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  • ≪通巻234号≫
    病院で命を狙われてる?/痔の痛みと皮膚の痒み/“ケジメ”の分からない大人

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      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                 <<通巻234号>>
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
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    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※10月1日(土)……病院で命を狙われてる?
    ※10月2日(日)……痔の痛みと皮膚の痒み
    ※10月3日(月)……“ケジメ”の分からない大人
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆10月1日(土)/2005年◆
     高齢の患者さんがいらして、小声で耳打ちしてきた。
    「K病院はボクを人体実験してるんだ」
    「こんなこと言ってるのバレると殺されちゃうからね」
    「他に行く病院が無いから仕方ないんだ」
     返答に困りつつ、相槌は欠かさないように。
     しかし、今日はこの後に出かける用事があるので、早く処理しておきたい仕事があるのだ。
     どこで話を切り上げよう~。
     とか思っていたら30分ほど経ったところで、「便秘の薬が欲しいんだ」と唐突に言われて目が点(・_・)
     そこかー(苦笑)
     便秘が苦しいという話に辿り着くまでの、なんと長い事か。
     いや、良くあるんだけどね。
     今回は、自分が焦ってる事もあって長く感じた。
     強い物をと頼まれたけれど、歳を考えると無難なところで大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)が良いだろうと勧めた。
     今日の発送分を、普通郵便局の窓口に運んだ。
     すぐに終えてそのまま出発しようと思っていたのに、今日に限って長蛇の列。
     しかも窓口が1つなもんだから、荷物を受けたい人と出したい人が混在して、そのうえ受け取りにトラブルがあったようで、えらく時間がかかってしまった。
     奥には人が何人かいて、受け取りの人の荷物を探しているようだった。
     1人だけ荷物出しの担当にしてくれないかしらん。
     子どもキャンプの打ち上げに、鳩ヶ谷市の南公民館へ出かけた。
     今回は、大人が主催する形で。
     本当は帰ってきた当日に予定していたが、台風上陸という状況だったため中止して、延び延びになっいていた。
     遅れて会場に到着し、部屋に入ってすぐにノートパソコンをテレビに繋いだ。
     このテレビ、公民館の備品じゃなくてMさんが運んできたのだとか。
     21インチ以上ありますが。
     そして、ビデオファイルを断片的に再生。
     本当は編集しておこうかとも思ったのだけれど、無理してやった事を「できる」と勘違いされて、また日が近いところで頼まれたりすると嫌なのでやめた。
     後の時間は、写真をスライドショー形式で自動で表示した。
     混ぜご飯や、鶏の唐揚げ、トン汁などを頂く。
     食べていると、1人1人キャンプを終えての感想を順繰りに。
     こういうのは、どうも苦手だ。
     途中で中学生のNくんが帰り、入れ替わりに高校生のSくんが到着。
     入れ替わりでも、少しでも多くのメンバーに会えて良かった。
     終了後に、机や椅子を片付ける傍ら、青年のIくんと、写真の配布と映像の活用について相談。
     文集に写真を入れなかったために無駄になった紙とインクは私が買い取っても良いから(良くないけど)、その分の費用でビデオを参加者に配ってはどうかと提案。
     なにしろ今やビデオやDVDを配る方が、写真を焼き増しして渡すよりも安上がり。
     その事を、三役の副と会計にも伝えた。
     そもそもビデオや写真の活用については、実長のHくんには私とIくんそれぞれから話してあったのだが、やはりHくんの所で止まっていたようだ。
     後日三役会があるので、そこで話して返事をもらう事に。
     他に、高校生のTくんに、来年の中高生合宿の取り組みを持ちかけたりした。
     そして、中学生のMちゃんとKちゃんにも。
     新人発掘が必要なのだ。
     解散して今度は、Iちゃんに薬を届ける。
     咳が止まらなかったようで、その継ぎ足し。
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)を使って、痰の出る咳が止まらないというのも珍しい。
     もしかすると、副鼻腔炎を併発しているのかもと推測したのはIちゃん。
     もしその可能性が高ければ、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)も合わせて飲むように伝えた。
     夕食にモスバーガーで食べながら、Iちゃんが勤務している病院に入院している患者さんのお話。
     ちょうど先日テレビで『セカチュー』をやっていた訳だが、「病室の中心で叫んでいる」患者さんがいるという。
     斑(まだら)ボケがあるため、たまに拘束しなければならない事があり、その時に拘束具が絡まってしまい助けを求めて叫んでいたらしい。
     昔は拘束具というと本当にベッドに縛り付ける状態だった。
     しかし、人道的な配慮により拘束具が少し緩くなった。
     緩くなれば、絡みやすくなるのも道理。
     かえって危険かも。
     その患者さん、他の看護師などとは話が噛みあわない(話が合う合わないではなく、ボケているので噛み合わない)のに、何故かIちゃんとは会話が成立してしまい、専属にさせられそうと苦笑していた。
    「仕事だから合わせるようにしてるけど、や~め~て~」と。
     ネットニュースで、静岡市内を走っている路線バスの『しずてつジャストライン』で、バス内で客が寝ているのに気付かないまま車庫に帰り、当然ドアを施錠したため、客が一晩車内に閉じ込められるという事があったというのを見つけた。
     http://www.justline.co.jp/
     なんじゃそりゃ。
     同社によると、先月9月26日の23時台のバスで、20代の女性客が最後部座席で横になって寝ていたのに気づかなかったとか。
     うむー、どうやって寝てたのか気になる(笑)
     仕事疲れか、酒で酔っていたりしたのか、はてさて。
     で、約6時間後の27日の5時半頃に、バスの窓を叩く音がするのを、出社した他の運転手が気付いたそうだ。
     その女性客は、携帯電話は持っていなかったというから、やっぱり携帯電話は命綱ですな。
    ≪育児日記≫
     今日は、旦那の親戚の家に行った。
     9月分の帳簿のまとめの為だった。
     次郎と一緒に行った。
     途中、タイヤキを買ってった。
     親戚の家に着くと、さっそく次郎をお婆さんに預けた。
     とても最初は機嫌が良かったのだが、2時間くらいすると泣き出した。
     それで慌てて、帳簿をまとめてる最中にこちらに来た。
     なので少し休憩に入った。
     でも、あやしたりするうちに機嫌も直ったので良かった。
     夕食までいて、ロールキャベツだのを食べた。
     ケチャップがとても気に入ったみたいで、パクパク食べた次郎だった。
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    ◆10月2日(日)/2005年◆
     今日は、ますます暑い。
     店のシャッターを開けたら、店の中の温度計は33度を表示していた。
     冷房を入れるか迷ったが、とりあえずドアというドアを開けて省エネ。
     風邪の相談をお客さんから受ける。
     患者は成人の息子さんらしい。
     少し熱っぽいのと、鼻水が出ているという。
     早く治したいという事なので、麻黄湯(まおうとう)を勧めた。
     それから、咽喉も痛いと言っているようなので桔梗湯(ききょうとう)を案内したところ、お話の中で排膿散及湯(はいのとうさんきゅうとう)が家にあるという事が分かった。
     あっ、それでしたら排膿散及湯を使って下さい。
     ある物を使わないのはモッタイナイので。
     高齢の患者さんが便秘の相談にいらした。
     3日ほど出ないとの事だが、苦しくは無いという。
     おそらく、食べる量が減っているのが原因だろう。
     無理に腸を刺激しなくても良いのではと、サトラックスを勧めた。
     しかし、以前に使った事があるというコーラックを買われた。
     まぁ、使ったことのある物の方が安心してしまうのは仕方なし。
     栄養剤を買いに来たお客さん。
    「どっちが体にいいの?」と幾つかを指して尋ねられる。
     う~ん、どれも体には良くないかなぁ(^_^;)
     今の日本では、過剰摂取や摂取不足という栄養の偏りはあっても、じゃあ本当に必要かというのは人それぞれとしか言いようが無い。
     次郎がお客さんの後について店の外に出たがり、ドアが閉まってから大泣き。
     空いてる時間でもあるので、お母んに店番を頼んで近所の公園に散歩に出た。
     なにやら楽しいらしく、こちらを振り向きもせずに公園の中を歩き回る。
     その公園では、3人組の小学生が木登りしていた。
     1人がボス的な位置のようで、他の2人が「この木に登るの許可してくれる?」とか訊いていた。
    「登っていい?」じゃなくて、許可なのか。
     難しい言葉を使うもんだ。
     最近の子供は、学力低下してるはずじゃなかったのか(笑)?
     痔の相談で患者さんが来店。
     しかし、痛みがある訳でもなく、わずかに肛門から出っ張りがあるようだという。
     オデキのような物ができている可能性も考えられるが、痛みが無いとなると、どう考えたものか。
     痒みがするような気はするらしいのだけれど。
     患者さんは、皮膚の痒みという判断なのか、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)はどうだろうかと尋ねてきた。
     う~ん、効果が無いとは言い切れないものの、まずは乙字湯(おつじとう)で様子を見てもらった方が良さそうに思うとお話した。
     痛みが出てくるようだったら、化膿の痛みには排膿散及湯を、間違い無く痔であればレンシンに変えてみましょう。
     痰が絡むという事で患者さんから相談を受ける。
     即座に頭に浮かぶのは麦門冬湯(ばくもんどうとう)
     しかし痰が出るというよりは、「んんっ」と咽喉が痞える感じがするというお話から、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)が適応するかもと思った。
     ところが、鼻が詰まる感じもするそうなので、お母んが胃熱ではないかと推測。
     そうであれば、胃熱による肺から咽喉にかけての乾燥が原因と考えられ、麦門冬湯が最適だろう。
     合わせて、葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)も使ってもらう事にして、メインを麦門冬湯に据えた。
     成人した息子さんと父親が来店。
     コンサートに行ったとかで、座席が通路から離れた所でトイレに行くのを我慢していたら、どうも下腹が痛くなり、膀胱炎ではないかと。
     息子さんの方が。
     んー、断定はできないけれど、その可能性はある。
     とにかく猪苓湯(ちょれいとう)を案内。
     やはり我慢は良くないですねと御本人も言っていた。
     そして父親は待っている間に、血流計で測定。
     基本的に健康で、肝臓なども今のところは問題ナシ。
     すると息子さんが、
    「今のところはだからね。酒と肉は減らせよ」と。
     なんだか、仲の良い父子のようであった。
     私などは、父と息子は憎み合い争うものだと信じて疑わないので、ちょっと不思議な感じで眺めてしまった。
     店に入ってきて、やおら栄養ドリンク剤を見て、
    「どうせどれも効かないんだろう?」と大声で言うお客さん。
     そうきたか。
     しかし、そういう人は買う人でもある。
     しかも、気に入れば大金を出すタイプ。
     ここは売らねばなるまい。
     希望を尋ねると、疲れを取るというよりも精力剤を望んでいるようだったので、プリズマホルモンを勧めた。
     何故かドリンクタイプと錠剤タイプの2種類をお買い上げいただいた。
     鼻水とクシャミの相談で患者さんがいらしたのだが、ケホケホと少し濡れた感じの咳をしていた。
     悪寒や熱は無いとの事で、もしかして花粉症なのではないかと尋ねてみた。
     今まで花粉症になった事は無いという返答。
     しかし、花粉症というのはスギ花粉が代表的というだけで、何に反応するかは人によって違う。
     春の花には反応しなくても、秋の花に反応するという事は考えられる。
     いずれにしろ、鼻水が出るというのは体が冷えている証拠。
     そして、そんな時の鼻と咳に使うのは、体を温める小青龍湯(しょうせいりゅうとう)である。
     受注システムが、またもや不安定。
     データの送受信ができない。
     別なパソコンにソフトをインストールして試してみたら、同じ症状だった。
     むー、という事はクライアントPCは関係無いのか。
     メーカーに問い合わせのメールを出しておく。
     今日の15時45分頃に、東京タワーを鉄柱づたいに登っている男がいて、下りてきたところを建造物侵入容疑で現行犯逮捕されたというニュースをネットで見つけて感心する。
     なんでも、地上100メートル付近にまで登り、好きな女性の名前と赤いハートマークを描いた布を足元から垂らしたというのだから、高所恐怖症の私にはとてもマネできそうにない。
     しかも、タワー展望台に来ていた60代の男性が数メートル先の鉄柱に座っているこの男に気づいて、「危ないから下りなさい」と呼び掛けると笑顔で手を振ったとか。
     こういう馬鹿は好き(⌒▽⌒)
     後先考えずに人を殺すくらいなら自分でもできそうだけれど、自分にできそうも無い事をする人には、やはり感心してしまう。
     一方、こちらは大嫌いな馬鹿。
     秋葉原の『ラオックス アソビットホビーシティー』で、商品のエアガン6丁が無くなっていた事から盗まれた可能性が高いという事件と、銀座でエアガンで通行人を撃った奴らが逮捕されたというニュース。
     http://www.akibaasobit.jp/
     窃盗事件の方は犯人は不明だが、通行人を撃ったという連中は警察の取り調べに対して、「サバイバルゲームをしていて、人に向けて撃ちたくなった」と供述しているらしい。
     だからさ、サバイバルゲームって人に向けて撃ち合うゲームだろ?
     ただし、ゲームの参加者同士で。
     マスコミは、まるでサバイバルゲーム自体が怪しげ且つ悪い遊びのように報道していたけれど、街中でいきなり関係の無い人にタッチして「鬼ごっこしてて、他の人にもタッチしたくなった」とか言ってたら変だって、何故思わないのか。
     私は高校卒業以来、とんと機会が無くてサバイバルゲームはしていないが、現役のS氏によれば、新しくヨドバシカメラが秋葉原に出来てから“今まで居なかったタイプの人種”が増えてるように見えるとチャットで言っていた。
    「このまま事件が続いたら、エアガンを持っているだけで、極悪人にされそうですね」とK氏。
     しかしなんだな、エアガンを打った馬鹿は、「サバイバルゲームをしていて人を撃ちたくなった」と供述してるそうだけど、ゲームやってた仲間は、「人でなし」なのねヽ( ´ー`)ノ
     遠慮無く、ゲームで相手を撃ちゃあいいのに、ボロ負けだったのかね(笑)
     S氏は、おそらく下手なのに精進しないから「サバゲでは人を撃てなかった(その前に負けた)」という事なのだろうと推測していた。
     なんでも、アホみたいなボロ負けして「もう来ないよ!」って捨て台詞を吐いてく輩が希にいるそうな。
    「素直に教えを請うてくればナントカしようもあるんですが」とS氏。
     最近では、そんなヤツを「シン・アスカ」(『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』)と呼ぶんだとか。
     http://www.gundam-seed-d.net/
     言いえて妙な。
     さて寝ようかと、最後に受注ソフトを立ち上げてみたら正常に稼働した。
     条件付けが分からない~(@_@)
    ≪育児日記≫
     今日は、薬局へ行った。
     お昼頃行った。
     でも、なんか忙しそうだったので、少し外を散歩することになった。
     ぐるりとその辺を一周したりした。
     次郎ときたら、ベビーカーから降りたくて降りたくて仕方ないらしかった。
     そこで、歩かせることにした。
     まだまだ歩くと転びそうになるので気をつけた。
     ベビーカーに掴まって歩くのが好きらしく、ベビーカーを押している。
     それでも3~4回ぐらいは転んだかしら。
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    ◆10月3日(月)/2005年◆
     今日は曇り空。
     少しは涼しくなったものの、どちらかというと湿気が増えただけで蒸し暑い感じ。
     奥さんが社会保険庁に国民年金の督促状の事で電話していた。
     http://www.nenkin.go.jp/
     何故か奥さんの督促だけ来て私の督促が来ないので。
     というか、そもそも私の納付書が来ない。
     奥さんのも、納付書は随分と遅く来て、来た段階ですでに2ヶ月分の支払期限が過ぎているのだ。
     納付書が来てないのに督促状が来ている訳で納得イカンと。
     すると私のは、督促状を送らなくてもいいという特別な扱いになっていると説明されたのだとか。
     しかも、それは私が手続きをしたという。
     なんだそりゃ?
     面倒くさがりの私が、そんな手続きをするもんかよ。
     で奥さんが、だったら自分のも同じ手続きをしてくれと頼んだら、それは出来ないと言われたそうな。
     なんなんだ、その謎の手続きは。
     受注ソフトの会社に電話で問い合わせ。
     メールの返信を待ってる余裕は無いので。
     前回と同じ状態になってしまいましてと説明。
     PCを換えても同じ不具合が起きる事も伝えた。
     後は考えられるのは、サーバーとの相性か。
     別なPCとはいえ、VAIOである事とアンチウィルスソフトがノートン先生というのが共通点ではあるが。
     他に何か調べておく項目はありますかと尋ねたが、それは担当部署に相談してからと言われた。
     そりゃそうか。
     肩こりというお話で患者さんから相談を受けたのだが、どうも普通にイメージするのと違うようだった。
     昨日の炎天下の中で、あまり水分を摂らずにゴルフをして具合が悪くなり、今日になって肩がこった感じがするという。
     熱中症のような状態になり、胃の働きが悪くなったのが原因ではないか。
     食欲も落ちているという事から、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を勧めてみた。
     柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を買いに患者さんがいらした。
     風邪の予防として飲む場合は、朝が良いか寝る前が良いかと質問された。
     うーん、一概には言えませんが……。
     夕食の時に食欲があったかどうかで判断するのが良いでしょうとお話。
     食欲が無かったのなら、夜のうちに。
     朝日新聞の読者投稿の声欄に、プロ野球の祝勝会でビールかけをしているのを見て、やるせない怒りが湧いてくるという投稿があった。
     しかも、大勝利の喜びがビールをかけなければ実感できないとしたら、1年間の選手たちの苦労はなんと空しいことかとまで言う。
     なんだか、ものすごく失礼な気がするんだけど、偉そうな事を言うわりに、投稿者はそういう事は気にしないようだ。
     そして、この手の投稿というか意見で必ず引き合いに出されるのか子供。
     今回もご多分に漏れず、スポーツ選手は勇気や感動を与えてくれるから社会的影響力が大きいとして、自分の娘には「大人はしてもいいときがある」と言い訳したくないと結んでいた。
     そもそも、スポーツ選手などという社会不適合者に聖人君主たれというのも勝手な話。
     彼らは好きで仕事をしているのだ。
     社会的影響力を大きくしているのは、むしろ見ている側が勝手にやってるからではないのか。
     影響で言うのなら、私なんかは好きなテレビの通常番組が見れなくなるから、その点において大嫌いである。
     そして、子供には「大人はしていいこと」をきちん教えるべきだ。
     大人と子供を区別する事で、大人になる事への憧れを持たせなければ、いわゆる自覚の無いまま大人になるか、大人になる事を拒む子供大人になってしまうのではないだろうか。
     だいたい、子供の頃には“ケジメ”というものを学校の教師などからは言われたもんだ。
     遊ぶ時には遊ぶ。
     勉強する時には勉強する。
     1年間苦労して試合に臨んできた選手たちが、勝利を祝って馬鹿騒ぎをする事の、どこがいけないのか。
     ルール無用で川に飛び込んだ馬鹿ならいざ知らず、会場にビニールシートを敷いて充分に節度を持って騒ぐ事を許せないというのなら、自分の子供の誕生日も質素に祝うくらいでなければ、苦言を呈する資格は無いだろう。
     もしバースデーケーキなんかを用意するのだとすれば、あんなもの高カロリーなだけの栄養にもならない無駄なもんである。
     飲まずに浴びるビールと大差無い。
     家の近くのセブンイレブンで買い物。
     ドリンクと雑誌を買ったら、ちゃんと一緒のビニール袋に入れて良いか尋ねてきた。
     今まで、ぜんぜんそんな事しなかったのに。
     どうやら新人のアルバイトのようだった。
     新人の方がマニュアルに忠実か。
     自分も、慣れによる手抜きに気をつけよう。
     3日に行われた、高校生を対象にしたプロ野球のドラフト会議で、入札抽選方式の1巡目指名を巡り、選手の交渉権を獲得した球団が誤って発表されるトラブルが2回も起きたというニュース。
     テレビでその様子を観たら、これがもう腹を抱えて笑ってしまう。
     間違いの1つは陽仲寿選手で、日本ハムとソフトバンクが重複指名。
     くじ引き抽選で「当たり」と勘違いしたソフトバンクが名乗りを上げたら、日本プロ野球組織(NPB)がその場でソフトバンクの交渉権獲得を発表してしまい、後から訂正が入った。
     面白かったのはもう1つの方で、辻内崇伸選手(大阪桐蔭高)を巨人とオリックスが重複指名して、オリックスが交渉権を獲得したという情報が流れると、さっそく記者会見の場で記者から辻内投手がオリックスの印象を問われ「素晴らしい球団に指名され、うれしい」と語って笑顔を見せた。
     その笑顔がどうにもぎこちない。
     作り笑顔に身を任せられないところが、若々しい。
     ところがその後で、巨人が交渉権を獲得したという情報が学校関係者から届き、今度は満面の笑みを浮かべて「小さいころから巨人ファン」と語った。
     あははははは、もう笑いが止まらん。
     『スパイダーマン2』をレンタルしてきて観た。
     http://www.sonypictures.jp/movies/spiderman2/


