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  • 癲癇(てんかん)はドラッグストアじゃ難しい

     高校生の息子さんのことで、母親が来店。
     咳が続いていて、体力を消耗気味とのこと。
     熱などの風邪の症状は無く、もともと胃腸が弱くて、お腹を壊しやすいそう。
     効能には胃腸に関することは書いてないけど、胃薬としても働く『麦門冬湯』を咳止めに案内したところ、栄養ドリンクも希望されたため『ゼナジンジャー』を勧めた。
     温めた方が良いだろうと思って。
     あと、お腹を下しやすい事については、『胃苓湯』と『半夏瀉心湯』を紹介しておいた。
     ついでに自身のダイエットについても相談され、肌色は良く小柄ながら体格はしっかりしているので、『防風通聖散』を紹介して、お買い上げいただいた。
     すると、帰り際に小学生の息子さんの癲癇(てんかん)についても相談された。
     うーむ、癲癇は難しい。
     病態が様々で、病院との連携も必要だから店頭で「コレを試してみて下さい」とは言えない。
     一応候補としては、神経面を鎮める『柴胡桂枝湯』『柴胡加竜骨牡蛎湯』といった柴胡剤と、痙攣を緩和する『芍薬甘草湯』が候補になるのだけれど。
     紙に書き出して、担当の医師に相談してみるようにお話した。
     よほど漢方薬嫌いという医師でなければ、文献を調べて対応してくれるはず。
     駄目なようなら、漢方内科の病院があるので紹介しますと付け加えた。
     老夫婦が、成人の娘さんの座骨神経痛のためにと湿布を求めて来店した。
     しかし娘さんの座骨神経痛は出産によるものだそうで、授乳もしているそうなので、通院している病院で処方してもらうように勧めた。
     座骨神経痛なら、『疎経活血湯』という漢方薬が使えそうではあるけれど、それとて授乳中となるとどうか。
     今回は、紹介せずじまい。
     せめて医師に相談してみるように、お話しておくべきだったか。

     

  • 疎経活血湯(そけいかっけつとう)
    関節痛、神経痛、座骨神経痛、腰痛、筋肉痛


    適応症状 

     体力中等度以上の人の腰部から下肢にかけての次の症状:
     関節痛、神経痛、座骨神経痛、腰痛、筋肉痛

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       シャクヤク(芍薬)2.5g     ジオウ(地黄)2.0g
       センキュウ(川きゅう)2.0g   ソウジュツ(蒼朮)2.0g
       トウキ(当帰)2.0g       トウニン(桃仁)2.0g
       ブクリョウ(茯苓)2.0g     ゴシツ(牛膝)1.5g
       チンピ(陳皮)1.5g       ボウイ(防已)1.5g
       ボウフウ(防風)1.5g      リュウタン(竜胆)1.5g
       カンゾウ(甘草)1.0g      ビャクシ(白し)1.0g
       ショウキョウ(生姜)0.5g    イレイセン(威霊仙)1.5g
       キョウカツ(羌活)1.5g 
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス5.0g含有します。

    類似処方鑑別 

    桂枝茯苓丸
     体力中等度の人で下腹部に抵抗・圧痛がより顕著であるが、腰部、下肢の疼痛が本方に比して経度の場合に用いる。

    桂枝加朮附湯
     
    比較的体力の低下した人が、冷え症で関節の腫脹ならびに疼痛あるいは筋肉痛のある場合に用いる。

    よく苡仁湯
     体力中等度以上の人で、やや慢性化した関節の軽度の腫脹、疼痛あるいは筋肉痛がある場合に用いる。

    越婢加朮湯
     比較的体力のある人で、冷え症でなく、口渇、浮腫の傾向があり、四肢関節の腫脹・疼痛を認めるが、下腹部の抵抗・圧痛を伴わない場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)長期運用により低カリウム血症、血圧上昇などが現れる場合があるので観察を充分に行う事。
     (5)体力が著しく衰えている患者。(いっそう体力を喪失し、痛みが増強する事がある。)
     (6)著しく胃腸虚弱な患者。(軟便、下痢、腹痛、胃部不快感、食欲不振等の胃腸障害を起こす事がある。)
     (7)妊婦及び妊娠している可能性のある婦人には慎重に投与する事。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • ≪通巻0275号≫
    経験してるはずの人が/服用後の経過を教えて/ビデオ評『逆境ナイン』/葛根湯が合わない時も

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      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                 ≪通巻0275号≫
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
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    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※2月21日(火)……経験してるはずの人が
        
    ※2月22日(水)……服用後の経過を教えて
    ※2月23日(木)……ビデオ評『逆境ナイン』
    ※2月24日(金)……葛根湯が合わない時も
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆2月21日(火)/2006年◆
     化膿止めの塗り薬を求めて患者さんが来店。
     合わせて飲み薬もどうかと排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を案内するも、今回は塗り薬だけで良いと言われる。
     しかし、会計をする段になって、やはり欲しいと買ってもらえた。
     お客さんがいらして、ご主人が亡くなった事を知らされた。
     病院の処方箋を自分で持ってくるくらいだったのに、入院してすぐだったらしい。
     ご冥福をお祈りします。
     病院からの処方箋を持った患者さん。
     薬でアレルギーを起こした事があるかを尋ねたら、痛み止めで「ある」という返事。
     今日出ているのは、正にその痛み止め。
     ところが薬の名前を覚えていない。
     今回の医師にその事を伝えたかというと、言っていないという。
    「頓服でした」と言われるけれど、たいていの痛み止めが普通は頓服として用いる物で、ちっとも特定できない。
     本人の希望で薬は渡して、何かおかしいと思ったらすぐに服用をやめて連絡を下さいと伝えた。
     それにしても、以前にアレルギーを起こしたなら怖くないんかな。
     不思議な事に、一度もそういう事が無かった患者さんの方が、副作用は起こらないかと心配をして、経験してるはずの人が無頓着というケースが多いように思える。
     処方箋を受け取ると、生活保護の人というのが分かる。
     これは大事な個人情報なので、当然の事ながら明かせない。
     しかし、それにしても服装が派手だったり、いい車に乗ってたりと、どういうカラクリなのか本当に知りたい。
     私なんて、車も持ってないのに貧乏よ。
     子供の頃に読んだ新聞記事には、生活保護を受けてるとクーラーの設置すら認められないなんてのも載っていたもんだけど、今は昔か。
     受け取り期限が過ぎている処方箋が、患者さんから持ち込まれた。
     日付を見ると、昨年の11月。
    「発効日から4日以内」って、ちゃんと書いてあるのに。
     薬が無くなって困らなかったのかしらん。
     お引き取り願うしかない。
     患者さんから電話。
     薬を受け取りに行った奥さんが、まだ帰ってこないと。
     確かに1時間ほど前に薬を受け取られましたが。
     ちょっと心配。
     こういう時って、どの程度正確に答えて良いものなのか。
     曖昧な記憶で答えてトラブルになっても困るし、正確に答えてトラブルになっても困る。
     以前に膀胱炎の相談にいらして、猪苓湯(ちょれいとう)を案内した患者さんから、病院で処方された薬を揃えておいて下さいと頼まれた。
     病院から処方されたのは、猪苓湯合四物湯(ちょれいとうごうしもつとう)という漢方薬。
     また、珍しい物を処方されたな。
     膀胱炎の人で、皮膚が乾燥していたり色艶が悪い場合に用いるものの、そう出番の多い漢方薬ではない。
     というのも、後半の四物湯というのが漢方薬の中では基本処方で、その名前の通り地黄(ジオウ)・芍薬(シャクヤク)・川きゅう(センキュウ)・当帰(トウキ)という四つの生薬から成っているこの漢方薬に、何かを足したり、あるいは他の生薬と入れ替える事で、さまざまな処方に姿を変えるため、四物湯を合わせた物より、別な漢方薬を選ぶ機会の方が多いのだ。
     漢方薬に詳しい医師に診てもらったのかもしれない。
     この機会に、ネットでの取扱商品に加えてみるかな。
    「オリンピック、早く終わらないかねぇ」と奥さん。
    「ホントにねぇ」と私。
     テレビ番組が、このせいで時間が繰り上がったり、通常のニュースが短縮されたり。
     楽しみにしてる人のための番組作りは分かるけど、興味の無い人のための番組も作っておくれよ。
     近所のビデオレンタルショップなんか、この期間の稼働率のいいこと。
     やっぱり退屈してる人がいるようで、早く終わってくれないと借りたい物も借りられない。
    ≪育児日記≫
     今日は、カラオケにママ友と行った。
     しかししかし、とても大変だった。
     次郎はおとなしいのだが、他の子はよほど珍しいらしく、キッズルームで暴れまくる。
     じっとしていられないので、身体を押さえながら歌っていた。
     それでも、他の人は久しぶりだったらしく、気持ち良さそうに歌っていた。
     年代が同じくらいなので、歌われる曲はみな知っていたので良かった。
     誰も、ぜんぜん私の知らない曲というのを歌わないようだったので、好みの曲が一緒だということが分かった。
     特にアイドル系(昔の)が好きなようで、ほんと可愛く歌ってくれるのが印象的だった。
     しかし、本当に子供を見ながらというのは大変なことを改めて実感した。
     次郎は、何かカラオケの画面を食い入るように見てたので、あまり気にしないで済んだので良かったけど。
     
