• タグ別アーカイブ: 釣藤散
  • 薬を使いすぎるのは良くないけれど、使わなすぎると効かないことも

     高齢のお客様がヘム鉄を購入されるさいに、過剰摂取になると肝臓に負担がかかるので何か病院で診断されているのか尋ねると、病院の検診で鉄不足を指摘されたようだけれど、病院で鉄剤を処方してもらっておらず自覚症状も無いとのことだった。
     そのままお買い上げいただいたけれど、不要なようにも思える。
     サプリメントを使うにしても、鉄不足が指摘されているのであれば医師に相談したうえでのほうが良いだろう。

     幼児を連れたお客様から鉄剤を求められヒアリングしたところ、目眩(めまい)がするからとのお話だったが、症状は雲の上を歩くような感じで生理と連動してるとのことだった。
     症状からすると血圧も関係しているように思われ、通常ならば『釣藤散』が候補になるところ。
     天井が回るような回転性の目眩には水分代謝を改善する『苓桂朮甘湯』を使い、ストンと落ちるような目眩や貧血では血流を良くするために『人参養栄湯』が適応する。
     お客様は以前に漢方薬を生理に使っていたそうなのだけれど、内容は不明で今回は病院を受診していない模様。
     線は細くなく体力も充実しているようなので、『当帰芍薬散』ということはないだろうと推測し『桂枝茯苓丸』を試していただくことになり、ゆっくり入浴する時間が取れないというため、シャワーは太い血管と神経が通ってる背中側に浴びるよう勧めた。
     太い血管が温まれば少しは血流が良くなるし、シャワーの刺激が神経をマッサージしてリラックス効果も得られる。
     ただ、睡眠は時間の長さではなく質なので、睡眠時間を削ってでも入浴したほうが疲労回復に良い。

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     やや高齢のお客様が口内炎に使う『オルテクサー』と『大正クイックケア軟膏』を比較していたから声をかけ、主成分は同じで強い炎症に適応することを伝えるとミント味の付いてる後者を使って効かなかったというため詳しくヒアリングしたところ、1日1回しか塗っていなかったと分かった。
     それではあまりに少ないため、1日に数回は塗るようお話して、今回は『オルテクサー』をお買い上げいただいた。
     薬が効かなかったというお客様に確認すると、1日に複数回使う塗り薬を1回だけだったり、湿布薬も寝ている間だけ貼って日中は使っていないというケースは少なくない。
     お客様は、入れ歯が当たってるかもというので、歯科医の受診を勧めた。

     

  • 家にある薬は有効にお使い下さい。適応するか分からなければ相談を

     夫婦のお客様が『イブA』と『パブロン鼻炎カプセルSα』をレジに持ってきたさいに、カフェインが被っているため無印の『イブ』であれば併用できることを伝えると変更となった。
     無印の『イブ』と『イブA』とはパッケージのデザイが似ているため間違いやすいが、無印のほうが鎮痛成分のイブプロフェンのみなのに対して、『イブA』の方には眠気を催す可能性がある鎮静成分と薬効を高めるためのカフェインが入っており、別物と考えたほうが良い。
     患者は奥さんで、『イブ』は頭痛に使うとのことだった。
     朝方に頭が重くて午後に軽くなるというので、血圧が関係してる可能性を説明し『釣藤散』を紹介した。
     また、『葛根湯』が家にあるというので持ち歩くよう勧めた。
     『葛根湯』は上半身を温めて血流を良くするので、朝方に頭が重かったりボウッとしたりするのを改善できる。
     また、肩こりと連動している緊張型頭痛にも適応する。
     そういう意味では、鎮静剤が入っている『イブA』は適応しないだろう。
     『イブA』が向いているのはズキズキするタイプの偏頭痛で、これは胃の不具合とも関係し、血流を良くするより安静にするのが良い。
     漢方薬なら『呉茱萸湯』が候補となるが、置いてるお店は少ないので次点で『五苓散』を使うという手もある。
     いずれにせよ、鎮痛薬にも、それぞれ性格があるから注意されたい。

     夫婦のお客様が『新ビオフェルミンS』をレジに持ってきたけれど、納豆菌が腸で乳酸菌を育ててくれることを話に出したら興味を持たれ、『ザ・ガードコーワ整腸錠α3+』と『ラクサレット』を紹介したところ後者をお買い上げいただいた。
     使うのは奥さんとのことで、乳酸菌が体にとって有益な菌でも、外から来れば初めは敵なため、仲良くなるに一週間はかかると伝えた。
     お気に入りのヨーグルトなどがある場合、目新しい製品に飛びつくよりも、すでに仲良くなってる乳酸菌のほうが良く働いてくれる。
     また、乳酸菌が活躍するためには体温を高く保つ工夫をするよう勧めた。
     積極的に温かい物を飲み、入浴できるならして、お腹周りに厚着をするなどだ。