     劇場で観たい観たいと思いながら、ついぞ観に行く機会が無かった。
     ものすごく残念だったのだが、今回観てみたら、行かなくて正解という感じで今度は観た事を後悔して、無念という心境。
     いや、酷評するほど悪くはないんだよね。
     前作でサム=ライミ監督の新境地を観せられた思いで大感激したもんだから、また別な世界を切り開くかと思ったら、手堅く構築した世界の中での物語にまとめたのを勝手に不満に思ってるだけで。
     しかも今回は、ピーターとメリーのラブロマンスが、予定調和でギクシャクしてラストは『サウンド・オブ・サイレンス』という、これまたお約束通りという、本当に安定した路線だった。
     ティム=バートン監督の『バットマン』からの流れがそうであったように、悪役も前作よりも“良い人”が悲劇に見舞われて敵になるため、倒した時の爽快感が無く、主人公に“未来”を託すような自滅的な最後で、次回作へと続く繋ぎという印象が拭えない。
     ラスト近くで、スパイダーマンのマスクが取られてピーターが素顔を見られるシーンがあって、顔を覗き込んだ人が、「なんとまだ子供ではないか」と驚くシーン、てっきり今作でENDかなと思ったら、しっかりハリーがゴブリンの幻影を見たりと、続きを作る気満々なのを納得して良いものか迷う。
     ハリーにもメリーにも正体が知れたなら、そこで終わった方がと思わずにはいられなかった。
     なんか、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の2作目を観た時と同じ気分。
     途中で心理的な要因により、スパイダーマンとしての能力が不安定になって、思うように糸が出せなくなったところなんかは、頭の隅に『魔女の宅急便』がチラチラしてしまったし。
     もしろん、そういうのも古典的な物語展開なんだけど。
     そこからすると、サム=ライミ監督も“普通の映画を撮れるんだよ”という事を観せてくれた訳で、お得感はあるのか。
     観終わってから、奥さんから説教を喰らった(笑)
     『スパイダーマン2』では、お互いに思ってることを正直に言えなかったピーターとメリーが最後に結ばれて、2人の想いと誠実さが示された(と奥さんは言う)事から、「浮気ばかりしてるんじゃない」と。
     誠実だよォ。
     ちゃんと浮気しに行く時は言ってるから。
     そんな話をチャットでしたら、I氏には「誠実の意味をどう捉えればよいのやら(o ̄∇ ̄)o」とコメントされた。
     映画の中と比べられてもねぇ(苦笑)
     他にはI氏が、とある新聞の読者相談コーナーの話題を拾ってきた。
     内容は、小学校低学年の娘がオナニーしているのを知ってしまい、それからというもの娘を汚らわしいと感じるという母親からの相談。
    「こういう親は逝ってよし( ̄^ ̄)」とネットに毒された表現をしたら、I氏は「こういう親をイカせるのは良しでしか(o ̄∇ ̄)o」と返してきた。
     くっ、下品さに負けた。←なんだそれは
     真面目な話題のはずなのに、「母親を快楽に目覚めさせてやらないと」とか、「で、親を落としてから娘も」とか下品な話に一直線(笑)
     女子大生のRちゃんも、その相談内容については「馬鹿じゃないのか……」と呆れていた。
     まぁ、わざわざ相談するくらいだから、相談者は真面目なんだろうなぁとは思うのだけれど。
     私も真面目に考えると、ある意味「育て方が悪かった」と思うとしたら、それは親として自信過剰の思い込みだろう。
     学校での“指導”とかってのも、「将来云々」と言ったりするけれど、そこまで言うんなら教師は、将来の責任も持ってくれるのかと。
     自分が、その子の“行為”が嫌いなら、単に嫌いだと言えば良いんじゃないのか。
     それで、やめるか隠れてするからは、その子が自分で考えていく事。
    ≪育児日記≫
     今日は午前中、散歩した。
     最近、疲れさせないとストレスが溜まるらしく暴れてしまうので、次郎ともども出かけることが多くなった。
     2~3、友達からの約束もあるし、今月はとても忙しい。
     公園まで行くと、はしゃぎながら走り回ったりする。
     次郎に、話しかけたりもするが、わかってはないみたい。
     けれど、ニコニコ笑うので走ったり歩いたりするのが本当に楽しいようで、私はとても疲れるのだが……。
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  • <<通巻233号>>
    サケの人工孵化/健康食品の誤解世界の中心で叫ばれて喧嘩/通じないネタ

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      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                    <<通巻233号>>
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※9月27日(火)……サケの人工孵化
        
    ※9月28日(水)……健康食品の誤解
    ※9月29日(木)……世界の中心で叫ばれて喧嘩
    ※9月30日(金)……通じないネタ
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆9月27日(火)/2005年◆
     今日は曇り空で、少し肌寒い感じ。
     胃腸の具合は、まだ悪し。
     朝の情報番組で、サケの人工孵化のニュースをやっていた。
     メスの腹を割いて鮮やかな赤色の卵を取り出し、その卵にオスの精液をかけて繁殖させるのだとか。
     今までてっきり、メスに水槽かイケスで産卵させて増やしてるのかと思ったら、こんな乱暴な方法だとは知らなかった。
     まぁ、複数の卵を孵すために一匹殺すくらいは効率の点では良いのだろうが。
     なんだか、世の中の矛盾の一端を見た感じ。
     午前中に、発送予定の分を処理していく。
     給料日を過ぎて、注文がドドドッと来ているのだ。
     しかし合間には、店頭へ来ていただいた患者さんやお客さんの相手もしなければならず、思いのほか手間取った。
     奥さんからメールで、昼食にマックを食べたいと入った。
     なんて、不健康な食生活か。
     まぁ、月見バーガーは好きなんだけどね。
     買って届けて、私も食べる。
     そうそう、午前中に、電力会社から変な電話がかかってきたそうな。
    「○○○号室の北村様ですね」とか言われた部屋番号が違う。
     しかも、電話の内容は、使用料の請求書を送るというものだったとか。
     7月後半に引っ越してきて、すでに8月分の支払いも済んでるのに、なんなんだいったい。
     奥さんは、とにかく違いますという事だけは伝えたという。
     咳の相談で、患者さんが来店。
     風邪ではないようで、秋の花粉症かもしれない。
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)を案内。
     患者さんが処方箋を持って来店。
     待っている間に店内のテーブルを使わせて欲しいと頼まれる。
     どーぞどーぞ。
     何かと思ったら、国勢調査の記入だった。
     ああ、うちにも来てるのかな。
     昨日問屋さんから入った商品の一部を、今日取り替えてもらった。
     白いパッケージが、すでに変色していたから。
     あまり売れない商品で、問屋の倉庫でも置きっぱなしで古くなったのか。
     ネットで注文のあった患者さんから、メールで「やはり長く飲まなければならないのでしょうか」と問い合わせがあった。
     何が“やはり”なのか、やはり私には分からない。
     漢方薬にも風邪薬などがあるように、急性症状に対してはすぐに効果が現れ、慢性症状に対しては改善に時間がかかるという点においては、漢方薬も現代薬も変わりありませんと返答。
     Iちゃんからメールが入った。
     休日の今日は買い物に出たり、友達に差し入れしたり、今カレとデートしたらしい。
     体調悪いはずなのに、大丈夫なのかよ、おい(苦笑)
     ここのところ、茯苓飲合半夏厚朴湯(ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう)が、ネットでやたらと注文される。
     こんなマイナーな漢方薬が、どうして続けて売れるのか。
     確かに時期的には、急に気温が下がって水分代謝の悪くなるのと重なっていて、その点では分かるのだけれど。
     どこで、どういう情報が流れているのか気になる。
     ヒット曲『恋のマイアヒ』などでエイベックスが使っているキャラクター『のまネコ』が、アスキーアートのキャラクター『モナー』に似ているとして問題になっている件で、『2ちゃんねる』の管理人である西村博之氏がエイベックスに対して公開質問状をメールで送ったそうだ。
     個人的にはこの問題、現行の法律では著作権や登録商標などが独占的になりやすいため、企業が商標登録しても類似物を使う事ができるという先例になればと思っていたのだけれど、どうも問題の根源は『のまネコ』をデザインした人が2ちゃんねるの利用者でありながら、エイベックスからオファーがあった時に、自分で思いついたと言ってしまった事らしい。
     いわばその段階で、後からエイベックスが「インスパイアされた」と言い訳しているように、モナーを元にしてデザインしたんだと言っておけば済んだ話のようで。
     2ちゃんねるは日本の文化の縮図のようなもので、目立つヤツを妬ましく思う一方で、人の手柄を自分の事のように大喜びしてはしゃぐ連中が暴れまわる。
     今回は、妬まれてしまったのが失敗というところか。
     電車男のように、嘘でもいいから「皆に感謝!」とか言っておけば良かったのだ。
     で、西村氏が送った公開質問状はというと、エイベックス所属の歌手である浜崎あゆみのロゴに似ている『のまタコ』というキャラクターを制作し、それを「商標登録とグッズ展開にあたり何も問題がないこと」を確認したいという内容だそうだ。
     あはははははは、西村氏は嫌いだけど、こういうイタズラは大好き。
     相手の言動をそっくりそのまま返すという、いわばその文言自体が元の発言からインスパイアされたという二重構造。
     さて、着地点はどこになるのか。
    「料亭に早く行ってみたい」と言っていた正直者の杉村太蔵氏が、「反省の気持ちを示すため」として党本部で記者会見した。
     なんだツマランのー。
    「国会議員としての自覚が足りないまま幼稚で無責任な発言を繰り返し、心からおわび申し上げます」なんて言われても、杉村氏に期待してるのは、単なる馬鹿発言じゃなくて、国会議員がいかに庶民感覚からズレてるかを体現してくれる事なのに。
     自分の事を“ヒラリーマン”と言った杉村氏である。
     この会見は、党本部が計画したようだから、とりあえず猫をかぶる方法も身に着けたのだと解釈しておこう。
     それで重鎮議員から可愛がられるようになってから、また本来の姿を見せてくれれば良いと。
     だいたい、サイトを見てみると杉村氏は結構いい事も書いている。
     http://sugimurataizo.net/
     ゴーストがいるのではないかと思えるくらい。
     でも、ゴーストがいるにしては稚拙な部分も残っていて、まず本人が書いてると思って間違い無いだろう。
     2005年8月29日のスポーツ教育に関する考え方は、私は共感できる。
    「高校の部活のほとんどは、高校1年の4月に入らなければ上手くやっていくことが出来ないシステムになっているからだ。」
    「スポーツはやりたいときにやることが出来る、という点がとても大切だと、経験上痛感している。」
     大人の娯楽として消費されている高校野球なんかにも、将来改革の旗を立てて欲しい。
     『名探偵コナン 水平線上の陰謀』をレンタルしてきて観た。
     発売日以来、ずーっと借りられっぱなしで、やっと返却されてきたばかりのところをゲット。
     でも、別に観なくても良かったわ(笑)
    「シリーズ初の二重サスペンス」と銘打ってるのに、始まって早々に犯人の1人が明らかになってしまう。
     これでは逆に、真犯人の候補が減ってしまうだけで面白みに欠ける。
     奥さんも、やっぱり第1作目が良かったと残念がっていた。
     今回は、アクションも少なかったしねぇ。
     爆発すりゃいいってモンじゃなかろうに。
     有能な小五郎が観れたのは、お得感があったけど。
     決して格闘が強い訳ではないという描写バランスも良かった。
     とにもかくにも、事件の核心と犯人のキャラとしての魅力がスカだった事に尽きるな、この作品のツマラナさは。
     それと、今回の作品の物語上の展開で重要な“かくれんぼ”が私にはどうしても納得できなかった。
     私が子供の頃にかくれんぼした時には、いつも鬼の後をコッソリついていった。
     鬼のそばにいると意外と見つかりにくく、壁のちょっと窪んだ所に潜んでいると、目の前を鬼が素通りしていったりする。
     逃げられない空間に隠れるより、だんぜん安全で見つかる率が低い。
     ルールで、一度隠れたら移動しちゃいけないと決めたなら話は別だけれど、作中ではそんなやり取りは無かったから、やる奴がいてもおかしくなかろうに。
     とか言ったら、奥さんに「変だよー。子供のレベルじゃない」とか言われた。
     子供を舐めちゃアカンよ。
     肖像権に関する訴訟の判決が1件。
     ネットで読んだ記事によれば、財団法人『日本ファッション協会』が開設したストリートファッションを紹介するホームページに、銀座を歩いていた女性を撮影し掲載したところ、女性の服の胸に赤い文字で「SEX」というデザインが施されていた事から、別の掲示板で女性への中傷が書き込まれたため、精神的苦痛を受けたとして、被害女性が同協会側に慰謝料など330万円を求めたという。
     http://www.japanfashion.or.jp/index2.html
     判決としては、協会側による肖像権の侵害を認め「下品な中傷で女性は通院が必要となった」などとして、35万円の支払いを命じたようだ。
     まぁ、無断撮影の写真を無断で載せたという経緯があるから、判決は妥当なところか。
     でも、中傷されたって言ったって、馬鹿の言う事なんか気にしなくてもと思ってしまう。
     だって、英和辞典も引いた事の無い馬鹿ですよ。
     『SEX』は、性別の意味なんだから、いちいち卑猥な事を想像する方が中学生以下の貧相な思考の連中だろう。
    ≪育児日記≫
     ちょっと朝からだるくて仕方なかった。
     次郎は元気だ。
     朝から走り回っている。
     夜中、3回くらい起こされた。
     なんだったんだろう?
     ちなみに、次郎はいろいろ覚え始めて、化粧台の前のラジカセをカチャカチャいたずらしたり、それに座ったり、台にして上ったり。
     もう危なかったしいったらない。
     次郎にとっては、毎日がきっと新しい事の連続で、とても楽しいんだろうな……と思いつつ、しだいに疲労していく自分に気づく。
     前よりもっと目が離せなくなって、息も抜きたいけど抜けないし、ちょっとため息。
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    ◆9月28日(水)/2005年◆
     朝、奥さんの大きな声で目が覚める。
    「油がかかったら、火傷して一生消えない傷が残るの! 分かる!?」
     次郎が台所で何かしたらしい。
     にしても、分かるワケ無いじゃん。
     今は、「ダメ」という言葉だけを教えなければ。
     不思議な事に、私は奥さんのように強く叱った憶えはないのに、「ダメ」と小さく言うだけで大泣きされるんだよなぁ。
     ジェーピーエス製薬の営業マンから電話。
     後日、アザレアの花が届くという。
     今までは、「○○万円分を仕入れると、鉢植えが届きます」と言われても、世話が面倒だからいらないと答えていたのに(笑)
     ところが、今年は知らず知らずのうちに、その規定額を越えて仕入れていたらしい。
     やっぱり売り上げは伸びてるんだな。
    『テレウェイヴリンクス』の営業マンから電話。
     http://www.telewave.co.jp/corporate/telewave_links.shtml
     今度はナニ? と思ったら、前に電話してきたのと同じ内容。 
     http://blog.mag2.com/m/log/0000109927/106178472?page=1#106178472
     (6月23日/2005年の日記参照)
     同じ内容なら用は無いってのに。
     IT企業を名乗っていながら、営業のデータベースは無いらしい。
     ヤツメウナギの健康食品を求めて、お客さんが来店。
     しかし、うちでは扱っていない。
     お話を聞くと、以前にE堂で買っていたらしい。
     って、あそこの店主が、もともとヤツメウナギの健康食品メーカーの社員だった。
     そりゃ、勧めるわなぁ。
     確かにヤツメウナギに含まれているビタミンAは目の栄養になる。
     しかし、病院からはビタミンA含有の薬をもらっているという。
     それでしたら、むしろ要らないのでは。
     ビタミンAの摂り過ぎは、体に毒だし。
     目の働きを助けるアスタロンを案内した。
     ドリンクタイプのアスタレッドもよろしく(⌒▽⌒) 
     子どもキャンプの主催をしたところの事務局長のK氏から電話。
     何かと思ったら、今週の土曜日の打ち上げの時にビデオを持ってきて欲しいと。
     それはまた突然な(^_^;)
     なんか、毎年突然なんだから自分でも用意しておこうとか思わなくはないのだが、用意だけしておいて使わなくても嫌だしと連絡待ちをしていた。
     化粧品を買いに、お客さんが来店。
     ニキビを隠すためのファンデーションを相談される。
     化粧品は、お母んに任せる。
     私は、ニキビの治療の方のお話をする。
     ビタミンCのサプリメントを飲んでいるという。
     無駄ではないけれど、皮膚の再生に必要なのは、ビタミンB群です~。
     風邪の予防にとも言われるが、ビタミンCが風邪の予防になるというのは迷信の域を出ない。
     風邪をひくと、体が対抗する過程で失われるのは確か。
     しかし、もとより水溶性であるビタミンCは体に蓄積されない。
     溜めておく事ができないのだから、予防になるというのは考えにくいのだ。
     他に、コエンザイムQ10も飲んでいるらしい。
     肌に良いとか宣伝されて、含有した化粧品も販売されるようになったものの、本質的には体内で自然に生成される補酵素で、激しい運動をしたりすると減少するが、コエンザイムQ10を多く摂取すれば元気になるとか、肌を綺麗にするとかいうのは、誤解もいいところ。
     ニキビとして明確に症状が現れているのですから、ちゃんと治療するのが先決ですと排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を案内した。
     膀胱炎の相談を患者さんから受けた。
     正確には、ロシアに行くので持ち込める薬はあるかと。
     うーん、外務省に問い合わせていただいた方が良いような(苦笑)
     一応、漢方薬の猪苓湯(ちょれいとう)を案内して、ネットで調べたところでは、持ち込みは大丈夫みたい。
     ネットで見つけた変り種。
     キノコの培地を詰めた本物の花火の玉殻(火薬抜き)を育てると、食用のタモギタケというキノコが生えてくるのだそうな。
     http://www.excite.co.jp/News/bit/00091124260870.html
     開発したのは、新潟県のキノコ菌メーカー『農林菌類』。
     いやぁ、どういう発想からこうなったのか。
     調べていて出てきたのが上の記事で、昨年の中越地震で大きな被害を受けたという。
     そして、長岡では、昔から厄払いや健康祈願という意味をこめた花火を打ち上げていた事にヒントを得て『がんばれ新潟』の願いを込めて開発したらしい。
     写真を見ると、上手く生えれば花火が開く様子にも。
     うん、こりゃ頑張って欲しいわ。
     実物が欲しいかはビミョー(笑)
    ≪育児日記≫
     今日は、なんか寒かった。
     急にというより、暑さ寒さも彼岸までというように、前に比べて涼しくなったみたいだ。
     次郎も風邪ひかなければいいなーと思っていたら、朝起きてなんか鼻水をズルズルやっていた。
     布団、もう1枚増やそうかなーと思ったり。
     とはいえ、まだまだ日中は暑いくらいなので、1枚多めに着せるだけにした。
     次郎と日中、散歩しに行ったりもしたけど、ほんとに歩くのが好きらしくて、転倒しても泣いたりしないので強い子なのだろうか?
     と思いつつ、いろいろあれこれ気をつける私だった。
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    ◆9月29日(木)/2005年◆
     今日はまた、暑さで寝苦しくて目が覚めた。
     ホント、この時期は体がついていけなくなる。
     さすがに月末の週末は忙しい。
     いや、本当は近隣の診療所は木曜日は休診のはずなのに、何故か前日や前々日の処方箋を持ってくる患者さんが多いから。
     確かに発行日から4日以内に持ってくれば良いのだけれど、薬の種類に問題などがあった時に、休診日だと問い合わせができなくなってしまう。
     消臭剤を求めてお客さんがいらした。
     家の前に、犬に糞をさせる人がいるらしい。
     犬の嫌うニオイを出す物は無いかと尋ねられる。
     んー、どうだろう。
     自分のニオイを付けてテリトリーにするのだから、そのニオイが消えれば大丈夫だとも思いますが。
     サンポールを勧めてみたけれど。
     旦那さんの下痢の相談。
     ここ2~3日続いている様子。
     吐き気もして食べられないので、お酒だけ飲んでいるという。
     なんでやねん(^_^;)
     即効丸(そっこうがん)があるものの、お酒を休んでもらわない事にはどうしようもない。
     塗り薬の小さい瓶を買われたお客さんが、すぐに店に戻ってきて大きい物との交換を頼まれた。
     ドアの外には旦那さんらしき男がおり、そう言われてきたらしい。
    「早く言えばいいのに。すいませんね」と小声で言われた。
     一緒に来ているのなら、店にも入ってくれば良いのに。
     入ってこない事情は知りませんが。
     私なんかは、衣料品店がダメ。
     古着屋とかなら大丈夫なんだけれど、新しい物が並んでいる店だと化学繊維に体が反応してしまって、目や肌がチクチクと痛くなるので。
     柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を買いに来た患者さんから、1日の飲む量は守った方が良いかと尋ねられた。
     まぁ、基本的には薬としては守ってもらった方が良い。
     でも、メーカーから添付されている能書には“適宜増減”とあるように、3倍量くらいまでならば調整してもらって構いませんと伝えた。
     久しぶりに、奥さんと大喧嘩。
     ことの発端は、私が仕事から帰ってきたらリビングのテレビで『世界の中心で愛をさけぶ』を奥さんが観ていたから(笑)
     いや、観ててもいいんだけど、観るなら観ると言っといてくれれば、目に入らないように自分の部屋に直行したのにと。
     昼間からテレビで宣伝をしていて、絶対に観たくないと言っておいたのだ。
    「なんでー? みんな感動してるよー」と奥さんは呆れる。
     でも、中途半端に夢を叶えようとした男の馬鹿ぶりが許せん。
     自分の不幸を、相手に言わないでおいて怒るヒロインの身勝手さが許せん。
     トドメを刺しておいてツラリと忘れたまま男と付き合ってる婚約者が許せん。
     フィクションならフィクションだとして見せれば良いのに、リアル感をいやらしく出そうとしている製作者の姿勢が許せん。
     とにかくワンシーンでも観たら腹が立つ。
     劇中でヒロインが主人公に対して、ラジオに嘘の投稿をして賞品を貰った事を非難するシーンがあるが、作品そのものを作品の中で否定しているのには、呆れを通り越して、時間を無駄にしたと本気で後悔した。
     だから、劇場版をDVDで観て以来、避けてきたんだ。
     なんでそんな事で喧嘩してるんだとお思いでしょうが、牡蠣フライにソースをかけたってんで怒って家を飛び出したくらいで。
     ええ、私が(爆)
    ≪育児日記≫
     なんとなくゆっくりとできそうな感じだった。
     掃除や洗濯をたまにサボろう…と思い、次郎との散歩だけに午前中は専念した。
     公園などに行き、ブランコなどに次郎を乗せたりした。
     ベビーカーで坂道をゴーッと下るのが好きなので、ブランコに一緒に乗ってちょっとしたスリルを味わわせたりした。
     次郎は、あまりビックリも驚きもしない様子で、ニコリともしないので、なんだろう……とも思った。
     滑り台に乗せて滑らせようとしたのだけど、まだちょっと危ない気がするので、それはもう少し大きくなってからにしようと思った。
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    ◆9月30日(金)/2005年◆
     今日も暑い。
     そして風が強い。
     暑さよりも、風の音で目が覚めた。
     痔の相談でいらした患者さん。
     やや便秘気味のようなので、乙字湯(おつじとう)を勧めた。
     水虫の薬を買いに患者さんがみえたので、念のために患部を尋ねてみたら腕だった。
     腕に水虫(・_・?
     見せてもらったら湿疹。
     湿疹に水虫の薬を使っちゃダメですよ~。
     生活の事を訊いてみると、風呂でかなり体をこすっているらしい。
     原因は、むしろそれかも。
     皮脂膜を洗い落としてしまって。
     失礼ながら、歳を取ったらもうアカ落としのような物は使わない方が良いです。
     新陳代謝が若い頃と比べ不活発になっているのに、皮脂膜を洗い落としてしまったら再生が追いつかず、守りの無い肌は容易に外部からの刺激にやられてしまうのだ。
     風邪の相談で、高校生が母親と一緒に来店。
     引き始めのようなので、葛根湯(かっこんとう)を案内した。
     本当は高校生くらいだと新陳代謝が激しいから、葛根湯を飛ばして風邪の中期に使う麻黄湯(まおうとう)から使い始めても良いのだけれど、今回の子は基礎体力があまり無さそうだったため。
     お母んが病院に行ってきた。
     乳房の近くにしこりがあるという事で、癌の検査の結果を訊きに。
     ところが、採取したサンプルが少なかったとかで、良性か悪性が分からなかったそうな。
     なにやってるんだ(^_^;)
     このあいだ風邪の相談でいらして、麻黄湯(まおうとう)地竜(ぢりゅう)を買われた患者さんが来店。
     3日分を1日半で飲んだら、早く回復したそう。
     しかし、鼻水とクシャミだけは残ってしまったという。
     寒気などは無く、咳も落ち着いたようなので、小青龍湯(しょうせいりゅうとう)を飲み継いでもらう事にした。
     明日も仕事だそうだから、地竜も合わせてと勧める。
     患者さんから、痰が絡みやすいと相談された。
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)を案内。
     ついでに、風邪に備えて葛根湯を買われる。
     葛根湯は上半身を温めるので、咳が出る時には飲まないように言い添えた。
     小泉純一郎首相の靖国神社参拝をめぐる訴訟で、大阪高裁が憲法違反という判断を示したというニュース。
    「内閣総理大臣という公職にある者としては、私的か公的かを明確にすべきだ」と批判したうえでとの事。
     ただし判決そのものは、小泉首相が控訴人らに対して、靖国神社への参拝を奨励したり、自らの行為を見習わせるなどの意図や目的があったとまでは言えず、控訴棄却となったようだ。
     記事で読んだだけなのでなんだけれど、裁判長が法廷で主文を読み上げた瞬間に、原告らからは「不当判決だ」とか「恥を知れ」などの怒号が飛んで、裁判所職員が制する場面もありながら、その後に違憲判断が出ていたと分かって、今度は喜びの声を上げたとか。
     アンタらなぁ(苦笑)
     ちゃんと暴言を吐いた事は謝ったのかね。
     かくも、怒る人というのは馬鹿で醜い。
     控訴人の中には、キリスト教徒の信者もいたらしく、信教の自由を侵されたと会見で訴えていたようで。
     キリスト教の信者なら、もっと迫害されるまで耐えなさいヽ( ´ー`)ノ
     こちらは、微笑ましい(?)ニュース。
     茨城県水戸市の水戸第二高校の地学部が、英国の天文学者ウィリアム=ハーシェルが1781年に天王星を発見した際に使った金属鏡望遠鏡を復元し、実際に天皇制観測に使用したという。
     現在の反射望遠鏡はガラス鏡に光を反射させる構造だが、金属鏡望遠鏡は磨き上げた金属を使う。
     使用した金属鏡は青銅製だそうだから、イメージとしては、三種の神器の1つに数えられる、古代の鏡のような物。
     って、それじゃ古すぎるわな(笑)
     いずれにしろ、反射率の低さはガラス鏡と比べるまでもなく低い。
     実物を覗いた事は無いけれど、ただでさえ距離が遠くて惑星自体も小さい天王星を、よくもそんな望遠鏡でハーシェルは発見したものだ。
     子供たちにとっても、貴重な体験となった事だろう。
     ところで、復元しようとした言いだしっぺは誰かね。
     生徒の1人なのか、それとも顧問の教師なのか。
     教師の個人的な趣味が昂じたっぽいな(⌒▽⌒)
     チャットで、A嬢が祖母の誕生日のお祝いに赤城に旅行に行くという話を聞く。
    「赤城の山も今宵限り。かわいい子分のテメェたちとも、別れ別れになる門出だぁ」
     と返信。
     そしたら、「誰のセリフ?」と訊かれてしまった(^_^;)
     そうかー、もうこのセリフも、そのパロディも通じなくなってきてるのか。
     ちと、寂しい。
     http://www5.wind.ne.jp/fisherman/ch/chuji/kunisada.htm
     S氏は、国定忠治といえば、水戸黄門、大岡越前あたりと並ぶ時代劇ヒーローなのになぁと嘆息。
     火浦功の小説『未来放浪ガルディーン』のイメージアルバム『未来放浪ガルディーン 大歌劇』に収録されている、『筋肉娘血風録』という歌のセリフとかも笑えない訳だな。
     もったいない。
     http://www.hiura.org/index.shtml
    「古(いにしえの)の科学が鍛えし業物(わざもの)ガルディーン。俺には生涯、てめぇという強(つ)ぇ味方があったのだぁ」(田中真弓の声で)
     同じ歌にあるセリフの、「でも、涙が出ちゃう。女の子だもん。……なんてオレが言っても笑われるだけ。オレだってなぁ、オレだってなぁ……白い雲なんて、大っ嫌いだーーー!!!」の方は、まだ通じるか。
     という話をしていたはずなのだが、A嬢はオジサンとからかうので、素直じゃないねぇと言ったら、「こんな私にどんな手段使う??(笑)」と挑発してくる。
     それに乗って一言、「手篭め」と返したら、「読めない(ーー;)」と言われてしまった。
     困ったねぇ(苦笑)
    「読み方教えてよ~エロエロおじ様」とA嬢。
    「エロエロなのは認める」と私。
    「おじさんは認めないの?(笑)」
     断じて認めん( ̄^ ̄)
     でもって、「てごめ」と読むのだよん。
     しかし、それでも通じない。
     しまった、意味の解説も必要なのか(笑)
    ≪育児日記≫
     今日は、月末だ。
     薬局の帳簿の締め日である。
     でも、ほとんどまだあまり分かってなくて、いろいろ義母に言われたりした。
     だがしかし、次郎を見ながら……というのは何せ大変である。
     本当に相手とかしないでいると、暴れだすんだよね。
     周りにある物がゴチャゴチャになる。
     あーあ。
     そして、いつのまにか薬局の外へチョコチョコと出ていってしまうようになるし。
     車でも来たら大変である。
     まだヨチヨチ歩きなので、ケガしたりするのもとても心配。
     だが、やはり次郎はどこふく風状態で。
     いつになったら、言うこととか分かったりすることができるんだろう?
     そう思ってしまった日だった。
     ……言う事が分かるようになったら、今度は意識的に言う事をきかなくなるだけだと思うけどね(笑)
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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  • 風邪

