• タグ別アーカイブ: 風邪
  • 『放浪記』で主演した森光子さんは2017回も演じたそうです

     成人の娘さんが喉の痛みを訴えているとのことで、のど飴を買いにお客様が来店。
     しかし、詳しくお話を訊いてみると、のど飴を求めている理由は、授乳中だから薬は避けたいという。
     ううん、のど飴だと期待するほどの効果は得られないかもしれませんねぇ。
     すると、自宅には『葛根湯』があるという事と、38度の発熱があったと話された。
     あっ、それじゃあ飲んだんですね。
     ところが、服用しなかったそうな。
     ズコーッ( ノ_ _)ノ=3
     どうして飲まなかったのか知りたかったけど、訊き方によっては説教してるように受け取られかねないので、現在の症状を尋ねる事だけに専念。
     熱は下がって、喉の痛みだけが残ったようなので、『駆風解毒湯』を案内して、お買い上げ頂いた。
     あと、食欲はあるそうなのだけれど、発熱によってエネルギーを消耗した体が欲しがっているだけで、実際の胃腸の機能は低下している可能性があるため、食欲に任せて食べさせないようにとお話した。
     風邪の後期に適応する『柴胡桂枝湯』を紹介はしたけど、今回は購入には至らず。

     成人の娘さんの代理で、1歳児のオムツかぶれの薬を求めて、お客様が来店。
     私としては定番の、『ポリベビー』と『ムヒベビー』を案内した。
     どちらも、痒み止めの成分としてジフェンヒドラミンが入っていて、『ポリベビー』は油分があるためベタつくけど、それがオムツと擦れるのを防ぐと説明したところ、塗った後にベビーパウダーを塗ればサラサラになりますかと尋ねられた。
     一瞬、何を言われてるか分からなかった(^_^;)
     自分が『ポリベビー』を次郎の世話で使い慣れてるからベトつき具合がイメージできるけど、知らなければ、そう考えるかと理解。
     見た目にかぶれている間は『ポリベビー』だけを塗って、患部が落ち着いてからベビーパウダーを使うように提案して、両方をお買い上げ頂いた。
     お客様は、一人ひとり違う。
     こっちは同じような説明を何十回何百回として、同じ商品を繰り返し販売していても、お客様にとっては初めての事。
     気を引き締めないといけませんな(`・ω・´)シャキーン

     

  • 痰が喉に張り付くという事は

     以前に喉の痛みで来診した際に、アズレンの『パブロントローチAZ』を案内したお客様が、効果があったとの事で、追加で買い求めにいらした。
     ただし、今回の患者さんは御主人で、痰が喉に張り付く感じがして、去痰剤を服用しているという。
     市販薬らしいのだけれど、名前は分からないという。
     ううん、惜しい( ●´з`●)
     そちらも相談していただければ、『麦門冬湯』を案内したのに。
     一応、痰が喉に張り付くという事は、体内が乾燥していて水分が不足しているからで、これは水分を多く摂取しても体の保水力が落ちていると考えられるので、御主人に別な薬が適応すると思いますと伝えて下さいと、お話した。
     体に保水力があれば、痰も水っぽくなって唾と一緒に排出しやすくなるのだ。
     お酒について確認したら、ビールよりは焼酎が好きで、それも週に一度嗜む程度だという。
     それは、良いお酒の愉しみ方ですね(・∀・)
     私の方は、毎日のビールが止められなくてと口を滑らせて、笑われた。

     『葛根湯』を購入されたお客様に念のため、喉の痛む風邪の時には『桔梗湯』を併用するか、『銀翹散』に変更する方法を案内した。
     どうにも、「風邪の初期には葛根湯」のフレーズだけが一人歩きして、初期症状の喉の痛みに『葛根湯』を使われるケースが多いみたいなので。
     『葛根湯』程度でも現在の症状とか用途について確認してもらえると良いのだけれど、『葛根湯』程度と思われてしまうのか、結構気軽に買われてしまい心配(;´・ω・)
     今回は、まだ発熱は無く、頭重感がするようなので、むしろ「今すぐ飲んで下さい!!」というところ。
     『葛根湯』で云う「風邪の初期」というのは、「発熱したら、もう遅い」だから。

     

