• タグ別アーカイブ: 葛根湯
  • 薬が年齢とともに合わなくなる事があります

     お客様から『ナボリンS』と『ナチュラルビタミンE』の比較を質問されたので、ビタミンEは血行を良くし前者にも入っていることを説明したうえで、『ナボリンS』をお買い上げいただいた。
     用途は右の肩こりとのことだったので、上半身を温めて血流を良くする『葛根湯』の併用を提案し、入浴や温かい物を積極的に飲むなどの合わせ技が必要なことを伝えた 。
     それと、うちの奥さんが居間でよく片肘をついて寝転んでテレビを見ていることをお話しすると、どうやら思い当たるようだった。

     夫婦のお客様が来店し、奥さんからご主人の肩こりと腰痛について相談されヒアリングしたところ、インドメタシン製剤の『バンテリン』を使っていたそうで、自分には良いもののご主人は効かなかったとのこと。
     子供をおんぶしたりしているのが原因かもとの話から、血液中にも入っていくジクロフェナクトリウム製剤をお勧めして、液剤の無香料タイプをお買い上げいただいた。
     ただしジクロフェナクトリウム製剤は血液の成分が入っていくので、授乳している奥さんは使わないようにお話した。
     貼り薬や塗り薬にも、体内に浸透していくタイプがあるから分からなければ、こうして相談してもらいたいところ。
     また、『葛根湯』の併用も勧めると、風邪薬としか思っていなかったとのことで驚かれた。
     ところで、肝心の患者であるご主人が終始、我関せずでヒアリングに答えてもらえなかったのが地味に困った。
     ご主人に質問する→奥さんが答える→ご主人に説明→奥さんが返事する→なんで?( ´Д`)=3

     高齢のお客様が『葛根湯』を購入されたけれど、飲み続けると胃が痛くなるというので胃に負担がかかる薬であることを説明し、『柴胡桂枝湯』を紹介した。
     すると、『葛根湯』を風邪の予防に毎日3回飲んでいたというため、予防目的であれば回数か1回の服用量を減らす方法の他に、体に合っていないとも考えられるので『桂枝湯』『柴胡桂枝湯』に乗り換えるよう勧めた。
     しかし、「いつも飲んでるから」とそのままお帰りになられた。
     う~む、年を取ったら使う薬も変えた方が良いのだけれど。
     例えば『キャベジン』や『太田胃散』なども年を取ってくると、含まれている塩分が血圧に悪影響を及ぼし、ミネラル成分が腎臓に負担をかけるから、高齢者の服用は慎重にしなければならないのに、「昔から飲んでるから」と使い続けてる人は多いので心配になる。

     

  • どんな薬も液体だったらドリンク剤?

     夫婦のお客様が来店し、ご主人が喉が痛いということでスプレータイプを希望されたため、消毒系と抗炎症系があることを説明した。
     詳しく訊いたところ、風邪で病院から処方されていた抗生剤を飲んでいたというため、体内が乾燥してる可能性をお話して、喉を潤すトローチタイプの抗炎症剤として『パブロントローチAZ』を案内したところ、お買い上げいただいた。
     お客様がお薬手帳を持っていたことを褒めて、「是非他の人にも勧めて下さい」とお願いした。

     ウオノメの薬を買いにお客様がいらして、薬を使うのは初めてで患部には痛みがあり、気がついてから3週間ほど経過しているというため受診勧奨した。
     ウオノメに限らず急性の皮膚疾患を治すには、放置していた期間の3倍以上はかかると考えられるので、まずは現状を専門家の目で見てもらうのが重要ですと、お話した。

     お客様がドリンク剤の棚で長考し行ったり来たりしていたので声をかけてみたところ、18歳の子供が微熱と頭痛を訴えているという。
     『リポビタンD』に代表されるタウリン系は最後のひと頑張りに向いていて、『ユンケル』などの生薬系は成分が時間差で訊いてくるので、持続力を必要とする時に頼りになることを説明したところ受験生のため、何かの試験が明日あるということから、上半身の血流を良くする『葛根湯』を提案すると、薬は嫌がるというお話だった。
     いやいやいやいや、ドリンク剤も医薬品ですからね。
     現在は指定医薬部外品である『リポビタンD』 だって、 発売当初は純然とした医薬品だった訳で。
     とはいえ、その試験は何日か続くというため、ドリンク剤で乗り切るより、しっかり体を支えて症状の改善を目指し『柴胡桂枝湯』を勧めると液剤を購入された。
     液体だったらドリンク剤という認識で良いのだろうか。
     まぁ、この場合は良いのであろう。
     子供は食欲があるとのことだったが、体を休めるには内臓を休めるのも大事なことをお話したところ、本人はおかゆやうどんが好きでそうしているというので、「それは良いですね」と伝えた。

