• タグ別アーカイブ: 柴胡桂枝湯
  • 『放浪記』で主演した森光子さんは2017回も演じたそうです

     成人の娘さんが喉の痛みを訴えているとのことで、のど飴を買いにお客様が来店。
     しかし、詳しくお話を訊いてみると、のど飴を求めている理由は、授乳中だから薬は避けたいという。
     ううん、のど飴だと期待するほどの効果は得られないかもしれませんねぇ。
     すると、自宅には『葛根湯』があるという事と、38度の発熱があったと話された。
     あっ、それじゃあ飲んだんですね。
     ところが、服用しなかったそうな。
     ズコーッ( ノ_ _)ノ=3
     どうして飲まなかったのか知りたかったけど、訊き方によっては説教してるように受け取られかねないので、現在の症状を尋ねる事だけに専念。
     熱は下がって、喉の痛みだけが残ったようなので、『駆風解毒湯』を案内して、お買い上げ頂いた。
     あと、食欲はあるそうなのだけれど、発熱によってエネルギーを消耗した体が欲しがっているだけで、実際の胃腸の機能は低下している可能性があるため、食欲に任せて食べさせないようにとお話した。
     風邪の後期に適応する『柴胡桂枝湯』を紹介はしたけど、今回は購入には至らず。

     成人の娘さんの代理で、1歳児のオムツかぶれの薬を求めて、お客様が来店。
     私としては定番の、『ポリベビー』と『ムヒベビー』を案内した。
     どちらも、痒み止めの成分としてジフェンヒドラミンが入っていて、『ポリベビー』は油分があるためベタつくけど、それがオムツと擦れるのを防ぐと説明したところ、塗った後にベビーパウダーを塗ればサラサラになりますかと尋ねられた。
     一瞬、何を言われてるか分からなかった(^_^;)
     自分が『ポリベビー』を次郎の世話で使い慣れてるからベトつき具合がイメージできるけど、知らなければ、そう考えるかと理解。
     見た目にかぶれている間は『ポリベビー』だけを塗って、患部が落ち着いてからベビーパウダーを使うように提案して、両方をお買い上げ頂いた。
     お客様は、一人ひとり違う。
     こっちは同じような説明を何十回何百回として、同じ商品を繰り返し販売していても、お客様にとっては初めての事。
     気を引き締めないといけませんな(`・ω・´)シャキーン

     

  • もっと早く知りたかった洗髪の仕方

     女性のお客様から、最近になって抜け毛が増えたという相談を受けた。
     髪に関しては、私が何を言っても説得力が無い気がする(;´・ω・)
     女性用の抜け毛予防のシャンプーを案内してみたけど、本日のところはお買い上げ無し。
     ただ、現在の洗髪の仕方は、昔と違って指の腹でマッサージをするようなやり方ではなく、洗顔する時のように掌全体を使って、ただ撫でるようにするのだという事は、お話した。
     そのうえ洗髪するのは、いったん浴槽に入って体を温めてから。
     どうしてかというと、お風呂に入った直後に体と一緒に洗うタイミングでは、血行が良くなっていないため、頭皮の毛穴が開いておらず汚れがシャンプーの泡に吸着しないから。
     つまり、まず体を洗ってから湯船に入り、お風呂を出る直前に髪を洗うという事。
     そして、昔のように指の腹で強くマッサージしてしまうと、それで毛が無駄に抜けてしまうので、掌で優しくシャンプーの泡を頭皮全体に拡げる。
     ……もう20くらい前に、その事を知りたかったよ(´Д⊂グスン

     『柴胡桂枝湯』を購入された、やや高齢のお客様に以前から服用しているのか尋ねたところ、お腹に来る風邪のための常備薬にしているとのことだった。
     なるほど、確かに適応しますね(。_。(゚д゚(。_。(゚д゚ )
     今年の夏には、暑気中りしたのか随分と下痢をして、ノロウイルスかと思ったくらいだそうな。
     そして、その時にも『柴胡桂枝湯』を服用して治したという。
     それは、大変でしたねぇ。
     でも、回復してなによりです。

     

