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  • 喉の痛みと鼻水の関係

     『正露丸糖衣錠』の携帯用を購入されるお客様に、『正露丸』から抗炎症の生薬を抜いたのが糖衣錠であることを説明したら、頼まれ物だとのこと。
     他に胃腸炎に使える『柴胡桂枝湯』などを携行するのであれは、腹下しの消毒薬として糖衣錠でも構わないと思うけど、他に携行する薬については分からないそうで、通常の『正露丸』の携帯用に変更された。
     頼んだ人も、『正露丸』と『正露丸糖衣錠』の違いは意識してないんだろうなぁ。
     まぁ、そこまで厳密に効果の違いがあるのかと問われれば、「分かりません」というのが正直なところですが。
     ただ、私としては『正露丸』が適応する機会が、現代の日本でそんなにあるのか疑問に思ったり。
     日持ちを良くするための食品添加物なんかを毒だの発ガン性物質だのと危険視する人は、食中毒の脅威を軽んじてて怖いが、そういう考え方が広まっても大丈夫な程度には、日本の食べ物の汚染状況は悪くないのかもとも思う次第。
     世界保健機関(WHO)の『国際ガン研究機関(IARC)』がソーセージやハムなどの加工肉について、発ガン性があると発表して話題になったけど(そしてすぐ忘れ去られたが)、添加物の一つである亜硝酸塩は、もともと岩塩に含まれていて、それが味と色合いを良くするために使われ、後にボツリヌス菌を抑制するということが分かり、現在でも使われ続けている。
     このことの面白い点は2つあって、一つは岩塩に含まれてるのだから、自然塩を使ったって含まれてる可能性があり、そこからすれば「自然塩も怖い」とならなきゃ変な事。
     もう一つは、ボツリヌス菌は嫌気性なため、真空パックにしたくらいでは防げず、気長にガンを怖がるよりもボツリヌス菌で死ぬ可能性のほうが高いと考えられる事。
     そして、そんな事を考え始めると止まらなくなるので、適当なところで終了しておくのが吉。
     そういうのを昔は「ファジー」と言ってたはずなんだけど、いつのまにか「イイカゲン」の代名詞になって廃れてしまったヽ( ´ー`)ノ

     やや高齢のお客様が、『スピール膏』を求めて来店。
     持参してきた物が古いパッケージで、『イボコロリ』などが同じ内容であることを説明したけど、納得してもらえなかった。
     病院には一度行ったきりで、患部を削られるだけだったため、それ以来は自分で削っているとのこと。
     そして、靴をオーダーメードするのも試されたそうで、今度は別な所にイボができてしまったそう。
     ただ、若い頃にラグビーで頚椎を傷め、若さゆえに無茶をして治療をしても治らず、それもまた放置状態だとか。
     それで歩き方が、足の一部に負担を掛けるようになってるんじゃないですかねぇ……。
     皮膚科の医師には頚椎の異常については話していなかったそうなので、そういう関係無さそうな話も医師には伝えるようにお話した。
     本日のところは、お買い上げは無し。

