• タグ別アーカイブ: 疎経活血湯
  • 症状のヒアリングには回数を重ねなければならない事も

     『スルーラックS』を毎週のように購入しているお客様に『スルーラックS』を試して頂いたのだけれど、効いているかはまだよく分からないというお話だった。
     ううん……、外しちゃったかなぁ(;´・ω・)
     ただ、今日になってまた新しい情報を得た。
     腹筋を鍛えるためのストレッチを案内してみたら、以前に腹筋運動をして脱腸を起こした事があり、当時の担当医から過度な運動を止められたそう。
     ストレッチは、普通に腹筋するよりは負荷が掛からないとはいえ、そういう病歴があっては簡単には勧められない。
     そのうえ、あれやこれやと勧めると鬱陶しく思われるだろうし、なかなかに対応が難しくなりそうだ。
     という訳で、今回も『スルーラックS』は購入された。

     以前に腹痛に『コムレケア』(芍薬甘草湯)を、別に日にはお臍の下辺りがゴロゴロと動いて下痢気味になるのに対して『桂枝加芍薬湯』を使って頂いたお客様が、具合が良かったからと『桂枝加芍薬湯』の追加で求めて来店。
     そして前回にも相談を受けた肩こりについては、病院で五十肩と診断されたというのだけれど、詳しく訊いたら肩関節ではなくて、肩の外側が痛むと分かった。
     ありゃま。
     一回のヒアリングでは、症状を把握しきれないねぇ(・_・;)
     温めると少し楽になるというので『独活葛根湯』と、お腹のことから神経性も考えられるため『コリッシュ』(治肩背拘急方)を前回と同じく案内したものの、神経痛となると『疎経活血湯』の適応も考えられそう。
     他に昼間に、自分の心臓の音も気になってしまうようであれば、『加味逍遙散』が候補になることを説明した。
     ただ、症状が多岐に渡ることと、以前に紹介した漢方に詳しい病院をまだ訪れていないというので、重ねて受診してみるよう勧めた。

     

  • 薬の大人向けと子供向けは、用量の違いだけじゃありません

     足の甲が痛むとのことで、お客様から相談を受けた。
     キッカケは分からず、サリチル酸系の温感湿布を使っていて、実際に温めると楽になるそう。
     本人は神経痛と言っていたけど、病院には行っていないそうなので、本当のところは不明。
     ただ、痛みとともに痺れ感もあるらしい。
     鎮痛効果が少し強めて浸透力があるフェルビナク製剤を提案し、血流改善も期待できる『ほぐリラ温感』をお勧めしてお買い上げ頂いた。
     それと、痺れ感については内服薬の『疎経活血湯』を紹介した。
     お客様はお風呂に入らずシャワー派ということだったので、血流改善とマッサージを兼ねるために膝裏や足首などに浴びるよう伝えたところ、足の甲には当てているとのこと。
     それは良いことなので、続けて下さいな(⌒▽⌒)
     そのさいには、あまりシャワーの首を振らずに同じ場所に当てるように伝えた。

     お客様から、乗り物酔いの相談。
     バス旅行らしく、『アネロンキャップ』や『センパア』などは眠くなることを気にされていたので、水分代謝の調整で乗り物酔いを防ぐ『五苓散』と、神経的な症状に適応する『苓桂朮甘湯』を案内してみた。
     でも、以前に子供用の酔い止めを使った時には眠くならなかったそう。
     本人は子供向けの用量だったからと考えているらしい。
     まぁ、酔い止めの主成分からすると確かに子供向けも大人用も内容は変わらないため、そう考えても間違いじゃないんだけれど、それを薬全般のように思われると事故を起こしかねないので、その点は注意してもらうようお話した。
     例えば、成分によっては未発達の脳や内臓に悪影響があり、同じブランド名でも大人向けと子供向けでは内容が全く違うという薬は多い。
     それを、「量を減らせば子供にも使える」と考えたら大変だし、反対に子供向けを多く飲めば適応するかというと効かないなんてこともあるので。
     成分が分かれば同じ物を探せることをお話したけど、覚えていなかった。
     市販薬でも、使った薬は記録をしておくのを習慣づけてもらいたいところ。
     そして漢方薬を酔い止めに使うというのを考えていなかったそうで、お客様はいまいち踏み込めない模様。
     これはもう仕方無いので、『トラベラドロップQQ』を勧めて購入して頂いた。
     d-クロルフェニラミンマレイン酸塩は、眠気が少ないとされているので。
     ただ、吐き気を抑えるスコポラミン臭化水素酸塩水和物は、持続性が無いらしいんだけど。
     これは、効き目に影響すると困るから、黙っておいた。
     乗り物酔いは、酔うと思うと酔うものね。

