• タグ別アーカイブ: 響声破笛丸
  • 虫刺され用のパッチ剤にも使い分けがあります

     やや高齢のお客様から『アネトンせき止め錠』を求められたのだけれど、常連のお客様で処方されてる薬が多く担当医に相談するよう勧めたところ患者は奥さんだとのことで、『麦門冬湯』を紹介した。
     歳を取ってくると体内が乾燥しやすく、それが咳の原因となることがあるから、いきなり強めの咳止めを使うこともなかろうと。
     また、お客様自身は喉の調子がおかしいとのことで『新ブロン液エース』を購入されたが、それほど咳があるわけではないというため『響声破笛丸』を紹介し、こまめに水分補給するよう勧めた。
     すると「アンタの言うとおりだな!」と言ってくれるのだけれど、話はあまり聞いてくれないのが困りもの(^_^;)

     お客様から鼻炎の相談を受け、花粉症になったことは無いとのことだったが、もし花粉症だった場合には『アレグラFX』や『アレジオン』などの予防薬をシーズンを通して服用した方が効果的なことを説明したうえで、眠くなりにくいものとして『ロートアルガードチュアブル』と『小青竜湯』を案内し、前者をお買い上げいただいた。
     季節的には暖かくなってきたけれど、外を厚着するのではなく積極的に温かい物を飲むなどして内臓を冷やさないようにと伝えた。
     同伴していた娘さんが一緒に目薬を買われたので、効き目の経過観察や乗り換えに備えて、成分表示を取っておくよう勧めた。

     お客様が『ムヒパッチA』をレジに持ってきたさいに、痒みが強い場合は『ヒドランパッチ』が乗り換え先になりますと伝えたところ、十歳の子供が虫に刺されて掻きむしってしまうというので、局所麻酔が入っていることを説明して『ヒドランパッチ』に変更となった。
     痒みだけでなく見た目の赤味がハッキリして炎症が強い場合にはと、ステロイド剤の入った『マキロンパッチエース』も紹介した。

     

  • 声を出しにくい時には響かせる発声法を

     お客様から声嗄れの相談を受け『響声破笛丸』を案内すると家にあるというので、そちらを先に使ってはと勧めたうえで『パブロントローチAZ』を紹介し、お買い上げいただいた。
     声も出しにくいようだったため、下の前歯の裏に舌先を当ててアーチ状にし、上の前歯に息を流して上顎に当ててを響かせる発声法を教えた。
     これは演劇をやってる人の発声法の一つで、上顎に息を当てて頭蓋骨をスピーカー代わりに響かせることにより、喉に負担をかけずに遠くの人に声を届かせることができる。
     小学生の頃に、教科書の読み上げなどでよく先生が「もっと大きな声で」などと言っていたが、あれでは駄目なんである。
     緊張すればするほど喉が締って声を出せなくなるのだから、大きな声を出すように指導するのではなく、声を響かせる方法を教えるべきなのだ。

     小学校低学年の子供を連れたお客様が来店し、『ハイドロコロイドパッド』を持ってきて消毒薬を求められたけれど、水道水で傷口を洗ってしまえば充分なことを説明した。
     自転車で転び足に打撲もあるとのことで湿布薬も求められたため、薬剤によっては年齢制限があることを説明したうえで『アスコラルL』を一緒にお買い上げいただいた。
     湿潤療法以外の対処法としては、普通の絆創膏に抗生物質を塗って使う方法を教えたところ、家には抗生物質があるというので、もし患部が化膿する様子がある場合は湿潤療法から切り替えるようにお話した。
     湿潤療法は、傷口が浅く極めて初期での対応が必要なのだが、たまに化膿しているのに湿潤療法を続けている人に遭遇して驚くことがある。
     お客様には当面は炎症を抑えるために、夏野菜を避けるようお話した。
     体を冷やす夏野菜を摂ると、体の方は対抗しようと熱を発して炎症を強めてしまうので。

     高校生の親子が来店し、『エスタックイブファインEX』を購入されるさいに症状を確認すると、子供の方が発熱と鼻づまりと喉の痛みがあるというので適応すると思われることを伝えた。
     ただ母親の方は喉の痛みがあるということだったが、他に症状は無いようなので胃炎や花粉症なども考えられることを説明し、咳が無ければ一緒には使わないようにとお話すると、胃炎は否定されたものの花粉症は思い当たるようだった。
     しかし胃炎というものは一般の人が思っているよりも自覚症状は無いから注意が必要であるし、喉の炎症が胃にまで広がることを警戒して、喉が痛くなったらその時点で消化しやすい食事にした方が良い。
     今回の子供は本格的な風邪の症状のようだったから、消化にエネルギーを取られると風邪を治すエネルギーが不足し長引くことになるため、食欲に任せて食べ過ぎないよう伝えた。

