• タグ別アーカイブ: 柴胡加竜骨牡蛎湯
  • 水絆創膏の下地に患部を治す薬を使う方法があります

     やや高齢のお客様から水絆創膏を求められ『エキバンA』を案内したうえでヒアリングすると、指先の割れに以前に使ったことはあり、家には患部を修復する『ヒビエイド』のような薬が残っているというため、それを下地として塗るように勧めた。
     また、手洗いのさいにはハンドソープなどを使わずに、キッチンペーパーでこすり洗いをするようお話した。
     手を洗ってからキッチンペーパーで拭き取るのではなく、石鹸代わりにキッチンペーパーを使うんである。
     そうすることで皮膚を守る皮脂を、洗い落とししすぎないようにするのだ。

     以前にご主人から水虫の薬を飲まれて『ラミシールATクリーム』を買われたお客様が再訪した。
     水虫であることを確定した方が良いと受診を勧めたのだが、ご主人が病院に行ったところ、水虫と診断されたとのこと。
     今回は自身の手荒れに水絆創膏の『エキバンA』を買いにいらしたそうで、病院で処方された薬を塗ってもすぐにまた荒れてしまい、痒みもある模様。
     通院はしているようなので、内服薬に『当帰飲子』を紹介し、処方してもらえないか担当医に相談してみてはと提案した。

     お客様が『小青竜湯』『柴胡加竜骨牡蛎湯』を購入するさいにヒアリングしてみると、後者について不眠への使用感はまだ分からないとのことだった。
     『小青龍湯』は胃に負担がかかる漢方薬なので、不眠のさいに使う胃が弱い人向けの『桂枝加竜骨牡蛎湯』も紹介してみた。
     今までは処方された漢方薬を使っていたそうなのだけれど、病院の漢方薬は高いというので、もしかすると薬局で調合しているのかもしれない。
     漢方薬に詳しい近くの病院を紹介した。

     

  • 薬以外の相談を受けることもあります

     若いお客様が睡眠補助剤を求めて来店し、ジフェンヒドラミン製剤の『ドリエル』が効いたり効かなかったりするというため、別の成分を使ってみてはと提案し『ウット』を案内した。
     そのうえで寝つきが悪いものの中途覚醒は無いと言うので、肝臓の機能が亢進してる可能性をお話して『柴胡加竜骨牡蛎湯』を紹介したところ、両方を購入された。
     中途覚醒をしてしまう人は腎機能の低下が考えられ加齢とともに起きがちであり、うつらうつらとして寝た気がしないのは胃を悪くしている可能性が考えられる。
     こういうふうに相談してもらえると、情報提供もしやすいので是非(・∀・)

     高齢のお客様が、疲れ目と朝方に目ヤニがありドライアイにもなるとのことで相談を受けた。
     病院には行ったとのことだけれど、特に薬は処方されなかったと言う。
     他の目の症状との切り分けのために最初に受診したのは良いことですとお話したうえで、疲れ目に『スマイル40EX』を、目ヤニに『養潤水』、ドライアイに『新ロートドライエイドEX』を案内し、一番気になる症状に合わせてお話して『新ロートドライエイドEX』をお買い上げいただいた。
     一番気になる症状が改善すれば、他の症状も一緒に良くなる可能性はある。
     また朝方の目ヤニは、加齢によって瞼がたるみ、体が瞼を外敵と勘違いして追い出そうとしていると考えられることを伝えた。
     このお話をすると、たいてい苦笑いされる(;´∀`)

