• タグ別アーカイブ: 柴胡桂枝湯
  • 生活スタイルは多様化しました

     口唇ヘルペスの相談でお客様が来店。
     しかし、以前に病院で診断されて以来、通院はしていないという。
     うーん、薬の内容は覚えていないと言うし、ヘルペスという確証は無いしでは、薬を案内するのは躊躇う。
     まぁ、OTC(市販薬)で重大な副作用というのは起きる確率は低いけれど、逆に適応しなくて効かなかったら、お金が勿体ない。
     売るだけなら簡単なんだけど、貧乏性なんですよ(;´Д`)
     改めて病院に行ってみる事を勧めた。
     それと、唇の症状は胃を悪くすると現れやすいので、胃の自覚症状が無くても消化の良い食事に切り替えるように、お話した。
     『龍角散』を買いに来たお客様、同じ『龍角散』でも以前に効果があったというタイプの飴が置いていないため、購入せず。
     細長い包装だったというのだけれど、不勉強で思い出せず。
     そういうの、あったかしらん(^_^;)
     主訴は、喉の痛みと乾燥感だそうなので『麦門冬湯』を案内しようと思ったのだが、一方的にお話されるものの、こちらの話は一切聞いてもらえず、駄目だった。
     聞き出す技術って難しいけど、それに輪をかけて話を聞いてもらう技術は難しい。
     ただ、90代の父親が鼻炎と喘息に『小青龍湯』を病院から処方されていて、服用後に暑がるというので、それは体を温める『小青龍湯』の特徴であるため、一回の量を減らすか、一日の服用回数を減らすようにアドバイスした。
     きっと、お客様が話し疲れたタイミングだったんだろう(苦笑)
      『葛根湯』を持ってレジにいらしたお客様に、症状を尋ねと、少し鼻か出てきて、体がだるいという話から、まだ適応時期の範囲と判断して、そのまま販売した。
     今後、熱が出てきたら『麻黄湯』に、熱か下がるか食欲が落ちたら、回復期に『柴胡桂枝湯』をと勧めた。
     今日は、お昼過ぎまでの勤務だったので、次郎に小学校を早退させて奥さんとも合流し、『名探偵コナン ~異次元の狙撃手~』の映画を観に行った。
     こうでもしないと、家族で一緒に出かける機会が無いから。
     今日は映画の日で、安くなるしね。
     子供に学校を休ませて遊びに出かけるのを非難する声もあるけど、そういう人たちは休日に娯楽施設が営業していて、公共の交通機関を利用できて、飲食店で食事ができる事を不思議に思わないのかね。
     自分が子供の頃には、そんな事はしなかったという人は、ネットの利用もやめれば良いのにと思う。
     子供の頃には、無かったんだから( ̄^ ̄)
     ……でも、映画の方は微妙だった(笑)
     映画で先行して「アノ人」の正体が分かったのは収穫だけど、単体の映画で考えたら「誰だよオマエ」って余計な登場人物に思える。
     それに、子供たちを保護するべき立場の大人たちが、揃って自分の職務を果たさないのは、どうにもカッコ悪い。
     大人たちが最善を尽くしても犯人の方が一枚上手で、さらにその上を行くコナンが解決してこそ、フィクションとしての爽快感になろうというもの。
     そうでないと、コナンの超人的な活躍が、本当にただ「主人公だから」の一言で片付いてしまい、面白みに欠けてしまう。

     