     喉の痛みと鼻水が同時に発症している相談を受けるのが、実は苦手な私。
     喉の痛みは炎症だから冷やすのが良いんだけど、鼻水は内臓の冷えが原因のことが多いから、どう攻めるかで悩む。
     まぁ、両方の効能がある現代薬を勧めれば楽なんですが。
     でもそれだと、症状を抑えてピタリと止まっても、炎症を起こしている原因と内蔵が冷えていること自体は解決できなかったり、副作用で体内が乾燥して咳が残るなんてことがあるから、個人的には勧めにくい。
     特に、喉の炎症の原因が、まさに内臓の冷えが原因という事もあるので。
     どういう事かといえば、人間の体は基本的に外部からの敵を倒すのも、傷ついた部位を治すのにも、患部を炎症させて熱を起こすという同じ方法を取る。
     それは、菌やウイルスを抑制したり倒したりするのに熱が必要で、傷ついた部位に修復する材料を運ぶため血行を良くするのにも温かいのが都合良く、免疫力もまた体温が高いほうが活性化するから。
     つまり、患部が炎症を起こすのは熱を出したい理由があるからで、内臓が冷えていれば、なおさら体の方としては熱を出そうと頑張り、結果として炎症している患部は、より炎症してしまうという次第。
     だから、喉の痛みが強くなければ喉については放置して、先に内蔵を温めてしまえば鼻水が治まり、そのついでに喉の痛みも治ってしまうという方針もありえる。
     ただ、それを納得してもらうのは難しい。
     苦しい症状を、手早く抑えたいというのは自分が患者でも思うので。
     なので、喉の痛みを先に抑えるとなれば、その後か同時に体を温めなければならない。
     その体を温めるのを、漢方薬に担わせるか、飲食や入浴に服装といった複合的なことでフォローするかというのが、患者さん自身の選択になるので、その辺りの提案の仕方にまた悩むのだ。
     しかも、ドラッグストアーには本人が来なくて、家族などからの伝聞で、本人の症状を把握していないケースが多いから、なおさら難しい。
     ……前置きが長くなったけど、その喉の痛みと鼻水が一緒に発症しているという相談を、お客様から受けた。
     昨日からで、鼻水は透明なサラサラだそうだから、鼻水は寒さのためと考えられることを説明した。
     そのうえで、喉の痛みには『ペラックT』か『駆風解毒湯』をと案内し、鼻水については体を温めるために温かい物を飲食して、入浴するよう勧めた。
     また、いつも風邪が喉からくるというお話だったけど、胃炎を喉の痛みと感じて、胃の不調により抵抗力の低下を招いて風邪に進んでいる可能性を伝えると、胃は弱いとの事だった。
     胃には少し負担が掛かる方法だけど、初期の喉の痛みと鼻水なら、上半身を温めて熱を発散する『葛根湯』で対処できることを説明した。
     すると『ペラックT』を購入され、「訊いてみるもんだねー(゚∀゚)」との言葉を頂いた。
     そう言ってもらえると、ホッとしますε-(´∀`*)

     

  • 風邪薬は使うタイミングを見極めて

     成人の娘さんが一昨日に転んで打撲を負ったとのことで、外用消炎剤を買いにお客様が来店。
     患部の腫れは引いたものの、痛みが残っているという。
     急性でもあるので『フェイタスZ』を案内したけど、家には『バンテリン液』があるそうな。
     でしたらそれを使ってみてはと言うと、本人が貼る物を希望しているのだとか。
     ふむぅ、急性だからと『フェイタスZ』を案内したものの、日が経ったことを考えると、鎮痛効果を落として浸透力のあるフェルビナク製剤のほうが良いかな。
     残っている痛みの程度が不明ではあるけれど、もう3日しても痛みが残るなら剥離骨折をしているということも考えられるため、その時には病院を受診するようにとお話して、『フェルビナク5.0』を購入して頂いた。
     あと、内服薬として『桃核承気湯』を紹介した。
     貼る物にしろ塗る物にしろ飲む物にしろ、剤形を初めから決めてしまうと選択範囲を狭めてしまうから、知っておいてもらいたいなと。
     特に、打撲で内服薬というのは考えないだろうから。

     お客様から喉の痛みの相談を受け詳しく訊くと、ツバを飲むのも痛いそうで『パブロンエースAX』は効かなかったという。
     体感としては発熱しそうという話だけど、だとすれば使うタイミングが早かったのかもしれない。
     総合風邪薬には、解熱だ咳止めだ鼻炎を抑えるだのと色々と入っているため、特定の症状しか出ていない時に使うと、出ていない症状に対する薬効成分は無用なだけでなく体に余計なダメージを与えてしまいがち。
     なによりも、主訴への効き方が弱くなる。
     喉が痛いだけなら『駆風解毒湯』でも良さそうだが、発熱しそうという感覚を無視する訳にもいかず、お客様に安心してもらうために『銀翹散』を勧めて、お買い上げ頂いた。
     『銀翹散』は喉の痛みだけでなく、発熱にも対処できる。
     漢方薬だからという訳ではないけど、こと風邪薬では漢方薬は予防的に出ていない症状に先んじて使うことができる点が便利。

