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  • 薬の説明のほうが楽かもしれない

     お客様から、『杜仲茶』と『烏龍茶』の違いについて質問を受けた。
     いやはや、薬の説明よりも難しい(;´∀`)
     どちらもダイエットや血糖値の上昇を抑えることが期待されるものの、『烏龍茶』の方は体格が良くて体力が充実している人向けだと説明した。
     特にダイエットが目的の場合は、体を冷やして代謝機能を落としてしまうので、水太りの人には適さない。
     他にもダイエットのサプリメントについて相談され、コレステロール値が少し高いとのことだったけど、血圧は正常なようなので心配はいらないことを説明した。
     一般に悪玉コレステロールと呼ばれているものは、それ自体が悪さをしているのではなく、悪くなった血管を修復するために生成されるので、血管の修復が必要な事態が起きているという点は憂慮しなければならないものの、コレステロール値だけで判断するものではない。
     ダイエットに興味があるようであればと『ナイシトール』(防風通聖散)の名前を挙げたら、便通が良くなるだけではと言われるので、そんなことはありませんと説明した。
     『防風通聖散』には体を温める生薬、冷やす生薬、血流を良くする生薬、水分代謝を良くする生薬などが入っており、つまりは内臓に運動をするということに近い。
     ただ、お客様は漢方に詳しいという親戚からは肝臓が弱いと舌診などから言われたというので、『ネオレバルミン』を紹介した。
     舌診というのは舌の状態で内臓の状況を判断するもので、私も一応は学んだことがある。
     もちろん店頭で診断はできないので、薬を選ぶときの参考にする程度だが。
     大まかに分ければ、白い苔が多く舌の周囲に歯型がついているようなら水分代謝の異常や胃内停水を起こしており、黄色がかった苔ならば感染症による発熱や高血圧であったり、白い部分が少なく赤味が強ければ胃熱による胃炎を起こしていると考えられる。
     お客様の場合は、舌は赤味がかっていて薄い黄色の苔が割れている感じから、肝臓のことを云われたのかもしれない。
     とはいえ、色々とお話ししたものの、運動は少しはしているようだし、食べ物の好き嫌いは無く入浴もしているというので、サプリメントは不要ではないかと伝えるとお帰りになられた。

     お客様が『サリドン』を求めて来店したが、うちのお店には置いておらず、主訴は偏頭痛だというので『バファリンプレミアム』を紹介して、お買い上げいただいた。
     ズキズキして重い感じがするというから、胃を悪くしているのではと訊いてたが、思い当たるようであるものの、それ以上のの話は無かった。

     お客様から、大学生の娘さんが『イブA』が効かなかったと相談を受けたが、前に使って良かった物は覚えていないと言うので、成分違いの『セデス』シリーズと、『バファリンプレミアム』を紹介してみた。
     また、生理痛には『エルペインコーワ』を使い、頭痛に『バファリンプレミアム』を使うというように、痛みによって薬を使い分ける方法も提案した。
     『エルペインコーワ』は、鎮痛成分のイブプロフェンに、子宮の収縮による痛みを緩和する成分が入っており、鎮痛剤だけでは楽にならない生理痛に適している。
     それと、生理痛がいつもツライのが当たり前ということに感覚的に慣れてしまうと、将来的に大病を見逃してしまう危険もあるため、一度は病院を受診して、漢方薬も検討してみるよう伝えた。
     活動的で体格もしっかりしているのであれば『桂枝茯苓丸』を、痩せ型で疲れやすいようなら『当帰芍薬散』を、予定日の一週間くらい前から服用し始めると良い。
     あと、体質的にどちらとも判断しにくい場合には、うちの店には置いてないけど、両方を合方してビタミンEを足した『婦人華』という物もある。
     本日のところは、『バファリンプレミアム』を試していただくことになった。
     頭痛についても生理痛についても病院を受診したことは無いというので、改めて一度は受診しておくようにと勧めた。
     ひどくなったら病院に行こうと考えがちであるが、まず今何が起きているのかを知ることが大事。
     それに、症状が重い時には頭が上手く働かず、それまでの経緯などを説明できなかったりする。
     そういう時こそ、やはり慣れというものが必要で、病院に行く練習をしておいた方が良い。
     特に就職してからでは、なおさら病院に行きにくくなるので、学生のうちに病院には行き慣れておいた方が良いだろう。

