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ニキビの原因になるアクネ菌と、食中毒の原因になる黄色ブドウ球菌の“奇妙な関係”

 外国人と思われる女性3人組のお客様から、コラーゲンが美白に効くか質問されたので、お金を捨てるようなものとお話して、『ハイチオールCホワイティア』を紹介した。

 魚の脳を食べても脳の成分にはならないように、豚のレバーを食べても肝臓になる訳ではないのと同じく、コラーゲンを食べても皮膚にはならないのである。

 摂取した食べ物は体の中で消化吸収されると、さらに分解されて他の栄養素と再構築されてから体の一部になるのだ。

 それならまだ、体の代謝を助けるビタミンCやL-システインの入った医薬品の方が効果を期待できる。

 また、L-システインは肝臓でのアルコールの代謝にも役立つので、二日酔いにも使える。

 お客様には食養生として、地面の下にできる根菜や断面の色の濃い緑黄色野菜を重点的に食べることと、肉であれば牛や豚よりも羊の方が栄養分が豊富なことをお話した。

 ただ、最初に質問してきた本人は、何故か聞いていなかった。

 逆に他の二人は、興味津々といった感じで話に食いついてきたんだけどねぇ。

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 電話で『テラ・コートリル』が置いてあるか問い合わせがあり、来店時にヒアリングしたところニキビに使うというため、『ペアアクネクリームW』も案内したところ、ネットで「テラ・コートリル」がニキビに効くとあるの見たとのお話だった。

 確かに抗生物質だからニキビにも効果はあるものの、一般的には黄色ブドウ球菌によるオデキなどに使う物で、アクネ菌が原因となるニキビとは対応が異なることを伝えたうえでお買い上げいただいた。

 黄色ブドウ球菌もアクネ菌も、人間の体にもともと住んでいる菌であり、アクネ菌は黄色ブドウ球菌の繁殖を抑える働きをしているため、ニキビの原因菌が食中毒を防いでいるともいえる。

 そしてニキビの薬の多くは皮膚の新陳代謝を促して自然治癒を目的とした処方内容なのに対して、抗生物質は菌を倒すことを目的としている。

 だから抗生物質をニキビに使うのは、黄色ブドウ球菌はおろか体を守るアクネ菌も倒してしまい、いささか過剰防衛だ。

 じゃあ、黄色ブドウ球菌だけ倒せれば良いのかというと、そう上手くもいかない。

 黄色ブドウ球菌は黄色ブドウ球菌で、実は用心棒みたいなもの。

 ヤクザを追い出したら中国マフィアが乗り込んでくるみたいになってしまうから、倒せば良いというものではなく、黄色ブドウ球菌は体の外敵に睨みを利かせてるのだ。

 後でネットの書き込みも見てみたところ、あくまで体験談だし、書き込んでいる人もニキビとオデキの区別がついていないようだった。

 お客様自身はアトピーで通院してるというため、内服薬の『清上防風湯』を紹介し、担当医に使って良いか相談してみるよう勧めた。

 使えるようであれば、保険の適用薬でもあるから処方してもらえるかもしれないし。

 また、皮膚の回復力を高めるために『ハイチオールCホワイティア』を紹介した。

 するとサプリメントのコラーゲンについて質問されたので無意味なことをお話し、ハトムギは効果が期待できるものの医薬品に『ヨクイニン』があることを説明した。

 また、皮膚の改善には材料を運ぶ血流が大事なので入浴をすることと、体温を高めに保つために夏野菜を避けて根菜や緑黄色野菜を摂るよう勧めた。

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「薬剤師ですか」と尋ねられ「登録販売者です」と答えると帰られてしまうのが日常

 やや高齢のお客様から「薬剤師ですか」と尋ねられ「登録販売者です」と答えると帰ろうとされたけれど、どのような要件なのか訊いてみたところ、寝ても2時間ほどで起きてしまい朝には頭がボーッとするとのことだった。