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     お客様から『スクラート胃腸薬』の試供品を胃痛に使ったところ痛みが広がったとのことで相談を受け、胃が疲れている場合に向いている『スクラート胃腸薬S』との比較を説明すると同シリーズにこだわらないというため、下痢をしていないことを確認したうえで内臓の働きを低下させることにより痙攣を抑える『ブスコパン』を勧めると家にあると分かり、お帰りになった。
     同様の症状には、『コムレケア』(芍薬甘草湯)も使えるので紹介しておいた。
     ただ、薬の試供品を使う時には、症状に適応するのかを確認してもらいたいところだし、家にある薬は有効に使ってほしいと思う。

     

  • 患者さんを迷わせるつもりは無いのですが、黙って買われるのも怖いモノを売っているので気がかりなのです

     お客様がサプリメントの『ヘム鉄』を購入されるさいに胃への負担に負担に注意するよう伝えたところ、病院で処方された鉄剤が貧血に効かなかったというのでフィードバックのために医師への報告を勧めた。
     実のところ『ヘム鉄』自体は、胃に負担のかからない種類の鉄ではあるのだけれど、病院に行ってるのに、あるいは逆に受診もしていないのに、貧血の改善に使おうとしている人をあぶり出すための方便。
     他に良い感じで、お客様を「えっ!?」と振り向かせることのできるネタがあれば切り替えたい。
     そして薬が効かなったとしても、そもそも人間の体は機械ではないから当たり外れがあるのが当たり前。
     薬はもちろん、治療法や対処法なども幾つか候補があり、私たち登録販売者をはじめ薬剤師や医師は、それらから当たりをつけて「提案している」のに過ぎない。
     だから、それが外れた時には教えてもらえないことには次の提案ができなくなってしまう。
     そしてその場合、安易に他の病院やお店に変えてしまうと「前回した選択」が分からなくて、また最初から検討を始めることになるので効率が悪い。
     コミュニケーションが対話でなければ成立しないように、病気の治療もまた対話が必要なんである。
     お客様は、天井が回るような感じもしたというので、原因が鉄不足とは限らず水分代謝の異常の可能性をお話して再診を勧めた。
     漢方薬で考えると、天井が回るタイプには『苓桂朮甘湯』が候補になるし、ストンと落ちるタイプの鉄不足が疑われる場合も血流の問題というケースがあり『人参養栄湯』が考えられ、雲の上を歩いてるようなフワフワした感覚には血圧を調整する『釣藤散』が適応する。
     そしてサプリメントを使う場合には、検査結果を見かけ上だけ良くしてしまう事もあるので、やはり医師に報告しておいた方が良いことを伝えた。

     お客様が『腎仙散』を購入されたさいに、効き目は広い代わりに浅いと伝えたところ、以前に『ボーコレン』(五淋散)を使ったことがあるというので、『猪苓湯』と『竜胆瀉肝湯』も交えて違いを説明した。
     『腎仙散』は漢方薬ではなく、生薬を組み合わせた民間薬であり、効きそうな生薬をアレもコレもと入れている。
     そして漢方薬的に考えると、生薬の種類が増えるほど効き目は穏やかになり、種類が少なければシャープに効くとされている。
     その点からすると、病院で処方されることも多い『猪苓湯』は5種類の生薬から成り、膀胱炎の基本ともいえる漢方薬。
     そして、名前がいかにも膀胱炎向きのような『ボーコレン』(五淋散)は、疲労が思い当たる場合に適応し、『竜胆瀉肝湯』は排尿時に灼熱感があるような熱性が強い場合に用いる。
     また、高齢者や食欲が低下するほど弱っている時には『ユリナールb』(清心蓮子飲)の出番となる。
     するとお客様は迷われた様子で、もうお会計してしまってるからかと思い、他の薬の特徴も知っておくのは良いこととお話した。
     前に使った薬がまた効くとは限らないので、症状や状況をもとに使い分けをするよう勧めた。
     本当はやっぱり、お会計をする前に相談してもらえるのが一番なのだけれど。

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  • 患者さんが使った薬が、適応するはずなのに効かないというケースも

    お客様が『イブA』をレジに持ってきたさいに無印とは違って鎮静剤が加わっている物で良いか確認すると、頭痛に『イブA錠EX』を使って効かなかったとのことだった。

    それだと『イブA』の方が鎮痛剤である肝心のイブプロフェン濃度が薄くなるうえ他の処方内容は同じなので、イブプロフェンとアセトアミノフェンという2種類の鎮痛剤を重ねて鎮静剤は入っていない『バファリンルナi』を案内して変更となった。

    CT検査では異常を認められなかったそうだが、吐くこともあるというため『呉茱萸湯』を紹介した。

    ズキズキして吐くタイプの頭痛は、胃の不具合と関係することが多く水分代謝の異常も影響するからだ。

    なので、このタイプの頭痛に対処するには食事を消化の良い物に切り替える必要があり、体も安静にした方が良いから鎮静剤入りの鎮痛剤というのは、本来は悪い選択ではないのだけれど、人間の体は機械ではないから上手くハマらないケースというのもある。