  • 声が嗄れて出しにくい時の発声方法

     以前に、腰痛で来店しフェルビナクのパップ剤を購入して頂いたお客様が再訪。
     腰痛の方は良くなったそうで、それはなにより。
     今回は、咳と声嗄れの相談を受けた。
     風邪をひいたと思い、『パブロンSゴールド錠』を4日ほど服用しているものの、咳が止まらず声が嗄れてしまったそう。
     ただ、発熱はしていなかったらしいので、おそらくは風邪ではなく寒暖差で喉を傷めて咳が出たところへ、『パブロンSゴールド錠』が体内を乾燥させる方に働いてしまったのだろう。
     痰が喉に張り付くようだというから、これは『麦門冬湯』の出番である。
     また、咳が軽くならなければ肺を冷やす『五虎湯』と、乾燥感が取れても声が出にくい時に用いる『響声破笛丸』を紹介した。
     そのうえで、喉を傷めない簡単な発声の仕方を教えた。
     具体的には、舌の先を下の歯の裏側に軽く当てて舌でアーチを作り、声を出す時、すなわち息を出す時に上の歯の裏側に息を当てようと意識をする。
     試しに、普通に「あいうえお」と言ってみて、次に上記の方法で同じく「あいうえお」と言ってみると、普通に言う方が喉の奥で振動を感じるはず。
     その振動が喉に負担をかけている訳で、舌でアーチを作ることにより、息が上の前歯に当たって、上顎の骨が喉の代わりに振動するのだ。
     そして、上顎の骨が振動するという事は、頭蓋骨そのものがスピーカーになるので、良く響く。
     これはそのまま、遠くの人を呼んだり、離れた人に声援を送る時に喉を傷めない方法として使えます。
     小学校時代とか、教科書を朗読する時にアホな教師から、「もっと大きな声で!!」と何度も言われたもんだけど、大きな声じゃなくて、声を響かせる発声方法を教えてくれれば良かったのに、と今でも大いに恨んでます(σ゚д`)アッカンベー

     御主人の代理で、頭痛薬を買いに来たというお客様からの相談で、『イブA』と『イブクイック』の違いについて質問された。
     漢方薬の生薬より、現代薬の舌が回らない成分の方が苦手。
     一応、『イブA』に、痛み止めのイブプロフェンの効果を高める、アリルイソプロピルアセチル尿素という物が加わっているのが『イブクイック』と説明した。
     もちろん、「アリルイソプロピルアセチル尿素」をソラでは言えない(;^ω^)
     また、『バファリン』の方が効くのかとも質問された。
     お客様の中では、『バファリン』の方がメジャーというイメージらしい。
     『バファリン』の主成分であるアセチルサリチルが脳だけに働きかけるのに対して、イブプロフェンの方は脳だけでなく、痛みを誘発する成分の発生も抑えるので、単純に考えればイブプロフェンの方が効果があると云えるだろう。
     ただし、体質による相性もあるので、現実には小容量の物で試してみるしかない。
     それと、市販薬の名前は固有名詞というよりブランド名なので、同じ名前でも前後に何か文字が付くと成分がまるっきり変わってしまう事を、『バファリンプレミアム』を例にして説明した。
     今回は、御主人が通常の『バファリン』を飲み慣れているようだと事で、そちらをお買い上げ。
     あっ、そうそう。
     肝心の頭痛の方は、ズキズキと痛むタイプの偏頭痛だそうなので、痛むタイミングや、痛みが和らぐ姿勢など、何か思い当たることがあったら、メモを残すように勧めた。
    「頭痛持ちだから」と、ある意味慣れてしまうと、重大な病気を見逃してしまったりして怖いので、偏頭痛を軽減する方法を探っていきましょうという事で。

     

  • 2歳以下の場合は、まず病院へ

     『アネトンアメルディ鼻炎薬錠』を購入されたお客様に症状を尋ねたところ、患者さんは御主人で、鼻水と鼻づまりを行ったり来たりしているらしい。
     それは体温調整が出来ていないと考えられるため、基本的に温めて安定させるために、根菜に偏らせた食事にするよう勧めた。
     また、お風呂に入らずにシャワーだけで済ませいしまうそうなので、皮膚が薄くて太い血管が通っている、首の後や脇の下、太ももの内側などに重点的に浴びるように伝えて下さいと、お話した。