     やや高齢のお客様が、ご主人の代わりに水虫の薬を求めて来店された。
     患部は足の指で、痒みは弱く、乾いていて白いそう。
     本当は、水虫か分からないところに抗真菌剤を使うのは心配だし、痒みが少ないというのに尿素がかえって刺激になると困るんだけど、頼まれ物じゃ他の痒み止めというのは本人に納得してもらえないかも。
     一度は病院に行ってみるように伝えて下さいとお話して、『ダマリンL』を購入して頂いた。

     

  • ドラッグストアーで薬を買う時の三点セット

     やや高齢のお客様が来店され、湿布の相談を受けた。
     暖かくなってきて職場で冷房が入るようになり、首から左手にかけて痺れを伴う痛みがあるというお話から、温感タイプを勧めてみた。
     すると、お客様自身はジクロフェナクトリウム製剤に興味を示されたので、比較としてインドメタシン製剤とフェルビナク製剤も紹介した。
     ジクロフェナクトリウム製剤はインドメタシン製剤と並んで、市販の外用鎮痛薬としては強い方だから、これが効かなければ病院でより強い鎮痛薬を処方してもらうしかない。
     フェルビナク製剤は、鎮痛効果は少し劣るものの皮膚への浸透力があり、鎮痛剤は体が慣れてくると効き目が落ちてくることを考えると、強い物は後のために取っておくという考え方もできる。
     そんな話をしたところ、以前に病院で頚椎症と診断されたことがあるという。
     ありゃん、それは重要な情報。
     訊きそびれた私も迂闊。
     言い訳すると、受診の有無を訊くのは、タイミングが難しいんですけどね。
     訊いた途端に機嫌を悪くする人や、プイッと帰ってしまう人がいるので。
     すでに受診済みで、たいした治療効果を得られなくて諦めたというような事があるのかもしれないけど。
     でも、お話を聞かせてもらえたらもらえたで、病院を何軒も乗り換えた……というのは意外に少なく、最初に行った病院だけで改善しなくて、以来ずっと市販の湿布だけを使ってるという話の方が多い。
     そんな訳で、本来なら現在の症状と経過の確認をしてから、受診や投薬歴を尋ねて、そのうえで薬の候補をとするところを、ひとまず要望に答えてから、現在の症状と経過を訊きつつ、通院歴を探るという手順になる。
     地雷が人によって違うので、本当に気を使う。
     そして、ビクビクしているうちに訊きそびれるという次第。
     決して楽するために言う訳じゃありませんが、「現在の症状、発症からの経過、病院の受診歴と投薬歴」は三点セットで相談をお願いしますm(_ _)m
     で、今回のお客様に確認したところ、病院から処方された『リリカカプセル』『トラマドール』『麻杏よく甘湯』を服用していることが分かった。
     『リリカカプセル』と『トラマドール』は作用機状が違うけど、どちらも神経障害性の疼痛を抑えるから、なるほど確かに痺れを伴う痛みという症状に合致する。
     『麻杏よく甘湯』は、患部を温めて水分代謝を改善するから、冷えが原因となる痛みに効くだろう。
     ただ、温めて楽になるのであれば、水分代謝を措いておいて『葛根湯』でも良さそうな気がする。
     するとどうやら、担当医からも『葛根湯』は提案されているらしい。
     現代薬と漢方薬を組み合わせて考えて頂ける医師ならば、ドラッグストアーで湿布を買うより、もっと担当医を頼ってみて良いと思いますよ。
     患部の痺れ感を考えると、『疎経活血湯』も候補になりそうだし。
     それでも何かを買っていきたいということで、お客様が選ばれたのはインドメタシン製剤の湿布。
     選んだ理由は、「特売で安いから」だそうな。
     ………なんか一気に疲れたorz