 中途覚醒は腎が弱っている可能性をお話すると、骨折の治療中というのでお薬手帳を見せてもらうと、他の症状でも別な病院に通っているようだった。

 となると薬の影響も考えられるため、科目が違っても医師に相談してみるよう勧めた。

 また、人間は本来はまとめて睡眠を取るのではなく、生物的には分散をして眠るという説があり、仕事などの事情が無ければ睡眠は分けても良い事をお話すると、食事もあまりいっぺんに食べられないというため、同じく分けてみるよう勧めた。

 食事を分けた場合の虫歯の心配をされたが、食べる前の歯磨きをすれば防げることを説明した。

 虫歯の原因菌はそれだけで歯を蝕むわけではなく、食べカスを餌にしているので、食事をする前に原因菌を排除してしまえば良いのだ。

 この、食事の前の歯磨きという方法は、子供には習慣づけると虫歯予防に有効な方法である。

 ただ今回のお客様は、どうも心配性なだけな気もする。

 となると腎ではなく、脾胃が弱っているのかもしれない。

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 お客様が『クレアラシル』と『ペアアクネクリームW』を比較していたので気にかけていたところ、一旦売り場を離れたのが戻ってきて『クレアラシル』を選ばれたのでヒアリングしてみた。

 ニキビができたのは思春期からで、一度も受診したことがないというため受診勧奨し、今回は取りやめとなった。

 病院に行ってもすぐに良くにはならないと考えて一度も行かなかったり、行ったとしてもそれっきりという人は多いと思うが、専門家の意見を聞きに行くというのは重要なこと。

 それからお客様には、患部を洗いすぎないようにというお話をした。

 石鹸や洗顔フォームを泡立てて肌に乗せ、こすってしまったらもうそれは洗い過ぎである。

 普通のホコリや汚れは泡に吸い付けられるので、泡を乗せたらそのまま洗い流すだけで充分。

 皮膚を守る常在菌もいるから、洗いすぎてはいけないのだ。

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 『クレアラシル』をレジに持ってきたお客様にヒアリングしたところ、これまでに病院を受診したことは無いというため受診勧奨したが、とりあえず使ってみるとの事で購入された。

 ニキビが赤ニキビだから、炎症を抑える成分の入った『クレアラシル』は適応することを伝えた。

 また、先ほどのお客様と同じように洗いすぎに注意するようお話をした。

 それから患部が気になって触ってしまうのも良くないので、手が肩より上に上がったら意識して下げるようにと付け加えた。

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ニキビと食中毒の意外な関係? ニキビ専用薬を使うか抗生剤を使うか相談したほうが良い理由

 夫婦のお客様が来店し、『クレアラシル』を見ていて「ニキビの薬を」と注文されたが、ご主人の患部が面疔(めんちょう)にも見えるため、ニキビと面疔の違いを説明した。

 ニキビの原因となるのはアクネ菌が多く、面疔は黄色ブドウ球菌であることが多い。

 そして両者は実は敵対関係にあり、アクネ菌は黄色ブドウ球菌の繁殖を抑制する働きがあって実は食中毒を防いでいるんである。

 症状としてはアクネ菌よりも黄色ブドウ球菌の方が皮膚を化膿させてしまうので、面疔の場合は抗生物質が効果的。

 医学的には、どちらも「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚疾患だから同じといえ、アクネ菌で重症化することはまず無いが、面疔は悪化すると患部がより深くへと進行してしまう可能性があるから油断できない。

 また、ニキビを気にして手で触っていると、患部が汚染され面疔になっていまうことが少なくない。

 以上のことから、お客様に『テラマイシン』などの抗生剤を勧めたところ、家に『テラ・コートリル』があるというので、ステロイド剤は菌への免疫力が落ちるものの炎症を抑える効果は高いので、開封済みであれば先に使ってみてはと提案した。

