• タグ別アーカイブ: 黄連解毒湯
  • 日焼けした肌の痛みを治す飲み薬って!?

     小学生の子供の引っ掻き傷に使いたいとのことで、お客様から『キズパワーパッド』の種別と使い方について質問された。
     ところが、製品の説明をしつつ傷の状態を確認したら、虫刺されで患部を掻き崩しているというのが分かった。
     そこで、虫刺されの痒み止めよりもステロイド剤をと案内すると、以前に子供に病院で処方されたステロイド剤が未開封で残っているそうな。
     それでしたら、ステロイド剤を普通の絆創膏に塗って使い、痒みが落ち着いてから傷口の回復に『キズパワーパッド』を使う方が良いですよと提案した。
     ちなみに、『キズパワーパッド』は湿潤療法で患部を治すため、傷薬のたぐいは併用してはいけない。
     それと、虫刺されで怖いのは痒みとかより何より、虫が運んでくる病原菌の感染なので、虫除けが重要ですとお話した。
     すると、子供はアトピー性皮膚炎だとのこと。
     必ずしもディードを避けなければならない訳ではないけれど(私自身アレルギー性皮膚炎を患っていたが、ディードを使っていて問題は無かった)、心配な気持ちは分かるので、『ユーカノン虫除けウェットティッシュ』を案内して、それのみをお買い上げ頂いた。

     日焼けケアのローションをと来店した女性のお客様、見るからに顔も二の腕も真っ赤で、それはもはやヤケドの域だった。
     日焼けをヤケドと認識していない人は、結構いる。
     お客様は、『SEABREEZE(シーブリーズ)』のような物を考えていたみたいだけど、これはもうヤケドと同じですから炎症を抑えないと駄目ですとお話した。
     昨年はこれで、「薬が欲しいわけじゃない!!」と怒って帰られてしまうケースもあり、私としては「ドラッグストアーに来ておいて、薬が欲しいわけじゃない」というのが理解できなかった。
     後で、登録販売者のSNSで質問したら、「ボディローションが欲しかったんじゃないですか?」と諭されて、やっと理解した次第。
     世の中には、「薬以外で症状を治したい人がいるんだ」という新鮮な驚きと共に、そういうリクエストにも応えなきゃならないんだなぁと、この仕事の難しさを痛感したもんである。
     しかし同時に、「自分の方針というものも持たなければ駄目だ」と思うようにもなってきた。
     それはつまり、「お客様の要望に応えることだけが、お客様のためになる訳でもない」ということ。
     だって、この仕事のお客様は同時に患者さんでもあるので。
     まぁ、こちらも人間なので、怒られるのは嫌だし、怒鳴られるのは小心者で苦手だから、そういうお客様には要望の物を案内して放置したいところ(o ̄∇ ̄)o
     とはいえ、職務を全く果たさない訳にもいかないため、一応は説明したり提案はする。
     ただ、引き際はだいぶ早くなったと思う(笑)
    「この人は話を聞が気が無いな」と悟ったら、怒られる前にサッと引くε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
     で、今回のお客様は実際に肌がピリピリ痛むそうで、「日焼け=ヤケド」と理解して頂けて、抗炎症成分の入っている『桃の葉ローション』を案内すると、そのまま購入された。
     それと内服薬として、『黄連解毒湯』という体の中も外も炎症を抑える漢方薬を紹介した。
     興味は持ってもらえたようだけど、本日のところは『桃の葉ローション』のみをお使い頂くことに。
     まぁ、これは仕方がない。
     そもそも日焼けをヤケドと思わない人が多いのだから、日焼けを飲み薬で治すなんて、それこそ「知らない世界」であろう。
     外でのスポーツなどをする人は、暑気あたりを防ぐ『五苓散』と一緒に、『黄連解毒湯』も常備しておくと夏を乗り切るのに良いと思われます。
     注意点としては、『黄連解毒湯』の生薬構成は極めてシンプルで、冷やす物に冷やす物と冷やす物が三重に入っているため、ものすごく虚弱体質であるとか、胃腸が弱い人や痩せ型の人は、お腹を下す可能性があること。
     一応は、下痢を抑制する黄柏(オウバク)も入っているから、そこまで心配はいらないはずだけど、そういう人が初めて服用する時には、規定の容量より少なめから服用した方が良いかも。
     心配な場合は、『七物降下湯』で代用して下さい。
     使用目標に「高血圧」とありますが、日焼けでの熱を下げるのが目的なため、その点は気にせず。
     虚弱な人の、のぼせ症状を下ろすのが効能だから、それを転じて日焼けの熱を下ろすのに使おうという事なので。

