• タグ別アーカイブ: 小青龍湯
  • 勤務先での買い物は当たり前?

     やや高齢のお客様から、風邪が長引いているという相談を受けた。
     しかし、詳しくお話を聞くと、現在の主訴は喉の痛みで、発熱などは無いという。
     風邪薬を希望されていたため、一応は『コルゲンIB錠』と『パブロンEX錠』を案内しつつ、『駆風解毒湯』を紹介したところ、『駆風解毒湯』をお買い上げとなった。
     一ヶ月ほどの短期間で体重が増えたというお客様から、ダイエットの相談。
     医師からも減量を勧められたそうで、『防風通聖散』に興味を示されたけど、肌の色がくすんでいて血行不良のように思えるから、私としてはまず『当帰芍薬散』を勧めたのだけれど、ご本人の希望で『防風通聖散』を購入となった。
     しかし、やはり心配なので、漢方内科のある医院を紹介した。
     若いお客様から、鼻炎の鼻水の相談を受け、眠くならない物を希望されたため『小青龍湯』を案内した。
     そして鼻水は、内蔵が冷えていると考えられるので、意識的に温かい物を飲んだり、40度以下のお湯で風呂に入り半身浴をするよう勧めた。
     胃もたれと胃痛の相談を受け、詳しくお話を聞くと、外食で肉類を食べると夜に痛むそう。
     『太田胃散』は効かなくて、温かい物を飲むと少し楽になる様子。
     胃炎かと思ったら、温かい物を飲んで楽になるというから、何か胃が冷える原因が別にあるのか。
     『安中散』に、痛み止めの『芍薬甘草湯』が入っている『大正漢方胃腸薬』を試して頂く事に。
     上司から休憩時の食事などは、うちのお店での買い物をするようにとお願いされた、というか釘を刺された。
     以前に、他店のレジ袋を持ってきたのを別な人から咎められたのもあって、それは止めるようにしたんだけどね。
     個人的には、愛社精神というのは理解の外側なんたけど、客観的には理解できる。
     だから、半年に一度程度で、五千円以上の買い物をして欲しいと要請されるのには、応じないと上司が困るだろうからと協力したんだけど、飲食物は完全に好みの問題でプライベートだから、あまりあからさまにお願いされるのも困る。
     むしろ、契約に含むか、業務命令の方が、いっそスッキリする。
     私は、人に頼まれ事をされるのは嫌いだけど、命令や義務に従うのは好きだし。
     もちろん、従うに足る理念や信条が伴っていればだけど。
     契約や命令で来ないって事は、労働基準法違反になるのを分かってるからなんだろうし。
     それに、従業員が自店の商品を頻繁に購入するというのは、販売データ的に良いのかね。
     特定の従業員が特定の商品を購入してたりするから、販売データに僅かながら狂いが生じてしまうと思うんだけど。
     まぁ、それは経営者が考える事か。
     いずれにしろ、この件については以前に別な人から咎められた時点で、私の心のシャッターは閉じてる。
     だって、言うに事欠いて「うちの会社からお金が出てるんだよ!?」って言い方されたから。
     ちげーよ、お金はお客様から頂いてるんだよ!!
     会社からの「賃金」に対しては、ちゃんと対価として「労働」を提供してるだろーが!!!
     ………と瞬間湯沸器になってしまったものの、幸いにしてその時は疲れてたから言い返さずに済んだ。
     済んだけど、気持ちとしてはシャッターを閉じてしまった件なので、それを蒸し返されて気分悪い。
     仕事を転々としてきた私の経験じゃ、従業員に「自店で買って」とかいうのは、衰退する兆候なんだけどなー。
     奥さんが以前に勤めてたリサイクルショップも、従業員にそんな事を言ってて潰れたし。
     以前にテレビ番組で、買い物の極意として、「従業員が買い物をしている店」を選ぶと良いなんて放送してたけど、そんな訳あるかと呆れたもんだ。
     言われると反発したくなる天邪鬼なので、実は休憩時の飲食物以外の生活用品なんかは買ってたんたけど、それも止めようかね。
     生活用品の方が高額なはずなんだけど、そっちは買って家に持って帰っちゃうから人目につかない。
     要は、休憩時の方が目につくから言われた訳で、普段買ってる物については把握せず(されたらされたで嫌だけど)、目につくから言われたというのも気分悪い。
     あんまり繰り返されるようなら、転職を考えないといけないかもしれない(;´д`)=3