 しかし、ご本人がニキビと強調されるので、炎症が落ち着いてから『ペアアクネクリームW』に乗り換えてはとお話しして、本日はお帰りになった。

 病院を受診したことは無いそうで、養生として患部を洗いすぎないことと、患部を気にして触らないようにすること、そして温かい物を積極的に飲んだり入浴したりして体温を高めに保ち、菌への抵抗力を上げるよう勧めた。

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 お客様から風邪薬の売り場を尋ねられたが、主訴は鼻水と喉の痛みと微熱であり、症状は昨日からで咳は無く、家に『バファリンA』があって鼻水は透明だということだから、少なくとも鼻水は体を温めれば治まる可能性をお話しして、『バファリンA』との併用に『ペラックT』を提案したところ、お買い上げいただいた。

 風邪の時に身体を休めるというのは内臓も含めて休めることでもあるので、無理に栄養を摂ろうと食事をせずに、消化に良い物を量を控えるようにと伝えた。

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 高齢のお客様から、肩の痛みに『ロキソニンS』を求められヒアリングすると、友人からもらって効いたからだという。

 うちのお店には第一類の薬は置いていないので、イブプロフェン製剤でも代用できることをお話しした。

 ところが、かかりつけ医でも鎮痛剤を3回変え、『ロキソニンテープ』も処方されているという。

 そのうえ『ロキソニン』の内服薬も処方してもらっていて、医師にこれ以上は頼めないと思い買いにいらした模様。

 他人との薬のやり取りは気をつけることと、市販薬を使ったら担当医に報告するようお願いした。

 病院を変えてみてはとお話するも、もう30年来だから変えるつもりはないというため、医師から紹介してもらってはどうかとお話し、今日のところはお帰りになった。

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ニキビの原因菌とオデキの原因菌の違い

 お客様から中学生の子供のニキビの相談を受け、薬を使うのは初めてとのことだったので、成長期と大人になってからのニキビは違うことを説明したうえで、『クレアラシル』と『ビフナイト』を案内し、前者をお買い上げいただいた。

 ニキビの違いとしては成長期のニキビは細胞が活発で、しかしその成長の速度が不均質なことから細胞同士が押し合いへし合いしているところへアクネ菌が入り炎症してしまうのに対して、大人のニキビは栄養の偏りやストレスなどで肌の状態が悪くなったところへアクネ菌が侵入してしまうんである。

 だから成長期のニキビは炎症を抑えるのが優先で、大人のニキビは皮膚の表面を早めに壊して新陳代謝を促すようにするのだ。

 気をつけなければならないのは患部の洗いすぎで、皮膚を守る菌まで洗い流してしまうと、より状態を悪化させてしまう。

 だから石鹸や洗顔料を泡立てて、その泡を肌に乗せたら、こすらずにそのまま洗い流す。

 汚れは泡に吸い寄せられるから、それで十分なんである。

 また気をつけなければならないのは、ニキビとオデキとの鑑別である。

 ニキビの原因の9割以上がアクネ菌なのに対して、オデキの場合は黄色ブドウ球菌が原因であることが多い。

 そしてオデキには抗生物質や、炎症が強い時には副腎皮質ホルモンを合わせた薬を使う。

 たまにニキビ用の薬を買いに来たお客様に患部を見せてもらい、診察はできないのでお客様自身に患部を押してもらうと、硬く痛みがあるケースに出くわして、オデキ用の薬を案内するなんてことも。

 ちなみに、アクネ菌は黄色ブドウ球菌だけでなく食中毒の原因になる他の菌に対しても抑制する働きがあるので、いなと困るんである。

 あっ、そうそう、最初から塗り薬を希望されることが多いものだんだから、すっかり忘れていたけど飲み薬もあります。

 漢方薬の『清上防風湯』がそれで、炎症が強い場合には『黄連解毒湯』を、ニキビ痕が気になる場合の皮膚の修復には『桂枝茯苓丸加よくいにん』が候補になる。


 親子のお客様が来店し、高校生の子供がニキビとのことで『ペアアクネクリームW』を求められたけれど、使うのは初めてというため患部を見せてもらうと、額で赤みが強く、成長期のニキビには抗炎症の成分が入った『クレアラシル』や『ビフナイト』の方が適応することを説明し、後者をお買い上げいただいた。

