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職分を越えられないから連携したい

 小学生の子供の日焼けの相談で、お客様が来店。
 学校のプールで日焼けしたのが昨日、そして今日になって背中が真っ赤になり、痛痒さを訴えているという。
 昔は、プールの周囲には日除けの木が植えてあったりしたもんだけど、いつの頃からか不審者が身を隠しやすく防犯上好ましくないという声が出て無くなってしまったんだよなぁ。(蜂の巣ができるという話もあった)
 児童公園なんかの木々も抜かれて、今頃になって日除けが公園に無いことが問題になったりしてる。
 似たような件だと、地元の住宅街を縦横に流れている幅2メートルほどの用水路を、子供が転落すると危ないからという理由で上を覆い地下水路化しようなんて話が出たことも。
 でも、大規模火災が起きた時に延焼を食い止めるのに必要という意見が出て、実施されずに済んだ。
 目の前の危険性にしか考えが及ばず、長期的かつ多角的な視野を持たないくせに声が大きい人がいると迷惑ですな。
 ……話が逸れた。
 お客様は、『シー・ブリーズ』のような日焼けローションを考えていたみたいだけど、日焼けはヤケドと同じことを説明し、痛痒さが治まるまでは「日焼けケア」ではなく、「ヤケドの治療」をしましょうと勧めた。
 まず塗る物として『桃の葉ローション』と、内服薬として『黄連解毒湯』を紹介。
 すると、化粧品の『カーマインローション』について質問された。
 主成分の酸化亜鉛に鎮痛効果があるとはいえ、『桃の葉ローション』に含まれるグリチルリチン酸二カリウムの方が炎症を抑えるだろうし、アライトンの皮膚修復作用の方が治療効果を期待できるはずである。
 そして、漢方薬は長く飲まないと効果が無いのではと心配されたけど、効能に「口内炎」とあるように、急性症状に効かなければ意味が無い。
 頓服的に使うか、正気的な服用が必要になるかは、使用目標によって変わることを説明した。
 それこそ日差しの強い日には、特別お腹が弱くなければ、持ち歩いて服用するという運用の仕方もある。
 という訳で、『桃の葉ローション』と『黄連解毒湯』をお買い上げ頂いた。

 常連のお客様が訪れ、病院で担当医に『八味地黄丸』が頻尿に効いた気がしないと相談したところ、過活動膀胱に用いる現代薬に切り替わったと知らされた。
 私も、以前にお客様の話を聞いて過活動膀胱ではないかと考え、お客様に可能性をお話した時には、「それはないんじゃないかと思う」と言われたんだけどね。
 まぁ、私たちには病気を診断する職権は無いから。
 それでも、ただ「担当医に相談してみては?」と言うだけでは、お客様からしたら「何を伝えたら良いか」「何を質問したら良いか」が分からないという事もある訳で。
 だから、時には「この病気の可能性を尋ねてみては?」とか「この薬を使えるか相談してみては?」と、具体的な提案をしてみる事がある。
 それを受けて、担当医がどういうリアクションを取るかは読めないんだけど。
 この辺は、現役の医師からの話も聞きたいところ。
 医師と薬剤師と登録販売者に限らず、同じ医療業界とは思えないくらい繋がりが薄いと感じる。
 とてもじゃないけど、医療業界が結託して陰謀を張り巡らせるなんて無理。
 ………また話が逸れちゃった。
 このお客様は以前から手足の冷えを強く感じるとも訴えているので、一緒に処方されているという『当帰芍薬散』ではなく『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』を担当医に相談してみるよう伝えており、実際に相談してみたところ「使ったことがないから」と断られたそうな。
 ううむ、慎重な医師なのか?
 お客様の話では、自身でも「漢方薬に詳しくない」と言ってるらしんだけど。
 効能書きだけ見ると、やたらと体を温めるような内容で、お客様は痩せ型だからその点を心配してるんだろうか。
 血流を改善することでストレスを軽減し、水分代謝を整えつつ体を温める『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』は、『当帰芍薬散』が合いそうでいながら、効果が今ひとつという時に使う「最後の一手」とでも云うべき物。
 職分を越えて意見もできないし、困ったねどうも。
 お客様が、もう一度相談してみたいというので、私が参考にしている漢方薬の書籍から解説部分を書き写したメモを渡した。
 その医師が、自分で漢方薬に詳しい医師に問い合わせてくれると良いんだけどなぁ。
 医師の間にも、そういうコミュニティーはあるだろうし。

