• タグ別アーカイブ: 清上防風湯
  • 化粧を落とした素の顔色が参考になるけれど

     お客様からニキビの薬を注文され棚を案内すると、「あとは大丈夫です」とのこと。
     しかし、『ペアアクネクリームW』をレジに持ってきたところで、白ニキビに向いていることをお話すると、成人の娘さんがおでこに赤いニキビがあり、肩にもできているとのことだった。
     病院で何か薬を処方されたようなのだが覚えておらず、改善しなかったため買いに来たという。
     ひとまず試していただくことになったが、経過観察のためにスマホで写真を定期的に取るよう勧めた。
     そもそも皮膚が入れ替わるターンオーバーは、2週間から1ヶ月間と幅があり3ヶ月くらいを一つのスパンという長期的な戦略が必要になる。
     また、病院は一回だけで諦めなずに薬が効かなかったというのであればそのこと自体を医師に相談し、他の病院へ移ることも検討するよう勧めた。
     そしてニキビの対応は外用薬だけではなく、内服薬との連携が効果的。
     生理周期と連動しているようなら『桂枝茯苓丸』が候補になるし、患部に熱感があるのなら『黄連解毒湯』が、細かなニキビが広がってるのなら『清上防風湯』があることを紹介した。

     お客様が、喉の痛みに『桔梗湯』と『浅田飴』を一緒に購入されるので、『浅田飴』にも桔梗が入っていることと、桔梗は摂り過ぎると下痢することがあるため併用しないように伝えた。

     女性2人組が来店し、ニキビの相談を受けた。
     薬を使ったことは無く、患部の赤みは少ないようだったため『ペアアクネクリームW』を案内したが、化粧により患部が本来の色合いではないことと、痛みもあるというお話から『ビフナイト』も紹介した。
     化粧の件は、なかなか言い回しに困った(^_^;)
     病院に行った時なんかは、いったん化粧を落として素の顔色を医師に見せるのが必要だけど、ドラッグストアーに買い物に来る時にはしょうがないもんねぇ……。
     でもやっぱり、顔色が観察できると風邪薬を選ぶ時にも参考になるので。
     お客様には、ニキビは合わせ技での治療が必要なことを説明し、炎症が強い場合の『黄連解毒湯』と細かいニキビが広がってる場合に用いる『清上防風湯』を紹介した。
     今回は、『チョコラBBドリンク2』と『ペアアクネクリームW』を選ばれて購入された。
     あうっ、ドリンク剤を1回だけ飲むよりは『ペアA錠』か『トラフルBBチャージ』などで少し長期的に服用してもらった方が良いのだけれど……。

     

  • 思春期のニキビは時間をかけて治す

     お客様が『ポピショットのどスプレー』をレジに持ってきたが、喉の痛みが一週間ほど続いてると言うので、抗炎症のアズレン製剤の方を勧めた。
     また、喉の奥の方が痛く、風邪で発熱したというお話があったため、胃炎起こして体内が乾燥してる可能性を伝えた。
     そして、内服薬も検討してはと提案し、『ペラックT』と『駆風解毒湯』を紹介したところ、病院で抗生剤を処方されたというので、薬の名前を尋ねると、最初は思い出せなかったようだが、後から『クラリスロマイシン』だと分かった。
     『クラリスロマイシン』は胃に負担がかかるので、体内の乾燥を取り除くために胃薬も兼ねる『麦門冬湯』を紹介したうえで、今回はアズレン製剤の『のどスプレー』をお買い上げいただいた。
     お客様には言わなかったけれど、『クラリスロマイシン』は副作用が少ない代わりに効果対象の菌種は少ないから、患者さんを安心させるために処方したということなのだろうか。
     この辺は、医師や薬剤師さんに訊かないと分からないな。

     幼児連れの夫婦のお客様が来店し、『ムヒこどもかぜシロップ』を子供に持たせてレジにいらしたが、子供が透明な鼻水を垂らしていたので病状を確認したところ、一度風邪をひいて、既に熱は下がったという。
     声嗄れ程度の喉の痛みがあるというお話から、甘草も入っている『ムヒこども鼻炎シロップ』の方を勧め、変更してお買い上げいただいた。
     鼻水は内臓の冷えと考えられることを話ししたところ、ご主人が暑がりで冷房を強くしているそうなので、子供には厚着をさせるように勧めた。
     特に、下半身の厚着が大事である。