  • 肩こりや頭痛にも冷やすのと温めるのとがありまして

     『葛根湯』を購入されるお客様に、念の為に用途を尋ねた。
    「風邪の初期には葛根湯」と言われているけど、その「初期」というのが世間的には「熱の出始め」、それも一日経っても初期の範疇に入るらしく、『葛根湯』の使用時期を逸していたりするので。
     ところが今回は、肩こりとのことだった。
     風邪にばかり気を取られて、肩こりに使うのを失念してた(;´Д`)
     たまに頭痛にもなるらしく、以前に『釣藤散』を服用した事があるものの、効かなかったそうな。
     『釣藤散』は、どちらかというと高血圧気味の人向けで、血流を改善しつつ上半身を冷やす傾向があるから、それが合わないのなら上半身を温める『葛根湯』の方が適しているかもしれない。
     なので、語りが酷い場合には『独活葛根湯』も試してみて下さいと紹介した。
     目薬を買いに来た高齢のお客様から、涙が出やすいという相談をされた。
     不得意な分野で相談されると、正直逃げ出したくなります。(オイオイ)
     痒みは無いとの事だったけど、何かに敏感になって排出しようとしているのだろうと考え、ファーストチョイスとして『ロートアルガードマイルド』を案内した。
     『葛根湯』を買いに来たお客様から、「風邪の初期で」と相談され、すでに発熱している場合には『麻黄湯』が適応する事を説明すると、まだ発熱は無いようであったが『麻黄湯』も一緒にお買い上げいただけた。
     これで風邪の後期の『柴胡桂枝湯』まで案内できて、三つセットで売れると良いのだけれど。
     商売の面でも、風邪の段階的な治療のためにも。

     

  • 病院を勧めるか薬を売るか、それが問題だ

     高齢のお客様が、片目の目ヤニや涙が治まらないからと眼軟膏を求めて来店。
     現在は、市販薬での眼軟膏は無いはず。
     目薬を案内したものの、頑なに眼軟膏をと希望されるので、眼科の受診を勧めた。
     ううん、何故にそんなに眼軟膏に執着されるのか。
     使い慣れていたというのもあるのかもしれないけど、目薬が苦手なのかな。
     確かに、自分も目薬を目に垂らすのが、なんか怖い感じがするんだよねぇ。
     ウチのお母んは、目の周りが痒かったりすると、目薬を指で塗っちゃうんだけど、その使い方はどうよ(;´Д`)
     風邪が長引いているという相談で、やや高齢のお客様が来店。
     微熱が一週間近く続いていて、眼の奥が重く、みぞおちが苦しいとのこと。
     『パブロンゴールドA』を服用していたようなんだけど、本当にAの方だったのかは分からないみたい。
     市販薬の名前は、名前というよりブランド名みたいなもので、名前の後ろに数字や記号が入ると、もう成分が違ったりして別物だったりする。
     だから、名前よりも添付書の成分の部分を切り取って持ってきてもらった方が、他の薬を案内するにしても参考になるので、お願いします。
     というお話をしつつ、頭の中では対応をどうするか検討。
     そもそも長引いているのだから病院に行くよう勧めるのが本筋なれど、それで病院へは行かず、今度は他店で相談もせずに薬を買ってしまう可能性もある。
     それで治れば良いけど、それも分からない。
     微熱なのは、熱を出す体力が無いのかもしれず、だとすれば風邪自体はすでに治りかけという事も考えられる。
     だけど、このまま長引けば肺炎に移行なんて事にもなりかねない。
     肺炎なんかは、冬場よりも春から梅雨にかけてがなりやすかったりするし。
     結局今回は、『柴胡桂枝湯』を案内して、これを3日服用して改善しなければ病院へと念押し。
     『麻黄湯』をレジに持ってきたお客様に、念の為に症状を確認した。
     パッケージに「発熱」とは書いてあるけど、普通に寝ていて汗をかくようであれば、すでに適応時期を過ぎているので。
     どうやら適応しそうだったため、そのままお買い上げとなり、熱が下がってきたら、ぶり返しを防ぐためにも『柴胡桂枝湯』に移るよう案内した。

     

