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  • 使っている市販薬の同じ銘柄での違いを知らない人は多い

     お客様から『イブ』を求められたので鎮痛剤の棚を案内したところ、探しているのは『イブA』だった。

     『イブA』には鎮静剤が入っているので眠気を催すことがあれかもしれないとお話ししたうえでお買い上げ頂いたけれど、無印とAの区別がついていない患者さんは多い。

     お客様の主訴は頭痛とのことで、声が弱々しかったから、頭痛でも風邪の時でも胃に優しい食事をするのが大事なことを伝えた。

     頭痛にも種類がありそれぞれ対処法が違うから、本当は詳しい頭痛の話をしたかったのだけれど、そこまでは踏み込めなかった。

     いわゆるズキズキするタイプの偏頭痛は胃の不具合と密接に関係するため、体を安静にして胃に優しい食事に切り替えると症状が軽減する。

     そして鎮痛剤以外では、『呉茱萸湯』『五苓散』といった水分代謝を整える漢方薬が候補となる。

     頭が締めつけられるタイプの頭痛の場合は、肩こりと連動していることが多く、むしろ体を動かして筋肉をほぐすとともに血流を良くすると改善するので、上半身を温める『葛根湯』が適応する。

     他に目の奥が重く感じたり、朝方に頭重感があって午後にかけて楽になるタイプは血圧が関係する可能性が高い。

     この血圧は数値上のことではなく、個人の一日の中での変化の幅が問題になるので「自分は血圧は高くない」といったこととは別。

     また、このタイプも肩こりと連動していることがあり、『釣藤散』『七物降下湯』など血圧を調整する漢方薬が効果的。

     もちろん人間の体は機械ではないから、これらの症状が複合的に現れることがあるため、単純に切り分けも出来ないので、まずは店頭で相談してもらいたい。

     そのさいには、生活サイクルや仕事の内容など、プライベートな情報の中にヒントが隠されていたりするし、できるだけ時間に余裕があるのが望ましい。


     お客様が酔い止め薬の棚の前で迷っていたので声をかけたところ、息子さんが使うそうで、普段は使ったことが無く、水無しで眠くなりにくい物をと要望された。

     しかし息子さんは海外に行くと分かり、飛行機に乗るのであれば眠気を催す物の方が良い事をお話しし、『センパアトラベル1』を案内して、お買い上げ頂いた。

     他に息子さんは、『ウオノメコロリ』の液剤を使っていたそうで、絆創膏タイプを使ってみたらイマイチだったとのお話があった。

     おそらく、『ウオノメコロリ』の液剤には皮膚を柔らかくする成分が入っているのに対し、絆創膏タイプには入っていないから、そう感じるのだろう。

     さっきの『イブ』と同じで、同じ銘柄での処方の違いを知らないのだと思われ、私が「まず相談を」と繰り返し書いているのは、「いつも使っている」という薬をどの程度理解しているのかを確認するためでもある。

     足のイボについては以前に病院で液体窒素での処置を勧められたそうだから、やはり専門家の意見を聞くために再受診するように勧めた。

     それから、海外に行くのであれば塗り薬のステロイド剤と抗生物質があった方が安心なので、家に置いてあるなら持たせるよう勧めた。

     

  • 総合胃腸薬は、胃酸が出るのを抑える制酸剤と消化を助ける消化酵素が一緒に入っているカオスな処方

     お客様から『タイレノール』を求められ、お買い上げいただいたけれど、頭痛や喉の痛みに使っているというので炎症には弱いことを説明して、喉の痛みには『ペラックT』との併用を勧めた。

     それから、頭痛にもズキズキするタイプの偏頭痛や、締め付けられる肩こりと連動したタイプ、朝方に頭が重くて午後になるにつれ楽になるタイプなど種類があり、それらによっても適応する鎮痛剤や対処法が変わってくることも伝えた。

     ズキズキするタイプは胃の不具合と関係するから胃の負担が軽いとされるアセトアミノフェン製剤の『タイレノール』が向いていると考えられ、食事は消化しやすいものが良い。

     漢方薬では、『呉茱萸湯』『五苓散』などが候補となる。

     肩こりと連動した締め付けられるタイプは、上半身を温めて血流を改善するのが良いので『葛根湯』が候補になるし、鎮痛剤は末梢神経に作用するアスピリン製剤の『バファリンA』が効果的。