     お客様から、幼児でも服用できる風邪薬をと相談された。
     しかし、その幼児というのが、まだ生後6ヶ月。
     確かに小児用の風邪薬の中には、生後2ヶ月以上から服用できる物もあるけれど、2歳以下の場合は、まず病院へというのが基本中の基本の対応である。
     困ったのが、日本人の奥さんの方はその話で了解してくれるものの、外国人らしい御主人の方が、どうしても納得してくれない。
    「ナニカ薬を」「ナニカ薬を」と、繰り返すばかり。
     奥さんの方から、病院に連れて行こうと御主人に説得を試みても、とにかく「クスリちょうだい」と喚いて引き下がらない。
     とにかく、御主人を納得させないと病院に連れて行くのも難しいと奥さんが判断したらしく、「必ず病院に連れて行きますから」と頼まれて、小児用の風邪薬を案内した。
     会計を済ませると、御主人はなんだか憑き物が落ちたみたいにルンルンと浮かれたみいになって(まだ何か取り憑いてる?)、奥さんには申し訳ないとばかりに、御主人の背中越しに何度も頭を下げられた。

     若い女性のお客様から、精製水が欲しいと頼まれた。
     コンタクトレンズ用の精製水を案内すると、コンタクト用では困るという。
     しかし、詳しく用途を尋ねてみると、自家製のアロマオイルを調合するためだそう。
     それでしたら、大丈夫ですよん。
     コンタクトレンズ用と容器に書いてあるのは、単に精製水を売りやすくするための宣伝文句で、用途のところには加湿器にも使える事が書いてある。
     もちろん、アロマオイルの調合にも使えます。
     ただ、お話を訊いた限りでは、ネットで見て初めて挑戦するというので、それならリアルな店舗で相談してみた方が良いのではと、提案した。
     ネットの情報だけでは、「書いていない事については分からない」訳だし、消毒用エタノールも使うというから、実際の使い方や保存の方法、それこそちょっとしたコツとか、会話の中で知る情報の方が、今後継続していくのにも役に立つはず。
     私自身は、「やはり人間同士、顔と顔を合わせて」とか言われると、「ケッ( `д´)!!」と思う方だけど(笑)
     でも、正体不明のネットの書き込みだけを参考にするよりは、決まった相談先を幾つか持っておく方が安心だろうし、相手から思わぬ情報が提供される事もある。
     色々と売りつけられたら嫌だなぁという場面もあり得るだろうけど、そういうお店には二度と行かなければ良いだけ。
     良いアロマライフを、お送り下さいな(´∀`*)ノシ

     

  • 麻黄湯(まおうとう)
    ………感冒・風邪の中期、インフルエンザ(初期のもの)、関節リウマチ、喘息、乳児の鼻閉塞、哺乳困難

    麻黄湯
    適応症状 

     悪寒、発熱、頭痛、腰痛、自然に汗のでないものの次の症状:
     感冒・風邪の中期、インフルエンザ(初期のもの)、関節リウマチ、喘息、乳児の鼻閉塞、哺乳困難

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
      キョウニン(杏仁)5.0g
      マオウ(麻黄)5.0g
      ケイヒ(桂皮)4.0g
      カンゾウ(甘草)1.5g 
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス1.75g含有します。

    類似処方鑑別 
    葛根湯  本方と同様に感冒の初期で、悪寒、発熱、頭痛があり、腰痛や四肢痛を伴わない場合で、自然に汗が出ないで首筋から背筋にかけて凝る場合に用いる。

    桂枝湯  体力が無く、自然に発汗する場合に用いる。

    小青龍湯  微熱、うすい鼻水、くしゃみの出る場合に用いる。

    麻杏甘石湯  発熱が無く、喘鳴、咳嗽が激しく、口渇や発汗傾向のある場合に用いる。

    麻杏よく甘湯  熱が無く関節痛、筋肉痛のみの場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の人は服用前に医師または薬剤師に相談してください
     (1)体の虚弱な人。 著しく体力が衰えている場合。発汗傾向が著しく、すでに強く発汗し脈が弱い場合。(脱水する事がある)
     (2)著しく胃腸虚弱な人。(軟便、下痢、胃部不快感、食欲不振等の胃腸障害を起こすことがある。)
     (3)血圧の高い人または高齢者。狭心症、心筋梗塞など循環器系の障害がある人、または既往歴のある人。
     (4)心臓または腎臓に障害のある人。
     (5)むくみのある人。 
     (6)今までに薬により発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
     (7)妊婦または妊娠していると思われる婦人。
     (8)医師の治療を受けている人。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4. 保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5. その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