     お客様が漢方薬の棚で長考されていたため、案内を申し出たけれど断られた。
     しかしその後も複数のお客様に対応している間もずっと自分でパッケージを見較べていて、閉店まぎわになってようやく『加味帰脾湯』について尋ねられた。
     主訴は疲労で、高校生と中学生の息子さんが不登校なため一緒に飲みたいというお話だったが、体質や症状が同じとは限らないため分けた方が良いのではと説明し、お客様自身はのぼせがあり神経質そうにも見えたため『加味逍遙散』を紹介した。
     息子さん達は受験生でもあるということから『半夏厚朴湯』も紹介したうえで、生活が昼夜逆転していることと、好きなゲームも夢中になっているというより惰性でやってるように見えるということから、『加味帰脾湯』は適応するでしょうとお話すると、自分も試したいとのことで購入された。
     私も小中高と通して不登校だったことをお話したら、感極まったのか泣かれてしまい、その後は30分ほど人生相談というか教育相談のようになってしまった(^_^;)

     

  • 薬を怖がる人が薬のことをよく調べない理由

     『パブロンエースAX』を持ったお客様が『ニューゼナF3』を手に取り、さらに外用消炎剤の棚で『フェイタスZα』を見ていたので声をかけ、それぞれ併用には気を付けるよう伝えた。
     特に風邪薬と栄養ドリンクでカフェインが重なると、風邪を治すために体を休めたくても興奮作用で休まらないことと、外用消炎剤でも血液中に薬剤が浸透しやすいタイプは内服薬との影響もありえることを説明した。
     実際には外用薬と内服薬での事故など、そうそうあることではないのだけれど、内服薬同士の飲み合わせを気をつける人はいても、外用薬と内服薬の組み合わせ気にする人は少ないから、意識してもらうには少しばかり驚かせるような言い回しになる。
     世の中不思議なもので、それこそ外用のステロイド剤での重篤な副作用は20年以上毎日使うといった特殊な事例で起きたものであるにも関わらず、メディアが散々に脅すものだから、市販されている最も弱いステロイド剤さえ怖がって使わない人がいる。
     それなのに、それほど怖がっている人が内服薬の飲み合わせには無頓着だったりするのだ。
     人は、自分の関心のあることだけを怖がる。
     そして、怖いから根本的なデータを調べたり有益な情報に触れたりすることさえ避けてしまうのだろう。
     今回のお客様の主訴は、喉の痛みと肩こりとのことで、それほど肩が痛いという訳ではないというため、鎮痛効果を落としてフェルビナク製剤に変更し、栄養ドリンクは『ゼナ』シリーズの中ではノンカフェインの『ゼナジンジャー』を案内してみた。
     当然、ジンジャーは肩こりへの効果も期待できる。
     そして喉の痛みはあっても咳は無いというので、総合風邪薬ではなく喉に特化してはどうかと提案し『ペラックT』と『駆風解毒湯』を紹介したところ『ペラックT』の購入を決められた。
     『ペラックT』にするのであればジクロフェナクトリウム製剤と併用することに特に問題は無いことをお話すると、 外用消炎剤の方は『フェイタスZα』に戻して購入となった。
     症状に合わせながら、使う薬選びを行ったり来たりというのは、面倒なようでいて本来のあり方だと私は思う。
     お客様には喉をいたわるために、消化に良いスープ状の物を食べるように勧めた。
     喉が炎症しているとなれば、普通の食べ物が喉を通るだけでも刺激になってしまうので。

     『半夏厚朴湯』を手にされているお客様に声をかけてみたところ、仕事でプレゼンをされるというので適応することを伝えてお買い上げいただいた。
     パッケージには「ストレス性の咳」と書いてあるが、咳まで行かずとも、緊張すると「んん、んん」と咳払いをしたり声が出にくくなったりする場合には、気持ちを落ち着けて気道を開く効果のある『半夏厚朴湯』が最適である。
     比較として、緊張すると胃が上がってくる感じがするタイプの人には『半夏瀉心湯』をと紹介した。
     そしてお客様には、『半夏厚朴湯』を前日の夜から服用するよう勧めた。