     『カコナール』を購入されるお客様に、発熱後は他の漢方薬への乗り換えを検討することと、夏風邪には向かないことを伝えた。
     余計なことかもしれないけど、「風邪には葛根湯」が世間に浸透しすぎて、特に胃腸に来る夏風邪にも使うようなことがあると不都合があるので。
     昨日今日と『葛根湯』を求めるお客様が続いてるのは、先日の雨で冷えたからだろうけど。
     それだけに、梅雨が明けて一気に暑くなると今度は暑気あたりで食欲を落とし、夏風邪の人が増えるはず。
     その時にまた、何も確認せずに『葛根湯』を夏風邪にと買われると困る。
     もちろん患者さんも困るだろうけど、せっかく夏風邪向けに『柴胡桂枝湯』『かっ香正気散』を多めに発注した私が困るヽ( ´ー`)ノ

     

  • 薬は季節や環境での使い分けということもあります

     常連のお客様から受けた相談は、ご主人が初期は鼻水とクシャミで『小青龍湯』を用いて治まったものの、出張してからぶり返し、今は鼻づまりになっているとのことだった。
     暖かくなってきたから、上半身を温める『小青龍湯』が合わなくなってきていると考えられるため、『葛根湯加川きゅう辛夷』への乗り換えを案内したところ、家に以前に病院で処方されてた物が残っているそうなので、使うよう勧めた。
     また、出張以来、疲れが抜けないみたいというお話があり、『柴胡桂枝湯』を案内すると、お買い上げ頂けた。
     漢方薬に限った話じゃないけど、薬は体質や症状だけじゃなくて、季節や環境での使い分けということもある。
     特に「風邪には葛根湯」と思い込んでいると、夏場の風邪には対応できないケースが有る。
     『葛根湯』は上半身を温めるから、夏場に使うと胃が温まって気持ち悪くなったりしてしまうのだ。
     そして夏場の風邪というのは、夏バテと同じように胃腸の調子が悪くなって、抵抗力が落ちたところでということが多いため、通常は風邪の後期や胃腸炎に用いる『柴胡桂枝湯』を最初から使ったり、胃腸の風邪に特化した『かっ香正気散』の出番となる。
     もっとも、夏場でもエアコン冷えや雨に濡れてといったような場合の風邪には、『葛根湯』が適応する。
     そんな訳で、夏場の風邪の対処は案外と難しいので、「前に効いたから」と思い込まずに、店頭で相談して下さいな。

     お客様から、日光皮膚炎の相談を受けた。
     顔だけが赤味を帯びて痒くなり、昨年も同様だったという。
     今回訪れたのは、病院で処方されていた塗り薬を使い切ったからというのだけれど、肝心の処方されていた薬の内容が不明。
    「白くて、チューブに入っていたんだけど」と言われても、たいていの塗り薬は白くてチューブに入っていると思います(^_^;)
     一方、そもそもの原因としてはピーリングの化粧品を使っていたのが思い当たるそう。
     そして、その化粧品の内容も不明。
     ……名探偵でも、手掛かりが無いと解決できないと思う。
     顔に塗れる皮膚炎の薬として『コートf ATクリーム』と、内服に上半身の炎症を抑える『黄連解毒湯』『消風散』を紹介したけど、受診勧奨した。
     使ってる薬が分からない段階で、店頭ではお手上げなので┐(´~`;)┌

