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  • 薬を買うときに専門家に相談するのは1%以下!?

     やや高齢の夫婦のお客様が『キャベジンコーワα』を購入されたけれど、棚で商品を手に取るさいに常用してるような話が聞こえたためヒアリングしたところ、ご主人が使うとのことだった。
     肝心の使うはずのご主人は興味無いさげでどこかへ行ってしまったため、奥さんに飲み過ぎに気をつけるよう伝えたところ、毎日飲んでいるうえ病院から処方されている薬も服用しているとのことだった。
     処方薬の内容は分からず、同じような胃薬だとすると成分が重なっている可能性があり、塩分の摂りすぎは高血圧につながるし、ミネラルの摂り過ぎが腎臓に負担をかけることを説明した。
     ううん、本人にお話したいところだったんだけどな(´ε`;)

     お客様が系統の異なる咳止めを次々と見ていたため気にかけていたところ、『アネトンせき止め錠』と『浅田飴子供せきどめドロップG』を持ってきたので併用しないように伝えると驚かれた。
     メチルエフェドリンが重なることを説明したところ、主訴は咳と喉のイガイガであるものの、咳き込むほどではないというので、『浅田飴子供せきどめドロップG』単独でも良いことをお話して、お買い上げいただいた。
     気管支を開く『南天のど飴』や、同じく咳止めの入っている『ルルメディカルドロップ』も紹介したけれど、浅田飴のブランドでドラえもんの絵柄が好みだったようだ。
     好きなブランドがあるのは良いけれど、中身にも関心を持ってもらいたい。
     某製薬メーカーのアンケート調査によれば市販の薬を買うときに、テレビなどの宣伝で選ぶ人が69%、店頭でパッケージを見て選ぶ人が30%という結果だったそうな……。
     ということは残りの1%の中に、成分を確認したり薬剤師や登録販売者に相談するのが含まれてるということなのだろうか(;´Д`)アウッ
     喉がイガイガすることを考えると体内が乾燥してる可能性もあるため、『麦門冬湯』を紹介してみたけれど興味は持たれなかった。

     高齢のお客様が咳と鼻水が出るとのことで相談を受け、鼻水は透明だそうだから入浴して温かい物を飲めば改善する可能性を伝えたうえで、タバコ臭かったから『ダスモック』(清肺湯)を紹介してみたけれど、以前に使ったことがあるという『ブロン液 L』と「名前が似てる」という理由で『ブロン錠』を購入された。
    「やっぱり葛根湯を飲めば良かったかな」というため、上半身を温めるから鼻水には有効であるものの咳には適応しないことを説明した。
     入浴せずにシャワー派だということから、皮膚が薄くて太い血管が通ってるところを重点的に浴びるように勧めた。
     血流は体内の保湿や保温にも関係するので、できれば入浴してもらいたいところ。

     

  • 薬の副作用で検査結果だけ良くなってしまうこともあるので注意

     高齢のお客様が奥さんにと『遠志(オンジ)』を求めて来店され、体との相性もあるので一番容量の少ない『ワスノン』を勧めて、お買い上げいただいた。
     ところが会計を終えて帰る段になって、奥さんは多くの薬を服用しているというため、まず担当医に服用の相談をするように伝えた。
     すると、引っ越してきたばかりでまだ一回しか新しい医師に会っていないとのこと。
     引っ越し作業で疲れているとすれば、遠志の入った『加味帰脾湯』を使うことも考えられる。
     いずれにせよ、市販薬を使うには処方薬との併用には気をつけなければならないので、重ねて医師に相談するようにお話した。
     これはなにも、薬の組み合わせによる副作用が心配だというばかりではない。
     例えば遠志は、 糖尿病の検査で数値上だけ良い結果をもたらしてしまう。
     もちろん、実際に糖尿病を改善させる効果などは無い。
     つまり、処方薬以外の薬を飲むことによって検査結果が良くなってしまうと、治療の判断を誤ってしまう可能性があるのだ。
     だから、処方されている薬があるのであれば、市販薬はもちろんサプリメントなども、担当医への相談や報告はしてもらいたいところ。

     やや高齢のお客様が『Q&Pコーワゴールドαプラス』を求めて来店し、売り場を案内すると値段の高さに驚かれたので似た処方の『パワーアクトゴールドα』を紹介したところ、今度は「ネットでキューピーコーワが効く」と見たと言われるため、効き目と価格は関係無いことを説明した。
     ただ、『パワーアクトゴールドα』には血流を良くする当帰は入っていないけど。
     主訴は疲れ目と肩こりだというため『葛根湯』も紹介すると、使ったことはあるというものの、効果は覚えていない模様。
     そして『Q&Pコーワiプラス』を紹介すると、効いたら大きいのにするとのことで小容量の物を購入された。
     入浴はしているそうで血流の大切さを分かっていらしたため、熱い濡れタオルを目の周りに当てる方法も勧めた。