     以前に、耳鳴りに『柴胡加竜骨牡蛎湯』を病院から処方されたものの効かなかったと相談を受けた高齢のお客様が再訪した。
     自分のメモを確認すると、私はその時に高血圧の影響する耳鳴りに『七物降下湯』と、 水分代謝の異常による耳鳴りの『苓桂朮甘湯』を案内していた。
     なんでも家族と出かけたさいに、他のお店で『苓桂朮甘湯』を買ってもらったそうで、それを飲んで良いか尋ねられた。
     これから暑くなってくることですし、水分代謝を整える『苓桂朮甘湯』は無駄にはならないはずだから、服用してみるよう勧めた。
     あっ、ところで『柴胡加竜骨牡蛎湯』が効かなかったことは担当医に伝えたましたか?
     そう尋ねると、それから病院には行ってないそうである。
     ありゃん(^_^;)
     もし『苓桂朮甘湯』が効くようであれば、保険の適用薬なので改めて受診してみてはと提案した。

     

  • 初めから薬を指定されるのは惜しい

     お客様から睡眠補助剤を求められヒアリングしたところ、今まで薬を使ったことは無く、寝るまでに2時間ほどかかり眠りも浅いという。
     単味剤の『ドリエル』と複合薬の『ウット』を紹介したうえで、肝臓と胃が機能的に弱っている可能性をお話した。
     漢方的には、肝臓が不調だと寝付くのに時間がかかり、胃が不具合を起こすと眠りが浅くなって、腎機能が低下すると中途覚醒しやすくなる。
     お年寄りが夜中に目を覚ましがちになったり朝が早くなったりするというのは、つまりは腎機能の低下なのだ。
     寝る2時間前に入浴をして体温が下がる過程で眠くなる生体反応を利用する方法もお話してみたけれど、以前に試してみて効果は無かったという。
     今回は『ドリエル』を試していただくことになり、効き方次第で乗り換えを検討するためにも成分表示を取っておいて下さいとお願いした。
     最初から睡眠補助剤をというリクエストだったから選択肢が狭くなってしまったけれど、指名が無ければ寝付きが悪いのには『柴胡加竜骨牡蛎湯』を、眠りが浅いのには『加味帰脾湯』を紹介したかったところ。
     あるいは、やはり肝機能の亢進を考えて『抑肝散陳皮』や、疲労しすぎてて眠りが浅くなるタイプの『酸棗仁湯』というのも考えられる。
     でもやはり、患者さんのほうが相談する気になっていないと、これらを時間をかけて案内するのは難しい。
     それだけに、症状の相談ではなく初めから薬を指定されるのは惜しいことである。

     やや高齢のお客様から、『グンナイマグ』の睡眠への効果について訊かれ、あくまで健康食品のため限定的に考えるようにとお話した。
     主成分のグリシンは神経伝達物質とされていて、学術情報なんかも見てみたけど、睡眠に関しては「示唆」とか「可能性」とかばかりなんだよねぇ。
     データを見る限り、「甘い物を食べるとリラックスする」程度の話にしか思えない。
     するとお客様からは、マグネシウムが入っていることから便秘にはどうかと尋ねられ、同じく過度の期待はできないとお話したうえで、便通は三日に一度くらいというため、腹部に苦満感が無ければ週に2回の便通でも正常と考えられることを伝えた。
     それに、高齢者がミネラル分を過剰摂取すると腎臓の負担になるから、あまり勧めにくい。
     そして睡眠については普段は問題は無く、登山の時に山小屋で眠る時に使いたいとのことで、現代薬を使うことを心配されたため『加味帰脾湯』を紹介してみたのだが、悩んだ末に『グンナイマグ』を購入された。
     う~ん、それこそ一時的な睡眠補助なら、現代薬のほうがコントロールしやすいんじゃなかろうか。
     でも気休めとしては、毒にも薬にもならない健康食品のほうが安全に思えるのかもしれない。
     他の登山をしているお客様から聞いた『防已黄耆湯』も紹介してみたものの、関心は示されなかった。
     水分代謝を整える『防已黄耆湯』は、登山での足のむくみや、標高が高いところでの疲労を軽減するのに役立つと思うのだけれど。