     ご主人の肥満の相談で、お客様が来店。
     冬の間に太ってしまったそうで、朝はヨーグルト、昼は麺類、夜に接待等で多く飲食するとのこと。
     ………それは、太りますねぇ(^_^;)
     せめて朝に一般的な和食を食べるか、目玉焼きでも良いからタンパク質を摂ってもらいたいところ。
     そのうえで、内服薬として『防風通聖散』を紹介した。
     本日のところは、相談のみ。

     お客様から口内炎の相談を受けて、塗る物・貼る物・飲む物をそれぞれ紹介した。
     内服薬で炎症を抑える物は、喉の痛み止めのトラネキサム酸と甘草の組み合わせや、アズレン系があることを教えると、どうやら自宅に有るらしい。
     そして、口内炎の多くは神経性胃炎とも関係があるため、『半夏瀉心湯』を紹介した。
     今回は、喉の痛み止めで該当する物が自宅に有ることから、お買い上げは無し。

     

  • 自分の薬を安易に家族に分け与えないように

     若いお客様から、風邪の相談。
     昨日から喉が痛み、熱は計っていないものの熱感はあるという。
     鼻に症状は無いそうなので、漢方薬の『銀翹散』を筆頭に、現代薬からは『ルルアタックEX』と『パブロンエースAX』を候補として案内した。
     錠剤を希望され、予算面で『ルルアタックEX』を選択された。
     食欲はあるという話だったけど、風邪を治すエネルギーが消化吸収に使われてしまうと治りが遅くなることを説明して、食事は消化の良い物を量を控えめにと伝えた。

     以前に腰痛に『疎経活血湯』を案内したお客様が、効果があったとのことで追加を求めて来店した。
     ただ、一緒に服用したご主人には合わなかった模様。
     あまり安易に、自分の薬を家族に与えないで下さいね(^_^;)
     ご主人の主訴は膝痛で、リハビリのために通院しており、温めると症状が楽になるそうなので、『桂枝加苓朮附湯』の方を紹介してみた。
     ご主人は「痛い」とも言わない人だそうで、今の病院では薬を処方してもらっていなくて、それでいて病院を変えたがらないそうな。
     むー、困りましたねぇ。
     奥さんが渡した薬は飲むのだから、薬嫌いという訳でも無いはずなのに。
     そのため奥さんからは、『コンドロイザー』をご主人に買っていってみようかと相談された。
     確かに、温めて関節の痛みが緩和される場合には、『桂枝加苓朮附湯』で温める方法とは別に、防已で水分代謝を改善するという方法がある。
     『コンドロイザー』が合うようであれば、『防已黄耆湯』も効果があるかもしれませんとお話しして『コンドロイザー』をお買い上げ頂いた。

     常連のお客様が来店して、火傷の薬を求められた。
     例によって、「火傷の薬というのは無いんですよ」とお話しつつ、原因について尋ねたら、シャツを着たままアイロンを掛けて、腹部にアイロンを当ててしまったらしい。
     火傷の原因を尋ねると、たいていの患者さんが、うっかりミスを恥ずかしがって言い淀むところを正直に話してくださって助かる。
     ……服を着たままアイロンって馬鹿ですか。
     馬鹿ですね。
     私もやった事あります(;´∀`)
     状況が分かったところで患部を確認させてもらうと、やはり範囲が広め。
     これは感染を防ぐための軟膏を塗って、下着が擦れないようにガーゼで覆いましょうと提案し、『クロマイN軟膏』と滅菌ガーゼをお買い上げ頂いた。
     そして、後で『アロエ軟膏』などでケアするよう勧めた。

     

