声を出しにくい時には響かせる発声法を

 お客様から声嗄れの相談を受け『響声破笛丸』を案内すると家にあるというので、そちらを先に使ってはと勧めたうえで『パブロントローチAZ』を紹介し、お買い上げいただいた。
 声も出しにくいようだったため、下の前歯の裏に舌先を当ててアーチ状にし、上の前歯に息を流して上顎に当ててを響かせる発声法を教えた。
 これは演劇をやってる人の発声法の一つで、上顎に息を当てて頭蓋骨をスピーカー代わりに響かせることにより、喉に負担をかけずに遠くの人に声を届かせることができる。
 小学生の頃に、教科書の読み上げなどでよく先生が「もっと大きな声で」などと言っていたが、あれでは駄目なんである。
 緊張すればするほど喉が締って声を出せなくなるのだから、大きな声を出すように指導するのではなく、声を響かせる方法を教えるべきなのだ。

 小学校低学年の子供を連れたお客様が来店し、『ハイドロコロイドパッド』を持ってきて消毒薬を求められたけれど、水道水で傷口を洗ってしまえば充分なことを説明した。
 自転車で転び足に打撲もあるとのことで湿布薬も求められたため、薬剤によっては年齢制限があることを説明したうえで『アスコラルL』を一緒にお買い上げいただいた。
 湿潤療法以外の対処法としては、普通の絆創膏に抗生物質を塗って使う方法を教えたところ、家には抗生物質があるというので、もし患部が化膿する様子がある場合は湿潤療法から切り替えるようにお話した。
 湿潤療法は、傷口が浅く極めて初期での対応が必要なのだが、たまに化膿しているのに湿潤療法を続けている人に遭遇して驚くことがある。
 お客様には当面は炎症を抑えるために、夏野菜を避けるようお話した。
 体を冷やす夏野菜を摂ると、体の方は対抗しようと熱を発して炎症を強めてしまうので。

 高校生の親子が来店し、『エスタックイブファインEX』を購入されるさいに症状を確認すると、子供の方が発熱と鼻づまりと喉の痛みがあるというので適応すると思われることを伝えた。
 ただ母親の方は喉の痛みがあるということだったが、他に症状は無いようなので胃炎や花粉症なども考えられることを説明し、咳が無ければ一緒には使わないようにとお話すると、胃炎は否定されたものの花粉症は思い当たるようだった。
 しかし胃炎というものは一般の人が思っているよりも自覚症状は無いから注意が必要であるし、喉の炎症が胃にまで広がることを警戒して、喉が痛くなったらその時点で消化しやすい食事にした方が良い。
 今回の子供は本格的な風邪の症状のようだったから、消化にエネルギーを取られると風邪を治すエネルギーが不足し長引くことになるため、食欲に任せて食べ過ぎないよう伝えた。

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