     お客様から口内炎の塗り薬を要望されたので、痛みが強い時に炎症を抑える物と、痛みはそれほどではなく患部の再生を促す物を案内した。
     今回は珍しくお客様から相談を受けたから案内できたけど、自分で選んで買う人は違いに注意。
     そして今回のお客様は、よく口内炎ができて、毎回同じ場所ではないという。
     同じ場所にできるようだと、歯が当たっているせいだったりするから、そういう場合には歯科医に相談を。
     今回は、お話からすると胃が原因と考えられることを説明し、神経性胃炎に使う『半夏瀉心湯』を紹介した。
     ストレス性の胃の不具合は思い当たるらしく、ついでながら『安中散』『四逆散』を合わせた『爽和』と、『リフレライフ』(安中散加茯苓)も案内してみた。
     『爽和』の方は環境や対人といった外部からのストレス向けで、『リフレライフ』は起きていないことを心配してしまうような内面的なストレスに適応することを説明すると、『リフレライフ』の購入を決められた。
     じゃあ当初の口内炎についてはどうするかというと、『バファリン』などの鎮痛剤を使うのはどうかと訊かれた。
     『バファリン』は胃に優しい方ではあるものの、やはり避けたほうが良いでしょうとお話した。
     痛みはそれほどではない事から、塗り薬をやめて『チョコラBB』の液剤を使ってみますと、お客様自身が選択された。
     ちなみに、痛みが強い場合の口内炎で漢方薬を使うとすれば、夏場の日焼けにも使う『黄連解毒湯』が適応します。

     

  • 喉の痛みだけなら総合風邪薬は合わないことも

     『パブロンエースAX』をレジに持ってきたお客様に症状を尋ねると、喉の痛み以外の症状は無く、『のどぬ~るスプレー』を使ったものの効かなかったため風邪薬をと思ったらしい。
     そういう事でしたら、消毒系のスプレーではなく抗炎症系の物を使ってはどうかと提案し、アズレン製剤のスプレーを紹介した。
     そのうえで、総合風邪薬よりも喉の痛みに限定したほうが体への負担を軽減できることをお話して、『ペラックT』と『駆風解毒湯』を紹介した。
     すると、『のどスプレーアズリースロート』と『ペラックT』をお買い上げ頂き、『パブロンエースAX』はキャンセルになった。

     『ルキノンエース』を購入されるお客様に症状を尋ねたら、主訴は発熱と喉の痛みで、発症したのは一週間くらい前とのこと。
     中国人なのか日本語でのやり取りが上手くいかず、ヒアリングに手間取ってしまった。
     勤務中にスマホが自由に使えると、Googleの翻訳機能で便利なんだけどなぁ。
     どうやら子供の風邪が移ったかもという事が分かったものの、その時の子供の熱も、自分の熱も計っていないらしい。
     ありゃまぁ(;´・ω・)
     そのままお買い上げ頂いたけど、いつも喉から風邪になるという話もあったため、『銀翹散』を紹介してみたけれど。
     意思の疎通が難しくて、養生法をちゃんと伝えられなかったのが残念。

     
     家にあった『エスタックイブ』を服用して風邪に効かなかったというお客様から詳しくお話を訊くと、主訴は喉の痛みと鼻水。
     しかし鼻水は透明でサラサラしているというから、それは内臓の冷えやアレルギーが原因であろう。
     ウイルスと戦っている状態の鼻水は、ポテッと粘ついているか色が付いていたりする。
     となれば、喉の痛みも風邪ではないかもしれない。
     そのため、喉だけにターゲットを絞るよう提案した。
     喉の痛み止めなら『桔梗湯』もあるけど、これは冷やす力が強いため、鼻水が出ている時には使えない。
     なので、現代薬のトラネキサム酸と、熱を発散して炎症を抑える甘草を合わせた『ペラックT』と、熱を発散する生薬と冷やす生薬を組み合わせた『駆風解毒湯』を案内し、前者をお買い上げ頂いた。
     そして、喉の痛みは胃の不具合とも関係するため、消化の良い食事をすることと、内臓の冷えを解消するために積極的に温かい物を摂るよう勧めた。

     

  • 寒い夜は脹脛(ふくらはぎ)を温めて

     やや高齢のお客様が『のどスプレー』を求めて来店したので症状を尋ねると、自分でも喉が腫れているのが分かるそうなので、消毒系のポピドンヨードより抗炎症系のアズレンの物を勧めた。
     そのうえで、そこまで腫れているようであれば内服薬も検討してみてはと提案し、『ペラックT』と『駆風解毒湯』『桔梗湯』を紹介した。
     迷われたけど、今回は『のどスプレーアズリースロート』をお買い上げ。
     これはもう、お客様の好みなので仕方のないところ。
     そもそも、のどスプレーに消毒系と抗炎症系の二種類があることを多くの人が知らず、普段から「喉が痛くなったら、のどスプレー」と思っているようだと、二種類があることは理解してもらえても、他の剤形の薬を使うという選択肢までは、なかなか広がらない。
     養生として、喉の繋がっている胃にも炎症が広がる可能性があるため、喉が痛む時には消化の良い食事に切り替えるようお話した。

