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  • 治頭瘡一方(ぢづそういっぽう)
    ………湿疹、くさ、乳幼児の湿疹


    適応症状

     湿疹、くさ、乳幼児の湿疹

    用方・容量(顆粒製品の場合)

     1日3回、成人1回1包(3.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合)

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       川きゅう(センキュウ)3.0g    甘草(カンゾウ)1.0g
       蒼朮(ソウジュツ)3.0g      荊芥(ケイガイ)1.0g
       連翹(レンギョウ)3.0g      紅花(コウカ)1.0g
       忍冬(ニンドウ)2.0g       大黄(ダイオウ)0.5g
       防風(ボウフウ)2.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス3.0g含有します。

    類似処方鑑別

    消風散 比較的体力のある人の皮膚疾患で、頭部・顔面以外にも認められ、患部の滲出液、結痂、苔癬化などがあり、その症状は似ているが、発赤、痒み、口渇が顕著な場合に用いる。

    十味敗毒湯 体力中等度の人の皮膚疾患で、患部は発散性あるいはびん性の発疹で覆われ、化膿を認めることもあるが滲出液は少なく、季肋下部に軽度の抵抗・圧痛のある場合に用いる。

    清上防風湯 比較的体力が充実した人で頭部・顔面の皮膚疾患で発赤、化膿を認め、一般にのぼせ、頭痛、めまい、眼球結膜の充血などの症状を伴う場合に用いる。

    温清飲 体力中等度の人で、皮膚の乾燥傾向があり、発赤・熱感があって掻痒感が強く、のぼせ、手足のほてり、神経過敏、出血傾向などの症状を伴う場合に用いる。

    使用上の注意

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
    (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)


    2.次の患者には慎重に投与すること
     (1)著しく威力の低下した患者。
     (2)妊婦および妊娠している可能性のある婦人。


    3.副作用
     (1)電解質代謝:長期連用により低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重の増加等の偽アルドステロン症が現れる事があるので、観察を充分に行い、異常が認められた場合には投与を中止する事。また、低カリウム血症の結果としてミオパチーが現れる事がある。
     (2)消化器系:下痢、腹痛、食欲不振等の胃腸障害を起こすことがある。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 財布を持たないで買い物に出掛けるようなもの

     皮膚疾患の棚を行ったり来たりしているお客様がいたので、声を掛けてみた。
     捜し物があるのであれば、早く見つかるのが良いだろうし、皮膚疾患に適応する薬を選ぶのは風邪薬や胃腸薬よりも格段に難しいから。
     お話して頂いたところによると、病院で真菌アレルギーと診断されたという。 
     いわば、カビなんだけど、そのカビで起こるアレルギーは、花粉症がそうであるように、鼻炎になる人もいれば喘息になる人もいて、当然の事ながら皮膚疾患も引き起こす。
     お客様は、その皮膚疾患な訳だけど、病院からは内服薬と外用薬の両方が処方されているそう。
     ところが、何の薬が処方されているかは覚えていなくて、お薬手帳も持ってきていない。
     市販の内服薬なら、『タウロミン』や『アレルギール錠』があるものの、現代薬のアレルギー薬は、他の薬との相互作用が命に関わるレベルだったりするので、処方薬が不明では何一つ案内できない。
     漢方薬なら、『十味敗毒湯』とか『消風散』とか別なアプローチがあるんだけど、漢方薬は効果が遅いと思われているらしく、お話すら聞いていただけない様子。
     塗り薬にしても、塗り薬というのは皮膚から浸透すれば危険度は内服薬と変わらないので、これまた、おいそれとは販売できない。
     丁寧に説明したつもりだけど、要は「売れません」というお話なので、強く不満に思われた様子。
     うう……、話術の向上は常に課題とはいえ、薬を買いに来るのに処方されている薬に関心を持っていないとか、お薬手帳を持ってこないとか、そういう事で不満を持たれるのは理不尽だと思うの……(´。・ω・。`)
     買い物するのに財布を家に置いてきておいて、なんで売ってくれないのかと文句を言われるくらいに、理不尽だ。
     お客様のお怒りを買わないように、重ねてお薬手帳の持参をお願いしたけど。

     高齢のお客様が腰痛の薬を求めて来店し、外用薬として案内した『フェルビナク5.0』をお買い上げ。
     痛くなる時の条件付けなどを質問してみたけれど、意識した事が無いそうで、まったく手掛かりが無いため、無難なところで収めたら、そうなった。
     時間帯とか気温とか、何か特定の姿勢をした時とか、何かしら条件付けがあるはずなので、簡単なメモを残すようにアドバイスしたうえで、血流を改善する『疎経活血湯』と、患部を温めて痛みを和らげる『桂枝加苓朮附湯』を紹介した。
     高齢である事を考えると、『牛車腎気丸』も候補になるものの、高血圧については特に病院からは云われていないそうなので、今日のところは省いた。

