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  • ウォシュレットの使いすぎに注意! 症状が長引いていたら、受診を検討しましょう

     若いお客様が『OS-1ゼリー』を2個レジに持ってきたのでヒアリングしてみると、子供がインフルエンザと診断され、冷やした物を飲むのが好きとのことだったけれど、熱は38.5度程度というため、他にゼリー飲料でも充分なことをお話した。
     それに『OS-1』は水分だけでなく塩分や糖分、ミネラル分の摂取が目的で、腸は体温より低い物を受け付けないから、常温で使わないと意味が無い。
     そもそも『OS-1』は、医師や薬剤師、管理栄養士の指導の元で使う物であることを説明すると驚かれた。
     発熱時に冷たい物を飲むと気持ち良いのは確かなので、オヤツ代わりに少し与えるのは構わないものの、発熱してウイルスと闘いたい体を冷やすとかえって熱を出そうと頑張ってしまうので、食事には温かいスープなどを飲ませるよう勧めた。

     お客様が『ベンザブロックL』をレジに持ってきたけれど、ヒアリングすると常備薬にしており、「いつも喉から」というため、咳が出るまでは鎮痛剤で対応できることをお話したところ、家にあるとのことから本日はキャンセルになった。
     鎮痛剤と併用できる喉の炎症を抑える薬として、『龍角散ダイレクト』と『ペラックT』も紹介してみた。
     それから、喉が痛くなった段階で食事を寝込んだ時のメニューに切り替えるよう勧めた。
     患部である喉を食べ物で擦らないためでもあるし、喉の痛みだけだと実は風邪とは限らず胃炎を起こしている可能性も考えられ、消化をするのにもエネルギーが必要だから、炎症してウイルスに対抗したり患部の修復をしようとしている身体に無駄なエネルギーを使わせないため。
     風邪をひいたら体を休めるというのは、内臓も含めて休ませるという意味でもある。
     だから、寝込んでから食事を消化の良い物に切り替えるのでは手遅れなのだ。

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     『新コンタックせき止めW持続性』と『プレコール持続性せき止めカプセル』を見較べていたお客様に気にかけていたところ、湿った音の咳をしていて前者をレジに持ってきた。
     比較していたどちらも他の咳止め薬と較べて身体に優しく、『新コンタックせき止めW持続性』はよりシンプルな処方で、良い選択と考えられることをお話した。
     大きく違う点は、主体となってる咳止め成分が非麻薬性であることと、気管支を開いて喉を潤し痰を出させやすくする目的の処方になっていることだ。
     そして、湿った咳は内臓が冷えていると考えられるため、積極的に温かい物を飲み、入浴をして下半身は厚着をすることでお腹周りを保温するよう勧めた。

     お客様から『オシリア』を求められ、売り場へ案内しながら、弱いながらもステロイド剤に痒み止めと局所麻酔まで入ってることを説明してヒアリングしたところ、患者はご主人で肛門の痒みが主訴だという。
     痒みはかなり強いようだったので、少し強めのステロイド剤である『ボラギノールA』と、ステロイド剤の入っていない痒み止めが主体の『ボラギノールM』も紹介して、強めの薬が効いて気に入ったとしても症状が弱まったら薬も弱い物に乗り換えるよう説明したところ、『オシリア』と『ボラギノールM』を購入された。
     あうっ、いっぺんに両方を買われるとは思わなかった(^_^;)
     塗り薬のステロイド剤は巷で噂されるほどには怖くないものの、今回の患部はデリケートなので慎重な対応が必要なことと、どうやら長患いのようなので病院の受診を勧めた。
     ステロイド剤は炎症を抑えるのに優れている反面、患部の免疫機能を落して、皮膚の再生を阻害する副作用はあるから、自己判断で長く使われるのは避けたいところ。
     ご主人は薬は何も服用していないそうだから、薬の副作用でもないようだ。
     イボ痔ではないようだが痔の可能性の他、細菌による可能性もお話したけれど、あとでウォシュレットの使いすぎも考えられることを伝えを忘れたのを思い出した。
     ウォシュレットを使いすぎると、体を守る菌まで洗い流してしまい細菌感染に対して防御力が落ちてしまうのだ。

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    オシリア
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  • 喉の具合が悪いとき、咳が出ているときには、スマホで筆談しましょう

     幼児を連れたお客様から、昨日にカラオケをやって声が出なくなったと、かすれ声で相談をされたので『龍角散ダイレクト』と『マードレトローチ』を案内したところ、後者は効かなかったという。
     炎症を抑えても壊れた細胞がすぐに治る訳ではないことを説明し、より炎症を抑える『バファリンA』を紹介したうえで、喉を潤す成分も入っている『龍角散ダイレクト』を勧めてお買い上げいただいた。
     それから、小声で話すのも患部には負担がかかるので、スマホを使って筆談するよう勧めた。
     今回の場合も、かすれた声で無理に相談されるより最初から筆談をしてもらったほうが良かったと思う。