    そんなお話をすると弟さんが薬剤師の卵だそうなのだけれど、あまり相談に乗ってくれないという。

    ああ、専門職だったり勉強中の人は身内には冷たいものですからね。

    仕事関係の話を家に持ち込まれるのを嫌うし、勉強中となると、まだ専門的なことを自身に落とし込めていないしで。

    ちなみに、頭が締め付けられるタイプの頭痛は肩こりと連動していることがあって、こちらは鎮静剤を使うよりも血流を良くすることが大事なので、鎮痛成分だけの物を選び、『葛根湯』との併用も検討すると良い。

    朝方に頭や目の奥が重く感じて午後にかけて楽になるタイプなら、血圧が関係するかもしれないので鎮痛剤を使いよりは『釣藤散』を試してみるという方法が考えられる。

    いずれにしても、鎮痛剤にも種類があるように頭痛にも種類があるので、店頭での相談はしてもらいたいところ。

    常連のお客様から、成人の息子さんの喉の痛みと咳の相談を受けたので『パブロンSせき止め』を案内したけれど、1日2回の物を希望されたため『プレコール持続性せき止めカプセル』を勧めて、お買い上げいただいた。

    実のところ、現代薬の咳止めの中では『プレコール持続性せき止めカプセル』の方が体への負担が少しは少なくて安心。

    息子は仕事で声を使うとていうので『銀翹散』を紹介し、うちのお店には置いていないけれど『響声破笛丸』も勧めてみた。

    それから喉の痛みや咳というのは、胃の不具合が影響していたり、反対に喉の炎症が胃へと広がることがあるため、消化に良い食事で量を控えるようお話すると「食欲はある」というため、内臓を休めた方が養生になりますとお話した。

    若いお客様が『パブロンSゴールドW』をレジに持ってきたけれど、主訴は喉の痛みだけというので鎮痛剤を提案したところ、家に『イブA』があるというため先に使うよう勧めキャンセルとなった。

    買わないことを謝られたけれど、「構いません」と伝えた。

    薬は必要なときに必要な物だけを買えば良いので。

    そしてついでながら、炎症している患部を食べ物が擦るのも良くないため、噛まないで済む食事をするよう勧めた。

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  • 膝関節に必要な「コンドロイチン」のお話

     やや高齢のお客様から、小林製薬の『グルコサミン』とファンケルの『楽のび』(プロテオグリカン・Ⅱ型コラーゲン)の違いを質問され、以前は膝の痛みにまた別な物を使っていたというため、医薬品の『コンドロイチンZS』も紹介した。

     関節では、骨と骨がぶつからないよう骨の頭に軟骨があって、それがクッションとなっており、その周囲に関節液(滑液)が存在する。

     軟骨の65~80%が水分で、有名な「コラーゲン」の他に「プロテオグリカン」と、「グルコサミン」も成分の一部。

     そして「プロテオグリカン」を形成しているのが、「コンドロイチン硫酸」と「ヒアルロン酸」なのだ。

     これで分かると思うけれど、コラーゲンやヒアルロン酸を摂っても、都合良く皮膚にはならない。

     むしろ、栄養は体の重要な部分に優先的に使われると考えられるので、関節の軟骨になる可能性が高いし、そもそも皮膚におけるコラーゲンの仕組みは軟骨とは違うため、やはり経口摂取で皮膚になるかは分からない。

     その軟骨に必要なのは保水力なのだが、接している関節液との間で水分の出し入れが行なわれることも重要。

     何故なら軟骨には血管が走っていないため、栄養は関節液を介して軟骨に行き渡るからだ。

     なので、膝が痛くて歩く頻度が減ると関節の軟骨に栄養が行き渡らず、ますます軟骨の栄養が不足して減っていき歩行機能が低下してしまう。

     だから、歩くのが辛くても座ったままでも構わないから、ゆっくりと膝を動かす運動は毎日でも行なった方が良い。

     さて、最初の話に戻って何を摂取するのが望ましいかというと、体の中での物質の変化を知っておく必要があるだろう。

     実はグルコサミンがコンドロイチンに変化して、コンドロイチンは活性硫酸合成酵素と反応して「コンドロイチン硫酸ナトリウム」となる。

     つまり、プロテオグリカンを形成しているのはコンドロイチンではなくコンドロイチン硫酸ナトリウムであり、グルコサミンや単なるコンドロイチンよりは、コンドロイチン硫酸ナトリウムを主成分としている『コンドロイチンZS』の方が、間の変化を省くことができると考えられる。