     

  • 歌手や俳優あるいは人前で声を使う仕事の人の三種の神器

     『イブA錠EX』を手にしたお客様から、『アリナミン』のドリンク剤を求められたのだけれど、詳しくヒアリングすると成人の娘さんが頭痛と肩こりを訴えており、『アリナミン』シリーズのどれかの錠剤を飲んでも効かなかったとのこと。
     同じ『アリナミン』シリーズでも成分が違えば効き方が違い、どれが合わなかったのかが分からないと困ってしまう。
     娘さんはハープ奏者というお話もあったため、『ズッキノン』(釣藤散)を紹介してみた。
     もし『釣藤散』が効くようであれば、職業病のようなものなので病院で処方してもらえないか相談してみるよう勧めた。
     また頭痛にしても痛み方で原因が変わり、『釣藤散』が合う頭痛は肩こりとの連動型で、締め付けられるような頭痛だったり、血圧が関係して朝方に頭が重くなるような頭痛である。
     そして、偏頭痛に起きがちなズキズキする頭痛はストレスや胃の不具合と関係するのだけれど、その場合は胃の保護機能を落としてしまう痛み止めを使うと、胃を悪くして鎮痛剤を使い一時的に治っても、鎮痛剤により胃が悪くなりまた鎮痛剤を使うという無限ループに陥ってしまう。
     しかし、今回はお客様が頭痛の痛み方までは聞いていなかったというため、まず『ズッキノン』を使ってみて、やはり痛みが治らないようであれば『イブA錠EX』を使ってみるよう提案したところ、両方購入された。

     高齢のお客様から『浅田飴』のニッキとクールのどちらが効くか質問されたが、主成分に違いは無いことをお話し、比較するとすれば『南天のど飴』は気道を開く物で、『浅田飴』は患部を冷やし、胃の機能を低下させることで咳を止めることを説明した。
     主訴は咳と喉の痛みで、ご本人は「風邪だと思う」とのことだったがその根拠は不明。
     確かに「風邪」とは「上気道の炎症」を指す病名ではあるものの、原因の多くはウイルス性であり、「上気道の炎症」は花粉症かもしれないし、逆流性食道炎の炎症が広がった場合にも起きるため、私たちが勝手に診断できないのと同様、患者さん自身が診断するのも好ましくない。
     つまり、咳と喉の痛みから風邪と推察するのは間違ってるとは言えないものの、鼻炎を併発していないのであれば安易に「風邪薬」に飛びついいてはいけないのだ。
     そういう意味においては、風邪薬ではなく『浅田飴』を使おうと思ったお客様の判断は賞賛に値すると勝手に思う。
     ただ、血圧関係で通院してる病院の担当医に症状を伝えたところ「風邪薬を出しましょうか」と言われたのを断ってしまい、それを後悔しているようだった。
     医師が風邪薬として何を処方しようと考えていたのかは不明なれど、最近ではウイルスなどの炎症の原因を排出するために去痰剤を出す程度に留めている医師も少なくないというから、保険が適用されないのがモッタイナイくらいの話である。
     すでに咳は一週間くらい続いているというので、体内が乾燥している可能性をお話すると、喉の痛みは実は大したことはないと言うため上半身を潤す『麦門冬湯』を紹介し、お買い上げいただいた。
     それから、コンサートを聴きに行くと緊張して咳が出るというため、そちらには緊張性の咳に使う『半夏厚朴湯』を紹介してみたら、ご自身で歌を唄うというお話もあったため『響声破笛丸』も案内した。
     喉の乾燥を防ぐ『麦門冬湯』、リラックスする『半夏厚朴湯』、声嗄れしたら『響声破笛丸』のこれらは、歌手や俳優あるいは人前で声を使う仕事の人の三種の神器なので、ぜひ覚えておいてもらいたいところ。

     