     『柴胡加竜骨牡蛎湯』をレジに持ってきたお客様から、効能について質問された。
     主訴は、寝る時にイライラする感じで気持ちが昂ぶり寝つきが悪いという事だったため、肝臓が関係している可能性があり、肝臓を助ける柴胡剤は適応すると考えられることを説明した。
     そして肝臓は、暑さにも寒さにも極端に弱いので、腰回りを保護するのが良いことをお話して、腹巻きをしたり下半身だけでも厚めの室内着を履くように勧めた。
     また、お客様から「更年期かも」という話があったので、その場合は『加味逍遙散』が候補になることを伝えた。
     漢方薬に限った話じゃないけど、効くか効かないかは相性などもあるため、薬の乗り換えは常に検討したほうが良い。
     そして、足の冷えも眠れない原因のようだったから、湯たんぽやアンカで脹脛(ふくらはぎ)を温めるよう勧めた。
     よく、足先が冷えるからと足先に湯たんぽなどを置くことが多いらしいけど、それはかえって逆効果。
     熱いお風呂に入った時を想像すると分かるけど、極端な温度差は血管が引き締まって血流が悪くなるだけである。
     足先の血行が悪いのであれば、じんわりと温めるか足先から離れたところを温めるほうが良いのだ。
     じゃあ、太い血管が通っている太ももの内側はどうかというと、悪くはないけど、今度は血流が良くなりすぎて体を興奮させてしまう。
     脹脛は心臓とも関わりがあり気持ちを落ち着かせるのに役に立ち、筋肉があって血流が適度に調節される部位なため、ここを温めるほうが足先にも体にも優しく作用するのだ。
     寒くなると睡眠の質が悪くなるという人は、この脹脛を温める方法をお試しあれ。
     ちなみに、足が冷えるからと靴下を履いて寝るのはお勧めできない。
     人間の体というのはサボりがちなので、常に保護していると「自分で頑張って温めなくても良いんだ」と学習してしまい、ますます足先が冷えやすくなる。
     そのため、湯たんぽやアンカのように、熱く感じたら蹴り出せるのが望ましい。
     その方が、体の方は温かかった時の記憶を頼りに、自分で温めようと思うので。

     

  • 喉が痛いからと『イソジン』を安易に使わないように

     やや高齢のお客様が『イソジン』を購入される際に、現に喉が痛む時には避けるようにお話すると、「でも、のどの痛みが軽くなる」と言われた。
     確かに感覚としては、痛みが軽くなる。
     『キンカン』を虫刺されるに使う場合も同様で、局所刺激によって痒みや痛みが緩和されるのだ。
     要するに、痒みや軽い痛みのあるところを叩くと痺れて感じなくなるのと同じ。
     人間の痛覚神経が、案外とイイカゲンな証明でもある。
     で、感じなくしている間に自然に治るのを待つという手もあるのだけれど、喉が現に痛むようであれば、炎症を鎮める内服薬がありますと『ペラックT』と『駆風解毒湯』を紹介したら、『ペラックT』をお買い上げ頂いた。
     まぁ、そもそも消毒剤は体を守る常在菌ごと倒してしまうし、粘膜を傷めるので、うがい薬を毎日使うというのは勧められない。
     インフルエンザのシーズンとか、周囲で風邪が流行っているような時に集中的に使うとして、日常は水道水でのうがいで充分。