     しかしここが難しいところで、どんな栄養も経口摂取した物はいったん全て分解されて、体内で代謝することにより再合成されるので、コラーゲンを食べても皮膚にはならないように、摂った栄養がそのまま体で使われる訳ではない。

     ただ現在のところ、治験データでも効果が認められているのはコンドロイチン硫酸ナトリウムだけなので、お金をかけるのならば健康食品よりは『コンドロイチンZS』の方が良いだろう。

     ただし、コンドロイチン硫酸ナトリウムで対応できる関節の痛みは、立ち上がるときや歩き始めなどの初期の痛みなので、階段の上り下りがつらいくらいに進行していると病院の受診を優先してもらいたい。

     また、膝の痛みが軟骨が原因とは限らず神経が何かに触っているとか、あるいは局所的な栄養不足を痛みで知らせている可能性もあるので、先に専門家の意見を聞くために病院を受診してみるというのも選択の一つ。

     今日のところは、お客様は相談のみでお帰りになった。

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     やや高齢のお客様からDHCの『コンドロイチン』を求められたけれど、置いていないことを伝えて『コンドロイチンZS』を提案してみたけれど、詳しいお話ができないまま、お帰りになった。

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     お客様から降圧剤を求められ、市販薬には無いことを伝えたうえで、病院から処方されてる薬があるのか尋ねると、説明書は捨ててしまい分からないとのことだった。

     漢方薬に『釣藤散』『七物降下湯』といった候補があることを紹介し、病院で処方される薬でもあることを伝えた。

     また、お薬手帳の重要性をお話したけれど、あまり通じた感じがしなかった。

     市販薬を買うさいにも安全性を確保するために『お薬手帳』は必要だし、出先で事故に遭った場合の処置の早さに関わってくるうえ、大規模災害で避難生活を送るさいにお薬手帳があれば医師の診察を受けなくても薬を貰えるのだけれど。

     そして、お客様は「やっぱり知り合いの看護師に聞いてみる」と、お帰りになった。

     うーむ、何だったのだろうか。

    「おくすり手帳と個人情報の使い方」

     常連のお客様から鉄のサプリメントを求められたのでヒアリングすると、検診で引っかかったとのことだが、以前に心臓を患っているため担当医に相談してから使った方が良いとお話して、お帰りになった。

     お客様からは、「あんたに相談すると納得できるからさ」と言ってもらえた。

     病院に行こうか迷ってて、その後押しをしてもらいたかったのかな。

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  • 子供が患者の場合にも、連れてこられる場合は同伴を

     子供を3人連れたお客様が来店し、一人がキャンプからの帰りで目の周りが腫れていると相談を受けた。
     顔のかぶれに使える薬はあるけれど、目の近くすぎるので抗炎症成分の入った目薬を塗る方法を提案し、念のため抗菌剤も入っている『アイサット抗菌』をお使いいただく事になった。
     お話は聞いてもらえたけれど、原因について思い当たることなどのヒアリングしようとすると打ち切られる返答ばかりで、詳しい説明をするのも少し大変だった。
     子供を3人連れていて、余裕が無かったのかもしれないけれど。

     子供を連れたお客様から子供の歯痛の相談を受け、使えるのはアセトアミノフェン製剤一択だけであることを説明し、『バファリンルナJ』を案内してお買い上げいただいた。
     食後に突然痛みを訴え出したというお話があったため、虫歯などではなく発熱するかもしれないので、市の救急医療情報センターの電話番号を伝えておいた。
     24時間対応で受診可能な病院を教えてもらえ、救急車を呼ぶか迷った場合にも相談に応じてもらえる。
     緊急時には誰しも慌ててしまうので、こういう窓口が地元にもあるか、なんでもない普段のうちから調べておくと良いだろう。

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     子供を連れたお客様から『ハイシー1000』と『ハイチオールCプラス』の違いを尋ねられ、極端な例えだけれどビタミンCは市販の弁当の防腐剤にも使われるくらいで、よほど偏った食事をしていなければ不足するのは考えにくいとお話し、皮膚のケアには後者の方が有用と考えられることを説明した。
     すると今度は、鉄剤の『ファイチ』を手にして相談を受け、回転性の目眩(めまい)というため、合わない可能性をお話し、受診はしていないというので専門家の意見を聞くために病院を訪れてみるよう勧めた。
     目眩や貧血というと鉄剤や鉄のサプリメントばかりを考えられがちだけれど、適応するのは落ちるような感覚の場合が多い。
     また、鉄不足と限らず血流不良という可能性もあり、漢方薬では『人参養栄湯』『十全大補湯』が候補となる。
     そして今回の回転性の目眩は水分代謝の異常と考えられ、『苓桂朮甘湯』が適応するし『五苓散』が使えるケースもある。
     雲の上を歩いているようなフワフワとした目眩は、血圧の問題があるかもしれず『釣藤散』『七物降下湯』が効果を期待できるものの、やはり店頭での判断は難しいから病院を受診しておいたほうが良いだろう。
     そしてお客様が、子供には酔い止め薬を買われたので、乗り物酔いへの対処方法を子供にも説明した。
     腸が体温より冷たい物を受け付けないから、乗る前の食事は温かいスープなどにすると、早く胃が軽くなってくれる。
     一方、乗ってからは冷たい飲み物を少しずつ飲めば、胃の働きが鈍くなり、鈍くなれば吐こうとする力も弱くなる。
     お会計を終えてレジを離れたお客様が、子供にゴミを捨ててくるよう指示し、その子供からゴミ箱の場所を尋ねられたので預かって代わりに捨てた。
     お客様には、「困った時に人を頼れるのは、良いお子さんですね」と伝えた。