     

  • 説明する技術って難しい……

     『サトウ口内軟膏』を購入されたお客様に、口内炎は胃の不調が原因と考えられる事をお話したところ、病院で『ガスター』を処方された事があるとのこと。
     今は服用していないそうだけど、口内炎を繰り返すようであれば『半夏瀉心湯』を試してみるように勧めた。
     『葛根湯』と『甘草湯』をレジに持ってきたお客様に症状を尋ねると、喉の痛みと咳だという。
     『甘草湯』は喉の痛みに使うけど、『葛根湯』の方は上半身を温めるから、喉の痛みにも咳にも適さない事を説明した。
     それに、『葛根湯』にも甘草が入っているし、どうせ重複するなら、『桔梗湯』を喉の痛み止めに使った方が良いだろうと思い勧めたところ、『葛根湯』だけを購入された。
     ええん?
     それなら、『葛根湯』を辞めて『甘草湯』だけの方が良いのに。
     喉の痛みと咳には、『葛根湯』が一番不要な訳で、いったいどういう判断?
     ううむ、説明が悪かったんたろうか……(;´・ω・)
     貧血気味というお客様から、『マスチゲンS錠』と『ファイチ』の違いを質問された。
     今までは、『マスチゲンS錠』を服用していたそうで、そちらにはビタミンEとカルシウムが配合している事を説明したところ、今回は『ファイチ』を試してみるとのこと。
     症状については、急に立つとクラッとするそうなので、脹脛(ふくらはぎ)のマッサージを勧め、水分代謝の改善をする『苓桂朮甘湯』と、血流改善の『当帰芍薬散』を紹介した。
     小学生の子供の、鼻炎による鼻水を相談された。
     世間的には終わった感じの花粉症が思い当たるという話なのと、学校で眠くならないようにとのことで、『小青龍湯』をご案内してお買い上げ。

     

  • 知人からの勧めを試す時に専門家への確認はしないの?