  • お客様のご要望とあらば、では済まない

     咳で訪れたお客様に経過を尋ねると、一週間くらい風邪が続いていたそうで、症状は微熱と食欲低下だったとのこと。
     その間に、薬は飲まなかったそう。
     まぁ、風邪薬自体は「治す」んじゃなくて「症状の緩和」だから、飲まないという選択はアリですが。
     その場合は、ちゃんと養生をしなければならず、話を聞く限りは、薬を飲まず養生も特にはしていなかった模様。
     胃の機能低下と咳が関係する可能性を説明して『麦門冬湯』を案内したんだけれど、漢方薬には興味を示さず、目についたらしい『ブロン錠』か『ブロン錠エース』の購入を希望された。
     そして、痰が出るというお話から、『ブロン錠エース』を勧めてお買い上げ頂いた。
     ただなぁ、咳の方は治まるだろうけど、胃の機能は回復しておいた方が良いんじゃないかなぁ。
     咳と胃が関係するというのが、イメージしにくいのかもしれませんが。
     喉と胃がつながってることを考えてもらえれば、分かりやすいはずなのに、なかなか伝えるのが難しい。
     お客様の要望に応えるのが第一とはいえ、それで良いのかという迷いはある。

     やや高齢のお客様が、ご主人から点鼻薬を頼まれたとのことで来店した。
     患部に痒みは無く、花粉症ではないというお話。
     『ナザールスプレー』を選ばれ、主訴は鼻水だそうなので、お会計をしながら内蔵が冷えている可能性をお話して『小青龍湯』を紹介だけのつもりで名前を挙げたら、以前に病院で処方された物が残っていると分かった。
     自己判断では使わないという事なら、それは良いことですが、どうも単に『小青龍湯』が何のために処方されたのかを忘れていたっぽい。
     残薬の管理と活用は、結構重要な課題だと思う。

     お客様から腰痛の相談を受けて、患者さんを確認すると成人の娘さんとの事だった。
     施設勤務の介護職だそうで、薬については外用消炎剤ではなく、内服薬かつビタミン剤を要望されたため、血流を改善するエゾウコギと、水分代謝を調節しつつ痛み止めとして働くオウギが入っている『パワーアクトゴールドα』を案内してお買い上げ頂いた。
     漢方薬なら、『疎経活血湯』を紹介してみたかったんだけどねぇ。
     しかも今回は、本人から頼まれた訳ではなく、「何か買ってあげたい」という親心だったようだし、最初から範囲を限定するのは、むしろ不適当なのではないかと。
     まぁ、それを言ったら、そもそも本人の症状の詳細を確認しないままに医薬品を買うというのが不適当なんですが。
     そういう意味では、『パワーアクトゴールドα』は無難な物として候補にしたんだけど。
     他の薬を使用している場合に、危なくなさそうな内容ということで。
     とはいえ、「何かしてあげたい」という気持ちが、あまり好ましくない行動になっても良くないので(安易に薬やサプリメントを買い与えるとか)、本人を俯せにして、腰部を掌で軽く左右に揺するマッサージ法を教えた。
     ここで大事なのは、力を込めず、激しくしないようにすること。
     マッサージというと、どうしても力を込めるイメージが付き纏うけど、あれが有効なのはプロが知識と技術を持っていて意味のあることで、素人がやるのは危険。
     単純に血行を良くするのが目的だから、そのためには撫でるくらいの気持ちで柔らかくマッサージするのが良い。

     

  • 薬は季節や環境での使い分けということもあります

     常連のお客様から受けた相談は、ご主人が初期は鼻水とクシャミで『小青龍湯』を用いて治まったものの、出張してからぶり返し、今は鼻づまりになっているとのことだった。
     暖かくなってきたから、上半身を温める『小青龍湯』が合わなくなってきていると考えられるため、『葛根湯加川きゅう辛夷』への乗り換えを案内したところ、家に以前に病院で処方されてた物が残っているそうなので、使うよう勧めた。
     また、出張以来、疲れが抜けないみたいというお話があり、『柴胡桂枝湯』を案内すると、お買い上げ頂けた。
     漢方薬に限った話じゃないけど、薬は体質や症状だけじゃなくて、季節や環境での使い分けということもある。
     特に「風邪には葛根湯」と思い込んでいると、夏場の風邪には対応できないケースが有る。
     『葛根湯』は上半身を温めるから、夏場に使うと胃が温まって気持ち悪くなったりしてしまうのだ。
     そして夏場の風邪というのは、夏バテと同じように胃腸の調子が悪くなって、抵抗力が落ちたところでということが多いため、通常は風邪の後期や胃腸炎に用いる『柴胡桂枝湯』を最初から使ったり、胃腸の風邪に特化した『かっ香正気散』の出番となる。
     もっとも、夏場でもエアコン冷えや雨に濡れてといったような場合の風邪には、『葛根湯』が適応する。
     そんな訳で、夏場の風邪の対処は案外と難しいので、「前に効いたから」と思い込まずに、店頭で相談して下さいな。