     

  • 夏バテ予防に『柴胡桂枝湯』と『補中益気湯』

     いつの間にか、今年ももう折り返しだって。
     半年明けまして、おめでとうございます(`・ω・´)

     小学校高学年の子供の勉強疲れにと、子供用の栄養剤を求められ、『リポビタンJr』を案内した。
     しかし、リポビタンのような栄養剤は、どちらかと言うと「最後のひと頑張り」とか「後は倒れるだけ」というようなラストスパートに向いていて、先の長い状況ならば夏バテ予防も兼ねて、胃腸の働きを助ける『柴胡桂枝湯』や、気力を充実させる『補中益気湯』も覚えておいて下さいと紹介した。
     また、模擬試験などで緊張するようであれば、『半夏厚朴湯』もと勧めた。
     特に『半夏厚朴湯』は、親の方が服用した方が良いケースもある。
     親のピリピリが子供に伝わって、子供の情緒が不安定になっている時とか。

     整体院に通っていて、『ユンケル』で栄養補給するように勧められたというお客様が来店。
     そもそも主訴は、疲労と皮膚の痒みだそうで、疲労はともかく、どうして痒みも含めて整体院を頼っているのか分からなかった。
     私が不勉強なだけかもしれず、あまり深くは聞き出せなかった。
     ただ、皮膚の痒みについては、夜に痒みを強く感じるという事と、患部は乾燥気味だそうなので、ファーストチョイスに『十味敗毒湯』を、セカンドチョイスに『当帰飲子』を提案し、ひとまず『十味敗毒湯』を試していただく事になった。

     

  • 妊娠検査薬は2回用をお勧め

     『アレルギール錠』を指名で買い求めに、お客様が来店。
     これまた珍しい……って、昨日も書いたような。
     この時期のアレルギー症状は、季節の変化と生活環境が重なってストレスが原因だったりするから、患者さんが一人来ると続いたりするんだよね。
     アレルギー性皮膚炎との事なので、眠くなりにくい物として『十味敗毒湯』を紹介した。
     あまり興味を持ってもらえなかったのは残念。
     もう少し、紹介時のトークを磨かないと駄目か。

     やや高齢のお客様から、ダイエットの相談を受けた。
     煙草をやめてから7kgほど太って苦しいというお話だけど、太ったのは煙草によって悪くなった血流が改善して栄養が行き渡るようになったからとも考えられる。
     詳しくお話を聞いたら、便秘の他に膝の痛みがあるというので、健康食品よりも医薬品での治療の方を勧めた。
     膝の痛みから『防已黄耆湯』と、便秘の『防風通聖散』を比較したものの、今回はより便秘の方に重点を置いて『大柴胡湯』を試して頂くことになった。
     ごぼう茶を飲んでいてガスが出るとも言っていたため、それを参考にもした。
     さらに話し込むと、膝の痛みの方は実は若い時にバイクで転倒し、膝を痛めているという事が分かった。
     それなら、膝の痛みに『防已黄耆湯』と考えちゃったけど、『疎経活血湯』の方が適応するかもしれない。
     『大柴胡湯』で減量に効果が見られれば、次に膝の治療についても検討しましょうという事に。

     妊娠検査薬を求めて来店したお客様は1回用を選ばれたけど、念のため2回用をと勧めてみた。
     うちの奥さんも、最初は陽性と出て、後でもう1回調べたら陰性だった事があるので。
     あの時は、まだ結婚も決めてなくて、いゃあ焦った焦った(;´∀`)
     喫茶店でテーブルを挟んで、ドラマみたいな会話をしてたよ。
     あの時に逃げておけば……ゲフンゲフン((( +д+))o=3=3
     今回のお客様、申し訳ない事に私は覚えていなかったのだけれど、以前にニキビの相談にいらした時に塗り薬として『クレアラシル』と内服薬に『桂枝茯苓丸加よく苡仁』を案内して、養生に解毒のための内蔵を温める半身浴と、皮膚の再生を促す食事に根菜中心に偏食するようアドバイスした人で、すっかり治りましたと、お礼を言われた。
     言われて思い出しましたよ。
     改善して何よりです(・∀・)

     