     

  • 本当に丸ごと野菜のポトフ

     やや高齢のお客様から、食事が不味いという相談を受けた。
     最近受けた相談の中では、格段に難しい(・_・;)
     亜鉛は飲んでいるそうだけど、喉に通る前の口に入れたときが味気無いとのこと。
     機能の低下を考え『竹茹温胆湯』を案内してみたところ、パッケージに疲労とあるため「疲れてはいない」というお話だったが、乗り換え先として『安中散』『四逆散』の合方の『爽和』を紹介した上で、試していただくことになった。
     というのも、詳しくお話を訊くと息子さん夫婦と同居するようになってからのようで、環境の変化によるストレスが原因とも考えられたから。
     また、食事量も減っているそうなので、『メイバランス』のコーンスープを案内して、一緒にお買い上げいただいた。
     後で調べてみると、機能の低下なら『六君子湯』が、気力の減衰があるのなら『補中益気湯』も味覚障害の候補になるようだ。
     この辺は、正式な効能には無いことだから、もっと勉強しておかないとなと反省(´・ω・`)

     『葛根湯』をレジに持ってきたお客様に、咳と喉の痛みや発熱には適さないことを伝えると、鼻の奥が痛くなり鼻づまりを起こしているとのお話だった。
     花粉症かもしれず、『チクナイン』(辛夷清肺湯)を考えたが、鼻汁は喉に落ちてこないというので『葛根湯加川きゅう辛夷』を案内して、お買い上げいただいた。
     『葛根湯』は有名ではあるが、『葛根湯』の変方があることを知らなかったと驚かれた。
    「風邪には葛根湯」とも云われるから選んだんだろうけど、私からすると上半身を温める『葛根湯』を、上半身に熱が篭って起きる鼻づまりに使われることの方に驚く。
     これはどんな分野にもある話で、イメージに左右されると判断を誤ってしまうということでもある。
     私も、自分が素人な分野では、ちゃんと専門家を頼るよう気をつけよう。
     そうそう、お客様には体を温めるよう勧めた。
     上半身に熱が篭って鼻づまりを引き起こしてるのに逆に思われるかもしれないけど、体のほうには炎症を起こして温めたい理由があり、しかし現代では普段の飲料水も冷たかったりして体を冷やしがちであるため、体は「もっと炎症を起こさなきゃ」と頑張ってしまう。
     だから、長めに入浴したり温かい物を飲んで積極的に温めることによって、体が自分で「頑張って温めなくてもいいんだ」ということを学習してもらうためである。
     ただし、やはり鼻づまりは上半身に熱が篭ることであるし、熱は上昇するものなので、温めるのは下半身。

     夫婦のお客様が来店し、ご主人が『チョコラBB』や『ハイシー1000』などを見ていたが、声を掛けて用途を訊いてみると、白ニキビだったので『ペア漢方エキス錠』(桂枝茯苓丸)を案内した。
     『ペア漢方エキス錠』は女性向けと思われていたようだけど、血流を改善して不要物の回収と栄養の配布をすることの重要性を説明した。
     血流が大事なのは、男も女も同じなんである。
     あと、ご主人は肉食に偏ってると言うので、『チョコラBB』のようなビタミンB剤の併用か、豚肉かラム肉を摂るよう勧めた。
     すると奥さんから、ご主人が野菜嫌いな理由を「味が薄いから」と知らされた。
     そこで、人参やジャガイモを丸ごと煮込むポトフを提案した。
     うちの奥さんなんかも、煮る時間を短く済ませるためか硬い部分を残さないためか野菜を小さく切りがちなんだけど、それをやると野菜の旨味はスープに出てしまって、スープは美味しくなっても具の野菜からは味が抜けてしまう。
     野菜そのものが嫌いだというのでなければ、皮だけ剥いて丸ごと煮てしまい、煮えてからナイフや菜箸で切り崩すと、野菜の味が具に残る。
     ただし、その場合は今度はスープに味が足りなくなるので、その点はコンソメの素などで補うか、ポトフ用のスープを使うと良いだろう。
     煮る時間は長めになるものの、野菜を細かく切る手間は省けるし、鍋に蓋をしてコトコトと時間を掛けて煮ると、ナイフなんか使わなくても、人参なんかスプーンやオタマでも崩せるくらい柔らかくなる。
     やったことの無い人は、切り分けた野菜を煮た時と、丸ごと野菜を煮た時とでの味の違いに驚くと思う。
     あっ、キャベツは流石に四つ切りくらいにします、念のため(・_・)ノ

