同じ名前の薬でも剤形が変わると中身が変わり、同じ剤形でも中身が違うので、薬を買う練習は子供の頃から

 子供を2人連れたお客様から虫刺されの薬の質問を受け、『ムヒSクリーム』が基本の痒み止めだとすれば、『新ウナクール』には弱い局所麻酔が加えられている分だけ痒みを感じにくく、炎症に効果的なステロイド剤が入っているのが『液体ムヒS』であることを例に、大きく分けると3段階の強さがあることを説明した。
 お客様は、汗疹(あせも)の『テオドランホワイトL』を使っていたというため、その判断は良いと思われ、処方としては『新ウナクール』に近いことを伝えた。
 今回は、強ければ良いというものではないけれど、応用範囲が広い『液体ムヒS』を購入され、そのさいに子供を連れているので薬を買う練習をさせてみるようお話するとウケた。
 うちの息子が小学校高学年の頃に自身のニキビの薬をお店に買いにやったら、大人用ニキビの薬を買ってきてしまった。
 売る方もどうかと思うが、息子に理由を尋ねたら店員に声をかけられなかったという。
 オマエは普段、俺の話の何を聞いていたんだ?
 しかし、言葉で教えるだけでやらせても練習をしなければ実践は無理な話。
 だからやはり、付き添って練習を繰り返さないと駄目なんである。
 ちなみに、息子に売ったドラッグストアーに行って状況を確認したら、無資格のアルバイト店員が普通にレジを通していたそうな。
 店長の話によると、「訊かれない限りは売ってます」ということだったので、それが通常の対応の模様。
 かなりの大手系列のドラッグストアーなのに………。
 息子買ってきたニキビの薬は、情報提供が「努力義務」とされている第2類医薬品。
 第3類医薬品の『ムヒSクリーム』であれば、確かにお客の方から質問があった場合に応じなければならない程度だけれど、努力義務というのは「義務だから努力してね」ではなく「義務を果たすことを努力しなさい」だと、地元の保健所からは言われたんですが。
 もしかして自分のほうが間違って理解してるのかと思い、一例として自分が子供が薬を買いに来た場合の対応の仕方を問い合わせてみたのだ。
 そしたら職員さんに、「信じられません! うちの管轄なら立ち入り調査する案件です!!」と電話口で怒られた。
 私が(;´Д`)
 先の努力義務の話も、その時にお説教されたんである。
 私が(´・ω・`)

 お客様が『ヒドランパッチ』をレジに持ってきたので、虫刺されの薬としては弱めであることを伝えると、「じゃあ強いのを」との事だったので、ステロイド剤の入った『マキロンパッチエース』を案内したところ、前に使ったさいに剥がれやすかったそうで、塗り薬を提案してみたけれど患部を隠したいようで、元のまま購入となった。
 なるほど、剥がれやすいのか。
 これは覚えておかないとφ(・_・)メモメモ

 お客様が口内炎の棚を端から端まで見ていたので声をかけ、同じパッチタイプでも成分と目的によって選択が変わることを説明すると、既に日が経っていて症状は強くないというため、患部の修復に向いている『口内炎パッチ大正A』を案内して、お買い上げいただいた。
 そしてお客様には、『ムヒSクリーム』と『液体ムヒS』を例に、剤形が変われば中身も違う薬があることを説明した。
 つまり、今回のパッチとは逆のパターンである。

 家族連れのお客様から口内炎のパッチタイプを希望され、炎症が強い場合に用いる『口内炎パッチ大正クイックケア』と『トラフルダイレクト』を、それから患部の修復に適している『口内炎パッチ大正A』との比較を説明したところ、最初のをお買い上げいただいた。
 ちなみに、『口内炎パッチ大正クイックケア』の基材は患部に残るので、後で剥がすか、飲み込んでしまっても良い。
 『トラフルダイレクト』の方は、基材が口の中で溶けるから剥がす面倒が無い。
 しかし、食事のさいに患部に食べ物が当たるのが痛いという場合は、溶けてしまうと困るということも考えられるので、状況によって使い分けを検討すると良いだろう。
 お客様は、口の中を噛んだというので、ストレスの可能性をお話し、冷たい物を飲食するとかえって炎症が強まることを伝えた。
 人間の体は電気信号で動いており、ストレスなどで異常な電気が流れると体の一部がビクッと意図しない動きをしてしまうことがある。
 そして、患部が炎症するのはウイルスなどの外敵と戦うためであったり、材料を血流で運んで修復するためだったりと、身体にも目的があるのだが、冷やすと気持ち良いからといって冷たい物を飲食すると、それに抵抗して炎症が強まるのだ。
 なので、患部にしみない程度には温かい物を飲食したほうが良い。
 お客様からは、「丁寧にありがとう」と言っていただけた。

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