日焼けは体表部は冷やしつつ体の中は温める

 夫婦のお客様が来店し、『オロナインH軟膏』を求められたが消毒薬に過ぎないことを伝えると、ご主人が日焼けに使うというので日焼けは広範囲なヤケドなため、初日は流水で30分以上冷やすしか手が無いことを説明した。
 肌に痒みを感じるということから、人間には痒みを感じる神経は無く、痛覚神経が弱い痛みを痒みと認識しているということであり、皮膚細胞が損傷している証拠と説明した。
 そして抗炎症作用のある『桃の葉ローション』を案内したところ、奥さんは自分のスキンケア用に持っているということで一旦は帰られようとしたけれど、奥さんがご主人を促して購入された。
 それと、体の中からの対策として『黄連解毒湯』を紹介した。
 そのうえで、体表部は冷やしつつ体の中は温めることで炎症が落ち着くことをお話して温かい物を積極的に飲むよう勧めた。
 炎症というのは外敵と戦うためであったり、温めることで血行を良くして患部を修復しようしたりという作用だから、冷やすことだけをすると体の方は「もっと炎症しなければ」と頑張ってしまうため、内臓の方は温めて自分で熱を発する必要がないことを体に教えてあげるのだ。

 夫婦のお客様が来店し、奥さんの方が『口内炎パッチ大正クイックケア』と『トラフルダイレクト』を見較べていて、ご主人にタッチした後も迷っている様子だったので声をかけるタイミングを見計っていたところ、ご主人から違いを尋ねられた。
 どちらもステロイド剤で、炎症が強い場合に適用することを『ケナログ軟膏』も加えて説明し、他に患部の修復を目的にした物があることをお話しすると、口内炎なのはご主人とのことだった。
 今回は炎症が強いというお話から、『口内炎パッチ大正クイックケア』をお買い上げいただいた。
 口内炎によくなるわけではないそうだが、胃の不具合とも関係することを『半夏瀉心湯』で説明し、患部が痛むだろうから無茶な食事はできないだろうけれど、それ以上に消化に良い食事をするようお話した。

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