     8歳の子供が咳をしているということで、お客様から子供用の咳止めを注文された。
     『ムヒのこどもせきどめシロップS』を案内したが、詳しく訊いてみると乾いた咳をしているということと、粉が飲めるというので『麦門冬湯』を勧めて使っていただくことになった。

     

  • 似た名前の薬の罠に注意

     ニキビケアの『ペアA漢方エキス錠』と『ペアA錠』を手に迷っている様子の女性のお客様がいたので声を掛けてみたけど、案内は断られた。
     まず断れるのは、お約束(o ̄∇ ̄)o
     レジに『ペア漢方錠』を持ってきたところで、改めて使用経験があるか確認してみると初めてで、「なんとなく」選んだそう。
     さすがにそれは、薬を買うときには駄目なんじゃないかと思います(^_^;)
     詳しく訊いてみると、ニキビが目立ち始めたのは昨年の秋口頃に病院で処方された抗生物質を1ヶ月ほど服用してからで、今日の見た目では赤にギビのようだったけど、額の辺りに白ニキビができる事もあるという。
     お客様自身は、もともと便秘と下痢を繰り返すことが多く、ニキビについても腸内バランスが崩れたのが原因と考え、自身で『楽とファルンS』を常用しているんだそうな。
     いやぁ、その読みは良いと思います(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。)
     そうであれば、なおさら「なんとなく」ではなく、効能を確認してから使って頂きたいところ。
     そのお話からしても、『桂枝茯苓丸』である『ペア漢方エキス錠』を選ばれたのは、適切だろうとは思うので。
     ニキビは生理とは連動していないようだけど、血流と体内の熱の循環が上手くいっていないのは関係していそうなため、そのままお買い上げ頂いた。
     シャワー派だそうだから、血流改善と体内の熱の偏りを改善するためには入浴を勧め、もしシャワーで済ますのであれば「皮膚が薄くて太い血管が通っているところ」を重点的に浴びるよう勧めた。
     また、食事は豚汁のように豚肉と根菜の組み合わせをと伝えた。
     そして帰られてから、洗顔し過ぎないように話すのを忘れたのを思い出した……(´・ω・`)

     どうしたことか、今度は男性のお客様からニキビの相談を受けた。
     気圧が関係する関節痛とか、流行性の風邪や花粉症ならともかく、珍しいこともある。
     痛みや痒みは無いそうで、でも範囲が広く、原因としてプロテインの摂取が思いたあるそう。
     タンパク質であるプロテインは、当然皮膚の生成にも関係し、皮脂の過剰な分泌やアクネ菌の活性化の他に、皮膚が生成される時に部分的な偏りがニキビを誘発する。
     塗り薬と飲み薬をどちらを使おうと思っているのか尋ねてみたら、飲み薬については考えていなかった模様。
     患部は白ニキビなため、皮膚の再生を促す『ペアクリームW』を案内したうえで、飲み薬に『ペア漢方エキス錠』を紹介すると、女性向けと思われたけど、血流と代謝機能を改善するのには男も女も同様であることを説明した。
     すると、隣にあった『ペアA錠』を『ペア漢方エキス錠』の小容量タイプと勘違いされた。
     『ペアA錠』はビタミン剤で、実のところ予算が許すのであれば『ペア漢方エキス錠』との併用こそ望ましい。
     メーカーさんは、お客様がこういう勘違いをしていたり、先の女性客のように「なんとなく」選んでしまっている現状を把握してるんだろうか。
     ともかく今回のお客様には、『ペアクリームW』と『ペア漢方エキス錠』の両方をお買い上げ頂いた。
     今度は、洗顔をし過ぎないようにと、入浴や食事のことも含めて伝えた。