     

  • 治療を全てお任せというのは自分を見捨てているのと同じ

     若い夫婦のお客様が来店し、『パブロンSゴールドW』をレジに持ってきたさいに喉の痛みには弱いことを伝えると、置き薬として「何にでも効く物を」と注文された。
     総合風邪薬にもそれぞれ得意分野があるため、症状別に容量の少ない物を揃えておく方法を提案したうえで、熱・鼻・喉・咳にまんべんなく効果が期待できる『新ルルAゴールドDX』を案内し、お買い上げいただいた。
     ただ、そもそも風邪薬の効能には「諸症状の緩和」と書いてあって、風邪を治せる薬は一つも無いのだけれど。
     それゆえに、風邪を治す薬を開発したらノーベル賞ものだと昔から言われている。

     夫婦のお客様から、バップ剤は冷感と温感のどちらが良いか尋ねられたけれど、養生には関係するものの鎮痛剤の成分の方が大事なことをお話した。
     ご主人が腰痛とのことで、鎮痛効果と浸透力の違いを説明し、しょっちゅうなる訳ではないとのことからジクロフェナクトリウム製剤を勧めると、痛みもそれほどではないというためフェルビナク製剤を使っていただくことになった。
     ご主人が「医者によって言うことが違う」というため、医者にも得意分野があることをお話した。
     例えば整形外科の医者でも、スポーツなどの運動による症状が得意だったり、加齢による不具合の知識が豊富だったりというように。
     そして、それぞれの見立てを採用するかどうかは患者自身が決めなければならない。
     これは自己責任論ということではなく、患者自身が治療のチームリーダーだからだ。
     病気自体の影響で判断力が衰えているのでなければ、医者に全てお任せというのは、自分が人間ではなく機械か何かだと自分で自分を見捨てているのと同じだと思う。
     お客様には、腰痛をいつものことと思って大病を見逃すのも怖いから、年に一度でも定期的に受診してみるよう勧めた。
     それから五十肩もあるとのことで、同じくフェルビナク製剤を使っても良いものの、痛み方や患部の場所で薬を使い分ける方法もあると伝えた。
     内服の漢方薬で言えば、腰痛には『疎経活血湯』『桂枝加朮附湯』が考えられ、五十肩には『独活葛根湯』が候補となる。

     

  • 風邪をひいたら入浴禁止と栄養を摂るのは昔の話

     お客様から『バファリンルナi』と『バファリンプレミアム』の違いを尋ねられ前者は家にあるというお話もあったため内容としては大して変わらないことを説明した。
     まぁ、『バファリンプレミアム』には鎮痛効果を高めるアリルイソプロピルアセチル尿素が加わっているけれど、その反面、眠気を催す可能性があるから、それほど良い訳ではない。
     すると家に『バファリンルナi』があり、ご主人が頭痛とのことで頭痛にも種類があることを伝えると頭重感がすると言うため、適応に問題は無さそうなので、まずは家にある物を服用させるよう勧めた。
     すると3日ほど前に発熱してから『葛根湯』を飲ませたけど効かないというお話があったため、上半身を温めてしまいタイミングとしては遅いことと、風邪の中期に使う『麻黄湯』を紹介したうえで、『柴胡桂枝湯』が候補になることを伝えたところ、お買い上げいただいた。
     入浴はしていて、うどんなどの食事をさせていると言うためベタ褒めしてしまった。
     熱が出て寝込んでから食事を消化の良いものにするという人は多いが、風邪かなと思ったら喉が痛むだけとか頭が重いとか初期の段階から消化に良い物にするのが最善なんである。
     消化にエネルギーを使うと治す方のエネルギーが不足してしまうし、喉などの炎症は胃にも広がりがちなので。

     やや高齢のお客様から咳と鼻水とクシャミの相談を受け、明日には病院に行くとのことで、いつも風邪をひくと病院で薬を処方してもらっているというお話だったが、その薬の内容は覚えておらず、お薬手帳も持ってきていなかった。
     症状から、現代薬と漢方薬を合わせた『ストナデイタイム』を案内し、成分表示を医師に見せるように念押ししたうえでお買い上げいただいた。
     入浴はした方が良いことをお話しすると驚かれたけれど、風邪をひいたらお風呂に入ってはいけないと言われたのは、まだ内風呂が普及していなかったり家の建てつけが悪くて湯冷めをしてしまう昔の話である。