     

  • 使う薬の特性を確認しましょう

     『葛根湯』を購入されるお客様に、喉の痛みや咳が出ている場合と発熱時には不適切なことを伝えた。
     患者は中学生で、鼻水と喉の痛みがあり「鼻水が出ているから風邪かも」と言われたため、透明な鼻水の場合は風邪とは限らずアレルギーの反応や内臓が冷えていると考えられることと、喉の痛みは胃炎とも関係することを説明した。
     喉の痛みの強さによるが、鼻水は体を温めれば改善する可能性があり、その点では『葛根湯』は適応するので、そのまま購入となった。
     ただ、クシャミもあるらしく、クシャミは体力を失うので内臓を温めて消化に良い食事をするよう伝えた。
     病院に耳鼻咽喉科があるくらいで、鼻と喉は繋がっており、そしてそのまま胃にも連なっているので関係するんである。
     また喉の痛みには、普通の食事をして食べ物が患部にこすれるのが良くないため、やはり食事を胃に優しい物にするのが良い。

     やや高齢のお客様が『第一三共胃腸薬プラス』と『スクラート胃腸薬S』を一緒に購入するので用途を尋ねたところ、前者を食後に後者を食前に服用しているという。
     いやいやいやいやいや、どちらも処方内容は近いから片方だけでも良いのではとお話して、今回は前者のみをお買い上げいただいた。
     もし胃腸薬を重ねて飲みたいというのであれば、もちろんお勧めはしないが、成分が違って効能が違う物を揃えておいた方が良いとお話をして、腸の消化力を改善する『タナベ胃腸薬ウルソ』を紹介した。
     お客様からは、「教えてくれてありがとう」と言われた。

     お客様から『ムヒベビー』を求められ、使うのは小学生だというため、メントールの入っていない汗疹(あせも)の薬が家にあれば代用できることを伝えたうえで、お買い上げいただいた。

     お客様からニキビの薬をと求められ、患部の頭頂部は白いというお話から『ペアアクネクリームW』を案内し、お買い上げいただいた。
     ただ、患部を見せてもらっていないため本当にニキビだったのかは分からず、成分表示を取っておくよう伝えた。
     オデキをニキビと勘違いしてるケースも考えられ、その場合は抗生剤の『テラマイシン』などを使った方が良いからだ。
     来店したのが閉店時間でレジの電源を落とす直前だったため、落ち着いてヒアリングできなかった。

     

  • 痒くなくても水虫の場合があります

     お客様から踵(かかと)の乾燥対策に、『メンソレータム』と『オロナインH軟膏』のどちらが良いかを質問され、どちらも油分によって患部を保護するものであり、前者には弱い麻酔薬が入っていて後者には消毒薬が入ってることを説明した。
     用途からすると保水する尿素入りの物も候補になることをお話したうえで、今回は『メンソレータム』をお買い上げいただいた。
     幹部はカサカサしているということだったが、踵水虫の可能性も伝えてみると「痒くないから」と否定された。
     ううん、踵水虫は痒みを感じるほうが珍しいんだけどねぇ。

     高齢のお客様が『コルゲンIB透明カプセルα』のパッケージの切れ端を持ってきて、同じ物をと注文された。
     ちょうど成分表示から外れた部分だったため中の成分が分からず、うちの店には置いていない薬なので似た処方の薬を紹介することもできなくて困った。
     以前に使ったら良く効いたとのことだったが、主訴は鼻づまりと痰で、病院で処方された『葛根湯加川きゅう辛夷』は駄目だったという。
     しかしさらに詳しくヒアリングすると、鼻汁が喉に落ちてくるというため『チクナイン』(辛夷清肺湯)を案内し、試していただくことになった。
     漢方薬で鼻づまりを考える場合、『葛根湯加川きゅう辛夷』が適応するのは鼻づまりと鼻水を行ったり来たりする場合で、鼻づまりにより息苦しく寝るのも大変という時には『荊芥連翹湯』を使い、鼻づまりして喉に鼻汁が落ちてくるという今回のケースでは『辛夷清肺湯』が向いている。
     そして『辛夷清肺湯』の処方は胃薬に近く、鼻汁が喉に落ちてくるというのは胃が弱っている証拠でもある。
     だから、この症状が起きている時には消化に良い食事をすることが大事なのだ。
     また、お客様は入浴はせずシャワーで済ませているというため、鼻の付け根と首の周りにも浴びるよう勧めた。
     もちろん一番良いのは、じっくりと入浴をすることである。

