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  • 痛みの伝達物質「プロスタグランジン」のお話

     若いお客様から足首用のサポーターのサイズ違いを尋ねられて、手頃な価格の物が無く、『FCダンシップサポーター』と『かかとにパッド』を購入された。
     主訴は踵の痛みで運動のしすぎが思い当たり、骨折とかはしてないと思うというお話だったけれど、専門家の意見を聞くために先に受診しておくのも良いとお話したものの、あまり耳には入らないようで、そのままお帰りになった。

     お客様から『イブクイック頭痛薬DX』が『イブA』より早く効くか質問を受けた。
     どちらも鎮痛成分のイブプロフェンが入っているのは当然として、前者のほうが少し濃く、他に鎮静成分とカフェインの濃度が共通。
     大きく違うのは、『イブクイック頭痛薬DX』に酸化マグネシウムが入っており、これがイブプロフェンの吸収を早め、胃の保護もしてくれる。
     よく鎮痛剤は悪いと思われがちだけれど、それは鎮痛成分が悪さをしているのではなく、痛みの伝達物質であるプロスタグランジンが胃を保護する指示をするのも兼ねていて、痛みを遮断するということは胃を保護するのも止めてしまうから。
     その意味で酸化マグネシウムが入っているのは良いことといえるものの、じゃあ吸収も早まって良いことずくめかというと、あくまで実験室での話で、本当に人間の体の中でも同じとは限らず、その速さを体感できるかとなると個人の感覚での話でしかないことを説明した。 
     それより問題は、どちらもアリルイソプロピルアセチル尿素と呼ばれる鎮静成分が入ってることで、一般には眠気を催すから車の運転には気をつけて程度に認識されているようだが、脳の認知機能が低下すると考えたほうが良い。
     実際に飲んでみて「自分は眠くならなかったから大丈夫」と思ったら大きな誤解で、一瞬の判断力が鈍るから危険であることに変わりが無い。
     また、この鎮静成分は日本以外ではすでに使われておらず、依存性が指摘されているため、たまの頭痛や喉の痛みとか発熱時に使うのならともかく、頭痛や生理痛などで連日使うようだと避けたほうが良い。
     連用ということではカフェインも摂り続けていて使うのを切らすと、離脱症状が起きカフェイン頭痛や動悸などを引き起こす。
     カフェイン入りの頭痛薬を使うのをやめると頭痛になるという人は、そのカフェイン頭痛の可能性もある。
     なのでお客様にも、鎮痛成分のみの無印の『イブ』や、『リングルアイビー200』の他に、カフェインが入っているけれど鎮静成分は入っておらずイブプロフェンとアセトアミノフェンの2種類の鎮痛剤を組み合わせた『バファリンルナi』を紹介したうえで、今までも使っていたというお客様の気持ちを汲んで、『イブA』をお買い上げいただくこととなった。
     本当は、鎮静剤の入っていない物を選んでもらいたかったとは思う。
     代わりにという訳ではないけれど、頭痛と生理痛でも薬を使い分けることも考えられますとお話をして、店員を捕まえて症状を伝えてから薬を選ぶのも良いと付け加えた。
     生理痛専用薬の『エルペインコーワ』は、イブプロフェンの他に内蔵の働きをわざと低下させる成分が入っているのだけれど、子宮が活発に動いてしまうのが生理痛の原因であるから、それを弱めようという発想。
     ただし、子宮だけを狙うということはできず胃腸の機能も低下するので、服用する期間の食事は胃腸に優しいものを意識したほうが良い。
     そもそものお客様の使用目的は、ズキズキするタイプの頭痛で、朝に予感がすると吐き気も感じるという。
     ズキズキするタイプの頭痛は胃の不具合と関係し、先ほどの鎮痛剤と胃の関係からも分かるとおり、胃を悪くして頭痛となり鎮痛剤を飲むと痛みが和らぐのと同時に胃の保護機能が失われるため、それで普通の食事をすると胃が悪くなって頭痛が起き、また鎮痛剤を使うという無限ループに入り込んでしまうので、このタイプの頭痛が起きたり予感があったら食事を消化の良い物に切り替えるよう勧めた。
     漢方薬では、『呉茱萸湯』や『五苓散』が候補になるところである。
     他の頭痛、例えば頭が締め付けられるタイプは肩こりと連動することの多い緊張型頭痛で、上半身を温めて血流を良くする『葛根湯』を使うと鎮痛剤を使う機会が減らせる。
     朝方に頭が重く、午後になるにかけて楽になるような場合は血圧の変化に体がついていけないという状況が考えられ、『釣藤散』あるいは明らかに血圧が高いようなら『七物降下湯』が候補となる。