     

  • セルフメディケーションと家庭の事情

     高齢のお客様からマウスピースの洗浄の相談を受け、『キッチンハイター』で洗っても汚れが落ちないというため、部分入れ歯用の『ポリデント』を案内し購入を決められた。
     その後に、病院から肩こりに『釣藤散』『葛根湯』が、ドライアイに『白虎加人参湯』が処方されてるというお話があった。
     また入眠困難なため、ベンゾジアゼピン系の安定剤も処方されているという。
     しかし、頭痛に『ロキソニン』や『イブ』だけでなく『プレミアムバファリン』なども効かず、『ケロリン』を常用していて、漢方薬は効いてるかどうか分からないから飲んでいないというお話だった。
     ん?
     『ケロリン』が効いてるなら、『バファリンプレミアム』じゃなくて『バファリンA』が効くんじゃないかな。
     『バファリンA』に胃薬になる桂枝が入ってるのが『ケロリン』で、効かなかったという薬に共通するのはロキソニンと、化学構造式の似ているイブプロフェンが入っている点。
     アセチルサリチル酸、いわゆるアスピリンが効くということなのではあるまいか。
     それと、『ケロリン』には無水カフェインが入っていて、それが睡眠を妨げている可能性が考えられるから、それなら『バファリンA』の方が向いているはずだ。
     『バファリンプレミアム』は名前が豪華だけど、『バファリンA』の上位版という訳ではなく成分違いの別物である。
     それらを説明し、お客様の頭痛は朝方に後頭部が痛むというお話だったので、『釣藤散』を先に使ってみるよう勧めたところ、家に余っているというのに『ズッキノン』(ズッキノン)を購入された。
     担当医や薬剤師が話を聞いてくれないという不満を述べていて、それを私が聞いていたことのお礼のつもりで購入されたのかもとも思った。
     『ケロリン』を勧めたのは息子さんとのことで、息子さんは調剤薬局に勤務している薬剤さんなのだとか。
     ただ、その息子さんにはあまり自分の症状や薬の話を訊かないようにしている模様。
     この辺りは複雑ですな。
     家庭の事情には立ち入りにくい。

     親子のお客様が来店し、母親が『エスタックイブ』をレジに持ってきたけれど、患者は高校生の娘さんの方で主訴は鼻づまりとのこと。
     本人にヒアリングしてみると他に症状は無いと言うので鼻炎薬を提案したところ、母親が割り込んで「花粉症じゃない」「風邪だと思う」と代弁された。
     市販の風邪薬はどれを選んでも咳止めが入っていることが多く、咳が出ていないのに服用すると体の負担になって、本格的な風邪に進行してしまう可能性がある。
     また、鼻炎は花粉症とは限らないことを説明し、『パブロン鼻炎カプセルSα』や『ストナリニS』などを紹介すると、母親から「分からないからお勧めを選んで」と言われ、本人に確認したうえで『パブロン鼻炎カプセルSα』を使っていただくことになった。
     『葛根湯加川きゅう辛夷』も提案したのだけれど、母親が漢方薬を嫌いらしく却下された。
     娘さんを大切にしているのは分かるものの、娘さんの話も聞かず、娘さんに判断させることもしないというのは、余計なお世話なれど、なんだか心配である。
     本人には、鼻づまりは上半身に熱が篭って循環していないのが原因と考えられることを説明し、普段はシャワーだと言うので入浴して下半身を温めると熱が循環して鼻づまりが少しは楽になることを伝えた。
     どうにも家庭の事情には立ち入りにくい。
     でもそれが、今後の健康に関わってくるんだよねぇ( ´Д`)=3

     

  • 薬は適材適所の使い分けが大事

     『柴胡桂枝湯』を購入されるお客様に状況を尋ねたところ、お腹の調子が悪くなりそうな時に飲んでいるとのことで、その使い方は悪くないですねと伝えた。
     すると頭痛の時にも使っていて、『葛根湯』が自分には合わないというため、ズキズキする頭痛は胃の不具合と関係があり、『葛根湯』は胃に負担がかかってしまい、適応するのは肩こりと連動する締め付けられるような頭痛であることを説明した。
     すると、合点がいったようでお客様に喜ばれた。

