• タグ別アーカイブ: 疎経活血湯
  • 常温で飲む方が体への吸収が良い

     やや高齢のお客様から腰痛の相談を受けたので、病院には行ってみたのか尋ねたところ、膝の痛みで整形外科に通っていたものの、最近は通っていないとのことだった。
     腰痛については、掃除などで腰をかがめると痛むそうで、一人では湿布を貼るのが難しいからと、塗る物を希望されたため、フェルビナクのゲル剤を案内してお買い上げ頂いた。
     ただ、足が遠のいている病院には、腰痛の件で改めて行ってみるよう強く勧めた。
     本当は、内服薬として漢方薬の『桂枝加苓朮附湯』か『疎経活血湯』も紹介したかったのだけれど、他のお客様から薬事相談が入ったため、出来なかった。
     こういう時、登録販売員の一人勤務体制が恨めしい。
     私が管理者になるにあたって、上司から聞いた増員するって話は、ドコに行ったんだ(;´・ω・)

     経口補水液を求めて、やや高齢のお客様が来店し、『経口補水液』と『OS―1』の「価格の違い」を質問されたのに、うっかり内容の違いを説明してしまった。
     いや、価格の違いが内容の違いでもあったんだけど、その中で経口補水液の基礎として「塩と砂糖を混ぜた物」と言ったところ、「そんなのは知っとる!!」と一喝された。
     ありゃん、ごめんなさい。
     でも内容の違いとしては、『経口補水液』の方にはクエン酸が加えられていて、『OS―1』にはマグネシウムやリンなどのミネラルが入っている事を説明したところ、両方を購入して頂けた。
     訊けば、奥さんが発熱しているのに病院に行きたがらないため、水分補給に買いにみえたそう。
     一応、発熱での水分補給には、常温で飲む方が体への吸収が良い事を伝えると、「知らなかった」とお礼を言われた。
     ただ心配なのは、奥さんは微熱のようだけど、熱を出す体力が無いからとも考えられるため、経過観察怠らないようにお話した。

     

  • 財布を持たないで買い物に出掛けるようなもの

     皮膚疾患の棚を行ったり来たりしているお客様がいたので、声を掛けてみた。
     捜し物があるのであれば、早く見つかるのが良いだろうし、皮膚疾患に適応する薬を選ぶのは風邪薬や胃腸薬よりも格段に難しいから。
     お話して頂いたところによると、病院で真菌アレルギーと診断されたという。 
     いわば、カビなんだけど、そのカビで起こるアレルギーは、花粉症がそうであるように、鼻炎になる人もいれば喘息になる人もいて、当然の事ながら皮膚疾患も引き起こす。
     お客様は、その皮膚疾患な訳だけど、病院からは内服薬と外用薬の両方が処方されているそう。
     ところが、何の薬が処方されているかは覚えていなくて、お薬手帳も持ってきていない。
     市販の内服薬なら、『タウロミン』や『アレルギール錠』があるものの、現代薬のアレルギー薬は、他の薬との相互作用が命に関わるレベルだったりするので、処方薬が不明では何一つ案内できない。
     漢方薬なら、『十味敗毒湯』とか『消風散』とか別なアプローチがあるんだけど、漢方薬は効果が遅いと思われているらしく、お話すら聞いていただけない様子。
     塗り薬にしても、塗り薬というのは皮膚から浸透すれば危険度は内服薬と変わらないので、これまた、おいそれとは販売できない。
     丁寧に説明したつもりだけど、要は「売れません」というお話なので、強く不満に思われた様子。
     うう……、話術の向上は常に課題とはいえ、薬を買いに来るのに処方されている薬に関心を持っていないとか、お薬手帳を持ってこないとか、そういう事で不満を持たれるのは理不尽だと思うの……(´。・ω・。`)
     買い物するのに財布を家に置いてきておいて、なんで売ってくれないのかと文句を言われるくらいに、理不尽だ。
     お客様のお怒りを買わないように、重ねてお薬手帳の持参をお願いしたけど。