 

薬を買う時に何も相談しないのは怖いですよ

 奥様の代理で、お客様から巻き爪の炎症と、喉の痛みと口内炎の相談を受けた。
 一見、つながりがあるのは喉の痛みと口内炎だけのように思えるかもしれないけど、巻き爪で炎症が起きたのは体力の低下でつながつている可能性がある。
 また、高温多湿によるストレスによる免疫力の低下という事も。
 ひとまず巻き爪の炎症には『クロマイP軟膏』を勧め、口内炎については、自宅に皮膚の再生を促すビタミンB剤はあるようなので、内服で炎症を抑えるトラネキサム酸と甘草の入っている『トラフル錠』を案内して、両方を購入して頂いた。
 ちなみに、喉の痛み止めの『ペラックT』も『トラフル錠』と同じ処方である。
 つまり、今回の主訴の喉の痛みと口内炎の両方に使えるという訳。
 さらにちなみに、『黄連解毒湯』も炎症による喉の痛みと口内炎に使えるうえ、夏場には日焼けの跡のケアにも使える。

 『のどぬ~るスプレー』と『イソジンうがい薬』をレジに持ってきたお客様に、現に喉が痛い時にはイソジンは使わないように伝えた。
 殺菌するということは、健康な喉の細胞も傷めつけることになるので。
 すると、一番気になっているのは喉の痛みではなく、声嗄れの方だそうな。
 病院では声帯周囲炎と診断され、何かの薬が処方されたという。
 何かって……、何(^_^;)?
 薬を買う時に、他に服用している薬があるのなら気をつけてもらいたいし、何も相談しないのは怖いですよ(汗)
 しかも、処方された薬は効かなかったらしい。
 それはなおさら、覚えいおいてもらいわないと……。
 そもそもは風邪がキッカケらしいのだけど、すでに一ヶ月以上経過していて、主訴は喉の痛みだと思っていたら、あまり痛みは無いとか。
 そういう事でしたら、のどスプレーならアズレン系を、内服なら『響声破笛丸』をと案内したら後者を購入して頂けた。
 名前がもう、そのまま効能なので伝えやすいっちゃ伝えやすい。
 それにつけても、何を基準にしているか分からないまま薬を買う人の多さよ。
 専門職に確認をしないなら自分で勉強をしてもらいたいし、勉強しないなら専門職に訊いてもらいたいんだけどねぇ。
 私としては、職能で日常的に必要な知識でなければ、専門職を頼るのが楽だと思うんだけど。
 自分で民事裁判を起こすことは可能としても、弁護士や司法書士を頼らないなら、自分で六法全書と過去の判例を調べなきゃならないのと同じで、同じことを薬で考えたら成分による効能効果だけでなく、副作用の事故報告なんかの資料にも目を通さなきゃならない訳で、その苦労を考えたら頼ってもらった方が楽だと思われ。
 まぁ、失敗した接客事例も日記に書いているので、それで信頼性を損なっていたら、お客様にも同業者にも大変申し訳なくσ(^◇^;)。

 

胃を癒やすことで口内炎を治す

 以前に口内炎に『半夏瀉心湯』を案内して使って頂いたお客様から、同じく効能書きに「口内炎」とある『黄連解毒湯』との違いを質問された。
 『黄連解毒湯』は、体の表裏上下の関係無く冷やす生薬で構成されており、炎症全般に使う物で、体質改善とは違い頓服的に用いる。
 そういう意味では、名が体を表していると云えるだろう。
 これからの季節では、日焼けしすぎて肌がピリピリと痛むときにもお役立ち( ´∀`)b
 一方、『半夏瀉心湯』は名前で云えば「胸のつかえ感を下ろす」物で、特にストレス性の胃炎に使い、制酸剤を繰り返し服用している人や、鳩尾(みぞおち)に指の第一関節までを入れようとすると痛い人に適応する。
 そして、口内炎の原因は歯が口腔内に当たるなどを別として、胃の不具合と関係があり、胃を癒やすことで口内炎を治すため、繰り返し口内炎になるような人は少しばかり長く服用すると効果的。
 特に半夏は、ストレスによる緊張を緩和してくれる。
 ちなみに、つかえ感が胃よりも上部、気管支に影響して「痰が出ないのに痰がある感じがする」とか、喉が絞まる感じがして咳払いが多い人は、『半夏厚朴湯』の方が適応する。
 そう説明すると、やはりストレスのほうが気になるらしく、今回も『半夏瀉心湯』を購入された。