    【第2類医薬品】響声破笛丸料エキス顆粒 KM 9包

     
     風邪薬を使っていて咳だけが残ったというお客様から相談を受け、乾いた音の咳をしていたため咳止め成分の副作用の可能性も説明し、非麻薬成分の咳止めである『プレコール持続性せき止めカプセル』と、喉を潤すのに『ストナ去たんカプセル』と、上半身に保水する『麦門冬湯』を紹介した。
     あまり知られていないが、咳止め成分として風邪薬に入っていることが多い麻薬成分は、咳をしようとする中枢神経から抑えてしまい、体内の保水機能が狂わされて乾燥し、それが原因となることがある。
     また、発熱した場合には解熱鎮痛成分で熱が下がっても、体内には残り火のように熱が残り、胃炎などを起こしたままで、それが胃にかぶさっている肺を乾燥させ、咳が残るケースもある。
     本日は『ストナ去たんカプセル』を購入され、胃炎の可能性もあるため消化に良い食事をと勧めた。
     体には患部を炎症させて血流を良くし、修復したいという理由があるため、温かい物を飲み入浴するのも養生になると説明した。
     特に冷たい物を飲んでしまうと、対抗しようとして身体は余計に炎症を強めてしまう。
     説明するたびに、お客様に感心されて、なんだか逆に少し不安になってしまった(^_^;)

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    ツムラ漢方
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     子供を連れた夫婦のお客様から、『麦門冬湯』の1日2回の物を求められ売り場を案内したけれど、1日分の服用量としては少なくなることを説明したところ、1日3回の物を購入された。
     今回の用途は常備薬とのことだったが、基本的には乾燥性の咳に使う物であることをお話した。
     連れていた子供が湿った咳をしていたので、内臓が冷えている可能性から体を温めるよう勧め、ついでに『麦門冬湯』は適応しないことを伝えた。
     『カンポアズマ』を使いたいところだが、年齢制限に引っかかるので漢方薬では『五虎湯』が適応することもお話した。
     パッケージに同じく「せき」と書いてあっても、咳の性質によっても使い分けがあるので、「いつもの」とは考えないよう気をつけてもらいたい。

    【第(2)類医薬品】《ツムラ》 生薬製剤 カンポアズマ 8包

     夫婦のお客様が来店し『ペラックスイート』をレジに持ってきたけれど、喉を開いて不快感を抑えたり咳止めとして使う物と伝えたところ、患者はご主人で、主訴は痰が引っかかるとのことだった。
     喉の痛みならば『ペラックT』をと考えていたら、去痰剤の方が良さそうなので『ストナ去痰カプセル』を勧めたところ変更となった。
     また、胃炎などで体内が乾燥している可能性をお話して、上半身を潤す『麦門冬湯』を紹介し、消化に良い食事をするよう伝えた。
     それから、体は熱を出そうと頑張って内臓を炎症させてしまうこともあると説明し、消化が良いだけでなく温かい物をと勧めた。

     

  • 咳をするリスクと咳止め薬のリスクを天秤にかけたいのに、咳が無いんじゃ天秤にかけようもない

     お客様が『コルゲンコーワIB錠TXα』をレジに持ってきたけれど、主訴は喉の痛みと関節痛で、「いつも使ってる」という理由だったため、咳は無いことから咳止めのリスクをお話した。
     咳止めの成分には2つの系統があり、神経を興奮させて喉を拡張し呼吸をしやすくする覚醒剤系と、反対に神経を抑制して異物を排除しようとする機能を低下させる麻薬系。
     非麻薬系の成分もあるけれど、身体機能を低下させるというやり方は同じである。
     覚醒剤系のリスクは依存性もさることながら、治ってなくても元気になったと錯覚してしまうこと。
     治ったと思って体に無理をさせると、症状がぶり返す原因ともなる。
     麻薬系の方も依存性が心配だし、なにしろリスクのほうが多岐にわたる。
     身体機能を低下させるから、心臓の鼓動を少なくし、胃腸の消化も悪くして、体内の保水機能を狂わせて乾燥させるため便秘を招き、そもそも咳を誘発する。
     つまり、咳止めの副作用が咳でもあるのだ。
     また、気力を萎えさせてしまうため、薬の影響で体がだるくなってるのか、風邪をひいてだるいのかの見分けがつきにくくなる。
     そのうえ免疫機能も落ちるから、本格的な風邪に進行したり、肺炎を起こす可能性も高まる。
     勘違いしてはいけないのは、咳のし過ぎにも当然リスクがあって、咳の口腔内での風速は大型台風並みで通り道の細胞を傷つけ、体力の消耗も長距離マラソンを走り続けるようなものとなるから、咳が激しいのであれば薬で抑えたほうが良い。
     要は、咳のリスクと薬のリスクを天秤にかけて、咳止めを使うかどうかを判断する。
     なのに、咳が無いのに咳止めの入った総合風邪薬を使うということは、天秤は薬を使うリスクの方にだけ偏ってしまうことになり、良いことは一つも無い。
     お客様には鎮痛剤を提案し、明日には病院に行くとのことから単味剤の『イブ』を勧めて、そちらをお買い上げいただいた。
     似たパッケージの『イブA』だと、鎮静剤が加わっていて、後から病院で処方される薬によっては、その効果を減じてしまう可能性が考えられる。
     というのも、鎮静剤もまた身体機能を低下させる作用があるから、体が治ろうとするのを邪魔することになるからだ。
     夕飯は奥さんが作るとのことでメニュー分からないようだったが、喉への刺激を避けるためには、やはり消化に良い食事をと言うと苦笑いされてしまった。
     うーむ、奥さんには言いにくい?