     朝方に頭が重くて午後に軽くなるようならば、血圧と関係すると考えられるるので、鎮痛剤を使うよりも初めから漢方薬の『釣藤散』『七物降下湯』を使った方が体にも良いだろう。

     こう考えると、鎮痛剤としてはイブプロフェン製剤や同系統の『ロキソニン』は、やはり万能なんだなと思ってしまう。


     お客様が『第一三共胃腸薬』を人から頼まれたというのだけれど、誰が使うのか教えてもらえず、患者がどんな症状かは分からないというので、売って良いものか迷った。

     『第一三共胃腸薬』に限らず総合胃腸薬は、胃酸が出るのを抑える制酸剤と消化を助ける消化酵素が一緒に入っているという、わりとカオスな処方内容なので、症状に合わせた薬選びも重要なことを伝えたうえでお買い上げいただいた。

     また、胃の症状を簡易的に鑑別する方法として、お湯を飲むと水を飲むのとでは、どちらが楽になるのかを確かめるというのを教えた。

     お湯を飲んで楽になるようならば、胃が冷えているか疲れていると考えられ、健胃剤の入っている胃腸薬がお勧め。

     水を飲んで楽になるようであれば、胃炎を起こしていたり胃熱の状態なので、制酸剤が入っているか胃の内壁を保護する成分の入っている物が望ましい。

     お客様は、「伝えてみます」とのお返事だった。

    「ホントは難しい胃薬の選び方」

    「ホントは難しい胃薬の選び方」

     

  • 漫画やドラマなどで、朝起きられないのを「低血圧だから」というのは嘘

     お客様が『ファイチ』購入されるさいにヒアリングすると、検診で貧血について要観察になったとのことだった。

     一口に貧血と云っても鉄不足だけとは限らず、鉄不足の場合は落ちるような感覚になりやすく、疲労を伴う場合には血流の不順、天井が回るような場合には水分代謝の異常、雲の上を歩いているようにフワフワするなら高血圧、そして人間の体は機械ではないから、これらが複合的に現れることもある。

     お客様は、落ちる感覚というほどではないというため、血流の不順により摂った栄養の巡りが悪い可能性をお話して『人参養栄湯』も紹介してみた。

     水分代謝の異常なら『苓桂朮甘湯』が、高血圧には『釣藤散』や、より直接的な名前の『七物降下湯』が候補となる。

     特に、「貧血のような症状」と高血圧はイメージが結びつかないだけに、見逃されがち。

     漫画やドラマなどで、朝起きられないのを「低血圧だから」というのは、作家が良く分からないままセリフにしたか、実は作者は知っているけど言い訳するキャラクターの性格付けに使っているだけだから、勘違いしないようにお気をつけ下さい。

     すると、他にもシミが気になるとのことで『ハイチオールC』を1ヶ月ほど使ってはやめてしまうようというお話から、長期連用が必要と伝えたうえで専門家の意見を聞くために皮膚科を受診してみることも勧めた。

     お客様からは、「詳しくて助かった」と言ってもらえた。


     お客様が『ルルアタックNX』をレジに持ってきたけれど、主訴は鼻水と喉のイガイガで咳は無いというため、鼻炎薬が喉の面倒も見てくれることをお話しして勧めたところ、『パブロン鼻炎カプセルSα』に変更となった。

     ただ、鼻水が出るというのは内臓が冷えてると考えられ、また喉のイガイガはそれに反して胃炎を起こしていることも想定されるため、スープなどのように温かくあまり噛まずに済む食事をするよう伝えた。

     

  • ネット上の健康情報とのモグラたたきが日常だけど、この記事もウッカリ拡散してしまうとモグラになるかも?

     乳幼児を連れたお客様が風邪薬の棚の前で長考していて『ルルアタックNX』を選ばれたのでヒアリングしてみたところ、主訴は鼻水と喉のイガイガというお話だった。

     花粉症は無いとのことだったが、スギからヒノキに変わってから反応する人もいることを伝え、『パブロン鼻炎カプセルSα』も喉の面倒を見てくれることを説明し変更となった。

     多くの鼻炎薬の効能書きに「のどの痛み」と書いてあるのを知らない人は、案外と多いので確かめてもらいたいところ。

     また、鼻水は内臓の冷えが原因とも考えられるので、温かくて消化に良い食事を勧めると「鍋じゃん」と言われたので、「その通りです」と答えた。


     お客様が、DHA・EPA・鉄・ビタミンのサプリメントが目眩(めまい)に良いというのを「ネットで見た」というのでヒアリングしてみると、病院に行ったことは無く、起きている目眩は回転性だというため、『苓桂朮甘湯』を紹介した。