  • 居るのに無視されると寂しいです

     やや高齢のお客様のご主人が口内炎らしく、食事中に患部がしみるので何か貼る物をと要望されパッチタイプを案内すると、以前に『トラフルダイレクト』を使ったことはあるそうで、剥がれてしまうから剥がれない物をと頼まれた。
     薬の成分ならともかく使用感については分からないのが実情で、そのうえ『トラフルダイレクト』は溶けるフィルムのタイプなため、剥がれたのか溶けてしまったのかが分からない。
     しかし詳しくお話を訊くと、そもそも『トラフルダイレクト』を食事をする時しか貼っていなかったということが分かり、治すためには食後に貼り直して、できるだけ長く貼っておくのが効果的ですと説明した。
     どうやら『トラフルダイレクト』を、治すためではなく食事中に患部がしみるのを防ぐためだけに使っていたようだ。
     本当に患者さんは、意外な使い方をする。
     シップ薬でも、鎮痛消炎効果の高いジクロフェナクナトリウム製剤の物を使っているのに「効かない」と言われて使い方を確認したら、風呂上がりに貼って寝て朝に出かける時には剥がしているという患者さんがいた。
     24時間貼りっぱなしにできるというのを謳っている商品なのに(^_^;)
     とりあえず今回は、患部を覆うということでは、塗ると固まる『ケナログA軟膏』も有効と思い紹介したところ、『口内炎パッチ大正クイックケア』と『ケナログA軟膏』の両方を購入された。
     それから、口内炎は胃の不具合とも関係することを伝えると「胃は丈夫」とのお話だったが、これもまた詳しく訊くと口内炎になると風邪をひきそうなので、やはり関係がありそうだ。
     胃腸を悪くすると消化吸収の機能が低下して抵抗力が落ちるから、口内炎や風邪になりやすくなるんである。
     口内になると、どのみち食べづらくなるが、とにかくそういう時には胃に優しい食事をと勧めたのだけれど、なにしろ本人がそういう養生などを嫌がるため駄目だそうな┐(´д`)┌

     『ペラックT』をレジに持ってきたお客様が、お会計の段階で迷っている様子だったため詳しくお話を訊いてみると、3日ほど前に喉が痛くなり今は痛みは治ってきていて、気になるのは声嗄れだとのことから、『響声破笛丸』を案内して変更となった。
     実のところ喉の薬の棚はレジのそばで、私も近くにいたから遠慮無く相談してくださいな。
     お客様には「いらっしゃいませー」と、「ここにいますよ」アピールをしてるんだけど、それが余計に相談しにくくしてるのかな。
     でも本当に、いることに気がついてくれなくて、医薬品を会計できない一般レジの方に向かわれてしまうこともあるから存在をアピールしない訳にもいかないんだよねぇ。
     居るのに無視されると寂しいです(´;ω;`)ブワッ

     

  • 同じブランド名でも名前の一部が違うと中身も違う

     やや高齢のお客様が『セキトローチ』をレジに持ってきたが咳は無く喉の痛みもせず違和感だけだと言うので、『響声破笛丸』を紹介してみた。
     本日は、そのまま『セキトローチ』をお買い上げいただいた。
     『セキトローチ』は消毒薬と咳止めの他は痰を薄くする成分の3つの成分の組み合わせなので、喉の違和感にどれだけ効果があるかは疑問であるものの、トローチを舐めていれば確かに自分の唾液で喉の具合は少しは良くなるか。

     お客様から、成人の息子さんの咳の相談を受けた。
     数日前から咳が続いてるとのことで、風邪をひいたが尋ねてみたが分からないようだった。
     発熱して体内が乾燥する他に胃炎や逆流性食道炎でも咳になることを説明したところ、知人からは『ブロン錠』を勧められたと言うものの、『ブロン錠エース』と『ブロン錠』のどちらかは、やはり分からない模様。
     両方ともパッケージに「せき・たん」と書いてあるが、喉に痰が引っかかるようであれば『ブロン錠エース』、咳をすると水の様な痰が出るようなら『ブロン錠』という使い分けがあるのだが。
     体内を潤す『麦門冬湯』と患部を冷やす『五虎湯』を紹介したうえで本人に連絡を取ってもらったところ、今度は『ストナ』を頼まれたと言うので、『ストナ去たんカプセル』なのか『ストナプラスジェルS』なのか、同シリーズに幾つかあることを説明し、改めて犯人本人に確認したうえで『ストナプラスジェルS』をお買い上げいただいた。
     『ストナプラスジェルS』となると、熱や鼻炎の症状もあるのだろうか。
     ホントは、直接本人に電話を代わってもらいたかった。
     とにかく、ブランド名はあくまで名前の一部だけなので、前後に他の数字やアルファベットなどが付いていないか、人に伝えるにしろ頼まれるにしろ確認しておいてもらいたいところ。
     同じブランド名でも、中身は縁もゆかりもない成分や効能だったりするので。

     