     お客様が『新ルルA錠』をレジに持ってきたけれど、咳は無く、喉の痛みだけというため鎮痛剤を提案した。
     それでも風邪薬を選びたそうだったので、咳止め成分のリスクをお話すると『バファリンルナi』に変更となった。
     柔らかい食事を勧めるとキョトンとされたので、患部を食べ物が擦るのも良くないと伝えた。

     家族連れの成人のお客様が風邪薬の棚を見ていて、どれが良いか母親に尋ね、鼻の症状を推してる風邪薬の『ルルアタックNX』をレジに持ってきたためヒアリングしてみると、本人は喉の痛みの他に咳があるというものの普通にお話が出来ている程度だったから、鼻炎薬を提案し母親も同意したため『鼻炎薬Aクニヒロ』に変更となった。
     ふーむ、母親頼りなのか(・_・)?
     一応は、咳き込んだ時の咳の音を尋ねてみたけれど、よく分からないようだったが、鼻水は体が冷えてる可能性があるから、温かい物を積極的に飲食するよう勧めて入浴の有無を確認したら、シャワーで過ごしているというので、太い血管の通ってる背中側に集中的に浴びる方法を教えた。
     髪や体を洗っている間も背中側にシャワーを浴びれば、けっこう温まる。
     でもやっぱり、入れるのなら湯船に入ってしまったほうが解決には近道。

     お客様が『エスタックイブファインEX』をレジに持ってきたけれど、患者である旦那さんの主訴は喉の痛みで、咳は無く、家に『バファリンA』があるというため、効能に咽頭痛も入ってることを説明し先に使ってみるよう提案したところ、キャンセルとなった。
     字が細かいから効能書きを全て見ていないのか、それとも「咽頭痛」という書き方が「喉の痛み」と気づかせにくいのか。
     製薬メーカーも、パッケージに風邪薬のときのように頭痛や生理痛と並べて「のどの痛み」と書いてくれれば良いのにな。
     お客様には、患部を刺激しないためと、炎症したい理由が体にはあるので、柔らかく温かい食事をするよう勧めた。
     喉が炎症しているときに冷たい物を飲むと気持ちは良いけれど、体の方は炎症させることによってウイルスなどと戦ったり、血流で患部を修復する材料を運んだりしたいから、冷すと抵抗しようとして余計に炎症を強めてしまう。
     だから、しっかり入浴して下半身に厚着をすることで、体に無理に炎症しなくても良いんだよと教えてあげるのも効果的。

     

  • 特許に意味は無い!? 『クレベリン』が役に立つかは誰にも分からない

     常連のお客様から空間除菌の『クレベリン』について質問を受け、旦那さんが臭いで気分が悪くなったと聞いて心配というので、そもそも塩素自体は無臭で何かと反応したからと考えられることを説明した。
     そして、本当に実験のとおりに空間の除菌ができるのだとすれば、その濃度はどれくらいなのかというのが一番の問題。
     ゴキブリを駆除する燻煙剤を考えれば分かるが、濃度が濃ければ菌どころか自分も殺菌されてしまう。
     人間には安全な濃度だとするのなら、その濃さで期待通りの効果があるのかは、はなはだ疑問。
     メーカーが提示しているデータは、あくまで人が出入りしない密閉状態でのものなので、通気の良い場所で使って意味があるのか、ましてやポケットに入れておくスティックタイプなんか屋外で都合良く自分の周囲を清浄してくれるなんてことは考えにくい。
     あと、特許を取得していることもアピールしているけれど、特許というのは既存の技術の改変や新規なアイデアに対してだから、それがスゴイかどうかは評価の対象ではない。
     例えば、新しい洗濯ばさみのアイデアを思いつき、たとえそれを実際に作ったとしても、使ってみて本当に便利かどうかは問われない。
     言ってしまえば、思いついた物が便利でなくても特許を取得することはでき、他の人が真似しないのは単に実用性が皆無だからという物も認められるので、『クリベリン』が役に立つかどうかに特許は関係無いんである。
     安心感はお金で買えるけど、それは実態を伴わない感覚だけで、安全は手間のかかるモノ。
     その手間にしたって、手洗いなんかは楽な部類のはず。
     お客様は他に、トイレに行って手を洗わない人が気になるというので、それは案外と大丈夫とお話した。
     もちろん洗った方が良いのだけれど、トイレの床よりも浄水器の水の出る部分のほうが大腸菌に汚染されてるケースもあるくらい。
     人のことを気にするよりも、まず確実に自分の手洗いに専念するほうが精神衛生上も良いだろう。
     また、インフルエンザにマスクは意味が無いと聞いたというため、喉の湿度を50%以上に保つとウイルスの活動を抑制するし、口元を手で触らないで済むようになるのも重要と説明したところ、お客様自身は寝る時にマスクをすることがあるというので、それは良い事と伝えた。