 お客様から『ヘパリーゼ』の場所を訊かれ、案内しつつ用途を尋ねると、飲みに行く時に使うとのこと。
 肝臓が心配であれば『ネオレバルミン』を、二日酔いにはアルコールによる脱水症状を防ぎ熱を下ろす『五苓黄解』を候補に加えてみてくださいと案内した。
 また、アルコールではなく食事での胃もたれが予想される場合には、『六君子湯』を事前に服用しておくと胃の負担を軽減できますと紹介してみた。
 お客様の話によれば、実のところ『ヘパリーゼ』が効いてるのかは分からないそうで、興味は持って頂けたものの、本日のところは『ヘパリーゼ』を購入。
 飲み会の前に、温かいお茶を飲んで胃に準備運動をさせつつ水分を補給(脱水症状を防ぐのが目的なのでノンカフェインが最適)しておき、飲み会の席では胃薬にもなるキャベツの千切りや刺し身の付け合せの大根のツマを、他の人よりも食べておくよう勧めた。

 やや高齢のお客様が、庭仕事をしていたら首の周りを虫に刺されたと、虫刺されの薬を求めて来店。
 以前に病院で処方されたジフェンヒドラミンのクリームを使ったそうだけど、患部の腕を見せてもらったら随分と大きく腫れていた。
 お客様は蚊だと思ってるみたいだったが、これは違うんじゃないか。
「虫刺され」という呼び方が一般的ではあるものの、実際に刺すのは針のような口蚊だけで、ブヨやダニといったその他の虫は強力な顎で皮膚を食い千切っているので、字義としては「虫に喰われた」が正しい。
 だからなんだという話だけど、要するに「虫刺され」と思って予後を甘く見てはいけない。
 お客様には、虫刺されの薬よりはステロイド剤での短期決戦を提案し、ステロイド剤を紹介したら、これまた以前に病院で処方された塗り薬があり、まだ開封後間もないとことで、本日はお買い上げに至らず。
 ステロイド剤には強さのランクがあるため、本当は確認したかったんだけど、薬の名前をお客様が覚えていなかった。
 いや、覚えていないのが普通ではありますが。
 そのためにお薬手帳がある訳で、家に置いておかずに持ち歩くように勧めた。
 一応は、ステロイド剤が処方された時に担当医からは、あまり強くないという説明を受けたみたいだけど。
 アテには、ならないだろうなぁ……(;´・ω・)

 

患者さんの連れが適応しない薬を勧めるのに困ることも

 お客様が、のどスプレーの『フィニッシュA』をレジに持ってきたけど、痛むのは喉の奥だという。
 喉の奥だと、逆流性食道炎や胃炎が原因の可能性も考えられる。
 その場合は、殺菌消毒系の物は合わなかったりするため、炎症を抑えるアズレン系ののどスプレーを勧めたうえで、内服薬の『パブロントローチAZ』や『マードレトローチ』と『駆風解毒湯』を案内した。
 でも、のどスプレーを希望されていたので、アズレン系ののどスプレーをお買い上げ。
 一応は、頭重感や鼻炎など風邪の兆候が無いことからすると、胃炎の可能性は外せないので、消化に良い食事をするようにお話した。