     

  • 夜勤による胃の機能の低下が質の良い眠りの妨げになります

     夫婦のお客様から、ウコンの効用について質問された。
     ウコンは、あくまで食品であることと、摂りすぎると脂肪肝になることを説明したところ、ご主人の肝臓の数値自体は問題無いものの、何か肝臓に良い物をとリクエストがあり、『ネオレバルミン』を紹介した。
     『ネオレバルミン』は、肝臓水解物を含有していると謳っていても効能は「疲労」となっている『ヘパリーゼ』に対して、ちゃんと「肝臓疾患」と明記されている、市販薬としては珍しい部類。
     もちろん実際には、肝臓疾患の効能を取得するのは難しくお金もかかるため、あえて取得していないものの効果はある『タナベ胃腸薬ウルソ』などもあるけれど、やはり効能に明記されているのは信用度が違う。
     奥さんの方は、夜勤による疲労の他に口臭が気になるということで、歯科医では問題無しと診断されたというお話から、胃の機能の低下を考え『加味帰脾湯』を紹介した。
     また、人間は疲労するほど感覚が鋭くなるので、夜勤の疲労で嗅覚が鋭くなっている可能性も伝えた。
     今回は、先に買い物カゴに入れていたサプリメントの『柿渋エチケット』と『ネオレバルミン』をお買い上げいただいた。
     漢方薬に興味を持たれたようなので、近所の漢方薬に詳しい病院を紹介した。

     高校生の子供に酔い止めをということで、乗るのはフェリーだというお話から、いっそ眠くなっても良いということで『トラベルミンファミリー』を案内して、お買い上げいただいた。
     でも、「家族みんなで使えそう」と言われたことには、薬は相性もあるので必ずしも家族みんなに同じように効くとは限らないことを伝えた。

     夜勤による不眠というお客様から、『ウット』と『ドリエル』の比較について質問をされ、あくまで睡眠補助剤であることと、起きた時に目覚めがスッキリしない可能性を伝えた。
     また、お客様には花粉症があり、『パブロン鼻炎カプセルSα』で眠くなったことは無いというので、なおさら効かない可能性がある。
     特に、『ドリエル』は抗アレルギーの副作用として眠くなるのを利用しているだけなので。
     夜勤は、胃を悪くしがちであるため『加味帰脾湯』を案内したところ、以前に『柴胡加竜骨牡蛎湯』を使って効かなかったっというお話があった。
     確かに、『柴胡加竜骨牡蛎湯』は肝機能が関係したイライラするような不眠に適応する物なので、夜勤による不眠には合わないだろう。
     そして、さらに詳しくお話を訊くと、横になっても自分の心臓の音などで寝付けないということが分かり、『ナイトミン』(酸棗仁湯)を提案し、試していただくことになった。

     

     

  • 医師の監督下で使う睡眠導入剤と自己判断のサプリメントのどちらが怖い?

     成人の娘さんの生理痛に、お客様から「胃に優しいものを」という要望を受けたので、比較的主成分が胃の働きを妨げない『バファリンA』と、胃を保護する成分を別に足した『イブA』を案内した。
     また、鎮痛剤に子宮の収縮を抑える薬を合わせた生理痛専用薬『エルペインコーワ』を紹介した。
     そのうえで、痛み止めに頼るのは好ましくないことをお話して、生理前から期間中に服用して症状を和らげる漢方薬があることも伝え、今回は『イブA』をお買い上げいただいた。
     そして、生理痛は痛いのが当たり前と思っていると大きな病気を見逃すことにもなりかねないため、定期的な健診は欠かさないよう伝えてくださいとお話した。
     今回は、お客様が興味を示さなかったので詳しくは案内しなかったが、体力が充実している人ならば『桂枝茯苓丸』を、やや疲れやすいタイプの人には『当帰芍薬散』が 向いている。
     こういうことからしても、家族に薬を頼むのではなく本人に来店してもらいたい。