     そして血圧の関係で通院してるというため、担当医に相談してみるよう勧めた。

     ネットでどういう情報を見たのか分からないけれど、目眩にも種類があるから、サプリメントを使うにしても選別は必要。

     漢方的に考えれば、回転性の目眩は水分代謝の異常で、落ちるような目眩なら血流の改善が必要なので『人参養栄湯』が適応し、雲の上を歩いてるようなフラフラする目眩は血圧が原因と考えられるので『七物降下湯』が候補になる。


     お客様が『アレグラFX』を購入される際にヒアリングしてみると、連続で服用するといった指導を受けたことは無く、あまり効いていないというお話だった。

     同じ鼻炎薬の棚に並んでいるから分かりにくいかもしれないけど、アレルギーに反応させないための予防薬でもあるから、すでに症状が激しく出ている場合には遅いし、飲み始めたら花粉が飛んでいようが飛んでいまいが毎日続けないと意味が無い。

     お客様の主訴は鼻水と鼻づまりということだから、漢方薬の『葛根湯加川きゅう辛夷』を勧めたいところではあるものの、現代薬を希望されているようでもあるので『コンタック600プラス』を案内してみたところ、以前に『コンタック風邪総合』を飲んだけど効かなかったというため、同じブラン名でも成分が異なることを説明した。

     今回は『アレグラFX』を続けてみるということになったので、飲み切るまでは欠かさないようにと改めて伝えた。


     やや高齢のお客様から、花粉症の目薬に『ロートアルガード』を求められたけれど、一時的にメーカーが品切れを起こしていたため、成分の近い『サンテAG』を案内してお買い上げいただいた。

     お客様には、花粉症は内臓が冷えると症状が強く出るため、積極的に温かい物を飲んだり入浴をしたり下半身に厚着をするなどして、体内を温めると症状が軽減できるかもと伝えた。

     花粉症は外敵と闘うつもりで害の無い花粉症に攻撃してしまう誤認によるもので、その敵味方の識別は腸がやっている。

     つまり、腸の働きを整えることで敵味方の識別が正常になれば、花粉症は軽減できるという次第。

     腸の働きを整えることとしては、消化に良い食事をするとか、ヨーグルトなどの発酵食品を食べるということなどが考えられるものの、色々と考えるのは面倒なので温めるというのが一番単純で実行しやすいだろう。

     

  • 風邪薬を飲むと本格的な風邪になっちゃうかも

     若いお客様が『ルルアタックEX』をレジに持ってきたが、喉の痛みと微熱があるものの咳は無いそうなので、『イブ』や『バファリン』などの解熱鎮痛剤と『ペラックT』との組み合わせを勧めた。

     しかし風邪薬を希望されたのと、明日は休めるとのことから、そのままお使いいただくことになった。

     お客様には、風邪薬に入っている咳止めの成分には覚醒剤系と麻薬系とがあり、特に麻薬系は体をだるくする副作用があるため、咳が無い時に使うと風邪でだるいのか咳止めでだるくなったのか見分けがつきにくくなることを説明した。

     例えば、喉の痛みや微熱が風邪の初期症状だったとして、咳が無い段階で麻薬系の咳止めの入った風邪薬を使うと、体がだるくなって抵抗力が落ち、風邪薬を飲むことで本格的に風邪に進行してしまうという本末転倒なことが起きる可能性があるのだ。

     それからお客様には、風邪をひいて体を休めるというのは内臓も含めてなので、無理に栄養を摂ろうとせずに消化の良い食事を量を少なめにと伝えた。

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     夫婦のお客様が来店し、ご主人から冷感のしない湿布薬をとの注文を受けたけれど、メントールが入っている限り冷感があることを説明した。

     主訴はゴルフによる腰痛とのことで、どうして多くの外用消炎鎮痛剤にメントールが入っているかといえば、人間の神経は割と騙されやすく冷たく感じさせることで痛覚神経が麻痺するからだ。

     痒いところを叩くと、痛みで痒みが誤魔化されるようなものだ。

     虫刺されにも使う『キンカン』は冷感の逆で、灼熱感を与えることで痒みを誤魔化す。

     お客様のお話によると、病院から処方されていた『モーラステープ』は冷たくなかったというため、処方薬は単味剤が多く市販薬とは設計思想が異なる事をお話したうえで、メントールが主成分ではなく添加物として入っている『リフェンダフェルビナク』を案内してお買い上げいただいた。