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    ◆2月22日(水)/2006年◆
     ビール酵母の健康食品を買いにお客さんが来店。
     もうブームも去って、売れ残った物を買っていただけるのは有り難い。
     でも、今頃に人に勧められてというのも、どうなんだか。
    「薬飲んでるんだけど、大丈夫?」と尋ねられた。
     そう訊かれるのは良くある事。
     それで何を飲んでるのかを尋ねると、「分からない」という返事なのもいつもの事。
     飲み合わせを気にするのに、何を飲んでるかは知らないというのは、どういう事なのか未だに分からず。
     葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を買いに患者さんがいらした。
     やはり、花粉症が始まっているようだ。
     柴胡桂枝湯は、直接には花粉症には関係が無いが、免疫機能を正常に保つ働きがあるため、過剰に防衛するせいで発症するアレルギー性疾患に有効。
     お母んが商店会の旅行から帰ってきた。
     ちょうどそこに近所のMさんが化粧品を買いにみえた。
     お土産に買ってきていたという湯飲みを渡していた。
     すると、後でお返しにイチゴ大福をいただく。
     これは私が貰ったぞ(⌒▽⌒)
     近所のSさんがいらして、何故だかゆで卵をもらった(・_・)
     今夜の夕食にするか。
     子供の鼻水の相談で、お客さんがいらしたので小青龍湯(しょうせいりゅうとう)を案内したものの、念のために症状を尋ねておいた。
     すると、寒いと言ってるという。
     それは、本格的な風邪になるのではないか。
     しかし、裸で遊んでいるそうな(苦笑)
     とはいえ、花粉症でないのなら風邪対策として、麻黄湯(まおうとう)を使った方が良いでしょうと勧めた。
     胃が痛くなった後に腸が痛くなるという相談を患者さんからされた。
     寒気ではなく、全身が寒い感じがするという話から、真武湯(しんぶとう)を案内。
     以前はそんなに売る機会のある漢方薬ではなかったのだけれど、ネットで購入していただいた患者さんから服用後のレポートが届いて、それで勧めているうちに意外と適応する人が多い事が分かった。
     病気が治ってしまえば、そのまま店頭に来なくなるというのは当たり前の話ではあるものの、そうやって服用後の経過を教えてもらえると、他の患者さんのためにも役に立つので有難い。
     東京都豊島区で推進していた『放置自転車等対策推進税』について、区長が区議会の答弁で「廃止も選択肢」と述べたという記事をネットで見つけた。
     元々は同区での駅前における放置自転車が多いため、その対策費を捻出するために区内に駅がある鉄道5社に対して、乗客1千人につき年間740円を課税する法定外目的税で、新年度から実施の方針だった。
     しかし、この税金徴収に反発しつつも鉄道5社が最近になって、駐輪場用地の無償提供などを提案し、これが整備目標の自転車の半分以上を鉄道会社の提供用地で整備可能となった事から区も方針転換の可能性を示唆したらしい。
     なんだ、やりゃあ出来るんじゃん。
     でも、駐輪場の運営者とか担当者も、ちゃんと“整備”してくれないとね。
     うちの最寄り駅の駐輪場なんか、千円札を出す程度で怒鳴る、ものすごく感じの悪い人が経営してて、使いたくないんだよね。
     なのに周囲の土地を持ってる地主なもんだから、選択肢が無い。 
     陸上自衛隊第1空挺団所属の2等陸曹が、万引きで警察に検挙され、停職40日の懲戒処分を受けていた事が分かったというニュース。
     この2曹、「家族の反対にあい、イラクに行きたくなくなったからやった」と供述してるらしい。
     まぁ、派遣には本人と家族の同意を求めていて、強制する事はないというのがタテマエだとは分かるけど、職業を選んだのは自分でしょ。
     自分で選んだからこそ、自衛隊員には感謝する。
     それがこんな、中学生が学校に行きたくなかったからみたいな方法では、同情もできません。
     せっかく自衛隊員なんかだから、武装蜂起とか、もう少し大きな問題にすれば評価もできるのに。
     とか思ったら、こんなニュースも。
     今朝の9時20分頃に、兵庫県福崎町大貫の中国自動車道上り線で、大型トラックが陸上自衛隊のトラックに追突し、車外に放り出された陸士長が死亡したという。
     事故の状況は、陸自隊員約20人がトラックなど計4台に分乗し1列で走行中に、大型トラックが車列に割り込もうとして陸自の先頭車両に追突し、追突された陸自トラックがガードロープを突き破り、道路沿いの建物に衝突したのだとか。
     うーむ、自衛隊の車列に割り込みをするとは。
     舐められてますな、自衛隊。
    ≪育児日記≫
     今日は“猫の日”だった。
     テレビでもさかんに猫の映像が映っていた。
     次郎にそれを見せながら、「ネコ、ニャンニャン、可愛いねぇ」と言いながら教えてると、指差しながら次郎も「ニャンニャン」と少しは言葉を話すようになったみたいだった。
     次郎は、たぶんこちらが言ってることで、だいたい半分くらいは、分かるようになったのかなと思うけど、もっといろいろお話ができるようになってもらいたくて、このごろ絵本の読み聞かせなど意識してするようになった。
     特に『2才だもん』という、前に義母が買った本を見せていて、最近では、それを次郎が読んでと持ってくるようになった。
     ………猫の言葉を教えてどーする(笑)
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    ◆2月23日(木)/2006年◆
     いけねぇ、タカラはトミーと合併して昨日で上場廃止だったんだ。
     株を売っておくのを忘れた……。
     一応、合併だから新会社のタカラトミー(ネーミングンスが先行き不安にしてくれる)の株に自動的に交換されるものの、合併発表時の株価は、トミー1,921円に対して、タカラ495円だったから、交換比率が1:0.178なんだよなぁ。
     交換後にすぐに売るか、それとも合併後の新製品発表に期待して持っておくべきか、迷うなぁ。
     関節痛の相談で患者さんが来店。
     痛み止めとして使うのには麻杏よく甘湯(まきょうよくかんとう)が適している。
     しかしお話からすると、中長期的に治そうと思っているようだったので、疎経活血湯(そけいかっけつとう)の方を使ってもらう事にした。
     午後に広報部会に出席。
     編集作業を簡略化しているので、以前よりはだいぶ楽になった。
     時間的に、雑談する余裕もできた。
     雑談は、次の企画を立てたりする時に重要な時間である。
     その中で、子育てに関する講演会の話が出たので、私からは昨年の汐見氏の講演会のような、内容はともかく聞く側の態度が好ましくないのは今後の課題ではないかと話した。
     (2006年1月11日の日記参照)
     そりゃ私も、早期教育に躍起になっている親の様子などを知るにつけ、「おかしい」とは思うけれど、自分と違う子育てをしている人を笑う資格は無いだろう。
     早期教育の成果も弊害も、まだ研究途中で、単に「自分が未経験」だとか「自分の理解の外」でしかない訳で、テレビのワイドショーなどで観て無責任に笑うのなら良いとしても、わざわざ講演会にまで足を運ぶという事は少なからず興味があり、自分や世の中の子育てに役立てたいと思って参加しているはずと仮定すれば、他の教育の例は笑うような話ではないと思う。
     事務局長のK氏は、汐見氏は机上の研究にとどまらず実践していると言っていたけれど、実践をしている人ほど、自分の活動に自信があるものだから、他の子育て方法を見下す傾向が強い。
     私は、その人間性の方が信頼できない。
     八味地黄丸(はちみじおうがん)を買いに患者さんがいらした。
     以前に前立腺肥大の治療に病院から処方されていたそうで、念のために現在の状態を尋ねて確かめておく。
     結構、乱発されやすい漢方薬なので。
     一つの目安は口の渇きと、上半身ののぼせ症状。
     この場合の“のぼせ”といのは、本当の熱ではなく虚熱による“のぼせ”である。
     ところがこれを、本当に上半身に熱が篭っているような人にも処方されて困る。
     熱を出す元があって発熱するのと、冷やす作用のある水分が不足して発熱するのとでは当然ながら治療法も異なるのに。
     今回の患者さんは適応するようなので、そのまま渡した。
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)を咳の予防にと買っていく患者さんが、このところ多い。
    「咳には麦門冬湯を」と勧めてきた成果もあるだろう。
     特に、風邪をひいた後の肺の乾燥で咳が残ってしまい困っているという人が、一度試してみて効果を感じてくれている模様。
     次郎が、化粧水ではなくローションをドバーと出してしまった。
     ポンプ式だったのだ。
     手を差し出して拭いてくれという仕草。
     それが理解できるなら、イタズラしないというのも理解してくれんかな。
     昼間の暑さが嘘のよう。
     風がだいぶ冷たくなり、天気予報では明日、雪がチラつくとか言っていた。
     シャッターを下ろそうとすると、親子連れのお客さんがいらした。
     中学生の娘さんが風邪気味だという。
     でも熱は36度。
     ううん、平熱ではないのか。
     麻黄湯(まおうとう)地竜(ぢりゅう)を勧めた。
     レンタルしてきた『逆境ナイン』を観た。
     http://www.gk9.jp/
      
