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違う! そうじゃない!! 鎮痛剤の使い方はそうじゃない!!!

 お客様が『パブロンゴールドA』をレジに持ってきたけれど、患者であるご主人の主訴は喉の痛みとクシャミというため、症状に適応しないことを説明した。

 クシャミは入浴したり温かい物を積極的に飲むなどで改善するかもしれないとお話し、『ペラックT』か『龍角散ダイレクト』をと提案したところ、後者は家にあるとのことで『ペラックT』を購入された。

 念のため、『龍角散ダイレクト』は体を冷やす可能性があり、クシャミが激しく出ている時には避けるように伝えた。

 じゃあどうしてさっき候補に挙げたかというと、クシャミの養生法として体を温めることを実施するという前提である。


 お客様から『ロキソニン』を求められ、うちのお店には置いていないためイブプロフェン製剤での代用を提案したところ、主訴は腹痛で下痢はしていないということから『芍薬甘草湯』を勧めて、『大正漢方胃腸薬』も紹介した。

 そしてカイロで腹部を温めることも勧めると、本日はお帰りになった。

 生理痛ならともかく、腹痛に鎮痛剤は使わないというのが基本中の基本なのだけれど、案外と腹痛に使っている人がいて驚かされる。

 私は可能な限り鎮痛剤を買う人に用途を確認するようにしているけれど、何も相談せずに買う人の中には、適応しないのを知らずに使っている人がいるんだろうな。

 なにしろ、頭痛で外用消炎剤の湿布を額に貼っちゃう人もいるから油断できない……。


 お客様が子供用の鎮痛剤を見比べていたので声をかけてみたけれど、案内は断られた。

 しかしその後も繰り返し鎮痛剤を見比べていたため改めて案内を申し出ると、子供がインフルエンザの発熱と喉の痛みがあり、病院で処方された解熱剤を使い切ってしまったためアセトアミノフェンの単味剤を探しているとのことだった。

 そのため『ノーシンピュア小中学生用』は除外して、『バファリンルナJ』を案内した。

 とはいえインフルエンザの発熱が峠を越しているのであれば、熱は出るに任せて、喉の痛みにトラネキサム酸と甘草を組み合わせた『ペラックT』を使ってみてはどうかとお話をすると、それは家にあるとのことで『バファリンルナJ』を買うか迷われたようだが、最終的には購入となった。

 そしてお会計を終えてから、薬剤師さんだと知らされた。

 ガチョーンΣ(´∀`;)

 どうりで、インフルエンザの発熱にはアセトアミノフェンしか使えないのを知ってる訳だ。

 確率としては低いけど、ロキソニン製剤やアスピリン製剤などはインフルエンザ脳症を起こす可能性があるので。


 

 

ギックリ腰を避けるためにも「よっこいしょ」は大事です

 高齢で常連のお客様が『アリナミンA』を購入されるさいに、『アリナミンEXプラス』と一緒に服用して良いか質問されたので、問題は無いけれど成分は重なっているためモッタイナイとお話した。

 座ったら立つのが嫌になるくらいだるい時にと思って『アリナミンEXプラス』を買ってあるとのことで、成分が近くて価格が安い『パワーアクトゴールドα』を紹介したところ、「聞けば良かったわね」と言われ、一緒に購入された。

 ありゃん、まだ家に『アリナミンEXプラス』が残っているのでは……。

 常連さんでも、なかなか相談してもらえないのが実情である。

 お客様は姿勢を変えるときに「よっこいしょ」と声に出して恥ずかしがっていたけれど、ギックリ腰を避けるためには発声して自分の体にタイミングを知らせるのは良いことですと伝えた。


 夫婦のお客様が風邪薬の棚を見ていて『ペラックT』なども手にしていたため気にかけていたところ、『ベンザブロックせき止め』をレジに持ってきたのでヒアリングしてみると、患者は奥さんで、主訴は咳のみ、喉の痛みは無いとのこと。

 そして咳は頻繁に出る訳ではないものの、出ると止まらないというため体内が乾燥してる可能性をお話して、『ブロン錠エース』と『麦門冬湯』を紹介すると後者に変更となった。

 体内が乾燥して出る咳は胃炎との関係も考えられることをお話して、食事に気をつけるよう伝えた。


 やや高齢の常連のお客様が来店し、以前にも相談された運動後の足の痙攣について、過度の運動による疲労や水分補給の不足の可能性をお話した。

 そして『芍薬甘草湯』を紹介すると、知人から「甘草は筋肉を溶かす」と聞かされたという。

 何それ(^_^;)?