     高齢のお客様が腰痛の薬を求めて来店し、外用薬として案内した『フェルビナク5.0』をお買い上げ。
     痛くなる時の条件付けなどを質問してみたけれど、意識した事が無いそうで、まったく手掛かりが無いため、無難なところで収めたら、そうなった。
     時間帯とか気温とか、何か特定の姿勢をした時とか、何かしら条件付けがあるはずなので、簡単なメモを残すようにアドバイスしたうえで、血流を改善する『疎経活血湯』と、患部を温めて痛みを和らげる『桂枝加苓朮附湯』を紹介した。
     高齢である事を考えると、『牛車腎気丸』も候補になるものの、高血圧については特に病院からは云われていないそうなので、今日のところは省いた。

     

  • 勧めた漢方薬が適応して小躍り

     以前に「腰から右下半身にかけて痺れるような痛み」という事で、『疎経活血湯』を試して頂いたお客様が再訪。
     効果があったそうで、大変喜ばれて恐縮してみせたものの、心の中では小躍りしていた ヘ(^o^ヘ)(ノ^o^)ノ
     足は引きずっていたけど、前回に湿布を買いにいらして時の表情より明るく見えたのは気のせいか。
     なんにしても、勧めた漢方薬の効果が確認できたというのは、勉強にもなるので報告して頂けるのは二重に有り難く思います。
     実のところ、『疎経活血湯』を仕入れるのは躊躇った。
     なにしろ効能は坐骨神経痛だから、大抵は病院に行く訳で、病院で処方される物だから、ドラッグストアーに置いても売れないのは目に見えている。
     そう思っていたのだけれど、どうも近所にある整骨院がヘボなのか単に口が悪いだけなのか、「一生治らないよ」と患者さんに必ず言うらしく、そう言われたという患者さんに案内してみると、購入して頂ける。
     今回のように、効果があったという報告は初めてだけど、商売としての観点では成功した模様。
     坐骨神経痛と『疎経活血湯』の効果については、今後も記録を続けてみよう。

     中学生の娘さんの生理痛について、お客様から相談を受けた。
     病院で受診したところ、異常は無いと診断されたらしく、でも体質改善のために漢方薬の処方を頼んでみたら、何故か断られて代わりにピルを勧められたという。
     ううん、単に漢方薬が不得意なだけなのか、それとも漢方薬を毛嫌いしているのか。
     娘さんは、痩せ型で筋肉は少なく疲れやすい傾向があるものの、好きでスポーツをしているそうで、今回も試合の前に痛みを軽減してあげたいとの事だった。
     今回は『当帰芍薬散』を案内してお買い上げ頂いたけど、漢方薬を処方してもらえる病院を紹介した。
     効果があれば、うちで購入してもらえると商売上は助かるとはいえ、患者さんの要望を完全無視するような病院に通院させるのも心配なので。
     あと、娘さんはキュウリが苦手だそうで、もとより体を冷やして生理痛を重くする原因になりうるから、それはむしろ幸いと思って、思い切り根菜に偏らせた食事に切り替えてみるよう提案した。
     また、水分補給は麦茶が主なようなので、それは良いので続けて下さいとお話した。
     ただ、少し面倒ではあるものの、温かい物と冷たい物の2本の水筒を用意して、水分補給に温かい麦茶を飲んで、喉越しのために冷たい麦茶を飲む方法を勧めた。
     人間の腸は、体温より冷たい物は吸収しないので。

     

  • テレビの影響で売れてくれるのは有難いけど心配もある

     喉の薬のコーナーで、お客様が迷っているようだったので、声を掛けてみた。
     主訴は声嗄れで、喉が腫れて痛み、病院で処方された薬を服用していたようなだけれど、内容は不明という。
     朝に痰が出るものの、それほど多い訳ではなく、声を使う仕事をされているというお話から、『響声破笛丸』を案内して、お買い上げ頂いた。

     お客様から、『疎経活血湯』を探していると相談された。
     それでしたら、あります(・∀・)!!
     でも、どのような症状なので?
     尋ねてみると、遠方に住んでいる成人の息子さんがギックリ腰になったそうで、たまたま観たテレビ番組で『疎経活血湯』を紹介していたらしい。
     その息子さん、ギックリ腰になったのは二回目だそう。
     患部に痺れ感もあるようなので適応するとは思うけど、まずは病院での診察の方を勧めるようお話した。
     ちなみに、お客様のお話によると、他のドラッグストアーでは扱ってなくて、随分と探したそうだ。
     実のところ、うちのお店に仕入れたのは私の独断。
     坐骨神経痛に効果のある市販薬は、コレしか無いと言って差し支えないものの、坐骨神経痛じゃ大抵は病院に行ってしまうし、病院で処方される物だから、ドラッグストアーに置いても売れない。
     ただ、反対に坐骨神経痛と診断されて痛み止めの薬しか処方されていないというお客様が何人かいらしたので、『疎経活血湯』を置いておいた方が良いだろうと思って仕入れてみた次第。
     数は多くないけど、順調に売れているので、需要は少なくないようだ。