     

  • 病気を治すというのが面倒くさいことなんだけどね

     見るからに顔中にニキビのあるお客様が来店し、何か良い薬は無いかと相談された。
     患部は赤いニキビだったので、炎症を抑えるために『ビフナイト』を案内してみたが、以前に使った際に塗った跡が白く残ってしまって嫌だということから、『クレアラシル』の肌色クリームを勧めた。
     そして、炎症が治まったら『ペアアクネクリーム』に乗り換えることも検討するよう、お話した。
     また、食生活が乱れ気味というので、内服薬も必要かもしれませんと『桂枝茯苓丸料加よく苡仁』を紹介したところ、以前に飲んだことがあるそう。
     ただ、1週間くらいだそうだから効果を期待するのには、明らかに少ない。
     とりあえず『クレアラシル』をお買い上げ頂き、患部を洗い過ぎないようにと、入浴や食事での養生について伝えてみたけど、ことごとく「不規則だから」「食生活悪いから」と流された。
     お説教みたいに思われてしまったか、それとも治す気が足りないのか……。

     お客様から、成人の娘さんの腕にブツブツがあり治してあげたいと相談を受けた。
     患部を見ていないけど、おそらくは毛孔性苔癬だろう。
     そう予想して『ニノキュア』を案内しようと思ったら、『ザラプロ』を使って効かなかったという。
     ありゃ、それじゃ同じ成分の『ニノキュア』も駄目かも。
     すると、『フェルゼア』を使ったことがあり、それは良かったという。
     ええん?
     『フェルゼア』も、同じ処方なのに何故?
     いや、確かに同じ処方でもメーカーが違うと効果が違うというケースはあるんだけどね。
     調合によって体への吸収が違ったり、そもそもの基材の質が違ったりとか、理由はいろいろあって。
     ただ、そういう事であれば、ちゃんと医師に経過観察をしてもらいながらの治療のほうが良い。
     市販薬を使って、ちゃんと自分で経過観察の記録をする人は少ないから。
     そう説明したところで、あまり時間が無いからと帰られてしまった。
     ううむ、面倒くさがられたかな。

     歯磨き粉の『デントヘルス』を持ってきたお客様から、医薬品の『デントヘルスR』との違いを尋ねられたので、同じブランド名でも成分が違うため、現に歯茎が痛むようなら医薬品をと勧めて、『デントヘルスR』をお買い上げ頂いた。
     あと、うちのお店には置いてないけど、『排膿散及湯』を紹介した。
     読んで字の如くで、歯茎の腫れはもちろん、喉の腫れや、オデキなどにも応用できるから、常備薬にしておくと安心です。

     

  • ドラッグストアーには是非ご家族で

     お客様から「ユースキンを」と注文されて『ユースキンA』を案内すると、高齢の母親が肌の乾燥に使う物で、症状を確認したところ痒みはそれほど無いという。
     痒みがそれほと無いのであれば、皮膚の中で保水する尿素が入っている『ケラチナミンクリーム』や、皮膚の表面を覆って保水する『アロエ軟膏』などへの乗り換えも検討してはどうかとお話した。
     そしたら、夜に『ユースキンA』を、昼に『ユースキンS』を使っているという。
     えっ?
     どうして(^_^;)?
     人間は副交感神経が優位になる夜のほうが痒みを強く感じ、皮膚を始めとした身体の再生も主に夜に行われるとされる。
     だから、痒みを抑える抗炎症成分と局所麻酔を配合し、血行促進を促す『ユースキンA』の方が夜向け。
     一方の『ユースキンS』は保湿がメインで、殺菌成分が加えられているから昼間のほうが適している。
     疑問に思って理由を尋ねたら、『ユースキンS』の方がベトつかないから夜に使っているということだった。
     ああ、なるほど~、感触かぁ。
     自分が使っていないと、こういう視点を見逃しがち。
     でも、同じブランド名でも名前の一部が違えば成分も効能も変わることを説明した。
     すると驚かれて、娘さんも『ユースキンS』を使っているそうで、大丈夫か尋ねられた。
     まぁ、大丈夫かと問われれば、問題はありません。
     ただ、他の物を試したことがあるかを訊いてみると、他の物は使ったことが無いそう。
     使っていて不具合を感じていなければ、あえて乗り換える必要は無いけれど、年とともに適応する物が変わるかもしれないので、使っているものについては成分などを記録しておくよう勧めた。
     一番良くないのは、使い続けるにしても乗り換えるにしても、内容を把握しないことなので。
     とりあえず本日は、『ユースキンA』と『ユースキンS』の両方をお買い上げ。