 日焼けの相談でお客様が来店したんだけど、これがもう見事なくらい顔だけでなく太ももや腕も真っ赤で、完全にヤケド状態。
 日焼けしたのは昨日だというから、できれば昨日の段階で来てもらいたかった。
 お客様にもヤケドと同じ状態であることを説明し、痛痒さを抑えるために抗炎症成分の入っている『フリージローション』(桃の葉ローション)を勧めた。
 そして、一緒に日焼けケアの内服薬として『黄連解毒湯』を案内したところ、液剤を希望された。
 どうも、液剤のほうが効きが早いと思われているようだった。
 こむら返りに使う『芍薬甘草湯』でも服用後15分ほど、風邪に用いる『葛根湯』も1時間以内には効いてくるもので、剤形はあまり早さに関係しないことを説明したうえで、一応は『五苓黄解』の液剤を紹介した。
 全身の日焼けは全身ヤケドと同じで、実のところ内臓、特に胃腸にもダメージを受けていると考えられるから、熱を降ろしつつつ水分代謝を改善する『五苓黄解』という選択は有効ではある。
 ただ、一日あたりの価格面では、やはり『黄連解毒湯』の方がお得感がある。
 その辺りも説明すると、『フリージローション』と『黄連解毒湯』を一緒に購入して頂けることになった。
 他に、布団に敷く『エコシート』を買おうとされたけど、あくまで冷感であって熱を下げる訳ではないので費用対効果の点で勧められないことを説明し、『冷えピタ』の方を大量に購入して頂いた。
 私としては、『冷えピタ』も勧められなくて、二重にしたビニール袋に氷を入れた方が良いんだけど。
 まぁ、この場合「何かしら買いたい」というのもお客様の要望だからということで。
 そうそう、『アロエ軟膏』はどうかとも訊かれたけど、痒み止めの成分が入っていないから今の段階では早く、使うとすれば痛痒さが治まってからのケアでの乗り換え先にとお話した。
 あと、皮膚の炎症を軽減するには、温かい食事をして内臓を温めるよう勧めた。
 これは、体としては炎症を起すことで新陳代謝を活性化して皮膚の再生を促そうとするんだけど、いわばそれが痛痒い訳で、体が火照るからといってそこで冷たい物を飲んでしまうと、体の方は「体が冷えちゃう。もっと熱を出さなきゃ!!」と頑張ってしまい、より炎症症状が酷くなってしまうのだ。
 温かい物を飲むことで、体の方は「自分で無理に温めなくてもイイか(・∀・)」と落ち着き、ダメージを受けている胃腸も労(いたわ)ることができる。
 ………お客様と一緒にいた友人らしい人が、たびたび口を挟んできて、湿疹の薬なんかをお客様に勧めるんで、それを阻止するのに苦労した(;´Д`)
 なにせお客様とその人の関係性が分からないから、強く否定して面目を潰すようなマネはできないし、さりとて同意する訳にもいかないし。
 お客様は私の方の話を聞いてくれたけど、なんだったんだろうあの友人の行動は。
 親切心なのか、お客様の役に立つ自分をアピールしたかったのか謎。

 

選択肢が多すぎても大変?

 男性のお客様から、顔の肌荒れの相談を受けた。
 頬の周辺が、白く乾燥したみたいになっているものの、痒みは無いとのこと。
 季節的に毎年なるようで、今回は草野球で日焼けをしたらしく、その後にタオルで強く拭いてからなったらしい。
 日焼けでダメージを受けたところに、追加ダメージを与えたのがマズかったんじゃないかな(^_^;)?
 痒みが無い点から、『ヘパローション』と『ロコベースリペアミルク』を案内しつつ、体の中からのケアとして『チョコラBBプラス』や『ビューティーアクトBBプラス』など内服薬の併用を勧めた。
 肌に赤味が残っていれば、『黄連解毒湯』も案内するところだけど、今回は該当しないから話題にも出さず。
 あまり一時にあれやこれやと薬を並べると、選択肢が無駄に増えてお客様が話を聞くのに負担になるかもと思って。
 今回は、『チョコラBBプラス』だけを購入される事になったため、効果を上げるためには成分を体に行き渡らせるのに血流が大事なことをお話して、20分以上の半身浴を提案した。
 また、洗顔をしっかりやっているという話が出たため、むしろそれで皮膚のバリヤーとなる皮脂を落とし過ぎているのが原因の可能性を説明し、洗顔フォームを良く泡立てて、指が顔に触れないくらいに軽く撫でるだけの洗顔方法を教えた。

 喉の痛みの相談で、お客様がいらした。
 症状は昨日からで、頭痛や悪寒といった風邪の兆候は無い模様。
 そういう時には、風邪薬よりも喉の痛みをピンポイントで抑えた方が疲れなくて済むことを説明して、患部を冷やす『駆風解毒湯』と患部の熱を発散する『ペラックT』を案内した。
 でも、予算面で千円以下にしたいような要望を受けたため、炎症を抑えるアズレン系のトローチで『パブロントローチAZ』と『マードレトローチ』を紹介した。
 すると、症状を詳しく確認した際に、ツバを飲むのも痛いというお話があり、改めて『駆風解毒湯』を勧めると、お買い上げ頂けた。
 また、患部は喉の奥のようだったから、自覚症状の無い胃炎を起こしている可能性をお話して、食事は消化に良い物にして量を控えるように伝えた。
 一概には言えないけど、喉の手前が痛むなら外部からのウイルスや汚染物の侵入を防ぐために炎症を起こしていて、喉の奥が痛む場合には逆流性食道炎か胃炎を、脳からは人体構造の正確な位置なんて分からないため、喉の痛みと誤認しているというケースがあるので。
 そして、ウイルスが原因でも喉と胃は繋がっているから胃に優しい食事にした方が、胃の機能低下を防ぎ早い回復を期待できる。

 

日焼けした肌の痛みを治す飲み薬って!?