     ダイエットの相談で、お客様から『ナイシトール』(防風通聖散)と『ミドルケア』の比較を尋ねられた。
     『ミドルケア』は、特定保健用食品とはいえ、あくまで食品だから、医薬品と比較されても困る(;´・ω・)
     まぁ、大正製薬の信用も加算して、「害は少ない」くらいしか言えませんが。
     という訳で、『ナイシトール』(防風通聖散)の方を勧めて、お買い上げ。
     もし医師からダイエットの指導を受けるようなら、『防風通聖散』は保険の適応が効きますから、処方してもらってはどうかとお話した。
     赤ん坊連れのお客様から、鼻水の鼻炎の相談。
     もちろん真っ先に確認するのは授乳の有無で、授乳はしてないそうなので『ストナリニS』と『ロートアルガード鼻炎薬』を候補に案内し、眠くなりにくい物として『小青龍湯』を紹介したところ、『小青龍湯』をお買い上げ。
     暑くなってきたのに鼻水が出るというのは、内臓が冷えている可能性があるので、冷たい飲み物を控えるようにお話した。
     以前に、乾燥性の咳で『麦門冬湯』を購入して頂いたお客様から、食欲不振と疲労の相談を受けた。
     患者はご主人で、目の下に隈(くま)ができているという。
     そういう状態では、栄養剤を飲んでも、その栄養を行き渡らせる力すら無いと考えられるため、『柴胡桂枝湯』で土台を整えたうえで、『HPヒストミンゴールド』で滋養する組み合わせを勧めた。
     男性が『グリセリン』を求めて来店し、用途を尋ねたところ女性からの頼まれ物だそうで、肌の乾燥に使うようだとのこと。
     その女性も、人に勧められて風呂に入れるつもりらしく、初めて使用するようだ。
     う~ん、「知人から勧められて未経験の物を物を試す」って、私からすると「度胸あるなぁ(;・∀・)」って思っちゃうんだけど。
     しかも、それを購入するのに、人に頼むって、怖くないのかしらん。
     何も確認しないで、そのまま会計するつもりだったみたいだし………。
     あっ、でも以前に日記に書いたら、「本当は自分が使うつもりなのを、頼まれ物と言うケースも有る」って指摘されたっけ。
     という事を思い出し、勧めた人と、本人の体質の共通点を比較するようにお話した。
     その人に良かったからといって、自分にも合うかどうかは分かりませんので。
     女性のお客様から、額の発疹の相談を受けた。
     赤くなったりはしていなくて、白いツブツブが見える。
     痒みは無いそうで、ご本人は化粧品を変えたからか、急に暑くなったからではないかと思っている様子。
     化粧品のせいであれば、メーカーに問い合わせる事も考えられるけど。
     肌が汗に反応したなら、赤味を帯びるだろうし、なんだろうな~。
     皮膚疾患は難しい………。
     ご本人が店頭の『桂枝茯苓丸』に興味を示されたので、まずは試していただく事に。
     本来は、のぼせや赤ら顔など、発疹に熱感がある場合に用いる物。
     とはいえ、血流の改善で良くなる事も考えられる。
     経過観察を怠らないで、改めてご相談をお願いしますm(_ _)m
     頭痛の相談でいらしたお客様から、以前に『バファリン』で薬疹が出た事があると聞かされた。
     その時に病院を受診したそうで、アセチルサルチル酸が原因と診断されたという。
     ちゃんと病院に行かれて、なによりです。
     頭痛の方は、肩こりも関係していそうなので『釣藤散』をご案内した。

     

  • 『ヘパリーゼ』は肝臓の薬なのか?

     『ヘパリーゼ』を選んだお客様に、『ネオレバルミン』を紹介した。
     お酒の飲み過ぎで、γ(ガンマ)-GTPの数値を気にしている様子だったのもあって、お買い上げ頂けた。
     『ヘパリーゼ』には大きく「肝臓水解物」と書いてあって、肝臓に効きそうな気がするけど、効能として認められているのは現在のところ、あくまで「滋養強壮、胃腸障害・栄養障害・病中病後・肉体疲労・発熱性消耗性疾患・妊娠授乳期などの場合の栄養補給、虚弱体質」なのだ。
     一応、哺乳動物の肝臓(レバー)を消化吸収しやすいように分解したもので、飲酒時に体内のアセトアルデヒドの代謝を促進するのは確かだし、慢性肝炎や肝硬変への臨床研究が進められているけれど、実はまだ研究途上。(まぁ、どんな薬も途上と言えるけど)
     一方、『ネオレバルミン』の方は、市販薬としては国内で唯一、効能に「肝臓疾患」と認められている。
     にも関わらず、うちとは別のドラッグストアの店頭では「肝臓に効く!」と書いたPOPが『ヘパリーゼ』に付いててビックリした。
     あのPOPは、さすがにマズイだろ(;´∀`)
     胃薬が欲しいと相談されて、症状を尋ねると医師からは逆流性食道炎との診断で、『ガスター』が処方されていたという。
     う~ん、それならそれで、ちゃんと通院した方が良いと思うんだよね。
    「治療の途中」でもあるんだし。
     あと政府の方は、医療費抑制のために病院に行くより、薬局やドラッグストアで薬を調達してねってスタンスだけど、処方された薬が効いたか効かなかったって報告を、担当医や薬剤師にフィードバックされなくて良いのかと疑問に思う。
     ひとまず『ガストール』と『半夏瀉心湯』を案内したところ、『ガストール』の方を購入された。
     2週間以上の連続服用は駄目ですからねー( 」゚Д゚)」
     客様から、喉の痛みと鼻水の症状で相談され、服用した薬があるか尋ねたところ『ペラックT』を使ったとのこと。
     ただし、効かなかったらしい。
     まぁ、鼻水には効かないなぁと思ったけど、喉の痛みも治まらなかった模様。
     そこで、『小青龍湯』を案内すると、漢方薬は飲みにくいというので、『パブロンエースAX』をお勧めした。

     

  • お金を取るか安全を取るか、どっち?