     幼児を連れた高齢のお客様から虫刺されの薬を求められたので、刺激の少ない『ムヒベビー』を案内してみたが、患部を見せてもらうと腫れが強そうで公園で刺されたというため『プチウナ』を勧めた。
     しかし本人がハローキティの『ポケムヒ』を欲しがったため、お客様に後から強い薬を重ねて良いか尋ねられ、大丈夫ですと答えると家族も使うとのことで『ムヒアルファS2』を一緒に購入された。
     虫除けスプレーは体に吹き付けるより掌に出して塗る方が効果的なことをお話しすると、親に伝えてみますと言ってもらえた。

     幼児を連れたお客様から虫刺されの薬を求められたのだが目の横と頬を刺されているため、液剤はしみてしまうし、 かといって『ムヒベビー』では弱いだろうから、目の横は痒み止めや抗炎症剤が入った目薬を使う方法を提案したうえで、頬にはステロイド剤入りのクリームを勧めた。
     『ムヒアルファEXクリーム』をお買い上げいただき、虫除けスプレーがあるようであれば掌に出して塗るのが効果的ですとお話した。

     

  • 頭痛のために鎮痛薬を買う時には痛み方の確認を

     お客様から12歳の子供の頭痛の相談を受け、現代薬ではアセトアミノフェン一択なため『バファリンルナJ』を案内して、お買い上げいただいた。
     そして、頭痛には種類があることをお話したのだけれど、特に痛み方について本人から聞いていないというため、ズキズキタイプなら胃の不具合、締め付けられるなら肩こり、頭重患なら血圧が関係することを説明し、確かめてみるよう伝えた。
     血圧については「まだ子供だから」と言われたが、数値上の話ではなく1日の中での変化のことと説明し、塾に行っているというので冷房が原因となっている可能性もあり、その場合は『葛根湯』が使えることを付け加えた。
     家族や友人に代わって頭痛薬を買いに来るというのは多いけれど、その痛み方について確認してきていないという事もまた多いから、ぜひそこは確認しておいてもらいたい。
     現代薬で解熱鎮痛薬自体はそれほど選択肢があるわけではないが、頭痛に対する養生法は異なり、しっかり対応することで薬を飲む機会を減らしたり使うタイミングを工夫することができる。

     やや高齢のお客様から『龍角散』の効果を尋ねられ、主に患部を冷やすことを説明し、喉の痛みより咳であれば気管支を拡張する『南天のど飴』が適応することをお話すると、主訴は声嗄れというため『響声破笛丸』を紹介した。
     今回は、昔ながらのということで『龍角散』を購入された。

     常連のお客様から、13歳の子供が林間学校に行くとのことで下痢止めを求められ、『ストッパ下痢止めEX小中学生用』を案内し、お買い上げいただいた。
     虫除けスプレーはあるようなので、吹き付けるより体に塗るようにするのが効果的と伝えた。
     今回は訊かれなかったため紹介できなかったが、自分なら『柴胡桂枝湯』を持たせたいところだ。
     微熱を伴う風邪、環境が変わることによるストレスの軽減、食中りなどの嘔吐や下痢といった胃腸炎にも広く使えるから。

     

  • 市販薬を選ぶ時には効能よりも適応を検討するのが大事

     お客様が『新コンタックかぜEX』と『ベンザブロックIPプラス』と見較べていたため声をかけてみたところ、『葛根湯』の液剤の方が良いか尋ねられたのでヒアリングしたところ、ご主人が発熱と悪寒と喉の痛みを訴えているという。
     症状からすると『葛根湯』の適応時期を過ぎているため、使うなら『麻黄湯』をと案内した。
     そして喉の痛みはあっても咳は無いと言うので、咳が無い時に風邪薬はお勧めできないのだけれど、明日は仕事休めるということから服用による疲労感が出る可能性をお話したうえで『ルルアタックEX』を紹介し、お買い上げいただいた。
     すでに食欲は無いというので無理に食べさせなくても良い事と、入浴はしても良いことを伝えた。
     昔は入浴が駄目だと言われていたけれど、あれはまだ内風呂が普及していなくて、銭湯の帰りに湯冷めしてしまうからである。
     自ら発熱するのには体力を使うから入浴をして、発熱するのを支援してあげた方が良いのだ。