 小学生の子供の引っ掻き傷に使いたいとのことで、お客様から『キズパワーパッド』の種別と使い方について質問された。
 ところが、製品の説明をしつつ傷の状態を確認したら、虫刺されで患部を掻き崩しているというのが分かった。
 そこで、虫刺されの痒み止めよりもステロイド剤をと案内すると、以前に子供に病院で処方されたステロイド剤が未開封で残っているそうな。
 それでしたら、ステロイド剤を普通の絆創膏に塗って使い、痒みが落ち着いてから傷口の回復に『キズパワーパッド』を使う方が良いですよと提案した。
 ちなみに、『キズパワーパッド』は湿潤療法で患部を治すため、傷薬のたぐいは併用してはいけない。
 それと、虫刺されで怖いのは痒みとかより何より、虫が運んでくる病原菌の感染なので、虫除けが重要ですとお話した。
 すると、子供はアトピー性皮膚炎だとのこと。
 必ずしもディードを避けなければならない訳ではないけれど(私自身アレルギー性皮膚炎を患っていたが、ディードを使っていて問題は無かった)、心配な気持ちは分かるので、『ユーカノン虫除けウェットティッシュ』を案内して、それのみをお買い上げ頂いた。

 日焼けケアのローションをと来店した女性のお客様、見るからに顔も二の腕も真っ赤で、それはもはやヤケドの域だった。
 日焼けをヤケドと認識していない人は、結構いる。
 お客様は、『SEABREEZE(シーブリーズ)』のような物を考えていたみたいだけど、これはもうヤケドと同じですから炎症を抑えないと駄目ですとお話した。
 昨年はこれで、「薬が欲しいわけじゃない!!」と怒って帰られてしまうケースもあり、私としては「ドラッグストアーに来ておいて、薬が欲しいわけじゃない」というのが理解できなかった。
 後で、登録販売者のSNSで質問したら、「ボディローションが欲しかったんじゃないですか?」と諭されて、やっと理解した次第。
 世の中には、「薬以外で症状を治したい人がいるんだ」という新鮮な驚きと共に、そういうリクエストにも応えなきゃならないんだなぁと、この仕事の難しさを痛感したもんである。
 しかし同時に、「自分の方針というものも持たなければ駄目だ」と思うようにもなってきた。
 それはつまり、「お客様の要望に応えることだけが、お客様のためになる訳でもない」ということ。
 だって、この仕事のお客様は同時に患者さんでもあるので。
 まぁ、こちらも人間なので、怒られるのは嫌だし、怒鳴られるのは小心者で苦手だから、そういうお客様には要望の物を案内して放置したいところ(o ̄∇ ̄)o
 とはいえ、職務を全く果たさない訳にもいかないため、一応は説明したり提案はする。
 ただ、引き際はだいぶ早くなったと思う(笑)
「この人は話を聞が気が無いな」と悟ったら、怒られる前にサッと引くε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
 で、今回のお客様は実際に肌がピリピリ痛むそうで、「日焼け=ヤケド」と理解して頂けて、抗炎症成分の入っている『桃の葉ローション』を案内すると、そのまま購入された。
 それと内服薬として、『黄連解毒湯』という体の中も外も炎症を抑える漢方薬を紹介した。
 興味は持ってもらえたようだけど、本日のところは『桃の葉ローション』のみをお使い頂くことに。
 まぁ、これは仕方がない。
 そもそも日焼けをヤケドと思わない人が多いのだから、日焼けを飲み薬で治すなんて、それこそ「知らない世界」であろう。
 外でのスポーツなどをする人は、暑気あたりを防ぐ『五苓散』と一緒に、『黄連解毒湯』も常備しておくと夏を乗り切るのに良いと思われます。
 注意点としては、『黄連解毒湯』の生薬構成は極めてシンプルで、冷やす物に冷やす物と冷やす物が三重に入っているため、ものすごく虚弱体質であるとか、胃腸が弱い人や痩せ型の人は、お腹を下す可能性があること。
 一応は、下痢を抑制する黄柏(オウバク)も入っているから、そこまで心配はいらないはずだけど、そういう人が初めて服用する時には、規定の容量より少なめから服用した方が良いかも。
 心配な場合は、『七物降下湯』で代用して下さい。
 使用目標に「高血圧」とありますが、日焼けでの熱を下げるのが目的なため、その点は気にせず。
 虚弱な人の、のぼせ症状を下ろすのが効能だから、それを転じて日焼けの熱を下ろすのに使おうという事なので。