     若いお客様が『龍角散ダイレクトスティック』と『浅田飴』を持ってきたので、前者が喉の炎症を抑えるのに適していて後者は咳止めに向いていることを説明した。
     主訴は喉の痛みで、咳は無いというお話から『龍角散ダイレクトスティック』の他に、口内炎にも適応する『パブロントローチAZ』を案内したところ、後者を購入された。

     

  • 胃腸に負担をかけないようにするのも風邪の対策

     高齢のお客様が外用消炎剤の棚で迷っている様子だったため声をかけたところ、奥さんが膝の痛みを訴えているというお話からフェルビナク製剤の『フェイタスローション』と『アンメルツEX』を案内した。
     ジクロフェナクトリウム製剤にも興味を持たれたけれど、腎臓に負担がかかる可能性があり高齢者には不向きなことをお話しすると、先の二つを両方とも購入された。
     最初に声をかけた時に奥さんのこと「婆さん」と言った後に、「婆さんじゃなくて愛妻」と言い直していた(*´∀`*)

     お客様が『ルルアタックEX』をレジに持ってきたけれど、主訴は喉の痛みと咳で、すでに2日分を飲んで追加のためというため、症状への適応に絞ってはと提案し『ルキノンせき止め』をお買い上げいただいた。
     声が嗄れている様子もあったため『響声破笛丸』と、回復後に上半身に保水するのに『麦門冬湯』も紹介してみたが、そちらには興味は持たれなかった。

     お客様が『パブロンエースPro』をレジに持ってきたさいにヒアリングしてみると、主訴は喉の痛みと発熱で咳は無く、疲労している様子が見られたため『イブ』などの鎮痛剤と『ペラックT』の組み合わせも提案してみたが、風邪薬を希望されたため『ルルアタックEX』を案内して変更となった。
     咳止めの成分は、いわば麻薬と覚醒剤だから、咳が出ていない時には避けた方が体への負担が少ないんだけどね。
     子供が咳をしていたというお話もあったため、自分はもちろん子供も消化の良い食事をして量を控えるようにと伝えた。
     消化をするのにも意外とエネルギーを使うから、胃腸に負担をかけないようにするのも風邪の対策なんである。

     中学生を連れた親子が来店し、『ベンザブロックS』と『葛根湯』の液剤を購入されるので、併用はしないようにお話した。
    ベ 『ベンザブロックS』に入っているエフェドリンと『葛根湯』に入っている麻黄は、科学的には同じ成分だから、併用することによって重複するのは良くない。
     そして、主訴は鼻水だけだというため、まずは『葛根湯』で体を温め、入浴や温かい飲み物を積極的に飲んで下半身に厚着をするなどして様子を見るよう勧めた。
     鼻水だけなら、薬など飲まずとも体を温めるだけで改善する可能性が高い。
     そして『ベンザブロックS』を使うとすれば、咳が出て止まらなくなってからである。
     すると、さらに『葛根湯』を追加で購入されようとしたので、『葛根湯』は家に置いておくより持ち歩いて出先で異変を感じたら早め早めに飲むのが効果的だから、粉の方が良いのではとお話したところ変更してお買い上げとなった。
     寒暖差の激しい時期なんかに薄手で出かけてしまった場合や、夏場に冷房が効きすぎて寒いなんてときに服用する使い方もある。

     

  • 高齢者の『イソジンうがい薬』の使いすぎに注意

     お客様が鼻炎薬を求めて来店したけれど風邪をひいていたそうで、まだ鼻汁に色がついているというため『葛根湯』を提案すると、家にあるものの「風邪の初期に使うもの」だと思って今回は使っていないとのこと。
     そして、より鼻炎向けの『葛根湯加川きゅう辛夷』を紹介したところ、お買い上げいただいた。
     私も普段から、お客様にもこの日記でも『葛根湯』は早め早めに使い、風邪の初期というのは発熱したり症状がハッキリする前と説明しているけれど、上半身を温めれば改善すると考えられる症状には全般的に使えるのである。
     お客様には入浴を勧めたところ、帰りが遅くなりがちでシャワーで済ましてしまうということだったが、体内を温めるのと疲労回復には寝る時間を削ってでも入浴した方が良い事をお話した。

     以前に、ご主人の息苦しい咳に『ストレージH』(半夏厚朴湯)を勧め使っていただいたお客様から、続けて良いか尋ねられた。
     効いているとのことなので、継続して大丈夫なことを伝え、適宜増減での運用方法もあることをお話した。
     つまり症状が軽くなったら、1回量や1日の回数を減らしても良い。
     もっとも、それもこうして相談してもらえた方が最善である。