  • 洗顔は良く泡立てて

     中学生と高校生の子供のニキビ治療のためにと、薬用洗顔を買いにいらしたお客様に、洗顔し過ぎて皮膚のバリヤーにもなる皮脂を取り除き過ぎないように、お話した。
     結構、皆さん洗顔料を手で伸ばすだけで、良く泡立てる事をしてないようで。
     実のところ、良く泡立てればその泡に汚れが纏わり付いて、汚れを落とす事ができるから、高い薬用洗顔を使わずに普通の石鹸でも充分なはずなんだけど。
     『排膿散及湯』が置いてあればお勧めするんだけど、今のところジェーピーエス製薬とか一部のメーカーに限られていて、入荷ルートが無いんだよなぁ。
     とあるメーカーの人に聞いた話じゃ、いったん商品を引っ込めてしまったメーカーは、かつての効能じゃ許可が取れなくて再販できないんだとか。
     確かに、漢方薬の効能書きを見ると、一見すると繋がりが分からない物があるしねぇ。
     『柴胡桂枝湯』なんか、効能範囲が広すぎて、どんだけ万能なんだよと思うもの(苦笑)
     風邪の置き薬を買いたいというお客様に共通しているのは、いわゆる「総合かぜ薬」なんだけど、私の私見では総合よりも症状にピンポイントでアタックした方が、回復が早いように思う。
     そんな訳で、熱かぜ向けの『ルルアタックFX』と、喉かぜ向けの『ルルアタックEX』を勧めた。
     今まで熱かぜの方が多かった気がするとのことで、今回はFXのみをお買い上げ。
     チッ(・д・)←マテ
     『葛根湯』をレジに持ってきたお客様に症状を尋ねると、喉が痛いという。
     喉が痛む時には、上半身を温める『葛根湯』を単独で使うより、『駆風解毒湯』『桔梗湯』との併用が望ましい。
     もしくは、単独の漢方薬なら『銀翹散』を。
     しかも今回は、のどの痛みの他に風邪の兆候と思われる頭痛や寒気といった症状は無く、のどに乾燥感があるそうなので『麦門冬湯』かもと思った。
     その辺りのお話もして、『葛根湯』『駆風解毒湯』の組み合わせで、お買い上げ頂いた。

     

  • 湿潤療法はトンデモ理論から

     『葛根湯』を購入されるお客様に、念のため症状を尋ねたら、すでに発熱しているそうなので、『麻黄湯』に移った方が良いだろうと案内したところ、両方をお買い上げいただけた。
     「風邪の初期には『葛根湯』」と言われているけど、その「初期」とは「頭が重い……気がする」とか「悪寒がする……気がする」という段階なので、意外と使いどころが難しい。
     加えて、熱が下がったら『柴胡桂枝湯』を使うと、ぶり返しを防いで回復が早まる事を説明した。
     飲み会での胃薬の相談を受けた。
     飲み会の後に必ず調子が悪くなるそうなので、参加する前に温かいお茶などを飲んで、胃の働きを良くしておくように勧めた。
     胃痛になる訳ではないようなので、水分停滞による悪酔いを避けるため、『安中散加茯苓』を案内したけど、本当は『五苓黄解』が欲しいところ。
     という訳で、発注してみた。
     発注して気づいたけど、『液キャベ』や『ソルマック』の二倍の価格なんだよね。
     ………売れるか心配(;´・ω・)
     喉の痛みを相談され、鼻炎や熱感は無いとのことで『駆風解毒湯』を案内したものの、現代薬の錠剤を希望されたため『ルルアタックEX』を勧めて、お買い上げいただいた。
     実のところ、登録販売者にも得手不得手があって、喉の痛みは私の不得意分野。
     候補に挙げられる薬のレパートリーを増やしていかねば。
      昨日、私が出勤する前の時間帯に、早番の同僚が高齢のお客様から、パウダー式の止血剤(おそらく『キズドライ』だと思われる)の、お取り寄せの要望を受け、応対した同僚は、とりあえず「取り寄せが可能か調べてご連絡します」とお答えした。
     私が応対してたら、たぶん「今は湿潤療法が主流で……」と説明しただろう。
     知り合いの医師からは、「後で処置に困る」と言われた事もあるし、今のお店では仕入れた事が無いので、仕入れるべきか悩み、同業者のコミュニティーで他店の状況を尋ねてみた。
     やはり、棚の隅に「ひっそり」と置かれている状況らしいのだけれど、お客様の欲しい物を提供するのが小売業の基本姿勢だと明確にしている意見があるし、モイストヒーリング(湿潤療法)を個人的には支持していても、医療の進化で変わっていくものだから、デメリットとメリットをお話することが重要というようなアドバイスを頂いた。
     パウダー式の止血剤のメリットはギズ口を早く乾かす事にあるものの、水洗いしないまま使う人が少なくないため、後で本格的な治療をする時に薬剤が固まってしまっていて洗浄が大変になってしまうのがデメリットで、そこが医師に嫌われる所以。
     一方、改めて湿潤療法について調べてみたら、出自はかなり怪しげで、傷口の湿潤液こそが雑菌を倒して皮膚の再生を早くするという考え方の元、消毒すら否定するという内容だったらしい。
     消毒すると、雑菌ごと傷口周辺の細胞を弱らせてしまうからという。
     いやいやいや、どんだけ強い薬剤で消毒する気なんだよ(;´Д`)
     ただし、そういう怪しげな点を再考した上で、初期の傷口の消毒はして、その後の治癒は乾燥させずに身体の回復力を手助けするという商品が開発され、今や主流となっている。
     トンデモ理論でも、科学的なアプローチで実用になるんですな。
     さて、仕入れるかどうかと共に、そのお客様には、なんと説明するか。
     頂いたアドバイスの、「教える」というより「情報を共有する」という姿勢での説明が、ちゃんとできると良いなぁ。

