ネットで見て、なんとなく、選ぶ理由は人それぞれなれど

 親子なのか学校の部活の顧問と生徒なのか、漢方薬の棚で『コムレケア』(芍薬甘草湯)などを見ていて、「ネットにあったのはコレ」というようなことが聞こえてきたため声をかけてみたところ、筋肉痛に即効性があるか尋ねられ、効きめとしては早いことを説明すると、お買い上げとなった。
 実際、夜中に足が攣ったというときのために飲水と一緒に枕元に置いておけば、10分くらいで効いてくるとされる。
 今回は筋肉痛が目的のようだが、予防策は足が攣るのと一緒で、水分不足に注意し、30分から60分ごとのこまめな水分補給が必要とお話ししたけれど、すでに目的を達したからなのか、こちらからの話かけには2人揃って反応が無く、その前にしても即効性があるという答え以外の質問には一切応じてもらえない、お客様からの一方通行で最初から最後まで、つかみどころが無いお客様だった。
 筋肉痛に対応する漢方薬として、他にも血流を良くする『疎経活血湯』や水分代謝を改善する『防已黄耆湯』を紹介してみたけれど、やはり反応は無かった。
 何かで『コムレケア』のことを知って買いに来たのだろうけれど、他の物にも予防策にも一切興味が無いというのは、一体何なのだろうか。

 『OS-1』と『ヴァームウォーター』を10本以上ずつ購入されるお客様に、念のため『OS-1』の注意点を伝えたところ、「声をかけられたのは初めて」と驚かれた。
 スポーツ飲料の『ヴァームウォーター』はともかく、『OS-1』は自己判断で飲む物ではなく医師や薬剤師、あるいは管理栄養士の指導の元に使う経口補水液で、それも下痢や発熱など一時的に飲むものだから、決してまとめ買いするような物ではない。
 特に、他の経口補水液とも較べてミネラル成分が濃く、腎臓に負担がかかるため長期的に飲むのにも適さない。
 そうお話すると、お客様は医師で脱水症状になりやすく1日に1リットル飲んでいて、病院の売店より安いから買いにいらしたという。
 ええと、どこから突っ込んだらイイんだろう(;´Д`)?
 とりあえず、美味しく感じない時には不要と考えられることを伝えた。

 『第一三共胃腸薬プラス』を購入されるお客様にヒアリングしてみたところ、なんとなく選んだというため、もし合うようであれば胃腸の機能が低下している可能性が考えられるので、内臓を休ませるための食事をするようにと伝えた。
 無印の『第一三共胃腸薬』の方が、普段から元気で食欲のある人が食べ過ぎてしまった場合に用いるとすれば、こちらのプラスは健胃剤がプラスされているうえ、内臓の活発な働きを抑制するロートエキスが抜いてあり、もともと胃が弱い人や疲労が原因の場合に適応する。
 胃の症状というのは自身でも見分けにくいので、薬を選ぶ前に試してみることとしては、水を飲んで楽になるか、お湯を飲んで楽になるかだ。
 水を飲んで楽になるようならば胃が働きすぎて胃酸過多になっていたり胃炎を起こしていたりすると考えられるので、無印の『第一三共胃腸薬』が適していると考えられ、お湯を飲むとジンワリと気持ち良くなるようだと、温まり血流が良くなって改善するのだから胃が冷えているか疲れている可能性が高く、『第一三共胃腸薬プラス』の方が向いている。

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