     ここのところ、ネタバレ警報を発令する必要の無い作品ばかり観ているような気がする。
     別に悪くはないが。
     そして作品自体も悪くない。
     原作漫画の実写映画化としては、キャスティングも構成も文句は無い。
     原作を知らずに観れば、コメディ映画として納得できるのではないか。
     日ごろ私は、映画は映画としての評価のみするべきで、原作とは別物というスタンス。
     それでも今回ばかりは思ってしまう。
    「迫力が足りん!!」と。
     キャラが宙を舞うシーンとか、バットにへばり付く男魂(おとこだま)とか、そういう所はCGやエフェクトで工夫していたが、肝心の主人公である不屈闘士(玉山鉄二)や野球を知らない監督、榊原剛(田中直樹)のセリフのシーンでは漫画的過ぎて、原作の漫画の迫力が出ていないというヘンテコな事になっていた。
     島本和彦氏の漫画といえば、その「読んでるだけなのに殴られてる」ような、ガーンとくる迫力のあるセリフの使い方が特徴なのに、それが再現されていないのが残念。
     その迫力に思わず読んでいる方が、手の甲で「んなアホな」とツッコミを入れるのではなく、裏拳で「アホかーい!!!」と叩き返したくなるくらいの迫力を再現してくれないと、原作付を映画化した意味が無いのではないかと。
     そんな不満も、先に書いたようにコメディ映画として観れば、及第点。
     特に月田明子(掘北真希)がイイ味出している。
     可愛いだけじゃない演技力も垣間見え、爆発後に髪が逆立つなんて馬鹿な姿も晒してくれて、こりゃお得。
     撮影当時は15歳だったそうだけれど、後年のブレイクは当然といった感じ。
     そういや、実は榊原が登場した時、誰だか分からなかった。
    「ココリコの遠藤じゃない方だよ」と奥さん。
     俺も思い出せん(笑)
     エンディングのクレジットを見て、田中だと分かった。
     そして奥さんの感想は、「藤岡さんが主役みたい」との事。
     いや、ホントにそう思う。
     校長先生の役が藤岡弘、氏で、完全に特別扱い。
     そうそう、島本先生が試合の解説者として出演してます。
     アニメ版の『炎の転校生』と同じ役どころ。
     あのテンションを観れたのは嬉しい。
     それだけに、作品にあのテンションが足りなかったのは、やっぱり惜しい。
     島本先生が発行した同人誌では、企画が通るまでの話が面白く描かれていたな。
     それこそ、映画の本編よりも面白いくらいで。
     監督は『海猿』の羽住英一郎氏。
     http://www.umizaru.jp/
      
     当初、『逆境ナイン』なんてマイナーな漫画の映画化など認められないとプロデューサーに蹴られ、「これが逆境だ!!」と逆に燃えたとか。
     ところが芸能界に隠れ(?)ファンがいて、映画化するなら自分も出演したいと名乗り出る人がいたり、協力したいという申し出があり、映画化のゴーサインも出ていないのにプロデューサーに「キャストが決まりました」なんて報告するシーンは、誇張だとしても面白い。
    「な、なんで許可してないのに出演者が決まってるんだよ」
     果ては、正式には決まっていないうちに原作者の島本先生に、映画化が決まったかのように挨拶に行ってしまうというエピソードに、島本先生の漫画みたいだと笑い転げた。
     後で調べたら、増ページ版がDVDのスペシャルエディションに特典として付いていて、本編も未公開シーンが足されているというのが分かった。
     うー、欲しい!!
     でも、なんかメーカーの策略にノセられてるかのようで嫌。
     どうしよう………。
     
     ところで、『クレヨンしんちゃん』が、中学生の公民の教科書3冊に採用される事が決まったそうだ。
     載るのは、帝国書院、東京法令、扶桑社の3社で、帝国書院の『社会科 中学生の公民』では、家族構図の解説ページに『ちびまる子ちゃん』と並んで掲載されるとか。
    「子供に見せたくない番組」のワースト1にも選ばれたのに教科書に載るというのは、ファンでもないのに嬉しいと少し思ってしまう。
     ただ、あくまでアニメ版が載るという事らしく、毒のある原作版は駄目なのねと寂しくもあり(笑)
     チャットでは、久しぶりに女子大生のRちゃんとお話。
     もうすぐ卒業だそうだ。
     ふえー、中学生の頃から知ってるけど、なんか驚くなぁ。
     メールで最近の写真を見せてもらう。
     可愛く育っていて、宜しい(^-^)d
     は、裸は……(´¬`)?
     と言ってみる。
    「好きな人以外に見せたらだめ」との返事。
    「ぎりぎりセーフやよ(・∀・)」と付け足されたが。
     なんだよ~、ギリギリかよ~(/_;)
    「あの頃は、やっかいな人を好きになったなぁ」って思ったそうである。
     もう3年以上前の話。
     でも、「やっかい」とはナンジャラホイ?
     訊くと後悔するか(笑)
     でも訊いてみた。
     すると、「ほかに女がいるからに決まってます(笑)」と言われた。
     今は減ったぞ~。
    ≪育児日記≫
     今日は、いきなりグリーンセンターに午後から行きたくなったので、友人を誘う電話をしたら、何か忙しいらしくって断られてしまった。
     だから、その辺を散歩でもしようと思い次郎を連れてった。
     マルエツにも寄って買い物をしたりした。
     次郎は、ほんとに車とか好きで、駐車場があるとすぐにそちらの方に行ってしまう。
     そのつど私は、肩を落としながら「ハーア」と溜息をついてしまう。
     なかなか目的地には着かないしで困ってしまう。
     けど天気は良かったので、まぁ少しは気分転換にもなった。
     帰ったら掃除しようと思い、少しはハリキってしまう自分に気がついた。
    //////////////////////////////////////////////////////////////////////