     

  • 風邪だって「一生治らない」不治の病だけどね

     のどスプレーの『ポピショット』と『アイストローチ』を購入されるお客様に症状を尋ねると、高校生の娘さんのために買いに来たという。
     しかし病院から風邪薬が処方されているらしいのだけれど、何が処方されたかは覚えておらず、お薬手帳も持ってきてないという。
     発熱しなかったという話なのに、抗生物質が処方されたらしく、どうも良く分からない。
     そして、肝心の現在の症状はというと、喉の痛みと声嗄れを本人は訴えている模様。
     そうだとすると、『ポピショット』と『アイストローチ』は効果が弱いと思い、『駆風解毒湯』『響声破笛丸』を紹介したものの、『ポピショット』と『アイストローチ』を買って帰られた。
     うーん、出過ぎた真似だとは重々承知しているつもり。
     でも、親として本当に本人の為を考えているのかという疑問が湧いてしまう。
     病院で処方されている薬の他に追加しようというのに、処方された薬のメモはおろか、お薬手帳を持ってこないとか、安易過ぎて危機感の無さが怖い。
     それこそ、処方された時に携帯電話でもスマホででも、写真を一枚撮るだけの手軽な労力を、どうして惜しむのか。
     自分の体なら自己責任だろうけど、子供は親の所有物じゃない訳で、本人の健康と意志が尊重されていないのでは?
     こういうのは、「児童虐待」には当たらないのかね(;´・ω・)

     やや高齢のお客様がシップを買いにいらしたので症状を尋ねたところ、腰から右下半身にかけて痺れるような痛みがあるという。
     整骨院で坐骨神経痛と診断され、「一生治らない」と言われたとか。
     いや、そりゃあ治る治らないで言ったらそうだろうけど、それなら風邪だって根治という点で考えれば不治の病だ。
     実際にどういう言い方をしたか分からないけど、坐骨神経痛と診断されたというお客様からは、判で押したように同じフレーズを何度も耳にした。
     自分が整骨院に通った事が無いから、良く分かっていないんだけど、、坐骨神経痛の時に患者さんに言うテンプレートでもあるの?
     それとも、同じ整骨院の患者さんたちなのかな?
     そして、湿布以外は特に処方されていないという。
     いずれにしても、整形外科のある病院など、他の診療施設にも行ってみた方が良いですよと、お話した。
     それこそ整骨院にしたって、治療方針が違ったりするだろうから、一箇所だけで済ませるのは望ましくない。
     そのうえで、『疎経活血湯』を紹介した。
     また、膝が運動した時や冷えた時に痛むそうなので、『桂枝加苓朮附湯』も紹介した。
     すると今回は、『疎経活血湯』を試してみるとのことで、お買い上げ頂いた。
     念のため、漢方薬を処方してくれる病院も案内した。
     看板は内科だけど他のお客様から、漢方薬に詳しくて面倒見の良い所だと聞いているので。

     

  • 大事な話を伝え忘れるので怒鳴らないで下さい(涙目)

     ご主人に頼まれて湿布を買いに来たお客様から、肩こりに効く物をと相談された。
     しかし、詳しく症状を尋ねてみると、肩こりというよりは頚椎が痛むらしく、『パテックスうすぴたシップ』を使ってみても効果を感じられず、マッサージ院に通っているという。
     その痛みにしても、患部が痺れるような感じがすると本人は言っているらしい。
     いやぁ、それは一度、病院で調べてもらった方が良いんじゃないでしょうか。
     本人は病院は大袈裟と思っているようだけど、病院というのは大事に至ってから行くんじゃなくて、現状を把握するために行くんですよとお話し、内服薬として『疎経活血湯』が適応するかもしれないと思い紹介した。
     とりあえず、本人の希望は叶えておかないと話も聞いてもらえないだろうから、『フェイタス5.0』を案内してお買い上げ頂いた。