     幼児を連れたお客様が雑貨を購入されるさいに、インフルエンザ対策として手洗いのほか、手の触れる場所と子供のオモチャの拭き掃除が大事なことをお話した。
     消毒用エタノールを使わずとも、拭く回数を増やすだけでも有益である。

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     高齢の夫婦のお客様が、『イソジンうがい薬』とマスクをレジに持ってきたけれど、前者は現に喉が痛い場合には刺激物でもあるため使わない方が良いと伝えると、風邪の予防が目的というので、毎日うがいするのであれば水道水で充分と説明したところ、マスクのみの購入となった。
     殺菌剤は体を守る菌も殺してしまうから、『イソジンうがい薬』を使うとすれば家族が風邪をひいているようなときに短期集中である。
     お客様からは、「売るアンタが言うんだから」と信用してもらえた模様。
     風邪の予防にはマスクで喉を潤すことと、手洗い、そして手の触れるところの拭き掃除をするよう勧めた。

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  • 安い物を選んで、不要な物は買わない。お金は大事

     お客様から消毒用アルコールを求められ、無印とIPの違いを尋ねられたので、酒税が関係することを説明した。
     要するに無印の方は飲めてしまうから、酒税がかかってる分だけ少し価格が高くて、添加物を加えて飲めなくしたIPは酒税が外れ安くなるという次第。
     ものすごく厳密に運用するのなら、無印は口に触れる可能性がある場所の消毒に使い、IPは直接的に口が触れない場所に使う。
     ただ、IPだからといってゴクゴク飲む訳ではないだろうから、口に触れるかどうかをそこまで拘る必要も無いだろう。
     そう説明すると、『消毒用アルコールIP』をお買い上げ頂いた。
     でもねぇ、ロシアではアルコールを求めて靴墨を食べる人もいるなんていうことをお話したらウケた。
     ロシアの人、ごめんなさいm(_ _)m
     それでマジで亡くなってる人がいるそうだから、ワロエナイかも……。
     お客様に、風邪やインフルエンザ対策には、手洗いと手の触れるところの掃除が有効とのお話をすると、そちらは感心された。

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     お客様が『ベトネベートN軟膏』と『マキロンs』をレジに持ってきたけれど、ヒアリングするとオデキにカサブタがあり、体液が滲むものの痛みは無いというのでステロイド剤は不要なことを説明し、むしろ抗生剤をと勧めた。
     ステロイド剤は炎症が強い患部に用いるもので、副作用が免疫機能を落してしまうことと、皮膚の再生の邪魔をしてしまうから、強ければ良いというものではない。
     反対に、ステロイド剤を過度に怖がって必要なときにまで避けるのは好ましくない。
     判断がつかなければ、まずは相談してもらいたい。
     お客様に『テラマイシン軟膏』と『ドルマイシン軟膏』を案内し、抗生剤があれば『マキロンs』程度の消毒薬は不要なことを伝えると、価格の安さで『ドルマイシン軟膏』をお買い上げいただき、『マキロンs』はキャンセルとなった。
     そうそう、今回のお客様は違うけれど、軟膏をベトベトするという理由で避ける人がいるから、一つだけ注意を。
     軟膏とクリームには使い分けがあって、軟膏はベトつくことにより患部が服と擦れないようにしたり、患部が気になってつい触ってしまうのを保護するのに有用。
     一方クリーム剤はというと、人間の皮膚はバリア機能が高いので薬が浸透しにくく、そのバリアを破るように調整されている。
     だから、症状が激しく出ている場合にはクリーム剤の方が向いている。
     もしその患部の症状が強く、でみ服と擦れやすいということなら、クリーム剤を塗ってから軟膏代わりに『ワセリン』でカバーするという方法もある。
     そして患部が広範囲なときには、伸ばしやすい液剤や乳液剤が使いやすいのだけれど、症状の激しい部分もあるのなら、まず液剤や乳液剤を広く塗り拡げてから、軟膏かクリーム剤のどちらか適している方を塗り重ねるのと良い。
     つい、一つの薬で全てをまかなおうと考えがちだけれど、複数箇所に違う深度で症状があるのなら、剤形の違う薬を併用することも検討が必要だ。
     それから、皮膚を治すには老廃物の素早い回収と、材料を行き渡らせるために、入浴して血流を良くすることも忘れてはならない。
     お客様は入浴せずにシャワー派だというため、少しでも入浴時の効用を得てもらう方法として、太い血管の通っている背中側にシャワーを浴びるよう勧めた。