     高齢のお客様が『イソジンうがい薬』を買いに見えたけれど、現に喉が痛む場合には避けるようお話したところ、朝と夜の2回使っているという。
     家族が風邪をひいているというのでなければ、普段のうがいは水道水で十分なことと、体を守る常在菌まで消毒してしまう可能性をお話して、本日はお帰りになった。
     今回は話の流れから伝えることができなかったけど、お年寄りで『イソジンうがい薬』を使っている人は多く、その目的は風邪の予防というよりは、喉のイガイガ感や乾燥感のためであるようだ。
     しかし、高齢者の喉の乾燥感というのは水分量が減って保水しにくいからなので、上半身に保水する『麦門冬湯』の方が必要だったりする。
     もし高齢の家族が『イソジンうがい薬』を常備しているようだったら、上記の可能性を伝えてもらいたい。
     『イソジンうがい薬』では、余計に喉の粘膜を荒らして保水力を落としてしまうので。

     

  • 頭痛にも種類があり原因と対処法が変わる

     お客様が『ロキソニン』を求めて来店したけれど、特別な理由は無いそうなのでイブプロフェン製剤が親戚関係であることを説明し『バファリンプレミアム』を試していただくことになった。
     また、主訴は頭痛というため、頭痛にも種類があり原因と対処法が変わることを伝えた。
     一番分かりやすいのはズキズキしたり目の奥が重くなる頭痛で、これは胃を悪くすると発症することが多く、消化の良い食事をして体を休めるのが対策の一つとなり、漢方薬では『呉茱萸湯』『五苓散』が候補である。
     そして頭が締め付けられる頭痛は緊張性頭痛と呼ばれ肩こりに連動することが多く、運動したり『葛根湯』を服用して血流を良くすることで軽減できる。
     あと、朝方に頭が重くなるような頭痛は血圧と関係している可能性が高く、数値的に高血圧でなくても1日の中での血圧の高低に影響され、やはり軽い運動をするか『釣藤散』『七物降下湯』などにより改善が期待できる。

     夫婦のお客様が来店し、『柴胡桂枝湯』をレジに持ってきて軟便に適応するか尋ねられ、胃腸炎が思い当たれば使えることを説明して、お買い上げいただいた。
     患者はご主人で、焼酎を好まれるというため蒸留酒は腸への刺激が強く、また善玉菌をいわば殺菌してしまうことになり、それが軟便や下痢の原因となってしまうことを伝えた。

     高齢のお客様が来店し、家族の蕁麻疹に眠くなりにくい飲み薬をとのことだったので『十味敗毒湯』と、『十味敗毒湯』に現代薬を合わせた『タウロミン』を案内した。
     また、ご自身の更年期障害についても相談され、汗を多くかくとのことで『桂枝茯苓丸』を考えたが、動かなくても出るというお話と筋肉が柔らかそうな感じだったため『防已黄耆湯』を案内してみた。
     『十味敗毒湯』『防已黄耆湯』も保険の適用薬であることを伝えると、ご主人は何か病院で薬が処方されているようなので『防已黄耆湯』のみを勧めて購入していただいた。
     そしてお客様には、市販薬を買うさいにも、お薬手帳を持参した方が良いことを伝えた。

     

  • 痛みが強い場合には我慢するより薬を使いましょう

     お客様がインドメタシン製剤の『バンテリンコーワ』をレジに思ってきたけれど、肩こりにフェルビナク製剤を使っていたそうで、痛むほどではないというお話から継続してみてはどうかと提案し『リフェンダゲル』に変更となった。
     温めると楽になるというお話から『独活葛根湯』を紹介し、若い頃の姿勢の悪さが原因と言われるので、枕のオーダーメイドも提案してみた。
     枕のオーダーメイドは3万円くらいするらしいけれど、苦痛が解消されるのであれば悪くないのではないだろうか。
     私は毎晩、奥さんと抱き合って寝てるんで起きると肩が痛い(;´∀`)

     夫婦のお客様が来店し、ご主人が肩こりと頭痛がするとのことで現代薬を避けたいというお話から『ズッキノン』(釣藤散)を案内して、お買い上げいただいた。
     ただ、痛みが強い場合には我慢するより、現代薬を選択するのは悪いことではありませんとお話した。
     何故なら痛みを我慢するということが体力を使い、思考力を鈍らせ、他の問題を起こしてしまうかもしれないからだ。
     今回は肩こりと連動してそうな頭痛だったので緊張型と思われるが、ズキズキする頭痛は胃の不具合と関係することを伝えた。