  • 「痒み」は「痛み」と同じ

     『レスタミンコーワ糖衣錠』を指名で求めるお客様がいて、驚いた。
     いや、別に驚く事じゃないんだけど、一年近く販売記録の無い薬だったもんで(苦笑)
     まぁ、本部から指示されている棚割りが、スキンケアの棚だからというのもある。
     蕁麻疹や湿疹などのアレルギー性疾患に用いるとはいえ、湿疹や化膿止めなんかの塗り薬の列の中に、チョコンと置いてあって目立たない。
     実は、これまで扱っていなかった『十味敗毒湯』を仕入れたところなので、一応そちらも紹介してみた。
     私自身は、それこそ耳たぶから体液がダラダラと垂れてくるくらい酷いアトピー性皮膚炎だったのを、この『十味敗毒湯』で治したものの、大抵は病院に行ってしまうだろうからと置かないでいた。
     でも、花粉症の時期に皮膚の痒みの相談が増えて、もしかすると出番があるかもと思い仕入れた。
     今のところまだ動きは鈍いけど、すでに試して頂いているお客様も数名いて、経過を知らせて頂いている状況。
     皮膚の治療は店頭では難しいため、効果があるようであれば病院に受診するよう案内はしている。
     長期連用となれば、なおさら継続的な診察が必要だし、保険を適用してもらった方が薬代が、診察料を加えても安く抑えられるはずなので。
     今回は、紹介のみでお買い上げには至らず。
     やや高齢のお客様から、日焼けに拠る痒みの相談を受けた。
     日焼けは、これはもう軽い火傷みたいなもので、痒みというのも人間には痒みを感じる神経は無くて、痛覚神経が弱い痛みを痒いと認識しているという事だから、痒みを「たいしたことない」と侮ってはいけない。
     『メディケアパンパス軟膏』と『アットノンジェル』を比較し、今回は患部の範囲が広そうなのと、痒みがピリピリする感じというので、『アットノンジェル』の方を勧めた。
     うちの店に『消風散』を置いていれば内服薬として案内したかったところなんだけど、果たして日焼けで売れるかという疑問もあって、今のところは見送り。
     『白虎加人参湯』の仕入れルートがあれば、そっちの方が日焼けに向いてるんだけどなぁ。
     漢方薬の仕入れルートが少ないのが、うちの系列の弱点だ。
     メーカーさんから、売り込みに来てくれないものか(;´・ω・)

     

  • お薬手帳で一元管理のススメ

     お客様から頭痛の相談を受けたのだけれど、漢方内科の医院に通院していて『当帰芍薬散』を処方されているという。
     血流が原因と考え、『釣藤散』を案内し、担当医には市販で購入したことを報告するようお話した。
     どの患者さんに訊いても、市販で買った薬を担当医に報告しないというのが、どうも当たり前になってるようなので。
     お薬手帳で、病院から処方された薬も市販で購入した薬も、一元管理するのが一番良いのに、活用されてないんだよねぇ。
     『葛根湯』をレジに持っていらしたお客様に症状を尋ねると、風邪をひいたのは一週間ほど前の事で、現在の症状は、喉の違和感と痰が切れない事だという。
     他には風邪の症状は無いそうなので、上半身を温める『葛根湯』は喉の症状には適さない事を説明し、風邪の後の喉の乾燥を治す『麦門冬湯』を勧めたのだけれど、購入には至らず。
     『葛根湯』もキャンセルとなった。
     ショボーン(´・ω・`)
     以前に整腸剤として『HP新アペテート』を購入して頂いた、お客様が来店。
     効果が感じられたそうで、今回は『チョコラBB』の後発品を探しているという事で、『ビューティーアクトBB+』を案内した。
     娘さんが肌の痒みがあるらしく、花粉症とも関係していそう。
     アレルギー性の皮膚炎であれば、患部がジュクジュクしている場合の『十味敗毒湯』や、患部に熱感がある場合に用いる『消風散』を紹介した。
     高校生の息子さんの、胃もたれと腹痛の相談にご夫婦で来店。
     部活の合宿で食べ過ぎたらしく、空腹時も痛むとの事で、『安中散』と『芍薬甘草湯』を合わせた『大正漢方胃腸薬』を勧めた。
     ただ、部活でのストレスが関係している可能性もあるので、もし本人に思い当たるようであれば、『芍薬甘草湯』を抜いて『四逆散』を加えた『爽和』の方に変更を検討するようにお話した。
     それにしても、お話を聞く限り本人は痩せ型で食が細いのに、顧問の教師から残さず食べるように言われたようだというのが、本当なら憤りを覚える。
     顧問の教師が、どこまでスポーツ医学や食事療法などを勉強しているのかは知らないけど、部員の体調に気を配れないようじゃ、顧問失格なんじゃないのか。
     合宿の食事で体調を悪くするなんて、本末転倒すぎる=3

