• タグ別アーカイブ: ニキビ
  • 閉店間際に訪れた時に対応した事を喜ばれた

     やや高齢のお客様から、便秘の相談。
     腸の手術を受けてから便秘をするようになり、担当の医師からも回復に時間がかかると言われているものの、処方されている便秘薬が二種類あり、片方は効き過ぎ、片方は効かないという。
     しかし、お薬手帳を持ってきていないため、どうにも判断できず困ってしまった。
     もう少し症状を詳しく知ろうと尋ねてみると、仕事で休憩が自由に取れないそうで、もう少し便意をコントロールしたくて市販薬を探しに来たと分かり、『コーラック』を案内して、お買い上げ頂いた。
     ただ、便の最初だけが固く、後は普通というお話もあり、ストレスも思い当たるというので、『桂枝加芍薬湯』を紹介して病院での処方を担当医に相談してみるよう勧めたところ、漢方薬に詳しい病院で健康診断を受けているという。
     それは調度良いので、是非相談してみて下さいな。
     帰り際に、奥様が亡くなったばかりと話されて、生前にうちのお店を閉店間際に訪れた時に対応した事を喜ばれた。
     言われた瞬間は記憶の彼方だったが、閉店間際にお店に電話が入って、開けておいて欲しいと頼まれた事があったと思い出した。
     確か、もうレジを停止して店内の照明を落とすところだった。
     ああ、あの時のお客様でしたか。
     昔の商店街にあるような薬局なら、シャッターを叩いてもらえれば開けられない事もないでしょうが、今のドラッグストアーでは無理。
     電話をして頂いたのは、正解でした。
     そうですか、お亡くなりに……。
     あっ、「ストレスも思い当たる」というのは、そういう事でしたか。
     お悔やみ申し上げます(´。・ω・。`)

     ビタミンの棚で、『チョコラBBジュニア』と『ハイチオールB』を比べて迷っているらしいお客様がいたので、声をかけてみたところ、小学校高学年の娘さんのニキビに使いたいというお話だった。
     どうも、知人の子供が服用していて勧められたらしい。
     人から薬を勧められた時には、使用した人と使う予定の人とが、どこまで体質的に近いかを検討する必要がある。
     なにより、一口にニキビと言っても、赤いニキビと白いニキビでは治し方が違う。
     そこで詳しく症状を尋ねてみたところ、病院でジェル状の抗生物質が処方されているそうなのに、内容は分からないという。
     わざわざ子供のために病院に連れて行き、治りが遅いのを心配してドラッグストアーに買いに出るくらいなのですから、あと少し労力をかけて、お薬手帳を持ち歩いて頂けないでしょうか(;´・ω・)?
     今回は、ひとまず「何か薬を買っていきたい」というお客様に納得して頂くために、L-システインの入っていない『チョコラBBジュニア』を勧めてお買い上げ頂き、内服の化膿止めとして『排膿散及湯』の存在を紹介した。

     

  • 繰り返す化膿に使える常備薬

     汗疹の痕が可能したらしく、女性のお客様から相談された。
     塗り薬を希望されたので、『テラマイシン』を案内してお買い上げ。
     ただ、毎年この時期に起きているという話を聞いたため、うちには置いていないけど『排膿散及湯』を案内した。
     ネット通販で入手できるだろうし。
     化膿全般に効果があるから、喉の痛みやニキビなどにも使えて、常備薬にしておくのが吉。

     やや高齢のお客様から、栄養剤を求められた。
     ゴルフでコースに出る時に使いたいそうで、持続力のある物をとの注文に『ユンケル黄帝液』を勧めた。
     タウリンを前面に押してる『リポビタンD』のような栄養剤は、後は倒れるだけとか、ラストスパートに向いている。
     あと、暑い時期なので、『五苓散』を暑気中りの予防にと紹介した。

     