     『メラトニン』のサプリを求めてお客様が来店したが、置いていないことと、効用よりデメリットのほうが大きいと考えられる事をお話しした。
     というのも、メラトニンは本来は体内で生成される物なので、外部からの取り込みが常態化すると生成能力が落ちてしまう。
     また、精神不安を増大させるという研究結果があり、悪夢を見る傾向が強くなるとも指摘されている。
     さらには、メラトニンはホルモンに働きかけるため、生殖機能障害を起こす可能性がある。
     どうにも、手軽に使うには使い勝手が悪い。
     お客様の主訴は入眠困難ということで、肝の不具合かと思ったが、詳しく聞くと夜型の生活だというので脾(ひ)が弱いのかもしれない。
     脾とは、漢方用語で胃腸のことである。
     お客様は、他のグリシン系のサプリにも興味を持たれたが、グリシンもまた体内で生成され、かつ必要量は少ないため、費用対効果の面で疑問ですと伝えた。
     以前に、肝に働きかける『柴胡加竜骨牡蛎湯』が効かったというので、比較として肝ではなく脾を助ける『桂枝加竜骨牡蠣湯』 と、神経過敏な人向けの『ナイトミン』(酸棗仁湯)を 案内したところ、仕事がSEだと分かったため、脾のメンテナンスしてストレスを軽減する『加味帰脾湯』も候補に加えた。
     それと、病院で睡眠導入剤を処方してもらうことを怖がっていたが、医師の監督下で経過観察をしながら使う医薬品と、自己判断で使うサプリメントを比較したら、医師の監督下の方が安心ですとお話しした。
     それと、入浴の後に食事をして21時頃に一度眠くなるというお話で、本質的には眠れないという事は無いはずである。
     人間は入浴などで体が温まってから約2時間後に眠くなるものなので、入浴時間や食事の時間を調節してみるのも夜型を改める一つの手段であることを説明したうえで、今回は『ナイトミン』を試していただくことになった。

     

  • 育児疲れを感じたら

     お客様が『 ルキノンエース錠V』と『ストナデイタイム』を一緒に購入されるので、 併用することはないと思うものの念のため、喉の痛みが主訴の時には前者を、鼻水が主訴の時には後者をと伝えた。
     すると、案の定、どちらも喉の痛みに使うつもりだったそう(^_^;)

     『バイシンUV』を購入されるお客様に、作用機序は血管を細くして血流を滞らせることで充血を目立たなくさせるだけなので、使いすぎないようにお話ししたところ、朝に充血し痒みも伴うというので、病院を受診してみるよう勧めた。
     充血するだけで痒みなどが無ければ心配はいらないのだが、痒みというのはいわば弱い痛みなので何か異常が起きている可能性が否定できない。

     疲労対策の棚を見ているお客様に声をかけたところ、『パワーアクトゴールドα』に興味があるようだったので、似た処方内容の『キューピーコーワゴールドαプラス』との比較を説明した。
     後者にプラスされているのは、血流を良くする当帰が入っていることで、栄養は血液で運ばれるため、栄養を補給しただけでは疲れが取れない場合に向いている。
     また、赤ん坊をおぶっていたので、上半身の疲れなら『パワーアクトEX』も候補になることを伝えた。
     すると、特に寝つきが悪いと言うので『柴胡加竜骨牡蛎湯』を案内したうえで、子供の面倒で夜中に起きなければならない場合を想定して『加味帰脾湯』も紹介し、疲労が強い場合には『人参養栄湯』も候補として挙げた。
     特に『加味帰脾湯』は、夜勤の看護師やタクシーの運転手さんにも使っていただいているものである。
     本日は、『パワーアクトゴールドα』をお試し頂くことになった。
     それと、入浴は子供と一緒とのことだが、可能であれば一人で入り直すよう勧めた。
     やはり、風呂はリラックスタイムであるべきなのだ。