    //////////////////////////////////////////////////////////////////////
    ◆2月24日(金)/2006年◆
     午前中は、運営会議に出席。
     中高生の活動に参加できない人のフォローをどうするか。
     もう少し小さい単位で活動しても良いのにと思う。
     私が中高生サークルを率いていた頃には、仲間を増やす事が目標だったけれど、中高生のメンバーが増えた今は、少人数の単位に分かれて小回りが効くようにするのも必要だろう。
     でないと、学校の部活や塾などで活動に参加できない子は、どんどん目が届かなくなり、繋がりが薄れてしまう。
     昼食に、奥さんに頼まれ『モスバーガー』を買って帰る事にした。
     私は、ライスバーガーのカツカレーを。
     今まで無かったのが不思議なくらい。
     マンションに帰ってから食べたら、これが大正解。
     定番メニューに残ってくれるといいな。
     海外からの注文を本格的に受けるようになり、ポツポツと入る。
     しかし、発送するたびにドッと疲れる感じ。
     そして、無事に届いてくれと祈るばかり( ̄人 ̄)
     引ったくりに遭ったという患者さんからの相談。
     幸い何も盗られなかったが、鞄を勢い良く引っ張られたせいか、首の筋を違えてしまったらしいとの事でお気の毒。
     五積散(ごしゃくさん)を試してみてもらおう。
     むち打ち症に使う事もあるので。
     次郎が、店の電卓を床に投げつけて壊した。
     ここぞとばかりに叱る。
     さぁ、泣けΨ(`▽´)Ψ
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)を買いに高齢の患者さんが頻々。
     やはり、ここのところ冷え込んで空気が乾燥してるせいだろう。
     葛根湯(かっこんとう)を買いに患者さんが来店。
     風邪の初期という事だったが、寒気も無い熱感も無い頭痛や頭重も無いの無い無い尽くし。
     唯一、咽喉が少し痛い感じと、痰が絡むという症状があるという。
     むっ、それだと葛根湯は熱の発散のために体内を乾燥させるから合わないかも。
     麦門冬湯ではいかがでしょう。
     しかし、前に効いたからと葛根湯を求められる。
     うーんうーん、いいのかなぁ。
    「そんなに悩まなくていいよ」と言われた。
     いやぁ、そうもいきませんし(^_^;)
     結局は葛根湯を買っていかれた。
     心配だ。
     ライブドアの堀江貴文前社長が自民党の武部勤幹事長の次男への3千万円の送金を指示したとするメールの問題で、議員辞職の意向を示していた民主党の永田寿康衆院議員が過労で入院したというニュース。
     雲隠れするのに入院なんて、そんな漫画みたいな事を(笑)
     自民党の常套手段を民主党がするとは。
     お株を奪ったね。
     民主党の執行部は、辞職問題を先送りして批判の沈静化を図りたい考えのよう。
     うーん、命が危ないんじゃないかね永田議員。
     このまま消されちゃうんじゃあるまいか。
     病院に刃物を持った男が乱入してくるとかして。
    ≪育児日記≫
     今日は、旦那が午前中に出かけたようで、モスバーガーを買ってきてもらった。
     モスチーズが食べたかったので、それを頼んだ。
     でもって次郎って、けっこうファーストフード系も大好きみたいで、ほうっておくとポテトなんかいっぱい食べちゃうんだよね。
     油っこいものばっか……。
     誰に似たのだろうと思う。
     それを発するといつも旦那が、「オマエだ」とか言う。
     でも、やっぱりオイシイから仕方ないよねーとも思う。
     そんなこんなで、次郎は私のそばでニコニコとしているので、コイツ何を考えてんだか……と思ったりすることが、このごろ多くなったりしてるのだった。
     ………モスバーガーが美味しい事に異存は無いが、化学調味料の味と天然の調味料の区別はつけよーよ。
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  • ≪通巻0262号≫
    「いつもの事」と平常心を持とう/頭痛に使う漢方薬も多し/子供の事を考えれるのであれば

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      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                    ≪通巻0262号≫
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※1月7日(土)……「いつもの事」と平常心を持とう
    ※1月8日(日)……頭痛に使う漢方薬も多し
    ※1月9日(月)……子供の事を考えれるのであれば
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆1月7日(土)/2006年◆
     朝起きたら、見事に咽喉が痛い。
     奥さんは、私のイビキがうるさかったという。
     ありゃ、それほど扁桃腺が腫れてるのか。
     今日は、Webラジオの収録があるのに~。
     桔梗湯(ききょうとう)響声破笛丸(きょうせいはてきがん)を飲み、ついでに現代薬の消炎鎮痛剤も飲んだ。
     どれか効くだろうというヒドイ飲み方。
     いつもは昼食を兼ねて打ち合せをするので、急いで出たつもりなのだが、遅れそうなためスタッフにメールを入れた。
     すると、スタッフのM嬢から、時間が変更になったはずと知らされた。
     あう、それは知らなかった(;´д`)
     スタジオのレンタル時間に集合という事なので、JR新宿駅南口の『ファーストキッチン』でブランチを摂る。
     昨夜書き上げた構成台本に目を通して、ネタの優先順位をチェックしたりしていたら、結構時間を潰してしまった。
     用意した構成台本のネタも、スタジオ入りする前に何か面白い事があれば差し替えてしまうのだが。
     それでもまだ少し時間に余裕があったから、『ヨドバシカメラ』のホビー館に立ち寄った。
     ここでも何かネタが拾えるかもしれんと自分に言い訳。
     そしたら、面白そうな物を見つけて購入した。
     『おふろDEレール』というオモチャ。
     