     カゼは“風邪”と書くように、「体力が落ちた時」に「ウィルス(邪)などが体内に侵入」して発症します。
     最近はテレビCMなどの影響で「風邪の初期には“葛根湯(かっこんとう)”」ということをご存知で、お求めになる患者さんがよくいらっしゃいます。
     ところが、「風邪のひき始めなんです」と言われて詳しく症状を尋ねると、ほとんどの方が「喉が痛い」・「咳が出る」と訴えます。
     しかし、実はそれらの症状はすでに風邪が進行していて中期に差しかかっています。
    「風邪の初期」とは、「発熱・悪寒(熱感・咽痛)・頭痛」など、「風邪かな?」という段階のことを指し、この段階で適切な処置をしなければ長引くことになりかねません。
     そして、市販の総合感冒薬は、症状を和らげることはできますが、ウィルスに対する働きが無く、抵抗力をつけるためには「安静」・「保湿」・「栄養補給」が必要となります。
     漢方薬には、患者さんの自身の抵抗力を高める効果があるのでとても有効ですが、そのためには正しい処方で漢方薬を使用しなければなりません。


    薬局で薬を買う時には、以下の3つの点を薬剤師に伝えて下さい。

    1.“熱の有無”……「かぜである」ことの確認をします。
    2.“いつからなのか”……「ひきはじめなのか? こじらせたあとなのか?」を判断します。
    3.“悪寒とノドの痛みの有無”……「“風寒”と“風熱”の区分」をします。

    ※40度以上の高熱の場合は風邪以外の可能性もあるので、病院で診察を受けて下さい。


    風邪の漢方薬の選び方

    1.ひき始め(初期)の場合(必ず「“風寒”と“風熱”の区分」をして下さい。)

     

    症状

    適応漢方薬

    風寒

     寒気・肩こり

     葛根湯(かっこんとう)

     くしゃみ・鼻水

     小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

    風熱

     喉の腫れ

     排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)

     喉の痛み(違和感)

     桔梗湯(ききょうとう)

    2.中期(熱盛期)

     症状

    適応漢方薬

    強い喉の痛み

     駆風解毒湯(くふうげどくとう)

    寒気があり熱が出る

     麻黄湯(まおうとう)

    高齢者で寒気がある

     麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)

    3.後期(消耗期)

     症状

    適応漢方薬

    喉の痛み

     桔梗湯(ききょうとう)

    胃腸障害・食欲不振
    下痢・微熱

     柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

    冷えると出る咳

     小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

    温まると出る咳

     五虎湯(ごことう)

    乾燥すると出る咳

     麦門冬湯(ばくもんどうとう)

    ※必ず薬局で“ご相談”のうえ、お求め下さい。

     