     『リフレライフ』(安中散加茯苓湯)など、ストレス性の胃腸薬で迷っている様子のお客様に声を掛けてみた。
     すると、病院で抗不安薬の『メイラックス』が処方されているという。
     ありゃん、処方されている薬があるのでしたら、まず相談してくださいませんと駄目ですよう(;´・ω・)
     そんな訳で詳しくお話を訊いてみたら、以前に『加味逍遙散』が処方されたことがあり、その時には倒れるような不快な眠気に襲われたという。
     元々は更年期障害と診断されたらしく、抗不安薬が処方されているという話からすれば『加味逍遙散』は適応するようにも思えるけど、やはり当てはまらない事もあるんだなぁ。
     お客様には申し訳ないけど、勉強になる。
     さらに、その前には『桂枝茯苓丸』が処方されたらしく、そちらも合わなかった模様。
     ふむぅ、それは難しい。
     後から処方したのが抗不安薬ということからすると、担当医も漢方薬での対処に困ったという事か。
     個人的には、お客様の体格と声の弱さからすれば『桂枝茯苓丸』が合うとは思えないから、『当帰芍薬散』との合方を試してみてはと思うけど。
     さすがに提案では出過ぎなので、今回覚えていたように使った物については記録しておいて、地道に合うものを探していきましょうとお話した流れの中で、例として『婦人華』を挙げた。
     そのうえで今回の主訴は胃の不調だということを確かめ、内的な不安感が関係することを考えれば『安中散加茯苓』は試しても良いだろうと、そのまま購入して頂いた。
     お話の中では、高校生の息子さんのお弁当作りや、ご主人の送り出しも負担になっている様子。
     たまに休んでみてはと言ってみたが、やらないと不安になるという。
     こういう人は、一度決めたルールは自分で決めたものでも外れることができなくなっちゃうんだよねぇ。
     私のチャランポランさを、少し分けてあげたい。
     逆に云うと、ルール化してしまえば良い訳で、毎日やっていることをやらない曜日を設定してはどうかと提案した。
     とはいえ、こういう話はそれこそ家族で来店してもらえると良いのだけれど。

     

  • 今のボクには理解できない(『アンインストール』より)

     漢方薬を選んでいるようだったので声を掛けてみたけど、案内は断られた。
     漢方薬は効能書きだけ見てても、つながりが良く分からない適応症が並んで書いてあったりするから、なおさら案内が必要だと思うんだけど。
     まぁ、そういうのが余計なお世話ということもあるからね。
     ただ、それでお会計の段になってから確認したら適応しないことが分かり、それから選定し直すとなった場合に、お客様によっては時間が無いなんてケースもあるもんで。
     今回は、『PAIR漢方エキス』(桂枝茯苓丸)をレジに持ってきてから、「他に効果的な物があるか」を質問された。
     主訴とニキビだそうなので、『ヨクイニン』との併用を勧めた。
     そして、『桂枝茯苓丸料加よく苡仁』という物があることをお知らせ。
     ただ、お話を聞いたら以前に皮膚科を受診したことがあるというため、集中的に服用して治療するのであれば、保険の適用薬だから医師に処方してもらえないか相談するよう提案した。
     という訳で、本日はお買い上げは無しに。
     しまった、医師に処方を相談するという話は、お会計を済ませてからすれば良かった( ̄▽ ̄)