     お風呂にレールを浮かべ、そこにゼンマイ仕掛けの車両を1輌だけ走らせて、なんの意味があるのか。
     その無意味さに惹かれたのだ。
     おそらく、これを開発した人は、普通のプラレールを風呂に浮かべてみたりしたのではないだろうか。
     オモチャを買うのに、次郎へのお土産という言い訳も成り立つのだが、対象年齢がまだ達していない。
     私が楽しみたいだけ(笑)
     この後の収録でも使わなかったから、本当に自分の楽しみのためだけになってしまったヽ( ´ー`)ノ
     そんな訳でスタジオ入り。
    「本年もよろしくお願いします」と挨拶。
     構成台本に目を通してもらい、予定していた話をバッサリ切ったり、その場で出たネタを拾ったり。
     それでも、喋り始めたら、また変わる。
     それから、収録の合い間には今後の打ち合わせの事も少し。
     スタッフの中で仕事が代わる人がおり、収録のスケジュールを調整しなきゃならない件や、スタジオも新宿メインで使っていたが、違う場所も探しましょうというような事を。
     今日は、月初めで病院も営業しているため、私は収録後に急いで薬局へ。
     慌しく別れる事になり、話を持ち越しにせざるをえなかったのが残念。
     高齢の母親の相談で、お客さんがいらした。
     疲れやすいという事で、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を案内した。
     しかし、詳しくお話を訊くと、手足が相当に冷えている様子。
     そうであれば、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)も良いかもしれないと勧めたところ、とりあえず両方試してみるという事でお買い上げいただいた。
     S子さんからメール。
     閉店時に、店に押しかけようと皆で画策しているという。
     まぁ、いいですけど(笑)
     排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を買いに、患者さんが来店。
     歯茎の腫れに良く効いたと気に入ってもらえた模様。
     でも、歯科医には足を運んで下さいね。
     そして、本当に友人たちが押しかけて来る。
     閉店時間なのでシャッターを下ろし、血流計で測定したり、ワイワイと。
     昨年入院もしたK氏が極めて正常な結果が出て、Iちゃんが「納得いかな~い!」と。
     しかし、Iちゃんの“元・彼氏”と“元・彼氏だったかな”と“現・友達以上”と“現・不倫相手”が一堂に介するというのは、なんのドラマの脚本だよ(笑)
    「男が途切れないねぇ」とは皆の見解。
     皆で夕飯をと、『ビッグボーイ』へ移動。
     車組と電車組がおり、電車組は歩きで、私は自転車で。
     『ビッグボーイ』に到着すると、先に着いていた車組が予約を入れていたようで、中に入ろうとしたら携帯電話が鳴った。
     表示を見ると、自衛隊員のS氏から。
     私は基本的には携帯への電話は出ないで、留守録にメッセージが入っているかどうかで重要度を確認してから折り返しなのだけれど、S氏からの電話は入った時に出ないと、今度いつ繋がるか分からない。
     案の定、電話に出たら豪雪地帯への救援のために待機命令が出て、数日後に出動だとの事。
     S氏の弁によれば、「待機命令が禁固刑で、出動命令が懲役刑です」と。
     幸い日本の自衛隊には銃殺刑が無いから、しようと思えば脱走もできるんですが、自衛隊法が改正されたらどうなるかなんて馬鹿話もしつつ、お互いの近況報告などを。
     そんな電話をしている間に電車組も到着したのだが、そのまま話し続けた。
     部隊が移動したりすると、電波が届かなくて携帯電話もメールも使えなくなるので、ホント話せる時に話をしないと。
     電話を切って店内に入ったところで、ちょうど席へと案内される事に。
     8人の大所帯で席が確保できて良かった。
     ワインを飲みたいなと思ったものの、実は体調がまだ万全ではなく、I氏に一緒に飲みませんかと持ちかける。(体調が悪けりゃ飲むな)
     ところが、注文したワインが来なかった。
     食べ物は揃ったところで店員が伝票を持ってきて、「ご注文の品は以上でお揃いでしょうか」ともなんにも訊かずに、無言で置いていった。
     この段階でカチン。
     まぁ、いいんである。
     注文を忘れられるのは1回や2回じゃない。
     注文したデザートが来ないまま閉店時間になって、危うく追い出されるところだった事もある。
     いちいち腹を立ててたら、気分が悪い。
     売り忘れられた商品は、買わなければいいだけの事。
     そう思っていたら、周囲も来ていない事に気づいてしまった。
     で、気を利かせてくれて店員さんに声をかけてくれたのだけれど、もう食べ終えちゃったし今から飲んでもなんだから断った。
     そもそも、注文した品が揃ったかどうかを確認もせずに伝票を置いていったのが手抜き。
     それで、わざわざ忘れられた物を買って儲けさせてやる謂れは無い。
     そしたら、さきほどの伝票を置いていった店員さんが謝りに来た。
     コレ自体は当然の良い対応。
     しかし、ここでマトモに応じると説教モードに入ってしまい、ますます泥沼なんて事に。
     私1人の時には構わないけれど、他に人がいる時に面倒は避けたい。
     ついて出た言葉が、
    「いいです、“いつも”の事ですから」と一言。
     いかん、かえってイヤミになってしまったσ(^◇^;)。
    「あ~」と周囲からの声。
     なんか変なスイッチが入ってしまい、皆には申し訳ない。
     皆と別れて、夜になってからチャットに入ると、一部の人はそろそろ帰り着いたくらいの時間。
     I氏が入ってきたので、先ほどはすいませんと言っておく。
    「何をそんなに気にするので」とI氏に訊かれる。
     いや、ホントに回数が多くて(^_^;)
     黒焦げのハンバーグがなんの疑いも無く出されたり、奥さんが熱いコーヒーをかけられたり、相性悪いんじゃないかと思えるくらいで。
     S子さんからは、「じゃあ次回は違う店に行きます~?」と言われたけれど、これはもう自分が呼び込んでるんじゃあるまいか。
     今日行った店の隣にある『おたる』という回転寿司じゃ、ネタがことごとくシャリの横に落ちてるのが続けて出たり、斜め向かいの『サイゼリヤ』でも注文忘れは当たり前だし、近くの『ジョナサン』じゃ8回行って注文を忘れられなかったのが2回だけだったり。
    「あのエリア自体、何かあるのかも( ̄□ ̄;)!!」とI氏には驚かれる。
     天然全開ネタの宝庫のS子さんにすら、「埼玉県民特有とか?」などと言われる始末(苦笑)
     おそらくは、単純にバイトの回転が早いだけだど思うんだけど。
     メチャクチャ良い店員が入る時もあるので。
     どこの高級レストランだよってくらいの人が(笑)
     まぁ、アルバイトは臨時雇いみたいなものではあるけれど、そういう良い人材を確保して残しておけないとしたら、会社にとってはモッタイナイ話だと思う。
    ≪育児日記≫
     今日は、旦那がどこか出かけたらしく、いなかった。
     体調は良くなさそうなのに、付き合いは欠かさない人なんで、具合悪くても行くのよね。
     それで、たぶん疲れてるんだろうと思う。
     私は次郎とマンションにいた。
     少し掃除したりしていた。
     次郎も風邪がまだ治らないようなんで、部屋も綺麗にした方がいいと思った。
     布団もベランダに干したりした。
     そんな時は、1人で遊んでくれるので、前に比べてずっと楽にはなった。
     午後から少し薬局にも顔を出した。
     次郎を散歩させて休憩するために薬局に行き、私はコーヒーを飲んだりした。
     次郎にも、麦茶なんか飲ませて落ち着かせた。
    //////////////////////////////////////////////////////////////////////