  • ≪通巻201号>>
    見出しと中身/五十肩を治してくれ!/“なりゆき”/どう感じるかを強制されるなら

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                    ≪通巻201号≫
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純     窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ===================≪読者から一言≫=====================
     ≪通巻200号≫
    ★面白かった  と学会と言えば、会場で配布されていた西原先生の団扇が最強でした(笑) (あずらい~る)
    ☆ああ、あの「6月9日は包茎の日」という団扇ですね。 「むく」だからという。最強というか、最凶(笑)(北村)
    ----------------------------------------------------------------------
    ★面白かった  うちにも不気味社のCD揃っています。縁あって社主より毎回いただいています。 (みるやん)
    ☆微妙に関係者や知ってる人が読者にいるというのも、驚くやら羨ましい(?)で(苦笑)(北村)
    ----------------------------------------------------------------------
    ★面白かった  北さんの寝顔は、とても安らかでスタ( ´∀`) (犬山しんのすけ)
    ☆イニシャルにしておいたのに、答えてどーしますか(笑)(北村)
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※6月7日(火)……見出しと中身
    ※6月8日(水)……五十肩を治してくれ!
    ※6月9日(木)……“なりゆき”
    ※6月10日(金)……どう感じるかを強制されるなら
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆6月7日(火)/2005年◆
     今日は暑いねぇ。  本格的な夏前なのに、息もできない感じ。
     薬を受け取りに来た患者さんに、担当の医師の話をされてそのお相手。
     いかにもお医者様という感じで、感じ悪いとの事。
    「若いお医者さんの方がいいかもしれない」と仰る。
     とかく敬語ができていないとか言われる若者の方が、まだ態度は丁寧なのに、年を重ねると年配者の方が横柄な対応をしたりするもの。
     自分は、昔から変わらず無礼であるが。
     その癖、他人の対応にはカチンときやすい困ったチャン。
     お店の運営資金の調達に、農協との取り引きがあるのだが、今日は無農薬のキャベツを頂いた。
     なんなんだいったい(笑)
     お昼にお母んが味噌汁を作ろうとしたら、ナメクジが付いていたそうだ。
     なるほど、確かに無農薬か(⌒▽⌒)
     私は好きなんだけど、奥さんは嫌がっていた。
    「胸焼けがするんだけど」と患者さんに言われる。
     胃薬を案内しようと思いつつ詳しく話を訊くと、咽喉の側面を指で示される。
     咽喉と胸は一緒なのか(笑)?
     症状からすると、カサカサする感じとの事で花粉症じゃないでしょうか。
     今ちょうど流行っていまして。
     地元限定で。
     杉の木は高いから遠くまで花粉が飛んで全国区として報道されるけれど、腰の高さ程度の植物の花粉は半径数百メートルにしか飛ばないため、スギ花粉には反応しない人の中には、花粉症と気づかない人も多い。
     今回の患者さんも、扁桃腺炎とか風邪ではないだろう。
     なので、麦門冬湯(ばくもんどうとう)を案内した。
     すると次に、
    「この辺は腸?」と手で指し示されたのは、胃の辺り。
     えっと……、一般的な認識なのかな。
     それと、血圧の薬を飲んでるんだけど麦門冬湯と一緒に飲んで大丈夫かと尋ねられた。
     血圧の薬というだけでは、なんだか分かりません。
    「茶色いんだけど」  ちっとも絞り込めない(^_^;)  とりあえず、麦門冬湯は血圧には関係しませんが。
     今日は一日中プリンターが稼動していた。
     商店会長さんから頼まれている総会資料を印刷するため。
     6ページの物を95部印刷するので、結構な枚数である。
     で、不思議な事が。
     処方箋を持った患者さんが来ると、薬剤情報などを印刷するのに、いったん総会資料の方は中止しなければならない。
     これがどうした訳か、5回中断した時に確認した印刷済みの枚数が21枚だったのだ。
     つまり、20枚目辺りに患者さんが来て中断すると21枚目が印刷されるところだったと。
     なんでもない事だけど、気づいて笑った。
     ネットニュースの記事の見出しで、「ホリエモンにも教えたい 正しい買収」というのを見つけた。
     やぁ、なんか懐かしいタイトルだなぁ(笑)
     で、読んでみたら、ぜんぜん関係無いんでやんの。
     記事の内容は、取引金融機関の破たんでピンチに陥った埼玉県のホテルを、地元有志が1億円を出資した新会社が旧会社から買い取ったというもの。
     で、それを、「熱意が銀行の融資をも引き出した」という美談に仕立て上げて、件の見出しを付けたのだ。
     正しい買収も何も、経営破たんした会社の引き取り手が他に無かったから、必要としている人たちが建て直しに動いたって話で、どこにライブドアの買収と絡ませられる部分があるのか。
     近鉄買収の名乗りを上げた後に持ちかけられた西武の買い取りを蹴った事からも分かるように、ライブドアはビジネスとしての採算を考えて仕掛けてる訳で、それをビジネスライク過ぎるという批判をするのは変だろう。
     今回のホテルの経営破たんを招いた旧会社のように、経営能力が無いことを批判するのならともかく。
     しかも、本文では一言も堀江氏にもライブドアにも触れてないし。
     なんだかなぁ。  配信元を確かめたら、毎日新聞だった。
     いったい、何を誘いたかったのか。
    ≪育児日記≫
     今日は次郎を連れて、南浦和の友達の所へ行った。
     そして昼は、友達の作ってくれた物を食べた。
     次郎にも少し与えた。
     薄味だったので良かった。
     おにぎりが美味しかったかな。
     その後、次郎が初めて牛乳を飲んだら平気だったので、もうほとんど食べたり飲んだりできるんだなと実感した。
     そして、その友達が利用する赤ちゃんサロンに行き、体重と身長を計ってもらった。
     体重が8,400gで身長が72cmくらいだった。
     一緒にオモチャで遊んだりした。
     次郎と同じくらいの子たちもいっぱいいた。
     友達の子供は次郎より2ヶ月早く生まれてるので、もう歩ける。
     次郎は、いつも泣かされてるんだけど、今日は泣かなくて本当良かった。
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    ◆6月8日(水)/2005年◆
     台風の関係か、湿っぽくて暑い。
     寒いよりは暑さの方が耐えられるんだけど、息苦しい感じがする。
     軽い喘息が出ているのか。
     半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を飲んでおくかな。
     昼食後に近所のオモチャ屋さんへ行ってみた。  Webラジオの『幻想時間』のネタのため。
     http://www.snake-eyes.gr.jp/radio/index.htm
     ネタにかこつけて、自分の欲しい物を買おうかとも。
     欲しい物はいっぱいあるのだけれど、ちゃんとネタとして使えないとなぁ(笑)
     実は女の子向けの、本当にアイスクリームが作れるオモチャとか、編み物ができるオモチャとかって好きなんだよねぇ。
     ただ、作ってもしょうがないのと、デザインが女の子っぽ過ぎて買えない。
     とりあえず、今日のところは目星だけ付けて何も買わず。
     店に戻る途中の交差点で、お婆さんの乗った自転車が転倒した。
     慌てて駆け寄ると、お婆さんは無事な様子。
     ところが、自転車から3匹の犬が。
     3匹の犬!?
     小型犬を3匹も自転車の前籠と後籠に乗せていたのか。
     それじゃあバランスを崩すのも無理は無い。
     犬を集めて、お婆さんに渡す。
     あまり危ないことはしないで下さいね(^_^;)
    「おい! 五十肩を治してくれ!!」と威勢のいいオジサンが入ってきて、ちょっとビビる(笑)
     漢方薬では二朮湯(にじゅつとう)が能書に五十肩とあるのだけれど、詳しくお話を訊くと、もう一年以上前からとの事で、声の張りの強さと体格の良さからすると、麻杏よく甘湯(まきょうよくかんとう)くらいでないと効きが弱いかもと思い、そちらを案内。
     夕方のテレビのニュースを観ていたら、『子育てバリアフリー』の特集をやっていた。
     ベビーカーで通りにくい道路や、オムツ替えのできるトイレのある店舗などの情報の共有化は良いと思う。
     ただ、スーパーなんかに改善を求めるのなら、資本の論理も必要ではないか。
     言ってる事は分かるけれど、じゃあその経費を商品に上積みしても良いかというと、そこは企業努力で商品はできれば値引きしてもらいたいというのが本音だろう。
     おかしな話で、パートをしている主婦なら企業の売り上げが伸びなければ自分の給金に響くし、旦那さんの稼ぎも上がってくれなければ困るはずなのに、企業が業績を伸ばすことには何故か良くないかのように言って突き上げる。
     消費者を大切にというのは言うまでもない事であるが、自分たちも労働者のはずではないのか。
     客としての要望を伝えるだけではなく、社会活動として変えていこうというのであれぱ、それによって業績が上がるのだという事を具体的に示さなければ。
     日本ではトイレは無料サービスが当然という感覚が根付いてしまったようだけれど、現実には水道代などの運用費がかかっている訳で、それだけでも充分に奉仕しているとも云えると私は思うのだけれど。
     企業だから市民に奉仕するのは当然というのは厚かまし過ぎる。
     道路の状態なんかも、確かに舗装するならちゃんと整備しろよとは思うものの、愛知万博でも掲げられている“自然との共生”のことを思えば、ベビーカーが使いやすいようにとか、子供に危険の無いようにってのは、ちょっとどうか。
     うちの周囲の用水路など、危ないからとコンクリートで補強されたが、以前は足を滑らせて落ちても溺れる程度で済んだのが、コンクリートなもんだから落ちたら頭を打ち付けたりする心配ができてしまった。
     もちろん金網を張り巡らせているけれど、子供はそんなの越えちゃうし(苦笑)
     で、今は埋め立てようという声が住民から上がっている。
     地震などで大火災が起きた時に、用水路があればそこで延焼を食い止められるのだから、少しは防火対策という事も考えてもらいたいところ。
     バリアフリーという語感の良さで、実際に良くなるとは限らないのだというのも忘れないように。
     猪苓湯(ちょれいとう)を買いに患者さんがいらした。
     気温の変化が激しいと、やはり膀胱炎の薬は需要が増える。
     ネクタイ製造業者などでつくる日本ネクタイ組合連合会が、ネクタイ業界が打撃を受けているとして、政府が提唱する夏の軽装化(愛称クールビズ)のアピールでの、「ノーネクタイ、ノー上着」というキャッチフレーズの使用中止などを求める要望書を小泉内閣の閣僚全員に送付したそうな。
     ネクタイ業界は、建設業界のように政府に族議員を送り出していないのね。
     健全で良いことだ(笑)
    「ネクタイを締めなければ地球温暖化防止が達成されるかのような広報活動は再考されるべきだ」というコメントは、もっともだと思う。
     環境に優しくすることが、イコールで地球温暖化に結びつくかのように言ってる人がいるけれど、少しは疑ってもらいたい。
     人間が死ぬのは確固とした事実であるとしても、幽霊になるかどうかは未だ証明されていないのと同じように、大気汚染がある事は事実かもしれないが、それで地球温暖化が進行しているかどうかは分かっていない。
     分かりやすいからといって、やたら地球温暖化を持ち出すのは、私は違和感がある。
     その点で政府は批判されるべきだろう。  しかし、ネクタイ業界の方も情けないな。
     父の日に近いタイミングで「クールビズ」のキャンペーンが始まったことが、「業界にとって死活問題」だと言うのは。
     父の日はネクタイ業界が1966年に提唱して広まったイベントなのだから、この機会に新しいネクタイを開発して新しい顧客層を開拓すれば良いのに。
     フジテレビの番組の『ニューデザインパラダイス』で以前に放送した、ハンカチーフのように胸にネクタイを付けるというのは、アイデアとしては悪くなかったと思うんだけどな。
     http://www.fujitv.co.jp/b_hp/newdesign/
     ネットニュースでは興味深い記事を見つけた。
     アメリカの大手薬局チェーンのCVSが、使い切りデジタルビデオカメラを発売したというのだ。
     価格は29,99ドル(約3200円)。
     録画時間は20分で、ちゃんと1.4インチのカラー液晶画面を備えており、再生・消去ができるという。
     そして、録画後にCVS店舗に持ち込むと、12,99ドルでDVDに保存してもらえるそうだ。
     随分前に『企業戦士ヤマザキ』という漫画で、新しいビジネスとして使い捨てビデオカメラのアイデアがあったのを思い出した。
     そちらは、ゼンマイ式で1回20秒の撮影で30分録画という物だった。
     子供の運動会などの用途で考えると、連続撮影時間は長くなくても良いという発想で実現するかもと思ったのだが、ついぞ日本では出なかった。
     今回のアメリカでの似たコンセプトの製品の発売で、日本にもこの流れが来るだろうか。
     奥さんがレンタルしてきた、『理由』をDVDで観た。

     前に観た『模倣犯』が、あんまりにあんまりだったので観るのを避けていたのだけれど、大林宣彦監督に賭けてみる事に。
     結果としては、ネタバレするほどには印象に残らなかったというのが正直なところ。
     なので今回は警報もナシ。
     原作は、第120回直木賞を受賞した宮部みゆきの同名の小説。
     高層マンションで一家4人が殺されるという事件が起き、調べていくと住んでいたはずの家族は別な場所に暮らしていて、殺されたのが誰なのか分からない。
     誰だか分からない被害者たちと、殺した犯人と、その動機が、ルポ形式で様々な登場人物が語っていくうちに明らかにされていくという、一風変わった推理ドラマ。
     なるほど確かに原作がベストセラーになった“理由”は分かる。
     しかし、映画がさして話題にならなかった理由も分かる気がする。
     こういう設定の物語は、どうしても途中でプレイバックしてみたくなる。
    「え? あれはどうなってたっけ」と確かめたくなり、途中で気になりだすと、それが頭から離れず集中できなくなったりする。
     親切な監督だったら、適度にリピートしたり、画で観て分かることを、不自然な説明セリフで教えてくれるところだが、そこは大林監督。
     観てる人のことなんかあんまり考えずに、先に進めてしまう。
     個人的には好きなのだけれど、奥さんが質問してくるのがうるさくてうるさくて。
     これは作品のせいではないけれど、映画館で観た人はストレスになったかもしれない。
     そういう意味では、ビデオやDVDでじっくり観るのが良いだろう。
     あるいは、最初はノンストップで観て、改めて観返すというのが楽しみ方のようにも思う。
     競売物件に住み込んで他に売れないようにする占有屋という仕事は、知り合いの不動産屋にやってみないかと持ちかけられたこともある。
     住むだけで月20万円と言われたけれど、怖いお兄さんたちを追い返すのが仕事になりそうなので断った(笑)
     核家族や、近所の人の顔を知らないといった社会問題などを、物語にして提示するのは宮部氏の手柄ではあるが、それが映画になっても鼻について、その点だけが『模倣犯』と同じく不満な点として残ってしまったのが残念。
     もっと、大林監督の作品に昇華してもらいたかった。
     ラストのヘロヘロなCGは、これにOKを出した大林監督らしいなぁとは思う(苦笑)
    ≪育児日記≫
     今日、本当は大宮の友達がうちに来て料理を習うはずだったんだけど、仕事がちょうど入っちゃったらしく、キャンセルになってしまった。
     せっかく煮物が作れると思ったのに仕方ない。
     でも次郎が、昨日の疲れをものともせず機嫌がよかったので良かった。
     ベビーサークルに入れていても、ぜんぜん泣かなくなった。
     AIBOと遊ぶのが楽しいらしい。
     それで、また夜になったら泣かないように昼間に散歩に出た。
     今日、雨みたいなことを言われていたわりには降らないで、曇りのような晴れのような天気だった。
     気温も少々高めで、散歩して帰ったら汗ばんだ。
     夕方は、また次郎を連れてビデオ屋に行き、『理由』と『下弦の月』のDVDを借りてきた。
     これで夜、ちゃんと次郎が寝てくれるかなと思ったら、23時過ぎには寝てくれて良かった。
     『理由』が観れて嬉しかった。
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    ◆6月9日(木)/2005年◆
     風邪気味という事で、麻黄湯(まおうとう)を買いに患者さんが来店。
     体の節々も痛いらしい。  それはもう、すぐにでも飲んで下さい。
     NTTコミュニケーションから営業の電話がかかってきた。
     正確には、代理店。  なんか、このあいだもNTTコミュニケーションズを名乗る営業マンが店頭に来たような。
     個人情報の取り扱いが厳格になったのはいいけど、代理店同士につながりが無いもんだから、複数の代理店がNTTコミュニケーションズという名前で営業をかけてきて迷惑。
     どの名簿に基づいて電話しているのか尋ねたら、名簿はNTTから預かったらしい。
     それはいいのか。
     だったらついでに、うちの現在の契約内容も伝えてくれちゃってもいいんだけどなぁ。
    「サポーターちょうだい」と患者さんから頼まれた。
     サイズの大きい物をと求められる。
     それでは、サポーターの意味がありませんが。
     詳しく訊いてみたら、包帯がズレないようにしたいとの事。
     ああ、それでしたらネット包帯の方が便利ですよと案内した。
     野球には興味の無い私ですが(ビデオ録画の敵としては憎いぞ)、8日のロッテ対巨人戦では、面白い“事件”があったそうで。
     捕手が打者走者と接触して転倒したプレーを守備妨害とは審判が判定しなかった事について、球審が「“なりゆき”なので、守備妨害にはあたらない」と説明したところ、観客から不満の声が出たという。
     この“なりゆき”という言葉は、日常の言葉ではなく、業界用語で「故意ではない」という意味で使ってるんだとか。
     しかも、どうやら野球規則にも注意書きとして記されているらしい。
     ところが、それを知らない野球ファンが勘違いして怒ったという。
     そういや、「支配」という言葉は株の売買で使われる言葉だったな。
     ニッポン放送の亀淵社長やフジテレビの日枝会長は、過剰に反応していたけれど。
     言葉の行き違いの原因というのは、そここに落ちてるもんなんですね。
    ≪育児日記≫
     今日は、妹から送ってもらった漫画本が届いた。
     さっそく、星野架名の『Kの告白』を読んだら、やっぱりよろしい!
     この間久しぶりに『花と夢』のデラックス版を買っちゃって、『僕の地球を守って』の次世代のものが書かれてあって、またはまりそう。
     次郎は、私がいろいろ読んだりとかしてると、自分を相手しろみたいに、大きな声をあげたり、本なんかを手から取ってクチャクチャにしそうになるんで困る。
     だけどベビーサークルがあるんで、入れとけば声を出すくらいで、いたずらはされないので助かってはいる。
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    ◆6月10日(金)/2005年◆
     今日は午前中には晴れ間も覗きつつ、天気予報通りに雨。
     風が吹いてないからいいけど、夜に出かけるまでにどうなるか。
     近所のオモチャ屋で、明日の『幻想時間』の収録のネタに使う物を購入。
     雨が降ってるのにギリギリのサイズのビニールに入れるもんだから、箱が濡れてヨレヨレになってしまった。
     コレを明日、スタジオに行って組み立てねば。
     タクシーの運転手さんが風邪薬を買いにみえた。
    「眠くなると困るから漢方で」と注文される。
     まだ風邪かなと思う程度という事で、葛根湯(かっこんとう)を勧めた。
     その場ですぐに飲んでもらう。
     葛根湯は効きが早いが、風邪の進行というものも一般に思われているよりも早い。
     店で買って家に帰ってから飲むのでは遅いと言われるくらいだ。
     だから葛根湯は、家に置いておくより持ち歩いて、風邪の予感がしたら先に飲むのが良いですとお話した。
     印刷して綴じた商店会の総会資料を商店会長さんが取りに来た。
     コレでひとまず用事が一件済んだ。
     なんだか、用事は後から後から立て込んできて、ちっとも楽になる気がしないのだけれど。
     電話で漢方薬の相談。
     しかし詳しく聞いてみると、アガリクスの事だった。
     漢方薬ではありません。
     漢方薬の場合、生薬を組み合わせることで効果を上げようとしているのに、単品で癌に効くとかいうのは眉唾モノ。
     十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)が病院から処方されているそうで、そちらはちゃんと効能がある事が確かめられているのですから、単独のキノコだのを使うよりも効果が期待できるとお話。
     サプリメントや健康食品を試したいという事であれば、それも悪くはないと思いますが、十全大補湯をやめて他に替えるというのは、私としてはお勧めできない。
     台風が近づいてきて、気圧の変化で体調を崩す人が多いのか、風邪薬を求めて患者さんが頻々。
     蒸し暑さで食欲が無くなっているという人もおり、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)をどんどん渡す。
     先日、五十肩の相談にいらして麻杏よく甘湯(まきょうよくかんとう)を勧めた患者さんが、良く効いたと追加を買いに来てくれた。
     それは、良かったです(⌒▽⌒)
     店を閉めてから、雨の中を自転車で事務所へ。
     子供たちが育つ環境を作っていくために、大人や青年は何ができるのかという話し合い。
     打ち合わせや会議ではなく、あくまで話し合い。
     今日のテーマは、「大人と青年の違いは?」というものだった。
     青年のKちゃんからの提案。
     前から言ってたものねぇ、「分からない」って。
     その昔には、「高校生と青年の違いは?」というのも話し合われた事がある。
     高校生という括りは、あくまで高校に通っている人の事で、本来は年齢を表すものではないのに、“中高生”とまとめられてて変だと。
     自分で選んで自分で名乗るのが、大人であり青年だろうと。
     しかし、人は人を見るときに、大人とか青年という枠をはめて見ようとする。
     それはいったいどうなのか。
     という話をしてきて、終了予定の23時を5分過ぎたところで終了……のはずだったのに、はずだったのに。
     せっかく話し合った事だから、これをなにがしかに活かしたいという意見が参加者から出た。
     そりゃ確かにそう思う気持ちは分かるんですが、そういう“答え”を求めるようになると話し込めないモノがあるから、記録はつけるけど話しっぱなしにしましょうって決めたんじゃないですか。
     2回目にして、また原点に引き戻されても困る。
     せめて、あと数回やってみてから、どこにどう持っていくかを考えるという事にしませんか。
     と話が続いて、1時を回ってしまった。
     家に帰って、3時近くに夕飯。
     体に悪い(/_;)  ついでに行儀悪く、食べながらネットでニュースを読んだりチャットをしたり。
     ニュースでは、青山学院高等部が2月12日に行った一般入試の英語の中で、沖縄県への修学旅行でひめゆり学徒隊の女性から沖縄戦の話を聞いた生徒が「退屈で飽きた」と感じたという趣旨の英文を出題していた事が問題になっているというのを見つけた。
     英文は生徒が書いたものではなく、同校の教師が試験用に作成したものだそうで、どうやら教師の体験談だったらしい。
     ああ、あるある。  あったわ。
     私も沖縄に修学旅行に行った時に、ひめゆり学徒隊の女性の話を聞かされた。
     その時には、私自身は心に響くものがあったし退屈だとは思わなかった。
     しかし、やはり同級生の中には同じように退屈だというヤツがいて、「ああ、こういうヤツは戦争で死んでもいいよな」と思ったものである。
     後で感想を提出する事になっていたので、そう書いたら歴史担当の教師に叱られて理不尽に思った。
     感想を書けというから書いたのに、なんで叱られなきゃならんのかと。
     どう感じるかを強制されるなら、聞く必要の無い退屈な話であろうし、それって戦時中に天皇を崇拝しろと政府ばかりでなく、世の中の雰囲気が個人の思想信条を暗黙のうちに圧殺したのと同じではないのか。
     一応今回の場合は、入試で出題したのが不適切という話のようだが、沖縄県の稲嶺恵一知事の「ひめゆり(学徒隊)のみなさんは多くの人に体験を話すことで平和な世界にする努力をされてきた方々。
     そのご苦労と気持ちを理解してほしい」と述べたのは、それはそれで学徒隊の人たちを慮ってだとしても、少しズレてやしないか。
     残念ながら、戦争体験者が体験談を語ることでは平和にならないのは実証済み。
     体験を語り継いでいこうという努力には頭が下がるし、平和を望む声はやはりそうやって作っていかなければならないと思う。
     でも、戦争は止められない。  不適切とか言ってこんな事を問題にする心には、争いを捨てられない人間の心がむしろ表れてしまっているのではないか。
     今日の(もう日付は変わったが)午前10時頃に、山口県光市光井の県立光高校で、数学の授業をしていた3年生の教室内に、別のクラスの3年生の男子生徒がガラス瓶に入った爆発物に火をつけて投げ込んだという事件の続報も読んだ。
     第一報では、爆竹をガラス瓶に入れていたというのでイタズラかと思った。
     予想外の事態で本人もうろたえてるだろうと。
     しかし続報では、火薬をほぐして入れており、動機は恨みだとか供述しているらしい。
     そう聞くと、だったらなんで釘を入れたりして殺傷力を高めなかったのかと思ったり。(後で入っていたことが判明)
     よそのクラスに対して恨みがあって、その原因がイジメらしいというのもワカラン話だけれど、虐められた経験のある私からすると、復讐するなら覚悟を決めてキッチリやってもらいたい。
     光地区消防本部によると、生徒53人が市内2カ所の病院に運ばれ、うち生徒1人が飛び散った破片で足や腹部を切って重傷という、復讐としては中途半端すぎて、お前やる気あんのかと。
     この程度で済ませられる復讐なら、しなきゃいいのに。
     もしかすると知らなかったのかもしれないが、爆発物を故意に爆発さて他人を負傷させた場合は、7年以上の懲役か無期懲役で、殺人よりも罪が重い。
     犯人は18歳との事だか、成人として扱われる可能性もある訳で、人生を棒に振るにはツマラナイ結果しか残らなかったのではないか。
     いつだったか、中国では虐められた仕返しに、火薬を体に巻きつけて相手と共に爆死したという事件があったなぁ。
     あれに比べると、今回の事件は評価できない。
     400字詰め原稿用紙三枚に、反省文を書くよーに。
     やった事をじゃなくて、目的に対して達成できなかった点を。
     チャットには、介護の仕事をしているAさんが来ていて、腰痛検査を受けるという話。
     腰痛検査は施設で受ける決まりになってるそうで。
     重い物(人ですが)を持つ(抱える)コツとしては、体を密着させること。
     ギックリ腰を起こす人は、たいてい腰を下げずに腕だけで持とうとして失敗する。
     そしてAさんからは、足を大きく開いて、立っている面積を多くすることというアドバイスが。
     I氏が、お姫様抱っこも同じ原理かなと言うので、お姫様抱っこで持ち上げてみたものの、落としそうになって誤魔化すために相手の女性をベッドに投げたことがあるのを思い出した。
     すると、I氏もやったことがあると。
     彼氏から悪戯っぽく投げられた経験のある女性は、いますでしょうか?
     それは、彼氏が支えきれなかったからかもしれません(笑)
    ≪育児日記≫
     今日は、10日で『時の記念日』だ。
     なんでも、一秒間といのを修正することらしい。
     そんな中、私は次郎とまた散歩。
     サミットまで行ってきた。
     『月刊ムー』を買うために。
     雨がポツリと降りそうだったのでベビーカーを包む雨合羽みたいなものを持って出た。
     帰りは、ものすごく大雨になった。
     私と次郎は少しでも早く近道で帰ろうと思ったけど、かえっていつも通る道のが近かったかしらと思うほどだった。
     ちょっと迷子になっちゃったし。
     でも、次郎がとても楽しそうだったんで、きっと雨の中の散歩って珍しいことだから、ニコニコしている。
     だって、次郎は濡れないし。
     そんなこんなで無事にアパートまで帰ってこれたけど。
     そしたら急に雨が小降りになってやんだりしたから、もうちょっと待って帰れば良かったかとちょっと後悔してしまった。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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  • 電車は何で動いてる?