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     お客様から『大人の粉ミルク』を求められたけれど、高齢の母親に病院からカルシウム剤が処方されており、食事は普通にできるというため牛乳や卵などで充分とお話しした。
     保健師から勧められたそうだが、価格の高さからしても保険が適用されるカルシウム剤があるので、無駄な出費は避けるよう勧めるとお帰りになった。

     

  • ちゃんと薬剤師さんに相談しているというのが、なんだか嬉しい

     お客様が『キャベジンコーワα』を購入されるさいに、血圧の薬や鼻炎薬を使っていないか確認をしたところ興味を示されたので、リスクについて説明した。
     総合胃腸薬は成分の種類が多く、『太田胃散』などにも入っている炭酸水素ナトリウムは血圧に影響を及ぼすし、沈降炭酸カルシウムなどのミネラル成分は一部の鼻炎薬の効き目を落してしまうことがあり、また腎臓に負担がかかるので高齢者が常用しているようだと注意が必要。
     炭酸水素ナトリウムを含んでいないことをパッケージに明示している『第一三共胃腸薬』にものにミネラル成分は入っているし、制酸剤として入っているロートエキスは単純に消化力を落して便秘になることもあるから、やはり具合が悪いときに一時的に使う分には構わないとしても、胃腸薬はなんとなく有名な銘柄をとか、若い頃から飲んでいるからという理由で選んでする人が多いため、「症状に適応しているか」「持病は無いか」「他に使ってる薬は無いか」などの確認を怠る訳にはいかず油断できない。
     そしてお客様には、水とお湯のどちらで楽になるのか調べる簡易的な鑑別方法を教えた。
     水を飲んで楽になるようなら胃酸の出過ぎや胃炎を起こしていると考えられ、制酸剤が入っている物が適応する。
     お湯を飲んで楽になるようだと、胃が冷えているか疲れている可能性が高く、消化を助ける消化薬や胃の機能を支える健胃剤が入ってる物が候補となる。
     しかも内臓には痛覚神経が無く、頭痛や発熱とか鼻炎に咳などの風邪とは違い、症状が本人でも良く分からないケースが多い。
     症状をヒアリングしてみても、頭痛なら「ズキズキ」とか「締め付けられるような」という共通する表現の仕方があるのに対して、胃の症状となると「重い感じ」とか「使える感じ」というように感覚的な話になってしまうから、胃薬というのは私たちが逃げ出したいくらいのジャンルなので、選ぶのが難しいことをお話した。
     それこそ総合胃腸薬に、制酸剤と消化薬という反対の作用の成分が一緒に入ってるのは、「お客様のニーズに応えた結果」とお話したらウケた(´∀`*)

    「ホントは難しい胃薬の選び方」

     お客様が『OS-1』と『ドリエル』を購入されるさいに、前者は高熱や下痢などの具体的な症状があるときに使うことを伝えると、下痢に薬剤師から勧められたとのことで、後者についても目覚めに頭がボーッとする可能性があることをお話したところ、やはり薬剤師から説明を受けてるとのことだった。
     ちゃんと薬剤師さんに相談しているというのが、当たり前のことのはずなのに、なんだか嬉しく思えた( ^ω^ )

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     子供を連れたお客様から風邪薬は求められたけれど、主訴は喉の痛みと鼻水とのことだったので鎮痛剤を使って体を温める養生法を提案すると、鎮痛剤は持っていないというため、喉の痛みが強くなければ鼻炎薬にも喉の効能があることを説明し勧めてみた。
     本日は『バファリンルナi』を購入され、すでに夕食は食べたというため、明日は胃に優しい食事をと勧めた。
     体を休めるのは内臓も含めてであり、食べ物が炎症している患部をこすらないことと、鼻水は胃が冷えているか疲れていると考えられるからだ。
     それから、お客様には子供を連れて薬を買うのは練習になるので、ぜひ続けていただけるようお願いした。
     日用品や食材の買い物をお遣いする練習なら金銭のやり取りだけだけれど、薬を買うときには自身の状態を相談しなければならず、それは大人にとっても難しいことなので。
     また、子供が病気の場合に親が薬をかいにくるケースでは、親のいう症状が本人が感じていることと違うことがあるため、寝込んでなければ本人の同伴を勧めた。
     親が子供へのヒアリングが足りないという事もあるけれど、症状は時間とともに変わっていくものでもあり、親が聞き取ったときとは症状が変わっているという事もある。

     

  • 患者さん自身が自分の健康のコトを「面倒くさい」と思われていたら、ちょっと寂しいです

     お客様がアズレン製剤の喉スプレー『パープルショットW』を購入されるさいに、気温が急に冷えて喉の痛くなる人が増えているのは、寒さに対抗しようと内臓が熱を起こし、でも人間の体は機械じゃないから都合良く適度な発熱調整ができないため、部分的に胃炎になっている可能性もあることをお話して、温かく柔らかい食事をするよう勧めた。
     温かい食事をすることで、体に無理に熱を出す必要が無いことを教えてあげるのだ。
     入浴したり、お腹周りを冷やさないよう下半身に厚着をするのも有効である。
     そして、喉の痛みを即座に風邪と判断して、風邪薬に行ってしまう人もいるから、最初に喉の痛みだけに対応するのは良い判断だし、喉の痛みに消毒系のスプレーを使う人が多いから、抗炎症系を用いるのは良い選択ですと伝えた。
     選んだのは偶然みたいだけれど、だからこそ褒めておく戦略( ̄ー ̄)ニヤリ