     

  • 消風散(しょうふうさん)
    湿疹、蕁麻疹(じんましん)、水虫、汗疹(あせも)、皮膚瘙痒病


    適応症状 

     分泌物が多く、痒みの強い慢性の皮膚病の次の症状:
     湿疹、蕁麻疹(じんましん)、水虫、汗疹(あせも)、皮膚瘙痒病

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       セッコウ(石膏)3.0g     
       ジオウ(地黄)3.0g
       トウキ(当帰)3.0g      
       ソウジュツ(蒼朮)2.0g
       ボウフウ(防風)2.0g    
       モクツウ(木通)2.0g
       チモ(知母)1.5g       
       カンゾウ(甘草)1.0g
       クジン(苦參)1.0g      
       ケイガイ(荊芥)1.0g
       ゴボウシ(牛蒡子)2.0g
       ゴマ(胡麻)1.5g
       ゼンタイ(蝉退)1.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス4.0g含有します。

    類似処方鑑別 

    十味敗毒湯  皮膚の湿潤する事がほとんどなく、化膿を伴う炎症の場合に用いる。

    温清飲  のぼせやすく、痒みが強く、皮膚枯燥し、乾燥落屑の傾向が強い場合に用いる。

    白虎加人参湯  皮膚が湿潤する事なく、痒みが著しく、口渇が強い場合に用いる。

    葛根湯  急性期で炎症症状の強い場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)幹部に分泌物がなく乾いている場合。
     (5)著しく体力の衰えている患者。
     (6)著しく胃腸虚弱な患者。(軟便、下痢、腹痛、胃部不快感、食欲不振等の胃腸障害を起こす事がある。)


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
    化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、蕁麻疹(じんましん)、急性湿疹、アトピー性皮膚炎、水虫


    適応症状 

     体力中等度の人の皮膚疾患で、患部は発散性あるいは、びまん性の発疹で覆われ、滲出液の少ない場合の次の症状:
     化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、蕁麻疹(じんましん)、急性湿疹、アトピー性皮膚炎、水虫

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       桔梗(ききょう)3.0g
       柴胡(さいこ)3.0g
       せんきゅう(川きゅう)3.0g   
    ぶくりょう(茯苓)3.0g
       ぼうふう(防風)1.5g
       甘草(かんぞう)1.0g
       けいがい(荊芥)1.0g      
    しょうきょう(生姜)1.0g
       ぼくそく(樸そく)3.0g      
    どっかつ(独活)1.5g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス2.25g含有します。

    類似処方鑑別 

    消風散  比較的体力のある人で、患部の湿潤と瘙痒感が顕著で痂皮(かさぶた)の形成と苔癬化があり、口渇を伴う場合に用いる。

    温清飲  体力中等度の人で患部は赤味を帯び、熱感があり、瘙痒感がひどい場合に用いる。

    黄連解毒湯  比較的体力があり、のぼせ気味で、イライラする傾向のある場合の瘙痒症に用いる。

    葛根湯  多くは上半身の急性発疹で、発赤、腫脹、瘙痒感の強い場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)長期運用により低カリウム血症、血圧上昇などが現れる場合があるので観察を充分に行う事。
     (5)体力の無い虚弱な患者。(かえって皮膚の発疹が悪化することがある。)


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)
    ………患部が発赤、腫張して疼痛をともなった化膿症、化膿したニキビ、瘍、面疔、歯槽膿漏、歯茎の腫れ

    排膿散及湯
    適応症状 

     患部が発赤、腫張して疼痛をともなった化膿症、化膿したニキビ、瘍、面疔、歯槽膿漏、歯茎の腫れ

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
      桔梗(ききょう) 4.0g
      甘草(かんぞう) 3.0g
      きじつ(枳実) 3.0g     しゃくやく(芍薬)3.0g
      たいそう(大棗) 3.0g    しょうきょう(生姜) 1.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス4.5g含有します。

    類似処方鑑別 

    葛根湯  体力中程度以上の人の化膿の初期で、項背がこわばり、時に悪寒・発熱を伴う場合に用いる。

    十味敗毒湯  体力中等程度の人の皮膚疾患で、滲出液が少なく、化膿巣が小さく、散発性で、時に軽度の季助部の苦満感および抵抗・圧痛(胸脇苦満)を呈する場合に用いる。

    清上防風湯  比較的体力のある人で、赤ら顔でのぼせの傾向があり、特に頭部、顔面に散在性の発赤、腫張あるいは化膿巣を生ずる場合に用いる。

    十全大補湯  体力の低下した人、特に化膿が慢性化し、衰弱した人で、貧血、食欲不振などを呈し、皮膚の艶が悪い場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください  (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)低カリウム血症のある患者、ミオパチーのある患者、アルドステロン症の患者は服用しない事。