     お客様から、日光皮膚炎の相談を受けた。
     顔だけが赤味を帯びて痒くなり、昨年も同様だったという。
     今回訪れたのは、病院で処方されていた塗り薬を使い切ったからというのだけれど、肝心の処方されていた薬の内容が不明。
    「白くて、チューブに入っていたんだけど」と言われても、たいていの塗り薬は白くてチューブに入っていると思います(^_^;)
     一方、そもそもの原因としてはピーリングの化粧品を使っていたのが思い当たるそう。
     そして、その化粧品の内容も不明。
     ……名探偵でも、手掛かりが無いと解決できないと思う。
     顔に塗れる皮膚炎の薬として『コートf ATクリーム』と、内服に上半身の炎症を抑える『黄連解毒湯』『消風散』を紹介したけど、受診勧奨した。
     使ってる薬が分からない段階で、店頭ではお手上げなので┐(´~`;)┌

     高齢の母親の肘の痛みについて、お客様から相談を受けた。
     病院を受診していないそうで、お客様は「年だから、軟骨でしょ」と言われる。
     ひとまずお話を聞いてもらうために、要望に沿って『コンドロイチン』や『キューピーコーワコンドロイザー』や『アクテージ』などを紹介。
     そのうえで、軟骨ばかりでなく血行不良などでも痛みがあることを説明した。
     例えば、栄養は血液で運ばれるけど、血行不良で局所的に栄養不足に陥ると、その部分から「栄養が来てないよー」ということを痛みとして脳に信号を送って、救援要請をしてくるのだ。
     そして詳しくお話を訊いてみたら、本人は動かなくてもジンジン痛むと訴えているとうお話。
     それは、やっぱり血流不足が起きてるんじゃないですかねとお話してみたけど、関節のイラストの入っているパッケージの物の話以外については聞いてもらえず、『キューピーコーワコンドロイザー』を買っていかれた。
     う~む、お金を出して買うのはお客様だけど、患者さんのことを考えると、これで良いのかどうか……(´ヘ`;)
     『疎経活血湯』も、紹介したかったんだけどなぁ。

     

  • 「男はいつまでも子供」はロマンチック?

     『コンドロイチン』などを眺めていたお客様に声を掛けてみたところ、初めは膝の痛みというお話で、すでに病院は受診しており結果待ちとの事だった。
     しかし、血流改善による疲労回復の『キューピーコーワゴールドαプラス』や、炎症を抑え水分代謝を改善する黄耆が入っている『キューピーコーワコンドロイザー』、軟骨の構成成分であるコンドロイチン硫酸ナトリウムに神経細胞機能を補助するベンフォチアミンを加えた『ビタミネンアクティブ』、同じくコンドロイチンに神経細胞を修復して痛みを和らげるビタミンB群を配合している『アクテージ』などを交えながら、「神経の通りを良くして血を活かす」と名前が効能を表していてる『疎経活血湯』を紹介したところ、痛むのは膝の上方で関節部ではないことを知らされた。
     ありゃん、それじゃ話の前提が変わってきますね(;´∀`)
     また、ビタミン剤は、たまに飲んでいるというお話。
     それでしたら、やはり病院の診断が出てから購入する物を検討するように勧めた。
     そして、せっかくのビタミン剤を無駄にするのもなんなので、飲んだり飲まなかったりするより、体感を評価するためには集中的に服用して、飲んでみてのメモを残すよう提案した。
     すると、ドラッグストアーの店頭で薬の説明を受けたことが無いそうで、「○○○○に行ってたけど、また来るよ」と言って頂けた。
     (∩´∀`)∩ワーイ