     やや高齢のお客様から湿布を求められ何かと思ったら、今さっき車のドアに指を挟んだというため、強めの薬を使うよう勧め、患部が狭く動く部位にでもあるので塗り薬を提案した。
     しかし湿布をを使いたいらしく、「ハサミを貸してくれれば自分で切るから」と言われるので、ジクロフェナクトリウム製剤なら塗り薬でも皮膚から血液中に浸透することを説明したのだけれど、服用している薬の有無を確認したところ、何か血圧を下げる薬を使っていて名前が分からないというから、念のためインドメタシン製剤に変更し『バンテリンEX液』を勧めてお使いいただくことになった。
     急性症状には強い薬を早い段階で使ったほうが効果的なため、その場でお客様自身に薬を塗っていただき、冷凍食品の持ち帰り用の氷をビニール袋に入れてお渡しして、初日はとにかく患部を冷やすよう伝えた。
     どうして早く対処しなければならないかというと、患部は脳に異常を報せるために痛みの伝達物質であるプロスタグランジンを急速かつ大量に生産し始めるからだ。
     痛みを感じないと人間は危険を察知できず命の危機にさらされることもあるから仕方がないとはいえ、痛みを自覚した段階で生産量を調整してくれれば良いのに、人間の体は機械ではないからそうもいかない。
     そこで患部を急速に冷やして血流をわざと悪くし、筋肉を収縮させ、痛みの伝達物質の生産機能を低下させてやるのだ。
     インドメタシンなどの鎮痛成分も同様の働きをするから、初期に生産量を抑えればその後の痛みの残り方が軽減できるという次第。
     もし捻挫や打撲をして薬が手元に無いのであれば、とにかく氷水で患部の感覚が無くなるまで冷すのが良い。
     他のお店がどう対応するかは分からないけれど、うちのお店に来てくれたら氷水くらいは差し上げますよん。
     でも、家の中などなら薬を買いに出る前に冷すのをお忘れなく。

     

  • 膀胱炎・頭痛に用いる漢方薬の候補が複数あるように、患者さん本人へのヒアリングは欠かせません

     お客様が『腎仙散』をレジに持ってきたけれど、使うのは初めてというためヒアリングしてみると、症状は軽い違和感のみとのお話だった。
     以前に『竜胆瀉肝湯』を使ったものの効いた感じがしなかったと言われ、『猪苓湯』を始めとして『ボーコレン』(五淋散)などとの比較を説明した。
     この中で基本となるのは『猪苓湯』で、漢方薬は生薬の種類が少ない物の方がシャープに効くと考えられる。
     そして、『竜胆瀉肝湯』は排尿時に灼熱感があるといった熱性の症状が現れた場合に適応するため、以前に使って合わなかったのは当然かもしれない。
     反対に疲労などで身体機能が衰えていて起きている可能性がある時には、『五淋散』が候補となる。
     今回の『腎仙散』は漢方薬ではなく、生薬を用いた民間薬であり、生薬の種類が一番多いく、効果範囲が広い代わりに効き方は穏やかになりがち。
     軽い違和感のみであれば適応するとも考えられるが、『猪苓湯』に変更してお買い上げとなった。
     ただ、お客様は以前に自覚症状が無くても膀胱炎と診断されたことがあるそうだから、それを踏まえると『猪苓湯』が良いだろう。
     養生法として、体内を温める工夫をするよう勧めた。
     菌が影響している場合には免疫機能を高めることができるし、体温が高めのほうが血流が良くなって老廃物の回収や栄養の分配に役立つ。
     一番簡単なのはお風呂に入ることであるが、もしシャワーしか無い環境などの事情では、シャワーを太い血管の通っている背中側に浴びるだけでも良い。
     そして、お腹周りは保温しやすい服装をして、何か飲む時には電子レンジで温めるように、温かい物を積極的に飲食する。

     女性のお客様から、当初は絆創膏を求められ売り場を案内したけれど、手荒れに使うそうで、大工仕事をしているとのことから指先には切れた痕もあったため、『ヒビケア』などを勧め、『ヒリギレ軟膏』をお試しいただくことになった。
     そして、皮膚を修復する材料が運ばれやすくなるよう、お湯を入れた湯呑を握ることと、寝るときに綿の手袋をするか『ワセリン』を重ね塗りして布団とこすれないようにする養生法を勧めた。

     夫婦のお客様から『ロキソニン』を求められたけれど、『ロキソニン』でなければならない理由が無ければイブプロフェンで代用してはとお話したところ、奥さんが生理痛に使うとのことで、鎮静成分の入った『イブA』をお使いいただくことになった。
     ただ、痛みで眠れないこともあるというため生理痛専用薬の『エルペインコーワ』も紹介した。
     イブプロフェンに、内臓の機能をわざと落とすことで活発に動く子宮の収縮を抑える薬を加えたものである。
     本当は、奥さんに連絡を取ってもらい本人の意向を確認したかったところ。

     お客様から『バファリンA』を求められ、売り場を案内したうえで末梢神経の痛みの向いてることをお話したところ、頭痛と肩こりに使うというため適応すると考えられることを伝えた。
     また、肩こりと連動した緊張性頭痛には『葛根湯』も使えることと、ズキズキするタイプの偏頭痛は胃が悪くなると起こる事をお話しした。
     胃の関係する頭痛は、『五苓散』『呉茱萸湯』といった水分代謝を改善する漢方薬が候補となる。
     それと、朝方に頭が重くて午後にかけて楽になるケースでは、血圧が関係する可能性が高く、現代薬を使うよりも『釣藤散』『七物降下湯』が適応し、念のため一度は病院を受診しておくのが望ましい。

     