     12歳の息子さんの鼻詰まりの相談を受けた。
     病院へは行く予定とのことで、『パブロン鼻炎カプセル小児用』と『HP鼻炎スプレー』をご案内。
     漢方薬も勧めたかったんだけど、粉が飲めないそうなので。
     成分的には2歳くらいから服用できる物でも、錠剤になると誤飲を防ぐために年齢制限がある。
     私の子供は、2歳頃には市販のミミズの粉とかお湯に溶かして飲ませていたからか、飲ませる苦労が無くて助かる。
     3歳の女児の風邪の相談で、本人を連れてお客様が来店。
     すでに熱は下がっていて、鼻水と咳が残っている状態とのことで、咳止めシロップを案内したのだけれど、子供がアンパンマンの絵の総合かぜ薬のシロップを選んで離さない。
     そして、そのまま購入された。
     害は無いだろうけど、症状には合わないかもしれず、そこは融通するところじゃなかったんじゃないかと反省(;´・ω・)
     昨日、発掘してしまった返品漏れのカイロを上司に報告。
     上司が、「( ゚д゚ )」こんな顔になってた。
     どうやら、担当者は現物を見つけられなかったらしく、データ上の在庫数を0修正してしまっていて今さら返品できず、かといって不正防止のため処分という事もできない模様。
     ま、まぁ……、カイロは梅雨の寒さや、夏場の冷房での冷えで、買いに来るお客様もいますし……。
     実際、世間的には花粉症はシーズンが終わった事になっていて、本部からも花粉症関係の商品を返品して、花粉症と書いたPOPの使用が禁止されているけれど、現実には花粉症の患者さんは来る訳で。
     むしろ、大型店の融通の効かなさの方が問題だと思う。
     漢方薬だけは、私の裁量に任せて貰っているので、花粉症関連の返品リストから『小青龍湯』『葛根湯加川芎辛夷』『荊芥連翹湯』『辛夷清肺湯』は死守した。
     昨年は、勤め始めたばかりで右も左も分からず、指示されるままに『小青龍湯』『辛夷清肺湯』を返品しちゃって、後で該当する症状のお客様が来た時に困った(;´д`)
     カイロを全部返品しちゃうのも、私としては納得いかないんだけどねぇ。
     これまた昨年は、梅雨の寒い時期にカイロを求めて来たお客様に、取り扱いが終わった事を謝ったくらいで。
     どうして少しくらい売場に残しておかないのか。
     大型店の本部の考える事は理解に苦しむ┐(´д`)┌
     やや高齢のお客様から、咳の相談を受けたところ、通勤にスクーターを使っている事と、職場がエアコンで乾燥しているという話をうかがった。
     ひとまず『麦門冬湯』を案内すると、成人の娘さんも咳をしているそうで、一緒に服用してみるという。
     しかし、娘さんの方の咳の状態を尋ねると、寝る時に咳が出るそうで、お客様自身とは咳の性質が違うため、娘さんには『五虎湯』を勧めて、両方をお買い上げ頂いた。
     べ、べつに売上のために、違う咳止めをというワケじゃないんだからね!!
     ……ゲフンゲフン((( +д+))o=3=3
     ご主人が咳き込んでいるという相談で、お客様が来店。
     特に、朝に咳と痰に苦しめられているようで、お客様自身は『五虎湯』を選ばれたのだけれど、ご主人はお腹が弱いという。
     私の弟がそうなのだけれど、お腹が弱い人が石膏の入っている漢方薬を飲むと、肺だけじゃなくてお腹まで冷やして下痢をしてしまう事がある。
     激しい咳に対しては効き目が弱い可能性があるものの、まずは『麦門冬湯』を試して頂いてから、様子を見て改めて『五虎湯』を選択するよう勧めてみた。
     お金を使うのはお客様だから、こういう時の判断は迷う。
     初めから効果の期待できる物を使ってもらった方が得になるのか、でも副作用のリスクを避けるために、追加の費用が必要な二段構えの対応をしてもらうか。
    「金なら、いくらでも払う」という人もいるし、「リスクは避けたい」という人もいるし、初見のお客様の場合、どちらの話から入るかというのも難しくて……。
     私の場合、リスクを避けるのが基本方針なので、後でメーカー主催の勉強会で講師の人に事例を相談すると、「効かないんじゃない?」と言われてしまう事も、しばしば(´・ω・`)
     昨日、というか今日の深夜の電話に応じた女友達から、「お尻♪」という件名でメールが届き、画像ファイルが添付されてたんでワクワクして開いたら、ぬいぐるのお尻だった……。
     俺のワクワクを返せ。・゚・(ノД`)・゚・。

