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  • 胃の状態を調べるのに簡単な方法

     胃痛がするということで胃薬を買いにいらしたお客様に、詳しく症状を尋ねると、焼き肉を食べたら症状が起きたという。
     冷たい水を飲むのと温かいお茶などを飲むのとでは、どちらが楽になるかも質問してみたが、試していないそう。
     胃の状態を調べるのに簡単な方法なので、ぜひ覚えておいてもらいたいところ。
     冷たい水を飲んで楽になるなら、いわゆる胃炎を起こしていると考えられるので、胃を休めるのが重要。
     反対に、温かい物を飲んで楽になるなら、胃に不要な水が溜まっているか、胃の働きが低下しているので、胃の機能を助ける必要がある。
     今回の場合は分からないという事で、双方に使える『大正漢方胃腸薬』を勧めた。
     胃が熱を持っていれば鎮め、胃の機能が低下していれば助けてくれる『安中散』と、痛み止めの『芍薬甘草湯』の組み合わせである。
     便利なだけに、他の症状を見逃したりしないよう気をつけなきゃならないけど。

     やや高齢のお客様が、便秘薬を求めて来店。
     2日ほど出ないとの事で、心配されていた。
     今までに便秘薬を使った事は無く、現代薬を要望されたので『コーラックファースト』を案内した。
     漢方薬なら、軽度な便秘に用いる『桂枝加芍薬湯』か、よほど虚弱体質でなければ安心な『大黄甘草湯』を勧めたかったところではある。
     あと、高齢者の場合は、そもそもの食べる量が減ったりするのが原因だったりするから、『サトラックス』で便の量を増やすという方法もある。
     お客様にも、加齢とともに排便の回数が減るのは普通なので、あまり気にしないようにとお話した。

     

  • ドラッグストアにも相談スペースが欲しい

     『ストレージH』(半夏厚朴湯)をレジに持ってこられたお客様に、念のため症状を確認した。
     目的は、飲み過ぎ食べ過ぎという事で、それだけであれば『五苓散』の方が良いと思えたけど、症状は胃よりも上部の食道の辺りが使える感じがするというので、適応すると考えられるため、そのまま販売。
     『半夏厚朴湯』はストレス性の咳に最適なので、何かの発表会だとか試験の前だとかスピーチだとか、緊張する場面での利用がお勧めです。
     便秘の相談を受けたけど、まったく出ない訳ではなく、コロコロ便だとのこと。
     そして、『コーラック』では効き過ぎて、お腹が痛くなるという。
     コロコロ便はストレス性の便秘と考えられるため、腸の緊張を緩和する『小建中湯』と、便の量を増やして柔らかくする『サトラックス』を案内して、『サトラックス』をお買い上げ頂いた。
     しかし、売場がオープンスペースのため、最初は相談内容を言い淀んでいた。
     無理からぬ事で、本当は相談スペースが欲しい。
     ドラッグストアに、相談の需要が増えれば本部でも検討してくれるかしらん。
     他社より先駆けてやった方が、勝ち組になれると思うんだけどねぇ。

     

  • 時間より健康を惜しんでもらいたい

     お客様から目の乾きで相談を受けたのだけれど、よくあるドライアイかと思ったら、ご主人が仕事で中国のホテルに滞在していて、エアコンでものすごく乾くんだとか。
     しかも、外は報道されているように酷いスモッグだというし。
     あくまで添加物としてだけど、胡麻油が入っていて目に膜を張り薬剤を長く留める事で保湿する『ドライエイドEX』を案内してみた。
     ………目薬って飛行機に持ち込めるんだっけ(;´・ω・)?
     歯痛の相談で、やや高齢のお客様が来店。
     虫歯だと思うものの、歯科医に行く時間が惜しいと。
     虫歯は万病の元だから、時間より健康を惜しんでもらいたいところ。
     お客様自身は『バファリン』を選ばれたけど、イブプロフェンの入っている『バファリンルナi』の方を勧めた。
     ああ、こんな時に『立効散』『排膿散及湯』があればなぁ。
     なんとか仕入れルートが無いものか。
     後で調べたら、『葛根湯』『桔梗湯』の組み合わせで虫歯に使う方法があるらしい。
     扁桃炎の治療と同じと考えれば合点がいくけど、店頭じゃ勧めにくいな。
     やや高齢のお客様から、便が硬いと相談された。
     お酒をやめてから、硬くなった気がするとのこと。
     アルコールで胃腸障害を起こして、慢性的な軟便を起こしていたのが正常化する過程なのかもしれない。
     便意はあるそうなので、便を軟らかくして増量する『サトラックス』をご案内して、お買い上げ頂いた。
     あと、歳を取ると食べる量が減ったりして便の量も減るため、毎日は便通が無かったとしても、あまり心配しないように説明した。

     