  • 口内炎の多くの原因はストレス

     御主人が口内炎とのことで、お客様から相談を受けた。
     塗り薬として『ケナログ』を案内したところ、薬の名前は分からないが以前に塗り薬を使った事があり、すぐに取れてしまうのを嫌がっているそうなので、『大正パッチA』を案内してお買い上げ頂いた。
     ただ、口内炎を繰り返していて、口の骨格が影響しているのではないかと思うというお話をされた。
     なるほど確かに、関係有るかもしれない。
     私なんか、顎の骨の手術で上下の歯を四本も抜いたもんだから、口の中が小さくなって舌を噛みやすくなってしまった。
     同じように、顎の骨格の形によっては、口の内側を間違えて噛みやすく、それで口内炎になりやすい可能性は考えられる。
     そごて、確認してもらいたい事として、顎が無意識に動いてしまう事が無いか、ご本人に尋ねてみて下さいとお願いした。
     経験した事のある人もいると思うけど、うたた寝していて体がビクッと動くのと同じように、動かそうと思っていないのに、顎が動いて頬の内側や舌を噛んでしまうのは、脳から異常な信号が出るからで、それはストレスが原因だったりする。
     ちなみに、専門用語で「ジャーキング」と云うそうな。
     そして、口内炎の多くの原因はストレスによる胃炎だったりするから、口内炎はストレスと切っても切れない関係にあるのだ。
     ご本人は特にストレスを口にした事は無いようだけど、私みたいにネットに愚痴は書いても、奥さんには仕事の話は一切しない人もいるし、そもそもストレスというのは精神的な変動が肉体に掛ける負担の事なので、楽しい事もストレスとなって現れたりする。
     もし、本当に骨格が影響していると思われるのであれば、大学病院で顎関節の検査を受けた方が良い事と、ストレスが思い当たるようであれば内服薬として『半夏瀉心湯』を試してみるよう勧めた。
     私なんか、子供の頃から通っていた歯科医では何も言われなかったのが、たまたま高校の帰りに通学路の途中で都合が良いからと飛び込んだ歯科医で「大学病院に行った方が良い」と紹介状まで用意されて、大学病院で検査を受けたら顎関節異常症と診断されたうえ、「珍しい症例だから、学会で発表させて欲しい。手術費用は大学病院で出します」という話になって治療をした次第。
     通院していた行きつけの歯科医は、腕は悪くなかったんだけど、受付の歯科助手は態度が悪かったから、早くに別な歯科医にも行ってみるべきだったなと後悔したもんである。
     あれ(;・∀・)?
     あっ、だから何が言いたいかというと、治療の技術と、症状の診断は、また別な能力だったりするので、セカンドオピニオンの意味でも、別な医師に診てもらうのは有効ですよ、というお話。

     風邪の常備薬を買いにいらしたお客様から、どの「総合風邪薬」が良いかと尋ねられた。
     実のところ、薬剤師や登録販売員によって方針が違うだろうから一概には言えないけど、私は「総合風邪薬」は否定派である。
     複数の症状に効くと謳っている総合風邪薬は範囲が広いだけに、風邪と戦う体の側にまで攻撃を及ぼしてしまう。
     特に、悪寒が出るタイミングは熱を出してウイルスと戦うために力を溜めている時で、そこで発熱を抑えるというのは、高くジャンプしようと屈んだところに蹴りを入れて引っくり返してしまうようなもの。
     風邪の症状を軽減できたとしても、体力も同時に弱めてしまうから、回復に時間を要したりする。
     だから、症状に合わせてピンポイントで攻撃する方が、体力を温存しながら回復できる可能性が高い。
     そのために、「熱かぜ用」・「喉かぜ用」・「鼻かぜ用」・「胃腸かぜ用」というように、複数を常備しておくのを勧めている。
     漢方薬で云えば、発熱前の初期の『葛根湯』、発熱してからの中期の『麻黄湯』、解熱後や胃腸炎のある後期の『柴胡桂枝湯』の三種を常備薬にしておくと、戦い易い。
     とはいえ、戦い方を選ぶのは、やはりお客様自身。
     武器の選定にアドバイスはすれども、決定するのは戦う本人である。
     だから、持論はあくまで補足となるように、お客様の要望に付け足す程度に収めなければ……、とは思ってはいるものの、つい力説しそうになる(;´∀`)
     今回のお客様の場合は、喉の風邪になる事が多いらしく、以前は『パブロンエース錠』を利用していたそう。
     だとすれば、『パブロンエース錠』は選択として合っている方なので、比較として『ベンザブロックLプラス』と『ルルアタックEX』を紹介したところ、『ルルアタックEX』をお買い上げ頂いた。