  • 方向音痴の人が道に迷うのは確認しないで先へ進むから

     『のどぬ~るスプレー』をレジに持ってこられたお客様に症状を尋ねてみたら、病院で『イブプロフェン』と『トラネキサム酸』が処方されていると分かった。
     しかし、効果を感じられなくて『のどぬ~るスプレー』を買いにいらしたらしい。
     いや、その処方で効果が無ければ、『のどぬ~るスプレー』は買うだけ無駄になると思いますよ(^_^;)
     処方箋を受け付けた薬局に相談するよう勧めたうえで、風邪で体内が乾燥しているのが原因かもしれず、『麦門冬湯』を紹介しておいた。
     ううん、一度処方された薬を受け取っちゃうと、担当した医師や処方してもらった薬局に、薬が効かった事を言うのを遠慮しちゃうのかな。
     それとも、単に面倒なだけなのか。
     その辺の心理も分かるようにならないと駄目なんだろうけど、どうもそういう面が理解できなくて、自分の職能の方に自信が持てなくなる。
     しかもこの場合、ソッチが当てにならないからコッチを頼ってじゃなくて、自分の判断で別な薬を買おうという訳で、どうして、より効果が期待できない、あるいは危険な方へと行こうとするのか。
     道に迷ったら、来た道を戻るか、その場に留まって救助を待つのが基本姿勢だと思うんですが。

     二十代後半の男性が『オロナイン軟膏』を求めて来店したので用途を尋ねると、ニキビの治療に人から勧められたという。
     不勉強で知らなかったのだけれど、後で調べたら「オロナインでニキビを1日で治す」というのが『Twitter』なんかで話題になってるようで。
     ネットで検索してみると、ちょっと無責任なんじゃないかと思える記事が出てくる出てくる。
     一応は嘘ではないものの、一~二行程度で「赤ニキビのみに効果」と注意書きがあっても、おそらく読み飛ばされてるだろうなという印象。
     『オロナイン軟膏』の効能は「殺菌」と「保湿」で、ニキビを「治す」というのは、過大評価だと思う。
     しかも、今回のお客様の場合、『PAIRクリーム』を使ってみて効かなかったというから、なおさら期待できない。
     詳しく病歴を訊いてみると、ニキビは中学生頃からで高校時代に少し落ち着き、二十代になってまた赤味の強いニキビが口から頬にかけて増えた模様。
     そして食生活を確認すると、見た目痩せているにもかかわらず、体重をセーブするために量を抑えて、サプリメントで栄養を補っているという。
     どうやら、ニキビの原因の一つに脂質が挙げられる事からの対応のようだけど、栄養の偏りが一因のように思えてならない。
     皮膚の再生力は落ちているところへ、熱が上半身に偏在して炎症を促しているのではないか。
     好き嫌いは無いそうなので、サプリメントで補うのは、明らかに自分が積極的に摂らない食材に関する物に限定して、食事の改善を提案した。
     そして、お話を聞いている過程で、勧めてくれた人は女性だと分かり、勧めた人のメンツを潰す訳にもいかず、とりあえず『オロナイン軟膏』は求められるままに販売。
     一方で、うちのお店には置いて無いが、服用薬の『清上防風湯』『排膿散及湯』を紹介しておいた。
     ニキビに限った話じゃないけど、「短期間」や「○○だけ」と使用する物を限定するのは、大抵の場合、良い事ないです。

     

  • 妊娠検査薬は2回用をお勧め

     『アレルギール錠』を指名で買い求めに、お客様が来店。
     これまた珍しい……って、昨日も書いたような。
     この時期のアレルギー症状は、季節の変化と生活環境が重なってストレスが原因だったりするから、患者さんが一人来ると続いたりするんだよね。
     アレルギー性皮膚炎との事なので、眠くなりにくい物として『十味敗毒湯』を紹介した。
     あまり興味を持ってもらえなかったのは残念。
     もう少し、紹介時のトークを磨かないと駄目か。

     やや高齢のお客様から、ダイエットの相談を受けた。
     煙草をやめてから7kgほど太って苦しいというお話だけど、太ったのは煙草によって悪くなった血流が改善して栄養が行き渡るようになったからとも考えられる。
     詳しくお話を聞いたら、便秘の他に膝の痛みがあるというので、健康食品よりも医薬品での治療の方を勧めた。
     膝の痛みから『防已黄耆湯』と、便秘の『防風通聖散』を比較したものの、今回はより便秘の方に重点を置いて『大柴胡湯』を試して頂くことになった。
     ごぼう茶を飲んでいてガスが出るとも言っていたため、それを参考にもした。
     さらに話し込むと、膝の痛みの方は実は若い時にバイクで転倒し、膝を痛めているという事が分かった。
     それなら、膝の痛みに『防已黄耆湯』と考えちゃったけど、『疎経活血湯』の方が適応するかもしれない。
     『大柴胡湯』で減量に効果が見られれば、次に膝の治療についても検討しましょうという事に。