  • ≪通巻0266号≫
    高齢者の便秘には迷う/“和風”ってなんだ/お金の価値

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      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                 ≪通巻0266号≫
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
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    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※1月21日(土)……高齢者の便秘には迷う
    ※1月22日(日)……“和風”ってなんだ
    ※1月23日(月)……お金の価値
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆1月21日(土)/2006年◆
     朝、お母んから電話。
     今日は、少し遠い公民館で、幼児を対象とした積み木遊びがあり、次郎を連れて行くため実家の車を借りる事になっいていたのだが、昼頃からと予報されていた雪がすでに凄く、タクシーで行った方が良いだろうと。
     奥さんの友達からは、二家族キャンセルのメール。
     やむおえまい。
     タクシー会社に予約をしようと電話をしたら、今日は予約は受け付けていないと断られる。
     まぁ、そうだろうな。
     出かける段ではタクシー会社に電話が通じにくく、何度かリダイヤル。
     呼ぶとすぐに来てもらえた。
     しかし、川口市の公共施設には詳しくない運転手さんで、ちょっと困った。
     その運転手さん、たびたび咳き込んでいて、その咳が濡れた感じ。
     これは小青龍湯(しょうせいりゅうとう)の証なのだけれど、ついぞ言い出せず。
     教えてあげた方が良かったかしらん。
     でも、切り出すタイミングが掴めなかった。
     次郎は初めて見る雪に(昨年は家の中から見たけれど)、ちょっとビビッてるようだった。
     タクシーを降りると、さっそくスッテンコロリン。
     奥さんがパニックに。
     次郎を心配してではなく、服の替えが無いからと(笑)
     そりゃ、服が汚れるのは仕方が無いよ。
     自分は洗濯しないので無責任な事を。
     受付を済ませると、ガムテープを名札代わりにという事で次郎の名前を受付の人が書いてくれる。
     しかし、ひらがなで書くと書ききれない。
    「(前半と後半の)どっちで書いておきましょう?」と言われ、とりあえず前半のみ書いてもらう。
     積み木は、和久洋三氏の『童具館』からレンタルしてきたそうである。
     http://www.dougukan.com/
     初めの方では、積み木で大きな三角形の壁を作ったり。
     幼稚園以上の子供達は、円形の塔を作っていた。
     自分たちの身長よりも高く積み上げ、親に抱っこしてもらって、さらに高く積んでいく。
     次郎は積み木を抱えたまま、皆から離れて一人で遊んでいる。
     まぁ、いいか。
     そのうちに、皆の所にやって来て、他の子が作った積み木のビルを壊そうとして、作っていた子から「壊すな!」と怒られ、次郎は大泣き。
     その子はその子で、さらに他の子が作った積み木の家なんかはガシャガシャと壊していく。
     う~ん、私が子供の頃にもいたなぁ、こういうヤツ(笑)
     奥さんが、大きさの違う積み木は積んでも良いのかと訊いてきた。
     好きに遊べよ(^_^;)
     こうやって遊び方を指定されない環境だと、遊び方の分からない、あるいは忘れてしまった親がいると話に聞いた事はあるけれど、灯台下暗しだな。
     知り合いのK嬢が立ったまま子供達によって、周りにグルリと積み木を積み上げられていた。
     身動きできないそのままで、腕を上げて全身がスッポリ。
     それくらい積み上げると、下の部分の積み木を抜いていっても、自重で案外と崩れないもので。
     最後には、絵本の読み聞かせがあったが、次郎はまだ分からない。
     帰りは、雪の中をバス停まで歩く。
     傘を差し、次郎の手を引くのだが、次郎はあっちへこっちへと歩こうとする。
     川口総合高校の近くで、傘を差した女子高生2人が自転車で歩道を走ってきてぶつかりそうになる。
     奥さんが「すいません」と謝ったが、当の女子高生たちの方は「もうっ」とか迷惑そうな声を上げた。
     歩道を自転車で走ってるのが間違い。
     傘を差しながら走るのも違反。
     分かってんのか( ̄^ ̄)?
     雪が降っているわりには気温は高めで寒いとは思わないものの、服に張り付く雪で濡れる。
     とりあえず来たバスに乗ってしまおうと決め、西川口駅行きが来たので乗った。
     バスの中では次郎が大人しくて助かった。
     薬局のお母んに電話したところ、病院からの処方箋を持った患者さんが2人来た程度で、やはり今日は閑散としている模様。
     奥さんが『ロイヤルホスト』で昼食を食べたいと言うので、寄る事にした。
     http://www.royal.co.jp/
     あうっ、ここの店舗は随分前だけど、パスタを作り直させた所だ(^_^;)
     ものすごーーーーーーーく塩辛いパスタを出されたのだ。
     どのくらい塩辛いかというと、咽喉の奥が刺激されて吐き気がするくらい。
     塩を手にめいいっぱい鷲掴みにして口に放り込んでみれば分かるかも。
     あんまりにあんまりなんで、作り直させた。
     責任者らしい人が出てきて、味も確かめずに「作り直します」と皿を下げられたが、心情的には作ったヤツに食べさせてやりたかった。
     でもまぁ、ロイヤルホストで嫌な思いをしたのはその程度で、他のファミレス系、特に『ジョナサン』と比べたら、大丈夫かな。
     そもそも店舗が少なくて、あまり入らないというのも関係あるだろうが。
     禁煙席を頼んだら、えらく隅の方というか物陰のような席に案内された。
     幼児連れだからか?
     すぐ隣が喫煙席で、禁煙席の意味ナシ。
     あと、他の系列のファミレスでもそうなんだけど、喫煙席を通らないとトイレに行けないというのは、なんとかならんかな。
     煙が立ち込める中を通るのは、一応は煙草を吸う私でも苦しいと思うのだから、吸わない人はなおさら困るだろう。
     軽い昼食のつもりでいたら、奥さんがせっかくだからと(何が「せっかく」なのか)、『イタリアン定食』を注文する。
     むー、1,680円からか。
     結構高いなぁ。
     いや、値段に相応した味なら良いのだけれど。
     組み合わせを選べるのは悪くないかと、自分も注文する事に。
     次郎には子供向けのメニューがあったものの、そこからは注文せず。
     子供向けのメニューが、ハンバーグとオムライスだとか、ラーメンと唐揚げだとかって、子供を舐めとりゃせんか?
     アレルゲン食品を使用しないように工夫していると言われても、完全に野菜不足な上に、見た目も貧相。
     それで値段が安くはないのだから、それなら普通のメニューのアレンジで子供を楽しませる工夫もしてくれないと。
     という訳で、私と奥さんのから取り分ける事にした。
     でも、子供向けのオレンジジュースを注文しただけで、オマケの自動車のオモチャは貰えてしまった。
     これには次郎が喜んだ。
     その後に、注文した物が次々とテーブルに運ばれてくる。
     スープーだパスタだステーキだと。
     ちょっと待って~。
     これって一遍に来る物なの?
     前菜を食べ終える前にステーキが出てきちゃ冷めちゃうじゃん。
     高級レストランのように客の食べる早さを見極めながらとまでは言わない。
     せめて、少し間を空けて欲しい。
     これでは、順番に作りましたってだけではないですか。
     コース料理ができないなら無理にやらなくていいのに。
     と思ったら、名前で分かるとおり、定食であってコース料理じゃないんですな、つまり。
     んー、それなら料理を別々に出さないで、本当に定食っぽく大きめの膳にドドンッと乗せて出してきてくれてもいいなぁ。
     もしくは、三段重ねのお重にして洒落っ気を出してみるとか。
     味がどれも、「ビミョー」(奥さん談)で、不味いんでもなく美味しいんでもなく、ちっとも心躍らない。
     ファミレスにナニを求めてるんだキサマはと言われればそうなんだけれど、たかがファミレスでは括れない店も現れてきている昨今、この特徴の無さでは生き残れないんではないかと。 
     携帯でバス会社のサイトにアクセスし、帰りのバスの時間を確認して、お会計を済ます事に。
     レジで店員さんに、「あの、お子様が……」と言われて何かと後ろを振り向いたら、次郎がお菓子を持ってきていた。
     店に入った時にも、手に取ろうとして制止したら泣き出したやつだ。
     キティちゃんのキャンディー。
     あうっ、しょうがねぇな(^_^;)
     そのお菓子をレジに出して一緒に会計してもらおうと、次郎の手からいったんお菓子を取り上げて差し出した。
     こういう時には泣かないんだから、お会計するために取り上げるのは分かるのね。
     ところが、目の前の店員さん、レジの前のガムを手に取ってレジに入力した。
     えっ、なんで(?_?)
     そう思ったら、こともなげに「同じ値段ですので」と言われた。
     あのさ、先にそう言ってくれないと不安になるじゃん。
     勝手にやるなよ=3
     しかもレシートを見たら、ガムが2個と集計されていた。
     それって、“同じ値段”じゃないだろ。
     ケンタッキーフライドチキンで、お母んの昼食を買っていく。
     ロイヤルホストに入る前の電話で頼まれたので。
     隣のカウンターでは、レッドホットチキンを指差して注文しておきながら、店員が復唱すると「普通のチキンだよ!」と怒鳴る客が。
     なんだかね。
     まぁ、自分も怒ってる時は、ああいうふうに見えるんだろうなぁ。
     マンション行きのバスより先に、薬局行きのバスが来たのでそれに乗った。
     奥さんは、店の奥で次郎とコタツで温まり、私は店の前を雪かき。
     しかし、雪はまだ降りやまず、しばらくするともう足跡が残るほど。
     そんな天候でも、夕方近くには患者さんが何人かいらした。
     咽喉の相談でみえた患者さんがおり、風邪ではないかとの事だったが、他に顕著な症状が無い。
     風邪には先んじて葛根湯(かっこんとう)などを飲むのが最善とはいえ、咳だけでは風邪とは限らない。
     雪が降り、家の中の暖房を強くしているであろうと考えると、乾燥が原因かもしれない。
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)で様子を見てもらう事にした。
     高齢の患者さんが、便秘の相談で来店。
     大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)サトラックスかで迷う。
     前者は腸を刺激して、後者は便を柔らかくして量を増やすことで便通を良くする。
     高齢者の場合、食べる量が減っていたりすれば便の量も減るのだから、毎日出す必要は無いので、腸を刺激するのは体に負担がかかる。
     しかし同時に、腸の働きが弱くなっているからこそ刺激を与えた方が良い場合もある。
     だから迷うのだ。
     今回は患者さんの要望で、早く飲んで効くのが欲しいと言われ大黄甘草湯を渡した。
     今日は店を閉めるのをお母んに任せて、早めに帰った。
     雪が深くなってくると次郎を連れて帰るのが大変なので。 
     この頃には、新雪の上を歩く感触が楽しくなってきたらしく、次郎は深いところ深いところをと歩いていく。
     奥さんがまた悲鳴をあげる(笑)
     私が持ってるデジカメの発売元であるコニカミノルタが、デジカメ事業から完全撤退というニュース。
     http://konicaminolta.jp/
     コニカミノルタからもメールが来ていて、蓄積した技術はSONYに譲渡するそうだ。
     SONYはSONYで、AIBOなどのロボット事業から撤退するというし、なんだか私が好きになるとフラれるようで切ないわぁ(T-T)
     チャットでは、コンパクト機程度の性能であれば、携帯電話でデジカメに近い物を買えば済むという話も出た。
     でも私は、携帯電話を連絡手段以外に使うのには抵抗があるんだよねぇ。
     災害時に命綱になる携帯のバッテリーを、他の事で消耗したくないのよ。
     写真ならメモ代わりとかで役に立つかなと思うけど、音楽プレーヤーとして使うのは怖くてできない。
    ≪育児日記≫
     今日は朝から、まさかの大雪だった。
     上青木公民館まで行かなければならなかったので、タクシーを呼んで行って大変な思いをした。
     会場には私のママ友もいて待っていてくれてるようだった。
     積み木の会というのだから、どんなにかおもしろいかと思ったら案外そうでもなくて、なんか退屈だった。
     帰りは雪の中、次郎を旦那と連れ歩いてバスまで辿り着くのが大変だった。
     ロイヤルホストで昼食をコースで頼んだのだけど、次郎にてんてこ舞いな感じだった。
     食器を倒したり落としたりしないように気をつけたり、次郎の手がベトベトになってしまうので旦那が大変そうだった。
     そしてバスに乗って薬局まで帰ったら(次郎は途中寝てしまった)、ちょっと疲れたので休憩をした。
     次郎は、起きちゃったけど、また旦那と歩いてマンションまで帰った。