     

  • 訊かれたら訊かれたで困るけど訊いて下さいな

     当初は、解熱鎮痛薬をと来店し、『バファリン』と『イブA』を比較して質問をされたお客様から、効き目の強い方をとの要望を受けて『イブA』を勧めてお買い上げ頂いたら会計後に、エアコンを点けたまま寝て風邪をひいたらしいと言われた。
     どうして、その情報を最初に出してくれないの……orz
     いや、確認を怠った私が悪いんだけどね。
     とりあえず、お客様としては「解熱」という目的自体は『イブA』で充分と考えているようなので、発熱以外に咳や鼻炎、食欲不振といった症状が現れたら、改めて相談して下さいと伝えた。
     特にこの季節の風邪は、胃腸炎に進行する可能性が高いので、念のため『柴胡桂枝湯』を紹介しておいた。

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     『フェイタスローション』を購入されたお客様に、念のため症状を尋ねてみたら、慢性の肩こりに悩まされていて、整体マッサージに通っているという。
     上半身の血行を良くする『独活葛根湯』を紹介してみたけれど、今までに病院の診察を受けた事が無いというので、まずは現状を調べてもらうよう勧めた。

     やや高齢のお客様から、頭痛に用いるために『イブ』(無印)と『新セデス錠』の比較を質問され、今回は熱感は無いというお話から、『イブ』の系統で胃に負担の少ない『イブA』を勧めた。
     純粋に痛み止めだけの『イブ』(無印)と『イブA』が違う事を、初めて知ったというお客様の驚きように、こっちが驚いた。
     分からない時には、どんどん訊いて下さい。
     ちゃんと答えられるかは、分かりませんが(´・д・`)ゞ←オイ

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  • 「お得な情報」として届ける術は無いものか

     「塩タブレット下さい!!」と女性のお客様に怒鳴り込まれて面食らう。
     ええと、まず落ち着いて下さい(;・∀・)
     用途を尋ねると、スポーツジムに通っていて、そのトレーニング中に体力が長く持たないため、指導者(インストラクター?)に勧められたらしい。
     その指導者は、何か資格を持っている方なんでしょうか?
     しかし、その点は分からない模様。
     ただ、とにかく指導者に勧められたから探しているという。
     ううん、申し訳ありません。
     当店では扱っていません。
     ただ、塩タブレットのような塩分補助は不要だという説は、もう十年くらい前に云われているのですが……。
     大量の汗をかいた時には、それこそ塩を舐めれば良いし。
     あっ、それはさすがに女性だとミットモナイか。
     代わりに塩キャンディを案内してみたけど、甘い物は苦手で、『ポカリスエット』も駄目だという。
     なるほど、それで塩タブレットという選択になるんですね。
     でも、体力が持たなくなるなら必要なのは塩分じゃなくて糖分の方のはず。
     甘い物が苦手であれば、炭水化物とタンパク質の補給の方が必要なのでは……と思ったものの、その指導者とお客様の関係性が分からないため言わなかった。
     その指導者を貶めてるように思われて反感を買うのも困るし、そもそもどんな人か分からないのに信用を傷つける事もできない。
     何か私が見落としている、あるいは聞き出せていない理由で、塩タブレットを勧めたのかもしれないし。
     スポーツ医学に関しては、むしろ私の方が門外漢だから、その指導者の方が詳しい可能性は高い。
     一方、私の立場からお客様を見た印象としては、痩せ型で肌色がくすんでいるから、『当帰芍薬散』『十全大補湯』の方を勧めたいところなのだけれど。
     お客様の要望の品が無い状況では、押し売りしてるみたいに取られかねないし、素直に聞いてもらうのも難しい雰囲気。(最初の勢いからしても)
     こういう時、押し売りにならないで、「お得な情報」として届ける術は無いものか(;´・ω・)

     高校生の息子さんが口内炎という事で、塗り薬を求めてお客様が来店。
     口内の奥にできているそうなので、パッチより『ケナログ軟膏』を綿棒で塗布する方が良いだろうと思って勧めた。
     そして、お話の中でヘルパンギーナ(夏風邪)を心配されていたので、『柴胡桂枝湯』を案内して、お買い上げ頂いた。
     今回は違ったとしても、口内炎自体は胃が関係している事が多いし、『柴胡桂枝湯』は夏風邪の予防にも使える。
     食事に関しては、口内炎が痛くて普通の食事はできないため、麺類が好きな息子さんに、うどんや蕎麦を食べさせているという話が出たので、蕎麦は避けるようお話した。
     案外と蕎麦は、胃に負担をかけるので。
     むしろ、うどんに根菜を煮溶かしたような物が良い。