    ◆1月8日(日)/2006年◆
     う~、咽喉が痛い。
     外から触ってみても腫れてるのが分かる。
     咽喉がせばまって息をするのも苦しい。
     そして、そこはかとなく吐き気も。
     昨日、ワイン飲まなくて良かったね(笑)
     柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)桔梗石膏(ききょうせっこう)を飲んでおく。
     桔梗湯(ききょうとう)に冷やす作用の強い石膏が入っていて、効き目は確か。
     ただし、私のように胃腸が弱いと下痢しやすいので経過観察を慎重に。
     旦那さんの相談で、お客さんがいらした。
     脳梗塞で倒れて、言語障害と左半身が麻痺しており、病院での治療の他に漢方薬を試したいとの事だった。
     しかし、脳梗塞という明確な効能を提示している漢方薬など無い。
     それに、おそらくは血液関係の薬を使っているはずだ。
     服用している薬について尋ねてみたが、ちょっと分からないという。
     ううむ、困ったな。
     食欲はちゃんとあり、リハビリにも積極的に取り組んでいるらしい。
     体は丈夫なんですね。
     それでしたら、漢方薬ではありませんが、健康食品の錦上四川富貴廣(きんじょうしせんふうきこう)を試されてはいかがでしょう。
     成分の1つ田七人参は、血栓による脳梗塞にも効果が期待できるとされています。
     お昼に奥さんが来て、『ジョナサン』に行きたいと言い出す。
     私としては、昨日があんなだったし、食欲も無いから嫌なんだけどな。
     でも、昨日ビッグボーイに行ったのを「ズルイ」と言われては、連れてかない訳にもいかず。
     先に次郎を連れて行かせ、やむなく後から出かけて、私は紅茶だけを注文。
     店員の女の子の話し方が、語尾上がりで、やけに強く聞こえる。
    「~ですかぁ?」と。
     なんだよ、注文しちゃ悪いかよ、という気分になる。
     だから、その喋り方は損だよと思ったけれど、ああ“ツンデレ喫茶”だったら、こういう喋りの子がメインになるのかと思ったり。
     顔は可愛く、これは案外ハマる男がいるかもしれん(笑)
     そうそう、以前に“ツンデレ喫茶”のネタとして、お客の来店頻度を情報カードで管理して、最初の頃はツンツンした態度で接客し、来店頻度が増えると甘えた態度で接客するというのを考えたのだけれど、本当(?)のツンデレ好きには、それでは駄目なんだそうな。
     なんの書籍で読んだのか失念したが、例えば形を崩したハンバーグを持ってきて、「これさっきアタシが間違えて床に落としたのを踏んづけちゃったんだけど、食べてくれますゥ?」くらいでないと、ツンデレ好きは喜ばないと。
     うーむ、深い。
     私は次郎を連れて店に戻り、奥さんは洗濯物を取り込みにマンションに帰った。
     頭痛の相談を患者さんからされ呉茱萸湯(ごしゅゆとう)が思い浮かぶが、詳しく尋ねると慢性的な偏頭痛とも違い、どうやら風邪のようだ。
     それなら葛根湯(かっこんとう)の方が合いそう。
     しかし、肩こりなどは無いらしく、川きゅう茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)の方が、なお良いかと思い案内した。
     川きゅう茶調散は他に、ストレス性の頭痛にも効果がある。
     発送する商品の集荷に、日通ペリカン便のドライバーが来た。
     荷物の箱には、いつも発送伝票をセロテープで添付するだけで直接は貼っていない。
     そしたら今日は、「こうやって伝票を貼っておいてね」と、普通に箱の上部に貼ってみせてドライバーさんに言われた。
     いや、前はそうしてたんですけどね、他のドライバーさんに貼り方をゴチャゴチャ言われてから、お任せする事にしたんですよ。
    「そういうことを言うドライバーがいるの?」
     いるんですよ。
     おそらく、トラックの荷台から自分が取り出すいやすいようにしたかったんでしょうけど。
     姉の旦那さんの頭痛の相談という事で、お客さんが来店。
     交通事故に遭ってから慢性の頭痛持ちなのだが、バファリンなどの鎮痛剤が合わないので漢方薬をと頼まれる。
     しかし、交通事故そのものは20年以上前だとの事。
     詳しくお話を訊いてみたら、最近に肺の手術をしたらしい。
     むしろ、そっちの方が影響しているのではないか。
     五積散(ごしゃくさん)をと考えたが、しかしやっぱり主訴の方が大事と思い直し、まずは呉茱萸湯から試してもらう事にした。
     お母んが商店会の新年会に出かけた。
     19時を過ぎた頃から、だ~れも来ない。
     店の前の通りもシーーーーーーーーーーーーーンと静まり返っている。
     気が抜けたのか、具合が急速に悪くなって奥の座敷でゴロリ。
     そのまま、結構深く眠ってしまった。
     一応は、お客さんが入ってきたら音で知らせてくれる報知機をセットしておいたのだけれど、本当に誰も来なかったようだ。
     起きたら、とっくに閉店時間を過ぎていて慌ててシャッターを下ろした。
     しかし、後はゴミをまとめて帰るだけなのだが、なんだかその力が湧かず、また横になってしまった。
     そしたら、シャッターを叩く音が。
     店を閉めた後に患者さんが来ることも珍しくなく、「はーい」と開けたら、商店会の人たちが。
     お母んが新年会で酒を飲んだら酔いが回り過ぎたらしく、送ってきてくれた様子。
     お手数をおかけしてすいません。
     自転車まで、引いて持ってきてもらってしまった。
     お母んの肩を抱いて、奥の座敷へ連れて行くと、そのまま寝てしまった。
     あうっ、これじゃ帰れないじゃないですか(^_^;)
     やむなく、パソコンでの事務作業を進める。
     2時間ほどして目を覚ましたお母んが、五苓散(ごれいさん)を欲しいというので渡す。
     吐き気がするのか。
     それから、実家に電話して弟に、お母んが酔い潰れてるから夕飯は冷凍食品を温めて食べるように伝えた。
     それも、お母んに頼まれたので。
     私の弟は、大変素直で良い子に育ったため、二十代後半になっても、指示をしてあげないと何も食べないという事があるのだ。
     カップラーメンくらい作れよと思うのだが。
     6日に仙台市の『光ケ丘スペルマン病院』から連れ去られた生後11日の男児が、仙台市内の病院で発見され無事に保護されたというニュース。
     報道によると、7日には院長宛に男児の解放と引き換えに現金6150万円を要求する脅迫文が朝日新聞系列の販売店で見つかり、身代金目的の営利誘拐となったらしい。
     それで、途中から報道される事柄が同じような内容の繰り返しになったのか。
     報道協定というヤツで。
     犯人も逮捕され、50代の自称貿易商の男と30代の女の妻、そして手伝いとみられる男の3人組。
     だからさ、営利誘拐は成功率が低いんだってばさ。
     直接関係の無い相手を脅迫するというのはアイデアの1つとしては面白いけれど、連絡や受け渡しで警察と接触する機会が増えるから、その点をなんとかしなきゃ。
     それに、なんだその中途半端な金額は(笑)
     しかも、「6000万とその上に20万入りの封筒が5枚、10万入りの封筒が5枚」と細かく指示してあったらしい。
     過去の新生児連れ去り事件が、新生児そのものが目的だった事からすると、今回は危ないと思っていたのだが、まずは良かった。
     なにしろ、乳幼児は手間がかかる。
     これほど連れ去るのに不都合な人質は無い。
     身代金の受け取りを諦めて、ちゃんと返したのは評価してやるけど。
     一方で、なんだ身代金目的かよ、とガッカリもした。
     どーでもいいのだけれど、新生児を狙った身代金目的誘拐・略取事件は実に30年ぶりだそうな。
    ≪育児日記≫
     今日は天気も良かったし、何か外食したい気分だったので、お昼頃ジョナサンに行った。
     旦那は体調が最悪らしく、後から来てドリンクしか頼まなかった。
     私と次郎は先に注文してて、次郎にはお子様セットのパンケーキを頼んで食べさせた。
     しかし食べる時、ベタベタにそこら中してしまうので、とても大変だった。
     手は、もう手づかみで食べようとするので、ものすごいことになる。
     私は、近くの皿とか次郎が下に落としたりしないように気を配るので、何か食べた気がしなかった。
     旦那は、物も話せないほどに咽喉が腫れてるらしく、いつもより無口なんで、次郎は何かいつもと違う雰囲気を感じ取っていたらしくって、すぐに泣いたりした。
     ちょっと情緒不安定になっていたみたいだった。
    //////////////////////////////////////////////////////////////////////