    ◆1月22日(日)/2006年◆
     昨日、積み木遊びに参加したら、今日の大人の積み木の催し物で、ビデオの撮影をスタッフに頼まれたため、出かける事に。
     奥さんは、今日は家でゆっくりしてるとか言っていた筈なのだが、急に一緒に出かけると決めて慌しく支度。
     奥さんは参加するつもりは無く、会場近くのアリオで買い物するらしい。
     次郎は?
    「託児あるんでしょ? 預けておいて」と奥さん。
     そっちの方が狙いか(笑)
     タクシーを呼んで、駅まで。
     2日続けて贅沢だ。
     川口駅前で奥さんと別れて、私は次郎を抱えながら会場に急いだ。
     少し遅れて到着し、託児ルームに次郎を預ける。
     玄関に座らせただけで大泣きされ困ったが、奥の部屋にまで連れて行くとオモチャがあり、泣き止んだ。
     オモチャに気を取られてる隙に、スッと消えて別室へ。
     そこでは、大人が積み木遊びをしている。
     大人が積み木遊びをするというのは、昨日の様子でも少し分かるのだが、子供と遊んであげるのであって、自分では遊んでいない。
     だからうちの奥さんのように、大きさの違う積み木を積んでもいいのかなんて、わざわざ私に訊いてきたりする訳で、そんな大人が“遊ぶ”という事を学ぶのが今日の趣旨らしい。
     本当は奥さんこそ参加するべきじゃないのかねと思ったり。
     ビデオで撮影していると、大人の背の高さよりも高く塔を作っていたのが、ガラガラと崩れた。
     そこで、講師の人が解説。
     大人は見栄えを気にして、綺麗に積み上げようとする。
     しかし、見栄えに気を取られているとバランスを崩していたりする。
     子供はというと、とにかく崩れないように注意を払いつつ、細かな撓(たわ)みは気にしない。
     結果として、崩れにくくなるそうだ。
     他にも、子供は勝手に人が作ってる建物に自分の積み木を継ぎ足して繋げてしまったりするのに、大人は自分のテリトリーを決めたら、その中で黙々と作るという話も。
     始めてみると、実際にそうなるところが可笑しい(笑)
     途中で、保育の人が次郎を連れてきた。
     しばらくは大人しかったのだが、泣き止まなくなってしまったと。
     困ったね、どうも。
     次郎を部屋の中で走り回せつつ片づけを手伝って退室。
     帰ろうと思ったら、来る時に次郎に持たせたお菓子が無い。
     昨日、ロイヤルホストで買ったやつで、キティちゃんのキャンディー。
     保育の人に尋ねたら、途中で次郎が手を離したらしく、誰の物か分からないため、子供達に尋ねたら別な女の子が自分のだと言って持っていってしまったらしい。
     しょうがねぇなぁ、それが無くて泣いてたんじゃないのか、もしかして。
     そうしたら会場の玄関の近くにいた何組かの親子連れの中に、キティちゃんのキャンディーケースを持っている女の子がいた。
     あっ、あれだ。
     その女の子、私と目が合うと、サッと母緒の後ろに隠れた。
     幼稚園だとしたら年長かな。
     悪い事をしたという自覚があるのね(苦笑)
     まぁ、子供同士の事だから私が叱っても仕方が無い。
     次郎の手を引いていって、しかし次郎はまだ喋れないので、代わりにお菓子を返してと頼んでみた。
     そこで母親が気づいて、「返さなきゃ駄目でしょ」と女の子に言うと、おずおずと差し出した。
     それを受け取って、次郎の機嫌が良くなった。
     やっぱり、コレか。
     しかし、中のキャンディーはほとんど無くなっていた。
     でもって、母親の方は自分の子供が取った事を理解したはずなのに、私の方には一言も無し。
     子供同士の事でも、それは別なんじゃないか( ̄^ ̄)?
     子供が隠し持ってたんならともかく、キティちゃんのキャンディーケースなんて目立つんだから、不思議に思わなかったのか。
     腹が立ったが、相手の対応如何では主催者の方に迷惑をかけかねない。
     早急に、この場を離れる事にした。
     嫌な事は忘れるに限る。
     神が人間に与えた最高の贈り物は、“忘れること”だという言葉もあるし。
     誰の言葉か忘れたヽ( ´ー`)ノ
     奥さんとアリオで合流するために向かう。
     子供を乗せられる買い物カートが出払っていると思ったら、1台だけあった。
     次郎が喜んで乗る。
     家にある車のオモチャにも乗ってくれよ。
     奥さんと会うと、昼食は『鎌倉パスタ』にしたいとの事。
     http://www.ario-kawaguchi.jp/web/shop/shop_detail.php?serial=003060
     まぁ、異論はありませんが。
     店の内装も和風で、テーブル席とお座敷があり、お座敷に通された。
     障子があり、座布団が敷いてありで、次郎が汚したりしないかとヒヤヒヤする。
     こういう店に入ると思うのだけれど、メニューにお子様メニューがあるという事は、子供連れを想定しているはず。
     それなら、内装についても考えた方がいいのではないか。
     内装でなければ、子供が来た時のための敷物を用意するとか。
     食べ物をボロボロと落としたりするのだから。
     その点からすると、昨日の『ロイヤルホスト』は、ちゃんと食べこぼしが入るポケット付きの前掛けが付いてきたな。
     今年の正月に泊まったホテルでは、念のために掛け軸だの飾り皿などを下げてもらった。
     パスタの方は、毎日店舗で製麺して茹でたての生麺を供しているらしい。
     私が注文したのは、和風パスタの『うにとイクラパスタ』。
     味は美味しいし、確かに和風。
     しかし、メニューで自慢している通りの濃厚なソースでの味付けは、半分も食べないうちに飽きた。
    「美味しいけど、もういらない」と思いつつ、食べ残すのが嫌いだから苦労して食べ終えた。
     箸を使って食べるというスタイルをするのなら、盛り付けというか出し方も和風にしてはどうか。
     日本料理では、同じ物を大きな一皿で食べるというものは無い。
     鍋などは、取り分けて食べるものだし、具も次々と違う物を取る。
     そこから考えるに、数種類のパスタを小鉢に盛り、それを膳で出すというのが、和風パスタに相応しい気がする。
     そういや、漫画の『美味しんぼ』で「日本人好みのパスタ対決」なるネタがあった時に、作中で主人公の山岡士郎が、この店のような食材と味付けが和風のパスタを出したのに対し、山岡の父親である海原雄山はニンニクと唐辛子で簡単に味付けをしただけのパスタを出す事で勝った。
     その心は、具の無いかけ蕎麦や素うどん、つまり麺の味を素直に味わえるのが「日本人好み」だと。
     独りよがりのきらいがあり、時にそれが鼻につく作品ではあるが、味付けや具材だけが和風なのが必ずしも日本人好みではないという指摘には目から鱗が落ちる思いがした。
     食後にキッズルームに行くと、次郎は車のオモチャで遊ぶのだが、寝そべってお行儀が悪い。
     これは眠くなってきている証拠である。
     帰ろうとして、車のオモチャを取り上げたら予想通り大泣き。
     買い物カートに乗せたら、機嫌が良くなるのも予想通り。
     帰りは電車とバスで。
     麻黄湯(まおうとう)麦門冬湯(ばくもんどうとう)を買いに、お客さんがいらした。
     家族で使っているので、備えておくためにと。
     麻黄湯のおかげか風邪気味になっても悪化せず、咽喉が痛くなっても麦門冬湯が効いてるのかすぐに良くなっているそうである。
     メールで、漢方薬の銘柄の問い合わせ。
     扱っているかどうかというと、置いてはいない。
     しかし、ツムラ製品であれば問屋さんに注文すれば、中1日くらいで入荷できる。
     せっかくの問い合わせなので、すぐに通信販売の商品リストに当該商品を登録した。
     今回の問い合わせの人が買ってくれるかは分からないが、需要があるのならこれからも増やすつもり。
     高齢のお客さんが、成人の息子さんのためにと風邪薬を買いにみえた。
     咳が出ているそうなのだが、その他の風邪の兆候を示す症状について尋ねると、本人に訊いても言わないのだとか。
     熱ぐらい計ってはどうかと言っても、「大丈夫」と答えて計らないらしい。
    「まったく馬鹿なヤツでして」と仰る。
    「ホントに」と答えそうになって引っ込める(笑)
     まぁ、馬鹿かどうかは措いといて、治す気があるのかは疑いたくもなる。
     咳止めとして麦門冬湯麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)を。
     胃薬下さいと患者さんが来店。
     どんな症状なのかを尋ねると、
     症状については答えてもらえず、「キツイのがいい」とか「強いのがいい」と言われる。
     胃薬に、「キツイ」とか「強い」とかいう概念は無いと思うのだけれど。
     とにかく、症状が分からないのでは適応する物を選びようが無い。
     辛抱強く話をつないでいって、やっとお酒の飲みすぎだという事と、痛い訳じゃないというのが分かった。
     最初に一言、そう言ってくれるだけで希望に沿う事ができるのに。
     それはそれで、売る側の勝手な注文ではあるのだけれど。
     まず今回は、五苓黄解(ごれいおうげ)で大丈夫だろう。
     明日出席する広報部会の資料の用意と、今日撮影した積み木のビデオや写真のファイルの整理。
     そうそう、来月の店頭での化粧品販売用のチラシも作るんだった。
     体力使わない仕事でも忙しいのだ。
     ライブドアを「虚業」だの「実体が無い」などというが、何もしなければ何も動かない。
     金も動かない。
     世の中には、汗水など垂らさなくても、働いている人間もいる。
     それを外から見て理解できるかは別な話。
     働いた分がお金になるかも別な話。
     ……チラシ作りは売り上げに繋がるから金になるが、他のは金にならんなぁ(苦笑)
    ≪育児日記≫
     今日は、川口駅まで旦那と次郎と私とで行った。
     なんか昨日の続きで、大人が積み木を楽しむ会らしかった。
     旦那は呼ばれていったので、次郎を預けることができる環境にあったので、私はその間アリオ川口店をブラブラと1人でできた。
     とっても、やっぱり気は楽だった。
     次郎の話を後から旦那に聞くと、なんかお菓子を他の子に取られちゃったみたいな感じらしかった。
     人が良さそうで、本当に困る次郎だった。
     でもやっぱり泣いてしまったらしい。
     次郎って案外は、臆病なところもあるから将来ちょっと大丈夫なのかしら?