     

  • 風邪には先手先手が必勝の策

     いつも咳止めに『麦門冬湯』を購入して頂いている高齢のお客様が、今日は鼻水とクシャミで来店。
     冷えが原因と考えられるため、今回は『小青龍湯』を案内した。
     ただし、体を温めすぎると今度は体内が乾燥してしまうので、症状が治まったら長くは飲まないようにと伝えた。
     ところで、成人の息子さんは、喉の痛みが『甘草湯』で治ったと聞いた。
     自分だったら、『桔梗湯』『駆風解毒湯』を候補にすると思う。
     自分が試したこと無いから分からないのだけれど、『甘草湯』の喉の痛みへの効果は、どれ程なのだろう?
     今度、自分で試してみるかな。
     とか思っていたら、高校生の息子さんの喉の痛みの相談で、お客様がいらした。
     家にあった『パブロンSゴールド』を服用したものの、効いた感じがしないという。
     ブロムヘキシン塩酸塩は、喉から炎症の原因物質を追い出すはずだから、チョイスとしては間違っていないはず。
     薬は体との相性もあるから、合わなかったのか。
     背は高いが痩せ型で、近日にマラソン大会に出るため疲労しにくいものという要望もあり、『銀翹散』を案内したのだけれど、効き目が弱い物を選択をしてしまったかも。
     風邪の可能性を考えて『銀翹散』にした事を、後になって『駆風解毒湯』にするべきだったかと考えて後悔。
     若い女性のお客さんが『葛根湯』を手にレジに来たのだが、念の為に症状を尋ねたら、すでに発熱しているというので『麻黄湯』を勧めたところ、両方をお買い上げいただいた。。
     「風邪の初期には葛根湯」と、なかばスローガンのようになっているが、『葛根湯』でいう「風邪の初期」とは、「頭が痛い……気がする」とか「悪寒がする……ような気がする」という段階に適しているので、家に置いておくより持ち歩く方が良い。
     「家に帰ったら飲もう」とか、「帰りに買ってこう」では、飲みタイミングを外してしまう。
     ちなみに、『麻黄湯』『麻黄湯』で、発熱時に用いるものの、汗をかき始めたら、もう適応時期を過ぎているので、『柴胡桂枝湯』に移った方が良い。
     なんだか目まぐるしくて面倒臭そうだが、そもそも風邪というのは急性症状で、体の中での変化も早いため、それに合わせて対処も先手先手が必要になる。
     そういう意味では、よく「熱が出たら消化に良い食べ物を」と考えがちだと思うけど、もう風邪の予兆の段階で、いわゆる病人食に切り替えてしまうのが先手必勝の策。
     内蔵が先に弱っているから風邪に対抗できずに発症するのだからというのもあるし、食べた物を消化するのにもエネルギーを使うため、風邪を治すためのエネルギーのロスを防ぐためでもある。
     普段よほど不摂生していなければ、いっそ水分補給と塩分・糖分だけを摂るか、味噌汁やスープで過ごして寝てしまった方が早く回復する。
     ……40歳を過ぎると、ガクンと回復力が落ちますが(;´・ω・)

