家にある薬は有効にお使い下さい。適応するか分からなければ相談を

 夫婦のお客様が『イブA』と『パブロン鼻炎カプセルSα』をレジに持ってきたさいに、カフェインが被っているため無印の『イブ』であれば併用できることを伝えると変更となった。
 無印の『イブ』と『イブA』とはパッケージのデザイが似ているため間違いやすいが、無印のほうが鎮痛成分のイブプロフェンのみなのに対して、『イブA』の方には眠気を催す可能性がある鎮静成分と薬効を高めるためのカフェインが入っており、別物と考えたほうが良い。
 患者は奥さんで、『イブ』は頭痛に使うとのことだった。
 朝方に頭が重くて午後に軽くなるというので、血圧が関係してる可能性を説明し『釣藤散』を紹介した。
 また、『葛根湯』が家にあるというので持ち歩くよう勧めた。
 『葛根湯』は上半身を温めて血流を良くするので、朝方に頭が重かったりボウッとしたりするのを改善できる。
 また、肩こりと連動している緊張型頭痛にも適応する。
 そういう意味では、鎮静剤が入っている『イブA』は適応しないだろう。
 『イブA』が向いているのはズキズキするタイプの偏頭痛で、これは胃の不具合とも関係し、血流を良くするより安静にするのが良い。
 漢方薬なら『呉茱萸湯』が候補となるが、置いてるお店は少ないので次点で『五苓散』を使うという手もある。
 いずれにせよ、鎮痛薬にも、それぞれ性格があるから注意されたい。

 夫婦のお客様が『新ビオフェルミンS』をレジに持ってきたけれど、納豆菌が腸で乳酸菌を育ててくれることを話に出したら興味を持たれ、『ザ・ガードコーワ整腸錠α3+』と『ラクサレット』を紹介したところ後者をお買い上げいただいた。
 使うのは奥さんとのことで、乳酸菌が体にとって有益な菌でも、外から来れば初めは敵なため、仲良くなるに一週間はかかると伝えた。
 お気に入りのヨーグルトなどがある場合、目新しい製品に飛びつくよりも、すでに仲良くなってる乳酸菌のほうが良く働いてくれる。
 また、乳酸菌が活躍するためには体温を高く保つ工夫をするよう勧めた。
 積極的に温かい物を飲み、入浴できるならして、お腹周りに厚着をするなどだ。

 お客様から『スクラート胃腸薬』の試供品を胃痛に使ったところ痛みが広がったとのことで相談を受け、胃が疲れている場合に向いている『スクラート胃腸薬S』との比較を説明すると同シリーズにこだわらないというため、下痢をしていないことを確認したうえで内臓の働きを低下させることにより痙攣を抑える『ブスコパン』を勧めると家にあると分かり、お帰りになった。
 同様の症状には、『コムレケア』(芍薬甘草湯)も使えるので紹介しておいた。
 ただ、薬の試供品を使う時には、症状に適応するのかを確認してもらいたいところだし、家にある薬は有効に使ってほしいと思う。

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