     お客様からモノモライの相談を受け、抗菌目薬として『ロート抗菌目薬 i 』と『抗菌アイリス』を案内し、目の修復成分は無くても良いとのことから、後者をお買い上げいただいた。
     そして、一度帰られてから高校生の娘さんを連れて再訪し、ニキビの相談を受けた。
     成長期における赤ニキビのようだったので『ビフナイト』と『クレアラシル』を案内し、後者の肌色タイプを使っていただくことになった。
     また、内服薬として『清上防風湯』と、患部の熱感が強い場合に使う『黄連解毒湯』も紹介した。
     本人には、顔を洗いすぎないよう、泡を顔に付けたら、そのまま伸ばさず流すだけの洗い方をお勧めした。
     それと、患部を気にして手で触るのも良くないため、肩から上に手を上げそうになったら、下げることを意識するようにお話した。
      入浴は長いほうだそうなので、それは皮膚のターンオーバーのためにも続けるよう伝えた。
     何より大事なことだが、ニキビは成長の一環で体の仕組みなどが変わっていく過程において、設計図に対して材料が過剰だったり不足だったり、あるいは作り方を体が試行錯誤していることでもあるので、焦らずに着実に治していくことの大切さを付け足した。
     例えるなら、蝶になる前の蛹のようなもの。
     異性にしろ同性にしろ周囲の視線を意識する思春期だからこそ、今ニキビを何とかしたいという気持ちも分かるけれど、大人になってから輝くために、安易なニキビの除去法には飛びつかないことだ。

     

  • 子供の薬を親が買いに来てはいけない理由

     高校生の息子さんから頼まれたとのことで、『イボコロリ』を買いにお客様が来店。
     以前に、家にあった『イボコロリ』の液剤を使ったそうなのだが、イボは大きいらしく、しかし痛みについては分からないそう。
     どうも液剤を塗るだけで絆創膏などは貼っていなかったみたいなので、貼るタイプの『イボコロリ』を勧めた。
     『イボコロリ』がやっているのは、表皮をわざと腐られて下層からの皮膚の再生を促すのが目的だから、液剤を塗っただけで患部を覆わなければ意味が無い。
     ちゃんと添付文書を、読んでいないのだろう。
     イボがどんな物なのか、どうやって治療するのかの話を医師から教えてもらうためにも受診勧奨したうえで、もし本人が貼るタイプを気に入らなければ、未開封品は返品に応じますと伝えた。
     それに、若いうちに病院に行く練習は機会があれば、何度でもしておいた方が良い。
     その練習が不足していると、医師に「お任せ」になってしまい、使っている薬の内容も把握せず、国の負担する医療費は増えるは、患者さん自身の疾患も改善しないはなんて悪循環に陥ってしまう。
     病気の治療のチームリーダーは患者さんであって、医療従事者はリーダーに情報を提供し、作戦を立て、実行をサポートするだけ。
     こう言ってはなんだけど、複数の治療方針から予算や好みなんかを勘案し、決断するのは患者さん自身がしなければならないのだ。
     例えば、弁護士が法律や資料を駆使して経験から弁護方針を立てたとして、依頼者の判断を仰がずに「これが最善だから」と勝手なことをしたら困るでしょ。
     いや、中には本当に「お任せ」にしちゃう依頼者もいるかもしれないけど。
     ともかく国も本気で医療費の財政支出を抑えるつもりならば、子供の頃から保健体育なんかで病気治療におけるリーダーシップは患者にあることを教えると良いと思うんだけどねぇ。
    「お客様は神様です」以上に、勘違いしちゃう輩が出るかな?
     あれだって、最近じゃ「神様にも、貧乏神や疫病神がいます」という返しがあるけど。