    ◆1月23日(月)/2006年◆
     夜明け近くに、またも次郎の夜泣き。
     起きたら食べようと朝食用に昨日スーパーで天丼を半額で買っておいたのだが、起きる気力が湧かず二度寝。
     ただし、二度寝するのにも携帯のアラームは仕掛けておいた。
     その二度目のアラームでガバッと起きて、歯だけ磨いて飛び出した。
     今日は、午前中が広報部会。
     自転車で向かうと、大通りの雪は溶けて無くなったとはいえ、小道に入ると凍った雪が行く手を阻む。
     残った雪にはヒヤヒヤしたが、追い抜いていく車が慎重な運転なので差し引きゼロか。
     10分ほど遅れて事務所に到着。
     今日は同じ事務所で別な打ち合わせをしており、事務局長は両方の打ち合わせに噛んでるもんだから、首を右に左にと忙しい。
     今日の締め切りまでに届いた原稿は、3件のみ。
     後は締め切り後に順次届く……はず。
     困ったもんだ。
     でも、届かない原稿は気にしない事にしたんだもんネ。
     打ち合わせを終えて帰ろうとすると、事務局長さんが昨日のお礼に昼食を奢ってくれるという事に。
     ところが奥さんからは、昼食にモスバーガーを買ってきてくれとメールが入った。
     他の人たちは弁当を注文するようなので、私の分は弁当にする事にした。
     昨日も行ったアリオの中にモスバーガーがあったなと思い行ってみた。
     すると、入っていたのは緑モス。
     14:00から個数限定で販売している、匠シリーズを扱っているのである。
     まだ14時じゃないから、駄目だ。
     ちょっと残念。
     ただ、ここの緑モス、テナントの一部という小規模なためなのか、匠バーガーを始めとして、幾つかの商品は取り扱っていないという表示があった。
     それでは、緑モスの意味が無い気もする。
     帰る途中が寒くて参った。
     気温そのものも低いし、路上に残る凍った雪に沿って走ってくる風の冷たいこと。
     そのうえ、強い風に煽られて凍った雪の粒が(雪は凍ってる訳ですが)、砂嵐のように舞って吹き付けてくる。
     帰る頃には、弁当もモスバーガーも冷えていて、電子レンジで温め直し。
     テレビのワイドショーでは、ライブドア問題に絡めて堀江氏の子供時代の特集などを流していた。
     小学生の頃の文集の趣味の欄に「お金集め」と書いてあった事や、母親の教育方針が「お金で買えない物は無い」というものだったとかを、最近の堀江氏のお金に関する持論と絡めて紹介。
     奥さんがそれを観てて怒っていたのは、子供時代の事をやたら引きずるような発言をコメンテーターが繰り返していた事だった。
     当たり前の話だが、子供時代の“全て”を番組で紹介している訳ではない。
     “お金”に関係した部分を主に抜き出し、それを全面展開するという手法を使っている。
     しかも番組中では、「何かがあってお金に執着するようになったのだろう」と憶測を付け加えていた。
     文集を引っ張り出してきて、当時の教師にまで取材をしておきながら、肝心なところを調べていないというのは、あまりに恣意的に過ぎる。
     ここまで特集するのなら、その“何か”まで調べれば良いではないか。
     それをしないで、子供時代をそのまま引きずってるかの印象で構成している番組に、奥さんが「子供の頃の事なんて、そんなに関係してる訳ないじゃんねぇ」と怒るのは至極もっとも。
     昨年少し話題になったように、堀江氏は宇宙開発事業に興味を持ち、その実現を夢として語っていたではないか。
     先の文集の、趣味の欄に「お金集め」と書いてあった事を基にして考えるのならば、お金儲けをしていく中で、その使い道に夢を持つようになったという解釈だって成り立つはずである。
     でもって、奥さんがもっとも腹を立てたのは、湯川れい子が、お金には代えられない物として“愛情”を持ち出した事。
    「その愛情を注ぐのだってお金がいるんだから!」と。
     そりゃそうだ。
     湯川氏の音楽事務所のサイトのプロフィールには、“躓(つまづ)き”に関する事が何も書かれていないのだけれど、お金に困った事は無いのか?
     http://www.rainbow-network.com/
     そんなはずも無いと思うのだが。
     誰かしら、困った時には助けてくれただろう。
     もしその助けが、直接的なお金を使った援助じゃなかったとしても、助けた人はそれだけの余力があったはずで、目に見えないところでお金は動いてるんである。
     他に湯川氏は、動物を愛すること云々とも言っていたけれど、その愛する動物に与える餌は?
     愛する動物が病気になったら、保険が利かないから何万円もの治療費が必要なんですよ?
     その治療費を惜しんだばかりに、癌の発見が遅れて飼っていたペットの死期を早めてしまったかもしれないと悔やんだ人の手記もあるんですけど、読んでない?
     お金がそもそもなんであるかを忘れてるんじゃあるまいな。
     お金は“対価”の1つ。
     それが時に物理的実態のある物々交換であったり、形の無い優しい気持ちであったりという事があっても、それらも等しく対価に違いは無いのだ。
     堀江氏が兼ねてから、「お金だけが公平」と言うのは、物々交換や気持ちでは、対価を受け取る側が必要としているモノとの齟齬が起きやすいのに対して、お金であれば物を買う事もできるし、その気持ちがあるのなら心を込める事もできる点において、自由度が広いからだろう。
     奥さんと違う面で私が呆れたのは、堀江氏に対してビル=ゲイツを持ち上げていた事。
     ゲイツ氏が夫婦そろって何兆円も慈善活動に寄付している事を素晴らしいというのだが、そのゲイツ氏が興したマイクロソフト社は世界各地で独占禁止法などで訴えられ、罰金を命じられたり和解したりと、これまた問題のある事業展開をしてきた会社なのに。
     湯川氏ご本人は、おそらく自分の事はアナログな人間だと思っているかもしれない。
     でも、発言を聞いていると、えらくデジタルな人だなあと思う。
     白か黒か、1か0かでの話しかしないんだもの。
     あのヒットラーでさえ、動物愛護の人だった。
     善人が行う悪行も、悪人が行う善行もある。
     さて、お店に行くと忙しい。
     いや、寒くて風が強くてで来店者は少ないのだけれど、今は棚卸の時期なので。
     某件で、某町医者の某氏からメール。
     用件とは関係無いのだけれど、患者さんに排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を処方したら効果がありましたと添えられていた。
     それで気を良くする。
     でも、売り上げには結びつかない(笑)←拝金主義的な発言
     最近見かけないなと思っていた女子高生が、久しぶりに制服のままコンドームを買いに来た。
     元気そうでなにより。
     そうか、よく考えたら受験期だったんだな。
     それで彼氏とのデートも控えていたのか。
     などと想像する私。
     私も今夜はデート………のはず。
     お客さんから、新三共胃腸薬で女性向けの新商品が出てるはずと尋ねられた。
     んー、問屋さんからは聞いてないなぁ。
     テレビでCMをしているという。
     テレビのCMは見ないしなぁ。
     不勉強ですいません。
     ネットで検索して調べてみたら、確かにピンクのパッケージの新商品があった。
     http://www.sankyo.co.jp/
     ただ、内容を確認してみると、どうやらパッケージを女性向けにピンクにしただけのようだ。
     つまりは効果は変わらない。
     そりゃ、そうだよなぁ。
     成分を変えて出すとなると、開発費が億を越える。
     メーカーによっては、製品名だけ変えて同じ中身の物を出すというのも珍しくない。
     商品の名前が行き渡りると、売り上げが安定したり下降したりするので、パッケージを変えたりターゲットを変える事でアピールして、売り上げ増強を図るのだ。
     この場合、「謀る」が適切か?
     膀胱炎の薬を求めて患者さんが来訪。
     希望は抗生物質だったが、それは処方箋無しでは薬局では売れない。
     猪苓湯(ちょれいとう)を案内する。
    「早く効くのがいいんだけど」と言われた。
     猪苓湯は早く効きますよん。
     というか、早く効かないと膀胱炎に使う意味がありませんし。
     近所のAさんが化粧品を買いにみえた。
     ところが、片腕を吊るしている。
     どうしたのかと思ったら、昨日私が留守中にも店にいらして、その来る途中で転んで変な手のつき方をしたのだそうだ。
     それで腕が腫れていたので、お母んが病院に行くように勧めたものの行かず、今日になって痛みに耐えられなくなり病院に行ったら、骨折と診断されたとの事。
    「なんでもっと早く来なかったの」と医師に叱られたとか。
     さもありなん。
     明後日から沖縄旅行の予定だったのは、キャンセルしたという。
     それは残念ですねぇ。
     どうぞお大事にm(_ _)m
     旦那さんの喘息の相談で、お客さんがいらした。
     以前に買ったのが良く効いたと言っていただけたのだけれど、なんだったのか、こちらもお客さんも思い出せず。
     肺が乾燥した喘息なら麦門冬湯(ばくもんどうとう)、咳が止まらなくて寝られないくらいなら麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)、激しい咳にはならないもののヒューヒューと喘鳴がして息が苦しい時には半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)というのが候補。
     とりあえず、三つとも揃えておきたいという事でお買い上げいただいた。
     それと、喘息の予防になる漢方薬は無いかと訊かれた。
     半夏厚朴湯小柴胡湯(しょうさいことう)を合わせると、柴朴湯(さいぼくとう)という喘息の予防としてとても効果がある漢方薬になるのだけれど、うちでは扱っていない。
     だって、1週間分で6,020円もするんだもの。
     今うちで1週間分で1番高い漢方薬は、3,920円の小柴胡湯である。
     だから、普段は半夏厚朴湯を予防で飲んでもらい、疲れたりして危ないなという時だけ小柴胡湯を合わせて飲むという方法を勧めている。
     ううむ、そういう売り方をしてるから儲からないんだな。
     歯茎の腫れに使った排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)が効いたとの事で、追加を買いに患者さんがいらした。
    「病院には行きましたか?」と尋ねると、効いたから行っていないという。
     効いたのはなによりですが、歯科医には行きましょうよ(^_^;) 
     便秘の治療にサトラックスを買いに患者さんがいらした。
     やはり、分包の方が使いやすいのか、そちらばかり売れる。
     Iちゃんに、何時に待ち合わせるかのメールを送ったのに返事が無い。
     頼まれてる薬を用意して、いったんマンションに帰ったところで連絡がつき、夕飯を先に済ませていると言われたので、私も朝食べ損ねた天丼を夕食にしてから出かけた。
     駅で待ち合わせするも、Iちゃんは来ていない。
     すると電話があり、今S氏の部屋で具合が悪くてぶっ倒れてるという。
     あちゃー、そこまで疲労困憊してましたか。
     肉体的疲労と共に、精神的疲労が蓄積されてるとは聞いていたけれど。
     S氏が電話に代わり、「回収しに来て下さい」と。
     うっ、ちゃんと着けるかしらん(^_^;)
     記憶を頼りに、近道をしてみると無事にS氏の部屋に。
     つーか、道に迷いそうだと思ったら、近道より確実な道を行った方が良かろう。
    「回収に来ましたー」
     入ってみたら、S氏は電話中でIちゃんはホントに倒れ込んでいた。
     補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を飲ませてみる。
     体の中を補って気力を益すという名前の通りの効能。
     なんとか立ち上がり、外に連れ出すもフラフラと足取りが危うい。
     ホテルに連れ込んで介抱する。
     途中から、介抱なんだかナンなんだか分からなくなったが。
    ≪育児日記≫
     今日は、1歩も外に出なかった。
     風が見るからに冷たそうで、ものすごく吹いていたし、ちょっとこのところ外に出すぎたのでずっとマンションにいた。
     次郎は、いろいろ暴れたりしてたけど休ませた。
     何か、冷えとかいろいろあったせいか、次郎は少し便秘気味のようだった。
     いろいろ神経なんかもこのところ使ってたからかな彼なりに……。
     夕方、疲れが出たみたいでグーグー。
     私も次郎と一緒に寝てしまった。
     夜は旦那は浮気デートに出かけた。