     若い男性が『ハリックス55EX』をレジに持ってこられたので詳しく症状を尋ねたところ、仕事の影響で坐骨神経痛と診断されていて、患部は痛いというより痺れ感があるという。
     ううむ、決め打ちのようでなんだけど、それには『疎経活血湯』が適応すると考えられますよと紹介した。
     別に、仕入れちゃったから売らなくちゃという理由で勧めてる訳じゃないですよ。ゲフンゲフン((( +д+))o=3=3
     以前から、外用消炎剤を購入されるお客様に声をかけてみると、結構な高確率で坐骨神経痛と診断されているとか、患部に痺れ感があるというお客様に遭遇するので、仕入れてみた次第。
     ただ、本当に坐骨神経痛かは病院の診察を受けて確定した方が良いし、病院に行くように勧めちゃうもんだから、お店で売れないんだよね(苦笑)
     役に立つと確信はしていても、売るタイミング困るという代物。
     まぁ、お客様との話の種に置いてあるようなもん。
     使用期限の1年前には店頭から撤去しなきゃならないから、せめて2年以内には売れて欲しい……。

     奥さんに頼まれて咳止めを買いにいらしたお客様に、夜寝る前と明け方に咳が出るというお話を聞いたから『麦門冬湯』を案内してみたけど、顆粒が飲めないとのことで『コンタック咳止めST』を勧めた。
     『麦門冬湯』を案内した時に、「葛根湯は家にあるからいらない!!」と怒鳴られたのにはビックリしたけど(;´Д`)
     どうも、「○○湯」という名前はみんな『葛根湯』の仲間だと思われたらしく……。
     というか、どうして怒鳴られたのかが謎なんだけどね。
     最初に要件をお話される段階から、何故かそんな調子だったし。
     頼まれたのが面倒という素振りでもなく、単に大声なだけなのかもしれないけど。
     ただ、終始怒鳴り続けるお客様というのは少なくない。
     どうして怒鳴るのかが、サッパリ分からないんですが、何が目的なのか。
     自分の立場を強くしたい?
     相手に言うことを利かせたい?
     でも、怒鳴って相手の判断力を低下させるのは、自分にとっても損になると思うんだけどなぁ。
     怒鳴ってくる相手に親身になるのは、なかなかに高等な技術と強靭な意志が必要ですからね。
     仕事に手は抜かないけど、一段上乗せのサービスは難しいかな。
     特に私なんか、基本的にコミュ障だから軽くパニックになっちゃって、説明しなきゃならない注意事項やら、症状改善のためのアドバイスやらが頭から吹っ飛んでしまうので。
     今回も、お客様が帰ってホッとしてから、服用時間の間隔とか、咳を軽減する食事の事ととか伝えてない事が次々と頭に浮かんできた……(;´・ω・)

     

  • 持病や常用している薬をプロフィール欄に書いておくというのはどうか

     成人男性からの頼まれものという事で、喉の痛み止めの薬を求めてお客様が来店した。
     本人が症状を感じたのは今朝かららしく、頭重や悪寒などの症状は無い模様。
     頼まれ物の場合、確認した情報がどこまで正しいのか判断がつきかねる。
     厳密に言えば、売っちゃいけないんだろうなぁ。
     という訳にもいかないので、適応しそうな薬をチョイスする訳ですが。
     お腹は丈夫らしいので『桔梗湯』を候補にしたが、一緒に『駆風解毒湯』も案内したところ、買いに来られた方の判断で『駆風解毒湯』をお買い上げ。
     どんな判断が働いたのかが不明で、やっぱり戸惑ってしまう。
     人に頼む時も、人から頼まれる時も、最低限「現在一番苦しい症状」と「それは何時からか」の2点と、プラスアルファで「以前に同様の症状で使用した薬の成分」はチェックしておいて欲しい。
     まぁ、覚えておくのは難しいだろうから、最近ならSNSをやっている人は、使用した薬と状況を投稿してみると良い。
     後で自分の投稿を検索したりして調べられるし、親しいフォロアーさんが覚えておいてくれるかもしれないので。
     よほど隠したい持病でなければ、公言しておくのは自分の安全対策の一つとして有効でしょう。
     例えば、誰かと一緒に出かけた先で救急車で運ばれるような事態になって、自分の意識が無い時には、相手が救急車に同乗して救急隊員から、色々と質問を受けるというケースは、現実的にありえる。
     持病や、常用している薬のことなどは重要な情報だ。
     ……ああ、プロフィール欄に書いておくというのもアリかもしれないな。
     悪用されるケースは、どうなんだろう?
     悪意を持った相手から、アレルゲン物質を食事に盛られるとか?
     無くも無いだろうけど、公言していれば他の人たちが気をつけてくれるかもしれないし、私はメリットしか考えられない。