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     若い夫婦のお客様が『コルゲンIB錠TXα』を購入されるさいに咳の有無を尋ねると「あー、はい」と生返事で、誰が使うのか訊いても「家族が」とヒアリングに応じていただけなかった。
     どうして曖昧にしたかったのかが分からない。
     ただ面倒に思われただけならば良いけれど(良くない)、咳止め成分に麻薬系と覚醒剤系の両方が入っているから、「飲むと元気になる」みたいな使い方をされていると心配になる。
     それに、咳が起きてないときに咳止め成分を飲むと、副作用で咳になるというケースもあるため、総合風邪薬は慎重に使ってもらいたいとも思う。

     お客様から『ヴィックスドロップ』を手に、喉の違和感の相談を受けたので、患部を潤す『ストナ去たんカプセル』と、上半身を潤す『麦門冬湯』を紹介し、胃を悪くして体内が乾燥しているかもしれないとお話すると「胃は丈夫」と言われたけれど、胃には痛覚神経が無いことをお話した。
     より正確には、胃だけではなく内臓に痛覚神経が無い。
     もし内臓が痛みを感じたら、心臓が動くだけで激痛だし、食べ物を食べることさえできなくなってしまう。
     じゃあどうして胃が痛くなることがあるのかといえば、近くの神経が異常を検知して胃の代わりに教えてくれるから。
     つまり、胃が痛くなるというのは、すでにそうとう悪くなっているということでもある。
     胃炎を起こしているかもしれないというのはあくまで推測に過ぎないが、喉に違和感があったり痛みを感じたりしたときには、可能性の一つと考えて、胃を悪くしている場合のメニューに食事を変えるのが先手を打つことにもなる。
     お客様は、本日は『ストナ去痰カプセル』を購入されたのだけれど、お会計を終えてから下半身脈瘤と診断されて半年に1回検査をするだけの通院が無駄と言われるので、同じ病院でデータの積み重ねをしていくことが大事で、その方が変化が分かることをお話した。
     具合が悪くなってから初めて受診するのでは以前の状態が分からないから、医師の診断にも影響を及ぼす。
     逆に言えば、半年に1回の検査を勧められたということは、積極的に対応してくれているのだから乗らない手は無い。

     

  • 自分で選んだ薬が適応するか、お会計の前に確認をしましょう

     お客様が『ストナ去たんカプセル』を見ていて、レジに持ってきたのが『龍角散ダイレクト』をだったのでヒアリングしたところ、主訴は確かに痰で、喉の痛みは無く乾燥感があるというため、適応することを伝えた。
     そのうえで『ストナ去たんカプセル』も同様に喉を潤し、上半身に保水する『麦門冬湯』も紹介したところ、最初に見ていた物が気にかかったらしく『ストナ去たんカプセル』に変更された。
     ありゃん、余計なことを言っちゃったかしら(^_^;)
     まぁ、どれでも適応するから大丈夫だけれど。
     最初に見ていたというのは、それをファーストチョイスにしようと思って、でも決め手となる手がかりが不足して変えたところに、私が背を押したという形かな。
     お客様には、急に冷え込んで対抗するために体が熱を出そうとして胃炎を起こした可能性をお話し、温かい食事と入浴により体に炎症する必要がないことを教えるよう勧めた。

     夫婦のお客様が風邪薬と咳止めを見ていて、『パブロンメディカルT』をレジに持ってきたけれど、患者であるご主人の主訴は咳と喉の痛みで、咳の方は激しくないというため『ストナ去たんカプセル』を提案してみたが、気乗りしない様子だったので『銀翹散』を紹介すると変更になった。
     総合風邪薬に入ってる咳止め成分は案外と強力で、咳き込んで眠れないくらいでなければ、体への負担のほうが大きくなってしまうから、それこそ今私と話していて咳が我慢できないレベルでないと、あまり勧められない。
     お客様に、胃炎でも同様の症状になることをお話してみると、今夜は鍋にするというので「良いことです」と答えたうえで、量は控えるよう付け加えた。
     鍋は温かい点が一番良いものの、一人前の量が決まっていないから、ついつい食べすぎて胃には負担がかかりがち。