     高齢の母親の肘の痛みについて、お客様から相談を受けた。
     病院を受診していないそうで、お客様は「年だから、軟骨でしょ」と言われる。
     ひとまずお話を聞いてもらうために、要望に沿って『コンドロイチン』や『キューピーコーワコンドロイザー』や『アクテージ』などを紹介。
     そのうえで、軟骨ばかりでなく血行不良などでも痛みがあることを説明した。
     例えば、栄養は血液で運ばれるけど、血行不良で局所的に栄養不足に陥ると、その部分から「栄養が来てないよー」ということを痛みとして脳に信号を送って、救援要請をしてくるのだ。
     そして詳しくお話を訊いてみたら、本人は動かなくてもジンジン痛むと訴えているとうお話。
     それは、やっぱり血流不足が起きてるんじゃないですかねとお話してみたけど、関節のイラストの入っているパッケージの物の話以外については聞いてもらえず、『キューピーコーワコンドロイザー』を買っていかれた。
     う~む、お金を出して買うのはお客様だけど、患者さんのことを考えると、これで良いのかどうか……(´ヘ`;)
     『疎経活血湯』も、紹介したかったんだけどなぁ。

     

  • 強盗犯が万引き犯とともに不幸になりますように

     女性のお客様が、肩こりの相談で来店。
     デスクワークで、今までなったことは無いそうなので初期というところか。
     外用鎮痛剤として弱い方から、サリチル酸メチル、フェルビナク、インドメタシンを案内した。
     フェルビナクは皮膚から血中に入っていく能力が優れているため、他に痛み止めを使用していたり妊娠中などには避けるように付け加えた。
     彼氏と思われる男性と同伴だったので。
     まぁ、彼氏とも限らないけど。
     女友達に付き添って、下着や生理用品を買いに行ったりしたことあるし。
     あくまで友達で、彼氏にはなれないのでした(ノД`)
     ……話が逸れちゃった。
     内服薬に『独活葛根湯』を紹介してみたけど、そちらは興味を示されなかったので、念の為に『サロンパス』を勧めてお買い上げ頂いた。

     お客様から日焼けの相談をされ、「えっ、もう?」と思ったら、日光アレルギーらしかった。
     主な患部は手や腕とのことで、『ロコイダンクリーム』と『エンクロンEXクリーム』を「軽度な場合に」と案内し、痒みが強い時には『ベトネベート』や『フルコートf』といったステロイド剤を使うよう勧めた。
     ステロイド剤を避けて痒みを我慢してしまうと、かえって神経が敏感になって、より弱い刺激で痒みを感じるようになってしまうため、ステロイド剤を使うのを躊躇うのは得策ではないので。
     今回は痒みが強うそうなので、まずはステロイド剤を使った頂くことになったものの、強さでは『フルコートf』の方が上であり、強い物は今後に取っておくのが良かろうと、『ベトネベート』を勧めておいた。
     そして内服薬にアレルギー向けの『十味敗毒湯』と、日焼け後の痒みに使う『黄連解毒湯』を案内しようとしたところで、包丁を希望するお客様が、何故か医薬品レジに並んでしまい案内できなかった……。
     これというのも数日前に、スーパーの店頭で売っていた包丁を凶器に店員を襲った強盗事件があったから。
     さっそく対応として、包丁は鍵の掛かる棚に展示することになり、購入を希望するお客様が医薬品レジにも訪ねてくるようになってましまった。
     迷惑な強盗めヽ(`Д´#)ノ!!

     お客様がレジに『猪苓湯』『竜胆瀉肝湯』と『五淋散』を持ってきて、それぞれの違いについて質問された。
     排尿痛があるそうで、いつもは病院から現代薬を処方してもらっていて、漢方薬を使ったことは無いそう。
     ファーストチョイスとして『猪苓湯』を勧めたうえで、体力が充実していて排尿時に痛みの他に熱感がある場合は『竜胆瀉肝湯』を、体力が低下したり加齢が関係しそうな場合は『五淋散』をと説明した。
     花粉症の薬も処方されているという話があり内容は不明であったけれど、『猪苓湯』との影響は考えにくいので、そのままお買い上げ頂いた。
     むしろ、花粉症の薬が抗コリン作用のある物だとしたら、それが排尿痛の原因かもしれない。
     お客様に、今回のように使用している薬が分からないと困るため、お薬手帳は家に置いておかずに持ち歩く事と、反対に市販薬を使った時にもお薬手帳に成分表記の部分を貼り付けて、担当医に知らせるようにお話した。