    【第3類医薬品】【エスエス】ハイチオールCプラス 180錠

     子供を連れたお客様から『桃の葉ローション』を求められ、医薬部外品と赤ん坊用を案内したところ、日焼けに使うとのことで、日焼けは全身ヤケドと同じと説明したところ、医薬部外品の方を購入された。
     そして体は皮膚の修復のために、表皮近くに血液が集まり内臓の働きが悪くなるので、しばらくは消化に良い食事をするようお話した。
     日焼けで食事を変えようとする人は少ないが、水分の代謝機能も落ちているから、こまめな水分な補給も大事なんである。
     お客様には、本人を連れて薬を購入されるのは助かりますと伝えた。
     患部を確認できたり、症状のヒアリンクができれば、適応する薬の検討がしやすいし、養生法も伝えられるので。

     

  • 鎮痛剤に、鎮静成分が入っているモノと入っていないモノとの使い分け

     家族連れのお客様が『エアーサロンパスジェットα』を購入されたけれど、使う本人らしい旦那さんはレジから離れたところで体操をしていて、吹き付けるタイプも成分によっては血中に入ることを伝えると驚かれた。
     それ以前に、症状に合ってるかヒアリングさせてもらいたかったのだが。
     比較的弱めの薬で良かったんだろうか?
     筋肉痛程度なら充分である一方、捻挫や打撲などには強めの薬を勧めたいところ。
     でもって、奥さんと一緒や家族との買い物中に、レジの近くでストレッチを始める理由は一体何なんだろうか。
     一定数いるんだけれど、謎だ(・_・;)

    エアーサロンパスジェットα

     お客様が抗炎症成分であるアズレン製剤の『アズリートスプレー』を購入される前に、消毒系の『のどスプレー』と比較していたのを見ていたので、念のためヒアリングしたら主訴は喉の痛みとのことから、「良い方を選ばれました」と伝えた。
     選んだのは、偶然だった模様。

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     ビタミン剤を見較べていた、やや高齢のお客様が『キューピーコーワゴールドα-プラス』を購入されるので、「良い選択ですね」と伝えた。
     栄養を摂っても血で運ばれなければ意味が無いから、血流を良くする当帰の入っている『キューピーコーワゴールドα-プラス』の方を私はお勧めしている。
     まぁ、ようするに私の好みでもある訳ですが、いつもいつもお客様が選んだ薬をひっくり返してる訳じゃないんですよ、という言い訳のために書き残しておく(・´з`・)

    【第3類医薬品】キューピーコーワゴールドα-プラス 160錠

     お客様が『ロートアルガードクールEX』をレジに持ってきたけれど、充血してるのは目が痒くて自分で擦ったからということと、花粉症だと思うということから『サンテAL』の方が抗炎症剤と痒み止めを重ねているうえ、患部の修復を手伝う成分も加わっていることを説明したところ変更となった。
     いや、そんな大きな違いがあるのかといえば無いんですが、症状をヒアリングしてるうちに、もう少しプラスαしておいた方が良いんじゃないかと思って。
     ちなみに「プラスα」という表現は、「ブラスa」と書いてあったのをαと読み間違えたのが広まったそうで。
     誰だよ、間違えたの。
     もしくは、書いてあった文字が悪筆だったんじゃないかという疑問も浮かぶ。
     お客様には、花粉症対策に腸との関係をお話をして、体内を温かく保つよう勧めた。
     花粉症は、体の防衛機構を担っている腸が花粉をウイルスなどの外敵と誤認して攻撃を仕掛けてしまう事により起こるものなので、腸が働きやすい環境を整えれば敵味方の識別も正常になって症状が治まる。
     それには、食べすぎを避けて腸が消化に忙しくならないようにするのも1つの手だし、乳酸菌の摂れるヨーグルトや漬物を食すのも良い。
     そして手軽なのは、とにかくお腹周りを温めること。
     温かい季節にも温かい物を積極的に飲食し、シャワーで済ませず可能な限り入浴して、もしシャワーだけで済ませるのなら太い血管が通ってる背中側に浴び、服装は上半身は涼しくしても下半身は厚着をしておく。