 

 

使ったことのある薬を早い段階で教えてもらう方法を知りたい

 お客様から12歳の子供の腹痛の相談を受け、たびたび起きるようだが下痢は無く生理でもないというため、胃腸薬を探してるようだったこともあり、まず『大正漢方胃腸薬』を紹介したうえで、痙攣性の痛みに適応する『コムレケア』(芍薬甘草湯)を案内した。

 また、ストレスが思い当たる場合にと『桂枝加芍薬湯』を紹介したところ、喘息があり乗り物酔いしやすいというので、喘息に『半夏厚朴湯』を、乗り物酔いに『半夏瀉心湯』も案内してみた。

 すると、アレルギー薬を服用してると分かり内容は不明なものの、アレルギー薬は副作用が胃腸に起きやすいことを説明し、担当医に相談するよう勧めたことろ、『大正漢方胃腸薬』をお買い上げいただいた。

 ううん、買うんじゃなくて受診の方を優先してもらいたかったんだけどなぁ。

 お客様には市販薬を買うさいにも、お薬手帳を持参するようお願いした。

 というか最初の相談の段階で、服用している薬のことは教えて欲しかった……。

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 お客様が『チクナイン』(辛夷清肺湯)をレジに持ってきたさいに、鼻汁が喉に落ちてくるか尋ねてもピンとこないようだったので、『荊芥連翹湯』を紹介して比較しながら説明した。

 お客様は子供の頃から鼻づまりだそうで、この二つの漢方薬はどちらも効能が蓄膿症ではあるが、鼻がつまって夜も寝苦しい場合には『荊芥連翹湯』が向いており、鼻汁が喉に落ちて咳になるような時には『辛夷清肺湯』が適応する。

 鼻汁が喉に落ちてくるのは胃の機能が低下しているからで、『辛夷清肺湯』には胃の働きを助ける生薬が入っているのだ。

 すると、お客様は鼻汁が喉に落ちてくるのは鼻をすすった時だけで、寝る時も息苦しいというため『荊芥連翹湯』の方を勧めて変更となった。

 病院で何か薬を処方してもらい服用した時には治ったそうだが内容は不明で、最近は行かなくなったとのこと。

 良いお医者さんに出逢うのは運命の出逢みたいなものなので、諦めず改めて探すようお話し、どんな薬が効いてどんな薬が効かなかったのかは重要な情報なので、お薬手帳に記録を残して持ち歩くようお願いした。

 また、鼻づまりは上半身に熱が篭って循環していないのも原因と考えられるため、入浴時間を確認すると5分くらいというため、ぬるめのお湯で長く入るよう勧めた。

 寝苦しい時の対策として首の頸動脈を腕や枕で押すと、反対側の鼻は通るようになるはずなのだが、その方法は以前試して効かなかったという。

 う~む、万能な方法ではなかったか……。

 それにつけても、使った薬の記録は残しておいてほしいし、病院に行ったことがあるかどうかも早めに話してもらいたいところ。

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良いことは真似しましょう

 若いお客様が整腸剤の棚で迷っている様子だったため声をかけてみたけれど、案内は断られた。

 しかし、しばらくしてから質問され、乳酸菌が腸まで届きにくいことや相性があるといったお話をしたところ、ストレス性の下痢に『大正漢方胃腸薬』を使っているというので、『爽和』と『太田漢方胃腸薬2』も紹介して説明した。

 『大正漢方胃腸薬』には体の中を安らかにする『安中散』に、痙攣と痛みを抑える『芍薬甘草湯』が入っている。

 その『芍薬甘草湯』『四逆散』と入れ替えた『爽和』は、環境が変わったとか人から怒られるとか外部の影響で受けるストレスに適応するし、『芍薬甘草湯』を茯苓と入れ替えた『太田漢方胃腸薬2』は『安中散加茯苓』となり、起こってもいないことをあれこれと悩んでしまう内面的なストレスに向いている。

 ただ、下痢があるようであれば『桂枝加芍薬湯』の方が良いように思われたので紹介し、環境的に入浴は難しいというお話から、お腹を温めるためにシャワーを背中から腰にかけて浴びるよう勧めた。