     急に冷えて、のどに違和感がある人が増えたのか、『イソジン』を買う人も増えた。
     なので、『イソジン』を買いに来たお客様に先のお客様へしたのと同じ説明。
     そして、お話を聞いて貰えそうなお客様には補足情報を。
     喉の痛みは扁桃腺炎や風邪とは限らず、胃炎でも起きる。
     多くの人は、胃炎は自覚症状として胃に現れると思っているけど、胃には痛覚神経が無く、胃炎の熱さや胃痛を感じるとうのは胃に近い痛覚神経が感知しているもので、かなり悪化してからの話である。
     むしろ、胃は喉と繋がっているため、胃の異変は喉に現れ口内に現れ唇に現れるのだ。
     そして、健康な人でも一日に50回くらいは胃酸が逆流して食道を侵食しており、健康時には大丈夫でも体力が落ちていたりすると修復が間に合わず炎症し、それを「喉の痛み」と認識するケースがある。
     その見分け方は難しいのだけれど、目安としては喉の奥がヒリヒリする、喉が膨れるような腫れは無い、頭痛や肩の張りなどの風邪の兆候では無い時には、胃炎による喉の痛みを疑ってみてるのが良いだろう。
     自分はいつも喉から風邪が来るという人も、胃炎によって体の抵抗力が落ち、風邪にまで進行しているというケースがありえる。
     しかし、いつも喉から風邪になるからと発熱や鼻炎といった他の症状が現れていない段階で総合風邪薬なんかを使うと、かえって体力を落として風邪の侵攻を許してしまうことになり注意が必要。
     だから、喉が痛い時には喉の痛み止めに限定するのが良い。
     私としては『駆風解毒湯』や『ペラックT』がお勧めだけど、もし風邪への進行が心配であれば、鼻水を伴う時には『葛根湯』『桔梗湯』を併用するか、鼻水が無いなら『銀翹散』が風邪に進行するのを防いでくれる。
     とにかく、喉が痛いからと『イソジン』を安易に使わないようにご注意あれ(・o・)ノ

     

  • 叱られるの全般が苦手だから人が叱られてるのを見るのも嫌

     やや高齢のお客様、主訴は頭重感と鼻炎で、家の中で平気なのが外に出ると発症することから、自身では花粉症ではないかと思うという。
     ああ、それはありえますねぇ。
     杉などの背の高い木が原因となる春の花粉症と違い、秋の花粉症は腰よりも低い草花が原因だったりするため、家の近所や、たまたま散歩する道端の花などに、ごく少数の人や個人だけが発症するもんだから、風邪との見分けも難しい。
     以前に特定の中学校の運動部員が多く、目の痒みや鼻炎で訪れたことがあるけど、どうも共通しているのが同じ土手のコースをランニングしている事だった。
     おそらく、その土手固有の草花による秋の花粉症だったのだろうと思う。
     今回のお客様も、発熱や肩の張りといった風邪の兆候は無さそうなものの、鼻炎薬を提案すると、鼻炎はたいしたことが無いというお話だったため、花粉症にも風邪にも使える『葛根湯加川きゅう辛夷』を案内したら、もともと蓄膿症ということも分かり、お買い上げ頂いた。
     本格的に蓄膿症だと、『葛根湯』で上半身を温めるより『荊芥連翹湯』で患部を冷やすのが必要になるけど、今回の主訴は頭重感なのでこれで良いはず。

     ヨチヨチ歩きの子供が近づいてきて、「とろーちください」と言われた。
     親が、子供に買い物の練習をさせているのだろう。
     その意図は分かるんですが、トローチと言っても目的によって内容も変わります。
     お菓子を買ってあげるんじゃないのだから、そういう練習は時と場合を選びましょ(^_^;)
     なので、同伴している親に改めて用途を尋ねた。
     すると、患者は旦那さんで、喉が腫れておりツバを飲むのも痛いと訴えており、トローチは旦那さんの要望らしい。
     ひとまずアズレン製剤の『パブロントローチAZ』を案内しつつ、それほど患部が腫れてるのであればと、『ペラックT』と『駆風解毒湯』も提案してみた。
     すると、『ルルアタックEX』を服用したというのだけれど、主訴は喉の痛み以外には無いそうなので、発熱していない時に解熱剤を使うと疲労してしまう可能性をお話したところ、明日以降も休めないというお話なため、なおさら症状にピンポイントで対応したほうが良いですと伝えた。
     すると『のどスプレー』にも興味を持たれたものの、消毒系ではすでに遅く、抗炎症系はアズレン製剤で『パブロントローチAZ』と同じことを説明すると、トローチと一緒に『駆風解毒湯』を購入して頂いた。
     そのお会計の時にも、財布ごと子供に渡して、お金は出せたけどポイントカードが見つけられなくて、親が子供を叱る。
     あのー、次に並んでるお客様がいないから待ちますよ~。
     お金とポイントカードを渡して支払わせるならともかく、お財布ごと渡して任せるとなれば、そこは叱らないで待ちましょうよ。
     待ってる私の方に、気を使ったのかもしれませんが。
     子供の頃に、何かをしなさいと言われて、その途中での手順やら失敗やらを怒られるのって、そのうち嫌になるんだよね。
     私が、家で食事の用意や食器の片付けをしなくなったのは、食器を落として割っちゃって親父に殴られたからだ。
     ………と奥さんには家事を手伝わない言い訳にしてるヽ( ´ー`)ノ
     いや、あの時のことは今でも鮮明に覚えてて、食器を運ぶのが苦手なのは事実なんだけど。
     ファーストフードなんかのセルフサービスの店でトレーを運ぶのとか、本気で心臓がバクバクいって困る。
     もうね、挙動不審なくらいソロソロとしか動けなくなるから、1人の時には注文時に「持ち帰り」と言っておいて、店内で食べてたり。
     袋に入れてもらえば、運ぶのに気が楽なんで。