 『カコナール』を購入されるお客様に、発熱後は他の漢方薬への乗り換えを検討することと、夏風邪には向かないことを伝えた。
 余計なことかもしれないけど、「風邪には葛根湯」が世間に浸透しすぎて、特に胃腸に来る夏風邪にも使うようなことがあると不都合があるので。
 昨日今日と『葛根湯』を求めるお客様が続いてるのは、先日の雨で冷えたからだろうけど。
 それだけに、梅雨が明けて一気に暑くなると今度は暑気あたりで食欲を落とし、夏風邪の人が増えるはず。
 その時にまた、何も確認せずに『葛根湯』を夏風邪にと買われると困る。
 もちろん患者さんも困るだろうけど、せっかく夏風邪向けに『柴胡桂枝湯』『かっ香正気散』を多めに発注した私が困るヽ( ´ー`)ノ

 

薬は季節や環境での使い分けということもあります

 常連のお客様から受けた相談は、ご主人が初期は鼻水とクシャミで『小青龍湯』を用いて治まったものの、出張してからぶり返し、今は鼻づまりになっているとのことだった。
 暖かくなってきたから、上半身を温める『小青龍湯』が合わなくなってきていると考えられるため、『葛根湯加川きゅう辛夷』への乗り換えを案内したところ、家に以前に病院で処方されてた物が残っているそうなので、使うよう勧めた。
 また、出張以来、疲れが抜けないみたいというお話があり、『柴胡桂枝湯』を案内すると、お買い上げ頂けた。
 漢方薬に限った話じゃないけど、薬は体質や症状だけじゃなくて、季節や環境での使い分けということもある。
 特に「風邪には葛根湯」と思い込んでいると、夏場の風邪には対応できないケースが有る。
 『葛根湯』は上半身を温めるから、夏場に使うと胃が温まって気持ち悪くなったりしてしまうのだ。
 そして夏場の風邪というのは、夏バテと同じように胃腸の調子が悪くなって、抵抗力が落ちたところでということが多いため、通常は風邪の後期や胃腸炎に用いる『柴胡桂枝湯』を最初から使ったり、胃腸の風邪に特化した『かっ香正気散』の出番となる。
 もっとも、夏場でもエアコン冷えや雨に濡れてといったような場合の風邪には、『葛根湯』が適応する。
 そんな訳で、夏場の風邪の対処は案外と難しいので、「前に効いたから」と思い込まずに、店頭で相談して下さいな。

 お客様から、日光皮膚炎の相談を受けた。
 顔だけが赤味を帯びて痒くなり、昨年も同様だったという。
 今回訪れたのは、病院で処方されていた塗り薬を使い切ったからというのだけれど、肝心の処方されていた薬の内容が不明。
「白くて、チューブに入っていたんだけど」と言われても、たいていの塗り薬は白くてチューブに入っていると思います(^_^;)
 一方、そもそもの原因としてはピーリングの化粧品を使っていたのが思い当たるそう。
 そして、その化粧品の内容も不明。
 ……名探偵でも、手掛かりが無いと解決できないと思う。
 顔に塗れる皮膚炎の薬として『コートf ATクリーム』と、内服に上半身の炎症を抑える『黄連解毒湯』『消風散』を紹介したけど、受診勧奨した。
 使ってる薬が分からない段階で、店頭ではお手上げなので┐(´~`;)┌