     

  • 神秘湯(しんぴとう)
    ………小児喘息(ぜんそく)、気管支喘息、気管支炎


    適応症状

     小児喘息(ぜんそく)、気管支喘息、気管支炎

    用方・容量(顆粒製品の場合)

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合)

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
      マオウ(麻黄) 5.0g    キョウニン(杏仁) 4.0g 
      コウボク(厚朴) 3.0g   チンピ(陳皮) 2.5g 
      カンゾウ(甘草) 2.0g   サイコ(柴胡) 2.0g 
      ソヨウ(蘇葉) 1.5g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス2.75g含有します。

    類似処方鑑別

    柴朴湯
     体力中等度の人で、肋骨弓下部の抵抗・圧痛がより顕著で、咳嗽、呼吸困難が比較的軽度な場合に用いる。

    小青龍湯
     
    体力中等度の人で、泡沫水様性の痰、水様鼻汁、くしゃみなどを伴う場合に用いる。

    麻杏甘石湯
     比較的体力のある人で、咳嗽が強く、口渇、発汗傾向が認められる場合に用いる。

    五虎湯
     麻杏甘石湯に似ているが、咳嗽がより強く、慢性化している場合に用いる。

    使用上の注意

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (3)甘草を含有する漢方製剤を長期間投与する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められたときには投与を中止すること。


    2.次の患者には慎重に投与すること
     (1)著しく胃腸虚弱な患者(軟便、下痢、腹痛、胃部不快感、食欲不振等の胃腸障害を起こすことがある)
     (2)狭心症、心筋梗塞なとせ循環器系の障害のある患者、又は既往歴のある患者


    3.副作用
     (1)電解質代謝:長期連用により低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重の増加等の偽アルドステロン症が現れる事があるので、観察を充分に行い、異常が認められた場合には投与を中止する事。また、低カリウム血症の結果としてミオパチーが現れるおそれがある。
     (2)自律神経系:不眠、発汗過多、頻脈、動悸等の症状が現れる事がある。
     (3)相互作用として、交感神経興奮薬との併用により、動悸、頻脈等の症状が現れるおそれがある。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)
    ………気管支炎、気管支喘息、心臓衰弱、腎臓病


    適応症状 

     貧血、冷え性で喘鳴を伴う喀痰多い咳嗽があるものの次の症状:
     気管支炎、気管支喘息、心臓衰弱、腎臓病

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
      キョウニン(杏仁) 4.0g
      ハンゲ(半夏) 4.0g
      ブクリョウ(茯苓) 4.0g   
      ゴミシ(五味子) 3.0g
      カンゾウ(甘草) 2.0g     サイシン(細辛) 2.0g
      カンキョウ(乾姜) 2.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス4.0g含有します。