     

  • 喉の痛みと咳には消化に良い食事を

     咳止めを求めて来店したお客様に詳しく症状を尋ねると、発症したのは昨日からで、酷くなる時や軽くなる時については、話そうとすると咳になるそう。
     息を吸ったり吐いたりというタイミングで咳が出るのは体内の乾燥と考えられるため『麦門冬湯』を案内すると、他に鼻水もあると分かった。
     おっと、これはヒアリング不足でした。
     思い込みは、いけませんな(u_u;)
     鼻水については、初めは色が付いていたものの、今は透明とのこと。
     最初はウイルスか何かを倒すために、炎症を起こしたということか。
     体内の乾燥は、関係しそう。
     でも透明に変わったということは、内臓の冷えに変わって胃の機能が低下したと考えて良いだろうから、このまま『麦門冬湯』が使えそうである。
     お客様には、咳が出ている時には胃が関係することを説明して、胃薬の成分が入っている『麦門冬湯』をお買い上げ頂き、胃の負担の掛からない食事をするよう勧めた。

     『ベンザブロックL』をレジに持ってきたお客様に症状を確認すると、喉の痛み以外の症状は無いとのこと。
     それなら、『桔梗湯』『駆風解毒湯』を勧めたいところ。
     そのままお買い上げ頂いたけれど、喉の痛みだけの場合は風邪以外の可能性があり、胃炎からきている場合も考えられるので、消化に良い食事にするのが喉の痛みを軽減するのに良いことをお話した。
     でも、あまりピンと来なかったらしく、昨日のお客様と同じようにポカ―─(´゚д゚`)─―ンとされてしまった。
     なんかもっと上手い説明の仕方を考えないと、駄目かもしれない(;´・ω・)

     

  • 「喉が弱い」は弱くない

     咳止めを買いにいらしたお客様、発症したのは一週間ほど前からで、喉がヒューヒューと笛のように鳴る感じがするというから喘息かなと思ったんだけど、「違う」というお返事。
     そして『ルル』を飲んでいたというのだけれど、『ルル』シリーズのどれかは覚えていないそう。
     ブランド名だけでは内容が分からないものの、咳以外に風邪と思われる症状は無いようなので、総合風邪薬より咳止めにしたほうが良いですよとお話して、まずは『麦門冬湯』を候補にしてみた。
     すると、痰が絡んでいて、普段は煙草を吸っていることが分かった。
     と言っても、今は煙草を吸っても不味いから直近は吸っていないそう。
     でもまぁ、煙草によって肺から気管支にかけての血管が収縮して患部が栄養不足に陥ってるとは考えられるため、上半身の血管掃除にも使える『清肺湯』の『ダスモック』の方を勧めて、お買い上げ頂いた。
     それから、咳を誘発するトマトやキュウリといった夏野菜を避けることと、入浴して体を良く温めるよう伝えた。

     高校生の子供が喉の痛みを訴えているとのことで、お客様から『のどスプレー』を希望され、消毒系のポピドンヨードと抗炎症系のアズレンの二種類を案内した。
     本人は喉が弱いというお話だったけど、それが喉が腫れやすいという事であれば、ウイルスなどの外敵の侵入を喉で阻んでるので弱いというのは当てはまらない。
     弱いというのは私みたいに、鼻も喉も反応せずに気がついた時には胃腸までやられてしまう虚弱体質です(ノД`)
     ちゃんと喉で外敵と戦える人、すなわち「喉から風邪になる」という人は『葛根湯』で上半身を温めるか、逆に『銀翹散』で冷やしてやるというように、初期の段階で支援してあげれば早く回復する。
     風邪をひいても微熱しか出せない、体力不足で防衛機構の働かない私のような人は、最初から『柴胡桂枝湯』を使わなければ戦えないのだ。
     まぁ、外敵に対して過剰に反応してしまうのも、病気っちゃ病気なんですが。
     そんな話も交えつつ、希望が『のどスプレー』なことから、抗炎症系のアズレンを勧めてお買い上げ頂いた。
     雑談を交えたのは、さっき挙げた漢方薬を提示しつつ反応を見るため。
     目的の剤形(今回ならスプレー式)以外全く眼中に無いのか、思いつかなかっただけなのか、他の薬にも興味が有るのか、養生などの情報も提供できそうかとか、そういう判断をする参考に。
     今回は、お客様は関心を示されたけど、本人から『のどスプレー』を頼まれたということで、他の選択肢が入り込む余地が無かった。
     喉の痛みだけで風邪の兆候が無ければ、『駆風解毒湯』や『ペラックT』という候補もあったんだけどねぇ。
     やっぱり、患者さん本人とやり取りできないと、どうしようもないε-(´・_・`)