     妊娠検査薬を求めて来店したお客様は1回用を選ばれたけど、念のため2回用をと勧めてみた。
     うちの奥さんも、最初は陽性と出て、後でもう1回調べたら陰性だった事があるので。
     あの時は、まだ結婚も決めてなくて、いゃあ焦った焦った(;´∀`)
     喫茶店でテーブルを挟んで、ドラマみたいな会話をしてたよ。
     あの時に逃げておけば……ゲフンゲフン((( +д+))o=3=3
     今回のお客様、申し訳ない事に私は覚えていなかったのだけれど、以前にニキビの相談にいらした時に塗り薬として『クレアラシル』と内服薬に『桂枝茯苓丸加よく苡仁』を案内して、養生に解毒のための内蔵を温める半身浴と、皮膚の再生を促す食事に根菜中心に偏食するようアドバイスした人で、すっかり治りましたと、お礼を言われた。
     言われて思い出しましたよ。
     改善して何よりです(・∀・)

     

  • 熱中症対策に水分補給が必要だけど水分代謝の異常にも注意

      『新コルゲントローチ』をレジに持ってきたお客様に症状を尋ねると、天候が晴れて、喉がイガイガするとのことで、花粉症の可能性をお話したところ思い当たるらしく、それなら『麦門冬湯』をと思ったけど、今回は喉の痛みに特化して『駆風解毒湯』を勧めた。

     中学生の親子連れで来店。
     中学生の子のニキビの相談で塗り薬を求められたため、『クレアラシル』を案内した。
     ただ、成長期のニキビはホルモンとのバランスも関係するので、発症するタイミングが生理と連動しているようであれば『桂枝茯苓丸加よく苡仁』などの服用薬も検討するよう、お話した。
     連動してなくても、繰り返すようなら『排膿散及湯』が良いけど、うちの店には置いていないため病院で処方の相談をするよう勧めた。

     『麻黄湯』を購入されるお客様に用途を確認すると、常備薬にするとのこと。
     発熱して汗をかく用になったら、『柴胡桂枝湯』に変更するように付け加えた。
     胃薬を求めて来店されたお客様に症状を尋ねたところ、頭痛に『ロキソニン』を服用しているため、胃の予防になる物を探しているとのこと。
     病院で処方されていれば大抵は胃薬も処方されるはずだし、第1類医薬品を扱っている店で購入したなら、そのお店で買えば良いはずなのに、どうしてそうしなかったのか、ちょっと不思議。
     まさか、処方された薬を取っておいて残ったのを利用しているとか、人から貰ったとかなんだろうか。
     『ロキソニン』を使っているのは、アセチルサリチル酸にアレルギーがあって『バファリンA』が使えないからというのだけど、薬でアレルギーを起こすようであれば病院に行った方が良いのになー。
     制酸剤では意味が無いので、『安中散』『芍薬甘草湯』の『大正漢方胃腸薬』を案内した。

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     以前は、うちの店では扱っていなかった『五苓散』を独断で仕入れてから定期的に買っていかれるお客様がいて、気になったので用途を尋ねてみた。
     なんでも椎間板ヘルニアが心臓にも影響しており、医師から水分補給を充分にするよう言われていて、でも水分の摂り過ぎは水分代謝異常を招くので、『五苓散』を服用しているという。
     お客様自身、薬剤師さんで漢方薬を学んでいたらしい。
     ふむふむ、なるほど。
     勉強になりますφ(..)