 薬のお会計を終えたら本人はどこかへ行っていなくなってしまったため、父親に患部の洗い方を教え、ニキビが気になって患部を触るのも良くないので、手が肩より上に上がりそうになったら下ろす癖をつけるようにと伝えた。


 やや高齢のお客様から水虫の薬を求められたけれど、患部は足の指の間で、何十年も繰り返していると言うため、まず受診して水虫と確定してからの購入を勧めた。

 すると帯状疱疹の治療を皮膚科で受けているものの、水虫については相談したら水虫ごときでと怒られると思いしていないとのことだった。

 お客様は精神的に不安定なようで、医者への不信の話を終始していて、共感を示しつつ担当医への相談をするように持っていくのが大変。

 水虫が手に移ることもあると説明すると驚かれ、だからこそ医師に相談しても怒られませんよとお話をして、本日はお帰り頂いた。

 

ニキビとオデキ、水虫と湿疹、皮膚疾患は見分けが大事

 お客様が『ペアアクネクリームW』を購入するさいにヒアリングすると、以前にも使ったことがあるとのことだったが、念のため白ニキビに向いていることを説明すると、顎の下に白ニキビができていたので適応しそう。

 ニキビとオデキを勘違いしてるケースもあるから、初めからニキビの薬を目的に買いに来たお客様にも、こうして確認しておかなければならない。

 お客様は髪が当たってしまうのも原因かもと言っていたが、それ以上に患部が気になって、つい触ってしまう可能性もお話して、手が肩より上に上がったら意識して下ろすようにとお話した。

 また、洗顔をしすぎると皮膚を守る常在菌も倒してしまうし、ニキビの原因であるアクネ菌は食中毒を防ぐ役割を担っているので、洗い過ぎに気をつけるよう伝えた。

 具体的には、洗顔フォームや石鹸をよく泡立てて、顔に泡をつけたらそのまま擦らずに洗い流すだけで充分。

 他に内服薬として『十味敗毒湯』を紹介したかったものの、次のお客様がレジに並んでしまったためできなかった。

 赤ニキビなら、『清上防風湯』『黄連解毒湯』が適応する。

 『ペアアクネクリームW』をレジに持って来る前にニキビの相談をしてもらえていれば、内服薬も候補に挙げられたのだけれど。

 やや高齢のお客様が、ご主人から水虫の薬を頼まれたとのことだったけれど、病院を受診したことはないというため、湿疹と間違えて水虫の薬を使ってしまうと良くない場合があることをお話したうえで、『ラミシールATクリーム』をお買い上げいただいた。

 水虫かどうか判断する方法の一つに、家族も感染しているかというのがあるのだが、お風呂の足拭きマットは家族で使い分けているとのことだった。

 足拭きマットを使い分けてるというのは、もちろん良いこと。

 なれど素人目には水虫と湿疹の区別は難しいので、一度は受診しておくよう勧めた。

 やや高齢のお客様から、外反母趾のサポートグッズを求められたが、うちのお店では取り扱っていないことをお話して、また受診したことが無いというため、病院に行ってみるよう勧めた。

 

使う薬の特性を確認しましょう

 『葛根湯』を購入されるお客様に、喉の痛みや咳が出ている場合と発熱時には不適切なことを伝えた。

 患者は中学生で、鼻水と喉の痛みがあり「鼻水が出ているから風邪かも」と言われたため、透明な鼻水の場合は風邪とは限らずアレルギーの反応や内臓が冷えていると考えられることと、喉の痛みは胃炎とも関係することを説明した。