     高齢のお客様が、膝の痛みの相談で来店。
     コレステロール値が高くて通院しており、『グルコサミン』を紹介してほしいという。
     うん?
     膝の痛みでの通院ではないので?
     そう尋ねてみたら、病院からは『加味逍遙散』が処方されている事が分かった。
     コレステロール値が高いのと、どう結びつくのか分からない。
     更年期障害や、不安神経症で通院しているとかではないのか。
     こういう時、どこまで突っ込んで尋ねて良いのかも迷いどころ。
     ひとまず措いておいて、膝の痛みについての方を詳しく尋ねてみる事にする。
     すると、「温めると楽になる」という事と、「座る時がツライ」という事が分かった。
     即座に頭に浮かんだのは、『桂枝加朮附湯』だった。
     ただし、『桂枝加朮附湯』は血流の面倒までは見てくれないだろうから、患部に痺れ感があれば『疎経活血湯』も候補になるものの、痺れ感は無い様子。
     温めて楽になるというのだから、冷えが原因と考えれば、高齢者でもあるし『牛車腎気丸』という手もあるか。
     いずれにしても、『グルコサミン』を必要とするかどうかは、担当医に相談した貰った方が良さそうだ。
     漢方薬を処方してもらっている事だし。
     ここで最初の話に戻って、どうして担当医に膝の痛みの相談をしていないのか確認したら、「内科だから」との事だった。
     いえいえ、科が違っても具合の悪い所があれば、遠慮せずに伝えた方が良いですよ。
     たまたま得意分野の科を掲げているだけかもしれませんから、もしかすると分かるかもしれないし、分からなければ他の病院を紹介して貰えるかもしれませんし。
     こういう、「科が違うから相談しなかった」っていうケースは、患者さんとお話していると、わりとある。
     ドラッグストアへの買い物だと、目的の薬以外の症状については言っていただけないケースも多いんだろうなと想像。
     頭痛の原因が胃の症状と関係していたり、足の症状が心臓と関係していたりと、「症状の出ている患部だけが悪い状態」とは限らないから教えてもらいたんだけどねぇ。
     これもまた、聞き出す技術が必要で。
     ひとまず今回のお客様には、膝の痛みの漢方薬も一緒に処方してもらえるかもしれないので、担当医への相談を第一に勧めた。

     高齢の母親から膝の痛みにと、使い捨てカイロを頼まれたというお客様がいらしたのだけれど、店舗としては本部からの指示で全部返品してしまった。
     というのは、昨年までの話。
     昨年も、梅雨の今頃の時期に使い捨てカイロを求めてお客様が何人かいらした。
     それを見越して、今回は全部を返品せずに残しておいたのだ。
     上司からは嫌がられたけど(;´Д`)
     本部指示に従わないと本部のマネージャーさんからお小言を頂戴するのと(上司が)、在庫を抱えると予算との兼ね合いで店長から責められるので(上司が)。
     本当は、真っ当に説得するのが社会人というものなんだろうけど、なにしろ大型店は融通がきかない。
     花粉症関連の薬も、本部からの返品指示があり、その際にまだ残しておいた方が良いと提案したのだけれど、こちらはパート、上司は社員だから、指示に従わないという選択が無いもんで各商品を一品づつのみ残して返してしまい、翌日からのアレルギーの患者さんへの対応に苦労した。
     なにしろ1個売れたら、在庫切れなんだもの( ̄▽ ̄|||
     まぁ、漢方薬だけは返品リストの対象外だったから、漢方薬が嫌というお客様以外には困らなかったけど。
     とにかく、大型店は商品の取り扱いがシーズンごとに極端すぎる。
     で、今回は使い捨てカイロの一部をケースに片付けて上司の目につかないように倉庫に保管し、そのまま返品せずに「忘れてました、テヘッ(*ノω・*)」と返品期日の締め切りが過ぎるのを待つという、社会人にあるまじき方法で確保した次第。
     そしたら、今回のお客様に在庫を買い占められてしまった。
     あうっ……ヽ(´Д`;)ノ
     患者さん本人は膝の痛みに他にビタミン剤を服用しているらしいのだけれど、やはり患部を温めると楽になるという事で、『桂枝加朮附湯』か、血流の面倒も見る『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』を紹介した。