     やや高齢のご夫婦がいらして、奥さんの膝が白く割れており、痒みが強いという相談を受けた。
     乾燥肌かと思ったけど、患部を見せてもらったら火傷の痕のような感じ。
     まぁ、診断はできない訳ですが、可能性としてお話をしたところ、いったんは否定されたものの、私の体験談としてコタツに入っていて伝熱部に膝が触れていなかったか尋ねてみたら、思い当たるようだった。
     そして、『フルコートf』で痒みを抑えてから、『ユースキンA』でケアするよう勧め、両方をお買い上げ頂いた。

     ご夫婦で来店され、ご主人が喉の痛みと咳を訴えているとのことで、「トローチを」と奥さんから注文を受けた。
     トローチというとみんな同じと思われているようで、殺菌消毒系の『新コルゲンコーワトローチ』と、抗炎症がメインの『パブロントローチAZ』を案内したところ、後者をお買い上げ。
     体内が乾燥しているのが原因の可能性を伝えてみたけど、本人は話を聞いてくれず、奥さんに消化に良い食事をさせてあげて下さいと説明した。
     ホント、なんなんだろうね、カップルや夫婦で訪れた時の、男性の側の「親に連れて来られたような子供みたいな態度」は。
     逆のパターンというのは、あまりお目にかかったことが無い。
    「男はいつまでも少年の心」なら私も思い当たるけど、それとは別な話のはず。
     自分のことなのに我関せずの態度は、カッコ悪いよ( ´Д`)y─┛~

     

  • セルフメディケーションはセルフサービスとは違います

     やや高齢のお客様が外用消炎鎮痛剤の棚で迷っていた様子で、一度は『ハリックス55IDプラス』を選んだ後で『ハリックス55EX』に変更したのが気になり、お会計の時に理由を尋ねてみた。
     すると、価格の安い方を選んだだけとのこと。
     なんだ~、完全にお節介な話でしたσ(^◇^;)。
     ……と思ったら、腰痛で病院に通院していて、湿布が処方されているという。
     なんですと!?
     その湿布の成分によるけど、サリチル酸グリコールの『ハリックス55EX』はともかくとして、インドメタシンの『ハリックス55IDプラス』とか、フェルビナク製剤の物とか選んでたらマズかったんじゃないか?
     念のため処方された湿布の内容を尋ねたら、それは分からないという。
     ズコーヽ(・ω・)/
     そして、処方された湿布が効いた感じがせず、しかも痛みが増してきているので買いに来たそう。
     あうっ、それこそ担当医に報告しないと駄目ですよぉ。
     さらに症状の経過を詳しく訊いてみると、強風が吹いた先日から急に痛みが強くなった気がするというので、気圧の変化が関係しているかもとお話したら、「そういう事があるんですか!?」と驚かれた。
     ありますよー。
     私なんか、雨が降る直前に膝が痛くなって階段を登れなくなりますから。
     なので、私が膝が痛い日には、同じ症状を訴える患者さんが続けざまに来店しますヽ( ´ー`)ノ
     なんていう話をしてみたら、実は両膝を事故で人工関節にしていて、今も多くの薬を服用していると知らされた。
     なんだってー( ̄□ ̄;)!!
     なんかもう、後から後から情報が小出しにされて困ってしまう。
     処方されている内服薬には、やはり名前を覚えていらっしゃらなかったけど鎮痛剤もあるらしい。
     ……これはもう、ドラッグストアーの領分ではありません(;´・ω・)
     担当医のところに行きましょ?
     担当医に相談したほうが良いですよ。
     しかし、どうも乗り気にならない模様。
     その辺りも探ろうと訊き出してみたところ、通院している病院で足の鬱血(うっけつ)を相談してみたら、年齢的なものだからと特に対応してもらえなかったらしい。
     ありゃん、それは酷い(・へ・)
     確かにそうかもしれないけど、「医は仁術」じゃなかったの?
     患者さんの気持ちを、蔑ろにしちゃ駄目なんじゃないのかと。
     いや、難しいんですけどね……。
     腰痛はもちろん、鬱血にも『疎経活血湯』が使えるのではないかと思い案内してみると漢方薬に興味を示されたので、例によって近くの漢方薬に詳しい医院を紹介した。
     そして今日のところは、安全面から『ハリックス55EX』を使っていただくとして、お薬手帳を持ち歩くよう勧めた。
     使用している薬が分かれば、強めの鎮痛剤も使えますから。

    created by Rinker
    ハリックス55
    ¥1,312 (2024/04/24 00:40:11時点 Amazon調べ-詳細)