 高齢の母親の肘の痛みについて、お客様から相談を受けた。
 病院を受診していないそうで、お客様は「年だから、軟骨でしょ」と言われる。
 ひとまずお話を聞いてもらうために、要望に沿って『コンドロイチン』や『キューピーコーワコンドロイザー』や『アクテージ』などを紹介。
 そのうえで、軟骨ばかりでなく血行不良などでも痛みがあることを説明した。
 例えば、栄養は血液で運ばれるけど、血行不良で局所的に栄養不足に陥ると、その部分から「栄養が来てないよー」ということを痛みとして脳に信号を送って、救援要請をしてくるのだ。
 そして詳しくお話を訊いてみたら、本人は動かなくてもジンジン痛むと訴えているとうお話。
 それは、やっぱり血流不足が起きてるんじゃないですかねとお話してみたけど、関節のイラストの入っているパッケージの物の話以外については聞いてもらえず、『キューピーコーワコンドロイザー』を買っていかれた。
 う~む、お金を出して買うのはお客様だけど、患者さんのことを考えると、これで良いのかどうか……(´ヘ`;)
 『疎経活血湯』も、紹介したかったんだけどなぁ。

 

強盗犯が万引き犯とともに不幸になりますように

 女性のお客様が、肩こりの相談で来店。
 デスクワークで、今までなったことは無いそうなので初期というところか。
 外用鎮痛剤として弱い方から、サリチル酸メチル、フェルビナク、インドメタシンを案内した。
 フェルビナクは皮膚から血中に入っていく能力が優れているため、他に痛み止めを使用していたり妊娠中などには避けるように付け加えた。
 彼氏と思われる男性と同伴だったので。
 まぁ、彼氏とも限らないけど。
 女友達に付き添って、下着や生理用品を買いに行ったりしたことあるし。
 あくまで友達で、彼氏にはなれないのでした(ノД`)
 ……話が逸れちゃった。
 内服薬に『独活葛根湯』を紹介してみたけど、そちらは興味を示されなかったので、念の為に『サロンパス』を勧めてお買い上げ頂いた。

 お客様から日焼けの相談をされ、「えっ、もう?」と思ったら、日光アレルギーらしかった。
 主な患部は手や腕とのことで、『ロコイダンクリーム』と『エンクロンEXクリーム』を「軽度な場合に」と案内し、痒みが強い時には『ベトネベート』や『フルコートf』といったステロイド剤を使うよう勧めた。
 ステロイド剤を避けて痒みを我慢してしまうと、かえって神経が敏感になって、より弱い刺激で痒みを感じるようになってしまうため、ステロイド剤を使うのを躊躇うのは得策ではないので。
 今回は痒みが強うそうなので、まずはステロイド剤を使った頂くことになったものの、強さでは『フルコートf』の方が上であり、強い物は今後に取っておくのが良かろうと、『ベトネベート』を勧めておいた。
 そして内服薬にアレルギー向けの『十味敗毒湯』と、日焼け後の痒みに使う『黄連解毒湯』を案内しようとしたところで、包丁を希望するお客様が、何故か医薬品レジに並んでしまい案内できなかった……。
 これというのも数日前に、スーパーの店頭で売っていた包丁を凶器に店員を襲った強盗事件があったから。
 さっそく対応として、包丁は鍵の掛かる棚に展示することになり、購入を希望するお客様が医薬品レジにも訪ねてくるようになってましまった。
 迷惑な強盗めヽ(`Д´#)ノ!!

 お客様がレジに『猪苓湯』『竜胆瀉肝湯』と『五淋散』を持ってきて、それぞれの違いについて質問された。
 排尿痛があるそうで、いつもは病院から現代薬を処方してもらっていて、漢方薬を使ったことは無いそう。
 ファーストチョイスとして『猪苓湯』を勧めたうえで、体力が充実していて排尿時に痛みの他に熱感がある場合は『竜胆瀉肝湯』を、体力が低下したり加齢が関係しそうな場合は『五淋散』をと説明した。
 花粉症の薬も処方されているという話があり内容は不明であったけれど、『猪苓湯』との影響は考えにくいので、そのままお買い上げ頂いた。
 むしろ、花粉症の薬が抗コリン作用のある物だとしたら、それが排尿痛の原因かもしれない。
 お客様に、今回のように使用している薬が分からないと困るため、お薬手帳は家に置いておかずに持ち歩く事と、反対に市販薬を使った時にもお薬手帳に成分表記の部分を貼り付けて、担当医に知らせるようにお話した。

 