     

  • 妊娠検査薬は2回用をお勧め

     『アレルギール錠』を指名で買い求めに、お客様が来店。
     これまた珍しい……って、昨日も書いたような。
     この時期のアレルギー症状は、季節の変化と生活環境が重なってストレスが原因だったりするから、患者さんが一人来ると続いたりするんだよね。
     アレルギー性皮膚炎との事なので、眠くなりにくい物として『十味敗毒湯』を紹介した。
     あまり興味を持ってもらえなかったのは残念。
     もう少し、紹介時のトークを磨かないと駄目か。

     やや高齢のお客様から、ダイエットの相談を受けた。
     煙草をやめてから7kgほど太って苦しいというお話だけど、太ったのは煙草によって悪くなった血流が改善して栄養が行き渡るようになったからとも考えられる。
     詳しくお話を聞いたら、便秘の他に膝の痛みがあるというので、健康食品よりも医薬品での治療の方を勧めた。
     膝の痛みから『防已黄耆湯』と、便秘の『防風通聖散』を比較したものの、今回はより便秘の方に重点を置いて『大柴胡湯』を試して頂くことになった。
     ごぼう茶を飲んでいてガスが出るとも言っていたため、それを参考にもした。
     さらに話し込むと、膝の痛みの方は実は若い時にバイクで転倒し、膝を痛めているという事が分かった。
     それなら、膝の痛みに『防已黄耆湯』と考えちゃったけど、『疎経活血湯』の方が適応するかもしれない。
     『大柴胡湯』で減量に効果が見られれば、次に膝の治療についても検討しましょうという事に。

     妊娠検査薬を求めて来店したお客様は1回用を選ばれたけど、念のため2回用をと勧めてみた。
     うちの奥さんも、最初は陽性と出て、後でもう1回調べたら陰性だった事があるので。
     あの時は、まだ結婚も決めてなくて、いゃあ焦った焦った(;´∀`)
     喫茶店でテーブルを挟んで、ドラマみたいな会話をしてたよ。
     あの時に逃げておけば……ゲフンゲフン((( +д+))o=3=3
     今回のお客様、申し訳ない事に私は覚えていなかったのだけれど、以前にニキビの相談にいらした時に塗り薬として『クレアラシル』と内服薬に『桂枝茯苓丸加よく苡仁』を案内して、養生に解毒のための内蔵を温める半身浴と、皮膚の再生を促す食事に根菜中心に偏食するようアドバイスした人で、すっかり治りましたと、お礼を言われた。
     言われて思い出しましたよ。
     改善して何よりです(・∀・)

     

  • そのニュースを広めたかったのは誰か?

