すると、足の化膿でかかった病院では顔の件は相談していないというので、改めて受診してみるよう勧めたうえで、 漢方薬に詳しい近所の病院を案内してみた。

     

  • 肝斑雀卵斑って読めますか? 私は読めませんでした(汗)

     お客様が『ハイチオールC』を求めて来店したが、顔の肝斑雀卵斑(かんぱんじゃくはらん)に使うようなので、『ハイチオールBクリア』の方が適応しそうなことを説明して案内した。
     肝斑雀卵斑というのは要するに、シミ(肝斑)とソバカス(雀卵斑)のことなんですけどね。
     どちらも色素沈着というのは同じなんだけど、シミは加齢やホルモンバランスの崩れによるもので、ソバカスは成長期に皮膚の成長の歪みが原因と考えられ、一般的には紫外線の影響で悪化するとされる。
     お客様には、皮膚の材料の補給とそれを運ぶ血流が大事ですとお話しして、豚汁などの根菜を用いた温かい食事の工夫と入浴が必要なことを伝えたうえで『桂枝茯苓丸加よく苡仁』を紹介した。
     ただ、長いスパンでの治療が必要であるため専門医の受診勧奨をしたしたうえで、本日は『ハイチオールBクリア』をお買い上げいただいた。
     体のケアを日常生活で行なうのは難しいから薬を使うというのは一つの手であるが、自分に何が努力できて何を薬に任せるのかの選択も必要なことを伝えた。
     正直、肝斑雀卵斑の治療を薬だけというのも、難しいんである。

     『ベンザブロックS』をレジに持って来たお客様に症状を尋ねると、透明な鼻水で他に症状は無いということから鼻炎薬を提案したところ、『パブロン鼻炎カプセルSα』に変更となった。
     透明な鼻水は内臓の冷えと考えられ、上半身を厚着するのではなく、長めに入浴したり温かい飲み物を積極的に飲んで、下半身は厚着するよう勧めた。

     

  • 驚いたり落ち込んだり自信回復したり躓(つまづ)いたり忙しい日

     毎週のように『スルーラックS』を購入していく、やや高齢のお客様。
     かれこれ二年越しの常連さんで、初見の時に症状を尋ねたら無言で睨まれ、「話しかけないでオーラ」を放っていたため、それ以来ずっと言葉を交わすことも無かった。
     そしたら今日、お釣りを渡す時に私が手を滑らせてレジ台に小銭を散らばらせてしまった。
     謝りつつ、お腹の調子はどうですかと尋ねてみたら、実は便秘ではなく、お腹にガスが溜まりやすいというお話が。
     ありゃまΣ(゚Д゚ υ)
     それで『ガスピタン』を候補に考えたのだけれど、食は細いそうなので健胃作用の生薬と現代薬を組み合わせた『スクラート胃腸薬S』を提案してみたら、一緒にお買い上げ頂けた。
     整腸剤についても話してみたところ、『ビオフェルミン』や『ザ・ガード』は効かなかったそう。
     それにしても、ここのところ常連さんからのカミングアウトが多いな。
     いや、こういう時にカミングアウトというのは誤用になるか。
     とにかく、患者さんと打ち解けて詳しい症状や経過などを聞き出すのは大変だとは思っていたけど、さすがに二年越しは長いやね……(;´・ω・)

     お客様から、『ニノキュア』と『ザラプロ』の比較を質問された。
     皮膚関連は苦手分野なので、頭の中の引き出しを焦って漁る私……。
     時間稼ぎに(←マテ)、症状の方を尋ねた。
     子供の頃から二の腕にブツブツがあり、痒みは無く、病院では遺伝性と診断され、治療するにはピーリングなどの美容整形しか手が無いと医師から言われているという。
     ……それは、ドラッグストアーの手に余る(^_^;)
     とりあえず質問の方の両者の違いについては、痒みが無い点からすると、どちらも抗炎症作用が主作用なため、『アットノン』のような皮膚の再生を促すものの方が良いのではないかとお話した。
     ただ、遺伝性ということは再生プログラムが破損している訳で、同じように再生されてしまうから現状なんだよね……。
     一方、『ハイチオールC+』のような内服薬は試したことは無いそう。
     かといって症状の変化に生理などの体調とは連動していないそうだから、『桂枝茯苓丸加よく苡仁』での血流改善じゃ効果は期待できないかも。
     なので病院を変えて相談してみるよう、お話するしかなかった。
     でも後で調べたら、『毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)』のようだった。
     あちゃあ、頭の中だけの検索に頼らず、その場で調べるべきだった………。
     それなら、『ヨクイニン』でいけたかも。
     ただし、一ヶ月くらいは集中的に服用しないと効果は得にくいだろうから、市販で購入するより病院で処方してもらった方が良いだろうけど。
     あのお客様、また来てくれないかな……。
     ううっ、ごめんなさい(´Д⊂ヽシクシク