  • 手間をかけるか薬に頼るかの選択

     外国人のお客様が来店し、通訳の人を介して『新ブロン液エース』を使うのと風邪薬を使うのとどちらが良いかと相談された。
     主訴は咳と鼻炎で、鼻の症状があるのであればと『ルルアタックNX』を提案したところ、鼻汁が喉に落ちてくるという話があったため胃が悪くなっている可能性を説明し、『チクナイン』(辛夷清肺湯)も紹介した。
     ただ鼻炎はそれほどでもないというので、温かい物を飲んで下半身を厚着してしのぐ方法をお話ししたうえで、手間をかけるか薬に頼るかの選択ですと伝えると、『新ブロン液エース』を購入された。
     入浴できる環境ではないそうなので、シャワーを首筋や背中に重点的に浴びるよう勧めた。

     やや高齢のお客様が『新ルルA錠』をレジに持ってきたが、主訴を確認すると喉の痛みと声嗄れだというので、『新ルルゴールドS』の方が向いてることをお話しした。
     また、他に症状は無いそうなので効能に絞って『ペラックT』や『駆風解毒湯』あるいは『響声破笛丸』を使ってみてはと提案した。
     本日のところは、『新ルルゴールドS』をお買い上げとなった。
     そして声を出すのにだいぶ無理をされているようだったので、喉に負担をかけない発声方法を教えた。
     いわゆる声帯の振動だけで声を出していると喉に負担がかかるので、頭蓋骨をスピーカーの反響板のように使うのである。
     舌先を下の歯列の裏側につけて、舌をアーチの形にする。
     これにより息を上の歯列の裏側に当てるようにして声を出すと、普段よりやや低い声になるはずである。
     こうすると上顎で音が反響し、鼻のすぐ横辺りを指先で触ってみれば振動しているのが分かるはず。
     振動してるのが指先で分かるようなら、上手く発声できている証拠である。
     声を出す仕事をしている人などは覚えておくと、声の通りが良くなり喉への負担も少なくなるのでお試しあれ。

     

  • 喉の違和感や咳の原因には胃の不具合も

     『南天のど飴』を求めて来店したお客様に、お会計時に気管支を拡張するため咳に向いていることと、喉の痛みなら『浅田飴』の方が患部を冷やして炎症を抑えることをお話したところ、以前から喉のイガイガに使ってるとのことだった。
     全く無意味ではないだろうが、おそらくは舐めてる間に唾液で喉が潤うので、それが気持ち良いのではないかと思われる。
     喉のイガイガは、胃炎による体内の乾燥の可能性を伝えると思い当たることがあるようで、声を使う仕事もされているとのことから上半身を潤す『麦門冬湯』と、喉の不快感に使う『響声破笛丸』を紹介した。
     漢方薬は、子供の喘息に処方されたことがあり、不味かったようだが、良く効いたというお話だった。
     本日は、『麦門冬湯』に変更してお買い上げ。

     お客様が『コンタックせき止めST』と『プレコール持続性せき止めカプセル』で迷われているようだったので声をかけたところ、患者本人は障害があり、デイサービスを利用しているため施設では薬を飲ませられないので持続時間の長い物を探しているとのことだった。
     内科には連れて行ったものの、気管支には異常は無く、医師からは鼻汁が喉に落ちて咳になっているのかもしれないから耳鼻科に行ってみてはと言われたそうだ。
     一方、咳の経過は当初は夜寝る時に咳き込んでいたのが、今は昼間だけだと言うので胃の不具合で体内の乾燥が乾燥している可能性をお話し『麦門冬湯』を試していただくことになって購入された。
     鼻汁が喉に落ちるというのは、胃が不具合を起こし押し返す力が弱まっている証拠でもあり、今も起きているのならば処方内容が似ている『辛夷清肺湯』も候補になる。
     胃の不具合は思い当たるようなので、病院で処方してもらえないか相談してみるよう勧めた。

     

  • 試してみるのは大事、でも気をつけて

     常連の夫婦のお客様が来店し、ご主人が朝方に声嗄れがあるとのことで『響声破笛丸』に興味を持たれたが、病院では喉の炎症な認められなかったという。
     寝ている間に口を開けていて起きる気道の乾燥か、ストレスによる気道の狭窄の可能性をお話し、前者には『麦門冬湯』を、後者には『半夏厚朴湯』を紹介した。
     試しに『ストレージH』(半夏厚朴湯)を使ってみるということでお買い上げいただいた。
     それから、以前にお客様自身の判断で『ナイシトール』(防風通聖散)を購入して服用したところ、尿の出が悪くなったため中止したという。
     元々、排尿困難の症状で通院したことがあるというから、関係はあるかも。
     なんでも試してみたがる人なので、こちらも気をつけないと(;・∀・)