 本日は相談のみで、お帰りになった。

 若いお客様が『イブA錠EX』 と『タナベ胃腸薬ウルソ』を持ってきて、それぞれ前者は生理痛に後者は胃もたれに適応するか質問された。

 やはり、こうして相談をしてもらうのが、薬を買うのには一番良いと思う。

 カフェインが入っていなくて生理痛に特化した『エルペインコーワ』も紹介し、胃もたれについては冷たい者を飲んだ影響のようだったため『スクラート胃腸薬S』を案内したところ、両方とも変更となった。

 また、冷たい物を飲んでお腹を下してしまった場合にと思い、『胃苓湯』も紹介した。

 お客様から洗浄綿を求められたけれど、用途を尋ねるとご主人が傷口ではなく湿疹の薬を塗る前に患部を拭くのに使うというので、ウエットティッシュで十分なことを説明した。

 洗浄綿だと価格が高くつくからね。

 薬を塗る前に患部を拭くというのは、どれほど一般的なんだろうか。

 良いことなので、皆さんもやってみて下さいね(・ω<) キラッ☆

 お客様からノンガスタイプの虫除けを求められ、『ムシペールα』を案内し、お買い上げいただいた。

 子供の修学旅行に持たせるというので、家にステロイド剤の塗り薬があれば同じく持たせるよう勧めたところ、明日には現地に発送しなければならないというので、思わず「大変ですね」と答えてしまった。

 大変なんですよ、子供の学校関連の準備(;´∀`)

 

目薬を無駄にしない差し方

 お客様から水虫の薬と一緒に消毒薬をと求められたけれど、患部は皮がむけたというので念のため抗生物質を勧め、『テラマイシン軟膏』をお買い上げいただいた。

 ちょっと、用心深すぎる対応だったかもしれない。

 若いお客様が『セイロガン糖衣A錠』を手に鎮痛剤の棚を訊かれたので、売り場を案内しつつ旅行に持っていくのか尋ねたところ、海外旅行に行くとのことだったので胃腸炎にも風邪にも使える『柴胡桂枝湯』を紹介した。

 また、『セイロガン糖衣A錠』には抗炎症剤と鎮痙攣剤が入っていないため、併用薬として『芍薬甘草湯』も紹介した。

 芍薬が鎮痙攣で、甘草が抗炎症として働く。

 鎮痛剤については以前に『イブ頭痛薬』を使ったことがあるというので、経験のある物を選ぶのは悪くないとお話したところ『柴胡桂枝湯』も一緒にお買い上げいただいた。

 夫婦のお客様が来店し、『マイティアピントケアEX』をレジに持ってきて「ピントなんとか」という商品名の薬があるはずと言われて調べてみたけれど分からなかった。

 新発売とのことで使ってみたいらしいものの、目薬は使用できる成分がすでに決まっていて、組み合わせと濃度の違いであることを説明すると、そのまま『マイティアピントケアEX』を購入された。

 使うのはご主人だけれど、目薬の差し方を説明する前にいなくなってしまったため、奥さんに伝えると「言っておきます」とのことだった。

 まだまだ知らない人が多いようで、目薬は差したらまばたきをせずに目を閉じて、しばらく下を向いているのが良い。

 お昼の情報番組に出ている医学博士の森田豊先生は、そのさいに目頭も押さえるよう推奨している。

 とにかく、まばたきをすると目薬が睫毛に持っていかれてしまうし、上を向いたままだと目の裏から鼻の奥を通って喉の方へと流れて無駄になるのだ。

 目薬の開発研究をしている人の話によれば、最低でも1分間は下を向いていてもらうと無駄にならないとのこと。

 

市販薬の料金には人件費(情報料込み)が入っています

 『ブロン錠』を購入されるお客様に痰の状況を確認したところ、咳とともに大したことはないものの3日ほど続いているというお話だった。

 咳が長引くというのは、胃炎などと関係している可能性があるため、咳が出ている間は消化に良い食事をするよう勧めた。

 『ブロン錠』と『ブロン錠エース』は、どちらもパッケージに「せき・たん」と書いてあるけれど、前者は「咳をすると水様性の痰が出る」場合に適しており、後者は「痰が引っかかって出にくい」場合に適しているので、本来は使い分けが必要。

 『レバウルソドリンク』の値引き品をまとめて購入されるお客様に、ウルソを継続するのであればコストパフォーマンスの良い物がありますと『タナベ胃腸薬ウルソ』を紹介した。

 ドリンクタイプは確かに飲みやすいけれど、錠剤と比べたら価格の開きが5倍から10倍以上と半端ない。

 そしてウルソは単発で使うのではなく、一週間なら一週間、二週間なら二週間というように連続で使った方が意味があるので、なおさらドリンクタイプを使うのはモッタイナイというもの。