     やや高齢のお客様から、『ユースキンアイローション』と『ラナケインS』を比較しての質問を受け、前者は痒み止め成分の他に血行促進のビタミンEが入っていて、後者は痒み止めの他に殺菌成分が入っていることを説明した。
     主訴は乾燥肌で、『ラナケインS』には局所麻酔成分が入っていて、痒みに良く効くとは理解されているようだった。
     さらに話を訊いてみると、病院で乾燥肌と診断され、塗り薬が処方されたらしいんだけど、内容は不明。
     担当医から連用しないように注意を受けたというから、おそらくステロイド剤なのだろう。
     そして、それを心配して別な薬を買いに来たようだ。
     ……って、病院で処方されてる薬があるのに、あまり市販薬を自己判断で使うのは良くないですよ(^_^;)
     それに症状も患部を掻きむしるくらいだという事からすると、今はそのステロイド剤を使って痒みを抑えるのが先決です。
     痒みが軽減してから、非ステロイド剤に乗り換えるようにお話すると、『ユースキンアイローション』と『ラナケインS』の両方を購入された。
     ステロイド剤があるなら、『ラナケインS』の方は不要だと思うんだけど。
     主訴が乾燥肌ということからすると、局所麻酔も殺菌も用を成さないので。
     でも買いたいというので、お客様の要望を汲んで販売した。
     しかし、心配は残るためお薬手帳に市販薬の成分表示を貼って処方薬と一元管理するように勧めたら、衝撃の事実が発覚。
     (; ・`д・´) な、なんだってー!?
     院内処方で、薬の説明書のような物を貰っていないそうな。
     院内処方だと、そういうこともあるの?
     いや、驚いたのはそこではなくて、実は自分の薬ではなく、患者はお孫さんだと、この時点で教えられたのだ。
     しかも、薬の説明書を貰ってないのを、「子供用の薬だから」と理解していた模様。
     お薬手帳についても、「子供に要るの?」と言われた。
     子供こそ必要ですよう(^_^;)
     子供の頃から記録を取っていれば、それこそ薬歴簿として将来に渡って活用できる。
     お客様は、「じゃっ!」と颯爽と帰って行かれたけど、ま、ま、ま、待って~!!
     お孫さん、何歳なのぉーーーー(*」>д<)」!?
     呼び止めようとしたら、医薬品レジに次のお客様が来てしまい追えなかった。
     可愛い孫のためにと、わざわざ薬を買いに出るのに、可愛い孫のための安全に気をつないというのは、いったいどういう事なのか。
     理解できないよ……orz

     

  • 成長期のニキビと大人ニキビ

     高校生の子供が病院で処方されたニキビの塗り薬を使い切ったとのことで、同じ物をと求められた。
     なのに、お薬手帳も現物も持ってこないってどういう事(^_^;)?
     とりあえず、免疫機能が過剰に働いてしまう成長期のニキビと、血行不良や栄養不足で起きる大人ニキビでは、対処法が変わることを説明し、抗炎症作用のみの『ビフナイト』と、血流促進も足されている『クレアラシル』を案内した。
     高校生で赤いニキビという事だから、『ビフナイト』に内服薬の『清上防風湯』の組み合わせを提案すると、両方の購入を決められた。
     これが大人ニキビなら、『ペアクリーム』と『桂枝茯苓丸料加よく苡仁』の組み合わせがお勧め。
     お会計の時に、他に偏頭痛があるという話が出て、痛む箇所が両側の米噛みという事と、受験生という事を合わせて考えると、肩こりと関係しそうに思い、『釣藤散』を紹介した。
     でも、まだ若いから『葛根湯』だけでもいけるかと思い、自宅にあるそうなので、試してみるように勧めた。
     ただ、やはりストレス寄りなら『釣藤散』の方が適応するだろう。
     そこまでは思いついたのに、お客様が帰ってから『半夏厚朴湯』を紹介し忘れたことに気がついた。
     受験生の緊張緩和には、『半夏厚朴湯』がお勧めだから、ある意味季節推奨品なのにな(´・ω・`)

     酔い止めを買いに、お客様が来店。
     必ず酔うものの薬を使うのは初めてだそうなので、成分の多い『アネロンニスキャップ』よりも、シンプルな処方の薬のほうが、あとあと薬との相性が分かるかもしれないから、『トラベロップQQ』を勧めてお買い上げ頂いた。

     