  • 鎮痛剤というのは奥が深くて、痛みの原因や痛み方を無視して使うには難しい

     お客様が『バファリンライト』を持ってきたさいに、『バファリンA』より成分の濃度が薄いことを伝えると「大丈夫です」と答えたけれど、お会計中に不安になったのか『バファリンA』と交換された。
     そもそも『バファリンA』は、1回2錠で1日2回を限度としているから、効きすぎると感じたら1回の錠数を減らすか1日の回数を減らすという対応が可能なので、『バファリンライト』の方は、使いどころが謎。
     一応、『バファリンライト』は1回2錠で1日3回を限度としているから、より使用量を減らすという使い方も想定できるけど、それならそもそも鎮痛剤を使う必要があるのかと。
     これは、同業者や薬学に詳しい人の意見も知りたいところ。
     お客様には、成分によって得意な痛みが違うと伝えたけれど、用途は教えてもらえなかった。
     この2種類の『バファリン』主成分であるアスピリンは、患部において痛みの伝達物質の生成を抑えるので、「痛い場所に効く」のが特徴。
     虫歯による歯痛とか、肩こりが強く出た場合の痛みに向いている。
     他方、『ロキソニン』のロキソプロフェンや『イブ』のイブプロフェンは、痛みの伝達物質を抑制するとともに、その信号を受け取る中枢神経も抑えるので鎮痛効果は優れているものの、中枢神経は身体機能全体にも関わるため、痛みの種類によってはそこまで必要無いというケースもある。
     また、良く効くとして人気のある『ロキソニン』だが、鎮痛効果が現れるのが早い代わりに抜けるのも早く、生理痛のような継続的な痛みには持続時間の長い『イブ』の方が向いているという考え方もできる。
     そして、同じ『バファリン』の銘柄でも、『バファリンルナi』と『バファリンプレミアム』は、『バファリンA』と縁もゆかりもない処方で、両方ともイブプロフェンとアセトアミノフェンを合わせた物。
     違いは、『バファリンプレミアム』には気持ちを落ち着け眠気を誘発する鎮静成分が入っており、『バファリンルナi』にはそれが入っていない。
     アセトアミノフェンは、鎮痛成分の中では一番安全性が高く、子供や妊婦も飲めるとされている一方、中枢神経を抑えるのがメインで、患部に生成される痛みの伝達物質は抑えられないため、炎症には効果が期待できない。
     そんなアセトアミノフェンも、『バファリン』シリーズに『バファリンルナJ』や『小児用バファリン』として揃っているから、本当に市販薬は名前を正確に覚えていないと、ややこしい。
     今ひとつ、痛みの伝達物質は胃の保護の機能も兼ねているので、生産を抑制すると胃の保護機能も止まってしまう。
     アスピリンは元々、胃への負担が大きいとはいえ、鎮痛剤が胃に悪いというのは誤解があり、先にも書いたように痛みの伝達物質の生産を抑えるのが結果的に胃の保護機能を止めてしまい、消化器官への悪影響となる。
     そのうえ、肩こりと連動することの多い締め付けられるような緊張性頭痛と違い、ズキズキするタイプの偏頭痛は胃の不具合と関係するため、鎮痛剤の使い方を誤ると鎮痛剤自身が頭痛の原因ともなりうる。
     さらに、朝方に頭が重かったり痛かったりして、午後にかけて楽になる頭痛は血圧が関係すると考えられるので、そもそも鎮痛薬ではなく『釣藤散』『七物降下湯』といった降圧作用のある漢方薬が候補となる。
     かくも鎮痛剤というのは奥が深くて、痛みの原因や痛み方を無視して使うには難しい薬なのだ。


     
     お客様から「バファリンを」と注文され売り場を案内しつつ、種類があることを伝えると『バファリンA』で良いというお返事だったけれど、成分によって適応する症状が異なることを説明したところ興味を持ってもらえた。
     患者は成人の息子さんで、肩こりと頭痛に使うようだが、ストレス性というお話もあったので漢方薬の『釣藤散』と現代薬の鎮静剤を合わせた『奥田脳神経薬』と、現代だけの『エキセドリンプラスS』を紹介したところ、本人はこだわりが強いとのことから今回は『バファリンA』をお買い上げいただいた。
     肩こりに『葛根湯』を案内したけれど、ストレス性は胃を悪くして前屈みになりやすいのが原因とも考えられることを説明し『コリッシュ』(治肩背拘急方)を紹介した。
     人間の頭は成人なら5kgくらいの重さがあり、前屈みになるということはボーリングの玉を片手で持って斜めに支えるのに等しい。
     『葛根湯』が上半身を温めて血行を良くすることで肩こりを治すのに対し、『治肩背拘急方』は胃を癒すことで肩こりを解消するという珍しい処方。
     お客様には、薬は銘柄に記号や数字がつくと内容が変わるとお話して、本人の来店を促したけれど難しいようで、冷たい物ばかり飲んでいるというため食事はスープなど温かい物をと勧めた。
     ストレスが胃腸に来るように、胃腸を悪くするとストレスに耐えられなくなるという関係にあるため、胃腸が働きやすい環境を整えるのはストレス対策にもなる。
     一番手軽な方法は、血行を良くし腸内細菌が活発に動けるよう温めてあげること。

     お客様が『ルルアタックTR』をレジに持ってきたけれど、主訴は喉の痛みと関節痛で咳は無いというため鎮痛剤を提案したところ、家に置いていないとのことから『イブ』シリーズと『バファリン』シリーズの比較をしたうえで、『バファリンルナi』を試していただくことになった。

     