     

  • 効いたから同じような成分の物が欲しいのか、効かなかったから違う成分の物が欲しいのか

     肥満の相談で訪れたお客様、体格はガッシリしているが太っているようには思えない。
     でも、各社の『防風通聖散』を試しているそうで、『和漢箋』の物より『ナイシトールG』の方が効果を感じられたという。(あくまで個人の感想として)
     他の肥満対策の漢方薬も知りたいというので、『大柴胡湯』を案内した。
     ガッシリとした体格と違い、筋肉が柔らかくプヨプヨしていて色白タイプの人には、『防已黄耆湯』が候補になる。
     『防風通聖散』『大柴胡湯』を一緒に服用して良いか尋ねられたけど、両方に大黄が入っているため、お腹を壊す可能性があるのと、漢方薬の場合は逆に生薬の種類が増える事で効き目が穏やかになると考えられるため、お勧めしない旨を説明した。
     喉の痛みで来店したお客様。
     風邪になりそうな予感がするというので、明日は月曜日だけど休めるようであれば『ルルアタックFX』を、休めなければ『銀翹散』をと案内した。
     休めるという事で、『ルルアタックFX』をご案内。
     『ベンザブロックL』を服用していたという患者さんから、疲労感があるという事で似たような薬をと頼まれてきたお客様が来店。
     元々は、喉の痛みと鼻づまりで服用していたそう。
     この場合の「似たような」というのは、おそらく同じブランドでというニュアンスだろうと解釈して、鼻の症状寄りの『ベンザブロックS』の方を案内した。
     実のところ、薬を変更したり探す時には、商品名より成分の方が重要な情報で、「似たような」というのが、「似た効能で成分の近い物」を求めているのか、「似た効能で成分違い」を求めているのか、これが分からないと案内のしようが無かったりする。
     効いたから同じような成分の物が欲しいのか、効かなかったから違う成分の物が欲しいのか、その後に来るのが同じメーカーやブランドで探すかなので。
     疲労感については、『柴胡桂枝湯』を案内したかったんだけど、頼まれ物では他に合わせてという訳にもいかないため、今回は見送り。
     
     昨日の、鼻炎薬を買ったお客様が風邪の症状で再訪された件を、同業者のコミュニティで対応の相談をしたところ、幾つか助言をいただけた。
     お客様に、あれこれと尋ねるのは難しいという話や、まずはお客様の訴える症状に添って選択するしかないという意見、通年でのアレルギー症状は確認するべきという指摘など、とても参考になった。
     あと、鼻炎薬と風邪薬を同時に購入して使用する人がいるかもしれないので、一緒に服用できない事をしっかり伝えましょうというアドバイスも貰った。
     ううん、勉強苦手なんだけどな……。
     お客様も、症状の伝え方を勉強していただけると助かります。(゜゜☆\(--メ)ポカッ

     

  • 癲癇(てんかん)はドラッグストアじゃ難しい

     高校生の息子さんのことで、母親が来店。
     咳が続いていて、体力を消耗気味とのこと。
     熱などの風邪の症状は無く、もともと胃腸が弱くて、お腹を壊しやすいそう。
     効能には胃腸に関することは書いてないけど、胃薬としても働く『麦門冬湯』を咳止めに案内したところ、栄養ドリンクも希望されたため『ゼナジンジャー』を勧めた。
     温めた方が良いだろうと思って。
     あと、お腹を下しやすい事については、『胃苓湯』と『半夏瀉心湯』を紹介しておいた。
     ついでに自身のダイエットについても相談され、肌色は良く小柄ながら体格はしっかりしているので、『防風通聖散』を紹介して、お買い上げいただいた。
     すると、帰り際に小学生の息子さんの癲癇(てんかん)についても相談された。
     うーむ、癲癇は難しい。
     病態が様々で、病院との連携も必要だから店頭で「コレを試してみて下さい」とは言えない。
     一応候補としては、神経面を鎮める『柴胡桂枝湯』『柴胡加竜骨牡蛎湯』といった柴胡剤と、痙攣を緩和する『芍薬甘草湯』が候補になるのだけれど。
     紙に書き出して、担当の医師に相談してみるようにお話した。
     よほど漢方薬嫌いという医師でなければ、文献を調べて対応してくれるはず。
     駄目なようなら、漢方内科の病院があるので紹介しますと付け加えた。
     老夫婦が、成人の娘さんの座骨神経痛のためにと湿布を求めて来店した。
     しかし娘さんの座骨神経痛は出産によるものだそうで、授乳もしているそうなので、通院している病院で処方してもらうように勧めた。
     座骨神経痛なら、『疎経活血湯』という漢方薬が使えそうではあるけれど、それとて授乳中となるとどうか。
     今回は、紹介せずじまい。
     せめて医師に相談してみるように、お話しておくべきだったか。