     

  • 薬を売らない術も必要なんだけど

     昨日、やや高齢のお客様から、美白のための栄養剤の相談をされたんだけど、病院で複数の薬を処方されているというお話だったため、お薬手帳を持参して下さいと伝えたところ、再来店された。
     あうっ、いざ持参されると戸惑う。……オイオイヾ(=д= ;)
     お薬手帳を確認すると、複数の科を受診していて、胃腸や血圧の薬の他にビタミン剤まで複数処方されいた。
     そのうえ、ご自身で市販の整腸剤を購入して服用している事も分かった。
     これはもう、他の薬が入り込む余地は無いです……。
     やんわりと、これ以上の薬は不要と考えられる事をお話したのだけれど、どうしても何か買わないと満足されない様子だったため、とにかく影響の少ない物をと考えて『ハイチオールC+』をご案内した。
     そのうえで、すぐには服用しないで、他の薬を服用して無くなってからとお話した。
     まぁ、要するに「買うだけ買って飲まないでね」という事なんだけど。
     家族が一緒に来ていれば、そっちの方から止めさせてもらうんだけどなぁ(;´・ω・)
     成人の息子さんが、喉の痛みを訴えて微熱があるという事で相談を受けたのだけれど、ダウン症のため詳しい症状を聞き出す事ができず、病状の度合いを表情から読み取る事もできないという。
     そのうえ、痛風の治療中だそうなので、病院での診察を勧めたものの、漢方薬を強く希望された。
     私の方は覚えていなかったんだけど、お客さまご自身は以前に咳の相談で来店していて、私が勧めた『麦門冬湯』が適応したため頼って来られたそうな。
     あうっ、それは大変有難いお話なのですが、荷が重いです……orz
     とにかく、病院に行くというオプションは念頭に置いて頂いたうえでと前置きし、『葛根湯』『桔梗湯』の組み合わせを検討してみたが、二つを飲ませるのは大変そうだったため『銀翹散』を案内した。
     しかし、お客様が帰宅して熱を計ったら、38度に上がっていると電話が入った。
     しまった、『麻黄湯』の方を勧めるべきだったか。
     確か体重が60kg以上で、ガッチリ体型だそうだし。
     喉の痛みと、痛風の治療中という情報に引っ張られた。
     『銀翹散』では、効き目が弱過ぎたかも……。
     頼まれ物という事で、『ケラチナミン』と『リペアクト』を購入されたお客様が、去り際になって使用者はワーファリンを服用していると話された。
     いや、まぁ、影響はありませんが、そういうお話は先にして下さいな(;´・ω・)
     『クレアラシル』をレジに持って来られたお客様に、使用者について尋ねたところ、中学生の息子さんだという。
     鼻の周りにニキビが出来るので、頼まれてきたという。
     さっきの頼まれ物の事があったから尋ねたのだけど、本人は痩せ型で食が細いそうだから、内服薬の併用も勧めた。
     思春期はホルモンバランスの変化に、食の偏りなんかも関係するので、塗り薬だけでの改善は難しい。
     繰り返しニキビが出来るようであれば、『排膿散及湯』を処方してもらえないか病院で相談するようにお話した。
     『排膿散及湯』は、名前が効能みたいなもんで、ニキビなんかはもちろん、傷の化膿や、虫歯にも効果があるので、常備薬にしておくと安心。
     今のところ、市販品はジェーピーエス製薬くらいしか出してないんだよねぇ。
     他社のメーカーの人に発売しないのか尋ねたら、化膿の効能で許可を取るのが現在は難しいんだそうな。

     

  • 排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)
    ………患部が発赤、腫張して疼痛をともなった化膿症、化膿したニキビ、瘍、面疔、歯槽膿漏、歯茎の腫れ

    排膿散及湯
    適応症状 

     患部が発赤、腫張して疼痛をともなった化膿症、化膿したニキビ、瘍、面疔、歯槽膿漏、歯茎の腫れ

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
      桔梗(ききょう) 4.0g
      甘草(かんぞう) 3.0g
      きじつ(枳実) 3.0g     しゃくやく(芍薬)3.0g
      たいそう(大棗) 3.0g    しょうきょう(生姜) 1.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス4.5g含有します。