     少しでも冷感を緩める方法として、人間は体温より低い物は必ず冷たく感じるから、貼る前の湿布をコタツの上に置いておき、温めてから貼る方法を教えた。

     また加齢による腰痛について尋ねられたので、腎機能の低下と関係することをお話し、『牛車腎気丸』を紹介した。

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     先月に、降圧剤を処方されているのに血圧を下げる薬をと頼まれ『七物降下湯』を案内し、売るか売らないか悩んだ末に販売したお客様が再訪した。

     服用したところ調子が良かったとのことで、追加を購入された。

     継続するのであれば、担当医に処方してもらえないか相談してみるよう勧めた。

     お客様のお話では、『七物降下湯』を服用したら運動しても血圧が上がらなかったそうだ。

     ううむ、それもどうか(^_^;)

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  • 売るべきか売らざるべきかそれが問題だ

     高齢のお客様が、成人の娘さんから手荒れに水絆創膏を頼まれたとのことで『エキバンA』を販売したけれど、『ヒビケア』を紹介すると、家にあるのに寝る時だけに塗っているというため、日中も使って上から『エキバンA』を重ね塗りするよう勧めた。

     こういう皮膚の薬を、一日のうち短時間しか使わないというケースはよくあり、それが回復を遅らせていることもあるので、使う時にはしっかり使ってもらいたいところ。

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     高齢のお客様から降圧剤を求められたけれど、市販されていないことを説明してから処方薬を尋ねると、おくすり手帳は持ってきていないものの現物はあるため調べたところ、アンジオテンシンII受容体拮抗薬だった。

     アンジオテンシンIIが受容体に結合すると血管が収縮して血圧が上がるので、その結合を阻止することにより血圧の上昇を防ぐ薬だ。

     そもそもこの薬があるのであれば、他の降圧剤を併用などしたら危険である。

     何も使わないのが一番なのだが、 サプリメントも購入しようとして 、ここで断ると他のお店で何か買ってしまう可能性もあるため『七物降下湯』を紹介し、担当医に報告するようお願いしたうえでお買い上げいただいた。

     帰り際には、娘さんが薬学部だと教えられた。

     ありゃん(^_^;)

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  • 症状が単独ならば薬も一点突破の物で

     ご主人に頼まれたのか、お客様から育毛剤について尋ねられ、うちのお店には置いていないものの近くのドラッグストアーにはある第1類の『リアップX5』を勧めた。

     また、ご主人は『太田胃散』を胃の不調かどうかに関わらずよく飲んでいるというため、塩分過多になったりミネラル成分が腎臓の負担になるので気をつけるようお話した。

     するとお客様自身は耳鳴りに悩まされているそうで、病院を4軒行って「治らない」と医師から言われたそうだ。

     『リアップX5』については、成分が血液中に入り体に影響があるため、他の薬との併用には気をつけるようお話して、耳鳴りには水分代謝の異常の場合の『苓桂朮甘湯』と、ストレスが原因の場合の『加味逍遥散』を紹介した。

     高血圧が原因の場合は『七物降下湯』も候補になるし、こう言ってはなんだか4軒程度ではまだまだ諦めるのには早すぎる。

     どちらの漢方薬も保険の適用薬なので、改めて病院を受診して相談してみるよう勧めた。

     高校生を連れたお客様が、系統の違う風邪薬を見較べている様子だったため気にかけていたところ、『ルルアタックEX』を選ばれたようなのでヒアリングしてみた。

     すると患者は子供の高校生の方で、主訴は喉の痛みだけであり他の症状は無いとのことから、『ペラックT』を提案して変更となった。

     痛むのは喉の手前側で花粉症があるというので、その可能性も考えられることをお話した。

     花粉症と言うと目の痒みや鼻の症状が取り上げられがちだが、口で吸い込むば当然、喉や胃にも影響するんである。

     また、喉が痛む時に普通に食事をしてしまうと、炎症している患部を食べ物がこすることになってしまうので、口の中で崩れる消化に良い食事をするよう伝えた。

     お客様が『パブロンSゴールドW』をレジに持ってきたけれど、患者はご主人で主訴は鼻水であり他に症状は無いと言うため、鼻炎薬を提案した。

     すると、家に『アレジオン』があるそうなので、花粉症だとすれば候補になることを伝えたうえで『ロートアルガードチュアブル』を紹介するとともに、体を温めるだけで治る可能性をお話して、家に『葛根湯』が無いか尋ねてみた。