     中学生の娘さんから、『ビフナイト』を頼まれたというお客様が来店。
     しかし、以前に『クレアラシル』を使って効かなかったからというお話があったので、成分は殆ど変わらないことを伝えた。
     すると、『ペアアクネクリームW』も使ったことがあるという。
     ううん、次々と乗り換えるのなら成分表示は確かめてもらいたいところ。
     商品名が違うだけで同じ処方内容というのは良くあることだし、処方によって治療の狙いが違う。
     おでこに、頂点の赤いニキビができているというから、『ビフナイト』と『クレアラシル』の方が適していて、『ペアアクネクリームW』は選択肢から外れるはず。
     治りにくい要因として、患部を触ってしまうことや、洗いすぎということも考えられるから、実のところ本人と話してみないと、効かなかった原因の特定は難しい。
     特に患部を触らないというのは重要で、意識的に「腕を肩から上に上げない」練習が必要なくらい。
     そうしないと、つい患部を触ってしまうからだ。
     そして、患部を洗いすぎると体を守る皮脂や常在菌が少なくなり、ますますアクネ菌が活躍しやすくなってしまう。
     一応今回は、頼まれ物でもあるので『ビフナイト』を販売し、内服薬として『清上防風湯』を紹介した。
     ニキビの状態からすると、最初に『黄連解毒湯』で炎症を抑えてから『清上防風湯』に乗り換えたほうが良いかもしれないが。
     いずれにせよ、本人に来てもらわないと分からないことだらけ。
     『クレアラシル』が効かなかったというのも、具体的にどれくらいの期間使っていたのか。
     お客様が帰ってから、ニキビの治療は焦ってはいけないことを伝え忘れたことに気がついた。
     いや、気持ちは分かるんだけどね、焦る気持ちは。
     思春期だもの、人に見られるのを意識しちゃうよね。
     でも、思春期のニキビは成長途中でのバグみたいなもの。
     全身の細胞が同じ速度で成長してるわけじゃないから、皮脂が多く出たり細胞分裂が一部で過剰になり、それがニキビとして現れる。
     つまり、体の仕組みが変わっていく過程で、自然に修正されていくもの。
     そこで焦って患部だけに直接的なこと(触りすぎとか、洗いすぎとか)をしてしまうと、自然に修正されていくのを邪魔することにもなってしまう。
     酷なようだけど、20代くらいにまで治すつもりの長いスパンでの治療が必要。
     それを本人はもちろんだけど、親も理解してサポートしてあげてくださいな。

     

  • サプリメントや医薬品でビタミンを摂る意味

     やや高齢のお客様が『ハイシー』を求めて来店したんだけど、『ハイシー』シリーズのどれを探しているのかが分からず、詳しく用途を尋ねてみると、中学生の孫のニキビにとのこと。
     しかし、孫にはたまにしか会わないため、ニキビの色などの状態や、酷くなる時や軽くなる時のことなんかも分からないそう。
     ううん、確かにビタミンCは抗炎症作用があるし、皮脂の過剰な分泌を抑えたりコラーゲンの生成を助けるとされているけど、よほど偏った生活をしてないければ、それほど頑張って摂る必要があるビタミンでもない。
     特に成長期のニキビは、体の仕組みが変わっていく過程での代謝異常みたいなものだから、本人の体質の見極めが重要。
     気持ちは分かりますが、ビタミンC剤が適応するか分かりませんよというお話をした。
     どうも孫ちゃんは果物を食べないそうで、だからビタミンCをと思ったらしい。
     まぁ、果物は体を冷やして代謝機能を低下させたり、果糖は炎症の原因にもなるから、サプリメントや医薬品でビタミンを摂るというのは実は悪くもない。
     もう少し詳しく孫ちゃんのことを訊いてみると、スポーツをしていて汚れるせいかもしれないと言われた。
     その汚れよりも、汚れによって顔を洗いすぎてるとかが原因になってる可能性はあるかな。
     あと、スポーツドリンクをよく飲んでるようだと、やっぱり代謝異常を起こすから、その点は確認してもらった方が良いかも。
     そして、孫ちゃんはニキビのために病院に通院しているらしいと分かった。
     それでしたら、『清上防風湯』を処方してもらえないか担当医に相談してみるのが良いかと思われます。
     ニキビは早く治したいと思うかもしれないけど、若い頃には3年くらいのスパンで治療を考えないと。
     だいたいそれくらいのスパンで、体の仕組みが変わっていくので。
     そんなお話をして、本日のところはお買い上げは無し。

     『パブロンSゴールドW』をレジに持ってきたお客様に、咳や痰があるのか尋ねてみたら、頼まれ物ということで本人の症状は分からないそう。
     一応、発熱には弱いことを伝えて、そのままお買い上げ頂いた。
     大正製薬の公式サイトを見てみれば、総合風邪薬というよりは、痰の切れにくい咳に向いてることが分かると思うんだけどねぇ。
     メーカーに、「総合風邪薬」のイメージが付いちゃってるのが問題なんじゃなかろうか。