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     やや高齢のお客様からトローチを求められ売り場に案内すると、探しているのは『コルゲンコーワトローチ』と分かったけれど、消毒系であることを説明し、抗炎症剤で構成されている『マードレトローチ』を紹介すると変更となった。

    【第2類医薬品】マードレトローチ 18錠

     お客様から『解熱鎮痛薬クニヒロ』は『イブA』と同じか質問され、鎮痛剤に鎮静剤が加わっている点も含めて処方内容は変わらないと答えると購入された。
     パッケージが似ていて、『イブA』と混同される事が多い無印の『イブ』には鎮静剤は入っていない。
     お客様の主訴はズキズキするタイプの偏頭痛というため、胃の不具合と連動していると考えられ、痛みを伝えるホルモンと胃を保護するホルモンは同じなので、鎮痛薬だけに頼るとループしてしまう可能性をお話した。
     どういうことかというと、胃を悪くすると偏頭痛が起こり、鎮痛剤を飲むことで一時的に頭痛が治まっても、普通に食事をしてしまうと鎮痛剤により胃の保護機能が落ちているから、それで胃に負担がかかって悪くなり、また頭痛が起きて鎮痛剤を飲むという輪環が出来上がってしまうのだ。
     それを断つには、偏頭痛が起きたりその予兆がした段階で、「今日は胃に優しい食事にしよう」と切り替えることが大事。
     ちなみに、このタイプの頭痛には『呉茱萸湯』『五苓散』などの水分代謝を改善する漢方薬が適しており、また体や脳を休ませると症状が軽減するため、使う鎮痛剤も今回のように鎮静剤が入っているタイプが向いている。
     ただし、鎮静成分は眠気を催す可能性があるし、眠くならなくても脳の機能は低下するので、一瞬の判断が事故を招く車の運転などは避けるよう気をつけてもらいたい。
     大事なことなので2度書くけど、「眠くなった事は無い」という人も「認知機能」や「判断力」は落ちるから、くれぐれも人命に関わる機械操作はしないように。
     一方、肩こりと連動しているような締め付けられるタイプの頭痛は、『葛根湯』のように上半身の血流を良くしたり運動したりすると軽減するので、鎮静成分が入っていない鎮痛剤のほうが適している。
     また、朝方に頭が重くて午後にかけて楽になるようなタイプには『釣藤散』が候補になるのだが、血圧が関係している可能性があるため、一度は病院を受診するか毎日の血圧を測定して、症状の発現と関係するか確認してみたほうが良いだろう。
     今回のお客様はコーヒーをよく飲むというので、カフェインによるカフェイン頭痛にも気をつけるように伝えると「勉強になった」と言って頂けた。
     カフェインは興奮作用があり、興奮すると血液の流れが良くなって血管内の壁を激しく擦ることにより炎症が起き、これが頭痛を招いてしまう。
     カフェイン入りの栄養ドリンクを1日に3本飲んだら、見事にカフェイン頭痛を起こした私です( ̄ω ̄;)

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  • 病院を受診しているお客様、そのサプリメントは医師に相談していますか?

     お客様が『ヘム鉄』のサプリメントを購入されるさいに、胃に何か入れてから飲むように伝えると理由を尋ねられたので、病院では鉄剤に胃薬も処方されるように鉄分は胃に負担がかかることを説明したところ、医師からは「鉄剤を処方できない」と言われているそう。
     実際のところヘム鉄は胃への負担は少ないのだけれど、お客様がどの程度の事を把握しての分からないので他に鉄剤を使っている場合を想定して注意を促す意味でお話してみるのだが、たまにこういう情報を得られることもある。
     撒き餌をして釣りをするというか、カマかけというか。
     本当は、あまり使いたくない手法ではある。
     しかし、何かしら声をかけてみないと事情をお話してもらえない。
     今回の詳細は分からないが、お客様のお話では血液を貯めておくことができない病気だという。
     そして以前に『マスチゲン錠』で気持ち悪くなったため、サプリメントの『ヘム鉄』にしようと思ったのだとか。
     医師がどのように判断したか分からないから、サプリメントを使うにしても担当医に相談してもらった方が良いことをお話した。
     そして、もし貧血が気になるとしても、必ずしも鉄不足が原因とは限らないし、鉄剤が使えないとなれば他の選択も考えられる例として、通常は血流の改善を目的とする『人参養栄湯』を紹介したけれど、後ろに他のお客様が二人も並んでしまったため、お帰りになった。
     しかも、その二人のお客様は薬の購入者ではなかった。
     ううむ、『ヘム鉄』をレジに持ってくる前に相談してもらえれば良かったのだが。
     商品を持ってこられて一旦レジに入ると、他のお客様がレジに並ぶリスクが高くなってしまう。
     とにかく、薬を処方してもらえないからと、担当医に相談しないままサプリメントを使うというのは避けてもらいたいところだし、そもそ今回はお客様の主訴を教えてもらえてない。
     なんとも、尻切れトンボになってしまった( ´Д`)=3