     上半身を温める『葛根湯』は、軽度の鼻水に効く。

     すると、『ロートアルガードチュアブル』と『葛根湯』の両方を購入された。

     念のため、葛根湯よりもっと体を温め鼻水に適した『小青龍湯』も紹介した。

     

  • 耳鳴りの原因もいろいろあります

     お客様が『リフレライフ』(安中散加茯苓)を見ていたところに声をかけてみたけれど、案内は断られた。

     そして『太田漢方胃腸薬2』を手にされたさいに同じ処方であることを伝えると、ご主人が胃のつかえを訴えていて、食べ物が降りていかないようだと相談された。

     お酒は飲まず普段は量を食べる方とのことから『半夏瀉心湯』を勧め、試していただくことになった。

     本当は『半夏瀉心湯』が適応するかどうかの参考に、みぞおちから少し右寄りの肋骨の下側に指を入れて痛みを感じるか調べるというのがあるのだけれど、これは本人が来ていないと分からない。

     痛みを感じるようなら適応に確信が持てるから、後でご主人に試してみるようには伝えた。

     また、入浴を勧めてみたがシャワー派だというので、背中側から腰にかけて重点的に浴びるようお話した。

     太い血管と太い神経が通っているから、少しでも血流を良くするのと神経に刺激を受けることで内臓の働きを助けるためである。

     お客様から『Q&Pゴールドαプラス』などのビタミン剤の質問を受けたが、 用途は耳鳴りでキーンという音ではなく、換気扇のような音がするとのことだった。

     耳鳴りにビタミン剤が効くという情報はネットで見たそうだが、確かに神経の伝達を補正するのにビタミン剤は有効であるものの、耳鳴りの原因は神経だけではない。

     水分代謝が関係する『苓桂朮甘湯』や、高血圧の影響が考えられる『七物降下湯』『釣藤散』を案内したところ、血管拡張型の降圧剤を服用していると分かり、耳鳴りも高音ではないというということから『苓桂朮甘湯』を試していただくことになった。

     今回は服用している薬の現物があったから分かったけれど、降圧剤といっても水分を排泄するタイプや血液をサラサラにするタイプなど作用機序が薬によって違うため、お薬手帳を持ち歩くようにお願いした。

     よく「血圧の薬を飲んでる」とだけ言われても、ちっとも手がかりにならないんである。

     

  • 頭痛にも種類があり原因と対処法が変わる

     お客様が『ロキソニン』を求めて来店したけれど、特別な理由は無いそうなのでイブプロフェン製剤が親戚関係であることを説明し『バファリンプレミアム』を試していただくことになった。

     また、主訴は頭痛というため、頭痛にも種類があり原因と対処法が変わることを伝えた。

     一番分かりやすいのはズキズキしたり目の奥が重くなる頭痛で、これは胃を悪くすると発症することが多く、消化の良い食事をして体を休めるのが対策の一つとなり、漢方薬では『呉茱萸湯』『五苓散』が候補である。

     そして頭が締め付けられる頭痛は緊張性頭痛と呼ばれ肩こりに連動することが多く、運動したり『葛根湯』を服用して血流を良くすることで軽減できる。

     あと、朝方に頭が重くなるような頭痛は血圧と関係している可能性が高く、数値的に高血圧でなくても1日の中での血圧の高低に影響され、やはり軽い運動をするか『釣藤散』『七物降下湯』などにより改善が期待できる。

     夫婦のお客様が来店し、『柴胡桂枝湯』をレジに持ってきて軟便に適応するか尋ねられ、胃腸炎が思い当たれば使えることを説明して、お買い上げいただいた。

     患者はご主人で、焼酎を好まれるというため蒸留酒は腸への刺激が強く、また善玉菌をいわば殺菌してしまうことになり、それが軟便や下痢の原因となってしまうことを伝えた。

     高齢のお客様が来店し、家族の蕁麻疹に眠くなりにくい飲み薬をとのことだったので『十味敗毒湯』と、『十味敗毒湯』に現代薬を合わせた『タウロミン』を案内した。

     また、ご自身の更年期障害についても相談され、汗を多くかくとのことで『桂枝茯苓丸』を考えたが、動かなくても出るというお話と筋肉が柔らかそうな感じだったため『防已黄耆湯』を案内してみた。