     

  • カメラで患部を撮るという方法があるはずなんだけど

     サプリメントの『コンドロイチン+グルコサミン』を購入されたお客様に、医薬品での治療を勧めたところ興味を示された。
     症状を尋ねると下半身の痺れ感が主訴で、加齢を自覚していて肉体労働のようだったため、『牛車腎気丸』を案内した。
     また、手足に冷えは無いというお話から、『補中益気湯』も紹介してみた。
     今回は『コンドロイチン+グルコサミン』を飲んでみて、次に来店した時に改めて検討してみるとのこと。
     ひとまず会計を済ませてからでないと、他の商品の案内は押し売りを警戒されちゃうからねぇ。

     やや高齢のお客様から、成人の娘さんのアトピー性皮膚炎の相談を受けた。
     病院でステロイド剤が処方されていて、長く使うのが心配だという。
     痒みが強い時には、ステロイド剤で軽減した方が良いと思うけど、確かに心配ではある。
     漢方薬では、ファーストチョイスとして『十味敗毒湯』が候補になり、患部に熱感があって体液が滲み出てくるようなら『消風散』を、上半身がのぼせ気味になるようならと『黄連解毒湯』を紹介した。
     担当医が漢方薬を好まないようであれば、病院を変えることも検討してはいかがでしょうか。
     ただ、いずれにしても患者さん本人に来てもらわないと、適応する物を選定しにくい。
     是非お連れ下さいと、お話した。
     それにしても、ネットの相談掲示板なんかに患部の写真を載せてる人は見かけるけど、店頭ではまだ患部の写真を撮ってきましたというお客様には出逢わない。
     普及率から考えて、頻繁に使われてもおかしくない方法だと思うんだがなぁ………。

     『アリナミンEXプラス』と『新パワーアクトEX』の違いをお客様から質問され、ほぼ変わりありませんと答えた。
     そのうえで用途を尋ねると、目の疲れと肩こりとのこと。
     そうであれば適応しそうだし、価格と効き目は必ずしも関係無いから、『新パワーアクトEX』で良いかも。
     他に候補として、『ナボリンS』も紹介してみたけど。
     今回は『新パワーアクトEX』をお買い上げ頂き、効き目の今後の比較のために、成分表示を取っておくよう勧めた。

     

  • 半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
    急・慢性胃腸カタル、醗酵性下痢、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔い、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症

    適応症状 

     みぞおちがつかえ、ときに悪心、嘔吐があり、食欲不振で腹が鳴って、軟便または下痢の傾向のあるものの次の症状:
     急・慢性胃腸カタル、醗酵性下痢、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔い、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
      はんげ(半夏)5.0g    おうごん(黄ごん)2.5g
      かんぞう(甘草)2.5g
      たいそう(大棗)2.5g   にんじん(人參)2.5g
      おうれん(黄連)1.0g
      かんきょう(乾姜)2.5g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス4.5g含有します。

    類似処方鑑別 

    黄連解毒湯
     体力中等度以上の人が、のぼせて精神不安、不眠などイライラする傾向があり、心窩部につかえ感のある場合に用いる。

    安中散
     
    比較的体力の衰えてる人で、慢性に経過した心窩部痛があり、胸やけなどがある場合に用いる。

    平胃散
     体力がやや衰え、上腹部が膨満し心窩部に振水音を認め、時に下痢する場合に用いる。

    人参湯
     痩せて生気に乏しい人が、手足が冷えて、口に生唾がたまりやすく、心窩部痛があり、腹部は全体に軟弱無力で、振水音を呈する場合に用いる。

    六君子湯
     元来胃腸虚弱な体質の人で、心窩部の振水音を認め、心窩部の膨満感、食欲不振、全身倦怠感、手足の冷えなどのある場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)アルドステロン症、低カリウム血症、ミオパチーなどのある患者。(服用不可)


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

     

  • 病気の時にオススメのレトルト食品

     やや高齢のお客様から、開口一番「ローションくれ( ゚д゚)」と言われて、性行為に使うローションかなと思ってしまった。
     詳しく訊くと、日焼けで皮が剥けてピリピリと痛むそうなので、『桃の葉ローション』を勧めて、お買い上げ頂いた。
     服用薬として『黄連解毒湯』『消風散』を紹介してみたけど、興味を持ってはもらえなかった。
     仕入れてはみたけど、なかなか売れず、残念(;´・ω・)