     高齢のお客様が『五虎湯』『麦門冬湯』で迷ってる様子だったので声をかけたところ、ご主人が咳と痰が絡み、たまに頭痛がするとのこと。
     以前に私が案内したさいには、『麦門冬湯』を使ったそうだ。
     今回は頭痛に『葛根湯』を使っていたというので、その『葛根湯』は咳の原因になってしまう事をお話したところ、発熱したというため体内が乾燥している可能性があることから、『麦門冬湯』が適応することを説明して、お買い上げいただいた。
     口腔内に膿の匂いがするようだというため『チクナイン』(辛夷清肺湯)も考えたけれど、鼻の症状は無いという。
     『麦門冬湯』で咳が治まり、膿の匂いが残るようなら『チクナイン』に乗り換えを検討しても良いだろう。
     頭痛の方は肩こりが関係ありそうな話だったので、『釣藤散』を紹介した。

     

  • 親しくても安易に薬の銘柄を指定して勧めないで

     『ロキソニン』を求めてお客様が来店したけれど、置いていないことと、薬剤師のいるお店で勤務中にしか買えないことを説明して、近くのドラッグストアーを紹介した。
     そのうえで『ロキソニン』でなければならない理由が無ければ、イブプロフェン製剤でも代用できることをお話したところ興味を持たれたので、主訴を確認すると頭痛とのことだった。
     痛みを伝えるホルモンと、胃を保護する指示を出すホルモンは同じであり、ズキズキする頭痛は胃の不具合とも関係するため、鎮痛剤で一時的に頭痛が和らいでも、それによって胃を悪くして頭痛を繰り返す可能性があることを説明し、頭が締め付けられるタイプは肩こりと関係して、朝方に頭重感がある場合は血圧の変化が原因となりえることを伝えた。
     そもそも鎮痛剤を自分で使うのは初めてとのことから、『イブA』と『バファリンA』を比較して紹介したところ、後者を選ばれた。
     『ロキソニン』については友人に勧められたのことで、その友人を説教してやりたい(笑)
     安易に薬の銘柄を指定して、勧めないでくださいな。

     お客様が小児用風邪シロップをレジに持ってきたけれど、3歳の子供が発熱以外の症状は無いというので『葛根湯』を提案したところ家にあるということからキャンセルになった。
     普段は、発熱していたらもう『葛根湯』を使うのには遅いから勧めないのだけれど、子供は発熱を補助してあげたほうが良い。
     『葛根湯』は早さが勝負でもあるため、先に先にと使うようお話した。

     

  • 家族の薬を買いに来たケースは対応が本当に難しい

     『葛根湯』と『コルゲンコーワトローチ』を一緒に購入されるお客様に、それぞれの特性をお話したところ『コルゲンコーワトローチ』は自分が使うのではないとのこと。
     『葛根湯』は上半身を温めて症状を治すのが目的なので、喉が痛かったり咳のある風邪には向かないし、発熱してからでは使うには遅い。
     そして『コルゲンコーワトローチ』は喉のトローチとしては消毒系なので、炎症や痛みには効きが弱い。
     『コルゲンコーワトローチ』を使うのは息子さんのようなのだけれど、喉の痛み方や痛む場所を分からないというため抗炎症系の『パブロントローチAZ』と、患部を冷やす『マードレトローチ』を紹介したところ、いったんは『パブロントローチAZ』に変更されようとしたが、本人の希望が分からないことから、そのまま『コルゲンコーワトローチ』をお買い上げとなった。
     また、『ボルタレンEX』も購入されるので、血液中に薬剤が入ることを説明し併用薬に気をつけるよう伝えたところ、高齢の親が使うとのことだった。
     主成分のジクロフェナクトリウムは血圧関係の薬の他に循環器系にも影響するため、それこそ高齢者への使用には気をつけなければならない。
     親は他に使用してる薬は無いというお話だけれど、実は血圧の薬は飲んでいて、毎日服用している病院の薬は薬だと思っていないというケースもあるから油断できない。
     患者本人ではなく、家族の薬を買いに来たケースは対応が本当に難しい。
     あと、お客様は『葛根湯』を会社でも常備してるというので、冷房が効きすぎているような時にも使えることを伝えた。

     『センパアQTジュニア』を購入されるお客様に、比較的眠くなりにくいことを伝えた。
     酔い止め薬にも成分によって違いがあり、必ず酔ってしまうのならいっそ寝てしまった方が良いだろうし、観光だと眠くなるのはモッタイナイということもあるから、目的で使い分けるのが吉。
     乗るのはバスとのことだったので、乗車前には体温より低い物を受けつられない腸のために、温かい食事をして早く胃から腸に送り出して胃を軽くし、乗ってからは冷たい物を少しずつ飲んでわざと胃の働きを悪くすることで吐き気を抑え、乗り物酔いを軽減する方法を教えた。