     『十味敗毒湯』『防已黄耆湯』も保険の適用薬であることを伝えると、ご主人は何か病院で薬が処方されているようなので『防已黄耆湯』のみを勧めて購入していただいた。

     そしてお客様には、市販薬を買うさいにも、お薬手帳を持参した方が良いことを伝えた。

     

  • 薬を怖がる人が薬のことをよく調べない理由

     『パブロンエースAX』を持ったお客様が『ニューゼナF3』を手に取り、さらに外用消炎剤の棚で『フェイタスZα』を見ていたので声をかけ、それぞれ併用には気を付けるよう伝えた。
     特に風邪薬と栄養ドリンクでカフェインが重なると、風邪を治すために体を休めたくても興奮作用で休まらないことと、外用消炎剤でも血液中に薬剤が浸透しやすいタイプは内服薬との影響もありえることを説明した。
     実際には外用薬と内服薬での事故など、そうそうあることではないのだけれど、内服薬同士の飲み合わせを気をつける人はいても、外用薬と内服薬の組み合わせ気にする人は少ないから、意識してもらうには少しばかり驚かせるような言い回しになる。
     世の中不思議なもので、それこそ外用のステロイド剤での重篤な副作用は20年以上毎日使うといった特殊な事例で起きたものであるにも関わらず、メディアが散々に脅すものだから、市販されている最も弱いステロイド剤さえ怖がって使わない人がいる。
     それなのに、それほど怖がっている人が内服薬の飲み合わせには無頓着だったりするのだ。
     人は、自分の関心のあることだけを怖がる。
     そして、怖いから根本的なデータを調べたり有益な情報に触れたりすることさえ避けてしまうのだろう。
     今回のお客様の主訴は、喉の痛みと肩こりとのことで、それほど肩が痛いという訳ではないというため、鎮痛効果を落としてフェルビナク製剤に変更し、栄養ドリンクは『ゼナ』シリーズの中ではノンカフェインの『ゼナジンジャー』を案内してみた。
     当然、ジンジャーは肩こりへの効果も期待できる。
     そして喉の痛みはあっても咳は無いというので、総合風邪薬ではなく喉に特化してはどうかと提案し『ペラックT』と『駆風解毒湯』を紹介したところ『ペラックT』の購入を決められた。
     『ペラックT』にするのであればジクロフェナクトリウム製剤と併用することに特に問題は無いことをお話すると、 外用消炎剤の方は『フェイタスZα』に戻して購入となった。
     症状に合わせながら、使う薬選びを行ったり来たりというのは、面倒なようでいて本来のあり方だと私は思う。
     お客様には喉をいたわるために、消化に良いスープ状の物を食べるように勧めた。
     喉が炎症しているとなれば、普通の食べ物が喉を通るだけでも刺激になってしまうので。

     『半夏厚朴湯』を手にされているお客様に声をかけてみたところ、仕事でプレゼンをされるというので適応することを伝えてお買い上げいただいた。
     パッケージには「ストレス性の咳」と書いてあるが、咳まで行かずとも、緊張すると「んん、んん」と咳払いをしたり声が出にくくなったりする場合には、気持ちを落ち着けて気道を開く効果のある『半夏厚朴湯』が最適である。
     比較として、緊張すると胃が上がってくる感じがするタイプの人には『半夏瀉心湯』をと紹介した。
     そしてお客様には、『半夏厚朴湯』を前日の夜から服用するよう勧めた。

     以前に、耳鳴りに『柴胡加竜骨牡蛎湯』を病院から処方されたものの効かなかったと相談を受けた高齢のお客様が再訪した。
     自分のメモを確認すると、私はその時に高血圧の影響する耳鳴りに『七物降下湯』と、 水分代謝の異常による耳鳴りの『苓桂朮甘湯』を案内していた。
     なんでも家族と出かけたさいに、他のお店で『苓桂朮甘湯』を買ってもらったそうで、それを飲んで良いか尋ねられた。
     これから暑くなってくることですし、水分代謝を整える『苓桂朮甘湯』は無駄にはならないはずだから、服用してみるよう勧めた。
     あっ、ところで『柴胡加竜骨牡蛎湯』が効かなかったことは担当医に伝えたましたか?
     そう尋ねると、それから病院には行ってないそうである。
     ありゃん(^_^;)
     もし『苓桂朮甘湯』が効くようであれば、保険の適用薬なので改めて受診してみてはと提案した。