     奥さんが風邪気味とのことで、授乳中でも飲める薬を要望された。
     主訴は、喉の痛みと鼻水という事から、『麻黄湯』『小青龍湯』を候補に考えてみたが、ご本人はアレルギー性鼻炎であるものの、今回は喉の痛みを取り除きたいと伝えているらしい。
     そのため、『銀翹散』を勧めた。
     それと、食欲はあるという話だったけれど、症状の悪化を回避するために、もう消化に良い物に食事は変更するようお話したところ、レトルト食品を求められたので、介護食を紹介した。
     介護食のレトルト食品は噛む必要の無いくらい柔らかいけど、ダイエット食のレトルト食品と違って、味付けが薄いという事はなく栄養豊富なので、病気の時にオススメ(・∀・)

     

  • お医者さんレベルをドラッグストアーに期待されても困ります

     女性のお客様から、「生理を遅らせたい」と相談された。
     スポーツの試合とか旅行の時期とズラしたいとか、わりとある相談の方かと思った。
     まぁ、相談されても病院で低用量ピルを処方してもらうくらいしか方法は無いと思いますが。
     何かの漫画で、漢方にあるらしい描写を読んだ事があるものの、ちょっと想像がつかない。
     生理を早くするなら、『黄連解毒湯』とか『三黄瀉心湯』とか考えられるけどね。
     正式に認められている効能じゃないから、その目的では店頭では売れないし。
     そんな事を考えていたら、一回ごとの生理の話じゃなくて、「閉経を遅らせたい」という事だった。
     一介のドラッグストアの店員に、そんな事を相談されても困るσ(^◇^;)。
     しかも、よくよく話を聞いたら、お客様本人じゃなくて人から頼まれたらしい。
     頼んだ人は、40代前半らしく漢方薬を探しているそうな。
     う~ん、血流からアプローチする『加味逍遙散』『桂枝茯苓丸』、気からアプローチする『補中益気湯』『人参養栄湯』、水からアプローチする『五苓散』『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』などなど、候補になる物は多いですが、やっぱり本人の体質に合わせない事には選びようがありません。
     やはり、漢方薬に詳しい病院を受診するよう、ご本人に伝えて下さいとお話した。
     鼻水とクシャミが頻発し、咳も出るというお客様。
     風邪薬を案内した方が良いかなと思ったけど、花粉症の方が思い当たるらしい。
     普段は、同様の症状が出るとアレルギー薬の『アレグラ』を服用しているという。
     『小青龍湯』と『ストナリニS』を紹介したところ、『ストナリニS』の方を購入された。
     鼻水が出るという事は、内臓が冷えていると考えられるので、意識的に温かい物を飲むように伝えた。
     『小青龍湯』なんかは、まさに体を温める物だから、個人的にはお勧めだったんだけど。
     お客様から喉の痛みと、しわがれ声の相談を受けた。
     数日前に熱風邪をひいたらしく、服用した風邪薬で体内が乾燥したのだろうと考え、一度は『麦門冬湯』を案内したものの、やはり主訴は喉の痛みの方だと考え直し、『駆風解毒湯』を勧めて、お買い上げ頂いた。
     しわがれ声だけなら、『響声破笛丸』という選択もあったんだけど。
     それと、喉が痛いと、つい水気のあるキュウリやトマトなどの夏野菜が食べたくなるだろうけど、体を冷やしたり、水分代謝を悪くして、体内を乾燥させる方に働くから、当面は避けるようにお話した。

     

  • 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
    化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、蕁麻疹(じんましん)、急性湿疹、アトピー性皮膚炎、水虫


    適応症状 

     体力中等度の人の皮膚疾患で、患部は発散性あるいは、びまん性の発疹で覆われ、滲出液の少ない場合の次の症状:
     化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、蕁麻疹(じんましん)、急性湿疹、アトピー性皮膚炎、水虫