    Screenshot of www.catalog-taisho.com

     夫婦で来店したお客様から『イボコロリ』の液剤の効能を尋ねられ、皮膚をわざと腐らせて新しい皮膚ができるよう促す物ですと説明したところ、患者は奥さんで、足の裏の一部が固くなっているものの、一般的なイボやタコとも違うみたい。
     患部に痛みがあるそうだから、病院を受診するように勧めると、奥さんは『イボコロリ』を買いたがったけど、ご主人が病院に行くよう促した。
     患部をかばって変な歩き方になれば腰痛などにもなるので、奥さんには重ねて受診を勧めた。

     

  • 成長期のニキビと大人ニキビ

     高校生の子供が病院で処方されたニキビの塗り薬を使い切ったとのことで、同じ物をと求められた。
     なのに、お薬手帳も現物も持ってこないってどういう事(^_^;)?
     とりあえず、免疫機能が過剰に働いてしまう成長期のニキビと、血行不良や栄養不足で起きる大人ニキビでは、対処法が変わることを説明し、抗炎症作用のみの『ビフナイト』と、血流促進も足されている『クレアラシル』を案内した。
     高校生で赤いニキビという事だから、『ビフナイト』に内服薬の『清上防風湯』の組み合わせを提案すると、両方の購入を決められた。
     これが大人ニキビなら、『ペアクリーム』と『桂枝茯苓丸料加よく苡仁』の組み合わせがお勧め。
     お会計の時に、他に偏頭痛があるという話が出て、痛む箇所が両側の米噛みという事と、受験生という事を合わせて考えると、肩こりと関係しそうに思い、『釣藤散』を紹介した。
     でも、まだ若いから『葛根湯』だけでもいけるかと思い、自宅にあるそうなので、試してみるように勧めた。
     ただ、やはりストレス寄りなら『釣藤散』の方が適応するだろう。
     そこまでは思いついたのに、お客様が帰ってから『半夏厚朴湯』を紹介し忘れたことに気がついた。
     受験生の緊張緩和には、『半夏厚朴湯』がお勧めだから、ある意味季節推奨品なのにな(´・ω・`)

     酔い止めを買いに、お客様が来店。
     必ず酔うものの薬を使うのは初めてだそうなので、成分の多い『アネロンニスキャップ』よりも、シンプルな処方の薬のほうが、あとあと薬との相性が分かるかもしれないから、『トラベロップQQ』を勧めてお買い上げ頂いた。

     

  • 合コンのごとく話題の振り方が難しい

     痩せ型のお客様が、体格が良い人の便秘や生理痛に使う『桃核承気湯』を手に迷っている様子だったため見守っていたところ、『桂枝茯苓丸』を選ばれてレジに持ってきたので、用途を尋ねてみた。
     すると、生理に関連して精神不安があるとのこと。
     ああ、パッケージに「イライラ」とか書いてあったから惑わされたのか。
     もう少し詳しくヒアリングしないとならないけど、お客様から語ってもらえないと迂闊に踏み込めないため、精神不安については他に『加味逍遙散』もありますと紹介だけして、『桂枝茯苓丸』を購入して頂いた。
     お客様自身から話してもらえるように聞く姿勢を示さなきゃならないものの、取っ掛かりになる話題が無いと難しい(´・ω・`)

    ツムラ 漢方 24 加味逍遙散 エキス顆粒 48包 24日分 【第2類医薬品】

     ご主人が鼻水と咳を訴えてるとのことで、相談を受けた。
     発症したのは今日からで、熱は計っていないものの熱感はあるらしい。
     咳については激しくないようだったから、鼻炎メインで風邪にも使える『葛根湯加川きゅう辛夷』を案内した。
     でも反応が鈍かったため、『ベンザブロックS』と『ルルアタックNX』を案内してみると、効果範囲の広い物をとリクエストされた。
     効果範囲の広さなら、『葛根湯加川きゅう辛夷』なんだけどなぁ。
     咳の面倒を見るノスカピンが入っている『新ルルAゴールドS』を案内すると、そちらを購入された。

    【第(2)類医薬品】新ルルAゴールドs 100錠 [【3個セット(送料込)】※同梱は不可]