     

  • 声が嗄れた時の発声方法

     お客様から咳が止まらないと相談され、酷くなる時や楽になる時があるか尋ねると、そういう区別が無いくらいらしい。
     痰は出ないそうなので、神経に作用して止める『ブロン錠』と、乾燥した体内を潤す『麦門冬湯』を説明しながら案内したところ、この時期に毎年なるという話があったため、季節変化によるストレス性の咳に用いる『半夏厚朴湯』も紹介した。
     でも、梅雨の時にはならないそうなので、今回は『麦門冬湯』を試して頂くことになった。

     喉の痛みで薬を買いに来たというお客様から『のどスプレー』を希望され、声を使う仕事をしているというお話もあったため、抗炎症のアズレン系を案内した。
     そして、確かに声嗄れが酷いようだったため、同じくアズレン系のトローチである『パブロントローチAZ』も勧めると、病院から何かトローチが処方されたそう。
     でも、お薬手帳も現物も無くて内容が不明。
    「薬じゃない」とお客様は言うけど、処方されたなら何かしら薬のはず。
     ただ、医師からはしばらく声を出さないようにと指導されたらしく、しかし幼稚園の先生だからそういう訳にもいかないという事が分かった。
     職業も、薬を選ぶうえで重要な情報なので、早い段階で教えてもらいたいところ。
     まぁ、病院で処方された薬があれば、それこそ最初に言ってもらいたいんですが(;´Д`)
     もちろん職責上、こっちから訊くべきなんですが、最初に質問に質問を重ねるようなことも難しいから……。
     ともかく事情が分かったから、内服薬も検討するようお話して、炎症している患部を冷やしつつ熱を発散する喉の痛み止めの『駆風解毒湯』と、患部を冷やしつつ潤して声嗄れを緩和する名前が効き目の『響声破笛丸』を案内した。
     そして順番としては、喉の腫れを解消するのを優先するのが良いでしょうと『駆風解毒湯』の方を推し、お買い上げ頂いた。
     あと、幼稚園の先生だと講習を受けた事があるかもしれませんが、と前置きして喉に負担の掛からない声の出し方を教えた。
     最初は「知ってる」みたいな素振りだったけど、説明してみたら知らなかった模様。
     具体的には、息を前歯の裏側に当てるように意識する。
     そして声を自分の頭蓋骨で響かせると、少ない声量で良く通る声が出せる。
     舌で上顎の内側を撫でると奥が柔らかくて、前歯の方にいくと骨で固いのが分かると思うけど、その柔らかい部分と硬い部分の境目より少し前辺りに声を反響させるのだ。
     要するに、口からだけで声を出そうとすると喉に負担がかかるので、頭蓋骨をスピーカー代わりにすることで喉の負担を減らす。
     と言っても、実際に頭蓋骨に反響させるには相当の練習が必要。
     それを簡易にしたのが、先の前歯の裏側に息を当てるよう意識するという方法である。
     一時的であれば、これでも充分なはず。
     子供の頃、教科書を読み上げる時とか発表なんかの時に、よく学校の教師から「もっと大きな声で!」と注意された人もいると思うけど、あれは教師が馬鹿。
     ………おっと、つい恨み節を込めてしまったヽ( ´ー`)ノ
     いくら大きな声を出せと言われても、その声の出し方をちゃんと教えてくれないのは、筆使いを教えないで「もっと綺麗に色を塗れ!」と言ってるようなもんで、声を出すというのは一種の技術なんだから、しっかり教えてやって欲しい。
     しかも、そんな注意の仕方をされては、緊張して喉が締まってしまい、なおさら声が出なくなる。
     正しく、「もっと声を響かせる」方法を教えてくれないと。
     そういえば、やたら店員に大声を出させる居酒屋チェーンがあるけど、ただの大きな声って喉に引っ掛かってて聞くと不快なだけだから、あれもちゃんと声の出し方を教えてあげれば良いのに。
     私が身につけたキッカケは某演劇人に教わったからだけど、これができると色々と応用が効く。
     私なんかは、子供たちのキャンプの指導をやっていたため、集合の呼び掛けなんかで役に立った。
     他の人が声を張り上げても遠くまで届かないのが、この発声法を使うと遠くまで良く通るのだ。
     災害時に救助求める際に笛があると良いと言われているものの、笛を携帯している人は多くないだろうから、そういう時にも使える。
     そして、今回のように喉が痛む時や声が嗄れてしまったという時にも便利なので、ぜひ練習をしてお試しあれ(・o・)ノ