 そして、一番モッタイナイのは、何の相談もしないで薬を買うことだと思う。

 売ってる商品には販売店の人件費が入っている訳で、薬の場合はその人件費に私たち登録販売者の「知識」や「情報」も含まれており、自分で選んで買うだけだと、それらの料金を無駄に支払っているようなもんである。

 もっとも、自分で選ぶのだからその分を安くしろとか言われると困るけど。

 そういう意味では、情報の提供料を別にした方が良いのかもしれないものの、そうすると安く済ませようと相談せず、それでいて自分で調べない人が多くいそうで、それはそれで怖い。

 昨今なにかと話題となる「自己責任論」で云えば、それでも構わんのかもしれんが。

 皆さんは、ドッチが良いですか?

 お客様が『スットノーズα』を二つ購入するのが気になり症状を尋ねると、もう長いこと鼻づまりになっているとのことだった。

 入浴せずシャワーだけというので、何らかの原因により熱が上半身に篭もっていると考えられるため、下半身を温めて熱を循環させる必要があることを説明した。

 入浴が難しければ、皮膚が薄く太い血管が通っている首の周囲にシャワーを重点的に浴びるのが良いので、シャワーに対して後ろを向き、首から背中にかけて浴び、その間に髪や体を洗って少しでも長く温めるよう勧めた。

 やや高齢のお客様から『コムレケア』(芍薬甘草湯)を求められたので売り場を案内したけれど、こむら返りが頻発するようであれば原因として水分不足や心臓機能の低下なども考えられることをお話しすると、脹脛(ふくらはぎ)ではなく脛(すね)が痛くなるとのお話だった。

 以前に腰の治療を受けたというから、歩き方がおかしくなってるのかもしれず、改めて受診してみるよう勧めたうえでお買い上げいただいた。

 何しろ、『コムレケア』がこむら返りに効くのは痙攣性の筋肉の痛みなので、脛が痛むとなると適応しない可能性が考えられる。

 別件で病院には行っているというため、関係無さそうな症状も医師には相談してみるようお話した。

 

塗り薬の方が飲み薬より安心という勘違い

 お客様から初めに風邪として相談を受け、主訴が喉の痛みと鼻水だったので『ルルアタックNX』を案内したうえで、 咳などの出ていない症状の成分があると体の負担になることと、 鼻水は透明だと言うため内臓の冷えが原因と考えられることを説明し、喉の痛みだけに対処してはどうかと提案した。

 透明な鼻水の方は、積極的に温かい物を飲んでお風呂に入りお腹周りを保温すれば、改善できる可能性が高いことも伝えた。

 先に『ルルアタックNX』を案内したのは、まずはお客様の要望に応えないとお話を聞いてもらうのが難しいから。

 ただ、せっかちな人だと即決されて、やっぱりお話を聞いてもらえなるけど。

 まぁ、その場合は仕方が無いってことで。

 今回はお客様が納得されたようなので、患部だけでなく内蔵まで冷やしてしまう『龍角散』などは適さないことをお話して、『ペラックT』と『パブロントローチAZ』を案内したところ、前者をお買い上げいただいた。

 うちのお店のラインナップから、『 駆風解毒湯』が無くなってしまったのが痛い。

 『 駆風解毒湯』なら、内臓まで冷やさずに喉の炎症を抑えられるのに。

 ダニに刺されたというお客様から腕と腹部を見せられ、腹部は痕が横一列になっていた。

 患部から血が滲んでいるのを本人は掻いたからと言っていたが、一般に虫刺されという言い方があるものの刺すのは蚊ぐらいで、他の虫は牙で食いちぎってしまうことをお話した。

 もちろん、掻きむしって血が滲んだというのもあるのだろうけれど。

 とにかく患部は赤く腫れており、痒みも強そうなことから『ムヒアルファEXクリーム』を勧め、お使いいただく事になった。

 また、右の脹脛(ふくらはぎ)がこむら返りのように痛んで、痺れ感もあると相談された。

 塗り薬を望まれたのでフェルビナク製剤を案内したうえで、内服薬に『コムレケア』(芍薬甘草湯)『疎経活血湯』を紹介すると、数年前に脳梗塞を患ったことがあり、塗り薬の方が安心と言われたため、外用薬も体内に影響することをお話した。