     外国人のお客様から、弟のニキビの薬をと注文された。
     たどたどしい日本語で分かりにくく、私の話も通じているか怪しかったけど、『ペアA』を服用し、『ペアクリーム』を塗ったら悪化したらしい。
     でも、コミュニケーションが不十分で詳細は不明。
     スマホで弟の写真を撮ってあって、見せてもらうと典型的な成長期の赤ニキビだった。
     先の薬で悪化するとは限らないけど、少なくとも血行不良や疲労などが関係する大人ニキビとは違うから、適応はしないだろう。
     そこで内服に『清上防風湯』と、塗り薬に『ビフナイト』を案内してみたものの、弟は粉が飲めないようで、塗り薬ともども今回は購入を見送り。
     養生として、色の濃い野菜(ニンジンとかカボチャとか)を勧めてみたけど、野菜嫌いらしい(^_^;)

     

  • 成長期のニキビと大人のニキビは違います

     『ヨクイニン』を求めて来店したお客様に売り場を案内しつつ用途を尋ねると、自分と高校生の娘さんのニキビに一緒に使おうと思っているとお話された。
     大変申し上げにくいのですが、成長期のニキビと大人のニキビは違います。
     成長期のニキビは体の仕組みが変わる過程での機能亢進みたいなもので、原因のアクネ菌に過剰に対抗してしまったり、皮膚の形成時に脂質や栄養が偏って起きる。
     娘さんの症状を訊いてみたら、両頬に赤みが強く現れているみたいだから、やはり熱性のニキビと考えられ、『ヨクイニン』による皮膚の材料の補給より『清上防風湯』で上半身を清熱した方が良い。
     一方、大人のニキビは血行不良によって脂質や栄養の偏りが起き、アクネ菌との戦いが局地戦になり、その残骸が血行不良で回収されないことと、皮膚の再生能力が低下していることが関係しているから、『ヨクイニン』に血流改善の『桂枝茯苓丸』を組み合わせた『桂枝茯苓丸料加よく苡仁』が適応する。
     いずれにしても、年齢や家の外での生活環境が違うことからして、家族間でも薬は使い分けたほうが良いことをお話した。
     ただ、ニキビが繰り返すようだと本格的な治療には薬の用量も必要なため、病院に通院して処方してもらうほうが良いかもしれないことも付け加えた。
     特に娘さんは、医療費の補助が出る年齢ですし。
     どう判断されたかは分らないが、本日のところは『ヨクイニン』のタブレットのみを購入された。
     そうそう、娘さんは入浴は長いそうなので、それは続けるように伝えた。
     一方、食べ物の好き嫌いは多いらしく、嫌いな物は徹底して食べないそう。
     それはもう治すのは本人の意志が関わることなので、個人的には放置で良いような気もするけど、親としてはそうもいかないだろうから、好きな物の栄養の内容をチェックして、好きな物の組み合わせでビタミン類を広く多く摂れる組み合わせのメニューを考えてみましょうとお話した。

     『コルゲンコーワIBα』をレジに持ってきた夫婦のお客様から、旦那さんの悪寒と喉の痛みに適応するかを尋ねられた。
     発症したのは今日さっきというので、発熱前の悪寒の段階で解熱剤の入った風邪薬を使うと、ジャンプしようとしゃがんだところを蹴り倒すようなものですと説明して『葛根湯』の方を勧めた。
     また、『葛根湯』は早ければ早いほど良いので、すぐに服用することと、普段から持ち歩いて、予感がしたら先に飲むという使い方を案内した。
     旦那さんからはお酒を飲んでよいか尋ねられ、同じくお酒好きの私としては気持ちは分かるし、玉子酒という物もありますが、アルコールの分解にエネルギーを持っていかれてしまうため、我慢するか、飲むにしてもお猪口で一杯程度で飲んだ気になってくださいとお話した。
     食事についても同じ考え方で、消化吸収にエネルギーを必要とするため、食欲が落ちていなくても消化に良い食事をしてくださいと伝えたら、「おかゆを食べるのって、そういう意味なんですね!?」と驚かれて、声の大きさに私のほうが大層驚いた(;´∀`)
     そして、「そうなんですよ~」とお返事。
     ドラマなんかのフィクションの影響かイメージなのか、風邪をひいて“寝込んでから”お粥をと思われがちだけど、もうのどが痛いなとか頭が重いなという段階で食事を切り替えて体の負担を減らせば、上手くすると症状を進行させずに一晩寝ただけで回復ということも狙えるんである。
     風邪をひいたら、無理に栄養をと思う必要は無い。
     一人暮らしなどで栄養を摂らないのは心配ということであれば、レトルトの介護食で区分1(容易に噛める固さ)の物を食べるのが良いだろう。
     介護食は、なにも被介護者のためだけでなく病人食として使えるので。
     でも先に栄養ドリンクを買っておいて、回復のタイミングで使うのは良いので買っては頂きたい。
     ええ、ドリンク剤の売上向上は本部指示だから、完全に商売上の理由です( ̄▽ ̄)

