「塩タブレット下さい!!」と女性のお客様に怒鳴り込まれて面食らう。
ええと、まず落ち着いて下さい(;・∀・)
用途を尋ねると、スポーツジムに通っていて、そのトレーニング中に体力が長く持たないため、指導者(インストラクター?)に勧められたらしい。
その指導者は、何か資格を持っている方なんでしょうか?
しかし、その点は分からない模様。
ただ、とにかく指導者に勧められたから探しているという。
ううん、申し訳ありません。
当店では扱っていません。
ただ、塩タブレットのような塩分補助は不要だという説は、もう十年くらい前に云われているのですが……。
大量の汗をかいた時には、それこそ塩を舐めれば良いし。
あっ、それはさすがに女性だとミットモナイか。
代わりに塩キャンディを案内してみたけど、甘い物は苦手で、『ポカリスエット』も駄目だという。
なるほど、それで塩タブレットという選択になるんですね。
でも、体力が持たなくなるなら必要なのは塩分じゃなくて糖分の方のはず。
甘い物が苦手であれば、炭水化物とタンパク質の補給の方が必要なのでは……と思ったものの、その指導者とお客様の関係性が分からないため言わなかった。
その指導者を貶めてるように思われて反感を買うのも困るし、そもそもどんな人か分からないのに信用を傷つける事もできない。
何か私が見落としている、あるいは聞き出せていない理由で、塩タブレットを勧めたのかもしれないし。
スポーツ医学に関しては、むしろ私の方が門外漢だから、その指導者の方が詳しい可能性は高い。
一方、私の立場からお客様を見た印象としては、痩せ型で肌色がくすんでいるから、『当帰芍薬散』か『十全大補湯』の方を勧めたいところなのだけれど。
お客様の要望の品が無い状況では、押し売りしてるみたいに取られかねないし、素直に聞いてもらうのも難しい雰囲気。(最初の勢いからしても)
こういう時、押し売りにならないで、「お得な情報」として届ける術は無いものか(;´・ω・)
高校生の息子さんが口内炎という事で、塗り薬を求めてお客様が来店。
口内の奥にできているそうなので、パッチより『ケナログ軟膏』を綿棒で塗布する方が良いだろうと思って勧めた。
そして、お話の中でヘルパンギーナ(夏風邪)を心配されていたので、『柴胡桂枝湯』を案内して、お買い上げ頂いた。
今回は違ったとしても、口内炎自体は胃が関係している事が多いし、『柴胡桂枝湯』は夏風邪の予防にも使える。
食事に関しては、口内炎が痛くて普通の食事はできないため、麺類が好きな息子さんに、うどんや蕎麦を食べさせているという話が出たので、蕎麦は避けるようお話した。
案外と蕎麦は、胃に負担をかけるので。
むしろ、うどんに根菜を煮溶かしたような物が良い。