    マスチゲン錠

     他のお客様が『ヘム鉄』を購入されるさいに、鉄分の補給が必要と病院で診断されているのか確認すると、特にそういう訳ではないとのことだった。
     貧血や疲労が鉄分の不足とは限らず、また何らかの体調不良が鉄分とは関係の無い他の病気の可能性もあるから、本当に必要かどうか検討した方が良いのではないかとお話をした。
     例えば、貧血や目眩(めまい)があるとして、ストンと落ちる感覚ならば鉄不足の可能性はあるものの血流不足とも考えられ、『人参養栄湯』『十全大補湯』が候補に挙がる。
     天井が回るような感じなら水分代謝の異常が疑われるため、『苓桂朮甘湯』の方が適応する。
     そして一番心配なのは、雲の上をフワフワと歩いているような感覚のときで、高血圧の影響が考えられ『釣藤散』『七物降下湯』を検討しつつ病院の受診を優先するのが良い。

     常連の客様が『カルシウム・マグネシウム』をレジに持ってきたけれど、心臓を患い、現在も血液の薬を服用しているというので担当医に相談するようお話すると、すでに飲んでるというため報告をすることを勧め、今回は取りやめとなった。
     サプリメントが直接体に害を成すとは限らないが、服用している薬の効き目を落としてしまったり、何かの検査を受けたさいに数値だけ良い結果を出して診断を誤らせてしまう可能性があるから、まずは担当医に相談した方が良い。

    カルシウム/マグ
     

  • 同じ『バファリン』でも中身が違う? 鎮痛剤にも「向き不向き」があります

     夫婦のお客様が鎮痛剤の棚の前で旅行の話をしていたので気にかけていたところ、『バファリンプレミアム』を購入され、念のため『バファリンA』とは全くの別物であることを伝えると興味を持っていただけたので、同じカテゴリの薬でも得手不得手があることをお話した。
     『バファリンプレミアム』は『イブ』の仲間となり、イブプロフェンとアセトアミノフェンという2種類の鎮痛剤を合わせて、さらに鎮静剤を加えてあって、効く範囲も広く便利と言えば便利。
     一方、『バファリンA』はアスピリンでからから、抹消神経という神経の先っちょ、つまり痛む場所に効くので歯痛や肩こりなどに向いていると言える。
     ちなみに、『小児用バファリン』と小中学生向けの『バファリンJ』はアセトアミノフェンで、痛みへの効果はあるが消炎作用は弱いとされているから、やはり症状によっては相談してもらいたいところ。
     ご主人は締め付けタイプの頭痛と言うため、それは肩こりと連動してる可能性があり、上半身を温めて血流を良くする『葛根湯』を提案したうえで、ズキズキタイプの偏頭痛は胃の不具合と連動していることを説明した。
     つまりズキズキタイプの頭痛が起きたり予兆があったりしたら、消化の良い食事に切り替えると症状を軽減できる可能性があって、漢方薬の『呉茱萸湯』『五苓散』を使うと鎮痛剤の機会を減らせる。
     朝方に頭が重くて午後にかけて楽になるような場合は、血圧の影響が考えられ、鎮痛剤を使うより『釣藤散』『七物降下湯』などを検討したほうが良い。
     お客様には、薬を買う時には最初に店員を捕まえて用途を伝える方法を勧めた。

    バファリンプレミアム

     お客様から風邪薬を求められたものの、主訴は頭痛と喉の痛みで咳は無いというため鎮痛剤を提案したところ、『バファリンルナi』をお買上げいただいた。
     『バファリンプレミアム』と同じくイブプロフェンとアセトアミノフェンの合剤で、違いは鎮静剤が入っていないこと。
     パッケージのデザインから生理痛といった女性向けと勘違いされがちだが、眠気があると困る場合には『バファリンルナi』の方が適しているだろう。
     お客様には、炎症してる患部を刺激しないのと内臓を休めるために、消化に良い食事をするよう勧めた。
     喉の痛み程度では食事を切り替えようと思う人は少ないが、早め早めに柔らかく温かな食事にしてしまった方が悪化を防げる。

     お客様が『バファリンプレミアム』を手に、歯痛にはどれが良いか尋ねられたので、『バファリンA』と鎮痛剤に消炎剤を組み合わせた『ノーシン』を紹介したところ、前者をお買い上げいただいた。
     とはいえ、早めに歯科医に行った方が良いので、電車で一駅離れているけれど夜遅くまでやっている歯医者を教えると、「有益な情報をありがとう」と言っていただけた。

     