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  • <<通巻237号>>
    白花舌蛇草が入ってます/風邪の後の疲労回復/スポーツ飲料は薄めて/便がコロコロしていたら

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                     <<通巻237号>>
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※10月11日(火)……白花舌蛇草が入ってます
        
    ※10月12日(水)……風邪の後の疲労回復
    ※10月13日(木)……スポーツ飲料は薄めて
    ※10月14日(金)……便がコロコロしていたら
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆10月11日(火)/2005年◆
     舌の荒れの相談で患者さんが来店。
     舌を見せてもらうと、白苔が舌全体を覆っていて、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)を使用する見本のような状態。
     キャベジンなどのテレビで宣伝している物はどうかと尋ねられる。
     消化剤が入っているから消化はできてしまうけど、それはかえって無理に胃を働かせてしまう事になるから、あまり勧められない。
     原沢製薬工業の営業マンが来訪。
     深真越幾斯(しんしんえきす)という新商品の案内をされる。
     日本ではまだあまり知られていない白花舌蛇草(びゃくかじゃぜつそう)を、アガリクスや霊芝と組み合わせる事によって栄養価を高めたというのが特徴だとの事。
     白花舌蛇草は中国では、昔から消炎・殺菌・解毒・排膿の効果があるとして医薬品の成分にも使われていたそうだ。
     しかし値段を聞いて仕入れは躊躇。
     29,400円だと。
     うーんうーん、売れるかなぁ。
     粉は結構、値段が高めの物でも売れるんだけれど(順気散とか)、液体物は動かないんだよねぇ。
     私の売り方が悪いのかもしれませんが。
     とりあえず、最初から1割引にしてみよう。
     咳の相談で患者さんが来店。
     成人のお孫さんが咳が止まらないという事で、お婆さんが心配して連れてきたらしい。
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)で様子を見てもらう事にして、一緒に五虎湯(ごことう)を案内だけのつもりで説明したら、お婆さんに五虎湯もと希望される。
     こちらとしてはありがたい。
     でも、今の状態ならば必要ないかもしれないと説明した上でお買い上げいただいた。
     半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を買いに患者さんがいらした。
     やはり、季節の変わり目で喘息が出ているそうだ。
     こちらは、咳よりもヒューヒューといった喘鳴がする時に適応する。
     咳の相談で来店した患者さん。
     以前に神経性の食道狭窄で半夏厚朴湯を使ってもらった事のある人だった。
     半夏厚朴湯も咳止めとして使うので同じ物で良いかと尋ねられ、舌を見せてもらったら鏡面舌だった。
     舌の表面がテカテカと光っている状態の事で、水分代謝の異常を示している。
     こういう時の咳には麦門冬湯の方が適応する。
     舌に歯痕(しこん)がある事からしても、最適だろう。
     村上ファンドが阪神電鉄の株を大量に取得した事に絡んで、マスコミが盛り上げる盛り上げる。
     ただの経済活動を、どうしてここまで盛り上げなきゃならんのか。
     私は盛り上がると興味が薄れていく方なので、もう飽きた感じ。
     阪神タイガースのオーナー付シニアディレクターである星野仙一氏は、球団株上場という村上氏の提案に対して、「ファンとともに反対を訴えていく」と発言したり、村上氏が主張したファン投票についても「賛同が得られると思わない」と述べていたが、そもそもファンの意見を集約していない段階で、どうしてそんな事が言えるのか。
     いくら往年の名選手で監督で現オーナー付シニアディレクターでも、自分の考えを勝手にファンと一体化するのはおかしいだろう。
     報道ステーションに中継で出演していたのを見たけれど、私には星野氏の論旨がよく分からない。
    「金で買えないモノがあるんだ」と繰り返し言う。
     だったら、なんでドラフト制度なんてあるの?
     無制限に契約金を上積みするのを防ぐ狙いもあるはず。
     裏を返せば、金を出せばいくらでも希望の選手を取れるから防がなきゃならないって事じゃないのか。
     そんなに金が絡むのが嫌なら、草野球でもしてればいいじゃん。
     プロ野球は興行だけではなく興業でもあるのだから。
     金があっても救えない命があるのは確かだけれど、金が無ければ助けられない命もまた多くある。
     金で買えないモノがあるなんてロマンチシズムは、その心配無しに生きられる程度に裕福だからにほかならない。
     生きるための金を報酬として受け取っている人間が言ったって説得力が無い。
     コメンテーターの加藤千洋氏は、「札束で横っつらをはたくようなマネはしてほしくない」とか行っていたが、村上氏は旧通産省の官僚時代には海外出張費が高いからと経費節減に取り組んでいた人だぞ。
     考え無しに金を散財して省みない人とは違うだろうに。
     政府が今国会に再提出している郵政民営化関連法案が衆院本会議で可決され、参院に送付されたというニュース。
     賛成は自民、公明両党に加えて、7月の通常国会で同法案に反対したはずの、元自民党の無所属議員らも含めて338票に上り、民主党などの反対138票に200票差を付けるという圧倒的多数となったという。
     これにより法案は、12日に参院で審議入りして14日にも成立する見通しだとか。
     早い早い。
     こんなに劇的に政治の流れが変化するなら、今の日本では政治的なテロは必要無いですな。
     安全で結構。
     一方で、こうして良くも悪くも変化をもたらす事ができるのに、選挙で投票しない人たちもいるのだから不思議。
     怖くないのかね、そんな事で。
     亀井静香氏は、「戦国時代を持ち込んだようなものだ」とか、また時代錯誤な事を言っていた。
     ヒットラーだの独裁政治だの、感覚がズレ過ぎ。
     良くも悪くも、あまり心配要らないか。
     古い人たちが、ちゃんと足を引っぱってるならば。
    ≪育児日記≫
     今日は、次郎を連れて西川口の友達の家へ遊びに行った。
     東川口の友人に車に乗せてもらい、一緒に行った。
     途中、分からなくなって道に迷い、アタフタしたけど、なんとか連絡を取り、場所が分かったので良かった。
     次郎もおとなしくしていてくれたので助かった。
     しかし、友達の家でタマゴボーロを床にこぼしてしまって、思わず怒ってしまった。
     次郎は大泣きしたけれど、すぐに機嫌が良くなって、1人マイペースで遊んでいた。
     いろんな悩みを話すどころか、そういう時は、みなあまり余裕が無くって、あまりそんな話をしない仲間なので、多少疲れてしまった。
     もっとみんな、いろいろ話してくれればいいのに。
     そんな風に感じてしまった。 
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     http://www.kitazono.jp/bbs_kitazono.htm
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    ◆10月12日(水)/2005年◆
     傘を4本抱えて出勤。
     ここのところ帰る頃に雨というのが続いて、家に傘が溜まってしまった由。
     平胃散(へいいさん)を買いに患者さんが来店。
