子供が患者の場合にも、連れてこられる場合は同伴を

 子供を3人連れたお客様が来店し、一人がキャンプからの帰りで目の周りが腫れていると相談を受けた。
 顔のかぶれに使える薬はあるけれど、目の近くすぎるので抗炎症成分の入った目薬を塗る方法を提案し、念のため抗菌剤も入っている『アイサット抗菌』をお使いいただく事になった。
 お話は聞いてもらえたけれど、原因について思い当たることなどのヒアリングしようとすると打ち切られる返答ばかりで、詳しい説明をするのも少し大変だった。
 子供を3人連れていて、余裕が無かったのかもしれないけれど。

 子供を連れたお客様から子供の歯痛の相談を受け、使えるのはアセトアミノフェン製剤一択だけであることを説明し、『バファリンルナJ』を案内してお買い上げいただいた。
 食後に突然痛みを訴え出したというお話があったため、虫歯などではなく発熱するかもしれないので、市の救急医療情報センターの電話番号を伝えておいた。
 24時間対応で受診可能な病院を教えてもらえ、救急車を呼ぶか迷った場合にも相談に応じてもらえる。
 緊急時には誰しも慌ててしまうので、こういう窓口が地元にもあるか、なんでもない普段のうちから調べておくと良いだろう。

 子供を連れたお客様から『ハイシー1000』と『ハイチオールCプラス』の違いを尋ねられ、極端な例えだけれどビタミンCは市販の弁当の防腐剤にも使われるくらいで、よほど偏った食事をしていなければ不足するのは考えにくいとお話し、皮膚のケアには後者の方が有用と考えられることを説明した。
 すると今度は、鉄剤の『ファイチ』を手にして相談を受け、回転性の目眩(めまい)というため、合わない可能性をお話し、受診はしていないというので専門家の意見を聞くために病院を訪れてみるよう勧めた。
 目眩や貧血というと鉄剤や鉄のサプリメントばかりを考えられがちだけれど、適応するのは落ちるような感覚の場合が多い。
 また、鉄不足と限らず血流不良という可能性もあり、漢方薬では『人参養栄湯』『十全大補湯』が候補となる。
 そして今回の回転性の目眩は水分代謝の異常と考えられ、『苓桂朮甘湯』が適応するし『五苓散』が使えるケースもある。
 雲の上を歩いているようなフワフワとした目眩は、血圧の問題があるかもしれず『釣藤散』『七物降下湯』が効果を期待できるものの、やはり店頭での判断は難しいから病院を受診しておいたほうが良いだろう。
 そしてお客様が、子供には酔い止め薬を買われたので、乗り物酔いへの対処方法を子供にも説明した。
 腸が体温より冷たい物を受け付けないから、乗る前の食事は温かいスープなどにすると、早く胃が軽くなってくれる。
 一方、乗ってからは冷たい飲み物を少しずつ飲めば、胃の働きが鈍くなり、鈍くなれば吐こうとする力も弱くなる。
 お会計を終えてレジを離れたお客様が、子供にゴミを捨ててくるよう指示し、その子供からゴミ箱の場所を尋ねられたので預かって代わりに捨てた。
 お客様には、「困った時に人を頼れるのは、良いお子さんですね」と伝えた。

 子供を連れたお客様から『桃の葉ローション』を求められ、医薬部外品と赤ん坊用を案内したところ、日焼けに使うとのことで、日焼けは全身ヤケドと同じと説明したところ、医薬部外品の方を購入された。
 そして体は皮膚の修復のために、表皮近くに血液が集まり内臓の働きが悪くなるので、しばらくは消化に良い食事をするようお話した。
 日焼けで食事を変えようとする人は少ないが、水分の代謝機能も落ちているから、こまめな水分な補給も大事なんである。
 お客様には、本人を連れて薬を購入されるのは助かりますと伝えた。
 患部を確認できたり、症状のヒアリンクができれば、適応する薬の検討がしやすいし、養生法も伝えられるので。

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