 喉の痛みの強さによるが、鼻水は体を温めれば改善する可能性があり、その点では『葛根湯』は適応するので、そのまま購入となった。

 ただ、クシャミもあるらしく、クシャミは体力を失うので内臓を温めて消化に良い食事をするよう伝えた。

 病院に耳鼻咽喉科があるくらいで、鼻と喉は繋がっており、そしてそのまま胃にも連なっているので関係するんである。

 また喉の痛みには、普通の食事をして食べ物が患部にこすれるのが良くないため、やはり食事を胃に優しい物にするのが良い。

 やや高齢のお客様が『第一三共胃腸薬プラス』と『スクラート胃腸薬S』を一緒に購入するので用途を尋ねたところ、前者を食後に後者を食前に服用しているという。

 いやいやいやいやいや、どちらも処方内容は近いから片方だけでも良いのではとお話して、今回は前者のみをお買い上げいただいた。

 もし胃腸薬を重ねて飲みたいというのであれば、もちろんお勧めはしないが、成分が違って効能が違う物を揃えておいた方が良いとお話をして、腸の消化力を改善する『タナベ胃腸薬ウルソ』を紹介した。

 お客様からは、「教えてくれてありがとう」と言われた。

 お客様から『ムヒベビー』を求められ、使うのは小学生だというため、メントールの入っていない汗疹(あせも)の薬が家にあれば代用できることを伝えたうえで、お買い上げいただいた。

 お客様からニキビの薬をと求められ、患部の頭頂部は白いというお話から『ペアアクネクリームW』を案内し、お買い上げいただいた。

 ただ、患部を見せてもらっていないため本当にニキビだったのかは分からず、成分表示を取っておくよう伝えた。

 オデキをニキビと勘違いしてるケースも考えられ、その場合は抗生剤の『テラマイシン』などを使った方が良いからだ。

 来店したのが閉店時間でレジの電源を落とす直前だったため、落ち着いてヒアリングできなかった。

 

薬の相談をできない大人にならないために

 お客様から最初は医薬部外品の『チョコラBB シリーズ』のドリンク剤について、どれがニキビに効果的か相談され、医薬品の『チョコラBB』の錠剤を提案したところ、高校生である本人が服用して気持ち悪くなってしまったとのこと。

 確かに、あの甘いコーティングを苦手な人はいる。

 もしくは、ビタミンB特有の匂いか。

 また、便秘が関係するかもと『ビオフェルミンS』について尋ねられたけれど、お腹が苦しいということは無く、三日に一度は出ているというお話から、必ずしも毎日の排便は必要無いことをお話した。

 毎日の排便の習慣というのは、小学校低学年時代の生活習慣の練習から来る誤解である。

 習慣づけとしては悪くは無いが、個々人の身体機能の違いを無視している点については注意が必要。

 本人には病院から何か塗る薬が処方されているようなのだけれど、お薬手帳が無くて内容は不明だった。

 内服薬に『清上防風湯』を紹介し、病院に通っているのであれば処方してもらえないか担当医に相談してみるよう勧めた。

 また、余計なことながら、お店での薬の購入の練習を本人にさせてみてはと、お話した。

 なにしろ、うちの次郎(中1)もニキビでドラッグストアーに薬を買いに行かせたら、店員に相談せずに自分で選んで塗り薬を買ってきて、しかもそれは大人ニキビ用だった。

 お前は、普段俺からいったい何を聞いてるんだと呆れ( ´Д`)=3

 自分の病状を他人に伝えて相談するというのは案外と難しく、練習しないとできないものなのだ。

 大げさな話をすると、以前に一人暮らしの大学生が体調不良で119番に電話をしたところ症状を上手く伝えられず、消防本部の通信指令課職員から「タクシーで行けますか」という問いに、「タクシーの番号が分かれば自分で行けると思います」と答えたことから、自力で病院に行けると判断され死亡してしまったケースもある。

 体調不良のせいで思考力が鈍っていたとも考えられ、そういう非常事態において的確に対処できるかは、スポーツでもなんでも練習したことがあるか無いかで違ってくる。

 練習したことがあれば、反射的に対応できる確率はグンと上がるので。

 中学生の娘さんを連れたお客様から、頭痛に『イブ』を使うと眠くなるから他の物をとの相談を受けたのだが、詳しく確認してみると使っていたのは無印ではなく『イブA』のようなので、アリルイソプロピルアセチル尿素が原因と思われることを説明した。