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       桔梗(ききょう)3.0g
       柴胡(さいこ)3.0g
       せんきゅう(川きゅう)3.0g   
    ぶくりょう(茯苓)3.0g
       ぼうふう(防風)1.5g
       甘草(かんぞう)1.0g
       けいがい(荊芥)1.0g      
    しょうきょう(生姜)1.0g
       ぼくそく(樸そく)3.0g      
    どっかつ(独活)1.5g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス2.25g含有します。

    類似処方鑑別 

    消風散  比較的体力のある人で、患部の湿潤と瘙痒感が顕著で痂皮(かさぶた)の形成と苔癬化があり、口渇を伴う場合に用いる。

    温清飲  体力中等度の人で患部は赤味を帯び、熱感があり、瘙痒感がひどい場合に用いる。

    黄連解毒湯  比較的体力があり、のぼせ気味で、イライラする傾向のある場合の瘙痒症に用いる。

    葛根湯  多くは上半身の急性発疹で、発赤、腫脹、瘙痒感の強い場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)長期運用により低カリウム血症、血圧上昇などが現れる場合があるので観察を充分に行う事。
     (5)体力の無い虚弱な患者。(かえって皮膚の発疹が悪化することがある。)


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 立効散(りっこうさん)
    ………抜歯後の疼痛・歯痛


    適応症状 

     抜歯後の疼痛・歯痛

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
      サイシン(細辛) 2.0g   ショウマ(升麻) 2.0g
      ボウフウ(防風) 2.0g   甘草(カンゾウ) 1.5g
      リュウタン(竜胆) 1.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス4.5g含有します。

    類似処方鑑別 

    葛根湯
     比較的体力があり胃腸障害の無い人で、虫歯の初期、肩こりを伴う歯痛に用いる。患部の熱感が強い時は、桔梗と石膏を加えると良い。

    三黄瀉心湯
     
    比較的体力のある人で、患部の腫脹および出血のある場合に用いる。

    黄連解毒湯
     高血圧の傾向があり、比較的体力のある人で、患部の腫脹および出血のある場合に用いる。

    調胃承気湯
     体力が中等度で、患部が腫れて痛み、便秘する場合に用いる。

    桃核承気湯
     体力が充実した人で、のぼせが甚だしく、便秘して、歯の痛むもので、ときに左下腹部に強い抵抗・圧痛のある場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)低カリウム血症のある患者、ミオパチーのある患者、アルドステロン症の患者は服用しない事。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 帰脾湯(きひとう)
    ………貧血、不眠症

    適応症状 

     虚弱体質で血色の悪い人の次の症状:
     貧血、不眠症

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(3.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       黄耆(オウギ)3.0g         人参(ニンジン)3.0g
       白朮(ビャクジュツ)3.0g     茯苓(ブクリョウ)3.0g
       遠志(オンジ)2.0g         大棗(タイソウ)2.0g
       当帰(トウキ)2.0g         甘草(カンゾウ)1.0g
       生姜(ショウキョウ)1.0g      木香(モッコウ)1.0g
       酸棗仁(サンソウニン)3.0g    竜眼肉(リュウガンニク)3.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス4.5g含有します。

    類似処方鑑別 

    加味帰脾湯 本方の症状に準じ、身体が衰弱して微熱や胸苦しさなどがある場合に用いる。

    十全大補湯 体力が衰えて顔色が悪く、疲労倦怠感を訴えるが、本方よりも神経症状が軽度の場合に用いる。

    桂枝加竜骨牡蠣湯 貧血はあまり無いが精神不安、不眠、陰萎などを訴える場合に用いる。

    きゅう帰膠艾湯 消化機能には異常無く、出血を主症状とする場合に用いる。

    黄連解毒湯 体力のある人が、興奮、のぼせの傾向を伴い、比較的急性に起こる出血の場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)


    2.副作用
     (1)電解質代謝:長期連用により低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重の増加等の偽アルドステロン症が現れる事があるので、観察を充分に行い、異常が認められた場合には投与を中止する事。また、低カリウム血症の結果としてミオパチーが現れる事がある。
     (2)消化器系:下痢、腹痛、食欲不振等の胃腸障害を起こすことがある。


    3.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    4.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。