     腰痛で塗り薬を買いに来た患者さんに、麻杏よく甘湯(まきょうよくかんとう)を勧めたのだけれど、飲み薬は飲み忘れるからと断られた。
     http://www.kitazono.jp/syoho/makyouyokukantou.htm
     それでいて、塗り薬は「これ効きそうね」と外箱のデザインだけ見て選んだ。
     塗り薬は忘れないのかというのも疑問だけれど、成分を見るでなしに、いったいどういう基準で選んでいるのか謎。
     乳酸菌を買いにお客さんが来店。
     頼まれ物との事で、特に銘柄は指定されていないそうなので、証陽散(しょうようさん)を紹介した。
     http://www.kitazono.jp/kenkou/syouyousan.htm
     乳酸菌は生きたまま腸に届かなければ意味が無いと云われていたのは今は昔。
     現在では死んだ乳酸菌を、量を多く摂る方が効果的とされている。
     ただ問題は、この証陽散、1日に1兆個の乳酸菌を摂取できるのだが、値段がやや高い。60包(30日分)で1万円。
     ところがそのお客さん、
    「お金はあるんだから、言ってみますね」と仰る。
     それはぜひ(⌒▽⌒)
     風邪に備えて、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)と地竜(ぢりゅう)を買い込んでいく人が増えた。
     http://www.kitazono.jp/syoho/saikokeshitou.htm
     http://www.kitazono.jp/syoho/ziryuu.htm
     地道に説明してきた効果が、ジワリと現れてきたという事か。
     この調子で、風邪の季節の間に売り上げを伸ばしたいところ。
     目薬を買われた患者さんが、この場で点すという事でティッシュを求められたので渡したら、目薬を点した直後にティッシュを目元に当てがって拭ってしまった。
     今まで、そうやって点してたんですか(^_^;)?
     それでは薬が目に入りませんよと教えると、一緒にいたらした患者さんの友人が、「そうよ、目をパチパチやらないと」と言った。
     それも間違いです~(^-^;;;
     目薬を点して瞬きをすると、目薬の大半が睫毛に持ってかれてしまう。
     目薬を点して、ゆっくりと「1・2・3」と数えて滲み込むようにしなければ、無駄になってしまうのだ。
     その通りにやった患者さん、「目に沁(し)みる~」と言っていた。
     それが、薬が目の隅々にまで行き渡っている証拠です(・v<)
     受験生を連れて、その両親が来店。
     良く夜眠れないそうで、不安感が強いというお話を聞き、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を案内した。
     http://www.kitazono.jp/syoho/hangekoubokutou.htm
     お店を閉めて帰ろうとした頃に、雪がチラチラ。
     どうりで寒いと思ったら。
     明日は晴れるそうですが。
     シャッターを下ろす時に、いちいち柱を立てなければならず、手が悴(かじか)む。
     家に帰って、夕飯の前に風呂で温まる事にした。
     夜に某チャットで、知り合いの女性に成人するまで電車が何で動いているかを知らず、友達から「電車って、なんで電車って言うか分かってる?」と聞き返されたというのを笑い話のつもりで話した。
     すると、女子大生のRちゃんが「ガソリンで動いてるんだよねえ?」と訊いてきた。
     なんですと(^_^;)?
     まぁ、Rちゃんが知らない分には驚かない。
     すると、めでたく就職も内定が決まって大学を卒業する女子大生のSちゃんまでもが、「…電気ですよね……?」と自信無さげに聞き返してきた。
     しまった! そっちの方が常識なのか(笑)!?
     鉄ちゃん(鉄道マニア)でもあるI氏が「電車は、電気で動いてるから電車だろ」と答えた。
     私は、「やたっ、メールマガジンのネタになる」と喜んだ(苦笑)
    「電気で動いてるってどういうこと??」とRちゃんが聞き返してくる。
     今まで、電車の上にある架線をなんだと思っていたんだろう。
     私が、「雨の日には、架線に火花が散ったりしてるでしょ」と教えると、Sちゃんは「火花散ったりしてるんですか!? それは見たことない」と言う。
     ただし、よくよく聞いてみたらSちゃんの住んでいる所の主要鉄道は地下鉄だそうで、それならば架線を見た事が無いのは仕方が無いかもと思った。
    「痴漢鉄道、略してチカテツ」という駄洒落をI氏に先に言われたのが悔しい。←オイ
     そしてRちゃんにはI氏が、「電気の力でモーターを廻して、動いてんだよ」と説明した。
     すると、そこでようやくRちゃんの疑問の論点が分かった。
    「もしや、部屋や道を明るくする電気以外にもデンキという総称があるの??」
     あるんですよ(笑)
     どうも、電気をエネルギーの一種という事を理解していないらしい。
     でも面白そうなんで、「一輌につき、単一電池100個積んでるんだよ(o ̄∇ ̄)o」
    と嘘を教えた。
     しかし、残念ながらコレには騙されなかった模様。
     それでも、話はどんどん訳の分からない方向へ。
    「運転手が乗っていない電車ってのもやっぱり電気なんですか??」とSちゃんが訊いてくるもんだから。
     無人でも電気で動力を動かしていたら、電気で走行していると考えてさしつかえないです。
     そんなSちゃんは、自転車のライトの付け方が分からなくて自転車屋さんに訊きに行った事があるそうだ。高校1年生の頃に。
     まぁ、分からない事は人に尋ねるのが良いからね(・u・;
     話してるうちに、『ケロロ軍曹』で、“電気式発電機”ってのが出てきたのを思い出した。
     電気扇風機で風力発電、電動ポンプで水力発電、電気ストーブで火力発電という、環境にまったく優しくない発明(笑)
     http://www.sunrise-inc.co.jp/keroro/
     自転車のライトの話から、Rちゃんが今度は「自転車についてるライトっていうのは、暗いときに走ると感知してつくんじゃないの??」と言った。
     さらに自転車から自動車の話になり、昨年免許を取ったばかりのSちゃんが、卒業検定の時はワイパーの出し方が分からなくて検定前に教えてもらったという話をした。
     なにしろSちゃんは、教官が左折を指示したのに右のウインカーを出して右折しようとして止められたのだそうな。
     危ない、危なすぎる。
     それに対してRちゃん、「ウィンカーって、曲がりたいって思った方のが自動で点灯するんじゃないの?」とスゴイ事を言う。
     そこまで技術が進んでたら、驚いちゃうよ(笑)
     障害者向けに、視線入力で操作できる自動車の研究なんかもされているけれど。
     そんなRちゃんが、Sちゃんでも車の免許を取れたんだから、自分も取ってみようかなと言い出した。
     正しい勉強を進めるべきか、やめた方が良いと止めるべきか(笑)
     そこで、さっきの話を混ぜっ返した。
    「電車というのは、雷獣が発する“気”で動いてるんだ。だから、電車の運転士は祈祷師の免許を取らなきゃならないんだ」
     残念ながら、これにも騙されてくれなかった。
     ところで、Sちゃんはこれから免許を取得する人の、希望の星かな、それとも死神かな(笑)
     なんにしても、いろいろと勉強になったチャットだった。
    「ゆとり教育の弊害がこんなところにも!!」
     ……と言うよりも、単なる興味の問題なんだろうな、やっぱ。

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  • <<通巻122号>>
    『正義の人々』/普通でいる事も難しい/避難勧告して下さい

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                     <<通巻122号>>
      提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
      発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
      編集 : 北村俊純
      窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※9月4日(土)……『正義の人々』
    ※9月5日(日)……普通でいる事も難しい
    ※9月6日(月)……避難勧告して下さい
    ********************* 先週の平凡な日記 ********************
    ◆9月4日(土)/2004年◆
     奥さんから携帯に電話。
     来週の水曜日に帰ってくるという。
     えー? 帰ってくるの~?
     まだ、デートの予約が2件未消化なんだけどな( ̄▽ ̄)
     それと、市の離乳食の講習会は何時かと訊かれた。市の広報に載ってるはずではあるが、わざわざ講習会に行かんでも。
     このあいだ初めて林檎を絞って飲ませてみたら飲まなかったので心配なのだとか。
    「どうせお腹が空けば食べないなんてこと無いんだから心配ないわよ」とお母ん。
     浅間山の噴火による降灰被害のニュース頻々。
     中でも被害農家には悪いが笑ってしまったのが、群馬県のキャベツ事情。
     今年は豊作だったそうで、市価の下落を避けるために、噴火の前日に大量のキャベツを廃棄していたという。
     降灰を受けたキャベツの市価の下落は必至で、おそらく売れない分は廃棄せざるをえず、結果として被害が拡大する模様。
     価格調整のためとはいえ、なんで先に捨てるのかね。
     良く知らないけれど、後からできる分を廃棄するんじゃ駄目なの?
     しかも、地元の農協の指導らしい。
     噴火は予測できないとはいえ、ただでさえ例年よりも多く台風が来ていて、これからまだ農作物の被害が懸念されるというのに何をやっているのか。
     中学生の子供の咳の相談でお客さんが来店。
     今は、家に置いてあった地竜(ぢりゅう)麻黄湯(まおうとう)を飲ませているとの事。まずは、順当な用法だろう。
     ただ、風邪をひいたのは合宿先で、すでに4日ほど経過しているという。
     それに食欲が落ちているそうなので、そろそろ柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)に替えた方が良いだろうと案内した。
     ロシア南部・北オセチア共和国の学校占拠事件は、今日の未明に治安部隊が突入して解決したらしい。
     人質の死者は250人に上ったそうだから、これを解決と言っていいものかは分からんが。
     病院に収容された負傷者も700人を越えているそうで、だとすると当初にロシア政府から発表されていた人質の人数よりもかなり多かった事になる。
     突入後の発表で「1200人いた」という情報もあり、その場合は人質のうち約8割が死傷した事になる。
     2002年の10月に起きたモスクワの劇場占拠事件での強攻な姿勢からして、今回も突入作戦で悲惨な結果になるだろうとは思っていたが、これほど意外な展開になるとは思わなかった。
     何が意外って、現場に多数の民間人が入り込んでいて、治安部隊までもが混乱している様子がテレビの映像に映っていた事。
     少なくとも劇場占拠事件の時には夜間だった事もあり、当初は犯人の完全制圧に成功と報道されて、後から人質ごと殲滅していた事が明るみに出つつも、なんとか有耶無耶にしてしまった。
     それが今回は、救出作戦らしい事を何もできないうちに事態が急変し、明らかに政府側の失態を赤裸々に見せてしまった。
     しかも報道によれば、数人の犯人が人質に紛れて逃走しているそうで、ベスラン市内は今も厳戒態勢だという。
     これは首都で任務に当たる軍と、地方の軍との練度の違いなのだろうか。
     犯人の方も、いっさい交渉に応じないという違った面を見せていたけれど。 
     なにしろ脱出に成功した人たちの証言によると、犯人である武装集団は「我々は弾が無くなるまで撃ち、続いて建物ごと爆破する」と宣言していたという。
     かつてはテロリストも、子供を巻き込むのは避けたらしいんだがなぁ。
     戯曲だけれど、歴史上の出来事を題材にしたにカミユの『正義の人々』という作品で、この“子供を巻き込んでいいのか”という話が出てきた。
     帝政ロシア期の革命家で作家であり詩人でもあったロープシン(作中ではサヴィンコフ)が同志のカリャーエフに、ニコライ皇帝の叔父であるセルゲイ大公の暗殺を命じるのだが、カリャーエフが爆弾を投げつけようとしたその時に傍らに大公の2人の子供がいる事で躊躇してしまい、暗殺に失敗。
     そして再び、今度は1人で馬車に乗ったセルゲイ大公に爆弾を投げつけて暗殺に成功する。
     その後での獄中における警視総監や、大公夫人との対話が秀逸で、特に子供がいるからと一度目には躊躇した優しさを持つカリャーエフに何故夫を殺したのかと問いかける大公夫人と、自分に憐れみをかける婦人に対して、すばらしい人だと認めつつも権力者を倒さなければならないと語るカリャーエフとの対比、さらには革命のためには子供さえも犠牲にするべきだとカリャーエフを非難した同志のステバンとの絡みもあって、まさにタイル通り、自らの“正義”を信じる人々が“相容れない”というテーマを現していた。
     ところで、未確定ながら、犯人の半分以上がアラブ人だったという情報がある。
     それってもしかして、チェチェンの武装勢力がアルカイダ系のテロ組織に頼り過ぎ、逆に乗っ取られてしまったという構図なのかな。
     それならそれで、目的が摩り替えられては独立もできないという事を気づかせないと駄目だよねぇ。
     まぁ、ロシアがバルト三国には独立を認めたのにチェチェンの独立を認めないのは、石油のパイプラインがあるためだとも云われているから、実のところイラクと同じように、民族紛争に見せかけた単なる利益確保の争いなのかもしれん。実行犯は、指導者にいいように利用されてるだけ。
    「憎しみの連鎖を断ち切らなければ」と識者は言うが、実行犯たちの憎しみの感情を利用している指導者の説得についてはどう考えてるのか。指導者は自分たちの利益を確保したいだけなのだとしら、“憎しみの連鎖を断つ”なんてのは何の解決にもならない。
     『華氏911』は未見だけれど(公開前にあれだけ内容を暴露されてしまっては観る必要も無い)、あの作品で突いていたのが、まさにその点だったはず。
     ブッシュは石油の利権を確保して、ビン=ラディンはテロに対する多額の支援金を得て、双方が得をしているという話なんだから。
    ≪育児日記≫
     次郎に、またベビーフードのジュースを飲ませたんだけど、飲まなかった。
     ゴホゴホむせちゃって。
     でも1日大人しくて、夜は珍しく寝てくれた。
    //////////////////////////////////////////////////////////////////////
     感想や健康相談はコチラ(・v<)
     http://www.kitazono.jp/bbs_kitazono.htm
    //////////////////////////////////////////////////////////////////////
     
    ◆9月5日(日)/2004年◆
     今日は、『スネークアイズ』の定例会。
     パーティーの開催はお休み中ではあるが、会員同士で小ぢんまりとゲームを楽しもうという事で行われた。
     私は先月の定例会は子どもキャンプで欠席していたため、『幻想時間』の収録で会っている武井くん以外のメンバーと逢うのは久しぶり。
     しばし病欠となっていたK氏も今日は久しぶりに出席。その後、お加減はいかがですか。
     武井くんには私がAIBOを購入した事を話してあったのだが、その武井くんは『TAKARA』のチョロモードペットという物を買ったそうで、見せてくれた。
     http://www.takaratoys.co.jp/cmode-pet/index.html
     武井くんが買ったのはオレンジネコで、携帯電話の番号キーで操作する仕様になっているという。
     しかも、操作するだけではラジコンでしかないが、ペットと銘打ってあるように操作しなくても勝手に動き出すらしく、また操作に従わない事もあるそうな。
     実際に動かしてみると、基本的に武井くんの操作に“まったく”従わなかった(笑)
     今度の『幻想時間』では、このチョロモードペットとAIBOを対面させてみようという話になった。
     その他に、雑談では球団参入を表明しているライブドアの話など。
    「どうせなら球団を4つ作って新しくリーグを立ち上げれば良いんじゃないですか」
    「そうしたら、ライブドアリーグに入りたいという球団も現れるかもねぇ」
    「でも、4球団の本拠地はどこにしましょうか」
    「四国はどうかな。4県それぞれに球団を置いて戦うの」
    「えらく狭い範囲ですねぇ」
    「観光客を呼んで地域の活性化を図るという事で」
    「ああ、鳴門大橋の他に作られた名前も知らない橋を活用するのにはいいかもしれません」
     やったゲームは、『セイギレンジャー』。
     過去にも日記で取り上げたので、ゲームの詳細は過去のメールマガジンを見て下さい。
     (4月18日の日記参照)
     http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200405020600000000109927000
     今回私がプレイしたのは、極めて普通(?)の女性キャラ。
     いつもは“女好きな男”か“男狂いの女”という役柄が多いので(どっちも変わらんな)、ちょっと新しい性格に挑戦したのだが、これが見事に大失敗。
     強いモチベーションを持たない性格は、現実世界ならば控えめで大人しく周囲との調和も取れて悪くないのだろうけれど、ゲームの中では自らなんの指針も持たず状況に流されるだけというのは、周りのキャラ(プレイヤー)もどう付き合って良いか分からず困ったであろう。
     翻って、よくよく考えてみれば現実世界でも、当たり障りの無い人物というのは、接点が掴みにくく困るかもしれん。
     そうそう、今回の舞台設定は学校で私などは生徒という位置づけだったのだが、先生役をやったOくんはスゴかった。
     野球だのサッカーだのスキーだのというネタが出てくると、どんなスポーツでも「やった事がある」と胸を張り、しかし結局のところ下手という特色を出して、ちゃんとそれを場面場面で活かした活躍をしていた。
     ゲームとしても味のあるキャラに仕上がってるし、実際に絡みやすい。
     うう~む、TRPGは勝ち負けのゲームじゃないけれど、今日はOくんにしてやられましたなぁ。 
     
