薬を怖がる人が薬のことをよく調べない理由

 『パブロンエースAX』を持ったお客様が『ニューゼナF3』を手に取り、さらに外用消炎剤の棚で『フェイタスZα』を見ていたので声をかけ、それぞれ併用には気を付けるよう伝えた。
 特に風邪薬と栄養ドリンクでカフェインが重なると、風邪を治すために体を休めたくても興奮作用で休まらないことと、外用消炎剤でも血液中に薬剤が浸透しやすいタイプは内服薬との影響もありえることを説明した。
 実際には外用薬と内服薬での事故など、そうそうあることではないのだけれど、内服薬同士の飲み合わせを気をつける人はいても、外用薬と内服薬の組み合わせ気にする人は少ないから、意識してもらうには少しばかり驚かせるような言い回しになる。
 世の中不思議なもので、それこそ外用のステロイド剤での重篤な副作用は20年以上毎日使うといった特殊な事例で起きたものであるにも関わらず、メディアが散々に脅すものだから、市販されている最も弱いステロイド剤さえ怖がって使わない人がいる。
 それなのに、それほど怖がっている人が内服薬の飲み合わせには無頓着だったりするのだ。
 人は、自分の関心のあることだけを怖がる。
 そして、怖いから根本的なデータを調べたり有益な情報に触れたりすることさえ避けてしまうのだろう。
 今回のお客様の主訴は、喉の痛みと肩こりとのことで、それほど肩が痛いという訳ではないというため、鎮痛効果を落としてフェルビナク製剤に変更し、栄養ドリンクは『ゼナ』シリーズの中ではノンカフェインの『ゼナジンジャー』を案内してみた。
 当然、ジンジャーは肩こりへの効果も期待できる。
 そして喉の痛みはあっても咳は無いというので、総合風邪薬ではなく喉に特化してはどうかと提案し『ペラックT』と『駆風解毒湯』を紹介したところ『ペラックT』の購入を決められた。
 『ペラックT』にするのであればジクロフェナクトリウム製剤と併用することに特に問題は無いことをお話すると、 外用消炎剤の方は『フェイタスZα』に戻して購入となった。
 症状に合わせながら、使う薬選びを行ったり来たりというのは、面倒なようでいて本来のあり方だと私は思う。
 お客様には喉をいたわるために、消化に良いスープ状の物を食べるように勧めた。
 喉が炎症しているとなれば、普通の食べ物が喉を通るだけでも刺激になってしまうので。

 『半夏厚朴湯』を手にされているお客様に声をかけてみたところ、仕事でプレゼンをされるというので適応することを伝えてお買い上げいただいた。
 パッケージには「ストレス性の咳」と書いてあるが、咳まで行かずとも、緊張すると「んん、んん」と咳払いをしたり声が出にくくなったりする場合には、気持ちを落ち着けて気道を開く効果のある『半夏厚朴湯』が最適である。
 比較として、緊張すると胃が上がってくる感じがするタイプの人には『半夏瀉心湯』をと紹介した。
 そしてお客様には、『半夏厚朴湯』を前日の夜から服用するよう勧めた。

 以前に、耳鳴りに『柴胡加竜骨牡蛎湯』を病院から処方されたものの効かなかったと相談を受けた高齢のお客様が再訪した。
 自分のメモを確認すると、私はその時に高血圧の影響する耳鳴りに『七物降下湯』と、 水分代謝の異常による耳鳴りの『苓桂朮甘湯』を案内していた。
 なんでも家族と出かけたさいに、他のお店で『苓桂朮甘湯』を買ってもらったそうで、それを飲んで良いか尋ねられた。
 これから暑くなってくることですし、水分代謝を整える『苓桂朮甘湯』は無駄にはならないはずだから、服用してみるよう勧めた。
 あっ、ところで『柴胡加竜骨牡蛎湯』が効かなかったことは担当医に伝えたましたか?
 そう尋ねると、それから病院には行ってないそうである。
 ありゃん(^_^;)
 もし『苓桂朮甘湯』が効くようであれば、保険の適用薬なので改めて受診してみてはと提案した。

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