     

  • 何軒でも巡ってみないと最適な出逢いは望めない

     『ロキソニン』を求めて来店したお客様に、うちのお店には置いていないことをお詫びしてたうえで用途を尋ねると、「良く効いたから」という理由で生理痛に使っているとのこと。
     詳しくお話を聞くと一時期、漢方薬での体質改善を試みたものの、途中でやめてしまったらしい。
     漢方薬治療に限った話ではなく、どんな分野の専門家にも得手不得手があり、神様じゃない以上は失敗もある訳で(というか不完全な人間を創造した時点で神は無能)、何軒でも巡ってみないと最適な出逢いは望めない。
     今の奥さんに満足できなければ、次の出逢いを求めないと……ゲフンゲフン((( +д+))o=3=3
     ともかく、生理痛は痛いのが当たり前になっていると、重大な病気を見逃してしまいがちなので、改めて軽減対策をするよう勧めて、近隣の漢方薬に詳しい病院を紹介した。

     女子高生が母親と訪れて皮膚薬の棚でニキビの話をしており、レジに『ハイチオールCホワイティア』を持ってきたため声を掛けてみたところ、首元から胸の上部にかけて、赤いニキビができているというお話。
     本来は顔面に用いると効果的ではあるものの、上半身の炎症を抑える『清上防風湯』を案内し、一緒にお買い上げ頂いた。
     『ハイチオールCホワイティア』は、いわば皮膚の材料の供給なので、炎症を抑える漢方薬との併用で相乗効果を狙えるはずである。
     それと、体を洗う時にはタオルを使わずに手洗いだというお話には、それは良いことですから続けてくださいと伝えたうえで、泡で撫でるだけで良く、洗い過ぎないようにと付け加えた。
     そして、なんと教室の温度が19度くらいだというのに驚き、腹巻きなどで下半身を保温するよう勧めた。
     体の方には炎症を起こしたい理由があり、体が冷えると余計に熱を出そうと頑張って炎症が悪化する原因となるので、保温することで体に頑張らなくても良いよと教えてあげるのだ。
     しかしそれにしても、最近じゃエアコン完備の高校も珍しくないとはいえ、なにその温度設定(^_^;)

     

  • 相談されないことも読み解けるようになりたいけど

     奥様の疲労対策にと『アリナミンA』を授乳中に服用して大丈夫か質問され、問題ありませんと回答。
     ただ、成分が栄養だけの構成のため、疲労の度合いによっては血流を改善する当帰の入った『Q&Pゴールドα+』や、抱っこなどで関節にかかる負担を軽減する黄耆の入った『パワーアクとゴールド』も候補になることを伝えた。
     また、栄養を行き渡らせるための半身浴や、体力を落とさないためには部屋に冷房を入れてもお腹は冷やさないように腹巻きを使うよう提案した。

     『ジェントスルーコーワ』(八味地黄丸加五味子麦門冬)を見ていたお客様に声を掛けたところ、頻尿の対策に旅行に持って行きたいというお話。
     『八味地黄丸加五味子麦門冬』は、体力や食欲が低下した人向けなことを説明すると、そううことは無いというので、通常の『八味地黄丸』の方を勧めた。
     『ハルンケア』のことも尋ねられ、同じ漢方薬の液剤であることを伝えて、一日分なため価格が高めで持ち運びにも不便でしょうとお話したことで、錠数の少ない小瓶タイプを購入して頂いた。

     若い男性のお客様がニキビの塗り薬を幾つか見比べていたので声を掛けてみたけど、案内は断られた。
     しばらくして『アイスノン』の枕の所在を尋ねられたので案内し、暑さをしのぐためで発熱に使うのでなければ、冷感の枕カバーを使うよう提案した。
     『アイスノンソフト』は、そのまま購入。
     顔のニキビは目立っていたから、相談してもらえれば『清上防風湯』を案内したかったんだけどなぁ。
     結局、塗り薬も買わなかったし。
     本人としては、どうしたいんだろう?