     

  • 薬選びは、ときに連想ゲームのように

     お客様から睡眠導入剤について尋ねられ、市販には睡眠補助剤しか無いことを告げたうえで、『ウット』と『ドリエル』を案内したところ、寝つきが悪くお酒に頼ってるという話があったため、アルコールは覚醒剤であることを説明した。
     アルコールに頼ると、かえって肝の働きを悪くして、それが寝つきが悪くなる原因になるので、『柴胡加竜骨牡蛎湯』を紹介した。
     すると、近くの棚にあった『ヘパリーゼプラス2』を手にされたので、腸肝循環により消化器系のメンテナンスをする物として『タナベ胃腸薬ウルソ』を紹介すると共に、効能に肝機能障害と明記されているある『ネオレバルミン』も案内してみた。
     『タナベ胃腸薬ウルソ』は、あくまで胃腸薬としての許可しか取っていないため効能には謳っていないけれど、病院で処方される際には肝機能障害の治療薬として使われるウルソデオキシコール酸なので、肝臓の働きを助けることは充分に期待できる。
     メーカーの方も、ちゃっかりパッケージには、胃と腸と肝臓を循環するイメージイラストが載せている。
     まぁ、公言はできないだろうが。
     肝臓に関する薬を市販するのは、それだけハードルが高くて大変なんである。
     『ネオレバルミン』なんか、よく許可が取れたなと不思議でならない。
     本日は、『タナベ胃腸薬ウルソ』をお買い上げいただいた。
     最初の相談は入眠困難だったけど、途中でアルコールの摂りすぎと分かり、それなら胃腸の働きも悪くなっているだろうから、その症状に合わせた選択……ということです(||´Д`)o=3=3=3 ゲフンゲフン
     また、入浴せずにシャワーのみで過ごしてると言うので、せめて食事の前に温かい飲み物をとお話をした。
     寝入った後の睡眠の質は胃が司っているので、胃に準備運動をさせて少しでも負担を減らすのが良い。

     やや高齢のお客様から『ケアセモ』と他の『ユースキンあせもクリーム』などとの違いを尋ねられ、『ケアセモ』にメントールが入っていること以外は同じ処方であることを説明したうえで、痒みが強ければ局所麻酔が入っている『テオドランホワイト』や『タクトローション』をと勧めた。
     そして、掻きむしるほど痒い場合にはステロイド剤を使うことを提案すると、家に『ロコイダンクリーム』があるそうなので、まずはそれを先に使ってみるよう話しした。
     そのため、今回はお買上げは無し。

     

  • 睡眠の相談から胃腸薬に飛躍することもあります

     お客様から、睡眠導入剤について尋ねられ、『ドリエル』と『ウット』を案内したところ、寝つきが悪く、お酒に頼っているというお話だった。
     アルコールは本来は覚醒剤であることを説明し(だから気つけに使う)、肝臓の働きが悪くなると寝付きが悪くなるので、肝臓を助ける柴胡剤の『柴胡加竜骨牡蛎湯』を紹介した。
     すると、『ヘパリーゼプラス2』に興味を持たれたようなので、腸肝循環により消化器系のメンテナンスをする『タナベ胃腸薬ウルソ』を紹介するとともに、効能に肝機能障害がある『ネオレバルミン』も案内した。
     『タナベ胃腸薬ウルソ』は、なかなかに挑戦的な薬で、効能はあくまで胃腸薬であるものの、おそらくは肝機能の回復を狙って開発されたと思われる。
     パッケージに、胃腸と肝臓を巡回するイメージを書いてあるのが、その証左だし、実際に主成分のウルソデオキシコール酸は、胆汁の流れを良くすることで、胆石や肝臓病に用いる。
     しかし、肝臓疾患で効能の許可を得るには臨床試験などで莫大な費用がかかるため、胃腸薬としての効能に留めたのだろう。
     お客様は、『タナベ胃腸薬ウルソ』を購入され、入浴はせずシャワーのみだそうなので、せめて食事の前に温かい飲み物を飲むようお話しした。
     胃の血行が良くなれば消化も良くなり、胃腸の負担の軽減は肝臓のためにもなる。
     というのも、食べ物の脂質は胃では消化できず、十二指腸に送り出されてから、肝臓で生成された胆汁が分泌されることにより消化される。
     その胆汁は、普段は総肝管を通って胆のうに一時的に濃縮貯蔵され、十二指腸で消化に使われると、再び体内に吸収されて再利用される。
     その再利用される胆汁の主成分がウルソデオキシコール酸で、ウルソデオキシコール酸を1~2週間程度服用することにより、いわば胆汁が新しい物に置き換わるというわけだ。
     車で、汚れたオイルを交換するようなもんである。