 これが入っていることで、より痛みを感じにくくなるわけだが、睡眠薬に使うくらいの成分だから眠くなるのも当然。

 おそらくお客様が選んで買ったんだろうけど、それこそ買ったお店で最初に相談するか成分について相談するべきだった。

 大人でさえそうなのだから、やはり薬を買う練習は子供の頃からしておかないと駄目なんじゃなかろうか。

 眠くなる成分の入っていない『バファリンルナi』と『グレランビット』を案内し、前者をお買い上げいただいた。

 あっ、どちらも15歳以下は使用できません、念のため。

 本人にヒアリングするとズキズキする頭痛のようなので、胃の不具合と関係する可能性をお話して、体の仕組み上、痛みを伝達するホルモンと胃の保護を支持するホルモンが同じなため、そのホルモンを阻害するということは胃の保護機能が低下するということであり、服用するさいには消化の良い食事をするようにと伝えた。

 

薬の頼まれものは情報不足で困る

 中学生の子供を連れたお客様が『アトキュア』などを見ていたため気にかけていたところ、子供の方は『ペアアクネクリームW』

を母親に預けて、どこかへ行ってしまった。

 仕方がないので、お会計するさいに母親にニキビの状態を確認するとともに、『ペアアクネクリームW』は大人ニキビ向けであることを説明し、『クレアラシル』に変更となった。

 成長期に細胞が均一に増えないことで起こるニキビと、大人になってからバリア機能の低下と不摂生なんかでなるニキビとでは対処も異なるのだ。

 成長期のニキビは、まず炎症を抑えるのを優先する。

 本人を呼び戻してもらうと額にニキビがあり、病院で処方された塗り薬が効かなかったというのだけれど、お薬手帳も現物も持参しておらず内容は分からなかった。

 皮膚の薬には抗生剤と抗炎症剤と皮膚再生の促進剤と種類があり、どの薬を使っていたかというのは重要な情報であることと、ニキビの治療には長期的な対応が必要なことを説明した。

 すでに3年ほど続いているそうだから気持ちは分かるけれど、思春期のニキビは体が正常に成長している証拠でもあるので、二十歳になるまでに綺麗になればと思って地道に治療するようお話した。

 また、前髪が額にかかっているため、体の方は敵と誤認して攻撃してしまうことも炎症の原因として考えられるので、前髪を切るか上げるよう勧めた。

 これもまた、隠したくなる気持ちは年頃だから分かるのだけれど。

 そして入浴せずにシャワー派だというため、不要物の回収と皮膚の材料の配布に血流が大きく関わることを説明し、入浴の大切さをお話した。

 自分の体のことだから、もっと関心を持って親に頼らず、専門家に相談する練習もしてもらいたいところ。

 お客様がご主人から『ノーシン』を頼まれたとのことで来店し『ノーシン錠』を案内したのだけれどパッケージが違うとのお話で、リニューアルの可能性と同ブランドの別物かもと説明したが、成分を覚えていないため特定できなかった。

 しかし用途を確認したところ、飲酒による頭痛だと言うので、原因は脱水症状であることを説明し『アルピタン』(五苓散)を紹介すると購入された。

 お客様には、もしご主人が気に入らなければ未開封のままなら返品に応じますと伝えた。

 頼まれ物は情報不足なことが多いから、対応に困ってしまう。

 一方、スマホで写真を撮ってきておいてもらえると特定には助かるものの、同じ物が無い場合に同成分の他のブランドでも良いのか、あるいは症状に合わせて他の成分でも良いのかという、依頼者自身の情報が足りないから、どのみち困ったりする。

 

毒にも薬にもならないもので気が安らぐならそれも良し

 お客様が高齢の母親から『グリシン』を頼まれたとのことだが、病院から処方された睡眠薬を使い切り、その代わりだと言うので「そこまでの効果は期待できない」ことを説明した。