     

  • 病気を治す際の最大の敵は自分

     『プチキンカン』をお客様がレジに持ってきたけど、蚊ぐらいにしか効かないことを伝えたところ、小学校高学年の子供が野外学習に参加するというので、『ウナ』か『ムヒ』をと勧めた。
     『キンカン』の主成分はアンモニアで消炎作用とともに刺激作用があり、l-メントールでの涼感もまた刺激作用で、サリチル酸に鎮痛作用があるものの、d-カンフルがやはり刺激作用のうえ、これにトウガラシチンキが入っていることからすると、要するに痒いところを叩くとその刺激で痒みを感じなくなるというのと同じ。
     これでは、針状の口を刺す蚊とは違い、皮膚をかじるようなブヨやアブといった虫による痒みには対抗できない。
     別に、ネガティブキャンペーンをするつもりはありませんが。
     成分からすると、虫刺されより筋肉痛とか肩こりなんかに使うと良いんじゃないかと。
     そんな訳で、お客様は子供自身の選択で『ウナクール』をお買い上げ。

     高校生らしい男の子が、父親と来店。
     今、「おとこのこ」と入力して漢字変換したら、最初に「男の娘」と出てワロタ(^Д^ )
     日本語入力に『Google』を使っているから、他の人の変換情報を反映してるのかな?
     それはともかく、『クレアラシル』を注文されたので案内したうえで、男の子が赤ら顔のニキビだったため、内服薬として『清上防風湯』も紹介した。
     父親は関心を示したものの、本人は話を聞いてなくて、そのまま『クレアラシル』をお買い上げ。
     そして、お会計しながら洗顔のし過ぎに気をつける事とか、シャワーよりお風呂に入って血流を良くする事やら、飲食での養生の方法なんかをお話しようと思ったら、父親が支払ってる間に、本人は何処かへ行ってしまった。
     お~い、治したいんじゃないのか~い(」´Д`)」!?
     私自身はニキビじゃなくてアトピー性皮膚炎だったけど、中高生時代の皮膚病は女の子にアプローチする上でのハンデになったりするから、早く改善するようなんとかしてあげたかったんだがなぁ。
     お金を出すのは親で構わないとしても、自分の使う物は本人に買わせたほうが良いと思う……。
     病気ってのは、薬を使ってハイ解決じゃなくて、合わせ技で挑まないと治すのは難しいんですよ。
     癌が自身の細胞の暴走であるように、病気を治す際の最大の敵は自分だったりする。
     ああ、私はお酒を止められませんね。
     自爆( ´∀`)つ⌒ ●~*

     若い女性のお客様から、『ロートCキューブプラスモイスト』がドライアイに使えるか質問された。
     ソフトコンタクトレンズを外した後に目がヒリヒリするとのことで、適応することを伝えたうえでコンタクトレンズの購入方法を訊いてみると、ずっとネット通販だという。
     手軽さは理解できますが、定期的に実店舗を訪れて購入してみるよう勧めた。
     それこそ、1軒や2軒くらいでは信頼できるお店も見つからないだろうから手間だろうけど、何かあった時にネットの相談掲示板で誰とも知れない人に質問するなんて事よりは、よほど良いはずだ。
     すると、コンタクトレンズの洗浄液の違いについても質問された。
     ほ~ら、そういう質問には私は答えられない。←威張るな
     すいません、不勉強でお答えできませんm(_ _)m
     そういうことも含めて、行きつけの実店舗があると安心かと思われます。
     その後で、実は目薬に『アイストレッチコンタクト』をすでに使用していて、最初の質問の『ロートCキューブプラスモイスト』を一緒に使って良いかと尋ねられた。
     目の疲労改善を目標としている『アイストレッチコンタクト』に対して、『ロートCキューブプラスモイスト』は涙に近い成分で潤すので、併用という選択も考えられなくはないけど、主成分のコンドロイチン硫酸エステルナトリウムが重複していて副作用が少ないことを差し引いても無意味。
     まだ『アイストレッチコンタクト』を使い始めたばかりだそうなので、ひとまず様子を見て良いのではないでしょうかと提案し、本日のお買い上げは無しに。