     

  • 代理人相手に深くお話する事もできず

     成人の男性の代理で女性のお客様が来店。
     一週間ほど前に出張先で風邪をひき、病院で薬を処方された薬を服用していたというのだけれど、例によって内容は不明( ´Д`)=3
     高熱にはならず、微熱と喉の痛みが続いているという。
     栄養剤を要望されたものの、熱が高くならなかったのは体力が低下していて熱を出す事ができなかったと考えられるから、体の方が栄養剤を受け止められない可能性がある。
     そうお話したら、何も買わずに帰られた。
     ううむ、不愉快に受け取られないように言葉を選んで説明したつもりだけど、どう解釈されたかなぁ。
     最近、この手の「処方された薬があるけど分からない」というパターンに疲れて、「またかよ」って思考になりがちで、それを直したいとは思っているものの、もしかすると表情や言葉のニュアンスに出てるんじゃないかと落ち込むこと多し。
     特に難しいのは、本人じゃなくて代理の場合で、今回のケースだと風邪の後期に用いる『柴胡桂枝湯』と喉の痛みを取る『ペラックT』の組み合わせを案内するところを、代理人相手に深くお話する事もできず。
     テキトーに『ユンケル』でも案内しておいた方が、双方に取って良かったんじゃないか、でもそれは誤魔化しじゃないかと悶々するばかり……。

     仕事でのPCの操作による、疲れ目と肩こりの相談を受けた。
     『新パワーアクトEX』と『アリナミンEX』のビタミン剤の他に、上半身の血行を良くする『独活葛根湯』を案内したところ、『新パワーアクトEX』を購入して頂いた。
     それと、連れの人がいたので、2人で出来る、というか2人でないと出来ない肩のストレッチを教えた。
     図にしないと説明しにくいけど、肩が凝っている人に対して、もう1人が相手の肩甲骨くぼみに片手の親指の付け根辺りを押し込み、もう片方の手で相手の肩をガッシリと掴んで後ろに引っ張る方法。
     その連れの人が肌荒れ対策に『ペアA錠』を購入されたので、もし効果が弱いと感じる場合は『桂枝茯苓丸』を併用するよう勧めた。

     

  • 店舗管理者のお鉢が回ってくる事に

     やや高齢のお客様から、膝の痛みの相談を受けた。
     今まで『トクホンチール』(アセチルサリチル酸系)と『バンテリン』(インドメタシン系)を、特に成分の違いを気にせずに使用とていたという。
     症状を尋ねたところ、運動した時だけだそうなので、今回は『トクホンチール』を勧めてお買い上げ。
     あと、温めると楽になるというお話もあったため、内服薬として『桂枝加苓朮附湯』を紹介した。

     水枕を求めて来店されたお客様に用途を尋ねたところ、昨夜に熱が38度まで出て、氷で冷やしたら平熱に戻ったという。
     暑気中りか夏風邪かと判断に迷ったが、今も体の節々が痛み胃が重いというお話から、『柴胡桂枝湯』を勧めてお買い上げ頂いた。

     上司に急な転勤の辞令が出たと知らされた。
     来週には引越しして赴任するという。
     ええっ?
     来週?
     大手企業の転勤って、そんな急なものなの!?
     あっ、それじゃあ後任は?
     後任の着任は無しだって!!∑(゚ω゚ノ)ノ
     つい先月、登録販売者の資格を持っている上司が一人転勤したばかりなのに、また有資格者である上司が転勤してしまったら、上司に一人も資格を持ってる人が居なくなってしまうんですけど………。
     そしたら、私の方に店舗管理者のお鉢が回ってくる事になった。
     逃げたい……(;´・ω・)

     