  • 合コンのごとく話題の振り方が難しい

     痩せ型のお客様が、体格が良い人の便秘や生理痛に使う『桃核承気湯』を手に迷っている様子だったため見守っていたところ、『桂枝茯苓丸』を選ばれてレジに持ってきたので、用途を尋ねてみた。
     すると、生理に関連して精神不安があるとのこと。
     ああ、パッケージに「イライラ」とか書いてあったから惑わされたのか。
     もう少し詳しくヒアリングしないとならないけど、お客様から語ってもらえないと迂闊に踏み込めないため、精神不安については他に『加味逍遙散』もありますと紹介だけして、『桂枝茯苓丸』を購入して頂いた。
     お客様自身から話してもらえるように聞く姿勢を示さなきゃならないものの、取っ掛かりになる話題が無いと難しい(´・ω・`)

     ご主人が鼻水と咳を訴えてるとのことで、相談を受けた。
     発症したのは今日からで、熱は計っていないものの熱感はあるらしい。
     咳については激しくないようだったから、鼻炎メインで風邪にも使える『葛根湯加川きゅう辛夷』を案内した。
     でも反応が鈍かったため、『ベンザブロックS』と『ルルアタックNX』を案内してみると、効果範囲の広い物をとリクエストされた。
     効果範囲の広さなら、『葛根湯加川きゅう辛夷』なんだけどなぁ。
     咳の面倒を見るノスカピンが入っている『新ルルAゴールドS』を案内すると、そちらを購入された。

    【第(2)類医薬品】新ルルAゴールドs 100錠 [【3個セット(送料込)】※同梱は不可]

     外国人のお客様から、弟のニキビの薬をと注文された。
     たどたどしい日本語で分かりにくく、私の話も通じているか怪しかったけど、『ペアA』を服用し、『ペアクリーム』を塗ったら悪化したらしい。
     でも、コミュニケーションが不十分で詳細は不明。
     スマホで弟の写真を撮ってあって、見せてもらうと典型的な成長期の赤ニキビだった。
     先の薬で悪化するとは限らないけど、少なくとも血行不良や疲労などが関係する大人ニキビとは違うから、適応はしないだろう。
     そこで内服に『清上防風湯』と、塗り薬に『ビフナイト』を案内してみたものの、弟は粉が飲めないようで、塗り薬ともども今回は購入を見送り。
     養生として、色の濃い野菜(ニンジンとかカボチャとか)を勧めてみたけど、野菜嫌いらしい(^_^;)

     

  • 成長期のニキビと大人のニキビは違います

     『ヨクイニン』を求めて来店したお客様に売り場を案内しつつ用途を尋ねると、自分と高校生の娘さんのニキビに一緒に使おうと思っているとお話された。
     大変申し上げにくいのですが、成長期のニキビと大人のニキビは違います。
     成長期のニキビは体の仕組みが変わる過程での機能亢進みたいなもので、原因のアクネ菌に過剰に対抗してしまったり、皮膚の形成時に脂質や栄養が偏って起きる。
     娘さんの症状を訊いてみたら、両頬に赤みが強く現れているみたいだから、やはり熱性のニキビと考えられ、『ヨクイニン』による皮膚の材料の補給より『清上防風湯』で上半身を清熱した方が良い。
     一方、大人のニキビは血行不良によって脂質や栄養の偏りが起き、アクネ菌との戦いが局地戦になり、その残骸が血行不良で回収されないことと、皮膚の再生能力が低下していることが関係しているから、『ヨクイニン』に血流改善の『桂枝茯苓丸』を組み合わせた『桂枝茯苓丸料加よく苡仁』が適応する。
     いずれにしても、年齢や家の外での生活環境が違うことからして、家族間でも薬は使い分けたほうが良いことをお話した。
     ただ、ニキビが繰り返すようだと本格的な治療には薬の用量も必要なため、病院に通院して処方してもらうほうが良いかもしれないことも付け加えた。
     特に娘さんは、医療費の補助が出る年齢ですし。
     どう判断されたかは分らないが、本日のところは『ヨクイニン』のタブレットのみを購入された。
     そうそう、娘さんは入浴は長いそうなので、それは続けるように伝えた。
     一方、食べ物の好き嫌いは多いらしく、嫌いな物は徹底して食べないそう。
     それはもう治すのは本人の意志が関わることなので、個人的には放置で良いような気もするけど、親としてはそうもいかないだろうから、好きな物の栄養の内容をチェックして、好きな物の組み合わせでビタミン類を広く多く摂れる組み合わせのメニューを考えてみましょうとお話した。