     ゲーム中に、なにやら体が揺れているような気がした。
     その時にはたいして気にしなかったのだが、帰ってからテレビのニュースを観たら、日本以西では各地に津波警報が出ており、結構大きな地震だった事が分かった。 
     どうやら震源地は、心配されている南海沖地震に近いらしい。
     
     ゲームが終わって、夕飯を食べに『牛角』へ
     http://www.gyukaku.ne.jp/
     H嬢が『特捜戦隊デカレンジャー』のカードが欲しいという事で、そのオマケがつくファミリーセットだかを注文した。
     食べながら、K氏に対して皆から苦言を少々。いや、かなりか。
     気分が塞ぎ込んでいて、それを本人も苦しんでいるというのは分かるのだが、それならそれでもう少し良い方向に現していかねばと。
     今日のゲームでのプレイスタイルで云うのなら、今回の舞台が学園と決まった段階で皆は同校の教師であるとか生徒であるとかという設定に落ち着けた中で、K氏は一人孤高のキャラに設定した。
     私も人と同じ事を嫌う性癖なので、その気持ちは良く分かる。
     しかし、人と違う事をする時には2つの覚悟が必要だ。
     1つは、無視される事を恐れない。
     もう1つは、接点は自分で作る。
     ハッキリ云って、これを気分が落ち込んでる時にするというのは無理があったのではないか。
     それで途中で不貞腐れてしまうのは、やはり良ろしくないだろう。
     神妙に話を聞いていたせいなのか、K氏が自分の目の前の肉ばかりではなく、他の人の前の肉まで食べてしまい、武井くんが注意した。
    「Kさん、人の前にある肉を食べるのはやめようよ」
     私は基本的に肉を食べない人なので(野菜焼きばかり食べていた)、あまり気にしてなかったよ(苦笑)
     野菜を食べてもあまり恨まれる事は無いから。
     私も気をつけよう。 
     夜遅くになって再び同じ地域で地震。
     関東でも電車が一時止まったらしいが、その前に家に帰れて良かった。
     気象庁からは津波警報が出されて、珍しく解除まで長引いている模様。
     ニュースから流れてくる緊迫した雰囲気に少しドキドキ。
     テレビの向こうの出来事だと、ドキドキに加えてワクワクしてしまうのだが。
     某サイトでチャットをしていたら、女子大生のSちゃんが海の近くではないものの、揺れも大きく阪神大震災を経験していたため、ものすごく怖かったとの事。
    「こわいです~(>_<)」
    ≪育児日記≫
     近畿で地震あり。
     1度めの20:00頃揺れに驚き、次郎が寝ていたのに泣きながら起きる。
     2度目の夜中には、ぜんぜん動じず、眠っていた。
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     感想や健康相談はコチラ(・v<)
     http://www.kitazono.jp/bbs_kitazono.htm
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    ◆9月6日(月)/2004年◆
     お店のプリンターが紙詰まりで故障した。
     ローラーを緩める事ができず、詰まった紙が前にも後ろにも出ない。
     引っ張り過ぎて紙がちぎれ、紙片が中に残ってしまった。
     うう~、パソコンに続いてプリンタまで壊れるんじゃあるまいな。
     ちょっとイライラとしながら、慎重に紙片を取り出した。
     なんとか正常に稼動。良かった。
     歯の痛みで患者さんが来店。
     排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を勧めたのだが、漢方薬は嫌だと強い口調で断られた。
     まぁ、好き嫌いは仕方がない。
     代わりに痛み止めをくれというのでお出しして、飲み方を説明。
     ところが、こんな事を言う。
    「一回飲めば治るだろ」
     痛み止めじゃ治りません。
     そう説明するのだけれど、「治ればいいんだ」と話を聞いてくれない。
     痛みが治まる=歯茎の腫れが治るという勘違いだろうとは予想できるのだが、どう言えば理解してくれるのか。
     痛み止めは、痛みを感じなくさせるだけなんですと説明しても、「だから治るんだろ」と堂々巡りとなり、結局は「治ればいいんだよ」とお金を置いて買われてしまった。
     むー(-_-;)
     ロサンゼルス国際空港で4日朝(日本時間5日未明)に小規模な爆発があったというニュース。
     当初はテロの疑いもあり、約4時間ほど空港が閉鎖されたという。
     実際にはテロではなく、日本人乗客のカバンの中にあった懐中電灯の電池2本が破裂して起きた事が分かったそうな。
     このニュースで私が驚いたのは、その“電池が破裂した”という事の方。
     電池が劣化していたからとか、空港職員が危険物でないか検査する時にプラスマイナスの向きを間違えて挿入したからとか、それはハッキリしないらしい。
     そっちの方をハッキリして欲しいなぁ。
     電池の注意書きでは、どちらも破裂する可能性を書いてあるけれど、本当に破裂する事があるのか前々から気にはなっていたんで。
     懐中電灯というから、使用していたのは家庭用の乾電池のはず。それが、破裂するってのは重要なニュースだと思うんですが。
     昨日の深夜に起きた2回目の地震で、津波警報が発令された和歌山県の太平洋沿岸21市町のうち、避難勧告を出したのが鳥羽、尾鷲市など計10市町だけだったというニュース。
     実際に県沿岸部には最大90cmの津波が到達し、避難勧告が出された自治体では5400人が公民館などに避難して、他の地域でも1575人が自主避難したとの事。
     勧告を出さなかった自治体の理由としては、海南市では「海は干潮に向かっていたし、津波による被害も無いと判断」したとコメントし、串本町は「東南海・南海地震ではない」事を理由としてあげているそうな。
     避難ってのは、難事を避けるためにするんだよ?
    「被害が出るほどの波の高さではなかった」とコメントしていた自治体職員もいたけれど、難事が起きて被害が出てからでは意味が無いって分かってるのか。
     避難勧告を出さなかった自治体の一つ新宮市なんかは「津波の到達が非常に早いという事がよく分かった。警報ならすぐ避難勧告を出すよう、地域防災計画の見直しなどを急いで検討する」と反省しているという。
     良かったね、被害者が出ないうちに反省できて。
     津波の速度って速いんですけど。それに威力も凄い。
     私も知識として知っているだけで、実際の感覚としては「50cmの津波が観測されました」とかニュースで聞いてもピンと来ないのだが、津波は水深が浅い所では急激に高くなり、50cmの津波の場合は岸壁で3m以上に達する事もあるらしい。岸壁にいれば波にさらわれるのには充分な高さで、海岸沿いの道路を車で走っていれば、車ごと飲み込まれる可能性もある。
     そして今回の地震で津波が心配されたのは、震源地が海底だから。
     津波の速度は水深と比例しており、深ければ早く浅くなると遅くなる。一般的には、水深が500mで時速200km程度、水深100mで時速110kmで、海岸近くの水深10mで時速36km程度だそうだ。
     これだけを見ると海岸近くに来る頃には遅いようにも思えるが、水深の深い場所からの初速は速く、また遅くなってきても人間の走る速さは時速15km程度(それも全力疾走で1分も走れまい)だから、「来た!」と言ってから逃げ切れるものではない。 
     海沿いに住んでいて、住民の生活の安定や安全を図るべき自治体職員が、津波の認識を甘く見ているというのは恐い話である。
     尾鷲市などは、山が海まで迫る地形のため津波の危険性を的確に認識しており、市内のビジネスホテルとマンションの計2棟が“津波避難協力ビル”に指定されていて、今回の地震でも同市のマンションに6人が一時避難したという。
     住むなら、こういう自治体に住みたいものですな。
     一部には、「避難勧告が相次ぐと住民への指示徹底が図られない恐れもある」という意見もあるようだが、個人的にはそれで避難する事を控えるような人は助けなくてもいいんじゃないかね。
     とにかく、情報を出すところまではキッチリやってもらいたい。 
    ≪育児日記≫
     夜、少なからず台風18号の影響を受けて雨。
     しかし明け方、次郎はすっきりとした顔で起きた。
     ……スッキリした文章過ぎて、育児日記になってないやん(^_^;)
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  • ≪第4回≫補中益気湯

    漢方薬症例クイズ≪第4回≫

     実際の症例を元に、患者さんの症例データーを提示します。
     “書いてある内容”から推理して、適応すると考えられる漢方薬の名前を当てて下さい。
     基本的に当店で扱っている漢方薬としますが、解答としては必ずしも限定しません。「なるほど、その方法もあるか」と思われる解答であれば、正解とする事があります。(生薬のみや民間療法などは除外します。)
     正解者の中から、抽選で2名様に『竹久夢二・藍染トートバッグ』を進呈いたします。
     絶対の正解というものはありませんのであくまで、“あそび”として楽しんでいただければと思います。
     皆様の参加をお待ちしています。(終了しました)

    竹久夢二
    藍染トートバッグ

     yumeji.jpg (426717 バイト)  

     大正時代の詩人であり画人であった竹久夢二の絵を用いた、藍染のトートバッグです。
     染物ですので洗濯したり水に濡れると色落ちする事があります。
     あらかじめご了承下さい。

    募集期間:~5月17日(月)
    正解発表予定:6月1日(火)

    問題
     女性・38歳。
     主訴は、体がだるい事と食欲不振。
     体格は痩せ型。
     2週間前に子供の看病によって大変疲れた。それ以来、頭が重くスッキリしない。続いて悪寒、微熱、発汗、全身がだるい。食欲不振、頻繁なあくび。
     新薬の風邪薬を服用して悪寒は消えたが、発熱、発汗、時々ゲップ。舌の色は赤く、舌の苔は無し。

    正解
     
    正解補中益気湯です。
     当選したのは、以下の2名の方です。おめでとうございます。PzGr様は、2回目の正解です(⌒▽⌒)
      ※PzGr様…選んだ理由:大変疲れてだるい、食欲不振、微熱等。     正解者が1名でしたので次選の漢方薬としては柴胡桂枝湯も使えるものと判断して、当選とさせていただきました。えむし様も2回目の当選です(・v<)   えむし様…選んだ理由:お勉強会のサイトを参考として、本件は、風邪と判断、時期的には、初期段階を過ぎ、中期段階以降と考え、症状の適応薬である本品とした次第です。

    解説
     今回の患者さんは、悪寒に関しては他の風邪薬を服用して消えたという事で、現在の症状から風邪の後期の治療、あるいは病後の体力回復が目標となります。
     その場合、やはり重要になるのは主訴で、顕著な風邪の症状よりも疲労と食欲不振を訴えている事から、選択する漢方薬は体力回復のための物を選びます。
     問題の中で注目すべき点は、「時々げっぷ」と「頻繁なあくび」です。げっぷが出るという事は胃腸に障害が現れている証拠で、頻繁なあくびは“気”(エネルギーのようなもの)の巡りが悪くなっている事を示唆しています。
     胃腸に障害がある場合の食欲不振においては、いくら栄養のある物を摂取しても、それを消化吸収できなければ意味がありません。つまり、食欲不振を解消するためにはまず胃腸の働きを回復させる必要があります。
     そして、回復させるためには疲労によって滞っている“気”を巡らせるのが先決となります。
     補中益気湯の名前を、「気を益して中(胃腸)を補う」と憶えておくと良いでしょう。

    補足
     実は今回、十全大補湯人参養栄湯という解答が一番多くを占めました。おそらく、“倦怠感”と“食欲不振”で検索したのでしょう。しかし、同じ症状に適応するようでいて、補中益気湯と比較するとかなり傾向が違います。
     3種類の漢方薬の効能書きを比較してみると全てに“食欲不振”とあるものの、「消化機能が衰え」を明示してあるのは補中益気湯だけなのが分かります。ここが、難しいところなのですが十全大補湯は他の効能に「顔色不良、皮膚枯燥、貧血などを伴う」と添えてあるように、完全に物質的な栄養不足による場合に適応するため、まず候補から外れます。そして、人参養栄湯はというと効能に「寝汗、手足の冷え、貧血」が併記されている点からすると、体を温める傾向があるのが分かります。今回の患者さんは、悪寒に関しては解消しており、舌の色が赤いという事は上半身に風邪の後の熱が篭っている可能性を示しているので、ここで温める必要はありません。
     また、お店のページの中では生薬の解説はしていないので余談になりますが、補中益気湯に入っていなくて十全大補湯人参養栄湯に共通で入っている物として、『地黄(じおう)』があります。この地黄に温める作用があり、さらに胃腸障害がある場合には下痢を起したりするので、今回の患者さんには避けた方が良いと考えられます。
     それならば、十全大補湯人参養栄湯が適応する“食欲不振”の患者さんはどんな体質かというと、普段は体力が充実している人が一時的に体力を低下させた場合です。今回の問題においては、「体格は痩せ型」なので補中益気湯の方が向いています。
     次選として柴胡桂枝湯としたのは、桂枝湯小柴胡湯を合わせたものと考えられ、桂枝湯は胃の働きを良くして小柴胡湯は“気”の流れを制御する肝に作用して働きを助けられるという点と、風邪の後期に用いるのがスタンダードな用い方である事を考慮しました。
     四逆湯(四逆散)という解答もありましたが、比較的体力がある事を条件とした上での胃炎などを改善する漢方薬であり、なおかつ痛みなどの症状を取り除くものの補う力は弱いため適応外とさせていただきました。
     他にあった解答の中で、排膿散及湯は上半身の熱を取り除き炎症を抑え、竜胆瀉肝湯は下半身を冷やす作用がありますので、熱を発散するのには適していますが、より体力を消耗する可能性があるため、やはり今回の場合には避けたいところです。
     前回は正解者が多かったので、やや難しくしてみたところ今度は正解者が1人しかいませんでした。絶対の正解という物が無いだけに、設問の難しさを痛感しました。高校時代の先生が、「平均点90点以上じゃ優しすぎるし、平均点50点以下じゃ難しすぎて意味が無いから、平均点80点の問題を考えるのは大変」と洩らしていたのを思い出しました。
     ホームページの方の参考資料も充実していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
     また、この『漢方薬の症例クイズ』は皆さん自身が選んだり相談するさいに、効能以外にどんな点に着目する必要があるかを知ってもらうためであるのと同時に、皆さんがどんな視点で選ぶものなのかを私が知りたいという目的もありますので、“選んだ理由”は是非とも書き添えていただきたいと思います。参加していただき、ありがとうございました。

    解説:北村俊純

    参加者コメントより
     keikoko:症例でいろいろ、飲むべき薬はかわてくるんですね。ここで勉強して詳しくなりたいです。
     今のところ、よそのサイトの方が詳しいんですよねぇ(^_^;) 基礎理論を知りたいというリクエストもありますので、準備中です。お楽しみに(・v<)  えむし:二回目の問題で当選させていただき、有難う御座いました。今回も難しいですね、症例サイトの5の柴胡桂枝乾姜湯と迷いましたが、景品につられ、無難な方に回答させていただます。
     一番難しいのは、最初にエイヤッと強めのもので症状を抑えてから穏やかな物に変えていくと考えるか、初めは効き目の優しい物を試してみてから強い物に変えていくかですかね。(北村)  ちほりん:漢方以外に、看病して治った子供の笑顔が特効薬でしょうかね?
     そうですね。今回の場合は、子供が治ってホッと“気”を緩めたところで疲労が出てしまったのかもしれません。

     

  • ≪第1回≫麻黄附子細辛湯

    漢方薬症例クイズ≪第1回≫

     実際の症例を元に、患者さんの症例データーを提示します。
     “書いてある内容”から推理して、適応すると考えられる漢方薬の名前を当てて下さい。
     基本的に当店で扱っている漢方薬としますが、解答としては必ずしも限定しません。「なるほど、その方法もあるか」と思われる解答であれば、正解とする事があります。(生薬のみや民間療法などは除外します。)
     正解者の中から、抽選で2名様に『サトちゃんチョークバック』を進呈いたします。
     絶対の正解というものはありませんのであくまで、“あそび”として楽しんでいただければと思います。
     皆様の参加をお待ちしています。(終了しました)

    サトちゃんチョークバック

    porch01.jpg (79273 バイト) porch02.jpg (81108 バイト)
    表側       裏側

     ベルトなどに取り付けるチョークバックです。
     写真では、350mlのペットボトルを入れてみました。
     結構便利に使えます(⌒▽⌒)

    募集期間:2月14日(土)~29日(日)
    正解発表:3月3日(水)

    問題
     65歳、女性。身長150cm、体重50kg。
     主訴は、クシャミ、鼻水、鼻づまり、悪寒。
     顔色は蒼白く、舌はやや白い程度。悪寒が背中から全体にかけてするという。
     咽喉(のど)の痛みは無く、食欲は少ないが、熱はあまり高くないとの事。
     季節は冬。関東地方の平野部に住んでいるが、雪が降った日の翌日から症状が始まった。


    正解
     
    正解麻黄附子細辛湯です。
     正解者の中から抽選でという事でしたが、単品で正解した方が2名のみでしたので、そのまま当選者といたします。
     当選したのは、以下の2名の方です。おめでとうございます。
    PzGr様…選んだ理由:悪寒、鼻水、顔色悪いかな?
    アヤ様…選んだ理由:悪寒がひどく風邪に似た症状もあるので。

    解説
     通常、上半身が冷えるとクシャミや鼻水となり、上半身に熱が篭ると鼻づまりとなります。
     この時点で主に候補となる物としては、クシャミや鼻水には葛根湯小青龍湯、鼻づまりには葛根湯加川きゅう辛夷辛夷清肺湯などがあるでしょう。実際、解答の中では葛根湯が一番多く、次いで小青龍湯となっていました。
     ここで迷うのは、患者さんは鼻水と鼻づまりの両方の症状がある事です。対処療法としては、それぞれの症状ごとに小青龍湯葛根湯加川きゅう辛夷を交互に飲むという方法もあります。
     しかし、問題の中ではさらに悪寒があり、雪が降った翌日からという注目するべき点があります。つまり、“冷え”が強いという事です。
     もう1つ気になる事としては、熱はあまり高くないという点です。葛根湯を推す人の中には「風邪の初期のようだ」と予想した人もいましたが、すでに鼻に症状が出ており、食欲が少ない事、年齢が年寄りという程ではないものの中年以降である事から体力的な衰えを考慮すると、これから熱が出る初期というよりは、体力的に“熱を出す事ができない”と考えられます。
     以上の事から、この患者さんには麻黄附子細辛湯を用いました。

    補足
     温めるという目的で麻黄附子細辛湯小青龍湯を併用するという解答もありましたが、今度は温まり過ぎて気分が悪くなるかもしれません。まずは、どちらか一方で様子を見るというのが良いでしょう。
     また、風邪の中期から後期ととらえて柴胡桂枝湯小青龍湯を併用するという解答もありました。胃腸や肝臓を養いつつ温めて体力をつけさせるという着眼点は良いと思います。
     今回のクイズでは生薬の成分には触れませんでしたが、麻黄附子細辛湯小青龍湯の組み合わせでは麻黄(まおう)という生薬が、柴胡桂枝湯小青龍湯の組み合わせでは柴胡(さいこ)が重複してしまい、あまり好ましくありません。漢方薬を複数用いる場合には、この生薬の“重複”に気をつける必要があります。逆に生薬を重複させて特定の効果が高まる事を期待するという使い方もあるので、その辺りはお店で相談するようにしましょう。
     真武湯柴胡桂枝乾姜湯という解答もありましたが、今回の場合は問題の中でそこまでの衰弱や胃腸虚弱である事を示すものはありませんので、残念ながら除外となります。
     それと、解答で多かった葛根湯は「風邪の初期には葛根湯」というイメージが定着しており、それ自体は確かなものの、この“風邪の初期”というのがなかなか曲者です。ウチのお店にも「風邪のひき初めで」と言う患者さんが来るのですが、大抵は鼻に症状が現れていたり咳が出ていたりして、すでに初期を過ぎているという事が多くあります。
     定まった説がある訳ではありませんが、葛根湯の効力から考えると「頭が痛い……ような気がする」とか「寒気がする……かな?」という状態を初期と考えて、その段階で服用する方が効果的です。風邪の治療として使う場合は、症状が出てからでは葛根湯は遅いと思っておいて、風邪をひいた気がする段階で服用ようできるように普段から持ち歩いておくのが良いでしょう。