     やや高齢のお客様がいらして、店内をウロウロと行ったり来たり。
     探している物があるのであれば、訊いてもらえれば早いのになーとか、トイレに行きたいけど、いつレジに来るか分からないから離れられないなーとか思いながら、目で追ってたら急にズンズンと向かってきて怒鳴られた。
     肌の乾燥の痒み止めにいつも使ってる物が見当たらない、と。
     見つからなくてイライラしたんでしょうが、それならなおさら早く尋ねて欲しかった。
     しかも探し物は『ムヒSクリーム』で、痒み止めだけど皮膚の乾燥の面倒までは見ない。
     怒鳴られ損ですがな(ノД`)シクシク……。
     一応はそう説明して『ムヒソフトGX』を案内してみたら、試してみると購入された。
     そういえば、以前にも『ムヒSクリーム』を乾燥肌の痒み止めに使っているお年寄りがいたなぁ。
     効能書きを読んでないのかな?
     いやまぁ、効能書きは「製薬会社が申請して許可を得た効能」であって、成分を確認すると効能書きに表記されてない使い方があったりするんですけどね。
     例えば痒み止めの目薬には、あくまで眼の症状の関する効能しか書いてないけど、蚊に刺されて痒いときに患部に塗れば効かないことは無い。
     まぁ、そういう安易な応用は勧めませんが。

    created by Rinker
    近江兄弟社
    ¥679 (2024/04/24 00:40:12時点 Amazon調べ-詳細)
     

  • 薬を乗り換える時には合理的な判断を

     やや高齢のお客様が『ユンケルL』を購入され、会計時の雑談で、肘に痛みがあるという話が出た。
     3週間ほど前かららしく、原因として思い当たるのは、仕事で重い物を持ったことと、大きくなってきた孫を抱いてからだという。
     今は、引戸を開けるために腕をひねるのも痛いらしく、最初は肘だけだったのが最近は腕全体に広がり、痺れ感もあるそうな。
     それは、やはり病院に行った方が良いでしょ。
     酷くなってから病院に行こうと思うより、現状を知るために受診することを勧めたうえで、『疎経活血湯』を勧めた。
     ただ、以前に市販の『防風通聖散』を服用して肝臓の値が悪くなったことがあるという話もされた。
     そうであれば、それこそ病院での指導の元で治療をしてみるのが良いかと思い、近所の漢方薬に詳しい医院を紹介した。

     微熱と鼻水で『ストナデイタイム』を繰り返し使用しているお客様が、再訪。
     その後の経過を聞いているうちに、初めて『ワグラスD』(抗炎症剤)と『ジョッキ』(肝臓疾患改善薬)を常用していることが分かった。
     初めてお客様とお逢いしてから、もうかれこれ半年以上経ってから知るとは……。
     他の漢方薬専門の薬局に通い、購入しているらしい。
     ……どうして、うちのようなドラッグストアーに来てくださっているのかという、新たな謎が生まれてしまった。
     私としては『ストナデイタイム』の常用は避けてもらいたいので、前回と同じく『柴胡桂枝湯』を勧めてお買い上げ頂いた。

     『エスタック総合感冒薬』を選ばれたお客様に用途を尋ねると、置き薬にという事だった。
     今までは、喉の風邪になることが多く、『パブロンSゴールド』を常備していて、使い切ったため購入しにいらしたところで、オレンジのパッケージが目についたらしい。
     でも、『パブロンSゴールド』が効いていたというので、そうであれば同じ物のほうが良いのではと話し、『パブロンSゴールド』を購入することになった。
     別に変えても、不具合は無いかもしれないけど、薬というのは相性もある。
     食べ飽きたお菓子を乗り換えるみたいに変更するより、効いていた物をあえて気分転換のように変える必要があるとも思えない。
     それこそ、前と違って効かないなと感じてから変更する方が、合理的なはずである。

