自分の家の薬箱には漢方薬

 『小青龍湯』を買いにいらしたお客様のお話によると、今回は中学生の息子さんの鼻炎のためにとのことで、以前から家族でも使っており常備薬にしているとか。
 息子さんが受験生だそうなので、風邪の予防と疲労回復に『柴胡桂枝湯』を紹介し、試験での緊張を軽減するために『半夏厚朴湯』という物がありますとお話したら、実際に息子さんは、緊張すると声がかすれて出にくくなるというので、適応することを説明した。
 まぁ、今回は『小青龍湯』のみの購入だったけれど。

 薬箱を求めてお客様が来店したものの、うちには取り扱いが無くて、代わりに中においておく薬のアドバイスを求められた。
 自分の家じゃ、100円ショップで買ったプラスチックケースに、薬局で買い求めた漢方薬を詰め込んであるんで、こういうマトモな相談は困っちゃうなぁ(苦笑)
 常備薬は、応急として使うものだから容量の少ない物をと提案して、風邪に『パブロンSゴールド』を、お腹に『正露丸糖衣錠』、傷に『バンドエイドウォーターブロック』と『マキュロン』を勧めて、お買い上げ頂いた。
 ちなみに、自分の家だと、風邪だけでも『葛根湯』『麻黄湯』『柴胡桂枝湯』『銀翹散』『川きゅう茶調散』『麻黄附子細辛湯』『香蘇散』と解熱に『地竜』(ミミズの粉末)と、お腹は下痢止めの『即効丸』の他には『半夏瀉心湯』『安中散』『六君子湯』『五苓散』で、傷には『排膿散及湯』を備えている。
 あっ、あと喘息持ちなので『麦門冬湯』『五虎湯』『半夏厚朴湯』も。
 でもこれらを、初見のお客様には勧めにくい。
 というか、『地竜』の入荷ルートが無いんだよなぁ、うちのお店。
 あれば、便利なのに。

 高齢のお客様が、『手首用サポーター』をレジに持ってきて、「水仕事に使いたい」というので、『中山式ゲルサポーター』を案内した。
 ところが、目的は「親指に力が入らないから支えたい」とのことだった。
 どうも親指が腱鞘炎らしく、今まで使っていた親指用のサポーターのゴムが緩んできたため、新しい物を買おうといらしたそうな。
 ありゃん、それだと取り扱いが無いです……。
 入荷できるか調べてみますとお答えしたのだけれど、今日のところは『中山式ゲルサポーター』の手首用を購入された。
 ううん、余計なお金を使わせてしまったなぁ(;´・ω・)

以下の記事も読まれています。


 
登録販売者から一言 壱の巻 登録販売者から一言 肆の巻「おくすり手帳と個人情報の使い方」 市販薬購入前チェックシート

自分の家の薬箱には漢方薬への1件のコメント

  1. アバター はぐれ薬剤師
    はぐれ薬剤師 コメント投稿者

    うちはタンスの一段を保険証含めた薬段にしてあります。多分、同じなのでは?でも、薬箱が売れなくなっちゃいますね。