  • 患者本人じゃない人の「大丈夫」は、どこまで信用できる? 頭痛の種類、咳の有無の確認を

     お客様が『イブA』を購入されるさいに、無印と処方が違うことを伝え、眠くなる可能性を伝えると「大丈夫」というお返事だった。
     ただ使うのは成人の息子さんで、主訴は頭痛だという。
     ううむ、患者本人じゃない人の「大丈夫」は、どこまで信用して良いものか迷う。
     車の運転などをしないから大丈夫と言ってるのか、眠くなっても大丈夫な環境なのか、それとも適当に答えているだけなのか。
     それに、薬の副作用でよく言われる「眠気」というのは、必ずしも眠くなることを意味していなくて、「眠くなったことは無い」という人でも「瞬間的な判断力の低下」を起こすことはあるので、油断しないでもらいたい。
     痛みを止めるために気持ちを落ち着ける鎮静成分が不要であれば、無印の『イブ』や『リングルアイビー』とか、『バファリンルナi』などを使ってもらいたいところなのだけれど。
     ただ、鎮静成分が入ってるのが向いている頭痛というものもある。
     頭痛は大きく分けると3つのタイプに分かれ、胃の不具合によって起こるズキズキと拍動するような偏頭痛と、肩こりと連動している緊張型の締め付けるタイプの他に、朝方に頭重感があり午後にかけて楽になってくる血圧が関係するものだ。
     このうち、ズキズキする偏頭痛は安静にすると症状が軽減するため、鎮静剤が入っている方が効果的。
     ただし、鎮静剤の成分は依存性があるので使用する回数を減らしたいので、『呉茱萸湯』『五苓散』などの水分代謝を改善する漢方薬の併用を検討したいし、食事を消化の良い物に切り替えるのが養生法となる。
     一方、肩こりと連動している頭痛は血流を良くするために運動するのが適しており、鎮静剤は不要だし、末梢神経に作用するアスピリン製剤の『バファリンA』の方が向いていて、上半身を温める『葛根湯』を使う方法もある。
     血圧が関係する頭痛は、数字上の血圧の問題ではなく1日の変化のことでもあるので、鎮痛剤を使うよりも、血圧を安定させる『釣藤散』や降下剤としても用いられる『七物降下湯』が候補となる。
     お客様には、どんな痛み方のする頭痛なのか本人に確かめるよう勧めた。

     お客様が『新ルルAゴールドDX』をレジに持ってきたけれどヒアリングしたところ、頭痛と少し咳があり、家に置いてあった『ロキソニン』を飲んだというため去痰剤で充分とお話すると『ストナ去たんカプセル』に変更となったので、併用もできることを伝えた。
     頭痛についてはズキズキするというため、胃と関係することをお話しすると該当するようだったので、食事を消化に良い物にするよう勧めた。
     頭痛で食事を変えようと思う人はあまりいないが、手軽な養生法なのである。

     お客様が『ムヒこどもかぜシロップ』をレジに持ってきたけれど、子供の主訴は鼻水と少し咳がある程度というため、内臓が冷えていることが考えられ、何も使わずとも体を温めるだけでも回復してしまう可能性を伝えたうえで、『ムヒこども鼻炎シロップ』ならば咳の面倒も見てもらえることを説明し変更となった。
     なにしろ喉と鼻はつながっているから、鼻炎薬か咳止めのどちらかを使って片方が軽減すれば、もう片方の症状も緩和する可能性が高い。
     発熱や喉の痛みが無ければ、解熱鎮痛剤は不要だし、でも体の方は使わない成分についても処理しなければならないため、それで余計なエネルギーを消費してしまうから避けてもらいたかった次第。
     本人は元気そうとのことだが、鼻の症状は胃を悪くしている可能性があることを説明すると、鍋にするというので良い事と伝え、でも食べる量は控えさせるようお話した。

     やや高齢のお客様が『パブロンSゴールドW』を購入されたけれど、患者はご主人で、鼻水と喉の痛みが主訴だというから、咳止め成分のリスクを説明し鼻炎薬を提案したとうえで喉の効能もあることを伝えた。
     覚醒剤系の咳止め成分は気管支を拡張して呼吸を楽にする一方、治っていないのに気を大きくして体が元気だと錯覚してしまい、ぶり返す原因ともなる。
     そして一緒に入ってる麻薬系の咳止め成分は、中枢神経を抑えて咳が治まるということは呼吸が浅くなり、心臓の鼓動も弱くなって、胃腸の機能が低下するため消化力が落ち、体内の保水機能も狂うので乾燥し便秘を起こすうえ、咳止めなのに乾燥により咳を誘発する。
     つまり、咳が無いのに咳止め成分の入ってる風邪薬を使うことには、何一つ利点が無い。
     しかし、ご主人が『パブロンSゴールドW』をいつも使ってるとのことで、自身の花粉症用にと『パブロン鼻炎カプセルSα』を一緒に購入された。
     お客様は、「主人が自分で来れば良いのよね」と言っていた。
     まさしくその通りでございます(^ω^;)

     

  • 膝関節に必要な「コンドロイチン」のお話

     やや高齢のお客様から、小林製薬の『グルコサミン』とファンケルの『楽のび』(プロテオグリカン・Ⅱ型コラーゲン)の違いを質問され、以前は膝の痛みにまた別な物を使っていたというため、医薬品の『コンドロイチンZS』も紹介した。

     関節では、骨と骨がぶつからないよう骨の頭に軟骨があって、それがクッションとなっており、その周囲に関節液(滑液)が存在する。

     軟骨の65~80%が水分で、有名な「コラーゲン」の他に「プロテオグリカン」と、「グルコサミン」も成分の一部。

     そして「プロテオグリカン」を形成しているのが、「コンドロイチン硫酸」と「ヒアルロン酸」なのだ。

     これで分かると思うけれど、コラーゲンやヒアルロン酸を摂っても、都合良く皮膚にはならない。

     むしろ、栄養は体の重要な部分に優先的に使われると考えられるので、関節の軟骨になる可能性が高いし、そもそも皮膚におけるコラーゲンの仕組みは軟骨とは違うため、やはり経口摂取で皮膚になるかは分からない。