     今日は、エイプリルフール。
     気の利いた嘘の一つも言えなかったのが、なんとも残念。
     一番のエイプリルフールは、今日が結婚記念日だという事なんだけどね。
     婚約自体はしていたけど、いつ結婚するかは決めないまま同棲していて、何気なくカレンダーを見たら、その年の四月一日が仏滅だったんで、「これは面白い」と思って結婚を決めた。
     奥さんは嫌がったけど、「こんな面白い日を逃したら、次に結婚するのは、いつになるか分らない」と脅して(笑)
     そもそも、婚約は私が知らないうちに決まったし。
     奥さんと奥さんの両親と、私のお母んとの間で話が進んでてて、私だけが蚊帳の外。
     婚約式の前日に、母親から「明日、アンタ婚約だからね」と言われて、「誰と(;・∀・)!?」ってなった。
     お母ん曰く、「先に言ったら、アンタ逃げ出すでしょ」だと。
     そして、婚約してから双方の親の合意のもと、同棲するようになった。
     モテてた訳じゃないけど、いやむしろモテなかったから知り合う女性に次から次へと交際を申し込んでたため、奥さんが危機感を募らせて裏で話を進めたらしい。
     まぁ、そのおかげで奥さんの許可のもと、浮気デートは今も許されてる訳ですが。
     うーむ、エイプリルフールに結婚したのは、「* ゚・*:.。.:*・゜+ d(*´∀`)b うそです +.:*・゜゚・*:. *」ってやるはずだったんだがなぁ。
     浮気デートまで管理されてるというのは、自由なんだか不自由なんだか……。

     

  • 苦手な食材の栄養をサプリメントで

     お客様から、『サバスホエイプロテイン』と『サバスプロテイン』の違いを尋ねられた。
     ほぇ~、そんなの勉強していません(;´∀`)
     『サバスホエイプルテイン』の方がプロテインの吸収率が良いらしいんだけど、この説明で良かったのかどうか。
     外見的な筋肉のつき方が綺麗になるのは、『サバスプロテイン』の方だと思うが、確信は持てない。
     ただ、お客様の目的は筋肉をつけることではなく、健康のためというお話だったから、プロテイン製品でなくとも玉子を食べていれば充分な気がする。
     ひところはコレステロールが危険視されて玉子が悪者にされたけど、あれも今は昔の話で、玉子は1日に3個ほど食べるのが良いのではないかとさえ云われている。
     一方、大豆蛋白を摂るには、大豆食品が苦手というお話だったので、そういう事であればプロテイン製品で摂るのは有益でしょうとお話した。
     なんとなくのイメージでマルチビタミンとか買う人がいるけど、多くの栄養が入っていれば良いというもんでは無い。
     ビタミンCを代表とする水溶性のビタミンは多く摂っても排出されちゃうから無駄になるし、ビタミンAを代表とする脂溶性のビタミンは排出されにくいため多く摂り過ぎると視力の低下などの障害を招いてしまう。
     栄養表はネットで検索すればいくらでも出てくるので、自分がどんな食材を積極的に食べないのかを把握して、不足していそうな栄養分に絞って摂取するのが良いだろう。
     てな訳で、本日のところは、お買い上げは無し。

    Screenshot of www.glico.co.jp

     やや高齢のお客様から、『新パワーアクトEX』と『パワーアクトゴールドα』の違いを質問された。
     ご主人の疲労に使いたいとのことで、前者を眼精疲労や肩こりなど上半身向け、後者は下半身を土台に全身の疲労回復にと説明した。
     今回は、『パワーアクトゴールドα』の購入を決められた。
     そして、お客様自身は坐骨神経痛を患っているというお話があったため、『疎経活血湯』を紹介した。
     保険の適用薬でもあること伝えると興味を示されたものの、通院している整形外科は混んでいて行きづらいという。
     内科でも医師によっては処方してもらえるはずなので、近所の漢方薬に詳しい医院を紹介して、相談してみるよう勧めた。