     やや高齢のお客様から、あせもに『ケアセモ』と『ユースキンあせもクリーム』などとの違いを尋ねられ、前者にはメントールが入っていること以外は同じ処方であることを説明したうえで、痒みが強ければ局所麻酔の入っている『テオドランホワイト』と『ホワイト タクトローション』をと勧めた。
     そして、痒みが強い時にはステロイド剤を使う方法があることを知らせると、家に『ロコイダンクリーム』があるそうなので、先に使ってみるよう提案した。
     そのため、本日はお買上げは無し。

     

  • 精神疾患に薬を使うのを全面的に反対する人の害は?

     やや高齢の常連のお客様から、酵素の商品について尋ねられた。
     手には雑誌の切り抜き記事を持参され、血流を良くするというような内容だったが、商品を案内すると「高いね」と言われたため、漬け物や干物を食べていれば不要と考えられることをお話しした。
     すると、「そう云ってもらえると助かる」と言われた。
     酵素自体が栄養になるわけじゃなくて、あくまで体内に取り込んだ物質を活性化するための物で、燃料が不足したりエンジンのメンテナンスが不十分だったら、そんな物が増えたところで役には立たない。

     疲労に『十全大補湯』を買われる常連のお客様から、『ドキシン錠』と『コリホグス』の違いを質問された。
     『ドキシン錠』の主成分である『メトカルバモール』はメフェネシン系の筋弛緩薬で、精神安定薬の『メプロバメート』に似ており、筋肉の痙攣を抑え精神安定作用がある。
     一方、『コリホグス』の主成分である『クロルゾキサゾン』はクロルメザノンに類似しており、筋肉のこわばりを取ることを説明した。
     一見似ているようではあるが、筋肉に力が入らなくするのと、固くなった筋肉をほぐすのとでは違う。
     また、『ドキシン錠』には『トコフェロール』が入っていて、血行促進作用があることを伝えると、『ドキシン錠』をお買い上げいただいた。
     そういえば、精神疾患に薬を使うのを全面的に反対する人は、こういう筋肉弛緩剤を精神安定剤として使う場合の薬については、どう考えてるんだろうか。
     筋肉弛緩剤として使うのは良くても、精神安定剤に使うのは駄目なのだろうか。
     また、漢方薬の『柴胡加竜骨牡蛎湯』『抑肝散陳皮半夏』などはどう考えるのか。
    「私は勉強しました」とか「薬が駄目なことは、調べればおのずと分かることです」とか、ネットでの書き込みなんかを見ると、どうも成分による作用機序を理解してるとは思えないんだけど。
     本人が大変な経験をしたとしても、それはあくまで個人の体験であって、他の人までも適切な治療から遠ざけるようなことは謹んでもらいたい。
     医療関係の裁判は難しいとはいえ、それでも医師は患者への治療に責任を持っている。
     一方、薬の使用どころか医師の治療からも患者を遠ざけようとする輩は、法的にも道義的にも責任を負うことが無いのだから、無責任もいいところである。