     やや高齢のお客様から、膝の痛みの相談を受けたんだけど、あまり役に立てなかった。
     5年ほど前に、駅の自動改札の扉が閉じた拍子に、膝を強く打ち内出血してしまったという。
     病院で検査を受け、骨などに異常は無かったものの、3ヶ月くらい前から、半月板の下辺りが痛むようになったそうな。
     5年前の事が関係しないとも言い切れず、さりとてここのところの湿気や冷えが原因とも判別できない。
     お客さま自身が、お灸を試してみたいというので案内はしたけど、もう少しお話してみて、漢方薬での治療を勧めてみるべきだったか。
     得意分野じゃないため、ちょっと臆してしまった。
     お灸で楽になるようであれば、温めるのが有効なのだから『桂枝加朮附湯』が候補になるだろうし、痺れ感や鈍い痛みが続くようであれば『疎経活血湯』も考えられる。
     改めて、来訪して頂きたいところ。
     『南天のど飴』を購入したお客様に症状を尋ねてみたら、一年中咳に悩まされているというお話。
     咳き込むというのではなく、喉が貼り付くような乾燥した咳だそうなので、これはやはり『麦門冬湯』が適応するだろうと思って案内したところ、お買い上げ頂いた。
     手抜きじゃないですよ、念のため(`・ω・´)
     ご主人の代理でフェルビナクの貼り薬を買いにみられたお客様から、少し被れるようだと相談された。
     詳しく訊いてみたところ、背骨を中心に左右に2枚貼り、一日中貼りっぱなしだという。
     あうっ、添付書には同じ部位で連続して貼らないように注意書きがあるのですが……(^_^;)
     せめて、お風呂に入る一時間前には剥がして、入浴後も1時間以上空けて、肌を休める時間を作りましょうと説明した。
     そして、その腰痛自体は小学生の時にサッカーをやっていた時からだそうで、それから20年以上もの間、病院にその件で行った事が無いそうな。
     ズゲッΣ(・∀・|||)!!
     それは、無理にでも病院に引っ張っていって下さい……。
     一応、漢方薬では『疎経活血湯』が適応するかもしれないとお話した。
     でも、とにかく病院に、病院で診察を受けさせて下さいな。
     『口内炎パッチ』を買いにいらした高齢のお客様に、『半夏瀉心湯』を勧めてみたら、病院からは『補中益気湯』を口内炎の治療に処方されていると知らされた。
     えっ?
     口内炎に『補中益気湯』を?
     う~ん、胃内停水や胃炎なんかが口内炎の原因になるから『半夏瀉心湯』と覚えていたんだけど、『補中益気湯』も使えるのか。
     あっ、いや、でも、効果が薄いから『口内炎パッチ』を買いにいらした訳で、やっぱりちょっと合わないんじゃないか。
     漢方薬のSNSで質問してみようかしらん。
     長崎に修学旅行中の中学生が、被爆体験者に「死に損ない」と暴言を吐いたというのがニュースになっていて、当該の中学生を非難する声がネットに溢れてるけど、なんか違和感がある。
     http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1799206.html
     興味が湧いたので調べてみたら、最初の報道と話が違う印象。
     暴言を浴びせられたという「被爆者」は、原爆投下時には疎開していて、投下後に帰ってきて被曝したらしいんだけど、それでどんな被爆体験を話すというのか……。
     しかもこの人、体験談より政治批判的な話が多いって事で、体験談を依頼した相手からの苦情もあるそうな。
     暴言を吐いたという中学生の詳しい情報が無いから分からないけど、これなら私も「騙された」気分になって反発したくなるかもしれない。
     高校生の頃に『高校生平和ゼミナール』に参加した事があるけど、自分としては関わった事が黒歴史。
    「戦わなければ平和」「武器を持たなければ平和」なんて、今となっては「相手がいれば争いになる」という当然の事を無視した幻想だと分かるから。
     というか、そう気づいて口に出したら、まぁ攻撃される攻撃される。
     反対意見に対して、やたら攻撃的になるその姿勢は「戦争の原因」そのものじゃないのかと思ったもんだ。
     平和を口にする人ほど、相反する人に対して攻撃性を露わにするという矛盾を体験させてくれたのは、まぁ貴重ではあった。
     正直、『平和ゼミナール』という名称に「騙された」と思ったからねぇ。
     その後、自分で『広島平和記念資料館』などを訪れた時に偶然、米兵のグループと出会って交流出来たのは良い思い出。(辿々しい英語が、どこまで通じたか不明だけど(^_^;)
     そんな訳で、自分の体験からすると、一方的に話を聞くだけの講演会とか学習会という形式を、学校で行うのは私は反対。
     やるなら、必ず自由討論や資料の検証ができる内容であって欲しい。
     で、朝日新聞のサイトより毎日新聞の方に、件の詳細があった。
     http://mainichi.jp/select/news/20140609k0000m040025000c.html
     どうやら当日の流れとしては、『長崎の証言の会』の「被爆者」の「語り部」が会の趣旨説明をしている時に私語を止めない生徒に「出て行きなさい」と注意して、その事に恨みを抱いた中学生が、その後に移動した案内先で暴言を放ったという事らしい。
     となると、この「被爆者」が腹を立てたのは容易に想像できる。
     そして、今回の件は中学生が暴力を働いたというような刑事事件ではない。
     公的機関からマスコミに発表されたとは考えにくいし、当の学校が自ら恥を晒すとは思えない。
     では、誰がマスコミにリークしたかといえば、当事者自身か、『長崎の証言の会』だろう。
      同中学に送ったとされる手紙の中身まで記事になっているという事は、これこそ正しく「自作自演」というものだ。
     『高校生平和ゼミナール』に関わった時に、他の平和活動の団体とも交流する機会があったのだけれど、あの手の団体は、この手のトラブルを非常に悦ぶ。
     いや、本当は怒っていたのかもしれないが、傍から観ていると悦んているようにしか思えなかった。
     なにしろ、自分たちの主張を宣伝する好機なのだから。
     今回の件も、学校側に手紙を送ったのであれば、学校側か生徒自身から謝罪なりの連絡があり、その場で解決していれば表には出てこなかったはず。
     それがニュースになるという事は、記者がよほど能動的に情報収集していなければ、知り得ようが無かっただろう。
     暴言を吐いた中学生は間違い無く馬鹿だとして、大人に利用されたという点でも馬鹿だったと私は思う。
     だが、リークして貰ったマスコミの方も、まんまと活動の宣伝に利用されたのだ。
     中学生を非難した人たちも、利用されてしまった訳で、これは怖いことだと思う。