  • 鎮痛剤の特徴と起きてる症状の比較、自身の持病や生活スタイルとの検討、確認事項はイッパイ

     お客様が『バファリンルナi』を購入されるさいに、念のため『バファリンA』とは別物なことを伝えると、奥さんからの頼まれ物で、頭痛だそうだが、痛み方については分からないとのことだった。
     女性の指名となれば、勘違いということは無いか。
     でもたまに、『バファリンルナi』や『バファリンプレミアム』を、『バファリンA』の上位互換と勘違いされているケースもあるから油断できない。
     『バファリンA』がアスピリンなのに対して、他の二種はイブプロフェンとアセトアミノフェンを合わせた、縁もゆかりも無い処方で、注意しなければならない副作用も異なる。
     そして、薬の頼まれ物のやっかいな点は、ちゃんと鎮痛剤の特徴と起きている症状を比較したうえで選んでいるのか、また自身の持病などとの注意事項も把握しているのかが、まったく分からないこと。
     今回の件でいえば、お客様は奥さんの頭痛について何も確認してきていない。
     ここは余計なことではあるものの、心配でもあるので「頭痛にも種類があること」と、「鎮痛剤にもそれぞれの特性が違う」ことをお話した。
     例えば、ズキズキするタイプの偏頭痛は、胃の不具合と連動していることが多く、予兆がしたり痛みがある日の食事は、消化の良い物に切り替えた方が症状を軽減できる。
     そして気をつけなければならない点として、痛みを脳に伝えるホルモン物質は胃を保護する命令も兼ねているため、鎮痛剤でその活動を止めるということは、胃を保護する命令も止めてしまうことになる。
     よく「鎮痛剤は胃に悪い」と勘違いされがちだが、成分によって直接的に胃にダメージを与えてしまう物もあれば、直接的に胃を悪くする訳では無いものの、痛みの伝達物質を阻害することにより、間接的に胃を保護する機能を止めてしまう物もあって、その仕組みは異なる。
     そしてズキズキするタイプは、体を休めることも対処法となるから、車の運転などをしないのであれば、鎮静成分の入った鎮痛剤を選んだほうが効果的。
     ただ、胃を悪くして頭痛が起こり、鎮痛剤を使うことで一時的に痛みが治まっても、胃の保護機能が落ちているところに普通に食事をして胃が悪くなり、それでまた頭痛を起こして鎮痛剤に頼るという無限ループに陥ってしまうこともある。
     だから、ズキズキするタイプの偏頭痛に鎮痛剤を使うのであれば、やはり食事にも気をつけたほうが良いし、鎮痛剤を使わない選択としては『呉茱萸湯』が考えられる。
     一方、頭が締め付けられたり目の奥が重くなるような頭痛は肩こりとも連動していることが多く、鎮痛剤を使う前に『葛根湯』などの上半身の血流を良くする漢方薬を使ってみる手もある。
     また、選ぶ鎮痛剤も血管を拡張する作用のあるカフェインの入っている物を選んだ方が効果が高く、鎮静剤は余計な成分となる。
     他に、朝方に頭痛がして午後にかけて楽になるようならば、血圧が関係すると考えられ、それこそ鎮痛剤より『釣藤散』『七物降下湯』などの、漢方薬を検討してみたほうが良い。
     そして女性の場合は頭痛が生理と連動しているケースがあるため、体力のある人向けの『桂枝茯苓丸』や、疲れやすく血流不足気味の人に適する『当帰芍薬散』も考えられ、現代薬には生理痛の専用薬がある。
     えーと、お客様に伝わったかしら(^_^;)

     お客様から『ロキソニン』を求められ、うちのお店には薬剤師がいなくて置いていないため、化学構造式の似たイブプロフェンでの代用を提案してみたが、頼まれ物との事でお客様が本人に電話をすると、お帰りになった。
     どうしてもという事であれば、近所の取り扱ってるお店を紹介しようと思っていたのだけれど、それを言い出す間も無く帰られてしまった。
     厳しめの薬剤師さんだと、第一類医薬品は代理の人には販売しないケースもあるし、やはり薬を買うのを人に頼むというのは、よほどの理由が無い限り避けたほうが良いと思う。
     もしくは頼むのであれば、「どんな症状なのか」「どうして選択したのか」といった情報も伝えておいてもらいたいところ。
     でないと頼まれた方も、お店を探して彷徨い歩くことになってしまうし。

    【第1類医薬品】ロキソニンS(セルフメディケーション税制対象)(12錠)【ロキソニン】

     お客様が『バファリンプレミアム』を購入されるさいに、コーヒーなどのカフェインの重複に気をつけるよう伝えると、摂り過ぎるとどうなるかと質問されたので、寝つきが悪くなったり、カフェイン頭痛になったりする可能性をお話した。
     『バファリンプレミアム』には鎮静剤が入っているから、眠気のほうが起こりえるが、カフェインが重複すると薬の強さのバランスが崩れて、体調の変化を管理しくくなってしまう。
     お客様の主訴は頭痛だというので、痛みを伝えるホルモンと胃の関係を説明した。

    バファリンプレミアム