     お客様から、『加味帰脾湯』『桂枝加竜骨牡蛎湯』の比較を質問された。
     子供の頃から不眠に悩まされてきた私には、こっちの方が得意分野。
     いや、皮膚疾患もアトピー性皮膚炎なら……、言い訳ですが。
     『加味帰脾湯』は、疲労し過ぎて神経過敏になっている場合に適応する。
     例えば、肉体的に疲労していると身体のセンサーは鋭敏になるので、自分の心臓の音でも雑音として不快に感じたり、それこそ心臓の鼓動を地震の揺れと勘違いしてしまうような時に用いると効果的。
     『桂枝加竜骨牡蛎湯』は、もともとが体質虚弱で食が細いような人向け。
     胃の弱さは不安感を増し、不安感は胃の働きを悪くする。
     ちなみに、肝臓の働きが悪くなると怒りっぽくなり、怒りっぽい人は肝臓を悪くしやすいので注意。
     胃が悪くなってもイライラするけど、その場合はイライラだけではなく不安感とセットだったりするから、不安感よりはイライラが募るようであれば、肝臓を助ける柴胡剤の『柴胡加竜骨牡蛎湯』の方が適するだろう。
     今回のお客様は、寝ても途中で目覚めがちな中途覚醒という事から、『加味帰脾湯』の購入を決められた。
     ところが、お会計の段になって排卵障害による不妊症治療薬の『クロミッド』を病院から処方されていると話された。
     自信を回復したところで、またやっちゃったよ。
     服用している薬が無いかの確認を、怠ってしまった……orz
     調べてみた限りは相互作用の心配は無さそうだけど、中途覚醒が『クロミッド』の副作用と関係あるのではというのは今度は考え過ぎか。
     いずれにしても、『加味帰脾湯』を使ったことを担当医には報告するよう伝えてお買い上げ頂いた。

     

  • 妊娠検査薬は2回用をお勧め

     『アレルギール錠』を指名で買い求めに、お客様が来店。
     これまた珍しい……って、昨日も書いたような。
     この時期のアレルギー症状は、季節の変化と生活環境が重なってストレスが原因だったりするから、患者さんが一人来ると続いたりするんだよね。
     アレルギー性皮膚炎との事なので、眠くなりにくい物として『十味敗毒湯』を紹介した。
     あまり興味を持ってもらえなかったのは残念。
     もう少し、紹介時のトークを磨かないと駄目か。

     やや高齢のお客様から、ダイエットの相談を受けた。
     煙草をやめてから7kgほど太って苦しいというお話だけど、太ったのは煙草によって悪くなった血流が改善して栄養が行き渡るようになったからとも考えられる。
     詳しくお話を聞いたら、便秘の他に膝の痛みがあるというので、健康食品よりも医薬品での治療の方を勧めた。
     膝の痛みから『防已黄耆湯』と、便秘の『防風通聖散』を比較したものの、今回はより便秘の方に重点を置いて『大柴胡湯』を試して頂くことになった。
     ごぼう茶を飲んでいてガスが出るとも言っていたため、それを参考にもした。
     さらに話し込むと、膝の痛みの方は実は若い時にバイクで転倒し、膝を痛めているという事が分かった。
     それなら、膝の痛みに『防已黄耆湯』と考えちゃったけど、『疎経活血湯』の方が適応するかもしれない。
     『大柴胡湯』で減量に効果が見られれば、次に膝の治療についても検討しましょうという事に。

     妊娠検査薬を求めて来店したお客様は1回用を選ばれたけど、念のため2回用をと勧めてみた。
     うちの奥さんも、最初は陽性と出て、後でもう1回調べたら陰性だった事があるので。
     あの時は、まだ結婚も決めてなくて、いゃあ焦った焦った(;´∀`)
     喫茶店でテーブルを挟んで、ドラマみたいな会話をしてたよ。
     あの時に逃げておけば……ゲフンゲフン((( +д+))o=3=3
     今回のお客様、申し訳ない事に私は覚えていなかったのだけれど、以前にニキビの相談にいらした時に塗り薬として『クレアラシル』と内服薬に『桂枝茯苓丸加よく苡仁』を案内して、養生に解毒のための内蔵を温める半身浴と、皮膚の再生を促す食事に根菜中心に偏食するようアドバイスした人で、すっかり治りましたと、お礼を言われた。
     言われて思い出しましたよ。
     改善して何よりです(・∀・)