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     お客様が『パンシロンキュア』をレジに持ってきたけれど、水とお湯のどちらで楽になるか尋ねたところ、水を飲んでも楽にならなかったというため胃が疲れている可能性を考え『スクラート胃腸薬S』と『ギャクリア』(六君子湯)を紹介したところ前者に変更となった。
     水を飲んで楽になるようなら胃炎を起こしている可能性が高く、胃酸が出るのを抑制して、すでに分泌されている胃酸を中和する『パンシロンキュア』が適応する。
     反対にお湯を飲んで、ジンワリと気持ち良くなるようなら、血流が悪くなり胃の機能が低下している状態。
     お客様自身は逆流性食道炎かもと言っていたのだけれど、健康な人でも1日に50回は胃液が逆流してることをお話した。
     健康な人は自然に治るのも早いので気づかないだけで、胃の機能が低下していれば治るのも遅くなり症状として現れる。
     つまり同じ逆流性食道炎でも、胃の働きが活発になりすぎて起こっている場合と、胃の機能が低下して治るのが遅くなり症状が進行している場合とがあるので薬の使い分けが必要だから注意が必要なのだ。
     そのことでも分かるように、表に現れている症状からだけで胃薬を選ぶというのは大変に難しく、そのうえ多くの胃薬が胃酸を抑える制酸剤と、その反対の消化剤というように反対の作用をする成分が組み合わされてるという矛盾した処方内容なため、お客様が胃薬を選んでいると「相談されたらどうしよう……」と逃げ出したい気持ちになることをお客様にお話したらウケた(笑)

    「ホントは難しい胃薬の選び方」
     

  • 風邪薬だった防風通聖散をダイエットに使うのは、「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいなもん?

     若いお客様から目ヤニの相談を受け、痒みは無く急になったとのお話。
     疲労で瞼が垂れて目に刺激を与えている可能性をお話し、『養潤水』を紹介したうえで各種ビタミンが主体の『スマイル40EX』をお買い上げいただいた。
     目ヤニというのは目に入った異物を包んで外に出そうという働きなんだけど、疲れていたり歳を取ってくると瞼が垂れて目に当たり、瞼を異物と誤認して目ヤニを生じることがあるのだ。
     お客様には、末梢神経の修復を手伝い眼精疲労に効果のあるビタミンB12の『ソフトサンティアひとみストレッチ』も紹介した。
     もちろん、目薬の点し方を教えた。

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    ロート目薬
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     カップルのお客様が来店し、彼女の方が目がチクチクして目の周囲を押すと痛いというので、モノモライと考えられ『アイサット抗菌目薬』には炎症を抑える薬と角膜の保護成分も入っていることを説明し、お買い上げいただいた。
     目薬の点し方を教えると、「初めて知った」と喜ばれた。
     目ヤニの仕組みがそうであるように、人間の体は異物を外に出そうとするから、目薬も前から後ろから追い出されてしまうのだ。
     目薬を点して瞬きをしてしまうのも、やはり異物が目に入らないようにしている睫毛に持っていかれて薬剤が目に残らなくなってしまう。
     そこで必要なのが、目薬を目に閉じ込めること。
     目薬を点したら静かに目を閉じ、少し下を向く。
     顔を起こしていると目の後ろから鼻腔を通って、やはり薬剤が目に残らない。
     そして目を閉じている時間だけれど、最短でも1分、できれば5分間が望ましい。
     少し下を向いていれば、瞬きをしても睫毛に薬剤が纏わりつくので、力を入れでギュッと閉じていなくても大丈夫。
     スマホで音楽の一曲でも流して、その間は目を閉じてリラックスタイムにするのが良いだろう。
     目から入ってくる情報量というのは多く、目を閉じている時間は脳を休ませるのにも役に立つ。

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    ロート目薬
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     夫婦の常連のお客様が来店し『コルゲンコーワトローチ』をレジに持ってきたけれど、消毒系であり抗炎症系のトローチが別にあることを伝えて案内すると、『パブロントローチAZ』に変更となった。
     同じトローチの形をしていても、成分が異なれば効果も違うことを説明した。
     他に『ナイシトール』(防風通聖散)について質問を受け、内臓脂肪が気になるというお話だったものの便秘はしていないというため合わないことを説明し、もし使うのであれば病院を受診して現状を調べてからにしたほうが良いと伝えた。
     『防風通聖散』はその名前が示しているように、もともとは「風邪(ふうじゃ)を防ぐ」という風邪に用いる漢方薬で、体を冷やすことにより便秘を解消するのだけれど、その冷す力に対抗すればエネルギーを消費して内臓脂肪を燃焼する、なんだか「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいな使い方なんである。
     ダイエットに目をつけた製薬メーカーは頭良いなと思うけど、相談もせずに使う人は頭が悪いなと思う。(大失言)
     少用量のお試し版があるけれど、あれは効くかどうかではなく、お腹を壊さないかどうか体調が悪くならないかを試す物なので、お気をつけあれ。
     また、本当にダイエットに用いるとなると、3ヶ月は続けないと効果は体感できないから、やはり病院を受診して体質に合うか検討した方が良いだろう。

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     常連のお客様から、咳と鼻水の症状があり、発表会で咳を止めたいと相談を受けたので、頭がボーッとしにくく成分的には鼻水にも効果が期待できる『プレコール持続性せき止めカプセル』を勧めて、お買い上げいただいた。
     そして鼻水の対策としては、内臓が冷えていることが考えられるため、積極的に温かい物を飲み、お風呂には確実に入って下半身に厚着をしてお腹周りを冷やさないようにとお話した。

     