 ジクロフェナクトリウム製剤などのパッケージにも注意書きが、これでもかとばかりに書かれているのだけれど、読んでいる人が少ないのか、この手の勘違いは多い。

 今回はフェルビナク製剤のローションをお買い上げいただいたものの、フェルビナク製剤もまた体内に浸透する薬ではあるので、ジクロフェナクトリウム製剤ほど危険ではないとはいえ注意は必要である。

 しかも、お客様は脳梗塞以来ずっと服用してる薬を近所の内科医に頼んで処方してもらってると言うので、一度専門医を紹介してもらうよう勧めた。

 もしかすると、歩き方にも影響していて、その負担が症状として現れてるかもしれないし。

 科目が違うと通院している医師に相談しないということもまた、ありがちなことである。

 

登録販売者の真夏の怪談話

 お客様が『パブロン鼻炎カプセルSα』を購入されるさいに症状を尋ねると、患者はご主人で主訴は透明な鼻水だというため、内臓が冷えている可能性を伝え、入浴と温かい物を積極的に飲ませるよう勧めた。

 高齢のお客様から足が攣ると相談されたので『コムレケア』(芍薬甘草湯)を案内してお買い上げいただいた。

 痩せ型で明け方に足の先が攣るとのことから、夜中の水分不足が考えられるため、寝る前の水分補給と枕元に飲み水を用意するようお話して、就寝中に足が攣ったらすぐに『コムレケア』を服用するよう勧めた。

 夜中にトイレに起きるのを心配されたけれど、あれは水分の摂りすぎではなく、食事で塩分の摂りすぎによって排泄しようとすることから生じる尿意であることを説明した。

 それから喉を潤すときの飲み方と水分を補給するための飲み方は別で 、ゴクゴクと飲んでしまうと腸が受け止めきれず、これは確かに夜中の尿意となってしまう。

 体に行き渡らせるための飲み方は、常温の水を口に含み飴を舐めるように舌で水を転がしながらゆっくり飲むんである。

 他に睡眠導入剤の相談を受けたけれど、病院では以前に使っていた薬を処方してもらえないと言う。

 その睡眠に関して当初は寝つきが悪いというお話だったが、中途覚醒してラジオを聴いて過ごしたりした後は日中に眠くなって困るということはないそうなので、幼児期の睡眠サイクルに戻ってるだけで心配はいらないことをお話した。

 赤ん坊が夜中に何度も目を覚ますのは、まだ脳や内臓が未発達なためで、歳を取ってから中途覚醒をしてしまうのは、要するにそれらの機能が低下するから赤ん坊の頃の睡眠サイクルに戻るのだ。

 途中で起きると日記を書いたりしてるというので、それで良いと思われますと伝えた。

 特に風邪薬で眠るというので、それはやめるようにお願いした。

 真夏の怪談話なみに怖いわ(・_・;)

 

情報は多ければ良いというものではない

 お客様が『トラフル軟膏PROクイック』と『トラフル軟膏』を比較しており、前者にステロイド剤が入っていることを確認されたので、内容の違いを理解してる様子だった。

 高校生の息子さんが口内炎ということで、同じくステロイド剤の『ケナログ軟膏』も案内したうえで、内服薬として炎症を抑える『黄連解毒湯』と、多くの口内の原因となるストレスに対応する『半夏瀉心湯』も紹介した。

 『ケナログ軟膏』は初めてだと感触を嫌がる人もいるため、メントールの入った『トラフル軟膏PROクイック』を勧めてお買い上げいただいた。

 それから、夏野菜は患部が冷える感じがして気持ち良いものの、体の方が冷えに対抗して炎症を強めてしまう可能性があるため避けるようお話した。

 また、本人はシャワーで過ごしているようなので、炎症したい体を支援するために入浴を勧めた。

 温かい物を飲み入浴することで、体の方が自分で頑張って炎症しなくてもいいと認識してもらえれば症状は軽減するから。

 『セイロガン糖衣A』を持ってきたお客様に『正露丸』と処方内容が異なることを伝えると興味を持たれたので、違いを説明したところ今までは『正露丸』を使っていて、やはり匂いが気になるので乗り換えようと思ったとのこと。

 両者の違いは、四種類の生薬が入っている『正露丸』から、抗炎症の甘草と陳皮を抜いたのが『セイロガン糖衣A』である。

 ちなみに、これは大幸薬品の処方構成で、イヅミ薬品の『正露丸』には、胃液分泌や消化管の運動を抑えることで下痢を止めるロートエキスが加えられている。

 一見良さそうに思えるが、食中りの下痢の場合は原因となる物を早く排泄したほうが良いからロートエキスは余計とも考えられるし、『正露丸』を下痢止めとして使う需要からすると悪くないとも考えられる。