     その軟骨に必要なのは保水力なのだが、接している関節液との間で水分の出し入れが行なわれることも重要。

     何故なら軟骨には血管が走っていないため、栄養は関節液を介して軟骨に行き渡るからだ。

     なので、膝が痛くて歩く頻度が減ると関節の軟骨に栄養が行き渡らず、ますます軟骨の栄養が不足して減っていき歩行機能が低下してしまう。

     だから、歩くのが辛くても座ったままでも構わないから、ゆっくりと膝を動かす運動は毎日でも行なった方が良い。

     さて、最初の話に戻って何を摂取するのが望ましいかというと、体の中での物質の変化を知っておく必要があるだろう。

     実はグルコサミンがコンドロイチンに変化して、コンドロイチンは活性硫酸合成酵素と反応して「コンドロイチン硫酸ナトリウム」となる。

     つまり、プロテオグリカンを形成しているのはコンドロイチンではなくコンドロイチン硫酸ナトリウムであり、グルコサミンや単なるコンドロイチンよりは、コンドロイチン硫酸ナトリウムを主成分としている『コンドロイチンZS』の方が、間の変化を省くことができると考えられる。

     しかしここが難しいところで、どんな栄養も経口摂取した物はいったん全て分解されて、体内で代謝することにより再合成されるので、コラーゲンを食べても皮膚にはならないように、摂った栄養がそのまま体で使われる訳ではない。

     ただ現在のところ、治験データでも効果が認められているのはコンドロイチン硫酸ナトリウムだけなので、お金をかけるのならば健康食品よりは『コンドロイチンZS』の方が良いだろう。

     ただし、コンドロイチン硫酸ナトリウムで対応できる関節の痛みは、立ち上がるときや歩き始めなどの初期の痛みなので、階段の上り下りがつらいくらいに進行していると病院の受診を優先してもらいたい。

     また、膝の痛みが軟骨が原因とは限らず神経が何かに触っているとか、あるいは局所的な栄養不足を痛みで知らせている可能性もあるので、先に専門家の意見を聞くために病院を受診してみるというのも選択の一つ。

     今日のところは、お客様は相談のみでお帰りになった。

     やや高齢のお客様からDHCの『コンドロイチン』を求められたけれど、置いていないことを伝えて『コンドロイチンZS』を提案してみたけれど、詳しいお話ができないまま、お帰りになった。

     お客様から降圧剤を求められ、市販薬には無いことを伝えたうえで、病院から処方されてる薬があるのか尋ねると、説明書は捨ててしまい分からないとのことだった。

     漢方薬に『釣藤散』『七物降下湯』といった候補があることを紹介し、病院で処方される薬でもあることを伝えた。

     また、お薬手帳の重要性をお話したけれど、あまり通じた感じがしなかった。

     市販薬を買うさいにも安全性を確保するために『お薬手帳』は必要だし、出先で事故に遭った場合の処置の早さに関わってくるうえ、大規模災害で避難生活を送るさいにお薬手帳があれば医師の診察を受けなくても薬を貰えるのだけれど。

     そして、お客様は「やっぱり知り合いの看護師に聞いてみる」と、お帰りになった。

     うーむ、何だったのだろうか。

    「おくすり手帳と個人情報の使い方」

     常連のお客様から鉄のサプリメントを求められたのでヒアリングすると、検診で引っかかったとのことだが、以前に心臓を患っているため担当医に相談してから使った方が良いとお話して、お帰りになった。

     お客様からは、「あんたに相談すると納得できるからさ」と言ってもらえた。

     病院に行こうか迷ってて、その後押しをしてもらいたかったのかな。

     

  • 子供が患者の場合にも、連れてこられる場合は同伴を

     子供を3人連れたお客様が来店し、一人がキャンプからの帰りで目の周りが腫れていると相談を受けた。
     顔のかぶれに使える薬はあるけれど、目の近くすぎるので抗炎症成分の入った目薬を塗る方法を提案し、念のため抗菌剤も入っている『アイサット抗菌』をお使いいただく事になった。
     お話は聞いてもらえたけれど、原因について思い当たることなどのヒアリングしようとすると打ち切られる返答ばかりで、詳しい説明をするのも少し大変だった。
     子供を3人連れていて、余裕が無かったのかもしれないけれど。

     子供を連れたお客様から子供の歯痛の相談を受け、使えるのはアセトアミノフェン製剤一択だけであることを説明し、『バファリンルナJ』を案内してお買い上げいただいた。
     食後に突然痛みを訴え出したというお話があったため、虫歯などではなく発熱するかもしれないので、市の救急医療情報センターの電話番号を伝えておいた。
     24時間対応で受診可能な病院を教えてもらえ、救急車を呼ぶか迷った場合にも相談に応じてもらえる。
     緊急時には誰しも慌ててしまうので、こういう窓口が地元にもあるか、なんでもない普段のうちから調べておくと良いだろう。