 すると、『ウット』や『ドリエル』などの睡眠補助剤に興味を持たれたけれど、お薬手帳を持参しておらず処方されている薬は「ピンクの粒」というだけで内容が不明だった。

 次に病院に行く時までのつなぎだからというものの、他にも多くの薬を処方されているようなため、むしろ薬は避けた方が良いと判断し、グリシンの入っている『グリナ』を案内してお買い上げいただいた。

 もちろん健康食品だから薬より安全ということはないのだけれど、まあただのアミノ酸なので害も無いはずである。

 お客様には、加齢により睡眠時間が分散されることを説明してみたのだが、おそらく本人が納得しないというお話だったし、無趣味なため気を紛らわせるのも難しいというので、毒にも薬にもならないもので気が安らぐなら、それを優先するしかない。

 お客様から『クリアレックスW』の頭皮ニキビについての効果を尋ねられ、洗いすぎない方が良い事をお話した。

 病院では内服の抗生剤が処方されていたようだが、最近は行っていないという。

 患部からは膿が出ると言うので『ネオ小町』や『清上防風湯』を紹介してみたけれど、興味は持たれなかった。

 塗り薬に『ムヒHD』も案内してみたが、本日はお話のみでお帰りとなった。

 頭皮の洗い方については、獣毛ブラシで髪の表面の汚れを落とし、頭皮自体はシャンプーを使わずにお湯で流す方法も教えた。

 頭皮の脂を落としすぎると、常在菌も流してしまい、むしろ外敵に対して無防備になってしまうので。

 入浴した後に洗髪しているということだったから、体の血行を良くしてから洗うのは良いことですと伝えた。

 それから、病院に行かなくなったのは同じ薬が処方されるのに改善しないから諦めたようだったため、同じ皮膚科でも医師により得手不得手があることをお話して、他の病院も訪ねてみるよう勧めた。

 

薬を買うには練習が必要

 夫婦のお客様が来店し、ご主人が始めに大人ニキビ向けの『ペアアクネクリームW』を手にされたのに、炎症が強かったり成長期向けの赤ニキビ向けの『ビフナイト』の方をレジに持ってきた。

 炎症の具合を尋ねると、それほどでもないと言うため『ペアアクネクリームW』を勧めて変更となったものの、ご主人からは「何でもいいんだ」と言われ、奥さんがお会計中にいなくなってしまい、養生の説明をすることができなかった。

 うにゅう(´・ω・`)

 やや高齢のお客様から『シッカロール』の場所を訊かれ売り場を案内したけれど、高校生の男の子が入浴後に痒がっているいるというため、『桃の葉ローション』を勧めた。

 すると陰部も痒いようだというため、『ワルツMクリーム』を紹介し、陰部だけでなく『桃の葉ローション』を全身に使った後に他の痒みの強い部分に使うようお話したところ、両方をお買い上げいただいた。

 ただ陰部については、インキンタムシなどの可能性も考えられるため、本人に病院を受診するよう伝えて下さいとお願いした。

 入浴はしているそうなので、それは良いことだから続けていただき、夏野菜を避けてトン汁の食材が皮膚疾患には役に立つことをお話したところ、本人は鶏肉に凝っているというため、それも良いですねと伝えた。

 良さげなことは、どんどん褒めて伸ばすスタイル(*´∀`*)

 本人が来ていれば、もっとヒアリングできるんだけどね。

 子供や孫の薬を買うときには、可能な限り同伴して下さいな。

 ヒアリングももちろんだけど、自分の症状を人に伝えるというのは案外と難しいから、練習する機会を逃さず活用してほしい。

 自分自身が患者なのに使う薬に興味を持たないとか、同伴者に任せきりだとか、そういうことだと一人暮らしで病気になったときに適切な対応が出来なかったり医療機関にかかろうとせず、大病を見逃すなんてことになりかねないので。

 
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