     お客様から『ポリグリップ』を求められたけれど、売り場に案内すると歯の詰め物が取れてしまい、代わりに詰めるつもりとお話されたため、患部が化膿してしまう危険性を伝えて受診を勧めた。
     仕事から帰る頃には歯医者が終わってしまうというので、一駅隣に行くことになるけれど、平日はもちろん土日も遅くまでやっている歯医者を紹介した。

     

  • 喉の痛みには風邪薬を使わなくても鎮痛剤で充分

     夫婦のお客様が来店し、『パブロンキッズかぜ錠』と『浅田飴こどもせき止め』を一緒に購入されるので併用するつもりなのか確認したところ、後者をのど飴と思っていることが分かった。
     幸い、『パブロンキッズかぜ錠』にはメチルエフェドリンのような成分が入っていないので大丈夫ではあるけれど、浅田飴というブランド名でのど飴と勘違いしていては、咳止めの成分が重なる風邪薬を選んで危ないこともある。
     子供の主訴は咳と鼻水で、鼻水は透明というお話だから体内を温めて『浅田飴こどもせき止め』を使えば、『パブロンキッズかぜ錠』は不要か、症状が変化してからの方が適してることをお話してお帰りいただいた。
     始めに風邪薬を使ってしまうと、その処理で体が疲れて本当の風邪に進行してしまう可能性もある。
     そしてお客様が自分用に『葛根湯』の液剤を購入されたので、家に錠剤か顆粒剤があれば、上半身を温める『葛根湯』は子供の鼻水に効くことをお話した。
     ただし、『葛根湯』は咳の原因にもなるから『桔梗湯』との併用か、『麦門冬湯』での補助が望ましい。
     それこそ、『浅田飴こどもせき止め』ではなく普通の『浅田飴』を使うというのも手だろう。

     お客様が『ルルアタックFX』をレジに持ってきたけれど、症状を詳しく訊くと喉の痛みに『パブロンエースAX』を服用し、風邪がぶり返したのか頭痛がするとのことだった。
     他の症状が無ければ鎮痛剤で良いように思えたけれど、風邪薬を希望されたためトラネキサム酸とイブプロフェンが入っている『ルルアタックEX』を勧めて変更となった。
     実のところ最初の主訴が喉の痛みであったのならば、鎮痛剤の効能にも咽頭痛と書いてあるから風邪薬は不要なのだけれど、案外とそれを知らなくて風邪薬に飛びついてしまう人が多い。
     でも風邪薬には複数の症状に対応した成分が入っており、体の方は起きていない症状の成分が入ってくればそれも処理しなければならないため、その処理に体力を使ってしまい本格的な風邪に進んでしまうので気をつけた方が良い。

     

  • 「第3類は弱い」? 市販薬の区分は副作用のリスク区分です

     夫婦のお客様が口内炎の棚を見ていて「第3類は弱い」というような会話が聞こえ、でも『トラフル軟膏Proクイック』を購入されるので炎症が強いかを確認するとともに、第3類などの分類は副作用のリスク区分であることを説明した。
     しかもこのリスク区分は薬ごとの効能ではなく成分で決まるので、特定の成分が入っていれば自動的にリスクが上がると判定されるものなのだ。
     市販薬は複数の効能に対応するために成分を組み合わせている物が多いため、特定の成分のリスクが高くて第2類や第1類になるということは、必ずしも目的の症状に効果的とは限らない。
     例えば咳が無く主訴が喉の痛みであるのなら、指定第2類の総合風邪薬があったとして、その区分が咳止めの成分によるものだとした場合、第3類でも喉の痛みを効能に記載している薬を使ったほうが効果的なんである。

     乳幼児を連れた夫婦のお客様が来店し、ご主人が選んだ様子で『エスタックイブFT』をレジに持ってきたけれど、授乳中か確認するとしているというため、適さないことを伝えた。
     何しろイブプロフェンが入っていては、子供の脳に影響する可能性がある。
     どうして買う前に、相談してくれなかったのか。
     主訴は悪寒とのことで、発熱しているかは分からないというので、家に『葛根湯』があれば先に試すようにお話したところ、一包を服用したばかりというから続けるよう勧めたのだけれど、現代薬を求められたので授乳を中断するようお話した。
     しかし、母乳とミルクと交互に与えているから中断できないと言われ、それでも現代薬に固執されたため、『ルルアタックFX』 を案内し、『葛根湯』を優先して使うようお話したうえでお買い上げいただいた。
     とはいえ、『ルルアタックFX』も『葛根湯』も、麻黄により子供が興奮する可能性はあるから、授乳後の服用を勧めた。
     どうも夫婦揃って危機感が足りないようで、子供が心配( ´Д`)=3