  • 食べた物の消化吸収にもエネルギーを使います

     家族が発熱しているとのことで、お客様が相談にみえた。
     現在37.5度ほどで、3日前くらいからだという。
     3日も経っていたら初期も中期も過ぎていると考えて『柴胡桂枝湯』を勧めてみたが、解熱を優先したいとの要望を受けた。
     38度を越えていないところで解熱剤を使うと、体を疲労させてしまうから『麻黄湯』に近い『ルルアタックFX』を案内して、お買い上げ頂いた。
     それと、食欲はあるという話が出たため、食欲に任せて普通の食事をさせたりせず、消化の良い物に切り替えるよう、お話した。
     微熱で長引いているのは、体力的には熱を出すエネルギーが不足しているとも考えられる。
     食べた物の消化吸収にもエネルギーを消費するから、風邪を治すエネルギーが削がれてしまうのを懸念してのこと。

     喉の痛みと発熱で『ベンザブロックLプラス』を服用していたというお客様から、あまり効いた気がしないので他の物を紹介して欲しいと頼まれた。
     痰は出ていないそうなので、『ベンザブロックLプラス』とは違う方向性で喉風邪に使う『ルルアタックEX』を案内した。
     あと、喉が痛い時にキュウリなどの夏野菜を食べるのは気持ちが良いけど、後で喉を傷める方に働くので、症状が治まるまでは控えるようにと、お話した。

     

  • 落ち着いて来店して下さいな

     中学生の娘さんの、風邪の初期の相談を受けた。
     眠くなりにくい物をと希望されたので、『葛根湯』を案内したものの、上半身を温めるので季節的には冷房が効いている環境でないと、逆上せ気味になってしまう可能性を注意しておいた。
     一方、受験生だそうなので、ノンカフェインで眠気覚ましに使える事もお話した。
     また、今の季節の夏風邪は胃腸障害を伴う事が多いので、『柴胡桂枝湯』を常備しておくよう勧めた。
     それこそ受験シーズの冬には、風邪の予防にも使える。
     そして、受験ストレスの軽減に『半夏厚朴湯』を紹介したけど、こちらはあまり興味を持って頂けなかった模様。
     ううむ、ややセールストークが過ぎたか。
     でも、『半夏厚朴湯』なんかは受験生の親の方が使うのが良かったりするんだよね。
     親のピリピリが、子供に伝わってストレスになったりするから。

     喉の痛みの相談で、お客様がお店に飛び込んできた。
     比喩ではなく、本当に「飛び込んできた」感じ。
     とにかく捲(まく)し立てて、「良く効く物を!!」と要望され、どうにも落ち着いて話を聞いて頂ける感じてなかったため、トラネキサム酸と甘草を配合した『ペラックT』を案内してお買い上げ頂いた。
     本当は、風邪の兆候とか、同じ喉の痛みでもヒリヒリする感じなのかズキズキする感じなのかとか、幾つか聞き出して、より適応する物を選定したかったんだけどな……(´・ω・`)

     

  • パッケージの効能効果は宣伝のためです

     仕事でパソコンを使っているというお客様から、専用の目薬をと要望された。
     以前に『サンテFXネオ』を使用していたそうで、あまり効果を感じられなかった模様。
     実のところ、販売しやすく流行りの用語をパッケージに入れているだけで、パソコン使用者の専用の目薬という物はない。
     パソコンの画面のブルーライトによるダメージを軽減すると謳っている目薬にしても、要は目の粘膜の再生や栄養の循環を改善するという事なので、内容が既存の目薬と大きく変わる訳ではない。
     なので、選ぶとすれば成分の違う同じ、あるいは近い効能の物という事になる。
     今回は、『サンテPC』と『ロートデジアイ』を案内し、目の痛みはそれほどでもないというお話から、『サンテPC』を試していただく事になった。
     また、他のアプローチとして『蒸気でホットアイマスク めぐリズム』などの使用や、職場はエアコンで冷えているそうなので、上半身を温めて血流を改善する『独活葛根湯』の服用を勧めた。

     『葛根湯』をレジに持ってこられたお客様に用途を尋ねたところ、置き薬として購入したいとの事だった。
     一応、頭が重い気がするとか悪寒を感じるといった風邪の初期には『葛根湯』として、発熱してから発汗するまでの中期には『麻黄湯』を、熱が引いてきて疲労する後期には『柴胡桂枝湯』というように、状況によって変更する事で早い回復を目指す方法を案内したところ、興味を持って頂けた様子。
     ただ、『葛根湯』は上半身しか温めないのか問われて、つい「その通りです」と即答してしまったのだけれど、もしかすると質問の意図が別にあったのかもしれないと後から思った。
     例えば、肩こりには使えても、膝の痛みには適応しないといった補足説明が必要だったかもしれない。