     平胃散だけでも事足りるとは思うものの、念のため半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)も紹介しておく。
     マックスファクターの営業マンが来訪。
     棚を総片付けして、新規商品を並べるのを手伝ってもらった。
     前任者は、こんな事しなかったので助かる。
     とことん無能で非協力的な人だった。
     眩暈の相談で患者さんが来店。
     まず苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)が思い浮かぶ。
     血流計で測定するよう勧めたら、肺の働きが弱い事が分かった。
     詳しく訊いてみたら、風邪をひいた後だという。
     眩暈はそれに関連してか。
     となると、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)の方が良さそうだ。
     それと肺を潤すために麦門冬湯(ばくもんどうとう)を。
     柴胡桂枝湯は風邪の予防にも使えるので、三つともまとめてお買い上げいただけた。
     模様替えなんかで忙しかったわりには、本日の売り上げは少なし。
     せっかく晴れたのにお客さんが来なかったのは、洗濯や掃除などで主婦は外出する暇が無かったか。
     エアロトレインなる物が、本当に研究が勧められていると知り驚いた。
     http://www.ifs.tohoku.ac.jp/kohama-lab/getstopj.html 子供の頃に絵本か何かで見て、「そりゃないだろ」と思った記憶があるのだが、改めてデザインを見るとレトロフューチャーっぽくて好き。
     東北大学の流体科学研究所『小濱研究室』のページで詳しく解説されているので、そちらを読んでいただければ分かるように、翼を付けた車体を地面スレスレに“飛ばす”ことで、揚力により地面から浮上させるという交通システム。
     レールを敷かなくて済むので、建設コストが安いのが利点らしい。
     でも、専用通路が必要なのだから、やっぱりコストはかかるんじゃ。
     とはいえ、走る(飛ぶ?)ところは見てみたいな。
    ≪育児日記≫
     今日は、旦那の親戚の家に帳簿つけに。
     その前に、次郎を連れてサミットに出かけた。
     そこで、次郎のズボンを買って、食事もした。
     それから、ぐるりと回ってBOOKOFFに行ったりとかした。
     たまに次郎を歩かせたりした。
     あまり車の通らない所を選んで歩かせた。
     ちょっと肌寒い天気だったけど、次郎はぜんぜん元気だった。
     しいてゆうなら、まだ鼻水を垂らしてるという感じだった。
     あとは、なんの症状も無いけれど。
     気温の変化が激しいからかな。
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     感想や健康相談はコチラ(・v<)
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    ◆10月13日(木)/2005年◆
     お店に行くと、朝っぱらから隣の煎餅屋の前で道路工事。
     あ~、うるさい(@_@)
     風邪薬を求めて患者さんが来店。
     主な症状が咳と痰だとの事なので、麦門冬湯(ばくもんどうとう)を勧めた。
     しかし、カプセルが欲しいと言われた。
     錠剤ではどうかと思ったがそれも駄目で、液剤も嫌だという。
     んー、あとはうちにあるのではカプセルは現代薬になってしまう。
     ところが、眠くならない物をと今度は注文がつく。
     難しい~。
     いや、要望は分かるのだけれど、今のところカプセル製で眠くならない咳と痰の薬というのは無い。
     漢方薬メーカーでもカプセル製品の開発研究はしているものの、今のところ高コストなのと濃度の問題で1回に服用する錠数が多くなり過ぎて、実用的ではないんだそうだ。
     今回は結局、眠くなる現代薬を買われた。
     ネットで面白そうなニュース速報。
     今日の午前10時40分頃に、福島市丸子の県立福島商業高校1年の男子生徒が、日本刀のような刃物を持ってクラスメート37人(男15人、女22人)を人質に教室に立てこもったという。
     110番通報で駆け付けた警察官が説得し、約1時間半後には現行犯逮捕されたというから呆気ない。
     生徒らに怪我も無く、無事に解決した模様。
     せっかくの事件なのに、昼のニュースや午後のワイドショーでも取り上げられなかった。
     やっぱり人が死ななきゃ駄目なのか。
     学校占拠くらいじゃツマラナイのね。
     リサイクルショップに、店で使えそうなテーブルは無いか見に行った。
     ちょっと安っぽいけど、サイズ的に良い物を見つけた。
     店に戻ると常連のCさんが帰るところだった。
     その後にお母んが騒いでる。
    「アレ? アレ? 見本が無い!」
     Cさんに見本を見せてと言われて出した物が見当たらないという。
     あうっ、試供品と間違えて持ってっちゃったか?
     なんでもかんでも持ってちゃう人だからなぁ(^_^;)
     気がついたその時になら訊けるけど、後からだと尋ねにくい。
    「液体の下剤はありますか?」とお客さんに尋ねられた。
     液体のというと、水に垂らして服用するタイプだろうか。
     そう思うと、漢方薬でと言われた。
     漢方薬で液剤タイプの下剤?
     ううむ、乙字湯(おつじとう)が便秘にも使うけれど、下剤というのとは違うからなぁ。
     本人に訊いてみますと帰られた。
     最近、暴走族も様変わりが進んでいるらしい。
     というか、ネットでの記事を読むと、“族”ですらないようだ。
     神奈川県警交通捜査課が、暴走行為をしていたグループのリーダー格を逮捕したところ、「何でも集会」と称して携帯電話で参加者を募っていた事が分かったという。
     なんでも、逮捕された容疑者は警察の取調べに対して、「昔の暴走族は厳しい縛りがあって嫌だ。走りたいときに走りたい」と供述しているそうな。
     こんなところにも“ゆとり教育”の弊害が(笑)
     いや、成果か?
     いずれにしろ、もはや珍走団以下だな。
     レンタルビデオで、昔のTV版『パタリロ』を借りてきて観た。
     http://www.toei-anim.co.jp/tv/patalliro/
     第1話から、男同士がベッドインって、19時台にやってたアニメとは思えん(笑)
     こんなのを小学生の頃に観てたんだなぁ。
     しかし、作品の質の高さにも驚いた。
     結構昔のアニメって、今になって見返すと「こんなにショボかったっけ?」
    と思う事の方が多いのだけれど、テンポのメリハリが無駄に良くて、最近の騒々しいだけの作品と違う。
     こんな小ネタも面白い。
    「わっ! わっ! 右の目が1つしかない!!」
     原作にも無かったはずだ。
     チャットでその事を言ったら、I氏が「S子さん、意味判るかナァ(o ̄∇ ̄)o」
    と意地の悪い事を言う。
     すると、そのS子さん、期待を裏切ることなく「ってことは……左の目は2つ以上あったの??」と聞き返してきた。
     さて困った(苦笑)
    「S子さんのほうが一枚上手だったか(´Д`)」とI氏。
     私たちが戸惑っていると、さらにS子さんは「あっ、それか右の目が2つ以上ないとおかしいとか?」と続き、「……じゃあ…お化け?」となり、ついには「わかんないよぅ」とギブアップ。
    「犯人の顔の特徴は!?」「目が二つで鼻が1つ、口がありました!!」ってのと同じギャグなのだが。
     そう説明すると、「えっ? それが普通の顔ですよね??」と、まだ分からないS子さん。
     んー、それに対して驚くというのがギャグなのだが(笑)
    「もう、予想を超えたボケに突っ込みようがない(´Д`)」とI氏。