     

  • 熱中症対策に水分補給が必要だけど水分代謝の異常にも注意

      『新コルゲントローチ』をレジに持ってきたお客様に症状を尋ねると、天候が晴れて、喉がイガイガするとのことで、花粉症の可能性をお話したところ思い当たるらしく、それなら『麦門冬湯』をと思ったけど、今回は喉の痛みに特化して『駆風解毒湯』を勧めた。

     中学生の親子連れで来店。
     中学生の子のニキビの相談で塗り薬を求められたため、『クレアラシル』を案内した。
     ただ、成長期のニキビはホルモンとのバランスも関係するので、発症するタイミングが生理と連動しているようであれば『桂枝茯苓丸加よく苡仁』などの服用薬も検討するよう、お話した。
     連動してなくても、繰り返すようなら『排膿散及湯』が良いけど、うちの店には置いていないため病院で処方の相談をするよう勧めた。

     『麻黄湯』を購入されるお客様に用途を確認すると、常備薬にするとのこと。
     発熱して汗をかく用になったら、『柴胡桂枝湯』に変更するように付け加えた。
     胃薬を求めて来店されたお客様に症状を尋ねたところ、頭痛に『ロキソニン』を服用しているため、胃の予防になる物を探しているとのこと。
     病院で処方されていれば大抵は胃薬も処方されるはずだし、第1類医薬品を扱っている店で購入したなら、そのお店で買えば良いはずなのに、どうしてそうしなかったのか、ちょっと不思議。
     まさか、処方された薬を取っておいて残ったのを利用しているとか、人から貰ったとかなんだろうか。
     『ロキソニン』を使っているのは、アセチルサリチル酸にアレルギーがあって『バファリンA』が使えないからというのだけど、薬でアレルギーを起こすようであれば病院に行った方が良いのになー。
     制酸剤では意味が無いので、『安中散』『芍薬甘草湯』の『大正漢方胃腸薬』を案内した。

     以前は、うちの店では扱っていなかった『五苓散』を独断で仕入れてから定期的に買っていかれるお客様がいて、気になったので用途を尋ねてみた。
     なんでも椎間板ヘルニアが心臓にも影響しており、医師から水分補給を充分にするよう言われていて、でも水分の摂り過ぎは水分代謝異常を招くので、『五苓散』を服用しているという。
     お客様自身、薬剤師さんで漢方薬を学んでいたらしい。
     ふむふむ、なるほど。
     勉強になりますφ(..)

     

  • 桂枝茯苓丸加よく苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
    月経不順、血の道症、にきび、しみ、手足のあれ

    適応症状 

     比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の症状:
     月経不順、血の道症、にきび(ニキビ)、しみ、手足のあれ

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
      ヨクイニン(よく苡仁) 10.0g
      ケイヒ(桂皮) 4.0g
      シャクヤク(芍薬) 4.0g
      トウニン(桃仁) 4.0g
      ブクリョウ(茯苓) 4.0g
      ボタンピ(牡丹皮) 4.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス3.75g含有します。

    類似処方鑑別 

    桃核承気湯
     本方より一層体力が充実した人で、症状が激しく、のぼせや種々の精神神経症状、便秘があり、左下腹部に抵抗・圧痛が顕著な場合に用いる。

    大黄牡丹皮湯
     体力が充実した人で便秘に伴って、下腹部に自発痛、抵抗・圧痛、化膿巣のある場合に用いる。

    当帰芍薬散
     
    比較的体力の低下した人で、顔色がすぐれず、冷え症の傾向があり、下腹部に軽度の抵抗・圧痛が軽度の場合に用いる。

    加味逍遙散
     比較的体力の低下した人で、季助部および下腹部に軽度の抵抗・圧痛を認め、不安、不眠などの精神神経症状をより強く訴える場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。
     (4)妊婦及び妊娠している可能性のある人には慎重に投与すること。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (3)妊娠および妊娠している可能性のある婦人には慎重に投与すること。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。