 要は、「必要としている効果を期待できる成分が入っているか」によって選択することが肝心。

 主訴は下痢まではいかず、当初は腹痛だというので『芍薬甘草湯』を案内してみたけれど、実はそれほど痛むわけではなく、軟便で回数が多いという話になったため『ザ・ガード』を提案すると、効かなかったとのこと。

 いずれにせよ『正露丸』で改善している訳ではなさそうなので、乳酸菌の入った『ビオフェルミン止瀉薬』と、ウルソデオキシコール酸にゲンノショウコの入った『エクトール DX』を紹介し、後者を試していただくことになった。

 お客様がお帰りになってから、やや神経質そうに思われたので『桂枝加芍薬湯』も紹介しておけば良かったかもしれないと思ったものの、選択肢を増やしすぎると、かえって混乱させてしまうかもしれないとも考えた。

 情報は多ければ良いというものではないから、情報の提供の仕方というのは難しい。

 

下痢をしていないのに下痢止めを使う理由を知りたい

 やや高齢のお客様から『ヘパリーゼHiプラス』をレジに持ってきたけれど、旅行に持っていくというお話とアルコール対策だというので、『ヘパリーゼHiプラス』は疲労向けの処方内容であり、価格からするとアルコール対策に使うのはモッタイナイとお話した。
 そこでアルコール対策には『ヘパリーゼプラス2』の小分けを勧めて、脂っこいものを食べた時のためにと『タナベ胃腸薬ウルソ』を紹介したところ、『ヘパリーゼHiプラス』を取り止めて、後の二つをお買い上げいただいた。
 特に、『タナベ胃腸薬ウルソ』は面白い胃腸薬。
 食べ物を消化するのは胃を思い浮かべがちだけど、肉や脂質などは腸で消化をし、その消化には胆汁酸が使われる。
 そして腸の消化力が落ちると、胃から食べ物が送られてくるのをストップさせるため、これが胃もたれを起こす。
 胃の機能が低下した時の胃もたれには胃薬が有効な訳だが、腸で消化しきれなくて滞っている場合の胃もたれには胃薬では対応できないことがあり、その時に使えるのが『タナベ胃腸薬ウルソ』なのだ。
 というのも胆汁酸は体の中でグルグルと使い回しされていて、車のオイルが次第に汚れてくるように胆汁酸もまた劣化してくる。
 体が正常であれば再生産されて大丈夫なのだけれど、アルコールなどで肝臓が酷使され機能が低下してくると、それもままならない。
 『タナベ胃腸薬ウルソ』の主成分であるウルソデオキシコール酸は胆汁の主成分でもあり、これを摂取することで、いわばオイル交換をするんである。
 だから『タナベ胃腸薬ウルソ』は、胃もたれの症状がある時だけでなく、一週間分なら一週間、2週間分なら2週間通して服用するのが効果的。

 常連のお客様が来店し、勤務先の若い人から『ストッパ下痢止め』を頼まれたとのことだったのだが、腹痛のみで下痢はしていないというお話だった。
 腹痛だけであれば『コムレケア』(芍薬甘草湯)が使えることを説明したうえで、『ストッパL下痢止めEX』の方になら筋肉の痙攣を抑える芍薬が入っていることを伝えると、『コムレケア』は自分用にと両方購入された。
 それにしても、下痢をしていないのに下痢止めを使うというのは、どういう発想なのだろうか。
 どうにも、そういうのを察するのが私には欠けている。

 お客様から『アイリスCL-I ネオ』を、コンタクトを使ってなくても良いか尋ねられたので、大丈夫とお答えしてお買い上げいただいた。
 コンタクト用の目薬は、別にコンタクトそのものに影響させるための成分が入ってる訳ではないから、目的の効能が得られる処方ならば、コンタクトをしていない人が使っても問題は 無い。
 ただ、ただこうして確認してもらえるのは良いことである。
 ついでながら、お客様に目薬をさしたら目を閉じて下を向くように伝えると「なるほど」と感心された。
 目薬をさしたまま上を向いていると鼻孔を通って薬剤が喉に落ちてしまい、肝心の目に残らない。
 目を閉じて下を向けば、重力に引かれて目の周囲に薬剤が行き渡る。
 メーカーの研究員さんの話によれば、そのまま1分ぐらいは目を閉じていて欲しいそうだ。
 ……1分は長いなぁ(^_^;)

 
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