     やっと、「!!!」と感嘆符を三つ出してS子さんは理解したようだった。
     うーむ、面白い子だ。
     そのS子さん、体調が芳しくないようで、咽喉が乾いたと言うので何か飲むように伝えた。
     理想としては、温かい麦茶か紅茶と付け加えて。
    「常温の水は??」と訊かれたけれど、美味しくないだろそれは。
     でも最近は、もっぱらペットボトルの水を飲んでいて、会社でもそうなのだとか。
     んー、水だけって、ミネラル少ないから勧められないんだよなぁ。
     かといって、運動不足の人にはポカリスエットとかはダメだし。
     I氏は、仕事場には家から麦茶を持参しているという。
     私も会社勤めしていた頃には、そうしていた。
     そんな話をしていたら、S子さんはアクエリアスを飲む事はあるとか。
     困ったね、どうも。
     スポーツ飲料は、スポーツする人が飲むんだよ(笑)
     まぁ、S子さんは高校時代には水泳部に在籍していて、顧問の先生に勧められたらしい。
     その頃なら良いんだけどねぇ。
     その顧問の先生からは、スポーツ時でもポカリとかを6倍薄めて飲んだ方が良いと教わったそうだ。
     でしょ? あれは基本的に飲むもんじゃないんだよね。
     理想としては、点滴した方が良いくらいで。
    ≪育児日記≫
     今日は、ヘルパーの勉強の時に知り合った仲間との交流だった。
     私だけ次郎を連れて行き、あとは子供がいないので、いろいろ次郎の面倒を見てくれたので助かった。
     大宮の友達のところへ遊びに行ったのだけど、少し精神的に病んでしまった人なのだが、わりと調子が良かったみたいだ。
     普通に話もできたし。
     思ったより安心もした。
     どちらかというと、こちらの仲間の方が私としては気が楽だった。
     次郎がドジして汚しても、いいよーみたいに許してくれるので、ちょっと甘えてしまったり。
     何はともあれ、とても楽しく過ごした。
     ベビーカーは持っていかなかった。
     帰り、次郎は疲れたようで、よく寝ている。
     ちょっと暑さが残る日だった。
     次郎も、そうとう咽喉が渇いていたようで、水分をよく摂っていた。
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    ◆10月14日(金)/2005年◆
     今日は予報では、関東地方は朝から雨のはずだったのに見事な晴天。
     雨でお客さんが来ない隙に、化粧品コーナーの模様替えや、遅れに遅れているメルマガの校正などをやろうと思っていた計画がパー。
     次から次へと処方箋がFAXで入り、店頭にお客さんが来て、グルグルと忙しい。
     病院の薬を受け取りに来た患者さん。
    「たくさん薬もらってるから、半分は飲まないようにしてるのよ」とか豪快なことを仰る。
     いったいどういう基準で選別しているのか。
     口がアングリ開く感じで、思わず言葉が継げなかった。
     薬を飲まなきゃならないのは気の毒だけれど、自分の体にも良くないし、医療費を圧迫してるし、困ったもんである。
     リサイクルショップで、昨日見てきたテーブルを買ってきた。
     お母んは、ちょっと安っぽいデザインで嫌だと言っていたけれど。
     リサイクルショップの方は、なにやら売り出し中らしく幟をズラリと街道に立てていた。
     意気込みは良いんですが、車道から歩道が見づらくなるから、もう少し間隔を空けるかした方がと思う。
     便秘の相談で患者さんが来店。
     以前に病院で漢方薬を出されていたというのだけれど、その名前が思い出せないという。
     しかも、それはお腹が痛くなってしまい嫌らしい。
     うーん、そうい物こそ名前を覚えておいてもらいたいのだけれど。
     しかし、おそらくは大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)であろう。
     あれは直接に腸を刺激するから、合わない人は合わない。
     となると、少し優しい物が良いか。
     そう思ったら、他に病院から乙字湯(おつじとう)が処方された事があり、それは効かなかったという。
     ああ、あれは確かに効能に便秘とはあるけれど、メインは痔の治療で、そのために便を軟らかくするという物だから、効かなかったのは当然かも。
     便が硬いという話でもあるのでサトラックスを勧めようかと考えた。
     この方が乙字湯よりも便を軟らかくするはず。
     ところが、ここで重要な情報が。
     便が出ても、うさぎのようにコロコロとしているというのだ。
     あっ、それは!!
     痙攣性の便秘ですね。
     痙攣性の便秘は、下痢をしているのと同じこと。
     一般的な便秘対策は合いません。
     すると、嫌いだけれど毎朝牛乳を飲んでいるという話もされた。
     危ない危ない。
     やはり、ちゃんと話は詳しく聞かなければ。
     という訳で、桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)を使ってもらう事に落ち着いた。
     お腹にガスが溜まるという相談を患者さんからされた。
     ガスが溜まるという事は、腸内で異常発酵している訳で、異常発酵を起こすのは消化不良の一種。
     胃が疲れている事が考えられる。
     そこで食欲があるかを尋ねると、食欲はあって良く食べているという。
     食べちゃダメです(笑)
     食欲を感じるのは脳だから脳は食べたいと思っても、胃は過労気味なのだ。
     六君子湯(りっくんしとう)を飲んで労わってあげて下さい。
    「ハテナ」という名前の生物が発見されたというニュース。
     正確には、発見した生物が、これまで知られていた動植物とは違う性質を持っており、謎なので発見した筑波大学の研究グループが「ハテナ」と名付けたそうだ。
     どんな性質を持っているかというと、べん毛虫の一種の単細胞生物のはずなのに、細胞分裂すると半分は藻を食べて動物のように暮らし、残り半分は植物のように光合成で生きるという。
     海で発見された海洋微生物で、このような生物の発見報告は今まで無く、研究グループは、海洋微生物から植物への進化を解き明かす可能性があるとして、米科学誌『サイエンス』に発表するとの事。
     研究グループの井上勲教授(植物系統分類学)は「“半植半獣”ともいえる生物」と話していて、なんだかSFテイストな存在にワクワク。
     続報を待つです(⌒▽⌒)
     村上ファンドの阪神電鉄株取得の後に、今度は楽天がTBS株を大量取得したという事で、報道番組は満員御礼とでもいうようなお祭り状態。
     巨人の渡辺恒雄球団会長まで姿を現した。
     それでいて、昨年の球界再編に絡めて「もう今回は責任取らんから。一切口出ししないし、表に出ない」と取材陣にコメントしていた。
     じゃあ出るなよ(笑)
    ≪育児日記≫
     今日は、ゆっくりと休んだ。
     何かこのところ忙しくて、休む暇も無かったけど。
     どこかに出かける訳でもなく、マンションにいた。
     昼頃、次郎と近くに散歩しに行った。
     そしたら、道端に落ちている石ころとかを拾っては投げたり、口の中に入れて舐めたりしていて、とても大変だった。
     そのたびに、石を口から出したり、石を遠ざけたり、何か気を遣った。
     次郎は、ニヤニヤしたかと思うと、石ころを取られたりすると大泣きするので、頭が痛む。
     ハーァ、最近は散歩するのにもエネルギーを消費するなと思った。
     また、思った方向へと進んでくんないので、これもまた、そのスピードに合わせるのも至難の業だった。
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  • ≪通巻234号≫
    病院で命を狙われてる?/痔の痛みと皮膚の痒み/“ケジメ”の分からない大人