    解説:北村俊純


    参加者コメントより
     犬山しんのすけ:どうしても小青龍湯に目が行ってしまいまし。また、紫胡桂枝湯には、悪寒を抑える働きがあるとの事ゆえ、併用で。うぅん、やっぱりお薬の道は深い(^^;
     一度目につくと、ついつい捕らわれてしまうんですよね。私も「コレにはコレ」という癖がつかないように気をつけたいと思っています。(北村)

     morikawa:漢方薬の名前を漢字で入力しようとしたが挫折しました。ひらがなで入れるのもひと苦労。このHPを作った人はすごい! どう入力すればみたことない漢字をあんなに並べられるのだろう。
     日本語入力のユーザー辞書に地道に登録していきました(^_^;)(北村)

     

  • ≪通巻38号≫
    漢方薬の講習会『理気剤(りきざい)』/ニキビの相談/“怒り”の醜さ/政府の初動、現場の初動

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      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                      ≪通巻38号≫
      提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
      発行 : 北園薬局 http://www111.sakura.ne.jp/~kitazono/
      編集 : 北村俊純
      窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
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    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※11月18日(火)……漢方薬の講習会『理気剤(りきざい)』
        
    ※11月19日(水)……ニキビの相談
    ※11月20日(木)……“怒り”の醜さ
    ※11月21日(金)……政府の初動、現場の初動
    ************************* 先週の平凡な日記 ***************************
    ◆11月18日(火)/2003年◆
     今日は、月に一度の漢方薬の講習会。
     テーマは、『理気剤(りきざい)』である。
     『理気剤』とは、“気滞”を治療する薬の事で、“気滞”とは「気の停滞」、すなわち“気”が阻滞された状態に相当する。
     この“気”というのは、西洋医学には無い概念で、漢方薬を胡散臭いものにしている。なにしろ、血液などのように実体の無いモノだからだ。
     しかし例えば、目には見えなくとも“ストレス”というものは存在する。そして、ストレスが原因の病気があるのも事実である。
     気滞が発生する原因は非常に多いが、気滞だけが独立して現れる事は無い。
     最も気滞に関連が深いのは、やはり精神的ストレスで、漢方では“内傷七情(ないしょうしちじょう)”と言う。“内傷七情”とは、怒・喜・憂・驚・恐・悲・思の七つの心の動きが体をも痛めるという意味だ。
     情緒系・自律神経系に影響して肝気鬱結(かんきうっけつ)と呼ばれる抑うつ・緊張の状態を生じ、これにともなって全身の各部位の気滞を容易に引き起こす。
     気滞は発生する部位によって、1)胸部気滞、2)胃気滞、3)腸気滞、4)肝気滞などに分類される。
     気滞が関連する症状としては、以下のようなものがある。
    1.膨満感=胸・脇・腹などの張り・苦しい・痞(つか)える感じがするなど。
    2.遊走性の疼痛=異所性で時間的に増減する疼痛。
    3.渋滞性の症状=排尿や排便がスムーズではない・呼吸が苦しい・嚥下困難。
    4.気逆の症状=咳・胸が苦しい・悪心・嘔吐・吃逆(しゃっくり)・曖気(げっぷ)。
     理気剤の分類は、気滞の影響を受ける部位と、その症状で整理すると分かりやすい。
    ※『肝気鬱結(かんきうっけつ)』
     別名『肝気滞(かんきたい)』とも呼ばれ、肝臓がストレスを受けた場合を指す。
     症状としては、憂鬱感・怒りやすい・胸脇部の張った痛み・月経痛・月経周期が安定しないなどである。良く耳にする自律神経失調症も、ここに当てはまる。
     治法としては、“疏肝理気解鬱(そかんりきげうつ)”と言われる方法を用いる。
     代表的な漢方薬には、『小柴胡湯(しょうさいことう)』『柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)』『加味逍遥散(かみしょうようさん)』『柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)』がある。
     小柴胡湯は肝機能障害に用いられ、B型肝炎やC型肝炎などの治療薬として医療現場では重宝されている。また、応用範囲が広く、神経性の胃炎や過敏性腸症候群にも使われる。特に腹痛によって登校拒否を訴える子供や、出社の途中で下痢をしてしまうサラリーマンなどには良いだろう。
     余談だが、神経性胃炎が進んだ場合には、もちろん胃炎により特化した漢方薬を用いる。その時には、胃が熱を持っているか、胃が冷えているかの見極めが大事である。胃炎だからといって、胃が熱を持っているとは限らないのだ。
     胃が熱を持っている時には『黄連解毒湯(おうれんげどくとう)』を用いる。
     冷たい水を飲むと症状が軽くなり、温かいお茶を飲むと気分が悪くなるというのが見分け方になる。
     逆に胃が冷えている時には『安中散(あんちゅうさん)』を用いる。冷たい水を飲むと胃が重くなり、温かいお茶を飲むと落ち着く時が適応する。
     一般的に漢方胃腸薬といった場合には、この安中散である事が多いのだが、パッケージで内容を確認して服用しないと、症状に合わないというケースもあるので気をつけてもらいたい。
     柴胡桂枝湯小柴胡湯『桂枝湯(けいしとう)』を合わせた物で、胸脇部の張った痛みが強い場合に対応する。メールマガジンでは風邪の後期に用いる漢方薬として紹介しているが、より実際的には風邪の進行具合が不明な場合など、いつでも用いる事ができるので、覚えておくと便利だろう。
     加味逍遥散は特に女性に用いられるのだが、これは血を補う作用があるからで、生理になるとイライラする場合に特に効果がある。
     柴胡加竜骨牡蠣湯は、高血圧の症状があって不眠などを伴う場合に用いる事が多い。
    ※『胸部気滞(きょうぶきたい)』
     症状としては、胸が苦しい・胸が痞える・呼吸が早く荒い・胸痛・咳などがある。
     この場合の治法では、“理気散寒(りきさんかん)”・“理気活血(りきかっけつ)”・“理気化痰(りきけたん)”という方法を用いる。漢字を見れば、この治法の考え方は分かると思う。
     代表的な漢方薬としては『柴朴湯(さいぼくとう)』なのだが、ウチには置いていない。小柴胡湯『半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)』を合わせた物で、胸部気滞は次の“胃気滞(いきたい)”と一緒に扱えるからだ。
    ※『胃気滞(いきたい)』
     この症状には、上腹部の膨満感や痛み・食欲不振・曖気・吃逆・悪心・嘔吐などの強いものなどが該当する。
     治法は“理気化湿”・“理気化痰”を用いる。
     代表的な漢方薬としては、胸部気滞の方が強い場合には半夏厚朴湯を、胃気滞が強い場合には『かっ香正気散(かっこうしょうきさん)』を用いる事になる。
     胃気滞の場合には、時として気が滞るだけではなくて、気が上部に逆流してくる“胃気上逆(いきじょうぎゃく)”という事が起こる場合がある。これが曖気・吃逆・嘔吐などで、半夏厚朴湯を用いると良い。妊婦の場合には妊娠嘔吐(つわり)に使うことが多い。
     また、胃気上逆までいかなくても咽喉に異物感がある人や、緊張すると胸が苦しくなる場合、例えば大事な試験が控えているとか人前に立たなければならない時に症状を緩和する事ができる。ドラマなどで人前で挨拶するシーンに「ん、んん」とか咳払いするシーンがあるが、あの状態の事である。
     精神的な咳にも使え、特にストレスを感じると症状が出る喘息の場合に重宝する。と言うか、自分が重宝しています(^_^;
     そうそう、緊張を軽減するという事で、ウチのお店では受験期に良く売れる。受験生はお試しあれ。また、講師のお話によれば、子供の緊張感が親にも伝播して、親もイライラ感が高まり、それがまた子供に跳ね返って親子間のコミュニケーションがギクシャクしてしまうという場合には、親子で服用するのも良いとの事。
     『かっ香正気散(かっこうしょうきさん)』は、主に胃腸方の風邪(夏風邪)に用いる事が多いので、胃気滞として使うケースは少ない。ただ、胃腸を助ける生薬が入っているので胃腸虚弱だという自覚がある場合は、使ってみると良いだろう。
     この『かっ香正気散(かっこうしょうきさん)』は純粋に日本で近年になって開発された物で、中医学(中国漢方)至上主義の流派からは忌み嫌われている。近年と言ったって千年以上前の事だし、日本の気候風土に合ってるんだから、いいと思うのだけれど、
    ※『腸気滞(ちょうきたい)』
     症状には、腹部膨満感・腹痛・腹鳴・排ガス・排便困難・裏急後重(りきゅうごじゅう)などが強いなどがある。裏急後重というのは聞きなれない言葉だが、下痢の場合はトイレに行って戻ってきてもまだお腹がしぶったり、便秘の場合には便意はあるのに出ない場合の事をいう。つまり、何度もトイレに行きたくなる状態だと思ってもらって良いだろう。
     実は、この腸気滞には「コレだ!」という漢方薬は無い。あえて挙げるとすれば、便秘薬という事になる。
     漢方薬では、『半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)』が最初の選択といったところか。
     講師も、便秘の状態に合わせて臨機応変にと言っていた。まぁ、便秘になると気滞になるから、イライラしやすくなるのは当然と言えば当然。
     講習会の帰りに秋葉原の『LaOX』に立ち寄った。
     http://www.laox.co.jp/laox/index_tone.jsp
     日記には特に面白い事もないので書いていないのだが、今のところ毎日奥さんのお見舞いには行っている。
     ミカン持ってきて、チョコレート持ってきて、漫画を持ってきてと、まぁ贅沢な暮らしをしている(笑)のだが、ビデオを観たいとまで言い出したのだ。贅沢に磨きがかかって困る(・_・)ノ
     で、病室にはビデオデッキを持ち込んだりする訳にもいかないので、何か代わりの物を捜しにきたのだ。
     ポケットPCにビデオを取り込んでとも思ったが、画面が小さいわりに3万円以上もして、目的からするとコストパフォーマンスが悪い。手帳代わりに使えばいいのだろうが、奥さんの事だから絶対にそんな風には使わない。
     持っているノートパソコンにビデオを取り込んでダウンスキャンコンバーターでテレビに出力する方法もあるが、電源コードが必要で、これまた病室には持ち込めない。
     しかし、捜してはみるものでカノープス社から出ている『SSC120EX』という製品を発見した。
     http://www.laox.co.jp/laox/index_tone.jsp
     USBケーブルを用いて、パソコンから電源を得るというダウンスキャンコンバーターだ。
     ノートパソコンだと電力消費が激しそうだが、それでも映画の一本くらいは観られるだろう。
     新製品なのか値引率は低かったが、1万3千円ならば悪くない。速攻で購入を決めた。
     また、レジの店員がものすごく丁寧で人当たりが良く、ごく自然に気配りの行き届いた人で、たった1つの商品を買うだけなのに心地良くなってしまった。
     帰りに夕飯代わりにマクドナルドに入ったのだけれど、良く考えたら昼食はロッテリアであった。
     1日に2度もファーストフードで食事を済ますというのは、かなり体に悪いのではないかと思うものの、奥さんの料理もほとんど冷凍食品だから変わらんなと酷いことを思う(笑)
     明日は、もう少しまともな食事をしよう。
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    ◆11月19日(水)/2003年◆
     商店街の同じ並びにあった『ニシワキ薬局』が閉店してからというもの、製薬メーカーや健康食品メーカーの営業マンが入れ替わり立ち代わりやって来る。
     『ニシワキ薬局』に置いていた商品を取り扱ってくれという訳である。
     まぁ、それは当たり前だし、商品を勧める資料に「いい事ばかり」が書いてあるのも当然ではあるけれど、リスクも分からないとなんとも扱いにくい。
     とりあえず資料は預かったが、ウチは漢方薬が主力だから、あまり他の商品を扱う予定は無い。お店も小さくて置き場所が無いし(苦笑)。
     病院からの処方箋を持ってくる患者さんで、毎回次の診察日を教えてくれる人がいて助かる。
     必ずしも同じ薬が出るとは限らないが、事前に薬の注文をしておいて備えておく事ができるので。
     これから風邪が流行るという事で、あらかじめ常備しておくためにと柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)桔梗湯(ききょうとう)をお買い上げいただいたお客さん、お話をしてみたら旦那さんは今咳が出ているとの事。
     熱や鼻などの症状は出ていないようなので、麦門冬湯(ばくもんどうとう)で様子をみてもらう事にした。
     ニキビの相談に患者さんが来店。
     ニキビと言って真っ先に思いつく漢方薬は清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)ではあるが、適応するのは赤ら顔の、いわゆる熱証タイプの人。
     しかし、今回の患者さんは痩せていて、冷え症もあるという。
     また、ニキビだけではなく、たまに首の後ろなどにオデキができるとの事。
     だとすると、血液の循環が悪くて、ところどころで血が滞っているのかもしれない。
     力の弱いニキビには当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)を用いる場合もあるものの、そこまでは虚弱な体質でもない様子。
     そこで、普通は湿疹や蕁麻疹に用いる事が多い十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)を試してもらう事にした。名前の通り、十種類の生薬で体内の毒素を敗(やぶ)るための漢方薬である。
     また、もしニキビが化膿した場合には、排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を使うように勧めた。これもまた名前が効能を示していて、膿を排出する事のできる漢方薬である。虫歯などの歯茎の化膿にも使えるので常備しておくと役に立つだろう。
     前回のメールマガジンで書いた、未承認抗がん剤での治療に保険を適用することについて、『中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関)』の『基本問題小委員会』が年内にも正式決定する運びとなった模様。
     (11月17日の日記を参照)
     保険を適用することを正式決定しても、承認されるのはさらにその後なので、実際に使えるのはまだ先のこととなるが、保険適用の承認を迅速化するために、審査期間を4ケ月~半年程度に短縮するとの事なので、通常だと1~3年かかる事を考えれば期待してもよいかもしれない。
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    ◆11月20日(木)/2003年◆
     今日は朝から雨。
     気温はそれほど低くはないが、やはり雨が冷たくて寒く感じる。
     ホカロンを欲しいというお客さん、少しお話をしたら旦那さんが寒気がするというのでホカロンを買いに来たとか。
     風邪薬は飲んでいるのかも尋ねたところ、眠くなると仕事に差し支えるので飲んでいないとの事。
     それならば、漢方薬で眠くならない風邪薬がありますよと麻黄湯(まおうとう)を勧めた。
     それと、すでに寒気がしているという事は熱が出てくる可能性がある。仕事を休めそうもないのであれば、地竜(ぢりゅう)を合わせて飲むように勧めた。
     病院からの患者さんに出す薬で500錠仕入れてしまった物があり、その患者さんが1回限りで来なかったためどうしようかと思っていたところ、同じ薬を処方された患者さんが来た。
     なにしろ1錠で200円くらいする薬なので、在庫を抱えると痛い。それが今回は360錠が一気に掃ける。ヤレ助かった。
     風邪をひいたという患者さんが来店。
    「パブロンを下さい」と言われて、つい「効きますか?」と訊いてしまった。
     売る方が「効きますか?」って尋ねてどーする(笑)
     ウチでは、余り効かない事になっているので(・_・)ノ
     そこへ、いつも漢方薬を使っていただいている患者さんが来店。大きな声で「柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)麦門冬湯(ばくもんどうとう)をくれ!」と注文された。
     そして、「あれだよな。風邪が進んじゃったら、柴胡桂枝湯でいいんだったよな? 麦門冬湯は痰のからむ咳でいいんだっけ?」と確認された。
     はい、間違いございませんm(_ _)m
     それを聞いた最初の患者さん、「俺もそうするかなぁ」と乗ってきた。説明の手間が省けちゃった(⌒▽⌒)←省くな。
     買う物が決まっている後からの患者さんのお会計を先にさせてもらい、改めて最初の患者さんの症状を詳しく尋ねた。
     風邪の症状はすでに進んでいるようなので、葛根湯(かっこんとう)では間に合わない。まずは、先ほどの患者さんと同じ柴胡桂枝湯を勧めた。
     その上で、咳は酷くなくて疲れの方が溜まっているようなので、地竜(ぢりゅう)を合わせて服用するように伝えた。
     ハンセン病を理由に『アイレディース宮殿黒川温泉ホテル』が国立ハンセン病療養所『菊池恵楓園』(同県合志町)の入所者らの宿泊を拒否した問題で、同ホテルの前田篤子総支配人らが謝罪のため同園を訪れたとのニュース。
     しかし、入所者自治会は「ホテル経営や自分の地位を守るための謝罪で誠意が感じられない」と謝罪文の受け取りを拒否したとの事。
     また、法務省人権擁護局は、旅館業法(宿泊をさせる義務)違反での捜査当局への刑事告発も検討しているとか。
     私も怒りやすい性格だが、それだけに怒っている人々というのはテレビで見るとその“醜さ”にゾッとさせられる。
     なにより、人には“受け入れられないモノ”があるという事が、差別を解消しようという意識の高まりに反比例するように忘れられているのが私には気になる。
     以前に差別について書いたように、現在の日本の環境であれば差別しない相手を探す事もできるはずで、差別したい人にはさせておけばいいではないかと私などは思ってしまう。
     (10月12日の日記参照)
     人が理性のみで物事を割り切り、論理的に判断するだけであったなら、それは血の通わない機械と同じである。(科学が進歩したら、いずれこの言葉も機械に対する“差別的発言”となるかもしれない。)
     人間には心がある。心があるから、根拠が曖昧でも人を信じ愛す事ができる。それは、正しい知識も無しに差別する心と表裏一体であろう。
     入所者らが不当に扱われ人権侵害をされてきた事には同情するが、まさに、その“心の狭さ”によって誤解され、迫害されてきたはずではなかったのか。
     許す心を持てない人は、受け入れる心を持たない人と同じに私には思える。
     熊本県の方も問題で、ホテル側が宿泊を断った時、社会的に不利になるというような話で再考を促したという報道がある。ようは、脅迫だ。
     正しいデータを示すのでもなく、情に訴えるのでもなく、脅しにかかったのでは説得も何もあったもんじゃない。
     それで、「人権侵害にあたり、旅館業法違反の疑いがある」として法務局に通報するというのは、“正しい知識の普及”に務めていないのではないか?
     ホテル側は当初、宿泊拒否の理由について「ハンセン病をすべての宿泊客が理解しているわけではない。他の客に迷惑が掛かる」と説明していたそうで、残念ながらこれは“正しい”認識なのではないだろうか。
     他の宿泊客から苦情が出た場合、あるいはキャンセルされた場合の事を考慮すれば、宿泊を断るというのは経営判断として間違っているとは思えない。何故なら、まさかハンセン病患者が宿泊する事を理由に他の客がキャンセルをした場合、その損失をハンセン病患者に請求する訳にはいかないではないか。
     『全国ハンセン病療養所入所者協議会』の中央執行委員である平野昭氏は「理解が進んでいると思っていただけに残念。県が事前にホテル側を説得しておくべきだったとも思う」と話している。
     もし県が本当に、ホテルを始めとする事業主にハンセン病患者への差別を無くすための働きかけを積極的に進める気があるのなら、まずは受け入れる事が商売として“美味しい”と認識させるべきだと私は思う。
     先の県がホテルを説得する時にも、損失が出ない事を保証して、受け入れた場合のイメージのアップなどを提示するべきだったのではないか。
     こう言うと、営利優先でケシカランと思うむきもあるかもしれないが、企業の利益によって多くの国民が生活できている事実も忘れてはいけない。
     むしろ、営利を優先しなければならないという資本主義に基づく営利活動の原則を利用して、弱者をいたわる社会作りに活用した方が良いだろう。
     差別する心には根拠は無い。根拠が無いのに、論理的に説得したってすれ違うだけで相互理解はとてつもなく難しい。
     それならば、互いに理解し合う事は難しい事こそを認識し、“折り合える”点を接点として互いに“利益”を得る方が、平和的だと思う。
     繰り返すが、怒っている人々というのは醜いものだ。(自戒を込めて)
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    ◆11月21日(金)/2003年◆
     今日は大快晴。
     日中の気温は25度にまで上がるらしい。
     それでいて、明日は12月の気温になるという予報。まったく、ふざけた気候である。
     サトウ製薬の営業マンが来店。
     風邪をひいて、しばらくお休みしていたらしい。風邪の猛威が始まっているようである。
     何かサトちゃんグッズなどを貰おうと、しばし仕入れの交渉。
     1万円分仕入れると○○が付くなどの条件を提示されたので、○○よりも△△が欲しいというような次第。
     ウチに来るお客さんや患者さんは、時として「あっ、お財布忘れちゃった」とか、「後でまとめて払うから」という事がある。と言うか、多い(^_^;)
     まぁ、それで渡しちゃう方もなんなのだが、特に風邪薬とかを買いに来た人に、またお金を取りに戻って出てきてもらうのでは本末転倒なので。
     かと思うと中には、たまたまお金を多く持っているからという事で、「後で貰いに来るから」とお金だけ先に払っていく人もいる。
     そうすると、ツケだの先払いだの、だんだん分からなくなってくるため、レジにはそのメモがどんどん増えて少々汚らしい(苦笑)。
     政府が21日の閣議で、大災害や大事故が発生した場合の基本的な初動体制を定めた危機管理マニュアル“緊急事態に対する政府の初動対処体制について”を決定したとのニュース。
     地震や噴火などの自然災害や大量殺傷事件が発生した場合を想定しているそうで、基本的な初動体制を統一して、徹底した方が臨機応変に対応できると判断し、従来のマニュアルは廃止したとの事。
     それにしては、「<1>危機管理監が事態に応じて緊急参集チームを集める<2>官邸対策室、関係閣僚協議、安全保障会議、対策本部を設置する<3>官房副長官は官房長官を補佐し、事態に応じて政府の対応に関して総合調整を行う。」というのは、“初動対処体制”と“臨機応変に対応”というのに反しているように思えるのだが。
     アメリカの場合、その現場に公務員がいれば役職上の上司が現場指揮を執る権限を持つように定められている。また、国の軍隊が動けない場合には、自治能力のある集団が武器を持って行動する事を認めている。(州によって違うかもしれないが)
     緊急事態の時に、チームを集めるとか対策室を設置するという発想が悠長だという事になぜ気がつかないんだ(^_^;)
     確かに今回の危機管理マニュアルは、“政府の”対応策として作成したものだろうが、1~3のいずれも当たり前すぎてわざわざ決める必要があったのかという気がしてならない。
     むしろ阪神淡路大震災を教訓にするのであれば、知事に近隣の自衛隊基地に出動を要請ではなく命令できる権限を与えるとか、負傷者の手当てで医療過誤があったとしても罪を問わないとか、本当の初期の初期、政府が本格的な介入を始めるまでの対策を決めてもらいたい。
     森元総理は、えひめ丸が米原潜と衝突して沈没した時、自分が官邸に駆けつけても仕方がないとしてゴルフを続けていために非難されたけれど、現場からすれば政府の初動体制なんて確かに「どーでもいい」事なのだ。
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    今回の日記の内容は、いかがでしたか?
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    ☆締切:2003年12月1日から3日間
    ~~~~~~~~~~~~~~ ≪読者より一言≫ ~~~~~~~~~~~~
    (通巻37号はコチラ)
    ☆共感する事もあった
     抗がん剤の保険適応について。全く、何とかして負担を減らして欲しいものです。モルモットにされた挙句、毎月何万円も負担なんて、踏んだり蹴ったりですからね。
     あと<X’mas>の話、確かに間違いが横行してますねー(笑)。(MIKA)
    ★抗がん剤の保険適応については、ちゃんと動き始めたようです。患者さんの期待を裏切らない運用をしてもらいたいですね。
     クリスマスの表記に関しては、グーグルで検索してみたところ、『X’mas』が約1,540,000件、『Xmas』が約2,890,000件ヒットしました。一瞬、ずいぶんと間違いがあるんだなーと思ったのですが、『X-mas』という表記もあって、それが『X’mas』の類似としてヒットしたようです。でもって、『X’mas』の表記をしているのはほとんど日本語ページばかりでした。ちょっと恥ずかしいかも(^_^;)
    ■■■■■■■■■■■■■■■□免責事項□■■■■■■■■■■■■■■
     記載内容を利用して生じた結果について、当方では責任がとれませんのでご了承ください。
     また、筆者が思った事や感じた事を率直に書いている事柄に関しましては、反証可能な事実誤認以外の訂正には応じられません。
     URLで紹介した先のページの著作権は、そのページを作成した人にあります。
     URLを紹介する事に違法性はありませんが、文章等を転載する場合は、作者の許諾が必要となります。
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  • ≪通巻37号≫
    クリスマスカードを作る前に綴りをチェック/漢方薬のお店に来て漢方薬は嫌だとはこれいかに?/アミノ酸再び、いやテレビでは三度目か