     子供を連れたお客様から『ハイシー1000』と『ハイチオールCプラス』の違いを尋ねられ、極端な例えだけれどビタミンCは市販の弁当の防腐剤にも使われるくらいで、よほど偏った食事をしていなければ不足するのは考えにくいとお話し、皮膚のケアには後者の方が有用と考えられることを説明した。
     すると今度は、鉄剤の『ファイチ』を手にして相談を受け、回転性の目眩(めまい)というため、合わない可能性をお話し、受診はしていないというので専門家の意見を聞くために病院を訪れてみるよう勧めた。
     目眩や貧血というと鉄剤や鉄のサプリメントばかりを考えられがちだけれど、適応するのは落ちるような感覚の場合が多い。
     また、鉄不足と限らず血流不良という可能性もあり、漢方薬では『人参養栄湯』『十全大補湯』が候補となる。
     そして今回の回転性の目眩は水分代謝の異常と考えられ、『苓桂朮甘湯』が適応するし『五苓散』が使えるケースもある。
     雲の上を歩いているようなフワフワとした目眩は、血圧の問題があるかもしれず『釣藤散』『七物降下湯』が効果を期待できるものの、やはり店頭での判断は難しいから病院を受診しておいたほうが良いだろう。
     そしてお客様が、子供には酔い止め薬を買われたので、乗り物酔いへの対処方法を子供にも説明した。
     腸が体温より冷たい物を受け付けないから、乗る前の食事は温かいスープなどにすると、早く胃が軽くなってくれる。
     一方、乗ってからは冷たい飲み物を少しずつ飲めば、胃の働きが鈍くなり、鈍くなれば吐こうとする力も弱くなる。
     お会計を終えてレジを離れたお客様が、子供にゴミを捨ててくるよう指示し、その子供からゴミ箱の場所を尋ねられたので預かって代わりに捨てた。
     お客様には、「困った時に人を頼れるのは、良いお子さんですね」と伝えた。

     子供を連れたお客様から『桃の葉ローション』を求められ、医薬部外品と赤ん坊用を案内したところ、日焼けに使うとのことで、日焼けは全身ヤケドと同じと説明したところ、医薬部外品の方を購入された。
     そして体は皮膚の修復のために、表皮近くに血液が集まり内臓の働きが悪くなるので、しばらくは消化に良い食事をするようお話した。
     日焼けで食事を変えようとする人は少ないが、水分の代謝機能も落ちているから、こまめな水分な補給も大事なんである。
     お客様には、本人を連れて薬を購入されるのは助かりますと伝えた。
     患部を確認できたり、症状のヒアリンクができれば、適応する薬の検討がしやすいし、養生法も伝えられるので。

     

  • 病院を受診しているお客様、そのサプリメントは医師に相談していますか?

     お客様が『ヘム鉄』のサプリメントを購入されるさいに、胃に何か入れてから飲むように伝えると理由を尋ねられたので、病院では鉄剤に胃薬も処方されるように鉄分は胃に負担がかかることを説明したところ、医師からは「鉄剤を処方できない」と言われているそう。
     実際のところヘム鉄は胃への負担は少ないのだけれど、お客様がどの程度の事を把握しての分からないので他に鉄剤を使っている場合を想定して注意を促す意味でお話してみるのだが、たまにこういう情報を得られることもある。
     撒き餌をして釣りをするというか、カマかけというか。
     本当は、あまり使いたくない手法ではある。
     しかし、何かしら声をかけてみないと事情をお話してもらえない。
     今回の詳細は分からないが、お客様のお話では血液を貯めておくことができない病気だという。
     そして以前に『マスチゲン錠』で気持ち悪くなったため、サプリメントの『ヘム鉄』にしようと思ったのだとか。
     医師がどのように判断したか分からないから、サプリメントを使うにしても担当医に相談してもらった方が良いことをお話した。
     そして、もし貧血が気になるとしても、必ずしも鉄不足が原因とは限らないし、鉄剤が使えないとなれば他の選択も考えられる例として、通常は血流の改善を目的とする『人参養栄湯』を紹介したけれど、後ろに他のお客様が二人も並んでしまったため、お帰りになった。
     しかも、その二人のお客様は薬の購入者ではなかった。
     ううむ、『ヘム鉄』をレジに持ってくる前に相談してもらえれば良かったのだが。
     商品を持ってこられて一旦レジに入ると、他のお客様がレジに並ぶリスクが高くなってしまう。
     とにかく、薬を処方してもらえないからと、担当医に相談しないままサプリメントを使うというのは避けてもらいたいところだし、そもそ今回はお客様の主訴を教えてもらえてない。
     なんとも、尻切れトンボになってしまった( ´Д`)=3

    マスチゲン錠

     他のお客様が『ヘム鉄』を購入されるさいに、鉄分の補給が必要と病院で診断されているのか確認すると、特にそういう訳ではないとのことだった。
     貧血や疲労が鉄分の不足とは限らず、また何らかの体調不良が鉄分とは関係の無い他の病気の可能性もあるから、本当に必要かどうか検討した方が良いのではないかとお話をした。
     例えば、貧血や目眩(めまい)があるとして、ストンと落ちる感覚ならば鉄不足の可能性はあるものの血流不足とも考えられ、『人参養栄湯』『十全大補湯』が候補に挙がる。
     天井が回るような感じなら水分代謝の異常が疑われるため、『苓桂朮甘湯』の方が適応する。
     そして一番心配なのは、雲の上をフワフワと歩いているような感覚のときで、高血圧の影響が考えられ『釣藤散』『七物降下湯』を検討しつつ病院の受診を優先するのが良い。

     常連の客様が『カルシウム・マグネシウム』をレジに持ってきたけれど、心臓を患い、現在も血液の薬を服用しているというので担当医に相談するようお話すると、すでに飲んでるというため報告をすることを勧め、今回は取りやめとなった。
     サプリメントが直接体に害を成すとは限らないが、服用している薬の効き目を落としてしまったり、何かの検査を受けたさいに数値だけ良い結果を出して診断を誤らせてしまう可能性があるから、まずは担当医に相談した方が良い。