     

  • 薬のパッケージに書いてあるのは効能の一部です

     中学生の息子さんが、鼻炎と咳とのことで相談を受ける。
     鼻汁が喉に落ちてくるというので、咳はそれが原因かなと思い『辛夷清肺湯』を案内したのだけれど、パッケージに大きく「蓄膿症」と書いてあるため適応しないと思われたらしく、これまたパッケージに大きく「鼻炎、咳」と書いてある『小青龍湯』を購入された。
     ううん、鼻汁が喉に落ちるのは胃が弱っていて押し返す力が不足していると考えられるから、麻黄が胃に負担をかける『小青龍湯』は避けて欲しいんだけどなぁ……。
     漢方薬を分かりやすく売るために、効能の一部をパッケージに大書きするようになったんだろう。
     それはそれで必要な事とはいえ、勘違いしたまま買われてしまうのは、どう防げば良いのか(;´・ω・)
     以前に『ホームパスE』でかぶれたというお客様から、外用消炎剤の相談を受ける。
     いつもは、病院で処方された『モーラステープ』を使っており、そちらではかぶれた事はないという。
     『アンメルツヨコヨコ』でもかぶれたらしいので、サリチル酸メチルが原因かもしれないものの、店頭では断定のしようが無い。
     サリチル酸グレゴールが主成分の『GSリフェンダ』を試してもらう事にしたけど、思い切って他の薬剤の物にした方が良かったかな……。
     明け方に頻繁に足が攣るというお客様に、『芍薬甘草湯』を案内した。
     急激な筋肉の痛みや痙攣に使う物で、腹痛に用いる事もある。
     ただ、脹脛(ふくらはぎ)は「第二の心臓」と言われてるくらいで、足が攣りやすいのは心臓疾患が関係している可能性もあるため、内科で診察してみるように勧めた。
     実は、うちのお母んも足が攣りやすくて、病院に行ったら心臓の周囲の動脈の一部が詰まっており、結果としてその先の動脈が消失していたので心臓手術する事になった。
     担当医からは、消失した動脈の代わりに迂回路が形成されていたから、辛うじて心臓が動いていたそうで、「詰まってから二年、三年の話じゃないでしょうねぇ」と言われた。
     と言うか、消失した動脈の代わりに迂回路が形成されるとは、なんたる人体の神秘。
     でも、その迂回路が変な所に動脈を伸ばしていたから手術する事になったんだけど。
     なんたる人体の不完全。
     肩こりに温湿布を希望されたけど、今まで使った事が無いそうなので、トウガラシエキスの物は避けた方が良いかなと思い『フェイタス3.5α』を案内した。
     一緒に、上半身を温めて血流を改善する『独活葛根湯』を勧めてみたが、購入には至らず。
     とにかく、今のお店は漢方薬が弱すぎる。
     「外用消炎剤」という棚の括りは仕方が無いとしても、肩こりや腰痛の症状には、『独活葛根湯』の他にも『疎経活血湯』とか『桂枝加朮附湯』なんかも揃えた方が良いと思うのに、その手の物を置いていない。
     それらが、まとまって棚に置いてあれば、服用薬にも注目してれるようになるんじゃないかなぁ。