     お客様が『ロート新緑水』をレジに持ってきたが、患者はご主人で、特に炎症や痒みなどは無く、主訴は疲れ目だそうだから、ビタミン製剤の目薬を提案し、『スマイル40EXゴールド』を、お買い上げいただいた。
     軽度の疲れ目であれば、ちょっと長めの入浴で下半身を温めたり、もっと直接的にお湯に着けたタオルを目に当てて、血流改善するだけで回復するかもしれないことを伝えた。

     

  • 大事なことだから何度でも「漢方薬だから安全とはなりません」

     消毒用エタノールを求めてお客様が来店したが、梅干しを漬ける瓶の消毒に使いたいという。
     ネットか本に載っていたようだが、梅干しを漬ける瓶を洗うのには昔から焼酎が使われていたはず。
     なので、風味の点でもアルコール度数の高い焼酎を使ってみるよう勧めてみた。

     喉の痛みで来店したお客様から、『駆風解毒湯』『響声破笛丸』『銀翹散』の比較を尋ねられた。
     授乳中のため漢方薬を選んだそうで、喉の痛み以外に主訴は無く、しかし痛みは弱くないということから、『駆風解毒湯』をお勧めした。
     また、授乳中は体内が乾燥しがちであることを説明し、『麦門冬湯』を紹介した。
    「漢方薬だから安心」と言われたけれど、処方によってはそうとは限らないことを伝えた。
     例えば、やはり喉の痛みに使う漢方薬の『桔梗湯』は、赤ん坊に移ると体を冷やして下痢になるという報告がある。
     また、授乳中の風邪には『葛根湯』が病院でも処方されるが、やはり先に飲んでから授乳させると麻黄の影響か赤ん坊が興奮して寝つかないことがある。
     その点では、『駆風解毒湯』も同じなため、服用量は規定を守り、できれば授乳した後に服用するほうが望ましい。
     ただ、神経に直接働きかけるような現代薬と違い、脳へ影響するようなことは無いというだけ。
     それでも内臓への影響はある訳で、漢方薬だから安全とはいかないんである。

     やや高齢の常連のお客様から、血圧を下げる薬を相談されたのだが、今はうちの店に置いていないことを説明したうえで『七物降下湯』を紹介した。
     ただ、お客様は病院から他の薬を処方されているため、保険の適用薬であることを説明し、担当医に相談してみるよう勧めた。

     

  • 患部の写真をスマホで撮っておこう

     数日前にいらした喉の痛みと鼻水のお客様が今度は咳と声嗄れになり、これから仕事で声を使うというので『麦門冬湯』『響声破笛丸』を紹介すると両方を購入された。
     胃炎を起こしていると考えられるため食事を消化に良いうどんにするようを勧めると「あっ、蕎麦食べたわ」と答え、胃に優しい食事をとお話しすると、「しゃぶしゃぶに一味をたっぷりかけた」と答える軽口は健在だった(^_^;)

     やや高齢のお客様から、虫刺されのパッチを希望され、誰が使うのかを確認したところ、お孫さんとのことだった。
     患部の写真をスマホで撮ってきていたため見せていただいたところ、蚊ではないようにも思える腫れ方だった。
     そのことを説明したうえで『ムヒパッチA』を案内して、お買い上げいただいた。
     ただ、パッチを希望されたのは、患部を虫から守るためというお話だったが、そういう用途でパッチになっている訳ではないので、天然ハーブの虫よけスプレーも案内した。
     そして、今回のように患部の写真を撮ってきているというのは良い方法ですと伝えておいた。
     今後も、文明の利器は活用してもらいたいので。
     写真だけではなく症状のメモなどもしておくと、なお良いかと。

     やや高齢のお客様から、赤ん坊のおむつかぶれにテレビに見た薬をと相談され、『フルコート fMD』だと思い案内したうえで、ステロイド剤であることを説明すると不安がられたため、ステロイド剤の一覧表で一番弱いウィークであることを説明した。
     そして、『ポリベビー』を紹介すると自身が馴染みがあるらしい『オイラックス』はどうかと尋ねられたので、非ステロイドであるものの、そもそも皮膚薬は患部の状態で使い分ける、あるいは最初に強い薬を使い、段階的に弱い薬に乗り換えていくのが良い事をお話しした。
     本日は、『ポリベビー』をお買い上げ。
     それにつけても、テレビで見た薬を欲しがり、それがステロイド剤であることを知らずステロイド剤と知ると怖がるというのは、なんとも私には分かりにくい感覚で戸惑う。