    類似処方鑑別 

    麻杏甘石湯
     
    比較的体力のある胃腸が健全な人で、喘鳴、咳嗽、呼吸困難があり、口渇を伴い、自然に汗の出る場合に用いる。

    小青龍湯
     本方に似て喘鳴、咳嗽、喀痰、水様鼻汁などはあるが、体力が中等度で顔色不良、冷え性、疲労などが軽度で、食欲不振が無く、時に軽度の発熱、悪寒、頭痛を伴う場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)長期運用により低カリウム血症、血圧上昇などが現れる場合があるので観察を充分に行う事。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 栄養剤を服用する事が風邪を治す邪魔になる

     自身の鼻炎薬を買いに来たというお客様から、ご主人の健康相談を受けた。
     ご主人はストレスでお腹を壊しやすいそうなので、『半夏瀉心湯』を案内しようと思ったのだけれど、鼻づまりもあるという事から『チクナイン』(辛夷清肺湯)を案内した。
     効能は蓄膿症だけど、鼻の症状というのは胃と密接な関係がある。
     何しろ鼻は、胃から一直線につながっているので。
     そういう意味では、通過点の喉も例外ではない。
     そして『辛夷清肺湯』の生薬は、胃薬になる物で構成されているのだ。
     『ルキノンエース』をレジに持ってきたお客様に、症状と生活環境を尋ねたところ、突発的には仕事が休めず体を使う職人さんという事で、比較的疲れにくい『ルルアタックFX』の方を勧めた。
     栄養剤も求められたため、咳は激しくないという点から、『HP新ヒストミンゴールド』を案内した。
     この、「風邪をひいたら栄養剤」という世間の認識も曲者。
     風邪を治すのには多大なエネルギーが必要な訳だけど、栄養剤というか薬は体内で代謝(合成などの化学反応)する事で作用するため、これにもまたエネルギーが必要になる。
     つまり、栄養剤を服用する事でエネルギーのロス(無駄遣い)が起きて、風邪を治す邪魔になる場合もあるのだ。
     ではどうするかというと、症状に合わせた栄養剤の選択が必要となる。
     これが実に難しい。
     症状の他に、生活環境や体質、そしてメインで服用する薬との兼ね合いもあるので、個人的には勧めない。
     少なくとも、栄養剤の事を考えるのは、体力に余力のある風邪の極めて初期の段階か、一段落した回復期で良いだろう。
     しかし、栄養剤の併用を望むお客様は多いので、悩むこと多し。
     『葛根湯』を購入されるお客様に用途を尋ねたところ、風邪の常備薬にしたいとの事だったので、中期の『麻黄湯』と後期の『柴胡桂枝湯』を案内したところ、三つセットでお買い上げ頂けた。
     ヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノわぁい♪
     ……いや、売上が増えたのを喜んでいるのではないですよ(笑)?
     息子さんが、喉の痛みがあるというお話もされたので、『駆風解毒湯』を勧めて、こちらもお買い上げ。
     ヾ(*´∀`*)ノわぁい♪
     ……いや、売上が増えたのを喜んでいるのではないですよ(笑)?
     喉の痛みと鼻水の相談で、お客様が来店。
     どちらも症状は軽く、花粉症で咳になるため、その期間は通院しているという。
     乾燥化アレルギー反応で喉に症状が出ていると考え、『麦門冬湯』を案内した。
     鼻水については『小青龍湯』も考えたけど、放っておくと鼻水が垂れてくるというほどではないようなので、『麦門冬湯』で胃の状態が改善すれば、喉の症状と一緒に改善するだろうと予想して。

     