カメラで患部を撮るという方法があるはずなんだけど

 サプリメントの『コンドロイチン+グルコサミン』を購入されたお客様に、医薬品での治療を勧めたところ興味を示された。
 症状を尋ねると下半身の痺れ感が主訴で、加齢を自覚していて肉体労働のようだったため、『牛車腎気丸』を案内した。
 また、手足に冷えは無いというお話から、『補中益気湯』も紹介してみた。
 今回は『コンドロイチン+グルコサミン』を飲んでみて、次に来店した時に改めて検討してみるとのこと。
 ひとまず会計を済ませてからでないと、他の商品の案内は押し売りを警戒されちゃうからねぇ。

 やや高齢のお客様から、成人の娘さんのアトピー性皮膚炎の相談を受けた。
 病院でステロイド剤が処方されていて、長く使うのが心配だという。
 痒みが強い時には、ステロイド剤で軽減した方が良いと思うけど、確かに心配ではある。
 漢方薬では、ファーストチョイスとして『十味敗毒湯』が候補になり、患部に熱感があって体液が滲み出てくるようなら『消風散』を、上半身がのぼせ気味になるようならと『黄連解毒湯』を紹介した。
 担当医が漢方薬を好まないようであれば、病院を変えることも検討してはいかがでしょうか。
 ただ、いずれにしても患者さん本人に来てもらわないと、適応する物を選定しにくい。
 是非お連れ下さいと、お話した。
 それにしても、ネットの相談掲示板なんかに患部の写真を載せてる人は見かけるけど、店頭ではまだ患部の写真を撮ってきましたというお客様には出逢わない。
 普及率から考えて、頻繁に使われてもおかしくない方法だと思うんだがなぁ………。

 『アリナミンEXプラス』と『新パワーアクトEX』の違いをお客様から質問され、ほぼ変わりありませんと答えた。
 そのうえで用途を尋ねると、目の疲れと肩こりとのこと。
 そうであれば適応しそうだし、価格と効き目は必ずしも関係無いから、『新パワーアクトEX』で良いかも。
 他に候補として、『ナボリンS』も紹介してみたけど。
 今回は『新パワーアクトEX』をお買い上げ頂き、効き目の今後の比較のために、成分表示を取っておくよう勧めた。

 
11月 21, 2014 - 漢方薬処方, は行処方    No Comments

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
急・慢性胃腸カタル、醗酵性下痢、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔い、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症

適応症状

 みぞおちがつかえ、ときに悪心、嘔吐があり、食欲不振で腹が鳴って、軟便または下痢の傾向のあるものの次の症状:

 急・慢性胃腸カタル、醗酵性下痢、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔い、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症

用方・容量(顆粒製品の場合)

 1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。

 ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

組成(顆粒製品の場合)

 3包(7.5g)中、次の成分を含みます。

  はんげ(半夏)5.0g    おうごん(黄ごん)2.5g

  かんぞう(甘草)2.5g

  たいそう(大棗)2.5g   にんじん(人參)2.5g

  おうれん(黄連)1.0g

  かんきょう(乾姜)2.5g

 以上の割合に混合した生薬より得たエキス4.5g含有します。

類似処方鑑別

黄連解毒湯

 体力中等度以上の人が、のぼせて精神不安、不眠などイライラする傾向があり、心窩部につかえ感のある場合に用いる。

安中散

 
比較的体力の衰えてる人で、慢性に経過した心窩部痛があり、胸やけなどがある場合に用いる。

平胃散

 体力がやや衰え、上腹部が膨満し心窩部に振水音を認め、時に下痢する場合に用いる。

人参湯

 痩せて生気に乏しい人が、手足が冷えて、口に生唾がたまりやすく、心窩部痛があり、腹部は全体に軟弱無力で、振水音を呈する場合に用いる。

六君子湯

 元来胃腸虚弱な体質の人で、心窩部の振水音を認め、心窩部の膨満感、食欲不振、全身倦怠感、手足の冷えなどのある場合に用いる。

使用上の注意

1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください

 (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。

 (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。

 (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)

 (4)アルドステロン症、低カリウム血症、ミオパチーなどのある患者。(服用不可)



2.服用に際して、次のことに注意してください

 (1)定められた用法、用量を厳守してください。

 (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。

 (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。



3.服用中または服用後は、次のことに注意してください

 (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 

 (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。

 (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。

 (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。



4.保管及び取扱い上の注意

 (1)小児の手のとどかない所に保管してください。

 (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。

 (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。



5.その他

 本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

 
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