    麻黄湯
     

  • せめて用途や症状を細かく伝えておいて

     お客様から咳の相談を受け詳しく症状を訊いてみたところ、一週間ほど前に風邪をひいて咳だけが残り、夜中になると激しく咳き込むとのこと。
     現代薬として『ブロン錠エース』と『アネトン』を、漢方薬として『五虎湯』と『麦門冬湯』を案内した。
     私としては、夜中に咳き込むのは副交感神経が優位になるのと、上半身に熱が篭っているからと考えられるため、『五虎湯』で患部を冷やしてから、『麦門冬湯』で乾燥を取り除く事を提案した。
     でも、お客様は現代薬を希望して、『ブロン錠エース』を購入された。
     まぁ、喘息持ちの私も、酷い時には使うんだけどね。
     状況的にはもう、神経に働きかける現代薬じゃ強過ぎるんじゃないかなぁと思ったり。

     奥さんの代わりに風邪薬を買いに来たという、お客様から相談を受けた。
     今朝、関節が痛いと訴えていて仕事に出かけて、その後に発熱して38.5度ほどとの連絡があったという。
     喉も痛むようなのだけれど、関節の痛みというのを優先して『ルルアタックFX』と『麻黄湯』を案内して、明日は仕事を休めるというので、『ルルアタックFX』の方を勧めた。

     頼まれ物だというお客様なのだけれど、商品名を覚えていない。
     頼む方が曖昧な記憶で頼んだのか、頼まれた方がメモしなかったのか。
     痒み止めの『ラナケイン』だとは言うものの、私の記憶では『ラナケインS』か『ラナケインクリーム』、『ラナケインジェル』くらいしか思い当たらず、後ろに何か別な名前書き号が付いているらしい。
     いずれにせよ、うちには『ラナケインS』しか置いていないため、特定の薬を探すのであれば、商品名より成分、あるいは用途や症状で伝えて頂いた方が、どのお店で探すにしても良いですよと伝えた。
     まぁ、せめて商品名を正確に覚えておくか、買った事がある物なら、外箱くらいは用意しておいてもらいたいところではあるんだけど。
     頼む方に事情はあるにせよ(出歩けないとか、営業時間中に買いに行けないとか)、頼まれる方が可哀想。
     お菓子とかなら、スーパーを廻ればあるかもしれないけど、医薬品はドラッグストアーを廻っても、明らかに流通ルートが限られている製品が少なくないので。
     それでいて実は同じ処方が、製品名やパッケージ違いで、他の製薬メーカーから出ていたりするから、成分が分からなければ、せめて用途や症状を細かく伝えておいて、「買わない条件」(クリームは良いけど軟膏は嫌とか)を決めておくと、頼まれる方の苦労も軽減されるはず。

     

  • 冷たい物を飲みたい時にも先に温かい物を

     水筒(ステンレスボトル)を買いにいらしたお客様が、買う前に愚痴る愚痴る。
    「嫌なら買うな」と言いたくなるくらいに、延々と。
     しかし、「小さいのに値段が高い」はともかく、「病院に行くくらいしか出掛けない」という言葉が出たので、どんな症状で病院に通っているのか尋ねてみた。
     すると、胃が弱くて通院していて、お盆に冷たい物を飲み過ぎたら具合が悪くなり、担当医に叱られたとか。
     なるほど(。_。(゚д゚(。_。(゚д゚ )
     それでしたら、軽くて持ち運びしやすいステンレスボトルは役に立ちますよ。
     それこそ、普段から温かいお茶を入れて、家の中でも手元に置くと安心です。
     例えば、冷たい物を飲みたい時にも先に温かい物を飲んでおいて、胃の機能を高めておけば、胃が弱くても補助する事ができます。
     寒い日にいきなり運動するのが体に良くないように、いきなり冷たい物で胃に働かせたら胃が悪くなるのが道理です。
     温かい物を先に飲んでおくのは、胃に準備運動をさせるのと同じですから、ぜひステンレスボトルを活用して下さい。
     そうお話してみたら、さっきまでの愚痴の連発が無かった事のように、なんだか喜ばれて帰っていかれた。