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      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                      ≪通巻37号≫
      提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
      発行 : 北園薬局 http://plaza2.mbn.or.jp/~kitazono/
      編集 : 北村俊純
      窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※11月15日(土)……クリスマスカードを作る前に綴りをチェック
    ※11月16日(日)……漢方薬のお店に来て漢方薬は嫌だとはこれいかに?
    ※11月17日(月)……アミノ酸再び、いやテレビでは三度目か
    ************************* 今回の平凡な日記 ***************************
    ◆11月15日(土)/2003年◆
     胃薬を飲んでいるのに、朝食の後にみぞおちが痞(つか)えるような感じがするという患者さんが来店。
     飲んでいる胃薬が何か尋ねると、『ガスター10』との事。
     『ガスター10』は効能書きに「胃痛、胸やけ、もたれ、むかつき」となっているが、使用目標は“胃酸過多”である。つまり、胃酸の出を抑える作用があるわけで、胃酸過多による症状でなければ胃酸の出が悪くなって胃痛や胃もたれになってしまう。
     適しているかどうかの目安としては、症状が“空腹時”に現れるのか“満腹時”に現れるかだろう。
     今回の患者さんの場合は、食後という事なので適応外となる。
     そこで、舌の状態を見せてもらうと、舌の白い苔が左右に割れていた。これは、神経的な緊張(心配事)などが原因で胃が水を上手くさばけていないと考えられる。
     その事を尋ねてみると、どうやら当たったようで悩み事がある様子。となると、治療するための漢方薬としては、2種類が候補に上がる。
     みぞおちが痞えるような感じがするというのに相違が無ければ、胃が痙攣しているという事なので半夏写心湯(はんげしゃしんとう)が適応する。
     もう少し上の部分、咽喉の下の方が痞えるようであれば、食道が狭窄しているということであるから半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)が適当だろう。
     また、胃潰瘍の予防には柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)も使える。胃潰瘍を治すほどではないが、消化器と肝臓を助ける働きがあるので、症状が激しくなければ使ってみるのも良い。
     今回の患者さんは、まず半夏写心湯を試してみて、合えば服用を続け、合わなければ半夏厚朴湯を試してみるという事にした。
     眩暈(めまい)と吐き気に葛根湯(かっこんとう)を求めて患者さんが来店。
     風邪の初期であれば、そういう選択もあるとは思うが、お話を訊いてみると、わりと頻繁に起こってる症状らしい。
     吐き気が強いようであれば、二陳湯(にちんとう)を服用すればだいぶ楽になるはず。
     しかし、食欲が落ちているわけでもないのに眩暈とともによく起こるのだとすれば神経的な要因も考えられる。
     今回は、神経的な眩暈に重点を置いて苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)を勧めた。
     そろそろクリスマスのイルミネーションが飾られたり、クリスマス商戦に向けた企業やお店の宣伝活動が始まった。
     それらのチラシやポスターを見て気になるのは、『X’mas』という表記。
     最近では『Xmas』という表記が増えたのに、未だに『’(シングルクォーテーション)』を見かけることがある。近所のスーパーのチラシに書いてあった時には、前のめりにズッコケてしまった。(人生いつでも前のめり。)
     英語表記では、『’』は何らかの文字を省略した場合に用いる。「I am」を「I’m」とか、「can not」を「can’t」というように。
     では、『X’mas』というのは、何を省略しているというのか。
     そもそも、あの『X』は、アルファベットの『X(エックス)』ではなく、ギリシャ文字の『X(カイ)』である。『X(カイ)』は、それ一文字で『キリスト』を意味する。
     そして、『mas』は英語では『お祭り』の意味で、その語源はラテン語の『missa(ミサ)』に由来し、本来の意味はカトリックの事を指して、そこから転じて、ローマカトリック教会で神を讃え、賛美と感謝を捧げる聖体拝領を行う典礼の事を意味するようになった。
     だから『クリスマス』とは、“キリストを讃えるお祭り”という意味で、『Xmas』という1つの単語なのだから、何も略してはいないのだ。
     『キリスト』を英語で表記すると『Christ』だから、『Christmas』というのを省略するとすれば『C’mas』という表記が正しいかもしれない。見たこと無いけど。
     ちなみに、『キリスト』というのは名前ではなくて、油を塗られた者という意味で、王に与えられた称号だったのが転じて救世主の意味となり、『イエス』の敬称として使われるようになった。
     もしこれからクリスマスカードを自分で作ろうという人がいたら、『’』を付けないように気をつけましょう。
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    ◆11月16日(日)/2003年◆
     以前に腰の神経痛で麻杏よく甘湯(まきょうよくかんとう)を渡した患者さんが来店。
     神経痛の方は治まったのだが、肩こりが残っているとの事。
     しかし、仕事で良く手を使うという話を以前に聞いているので、腱鞘炎と同じ症状が肩に出ているのではないかと推測した。
     詳しく訊いてみると、やはり“こり”というよりも“痛み”の方が強いらしい。
     胃腸は丈夫そうなので、桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)を勧めた。
     効能は腰痛や関節痛だが、腕を良く使う人の疲労による痛みにも効果がある。
     咳止めの薬が欲しいという患者さんが来店。
    「早く治るヤツをくれ」との事だったので、まずは咳の種類を確認するために症状を尋ねてみた。早く治すには、ピンポイントで狙い撃ちするのが大事である。
     ところが、「そんなのいいから、効くヤツくれよ」という。
     ええと、教えてもらわないと手も足も出ないんですけど。
     とりあえず重ねて、痰のからむようなゴホンゴホンという咳か、乾いたようなコンコンという咳かを質問すると「両方だ」との答え。
     両方? うーん、まぁそういう事もある。
     そこで、寒くなると酷くなるか暖かくなると酷くなるかを尋ねてみた。すると、寒くなると酷くなるという答えだった。
     寒くなると咳が酷くなる場合には、温めながら咳を止める小青龍湯(しょうせいりゅうとう)が適応するだろう。
     そう思って勧めてみたのだが、「漢方薬は長く飲まなきゃ効かないんだろう」と断られた。
     “また”である。漢方薬は長く飲まなければ効かないという誤解は、どこから出てくるのか私としては理解に苦しむ。
     しかし、患者さんの要望は「早く治す」という事だったので、まずは効き目が早い事を説明した。私自身も冬場の喘息には小青龍湯を服用しており、飲むとすぐに体が火照ってきて咳が楽になるのを体感しているし、単に咳を止めるというのではなく治すという観点から言えば、かなり効果が期待できる。
     だが今回の患者さんは、「そんなの3日ぐらい飲まないと効かないんだろ?」と、こちらの説明がまったく耳に入らなかった模様。
     漢方薬を毛嫌いしている人がいるのも確かだし、以前に何らかの治療で漢方薬を用いて期待した効果が得られなかった人などは特にそうだ。中には、“漢方薬”と言っておきながら、服用した物がなんだったのかを尋ねてみると、漢方薬ではなくて単なる生薬だったり、民間療法を試しただけという事もあるのだけれど。
     とにかく、それほど漢方薬を信用できないようならば仕方が無い。一般の市販薬の中から咳止めを選ぶ事にした。
     ところが、咳がどれくらい続いているのかを尋ねたら、かれこれ1週間近く続いているらしい。それも、日が暮れてきてから酷くなるという。
     となると、一般の咳止めでは一時的に神経を麻痺させて咳を止めても、薬が切れればまたぶり返すのは目に見えている。
     漢方薬の方が早く治すことができると、再度勧めてみた。
     それでもやっぱり、「漢方薬ってのは、3日くらい飲まなきゃ効かないんだろ?」と言う。
     そんなに嫌がるほど何かあったのかというのが気になり、以前に漢方薬を使った事があるのかを尋ねてみたのだが、使った事は無いとの答え。
     ううん、使った事が無くて「3日くらい飲まなきゃ」というのは、いったいどういう根拠なのか。
     だいたい現在では、一般の市販薬の中にも漢方薬の葛根湯(かっこんとう)を処方した『カコナール』という製品や、桂枝湯(けいしとう)を処方した『コルゼシロップ』などの製品もある。効き目が遅かったら、風邪薬として役に立たないと思うのだが。どちらにしろ、残念ながら今回のように咳が主訴の場合には効果を発揮しない。
     良くない事だけれど、なんだか相手をするのもバカバカしくなってしまった。
     何故なら、ウチの周辺は複数のドラッグストアーが犇(ひし)めき合っている激戦区である。
     その中で、どうして『漢方相談』の看板を出しているウチに来て、漢方薬は嫌だと言うのか分からない(^_^;)
     ウチの近くに“にんにくラーメン”という看板を出している『げんこつラーメン』というラーメン屋があるが、その店に入って「にんにくは嫌いなんだ」
    と言われてもねぇ………。
     結局その患者さんは、目に付いた(まさにパッケージを見ただけ)咳止めのシロップを買っていった。
     漢方薬の効果に疑問を持っていながら、成分も詳しい効能も確認せずに薬を買っていくとは不可解な(?_?)
     説明しないで適当に選んで買ってくれるなら、こんな楽な商売は無いのだけれど。
     民主党になった小沢一郎氏が、テレビ朝日の番組に出演し、同党が議席を伸ばした衆院選について「負けは負けだ。率直に認めて今後の対応を考えなければならない」と発言したというニュース。
     カッコ良すぎるぞ(笑)
     菅直人氏が精一杯負け惜しみを言って、みっともなさを倍掛けでさらしているのに対して、小沢氏の発言は民主党を頼りないと思っている人を振り向かせるのではないだろうか。
     うかうかしていると、本当に民主党は小沢氏に乗っ取られてしまう予感がする。
     私は小沢氏も菅氏も嫌いだけど、小沢氏の持っている“悪の魅力”は依然として「何かを壊してくれる」期待感を抱かせる。首相になる前の小泉氏と同じではあるな。
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    ◆11月17日(月)/2003年◆
     『ハルンケア内服液』を求めて患者さんが来店。
     http://www.nccpromo.net/harncare/
     頻尿で、夜中に何度もトイレに起きてしまうとの事。
     しかし『ハルンケア内服液』は、1日分で千円もする。
     この『ハルンケア内服液』、内容成分は漢方薬の八味地黄丸(はちみじおうがん)と同じである。それでいて、ウチでの価格は1週間分で1千4百70円。八味地黄丸の方が断然お得である。
     そこで、その患者さんも八味地黄丸に決めて1ヶ月分購入するという。
     ヤタッ(⌒▽⌒)♪
     ところが、一度お会計を済ませたところで、ふと気になった。目の前の患者さんは恰幅(かっぷく)もいいし、50代そこそこに見える。八味地黄丸が合うようには見えない。
     のぼせが無いか尋ねたところ、少し顔が火照ったりするという。しかも、体力自体はある様子。
     それならば、八味地黄丸よりも六味丸(ろくみがん)の方が良いかもしれない。
    加齢による機能面の低下であれば八味地黄丸だが、季節の変わり目などによる疲労から来る物質面の低下には六味丸を使う方が合う。
     その事を説明し、六味丸を1週間分だけ試してもらう事にした。もし合えば、買い足すとの事。
     お会計を計算し直して、差額をお返しした。
     イカンイカン、目の前の売り上げに釣られたらイカンよ。>俺
     乙字湯(おつじとう)の液剤が順調な滑り出し。
     痔の薬というと、どうしても塗り薬の方を選ぶ患者さんが多いが、繰り返しなるようならば、やはり体の中にこそ原因がある。
     痔の症状は、あくまで体の不調が特定の部位に現れただけで、塗り薬だけでは対症療法にしかならない。
     店頭では、その事を説明するとほとんどの患者さんが塗り薬と合わせて購入してくれる。
     でも、それで治ってしまうと、もう塗り薬の方も買わなくなるので、実は乙字湯を売れば売るほど収入減になるような気もするな(苦笑)。
    「アミノ酸を下さい」というお客さんが来店。
     またですか(笑)。
     (10月10日の日記を参照)
     なんでも、昨日の『発掘! あるある大辞典』でアミノ酸の事をやっていたらしい。
     調べたら、この番組ではアミノ酸を取り上げるのは3回目。
     そろそろアミノ酸ブームも下火になってきたから、スポンサーのテコ入れか。
     http://www.ktv.co.jp/ARUARU/
     番組中では肝臓にいいと放送していたとかで、お客さんは肝臓に効くアミノ酸が欲しいという。
    「効く」と言われると、「無い」としか言いようが無いぞσ(^◇^;)。
     どうやら、お酒を飲む前に摂取すると悪酔いを防ぎ、お酒を飲んだ後に摂取すれば二日酔いにならないという事だったらしいのだが、そもそもアミノ酸はタンパク質を構成するものである。それなら豆腐を食べて油揚げの入った味噌汁を飲めば充分。
     どうして、わざわざ高いお金を出して、アミノ酸を購入する必要があるのか。どう考えても、スポンサーの意向が反映されているようにしか思えない。
     しかも、番組では「アミノ酸は薬局・ドラックストアなどで取り扱っています。」と言ったとか。
     ウチには置いてませんよー( ̄^ ̄)
     今回のお客さんは、アミノ酸の種類も確認していなかったようなので、もし肝臓が心配ならばとネオレバルミンを勧めてみた。
     360粒入りの瓶を買っていかれたが、たぶんアミノ酸を服用するよりも効果があります。
     抗がん剤の使用を、保険適用で使いやすくするための抗がん剤の『併用療法検討委員会』を厚生労働省に設置するとのニュース。
     現在日本では、複数の抗がん剤を組み合わせる併用療法で未承認薬を1つでも使うと、治療費が全額患者負担となる。
     そのため患者団体は製薬会社に効能拡大の申請をするよう求めているが、製薬会社側は臨床試験に時間と経費がかかることなどから申請に消極的だという。
     確かに製薬会社も企業である以上は、数十億円の投資をするというのはリスクが大きすぎて難しいのは理解できる。
     また、未承認の薬を信じて使用するのは患者の自己責任においてという事で保険を適応できないという考え方も間違っているとは思わない。
     しかし、こう言ってはなんだが、使用する患者さんは、いわば自ら人体実験をするようなものなのだから、そのデータを買い上げるという形で企業や国で補助してもいいと思うのだけれど。
     同省は委員会が選んだ抗がん剤による治療を特定療養費制度の中で保険適用し、申請の「呼び水」としたい考えのようだが、果たして上手く活用できるのだろうか。
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