    ◆1月9日(月)/2006年◆
     いったん寝たはずなのに、次郎が例によって大泣きして一緒に目を覚ました。
     奥さんがオッパイをあげようとするが、それでも泣き止まず。
     何時なのかと思ったら、まだ夜明け前の4時。
     そしたら、奥さんが「お腹が空いた」とか言い出した。
     なんだかなぁ。
     即席のヤキソバなんかはあるが、オニギリが食べたいとか。
     まぁ、私も起きてしまったから何か食べるかな。
     仕方なく、近くのセブンイレブンでオニギリとヤキソバを購入。
     それと、キリンビールが焼き物のタンブラーとセットで売っていたので、それもついでに。
     帰って食べ始めると、次郎が手を伸ばしてくる。
     なんだよ、オマエもお腹が空いてるのかよ。
     オニギリを少し分けたら、バクバクと食べ始めた。
     う~ん、夜中じゃないけど食べさせていいのかしらん。
     私も、こんな時間にビールを飲んでて良いのか。
     まだ、咽喉が腫れてるんですけど。
     食べ終えたら、次郎はアッサリと寝入ってしまった。
     携帯が鳴って起こされる。
     もう、だいぶ日が高くなっているようで、カーテンの隙間からは太陽光がサンサンと。
     電話は薬局からで、処方箋を持った患者さんが来たのだが、パソコンへの入力ができないらしい。
     5分で着替えて駆けつける。
     朝食を食べていなかったため、お昼を兼ねて八宝菜を食べる。
     今日は、ワイドショーはやってないのか。
     慌てて来たわりには、その後は1人しかお客さんが来ないまま。
     夕方近くになって、やっと患者さんが続いて来たり。
     続いては来なくていいんだがなぁ(笑)
     腰痛の患者さんが、痛いというより痺れる感じがするというので、疎経活血湯(そけいかっけつとう)を案内した。
     補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を買いに、お客さんが来店。
     先日、高齢の母親が疲れやすいという事で案内したのだが、良い感じなので、しばらく続けてみると。
     それから、冷え症という事で勧めた当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)を飲ませてみたら、本人は温かくなったと言っているそうだ。
     服用時の様子のメモをつけているそうだから、経過が分かりやすいかも。
     他の患者さんにも真似してもらいたいところ。
     宅配便で米が届いた。
     お母んや親類が、新潟の農家に注文してある物で、うちはそのお裾分けを貰っている。
     本当は明日到着のはずだったのだけれど、大雪で到着が遅れるのを心配して早めに送ってくれたらしい。
     電話で軟膏の相談をされ、けっこう強い薬を求められる。
     処方箋が無いと売れない薬である。
     とりあえず、詳しいお話を聞くために店に来てもらうよう勧めた。
     そして、店にいらしたので詳しく聞くと赤ん坊が痒がっているという。
     で、前に自分が皮膚疾患で病院にかかった時に処方された痒み止めを使っていたのだが無くなったので、同じ物が欲しいという。
     しかし、その現物を見せられてギャッ!!Σ( ̄□ ̄;)
     ステロイド軟膏である。
     それも、一番強い物から数えて次に強いとされる物。
     そんな物を赤ん坊に使ってはイケマセン。
     もちろん使う例もあるのだけど、それは医師の診察を受けて、他に選択肢が無い場合に、仕方なく使う物で。
    「子供が可哀想だからさぁ」
     その気持ちは分かりますが、子供の事を考えれるのであれば、こんな強い物を使う方が、後で可哀想な事になってしまう。
     薬物性の皮膚炎にでもなったら、後は有効な塗り薬は無くて、むしろ痒みに対する興奮を抑えるための精神安定剤を飲ませるくらい。
     とにかく、弱くて肌に優しい物を勧めて、無理やり納得(?)してもらう。
     それに、患部の状態を聞いた限りでは、うちの次郎の湿疹よりも軽いみたいだし。
     双参(そうじん)を買いに患者さんが来店。
     まだ家にあるにはあるものの、用心のためにと。
     年初から疲れて倒れると大変ですからね。
     患者さんが、「風邪薬を下さい」と入ってくるなり言って総合風薬を手にされた。
    「初期ですか?」と尋ねるが、「そう」としか答えてもらえず。
     念のため、もう少し情報をと思い症状を訊くと、すでに熱が出ているようだ。
     熱が出てきているのでは、もう初期じゃないです。
     うーん、麻黄湯(まおうとう)地竜(ぢりゅう)の組み合わせが良いんだけどな。
     しかし、希望された物を売らない訳にもいかないので、総合風邪薬を渡した。
     朝日新聞の読者投稿欄『声』を読む。
     野菜を包むセロハンなどは、資源の無駄なうえ、余計な手間をかけさせて価格を高くしてるという批判。
     曲がった野菜や泥がついていると売れないというのは、私も嘆かわしいと思う。
     しかし、無駄の価値も無視できない。
     セロハンを作り、それで生計を立ててる人もいるのだ。
     文中ではビニール製品がリサイクルされている事は認識しているようで、それならば、そういうところまで考えて欲しいとも思う。
     無駄を省いて“仕事”を減らしていく事をつきつめたら、それこそ経済格差が広がるというもの。
     他には、憲法9条の改正について。
     私も、この条文は誇り高いと思う。
     一切の“国家間”の戦争の放棄。
    「カッコイイ」ではないか。
     しかし、戦争が国家間のものでなくなってしまった事は考えなければならないのが現実。
     それに、護憲派の「9条があるから日本は戦争に巻き込まれなくて済んだ」という考えには賛同できない。
     あまりに能天気に過ぎるように思えて。
     例えば湾岸戦争の時、日本は人を出さない代わりに1兆円以上を拠出した。
     それだけの予算を、医療費など福祉に使っていれば、どれほどの人が救われたか。
     目に付くところで人が死ぬのは嫌だけど、知らないところで死ぬ分には構わないと言ってるようなものにしか思えないのだ、私には。
     ネットニュースでは、「お腹に来る風邪」と呼ばれる感染性胃腸炎が急増中だと取り上げていた。
     私も年末から年始にかけてなったのは、コレかもしれないアレである。
     感染性胃腸炎は、腹痛、下痢、嘔吐、発熱が主な症状で、原因はウイルスや細菌、原虫など多岐に渡る。
     しかし、今の時期はノロウイルスが大半を占めるとされており、昨年暮れから今年の年始にかけて広島県の特養施設で入所者7人が死亡したのは、このノロウイルスによる集団感染だったとされる。
     このノロウイルス、やっかいなのは寒いほど長生きすると考えられている点。
     通常は、適切に水分補給をすれば1日程度でも回復するほどで強くないものの、そんな訳で感染する可能性は高いため油断できない。
     そして気をつけなければならないのは、下痢をした時に下痢止めを飲んではいけないという事。
     そもそも嘔吐や下痢は、体内から不要な物や毒となる物を緊急的に体外に出そうとする自己防衛機能の一つ。
     それを強制的に止めるという事は、原因となる物を体内に留めて症状を悪化させる事になってしまうのだ。
     漢方薬では、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)が予防と治療になり、嘔吐と下痢が激しい時には、五苓散(ごれいさんが)脱水症状を防ぐのに役に立つので、覚えておいてもらいたい。
     ………って、忘れてたんですけどね、私(^_^;)
     (2005年12月31日の日記参照)
     他に、目の不自由な人は、健常者が聞き取れる速度より2~3倍速くした音声でも理解できる事が分かったという記事を見つけた。
     漫画なんかじゃ、目の見えない剣客が気配で敵を察するなんて描写があったりするけれど、聞き取り速度が速いとは。
     その実験をしたのは、東京大先端科学技術研究センターで、パソコン上の文字を読み上げる音声合成ソフトを使い、速度を速めていったそうだ。
     内容が良く分かる最適速度でも1分当たり約700~900字、最高速度でも1分当たり約1000字以上は聞き取っておおまかに理解できたという。
     通常のソフトの初期設定は1分当たり約500字だそうだから、倍の速さな訳だが、その実験に参加した人は「このくらい聞けて当たり前と思っていた」
    とか。
     速度を変更できるプレイヤーソフトで歌を早くしてみれば分かるけど、倍速ってかなり早いぞ。
     単純に二倍で済むような速さではない。
     無意識の訓練の結果か。
    ≪育児日記≫
     今日は、世間は成人の日だった。
     また、どこかの新成人が暴れたというようなニュースが流れた。
     サスケが仲裁に入ったところもあったらしい。
     サミットに次郎を連れて行くと、着物を着た成人の女の子が何人か歩いたり、車に乗ったりしてるのを見かけた。
     天気も良くて、少し暖かかったので、次郎もベビーカーで気持ち良さそうにしていた。
     次郎はやっぱり歩きたいみたいで、薬局に行って降ろすと喜んで歩き回る。
     おなかも空いてるらしく、買ってきた御飯をすぐに食べてしまった。
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  • ≪第7回≫疎経活血湯

    漢方薬症例クイズ≪第7回≫

     実際の症例を元に、患者さんの症例データーを提示します。
     “書いてある内容”から推理して、適応すると考えられる漢方薬の名前を当てて下さい。
     基本的に当店で扱っている漢方薬としますが、解答としては必ずしも限定しません。「なるほど、その方法もあるか」と思われる解答であれば、正解とする事があります。(生薬のみや民間療法などは除外します。)
     正解者の中から、抽選で2名様に『切子タンブラーペアを進呈いたします。
     絶対の正解というものはありませんのであくまで、“あそび”として楽しんでいただければと思います。
     皆様の参加をお待ちしています。(終了しました)

    切子タンブラーペア

    kiliko.jpg (168563 バイト)

     どこか懐かしい雰囲気を持ちながら、現代的なセンスを漂わせる切子タンブラーのペアを、2名様にプレゼントいたします。

    募集期間:~7月26日(月)
    正解発表予定:7月30日(金)

    問題
     女性。43歳。
     主訴は、背中と肩のこり、痺れ感と痛み。
     体格は中肉中背で、肌に艶が無い。ややのぼせを感じる一方で貧血気味であり、疲労感があるとの事。舌は、やや白苔。
     来店時は1月で、昨年の夏に冷房の強い職場で仕事をしていて、肩から背中にかけて痺れを感じるようになった。特に左側が痺れる感じ。
     コーヒーが好きだが、お腹が冷えやすいのでホットで飲むようにしている。 
     詳しくお話を聞いた中で、数年前に卵巣を片方摘出している事を知らされた。
     漢方薬を服用してもらったところ、半年余り続いていた症状が1週間程度の服用で改善し、それからも量を減らして継続中。
     この患者さんには、どの漢方薬を選んだか?

    正解
     
    正解疎経活血湯です。
     当選したのは、以下の2名の方です。おめでとうございます。
      ※ともっちママ様…選んだ理由:「痺れ感と痛み」に効くのはこれだ!!と思いました。私ならこの漢方で治します!!