     

  • かっ香正気散(かっこうしょうきさん)
    ………夏の感冒(夏風邪・夏かぜ)、暑さによる食欲不振・下痢・全身倦怠感

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    適応症状 

     夏の感冒(夏風邪・夏かぜ)、暑さによる食欲不振・下痢・全身倦怠感

    用方・容量(液剤製品の場合) 

     成人(15歳以上)1回1本1日3回、食前または食感に服用して下さい。
     小児には服用させないで下さい。

    組成(液剤製品の場合) 

     1日量3本(90ml)中、次の成分を含みます。
       びゃくじゅつ  3.0g
       そよう 1.0g
       はんげ      3.0g   
       かっこう    1.0g
       ぶくりょう   3.0g   
       だいふくひ   1.0g
       こうぼく    2.0g  
       たいそう    2.0g
       ちんぴ     2.0g  
       しょうきょう  1.0g
       ききょう    1.5g  
       かんぞう    1.0g
       びゃくし    1.0g
     添加物として、白糖、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、エタノール、パラベン、安息香酸Na、香料を含有しています。

    類似処方鑑別 

    柴胡桂枝湯  体力中等度で心窩部に振水音がなく、季助下部の抵抗・圧痛および腹直筋の緊張を認め、しばしば腹痛を訴える場合に用いる。

    補中益気湯  気力が乏しい。手足倦怠。疲労。食欲不振。るい痩。あらゆる病気中の体力維持。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)長期運用により低カリウム血症、血圧上昇などが現れる場合があるので観察を充分に行う事。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5. その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

     

  • 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
    喀血、吐血、下血、脳溢血、高血圧、心悸亢進、ノイローゼ、皮膚瘙痒症、患部に熱感のある湿疹、胃炎、お酒の飲みすぎによる胃熱

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    適応症状 

     比較的体力があり、のぼせ気味で、イライラする傾向のあるものの次の症状:
     喀血、吐血、下血、脳溢血、高血圧、心悸亢進、ノイローゼ、皮膚瘙痒症、患部に熱感のある湿疹、胃炎、お酒の飲みすぎによる胃熱

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       オウゴン(黄ごん)3.0g
       オウレン(黄連)2.0g
       サンシシ(山梔子)2.0g
       オウバク(黄柏)1.5g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス1.5g含有します。

    類似処方鑑別 

    安中散  痩せ型で腹部筋肉が弛緩する傾向にある人の、胃痛または腹痛に用いる。胃が冷えていて、温かい物を飲むと楽になる場合に適応する。

    三黄瀉心湯  のぼせと興奮があり、便秘(硬便)する場合に用いる。

    平胃散  比較的体力のある人で、鼓腸、食欲不振、心窩部の膨満感などを訴える場合に用いる。

    柴胡桂枝湯  体力中等度で心窩部に振水音がなく、季助下部の抵抗・圧痛および腹直筋の緊張を認め、しばしば腹痛を訴える場合に用いる。

    十味敗毒湯  体力中等度の人の皮膚疾患で、患部は発散性あるいは、びまん性の発疹で覆われ、滲出液の少ない場合。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (3)著しく体力の衰えている患者。(全身倦怠感、下痢などを起こす事がある。)


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

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