     『ベンザブロックL』を購入されたお客様に症状を尋ねてみると、発熱などの風邪の兆候は無い模様。
     主訴は喉の痛みだから、風邪の兆候が無ければ『ペラックT』や『駆風解毒湯』でも良いと思ったものの、お客様が選んだ物を否定するのも迷ったため、そのまま販売した。
     ただ、それも無責任に思ったので、消化に良い食事に切り替えるよう、お話した。
     喉の痛みは、胃の不調と関係する事が多いので。

     

  • 秋の花粉症で漢方薬のお浚い

     『ロートアルガード鼻炎内服薬Z』を購入されたお客様に症状を尋ねたところ、家族揃って鼻炎を起こしていて、風邪の兆候は無いようだから、やはり秋の花粉症だろう。
     お客様自身も、花粉症だと思うと言っていた。
     ただ、同じ鼻炎でも、鼻水と鼻づまりでは、体の中で起きている反応は違うから、家族で同じ薬を使うのは、必ずしも適切ではない事を伝えた。
     漢方薬では、鼻水は体内が冷えていると考えられるため温める『小青龍湯』を使い、鼻づまりと鼻水を繰り返すようであれば上半身を温めつつ熱を発散する『葛根湯加川きゅう辛夷』を使うのが基本。
     より鼻づまりが酷くて寝られないくらいなら、患部を冷やす『荊芥連翹湯』を使い、詰まった鼻汁が喉に落ちてくるようなら胃が弱っていると考えられるため『辛夷清肺湯』を使う。

     やや高齢と思われるお客様から、ローションを探していると頼まれ、てっきり日焼けのためのローションかと思ったら性交渉のだった。
     いや、前回は別なお客様からローションを尋ねられて、お客様が探しているのは日焼け止めローションだったのに、性交渉のローションを案内して赤っ恥をかいてしまったので(^_^;)
     『リューブゼリー』と『SOFT ON DEMAND』を案内して、『リューブゼリー』の方が昔から『日本家族計画協会』の推薦商品である事を説明すると、『リューブゼリー』の方をお買い上げ頂いた。
     でも、『SOFT ON DEMAND』のDVDは「息子」がお世話になっています……、ゲフンゲフン((( +д+))o=3=3

     

  • 秋の花粉症が始まりました(冷やし中華は終わります)

     やや高齢のお客様から、腰痛の相談を受けた。
     いつからなのか尋ねたところ、数日前に転んで尻もちをついてからだという。
     急性症状だからインドメタシンのパップ剤を案内したけど、それより何より病院に行くよう強く勧めた。
     尻餅というのは言葉のニュアンスよりも、かなりの衝撃である。
     体重の数倍の衝撃が、瞬間的に体の一部に掛かった訳で、転んで膝を打ったくらいの考えでは困るのだ。
     その辺りを数倍に薄めてお話したところ、家族からはもっと強く言われたらしい。
     それでしたら、うちの店に来る前に病院に行きましょうよ(;´∀`)

     『ロートアルガードEX』を購入されたお客様に症状を尋ねたところ、目のかゆみと充血だとのこと。
     以前に花粉症の時に使って効果があったそうで、早くも秋の花粉症かもしれない。
     秋の花粉症は、あまり話題にならないため、まだまだ知らない人が多いのが困りもの。
     たまに情報番組で少し触れたりするけど、健康番組で滅多に起こらない重篤な病気を、これでもかと恐怖番組よろしく煽り立てるくらいなら、日常で誰でも起こりえる花粉症の方を、もっと扱ってくれれば良いのに。
     春の花粉症として杉花粉が多くの人に影響するのは、杉の木が高くて遠くまで花粉が広範囲に飛散するから。
     一方、花粉症は本来は「花粉症」と言うくらいだから、どんな花の花粉でも起こりえる。
     でもって秋の花粉症が目立たないのは、それこそ多くの草花が腰より低くて花粉が遠くまで飛ばないからという単純な理由。
     つまるところ、自分の家の庭に咲いた花にアレルギーを起こすのは、その家の人だけだったりする。
     あるいは、通学や通勤途中に通る公園や線路脇、それこそ他の家の庭に咲く花かもしれず、極めて限定的なため、春の花粉症のように一定の地域の人達が同じタイミングでとはならない。
     だから、なおさら風邪による鼻炎や喉の痛みなのか、異物などによる目の痒みや充血なのかといった、他の症状との見分けがつきにくい。
     店頭でも判断は難しいので、それこそお客様には自己判断せずに相談してもらいたいところ。
     難しいだけに、相談されないで薬を買ってもらえる方が楽なんですけどね。
     自分で買った薬が効かなくて、後からまた別な薬を買ってもらえると、売り上げ的に大変助かります( ̄ー ̄)ニヤリ