     

  • 安全とは言い切れないのは漢方薬でも同じ

     お客様から特定のメーカーの漢方薬シリーズの『甘草湯』を希望されたものの、すでにうちのお店の定番棚から外れていて取り扱っていないため、同じメーカーの別シリーズの『甘草湯』を案内して購入して頂いた。
     以前にそのメーカーの営業さんに聞いた話じゃ、先のシリーズから風邪や咳関係の漢方薬を外して、慢性疾患なんかの漢方薬を充実していくらしい。
     それはともかく、お会計をしながらお客様に『甘草湯』の用途を尋ねると、扁桃炎になりやすく常備薬にしているという。
     うん?
     扁桃炎に?
     確かに抗炎症作用があって、『芍薬甘草湯』『大黄甘草湯』のようにメインとして使われることがあるけれど、一方で多くの漢方処方に甘草湯が入っているのは、保水作用と抗アレルギー作用により効き目を補助し、苦味や辛味を伴う他の生薬との味を整えるためとされている。
     そして甘草の抗炎症作用は、熱を発散するもので冷やす力は無いから、喉の痛みに使うとすれば極めて初期の段階。
     お客様のように常備しておき、喉に違和感を感じたら使うというのは、確かに理に適っている。
     逆に言えば、喉の痛みを感じてから店頭に買いに来た段階では、もう『甘草湯』を使うタイミンクとしては遅いと考えられる。
     そこでお、扁桃炎になりやすいのであれば、進行した場合には患部を冷やす『桔梗湯』と、冷やしつつ熱の発散もする『駆風解毒湯』も覚えておいてもにいたいと思い、お客様に両方を紹介した。
     すると、他の薬との飲み合わせを心配されたが、その点で言うのなら単味剤の『甘草湯』の方が心配だし、甘草は炎症に関わる漢方薬の多くに入っていて、『四物湯』(ジオウ・トウキ・シャクヤク・センキュウ)という漢方薬を基本に生薬を足したり引いたりすることで適応と副作用を勘案するため、一概には安全とは言い切れないのは、どんな漢方薬でも同じことを説明した。
     とはいえ、飲み合わせを気にするのは良いことなので、お薬手帳を持ち歩くよう勧めた。
     あと、喉が腫れた時にも発熱していなければ、お風呂に入って体を温めるようお話した。
     扁桃炎というのは、熱を出すことでウイルス菌を倒す体の防衛機能が正常に働いている証拠。
     しかし、発熱するというのはエネルギーを多量に消費するため、この発熱により体力の低下を招き、喉で敵を撃退できないと風邪として進行してしまう。
     だから、風邪をひいたら体を温かくするというのは、発熱を助けてやりエネルギーの消費を抑えるためなんである。
     そうすれば、体の方も自分だけで無理やり発熱するのを控えて、早い段階で炎症を終えることができる。

     お客様から腰痛ベルトを希望され売り場を案内したが、症状を尋ねると痛むのは朝だけで、動いてからは大丈夫だという。
     それ、寝返りが少なくて同じ姿勢でいるせいや、自重による血行不良じゃないですかねぇ。
     いや、もしかすると寝返りが少ない原因が、特定の姿勢を取ると体に違和感があって、無意識に姿勢を保とうしているのかも。
     症状からすると『疎経活血湯』が適応するように思えますが、現状を把握するために病院を受信してみるよう勧めた。
     そこで、腰痛ベルトが必要かどうかを判断してもらってから購入を決められても良いかと。