    カルシウム/マグ
     

  • 同じ『バファリン』でも中身が違う? 鎮痛剤にも「向き不向き」があります

     夫婦のお客様が鎮痛剤の棚の前で旅行の話をしていたので気にかけていたところ、『バファリンプレミアム』を購入され、念のため『バファリンA』とは全くの別物であることを伝えると興味を持っていただけたので、同じカテゴリの薬でも得手不得手があることをお話した。
     『バファリンプレミアム』は『イブ』の仲間となり、イブプロフェンとアセトアミノフェンという2種類の鎮痛剤を合わせて、さらに鎮静剤を加えてあって、効く範囲も広く便利と言えば便利。
     一方、『バファリンA』はアスピリンでからから、抹消神経という神経の先っちょ、つまり痛む場所に効くので歯痛や肩こりなどに向いていると言える。
     ちなみに、『小児用バファリン』と小中学生向けの『バファリンJ』はアセトアミノフェンで、痛みへの効果はあるが消炎作用は弱いとされているから、やはり症状によっては相談してもらいたいところ。
     ご主人は締め付けタイプの頭痛と言うため、それは肩こりと連動してる可能性があり、上半身を温めて血流を良くする『葛根湯』を提案したうえで、ズキズキタイプの偏頭痛は胃の不具合と連動していることを説明した。
     つまりズキズキタイプの頭痛が起きたり予兆があったりしたら、消化の良い食事に切り替えると症状を軽減できる可能性があって、漢方薬の『呉茱萸湯』『五苓散』を使うと鎮痛剤の機会を減らせる。
     朝方に頭が重くて午後にかけて楽になるような場合は、血圧の影響が考えられ、鎮痛剤を使うより『釣藤散』『七物降下湯』などを検討したほうが良い。
     お客様には、薬を買う時には最初に店員を捕まえて用途を伝える方法を勧めた。

    バファリンプレミアム

     お客様から風邪薬を求められたものの、主訴は頭痛と喉の痛みで咳は無いというため鎮痛剤を提案したところ、『バファリンルナi』をお買上げいただいた。
     『バファリンプレミアム』と同じくイブプロフェンとアセトアミノフェンの合剤で、違いは鎮静剤が入っていないこと。
     パッケージのデザインから生理痛といった女性向けと勘違いされがちだが、眠気があると困る場合には『バファリンルナi』の方が適しているだろう。
     お客様には、炎症してる患部を刺激しないのと内臓を休めるために、消化に良い食事をするよう勧めた。
     喉の痛み程度では食事を切り替えようと思う人は少ないが、早め早めに柔らかく温かな食事にしてしまった方が悪化を防げる。

     お客様が『バファリンプレミアム』を手に、歯痛にはどれが良いか尋ねられたので、『バファリンA』と鎮痛剤に消炎剤を組み合わせた『ノーシン』を紹介したところ、前者をお買い上げいただいた。
     とはいえ、早めに歯科医に行った方が良いので、電車で一駅離れているけれど夜遅くまでやっている歯医者を教えると、「有益な情報をありがとう」と言っていただけた。

     

  • 鎮痛剤の特徴と起きてる症状の比較、自身の持病や生活スタイルとの検討、確認事項はイッパイ

     お客様が『バファリンルナi』を購入されるさいに、念のため『バファリンA』とは別物なことを伝えると、奥さんからの頼まれ物で、頭痛だそうだが、痛み方については分からないとのことだった。
     女性の指名となれば、勘違いということは無いか。
     でもたまに、『バファリンルナi』や『バファリンプレミアム』を、『バファリンA』の上位互換と勘違いされているケースもあるから油断できない。
     『バファリンA』がアスピリンなのに対して、他の二種はイブプロフェンとアセトアミノフェンを合わせた、縁もゆかりも無い処方で、注意しなければならない副作用も異なる。
     そして、薬の頼まれ物のやっかいな点は、ちゃんと鎮痛剤の特徴と起きている症状を比較したうえで選んでいるのか、また自身の持病などとの注意事項も把握しているのかが、まったく分からないこと。
     今回の件でいえば、お客様は奥さんの頭痛について何も確認してきていない。
     ここは余計なことではあるものの、心配でもあるので「頭痛にも種類があること」と、「鎮痛剤にもそれぞれの特性が違う」ことをお話した。
     例えば、ズキズキするタイプの偏頭痛は、胃の不具合と連動していることが多く、予兆がしたり痛みがある日の食事は、消化の良い物に切り替えた方が症状を軽減できる。
     そして気をつけなければならない点として、痛みを脳に伝えるホルモン物質は胃を保護する命令も兼ねているため、鎮痛剤でその活動を止めるということは、胃を保護する命令も止めてしまうことになる。
     よく「鎮痛剤は胃に悪い」と勘違いされがちだが、成分によって直接的に胃にダメージを与えてしまう物もあれば、直接的に胃を悪くする訳では無いものの、痛みの伝達物質を阻害することにより、間接的に胃を保護する機能を止めてしまう物もあって、その仕組みは異なる。
     そしてズキズキするタイプは、体を休めることも対処法となるから、車の運転などをしないのであれば、鎮静成分の入った鎮痛剤を選んだほうが効果的。
     ただ、胃を悪くして頭痛が起こり、鎮痛剤を使うことで一時的に痛みが治まっても、胃の保護機能が落ちているところに普通に食事をして胃が悪くなり、それでまた頭痛を起こして鎮痛剤に頼るという無限ループに陥ってしまうこともある。
     だから、ズキズキするタイプの偏頭痛に鎮痛剤を使うのであれば、やはり食事にも気をつけたほうが良いし、鎮痛剤を使わない選択としては『呉茱萸湯』が考えられる。
     一方、頭が締め付けられたり目の奥が重くなるような頭痛は肩こりとも連動していることが多く、鎮痛剤を使う前に『葛根湯』などの上半身の血流を良くする漢方薬を使ってみる手もある。
     また、選ぶ鎮痛剤も血管を拡張する作用のあるカフェインの入っている物を選んだ方が効果が高く、鎮静剤は余計な成分となる。
     他に、朝方に頭痛がして午後にかけて楽になるようならば、血圧が関係すると考えられ、それこそ鎮痛剤より『釣藤散』『七物降下湯』などの、漢方薬を検討してみたほうが良い。
     そして女性の場合は頭痛が生理と連動しているケースがあるため、体力のある人向けの『桂枝茯苓丸』や、疲れやすく血流不足気味の人に適する『当帰芍薬散』も考えられ、現代薬には生理痛の専用薬がある。
     えーと、お客様に伝わったかしら(^_^;)