  • 生活スタイルは多様化しました

     口唇ヘルペスの相談でお客様が来店。
     しかし、以前に病院で診断されて以来、通院はしていないという。
     うーん、薬の内容は覚えていないと言うし、ヘルペスという確証は無いしでは、薬を案内するのは躊躇う。
     まぁ、OTC(市販薬)で重大な副作用というのは起きる確率は低いけれど、逆に適応しなくて効かなかったら、お金が勿体ない。
     売るだけなら簡単なんだけど、貧乏性なんですよ(;´Д`)
     改めて病院に行ってみる事を勧めた。
     それと、唇の症状は胃を悪くすると現れやすいので、胃の自覚症状が無くても消化の良い食事に切り替えるように、お話した。
     『龍角散』を買いに来たお客様、同じ『龍角散』でも以前に効果があったというタイプの飴が置いていないため、購入せず。
     細長い包装だったというのだけれど、不勉強で思い出せず。
     そういうの、あったかしらん(^_^;)
     主訴は、喉の痛みと乾燥感だそうなので『麦門冬湯』を案内しようと思ったのだが、一方的にお話されるものの、こちらの話は一切聞いてもらえず、駄目だった。
     聞き出す技術って難しいけど、それに輪をかけて話を聞いてもらう技術は難しい。
     ただ、90代の父親が鼻炎と喘息に『小青龍湯』を病院から処方されていて、服用後に暑がるというので、それは体を温める『小青龍湯』の特徴であるため、一回の量を減らすか、一日の服用回数を減らすようにアドバイスした。
     きっと、お客様が話し疲れたタイミングだったんだろう(苦笑)
      『葛根湯』を持ってレジにいらしたお客様に、症状を尋ねと、少し鼻か出てきて、体がだるいという話から、まだ適応時期の範囲と判断して、そのまま販売した。
     今後、熱が出てきたら『麻黄湯』に、熱か下がるか食欲が落ちたら、回復期に『柴胡桂枝湯』をと勧めた。
     今日は、お昼過ぎまでの勤務だったので、次郎に小学校を早退させて奥さんとも合流し、『名探偵コナン ~異次元の狙撃手~』の映画を観に行った。
     こうでもしないと、家族で一緒に出かける機会が無いから。
     今日は映画の日で、安くなるしね。
     子供に学校を休ませて遊びに出かけるのを非難する声もあるけど、そういう人たちは休日に娯楽施設が営業していて、公共の交通機関を利用できて、飲食店で食事ができる事を不思議に思わないのかね。
     自分が子供の頃には、そんな事はしなかったという人は、ネットの利用もやめれば良いのにと思う。
     子供の頃には、無かったんだから( ̄^ ̄)
     ……でも、映画の方は微妙だった(笑)
     映画で先行して「アノ人」の正体が分かったのは収穫だけど、単体の映画で考えたら「誰だよオマエ」って余計な登場人物に思える。
     それに、子供たちを保護するべき立場の大人たちが、揃って自分の職務を果たさないのは、どうにもカッコ悪い。
     大人たちが最善を尽くしても犯人の方が一枚上手で、さらにその上を行くコナンが解決してこそ、フィクションとしての爽快感になろうというもの。
     そうでないと、コナンの超人的な活躍が、本当にただ「主人公だから」の一言で片付いてしまい、面白みに欠けてしまう。

     

  • 葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
    ………鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎、花粉症

    適応症状 

     鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎、花粉症

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       葛根(カッコン)4.0g
       大棗(タイソウ)3.0g
       麻黄(マオウ)3.0g
       甘草(カンゾウ)2.0g
       桂皮(ケイヒ)2.0g
       芍薬(シャクヤク)2.0g
       川きゅう(センキュウ)2.0g
       生姜(ショウキョウ)1.0g
       辛夷(シンイ)2.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス4.0g含有します。

    類似処方鑑別 

    葛根湯  本方と同様の症状を呈するが、発病の初期あるいは慢性病の急性憎悪期に用いる。

    小青龍湯  本方に比して体力がやや低下した人で、水様性の鼻汁が多い場合に用いる。

    荊芥連翹湯  体力中等度の人で、体質的に副鼻腔、外耳、中耳、扁桃などに炎症を起しやすく、分泌液が一層膿性な場合に用いる。アレルギー体質改善。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)長期運用により低カリウム血症、血圧上昇などが現れる場合があるので観察を充分に行う事。
     (5)平常発汗しやすい患者。
     (6)体質虚弱な患者。
     (7)著しく胃腸虚弱な患者。(軟便、下痢、胃部不快感、食欲不振等の胃腸障害を起すことがある。)
     (8)狭心症、心筋梗塞など循環器系の障害のある患者、または既往歴のある患者。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4. 保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5. その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。