頭痛のために鎮痛薬を買う時には痛み方の確認を

 お客様から12歳の子供の頭痛の相談を受け、現代薬ではアセトアミノフェン一択なため『バファリンルナJ』を案内して、お買い上げいただいた。
 そして、頭痛には種類があることをお話したのだけれど、特に痛み方について本人から聞いていないというため、ズキズキタイプなら胃の不具合、締め付けられるなら肩こり、頭重患なら血圧が関係することを説明し、確かめてみるよう伝えた。
 血圧については「まだ子供だから」と言われたが、数値上の話ではなく1日の中での変化のことと説明し、塾に行っているというので冷房が原因となっている可能性もあり、その場合は『葛根湯』が使えることを付け加えた。
 家族や友人に代わって頭痛薬を買いに来るというのは多いけれど、その痛み方について確認してきていないという事もまた多いから、ぜひそこは確認しておいてもらいたい。
 現代薬で解熱鎮痛薬自体はそれほど選択肢があるわけではないが、頭痛に対する養生法は異なり、しっかり対応することで薬を飲む機会を減らしたり使うタイミングを工夫することができる。

 やや高齢のお客様から『龍角散』の効果を尋ねられ、主に患部を冷やすことを説明し、喉の痛みより咳であれば気管支を拡張する『南天のど飴』が適応することをお話すると、主訴は声嗄れというため『響声破笛丸』を紹介した。
 今回は、昔ながらのということで『龍角散』を購入された。

 常連のお客様から、13歳の子供が林間学校に行くとのことで下痢止めを求められ、『ストッパ下痢止めEX小中学生用』を案内し、お買い上げいただいた。
 虫除けスプレーはあるようなので、吹き付けるより体に塗るようにするのが効果的と伝えた。
 今回は訊かれなかったため紹介できなかったが、自分なら『柴胡桂枝湯』を持たせたいところだ。
 微熱を伴う風邪、環境が変わることによるストレスの軽減、食中りなどの嘔吐や下痢といった胃腸炎にも広く使えるから。

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