    2.服用に際して、次のことに注意してください  (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください  (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4. 保管及び取扱い上の注意  (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5. その他  本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

    排膿散及湯
     

  • 「かかりつけ薬局」や「かかりつけドラッグストア」というのも必要

     お客様から、足の傷の相談で、『エタノール』と『オキシドール』の違いについて質問された。
     えーと、えーと……『エタノール』というのは所謂アルコールの事で、無水アルコールには消毒効果が無く、水などで薄める事で一般的な菌やウイルスに対して効果があり、主に皮膚や皮膚と接触する道具類の消毒を目的に使用されます。
     一方、『オキシドール』は過酸化水素水というもので、同じ消毒でも傷口の消毒に用いて、口腔や鼻粘膜の消毒や歯の洗浄にも使われています。
     今回の場合は足の傷口なので、消毒するとすれば『オキシドール』ですが、すでに水道水で洗っているのであれば、化膿止めの塗り薬が良いでしょうと案内した。
     ところで、この過酸化水素水が例の『美味しんぼ』の「福島真実編」における「鼻血」の問題に関係のある物。
     作中では「放射線によって体内の水分子が『切断され』て過酸化水素分子に変化して細胞・DNAを傷つける」として、それが鼻血の原因だと推測されると説明している。
     もしそれが事実なら、小保方春子が発見したとされるSTAP細胞に匹敵するか、あるいはそれ以上の世紀の大発見である。
     漫画など描いてる場合ではない。
     早く論文を書いて、科学雑誌に投稿しなければ他の研究者に先を越されてしまう。
     鼻粘膜の消毒にも使う過酸化水素が鼻血の原因って、いったい何を言ってるのか意味が分からない。
     小学館の釈明には、今作品に於ける科学的な間違い、あるいは検証が必要な点に関して全く含まれていなくて、ただ騒ぎを起こして儲けたかったとしか思えない。
     作品外で、両論併記の記事を設けていたけど、タイトルに「真実」と入れている以上は、あくまで取材に基づくフィクションだと明記するか、作品内で反証意見を載せておくべきだろう。
     『サロンパス』を求めて来店したお客様に用途を尋ねたところ、腰痛とのことだった。
     普段はならないそうで、疲労が思い当たるそう。
     ここのところ急に冷えて湿気っているのも、関係するかもしれない。
     しかし、温めても楽にはならないそうで、生理も関係するかもと言っていたため、血流改善のために『キューピーコーワゴールドα』と『命の母ホワイト』を案内して、最終的に『パワーアクトEX』をお買い上げ頂いた。
     でも、なんでコレに決まったのかは釈然とせず(^_^;)
     生薬を避けたのかしらん。
     冬頃から口の中が乾くという相談を受けた。
     口の渇きは、胃が悪くなっていると考えられるため、そうお話したところ、温かい物を飲むのが苦しいと言われたので、『半夏瀉心湯』を最初に案内した。
     しかし、今回の主訴は口の渇きの方だと思い直し、『麦門冬湯』を勧めてお買い上げ頂いた。
     それと口が乾くと、つい水分の多いキュウリなどの夏野菜が欲しくなるけど、かえって体内を乾燥させる方に働くので、症状が改善するまでは避けるようにお話した。
     お客様から、太ももの痒みの相談を受けた。
     患部に目立った炎症は無く、今までに痒みを強く感じた事は無いものの、花粉症はあるというのでアレルギーの可能性も考えられる。
     まずは弱い薬から試してもらおうと『ロコイダンクリーム』を案内した。
     もし熱感や赤みを帯びたら、病院での診察をと勧めた。
     内服薬では、『十味敗毒湯』も考えられるけど、今回はかえって判断を迷わせると思い紹介しなかった。
     ……ううん、選択肢は多い方が良かったかなぁ。
     お客様の考え方や性格が分からないと、選択肢を増やして良いのかどうかというのに迷う。
     この辺りは、飛び込みよりも何度か他の用事ででも来て頂いて、常連さんになってくれると判断しやすい。
    「かかりつけ医師」と同じように、「かかりつけ薬局」や「かかりつけドラッグストア」というのも必要なんだけど、世間的には認知されてないのが現状(;´д`)=3