     

  • 薬局・薬店では従業員の方針にご注意下さい(盛大なブーメラン)

     お客様から、風邪の後に咳だけが残ったと相談を受けた。
     風邪で上半身が乾燥している可能性を説明し、私としては定番の『麦門冬湯』を案内したところ、総合風邪薬で同じ効能の物をと頼まれた。
     ううん、そもそも総合風邪薬自体が神経に働きかけて熱や咳などの症状を押さえ込む事で起きる副作用が、体内の乾燥だから、同じ効能の総合風邪薬は無いし、現代薬にも皆無だ。
     漢方薬には、効くまでに時間がかかるというイメージがあったりするから、それが理由だろうか。
     試しに『葛根湯』を引き合いに出して、「風邪の初期には葛根湯」という言葉があるように、漢方薬も急性症状に早く効く物がある事と、今回は風邪の後なので『葛根湯』は用いないというように、適材適所で薬を選んだ方が効果的ですよと説明してみた。
     それで購入を決めて頂いたため、本当に総合風邪薬を希望していた理由を解き明かさないままにしてしまったのは、後から考えたら軽率だったかもと思ったり。
     ついつい、多くのお客様を数パターンに分類しがちだけど、もしかすると初耳という理由もありえたかもしれない。
     初心に返らないと、それこそシッペ返しがありそうだ。

     やや高齢のお客様から不眠の相談を受け、それぞれ成分が違う『ウット』と『ドリエル』を案内した。
     『ウット』の主成分であるブロムワレリル尿素は、太宰治が自殺をするのに用いたという曰くつきの催眠鎮静効果のある薬。
     とはいえ、実際には大量に服用しても自殺するのは難しいらしい。
     睡眠薬自殺に使うのは、無駄ですよん。
     ……話が逸れた。
     『ドリエル』の主成分は、鼻炎薬や痒み止めに用いられるジフェンヒドラミンで、その鎮静作用に因る眠気の誘発という副作用を利用している。
     私も不眠に悩まされた時に、手持ちのアレルギー薬にジフェンヒドラミンが含まれていたので、睡眠薬代わりに用いた事が……ゲフンゲフン(( +д+))o=3=3
     『ドリエル』は、あくまで「睡眠改善薬」であって「睡眠薬」ではありません、念のため。
     それに、睡眠薬関係で良く言われる「継続していると効かなくなってくる」のは、このジフェンヒドラミンで、3日~1週間程度で、効果が感じられなくなるとも云われており、それでも量を増やして飲み続けようとしてしまう精神依存が心配される。
     というような事が、頭の中を駆け巡った訳ですよ。
     お客様から、「良く効くのを」と言われて。
     私としては、漢方薬で『柴胡加竜骨牡蛎湯』とか『半夏厚朴湯』とかを勧めたかった。
     でも、漢方薬には微塵も興味を持って頂けなかったため、やむなく両者を案内した次第。
     試すには錠数が多いという事で、今回はどちらも買わずに帰られた。
     買われなくて、内心ホッとしたけど、眠れない状況など、もっと詳しくお話を聞き出したかった。
     また、来て頂けるかしらん。
     あっ、普段は書かないけど念のため日記に付け足し。
     睡眠改善薬を積極的に勧めないのは、あくまで私の方針であって、勧めてくる医療従事者を悪く言うのはやめて下さいね。
    「人殺し」だの「悪魔」だの「ユダヤの陰謀」だの、ネットで見かけますが、見るに耐えません。
     ちゃんと相談して頂ける今回のような患者さんであれば、むしろ心配する事は無かったかもしれないし。