    類似処方鑑別 

    葛根湯  体力中程度以上の人の化膿の初期で、項背がこわばり、時に悪寒・発熱を伴う場合に用いる。

    十味敗毒湯  体力中等程度の人の皮膚疾患で、滲出液が少なく、化膿巣が小さく、散発性で、時に軽度の季助部の苦満感および抵抗・圧痛(胸脇苦満)を呈する場合に用いる。

    清上防風湯  比較的体力のある人で、赤ら顔でのぼせの傾向があり、特に頭部、顔面に散在性の発赤、腫張あるいは化膿巣を生ずる場合に用いる。

    十全大補湯  体力の低下した人、特に化膿が慢性化し、衰弱した人で、貧血、食欲不振などを呈し、皮膚の艶が悪い場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください  (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)低カリウム血症のある患者、ミオパチーのある患者、アルドステロン症の患者は服用しない事。


    2.服用に際して、次のことに注意してください  (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください  (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4. 保管及び取扱い上の注意  (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5. その他  本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

    排膿散及湯
     

  • 市販薬の名前はブランド名だから名前の一部が違えば成分も効能も違う

     お客様から、肌荒れの治療に使う『PAIR A錠』と『PAIR漢方エキス』の違いについて尋ねられた。
     メーカーとしてはブランド名を浸透させたいんだろうけど、ほとんどのお客様にとっては惑わせるだけにしか思えない。
     痛み止めの『バファリン』とか、風邪薬の『パブロン』だとか、市販薬の名前は多くがブランド名だから、一見して同じ名前のようでも内容は大きく違う。
     どのくらい違うかというと、成分の一部のみならず、全く成分が違って効能効果が適さないなんていうのも珍しくない。
     今回の場合、『PAIR A錠』の方は皮膚の材料になるヨクイニンとビタミンB6・B2と、新陳代謝を促すL-システインやグルクロノラクトンが入っていて、どちらかというと栄養剤に近い。(あくまで私見)
     一方、『PAIR漢方エキス』の方は名前の通り漢方薬で、というか『桂枝茯苓丸』そのもので、なんでその名前を全面に出さないのかと不思議に思うんだけど、漢方薬に年寄り臭いとか効くのに時間がかかりそうというような負のイメージを持っている人向けなのかもしれない。
     一般的に『桂枝茯苓丸』は、生理不順や更年期障害といった婦人疾患に用いる物と思われているから、それを皮膚疾患にターゲットを絞って販売するというのは、ドラッグストアでは漢方薬が症状とは関係無く棚の一角に集められて孤立してたりするので、皮膚疾患の棚に置いてもらえるというのは、販売機会を増やす戦略としては良いと思う。
     けど、同時にそれがかえって、分かりにくくしているんだから、物を売るというのは難しい。
     いずれにせよ、皮膚疾患での『桂枝茯苓丸』は血流を良くする事で、体の一部に停滞する悪いモノを体外に排除し、皮膚の再生に必要な栄養を行き渡らせるのが目的となる。
     なので、こと肌荒れの治療としては、『PAIR A錠』と『PAIR漢方エキス』の併用がオススメ。
     オススメだけど、なんだか悪質なセット販売のようであるな(;´∀`)
     そうそう、詳しくお話を聞いている中で、鼻づまりで病院から『荊芥連翹湯』が処方されていて、医師からは肌荒れにも聞くと説明されたそうなんだけど、お客様自身は鼻づまりは軽減したものの、肌荒れについての効果は感じられないと言っていた。
     確かに『荊芥連翹湯』の効能下記にニキビとあるから、効能書きだけで考えるとそう間違いではないものの、生薬構成から見ると冷やし過ぎて、血流を悪くして皮膚の再生を遅らせるとも考えられる。
     同じニキビでも、熱感のある赤いニキビには向いていても、今回のお客様のようにニキビに色が無いタイプでは効果は期待できない。
     思うに鼻づまりも、血流が悪くて上半身の局所に熱がこもってしまう事で体液が水分不足になっているのが原因なのではなかろうか。
     ちょっとその病院に通院するのも心配になったので、漢方薬に詳しい病院を紹介して、『PAIR A錠』と『PAIR漢方エキス』の両方をお買い上げ頂けた。
     胃痛の相談で、お客様がみえた。
     空腹時でも食べても痛むそうで、仕事の関係で朝・昼を食べずに16時頃に軽食、22時以降に普通の食事というサイクルらしい。
     それは無茶ですね( ̄▽ ̄|||
     『安中散』に痛み止めの『芍薬甘草湯』が入っている『大正漢方胃腸薬』を案内したけど、痛みが治まらないようでしたら病院に行ってみて下さいな。
     一方、仕事でのストレスも思い当たるそうなので、痛みが治まって胃の不快感が残るようでしたら『安中散加茯苓』に切り替えましょうとお話した。
     あっ、あと果物やヨーグルトは好きだそうなので、それでしたら朝になんとか食べて下さいとも付け加えた。

