コンビニでOTC薬の販売は是か否か

 サトウ製薬の営業マンが来店。
 新しく担当者が代わるので、挨拶に来た模様。
 今までの担当者は痩せ型で背の低い人だったのだが、今度の担当者は体格もガッシリとしていて大柄な人。何か狙ったんでしょうか(笑)
 こう言ってはなんだが、前担当者は自分が話したいことばかりを話し続けて、しかも同じ事を繰り返し言うだけなので、営業マンとしての資質は低かった。今度の担当者はどれほどの兵(つわもの)だろうか。
 油断していると、新商品を仕入れなければならないので気をつけなければ(笑)
 とはいえ、サトウ製薬は販売店へは協力的なので、色々と助かっている。むしろ、色々としてもらっている割りには仕入れ商品が少なくて申し訳ない。
 日経ドラッグインフォメーションが発行している『日経DI』の5月号をパラパラと読んだ。
 医薬品情報や、処方箋の読み方などが載っていて重宝している。
 http://medwave.nikkeibp.co.jp/ndi/index.shtml
 その中の記事で、「コンビニでかぜ薬を売ることに何の問題があるのか」というのがあった。
 総合規制改革会議議長代理の鈴木良男氏がインタビューに答えている。
 この問題は、風邪薬などの中で副作用の大きくない物は、24時間営業のようなコンビニで買えたら便利だろうという主張と、自由販売では薬の服薬指導が出来なくて危険だと言う主張がぶつかって綱引きをしているのが現状だ。
 そして、当然のように規制緩和に取り組んでいる鈴木氏は「コンビニでかぜ薬を売ることに何の問題があるのか」という視点で答えている。
 しかしこの人、どうもあまり良くない薬局やドラッグストアーで薬を買ってるのではないかという気がする。
 “市販薬を売る時にお客さんの体調の変化を察知して「今日はちょっとやめておいた方がいいですね」と指導しているんですか。”と述べているのだが、ウチでは毎日やっている。
 「○○下さい」と来た患者さんにも、念のため症状を確認したうえで売っているのだが、鈴木氏によるとそうゆう事をされた事が無いらしく、その上で不必要だと思っているらしい。
 なにしろ、“服薬指導を必要としている人と必要としていない人がいる”と述べて、“薬剤師にいちいち聞かなくても「かぜの時はこの薬を飲む」と決めている人はたくさんいるわけです”とまで述べている。
 問題は、まさにそこなのだ。
 一般に処方箋を必要としないで販売されている薬をOTC薬と言うのだが、OTC薬は置き薬として使われる場合がある。
 つまり、買って最初に服用するのが奥さんでも、旦那さんが同じような症状になった時に服用するという事だ。
 しかし、同じような症状でも体質が同じとは限らない。胃は丈夫なのか、腎臓などに疾患を抱えていないかなど、本来は気をつけなればならない事がある。
 だから、ウチのお店でも買いに来た人が患者さん本人なのかを確認するし、家の他の人に飲ませる時の注意点もお話しする。果たしてそれが、コンビニでできるのか。いや、鈴木氏言うように、そもそも説明など不要だとして良いのか。
 念のために書いておくが、私自身は薬剤師ではない。母親が薬剤師で、私は別な職についていたのだが、お店が忙しくなって呼び戻されたのだ。
 しかし、勤務するにあたっては薬剤の勉強はしたし、漢方薬の講習会などにも出席して学んだ。
 だから、最終的な判断は薬剤師の母親に指示を仰ぐが、こうして健康相談に応じる事が実践的にできる。
 そして、高校生の頃にコンビニでバイトをしていた経験から言えば、ハッキリ言って商品知識など皆無だ。お客さんに商品Aと商品Bの違いを尋ねられる事があったが、そもそも商品の勉強などしないから分かろうはずも無い。
 確かに深夜に風邪の症状が現れたり、お腹が痛くなったりした時にコンビニで薬が買えれば便利だとは思うが、やはり危険はあるのではないだろうか。
 もし服薬指導と、コンビニで買う利便性を両立させようとするのなら、コンビニの店頭に双方向の通信システムを設置して、薬剤師の服薬指導を受けてから購入するようにするというのはどうだろう。
 何店かをまとめて担当すれば経費も少なくて済むはずだし、今の技術なら充分に可能だろう。
 ウチとしてはライバルが増えて困るが(苦笑)

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