  • 患者本人じゃない人の「大丈夫」は、どこまで信用できる? 頭痛の種類、咳の有無の確認を

     お客様が『イブA』を購入されるさいに、無印と処方が違うことを伝え、眠くなる可能性を伝えると「大丈夫」というお返事だった。
     ただ使うのは成人の息子さんで、主訴は頭痛だという。
     ううむ、患者本人じゃない人の「大丈夫」は、どこまで信用して良いものか迷う。
     車の運転などをしないから大丈夫と言ってるのか、眠くなっても大丈夫な環境なのか、それとも適当に答えているだけなのか。
     それに、薬の副作用でよく言われる「眠気」というのは、必ずしも眠くなることを意味していなくて、「眠くなったことは無い」という人でも「瞬間的な判断力の低下」を起こすことはあるので、油断しないでもらいたい。
     痛みを止めるために気持ちを落ち着ける鎮静成分が不要であれば、無印の『イブ』や『リングルアイビー』とか、『バファリンルナi』などを使ってもらいたいところなのだけれど。
     ただ、鎮静成分が入ってるのが向いている頭痛というものもある。
     頭痛は大きく分けると3つのタイプに分かれ、胃の不具合によって起こるズキズキと拍動するような偏頭痛と、肩こりと連動している緊張型の締め付けるタイプの他に、朝方に頭重感があり午後にかけて楽になってくる血圧が関係するものだ。
     このうち、ズキズキする偏頭痛は安静にすると症状が軽減するため、鎮静剤が入っている方が効果的。
     ただし、鎮静剤の成分は依存性があるので使用する回数を減らしたいので、『呉茱萸湯』『五苓散』などの水分代謝を改善する漢方薬の併用を検討したいし、食事を消化の良い物に切り替えるのが養生法となる。
     一方、肩こりと連動している頭痛は血流を良くするために運動するのが適しており、鎮静剤は不要だし、末梢神経に作用するアスピリン製剤の『バファリンA』の方が向いていて、上半身を温める『葛根湯』を使う方法もある。
     血圧が関係する頭痛は、数字上の血圧の問題ではなく1日の変化のことでもあるので、鎮痛剤を使うよりも、血圧を安定させる『釣藤散』や降下剤としても用いられる『七物降下湯』が候補となる。
     お客様には、どんな痛み方のする頭痛なのか本人に確かめるよう勧めた。

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     お客様が『新ルルAゴールドDX』をレジに持ってきたけれどヒアリングしたところ、頭痛と少し咳があり、家に置いてあった『ロキソニン』を飲んだというため去痰剤で充分とお話すると『ストナ去たんカプセル』に変更となったので、併用もできることを伝えた。
     頭痛についてはズキズキするというため、胃と関係することをお話しすると該当するようだったので、食事を消化に良い物にするよう勧めた。
     頭痛で食事を変えようと思う人はあまりいないが、手軽な養生法なのである。

     お客様が『ムヒこどもかぜシロップ』をレジに持ってきたけれど、子供の主訴は鼻水と少し咳がある程度というため、内臓が冷えていることが考えられ、何も使わずとも体を温めるだけでも回復してしまう可能性を伝えたうえで、『ムヒこども鼻炎シロップ』ならば咳の面倒も見てもらえることを説明し変更となった。
     なにしろ喉と鼻はつながっているから、鼻炎薬か咳止めのどちらかを使って片方が軽減すれば、もう片方の症状も緩和する可能性が高い。
     発熱や喉の痛みが無ければ、解熱鎮痛剤は不要だし、でも体の方は使わない成分についても処理しなければならないため、それで余計なエネルギーを消費してしまうから避けてもらいたかった次第。
     本人は元気そうとのことだが、鼻の症状は胃を悪くしている可能性があることを説明すると、鍋にするというので良い事と伝え、でも食べる量は控えさせるようお話した。

     やや高齢のお客様が『パブロンSゴールドW』を購入されたけれど、患者はご主人で、鼻水と喉の痛みが主訴だというから、咳止め成分のリスクを説明し鼻炎薬を提案したとうえで喉の効能もあることを伝えた。
     覚醒剤系の咳止め成分は気管支を拡張して呼吸を楽にする一方、治っていないのに気を大きくして体が元気だと錯覚してしまい、ぶり返す原因ともなる。
     そして一緒に入ってる麻薬系の咳止め成分は、中枢神経を抑えて咳が治まるということは呼吸が浅くなり、心臓の鼓動も弱くなって、胃腸の機能が低下するため消化力が落ち、体内の保水機能も狂うので乾燥し便秘を起こすうえ、咳止めなのに乾燥により咳を誘発する。
     つまり、咳が無いのに咳止め成分の入ってる風邪薬を使うことには、何一つ利点が無い。
     しかし、ご主人が『パブロンSゴールドW』をいつも使ってるとのことで、自身の花粉症用にと『パブロン鼻炎カプセルSα』を一緒に購入された。
     お客様は、「主人が自分で来れば良いのよね」と言っていた。
     まさしくその通りでございます(^ω^;)