     お客様から『ロキソニン』を求められ、うちのお店には薬剤師がいなくて置いていないため、化学構造式の似たイブプロフェンでの代用を提案してみたが、頼まれ物との事でお客様が本人に電話をすると、お帰りになった。
     どうしてもという事であれば、近所の取り扱ってるお店を紹介しようと思っていたのだけれど、それを言い出す間も無く帰られてしまった。
     厳しめの薬剤師さんだと、第一類医薬品は代理の人には販売しないケースもあるし、やはり薬を買うのを人に頼むというのは、よほどの理由が無い限り避けたほうが良いと思う。
     もしくは頼むのであれば、「どんな症状なのか」「どうして選択したのか」といった情報も伝えておいてもらいたいところ。
     でないと頼まれた方も、お店を探して彷徨い歩くことになってしまうし。

     お客様が『バファリンプレミアム』を購入されるさいに、コーヒーなどのカフェインの重複に気をつけるよう伝えると、摂り過ぎるとどうなるかと質問されたので、寝つきが悪くなったり、カフェイン頭痛になったりする可能性をお話した。
     『バファリンプレミアム』には鎮静剤が入っているから、眠気のほうが起こりえるが、カフェインが重複すると薬の強さのバランスが崩れて、体調の変化を管理しくくなってしまう。
     お客様の主訴は頭痛だというので、痛みを伝えるホルモンと胃の関係を説明した。

    バファリンプレミアム
     

  • 頭痛と感情と胃の関係は複雑なのです

     お客様から頭痛の鎮痛剤の質問を受け、成分の処方内容によって得意分野が違うことや、早く溶けても早く効くとは限らないといったお話をして、『イブA錠EX』をお買い上げいただいた。
     お客様はズキズキするタイプの頭痛というから、胃の不具合とも関係することを説明し、食事に注意をするよう伝えた。
     ズキズキタイプの頭痛には体内に存在する『セロトニン』という物質が関係しており、増加すると脳の周辺の血管を収縮し、その後に血管が拡張した時に一気に血液が流れることにより、血管の内部が血液でこすられ炎症する。
     そして『セロトニン』は、胃腸管の粘膜で約90%が生合成されており、過剰に作られると下痢をして、少なすぎると便秘を起こすのだが、その生成量は感情に左右されるためストレスの影響を受けやすい。
     面白いことに、『セロトニン』は多いほうが多幸感を感じられ、しかし先に書いたように感情によって増減するので、「卵が先か鶏が先か」という関係でもある。
     ただ、そこからすると気分が落ち込んだ時に、無理してでも笑顔を作ってみたり、愉しい気分になれる漫画や音楽といった作品に触れたりすることにより、気持ちを上昇させることも可能と考えられる。
     でも、これまた先にも書いたように多いと偏頭痛の原因にもなってしまう。
     また、『セロトニン』が大量に分泌されても受容体の側が取り込まなければ効果は現れず、それによってバランスを調整しているから、人間の体の仕組みというのは、かくも複雑なんである。
     痛みを我慢して体力を消耗したリ、生活に支障が出たりするのは困るから鎮痛剤を使うのは悪いことでは無いが、鎮痛剤だけに頼っている単純な対処も良くないので、店頭でも他の医療機関でも相談するようにしてもらいたい。

    イブA錠EX

     お客様が『バファリンA』を購入されたさいにヒアリングすると、ズキズキするタイプの頭痛というため、胃を悪くすると起きる症状であることを説明し、食事に注意するを伝えると「うどんにします」とのお返事だったので、「それで良いでしょう」と答えた。

     子供を連れたお客様がサプリメントの『ヘム鉄』をレジに持ってきたので、鉄剤に比べて胃への負担は少ないものの、病院を受診したことがあるか尋ねると行ったことが無く、主訴は回転性の目眩(めまい)というため、血液の問題より水分代謝が関係する可能性をお話して、『苓桂朮甘湯』を紹介した。
     鉄不足が考えられるのは落ちるような目眩だが、それとて検査しなければ分からず血流の関係の可能性もあり、その場合には『人参養栄湯』を使う。
     また、雲の上を歩くようなフワフワするする目眩には血圧が関係する可能性が高いので、『釣藤散』『七物降下湯』が候補となる。
     近くの漢方に詳しい病院を紹介すると、今回は購入は取りやめとなった。