      正解者が1名でしたので次選の漢方薬として、婦人華を挙げられましたもんもこ様を当選とさせていただきました。正確には婦人華は漢方薬名ではなく商品名なのですが、選んだ理由が適当すると判断しました。   もんもこ様…選んだ理由:年齢やのぼせ、肩こりの症状があり卵巣を片方摘出していることから、更年期障害と思われ肩こりや貧血・冷え性・のぼせに効く婦人華が最適と思いました。

    解説
     
    さらりと書いてありますが、卵巣を摘出したという部分には注目しておかなければなりません。
     卵巣などの女性特有の器官に限らず、手術を経験している人は必ず術部がお血(おけつ)を起こしていると考えられるからです。
     その部分が女性特有の器官である事を考えると、年齢に関係無く更年期障害同様の症状が現れている疑いがあります。
     そして、そのうえで主訴を診ていくと、肩こりは肩が張るとか重いというものではなく、痺れる傾向を訴えており、これは正座をした時に血行が悪くなって痺れるというのと同じ状態なのだろうと推察できます。
     同様に肌に艶が無いという事は、血行不良である事を補強していると考えられ、のぼせがある貧血症状は、体温を一定に保つと共に栄養素を全身に行き渡らせるという働きを血液が順調に果たしていないという状態を示しています。
     これらを総合すると、お血を取り除き血流を良くする漢方薬をと考えるのは極めて適切ですが、忘れてはならない事があります。
     それは主訴として痛みも訴えており、まずはそれらの“苦痛”を先に取り除くという事です。
     漢方薬を学んでいく課程で、ついつい“根治治療”をしようとして、患者さんが今現在苦しんでいる症状を「元が治れば楽になるから」と後回しにしてまいがちです。しかし、やはり患者さんを早く楽にしてあげる方法を検討しなければならないでしょう。
     そこで、痛みを取り除くと共に血流も改善する漢方薬として、疎経活血湯を用いました。
     疎経活血湯の効能は神経痛や筋肉痛などの治療な訳ですが、その名前に血流を良くする“活血”という意味の言葉が付いている事を憶えておくと良いでしょう。

    補足
     やはり、患者が女性である事、卵巣を摘出しているという点から、婦人病疾患として解答された方が多かったです。
     代表的な漢方薬としては、次のような物がありました。
     まず加味逍遥散ですが、主に胸脇部から腹直筋上部の緊張と炎症を取り除き、血液の循環を良くする作用があります。しかし、加味逍遥散を用いる場合は、のぼせによるイライラであるとか不安感などの精神神経症状を伴う場合を目標にした方が適切だと思われます。貧血気味で肌に艶が無い点から四物湯を合方するという方法を挙げた方もいらっしゃいます。確かに四物湯を合わせると血流をより良くする当帰と、痛みを和らげる芍薬が加わるので、加味逍遥散を単独で用いるよりは良いでしょう。ただ、今回の患者さんの主訴にある痺れや痛みを取り除くのには、それでも効き目が弱いだろうと考えられます。
     当店では扱っていない漢方薬ですが、婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)という解答もありました。
     更年期障害に用いる漢方薬で、解答者の方もやはり婦人病で調べたようです。婦宝当帰膠は十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)を基にした処方で、その特徴は「血の虚」(貧血)を治し、「気の虚」(元気の衰退)を治す事だとされています。すなわち更年期障害が、著しい疲労感や精神的な落ち込みとして現れ、衰弱している場合に用いるのに適しています。今回の患者さんの場合は、そこまでの訴えは無く、また主訴の改善には適しません。
     病院で更年期障害に対して処方される事が多いのは、なんといっても当帰芍薬散でしょう。眩暈(めまい)や肩こりなど、更年期障害の不定愁訴を広範囲にカバーできる漢方薬ですので、迷った時にはまず当帰芍薬散を試してみて、それからより適した漢方薬を探すという使い方もできます。また、含まれている生薬のうち沢瀉(たくしゃ)以外は温性なので、冷え性の場合に効果を発揮します。ただ、今回の患者さんの場合は体質的に冷えやすい傾向にあるものの、のぼせも感じているので単品で用いるのは避けておいた方が無難です。
     一方、解答として挙げている人はいなかったのですが、桂枝茯苓丸も候補にはなると思われます。当帰芍薬散と同じく更年期障害による眩暈や肩こりに使われ、当帰芍薬散が適応する人とは反対に、のぼせの傾向が強い人に用います。おそらく候補として挙がらなかったのは、あくまで今回の患者さんの症状の原因は冷えにあると皆さんが考えたからでしょう。
     そこで、少々変則的ではあるのですが、冷えのある人にものぼせのある人にも、どちらにでも効くようにと開発された婦人華です。当帰芍薬散桂枝茯苓丸を合わせて、さらに通経・鎮静・鎮痛の目的で汎用されているサフランと、血液の循環を良くし、衰えている器官や組織を賦活するビタミンEを加えた製品ですので、体質と症状共に、かなり広い範囲をカバーできて便利に使用できるという点において他の処方よりも有効だと考えました。
     さて、婦人病疾患とは別に痛みを主眼に解答された中で一番多かったのは、桂枝加朮附湯でした。この漢方薬は上半身を温める力が強く、寒証者向きの人の神経痛に適応するので、候補として挙がるのは当然だろうとは思います。しかし繰り返し述べているように、お血を取り除く事を考えると、桂枝加朮附湯の生薬成分は鎮痛と温める効果のみに偏っており、また、汗の出やすい水分代謝に異常のある人や、基礎体力からして弱い人に向いています。なので、今回の患者さんのケースで当帰芍薬散と比較した場合は、当帰芍薬散の方が適応するでしょう。
     それから、 「肩こりには葛根湯」と云われるように、一般的には風邪と並んで使われる機会が多い葛根湯という解答がありました。その中には、患者さんの舌が白苔で温かい物を飲みたがるのは寒証だと読み、身体を温めて肩から背中にかけての強ばりにも効く物として葛根湯を推挙された方もいらっしゃいました。解説で書いたように、患者さんの症状を早く取り除くという観点から見れば、葛根湯は臨床的にも服用後の効果の発現が30分前後と早い事が証明されているので間違いではないのですが、一方で、どちらかというと急性症状の初期にこそ有効であるものの、今回のように中長期化している症状に対しては効き目が弱いという報告があるため、候補からは除外されます。葛根湯の効能にある肩こりなどは、風邪などの急性疾患による随伴症状に用いる物として考えた方が適切です。
     最後に、問題の中の「コーヒーが好きだが、お腹が冷えやすいのでホットで飲むようにしている。」という部分は、直接的ではないにせよ、この患者さん自身が症状に対して非常に好ましくない事をしているという点は見逃してはなりません。コーヒーは暑い地域で涼感を得るために飲まれているように、たとえホットで飲んだとしても体を冷やしてしまいます。発症のキッカケが冷房であった事、お腹が冷えやすいと自覚している事からすると、コーヒーが治療の妨げになる事を知らせる必要があります。かといって、好きだという物を無理にやめさせると、それがストレスとなってしまい弊害があります。そのため、今回の患者さんには影響が最小限になるように、夜間のコーヒーは控えて、後で体を動かす事が確実な朝に飲むように勧めました。
     漢方薬に限りませんが、薬の効果が思わしくない場合には、薬の変更と共に、他に阻害している要因が無いかも考えましょう。

    解説:北村俊純

    参加者コメントより
     寺山雄一郎:水出しコーヒーおいしく飲ませていただきました。
     それは、なによりでした。また何か美味しい物を見つけたら、賞品にしてみようと思います。

     鈴木陽子:漢方薬を選ぶのは本当に難しいですね。日々勉強が必要だと思いました。
     病気になるリスクは誰にもありますので、自分で知る事はやはり大切ですね。

     ともっちママ:私自身、冷え性なので漢方にとても興味があり、こちらのホームページでも勉強中です!
     冷え症の人は多いだけに、その原因も治療法も様々です。ご自分に合う治療法なり漢方薬が見つかるよう及ばずながら協力できたらと思います。

     もんもこ:とっても面白いクイズでした。貴サイトは症状で検索できるので何が効くか、判りやすくていいですね。これからも体調が悪いときは利用したいと思います。
     参加していただきありがとうございます。一応、症状で検索したいという要望がありましたので対応しましたが、症状だけでは判別できない事もありますので、今後ともお役に立てる情報を提供していくつもりです。どうぞ、ご利用下さい。