     『コルゲンコーワIBα』をレジに持ってきた夫婦のお客様から、旦那さんの悪寒と喉の痛みに適応するかを尋ねられた。
     発症したのは今日さっきというので、発熱前の悪寒の段階で解熱剤の入った風邪薬を使うと、ジャンプしようとしゃがんだところを蹴り倒すようなものですと説明して『葛根湯』の方を勧めた。
     また、『葛根湯』は早ければ早いほど良いので、すぐに服用することと、普段から持ち歩いて、予感がしたら先に飲むという使い方を案内した。
     旦那さんからはお酒を飲んでよいか尋ねられ、同じくお酒好きの私としては気持ちは分かるし、玉子酒という物もありますが、アルコールの分解にエネルギーを持っていかれてしまうため、我慢するか、飲むにしてもお猪口で一杯程度で飲んだ気になってくださいとお話した。
     食事についても同じ考え方で、消化吸収にエネルギーを必要とするため、食欲が落ちていなくても消化に良い食事をしてくださいと伝えたら、「おかゆを食べるのって、そういう意味なんですね!?」と驚かれて、声の大きさに私のほうが大層驚いた(;´∀`)
     そして、「そうなんですよ~」とお返事。
     ドラマなんかのフィクションの影響かイメージなのか、風邪をひいて“寝込んでから”お粥をと思われがちだけど、もうのどが痛いなとか頭が重いなという段階で食事を切り替えて体の負担を減らせば、上手くすると症状を進行させずに一晩寝ただけで回復ということも狙えるんである。
     風邪をひいたら、無理に栄養をと思う必要は無い。
     一人暮らしなどで栄養を摂らないのは心配ということであれば、レトルトの介護食で区分1(容易に噛める固さ)の物を食べるのが良いだろう。
     介護食は、なにも被介護者のためだけでなく病人食として使えるので。
     でも先に栄養ドリンクを買っておいて、回復のタイミングで使うのは良いので買っては頂きたい。
     ええ、ドリンク剤の売上向上は本部指示だから、完全に商売上の理由です( ̄▽ ̄)

     

  • 解熱鎮痛剤は一時的に使用する物なので

     お客様から『バファリンルナJ』の錠数の多いものを希望されたけど、容量の多いものは無いことと、そもそも解熱鎮痛剤は一時的に使用する物であることをお話したところ、小学生の子供の生理痛に使うとのことだった。
     『シオノギ解熱鎮痛薬』を案内することも考えたけど、頼り過ぎるようになっても困ると思い今回は紹介せず、そのまま『バファリンルナJ』を購入して頂いた。
     小学6年生では約50%に生理痛あるらしく、そのうち解熱鎮痛剤を使っている子供は少ないらしい。
     私自身は、ツライ時に解熱鎮痛剤を使うのは悪くないと思ってはいるけれど、痛くなるのが当たり前のものとして使用するのが常態化してしまうと、成人してから大病を見逃してしまいがちなので、医療費に補助がある子供のうちに生理痛を軽減するための治療を検討するよう勧めた。
     本人は元気で活発なようだから、『桂枝茯苓丸』が候補になるかもしれない。

     『アンメルツヨコヨコ』や『バンテリンEX』などを見比べているお客様がいたので声を掛けてみたところ、筋肉痛に備えてとのことだったので、鎮痛効果を三段階で説明すると一番弱い『アンメルツヨコヨコ』を選択された。
     常用するのであれば、弱いものからで充分だろう。
     鎮痛剤は使い慣れてしまうと、やがてその先が無くなってしまうので。
     他に虫刺されの薬も希望されたため売り場を案内しつつ、筋肉痛の内服薬として『コムレケア』(芍薬甘草湯)も紹介した。
     そうそう、『芍薬甘草湯』自体は頓服薬として使うものだけど、スポーツをしていたりするのなら『疎経活血湯』を運動の前後に服用するという方法もあります(・o・)