     

  • 洗顔は良く泡立てて

     中学生と高校生の子供のニキビ治療のためにと、薬用洗顔を買いにいらしたお客様に、洗顔し過ぎて皮膚のバリヤーにもなる皮脂を取り除き過ぎないように、お話した。
     結構、皆さん洗顔料を手で伸ばすだけで、良く泡立てる事をしてないようで。
     実のところ、良く泡立てればその泡に汚れが纏わり付いて、汚れを落とす事ができるから、高い薬用洗顔を使わずに普通の石鹸でも充分なはずなんだけど。
     『排膿散及湯』が置いてあればお勧めするんだけど、今のところジェーピーエス製薬とか一部のメーカーに限られていて、入荷ルートが無いんだよなぁ。
     とあるメーカーの人に聞いた話じゃ、いったん商品を引っ込めてしまったメーカーは、かつての効能じゃ許可が取れなくて再販できないんだとか。
     確かに、漢方薬の効能書きを見ると、一見すると繋がりが分からない物があるしねぇ。
     『柴胡桂枝湯』なんか、効能範囲が広すぎて、どんだけ万能なんだよと思うもの(苦笑)
     風邪の置き薬を買いたいというお客様に共通しているのは、いわゆる「総合かぜ薬」なんだけど、私の私見では総合よりも症状にピンポイントでアタックした方が、回復が早いように思う。
     そんな訳で、熱かぜ向けの『ルルアタックFX』と、喉かぜ向けの『ルルアタックEX』を勧めた。
     今まで熱かぜの方が多かった気がするとのことで、今回はFXのみをお買い上げ。
     チッ(・д・)←マテ
     『葛根湯』をレジに持ってきたお客様に症状を尋ねると、喉が痛いという。
     喉が痛む時には、上半身を温める『葛根湯』を単独で使うより、『駆風解毒湯』『桔梗湯』との併用が望ましい。
     もしくは、単独の漢方薬なら『銀翹散』を。
     しかも今回は、のどの痛みの他に風邪の兆候と思われる頭痛や寒気といった症状は無く、のどに乾燥感があるそうなので『麦門冬湯』かもと思った。
     その辺りのお話もして、『葛根湯』『駆風解毒湯』の組み合わせで、お買い上げ頂いた。

     

  • 桂枝茯苓丸加よく苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
    月経不順、血の道症、にきび、しみ、手足のあれ

    適応症状 

     比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の症状:
     月経不順、血の道症、にきび(ニキビ)、しみ、手足のあれ

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
      ヨクイニン(よく苡仁) 10.0g
      ケイヒ(桂皮) 4.0g
      シャクヤク(芍薬) 4.0g
      トウニン(桃仁) 4.0g
      ブクリョウ(茯苓) 4.0g
      ボタンピ(牡丹皮) 4.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス3.75g含有します。

    類似処方鑑別 

    桃核承気湯
     本方より一層体力が充実した人で、症状が激しく、のぼせや種々の精神神経症状、便秘があり、左下腹部に抵抗・圧痛が顕著な場合に用いる。

    大黄牡丹皮湯
     体力が充実した人で便秘に伴って、下腹部に自発痛、抵抗・圧痛、化膿巣のある場合に用いる。

    当帰芍薬散
     
    比較的体力の低下した人で、顔色がすぐれず、冷え症の傾向があり、下腹部に軽度の抵抗・圧痛が軽度の場合に用いる。

    加味逍遙散
     比較的体力の低下した人で、季助部および下腹部に軽度の抵抗・圧痛を認め、不安、不眠などの精神神経症状をより強く訴える場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。
     (4)妊婦及び妊娠している可能性のある人には慎重に投与すること。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (3)妊娠および妊娠している可能性のある婦人には慎重に投与すること。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。