「かかりつけ薬局」や「かかりつけドラッグストア」というのも必要

 お客様から、足の傷の相談で、『エタノール』と『オキシドール』の違いについて質問された。
 えーと、えーと……『エタノール』というのは所謂アルコールの事で、無水アルコールには消毒効果が無く、水などで薄める事で一般的な菌やウイルスに対して効果があり、主に皮膚や皮膚と接触する道具類の消毒を目的に使用されます。
 一方、『オキシドール』は過酸化水素水というもので、同じ消毒でも傷口の消毒に用いて、口腔や鼻粘膜の消毒や歯の洗浄にも使われています。
 今回の場合は足の傷口なので、消毒するとすれば『オキシドール』ですが、すでに水道水で洗っているのであれば、化膿止めの塗り薬が良いでしょうと案内した。
 ところで、この過酸化水素水が例の『美味しんぼ』の「福島真実編」における「鼻血」の問題に関係のある物。
 作中では「放射線によって体内の水分子が『切断され』て過酸化水素分子に変化して細胞・DNAを傷つける」として、それが鼻血の原因だと推測されると説明している。
 もしそれが事実なら、小保方春子が発見したとされるSTAP細胞に匹敵するか、あるいはそれ以上の世紀の大発見である。
 漫画など描いてる場合ではない。
 早く論文を書いて、科学雑誌に投稿しなければ他の研究者に先を越されてしまう。
 鼻粘膜の消毒にも使う過酸化水素が鼻血の原因って、いったい何を言ってるのか意味が分からない。
 小学館の釈明には、今作品に於ける科学的な間違い、あるいは検証が必要な点に関して全く含まれていなくて、ただ騒ぎを起こして儲けたかったとしか思えない。
 作品外で、両論併記の記事を設けていたけど、タイトルに「真実」と入れている以上は、あくまで取材に基づくフィクションだと明記するか、作品内で反証意見を載せておくべきだろう。
 『サロンパス』を求めて来店したお客様に用途を尋ねたところ、腰痛とのことだった。
 普段はならないそうで、疲労が思い当たるそう。
 ここのところ急に冷えて湿気っているのも、関係するかもしれない。
 しかし、温めても楽にはならないそうで、生理も関係するかもと言っていたため、血流改善のために『キューピーコーワゴールドα』と『命の母ホワイト』を案内して、最終的に『パワーアクトEX』をお買い上げ頂いた。
 でも、なんでコレに決まったのかは釈然とせず(^_^;)
 生薬を避けたのかしらん。
 冬頃から口の中が乾くという相談を受けた。
 口の渇きは、胃が悪くなっていると考えられるため、そうお話したところ、温かい物を飲むのが苦しいと言われたので、『半夏瀉心湯』を最初に案内した。
 しかし、今回の主訴は口の渇きの方だと思い直し、『麦門冬湯』を勧めてお買い上げ頂いた。
 それと口が乾くと、つい水分の多いキュウリなどの夏野菜が欲しくなるけど、かえって体内を乾燥させる方に働くので、症状が改善するまでは避けるようにお話した。
 お客様から、太ももの痒みの相談を受けた。
 患部に目立った炎症は無く、今までに痒みを強く感じた事は無いものの、花粉症はあるというのでアレルギーの可能性も考えられる。
 まずは弱い薬から試してもらおうと『ロコイダンクリーム』を案内した。
 もし熱感や赤みを帯びたら、病院での診察をと勧めた。
 内服薬では、『十味敗毒湯』も考えられるけど、今回はかえって判断を迷わせると思い紹介しなかった。
 ……ううん、選択肢は多い方が良かったかなぁ。
 お客様の考え方や性格が分からないと、選択肢を増やして良いのかどうかというのに迷う。
 この辺りは、飛び込みよりも何度か他の用事ででも来て頂いて、常連さんになってくれると判断しやすい。
「かかりつけ医師」と同じように、「かかりつけ薬局」や「かかりつけドラッグストア」というのも必要なんだけど、世間的には認知されてないのが現状(;´д`)=3

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