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                 <<通巻234号>>
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※10月1日(土)……病院で命を狙われてる?
    ※10月2日(日)……痔の痛みと皮膚の痒み
    ※10月3日(月)……“ケジメ”の分からない大人
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆10月1日(土)/2005年◆
     高齢の患者さんがいらして、小声で耳打ちしてきた。
    「K病院はボクを人体実験してるんだ」
    「こんなこと言ってるのバレると殺されちゃうからね」
    「他に行く病院が無いから仕方ないんだ」
     返答に困りつつ、相槌は欠かさないように。
     しかし、今日はこの後に出かける用事があるので、早く処理しておきたい仕事があるのだ。
     どこで話を切り上げよう~。
     とか思っていたら30分ほど経ったところで、「便秘の薬が欲しいんだ」と唐突に言われて目が点(・_・)
     そこかー(苦笑)
     便秘が苦しいという話に辿り着くまでの、なんと長い事か。
     いや、良くあるんだけどね。
     今回は、自分が焦ってる事もあって長く感じた。
     強い物をと頼まれたけれど、歳を考えると無難なところで大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)が良いだろうと勧めた。
     今日の発送分を、普通郵便局の窓口に運んだ。
     すぐに終えてそのまま出発しようと思っていたのに、今日に限って長蛇の列。
     しかも窓口が1つなもんだから、荷物を受けたい人と出したい人が混在して、そのうえ受け取りにトラブルがあったようで、えらく時間がかかってしまった。
     奥には人が何人かいて、受け取りの人の荷物を探しているようだった。
     1人だけ荷物出しの担当にしてくれないかしらん。
     子どもキャンプの打ち上げに、鳩ヶ谷市の南公民館へ出かけた。
     今回は、大人が主催する形で。
     本当は帰ってきた当日に予定していたが、台風上陸という状況だったため中止して、延び延びになっいていた。
     遅れて会場に到着し、部屋に入ってすぐにノートパソコンをテレビに繋いだ。
     このテレビ、公民館の備品じゃなくてMさんが運んできたのだとか。
     21インチ以上ありますが。
     そして、ビデオファイルを断片的に再生。
     本当は編集しておこうかとも思ったのだけれど、無理してやった事を「できる」と勘違いされて、また日が近いところで頼まれたりすると嫌なのでやめた。
     後の時間は、写真をスライドショー形式で自動で表示した。
     混ぜご飯や、鶏の唐揚げ、トン汁などを頂く。
     食べていると、1人1人キャンプを終えての感想を順繰りに。
     こういうのは、どうも苦手だ。
     途中で中学生のNくんが帰り、入れ替わりに高校生のSくんが到着。
     入れ替わりでも、少しでも多くのメンバーに会えて良かった。
     終了後に、机や椅子を片付ける傍ら、青年のIくんと、写真の配布と映像の活用について相談。
     文集に写真を入れなかったために無駄になった紙とインクは私が買い取っても良いから(良くないけど)、その分の費用でビデオを参加者に配ってはどうかと提案。
     なにしろ今やビデオやDVDを配る方が、写真を焼き増しして渡すよりも安上がり。
     その事を、三役の副と会計にも伝えた。
     そもそもビデオや写真の活用については、実長のHくんには私とIくんそれぞれから話してあったのだが、やはりHくんの所で止まっていたようだ。
     後日三役会があるので、そこで話して返事をもらう事に。
     他に、高校生のTくんに、来年の中高生合宿の取り組みを持ちかけたりした。
     そして、中学生のMちゃんとKちゃんにも。
     新人発掘が必要なのだ。
     解散して今度は、Iちゃんに薬を届ける。
     咳が止まらなかったようで、その継ぎ足し。
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)を使って、痰の出る咳が止まらないというのも珍しい。
     もしかすると、副鼻腔炎を併発しているのかもと推測したのはIちゃん。
     もしその可能性が高ければ、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)も合わせて飲むように伝えた。
     夕食にモスバーガーで食べながら、Iちゃんが勤務している病院に入院している患者さんのお話。
     ちょうど先日テレビで『セカチュー』をやっていた訳だが、「病室の中心で叫んでいる」患者さんがいるという。
     斑(まだら)ボケがあるため、たまに拘束しなければならない事があり、その時に拘束具が絡まってしまい助けを求めて叫んでいたらしい。
     昔は拘束具というと本当にベッドに縛り付ける状態だった。
     しかし、人道的な配慮により拘束具が少し緩くなった。
     緩くなれば、絡みやすくなるのも道理。
     かえって危険かも。
     その患者さん、他の看護師などとは話が噛みあわない(話が合う合わないではなく、ボケているので噛み合わない)のに、何故かIちゃんとは会話が成立してしまい、専属にさせられそうと苦笑していた。
    「仕事だから合わせるようにしてるけど、や~め~て~」と。
     ネットニュースで、静岡市内を走っている路線バスの『しずてつジャストライン』で、バス内で客が寝ているのに気付かないまま車庫に帰り、当然ドアを施錠したため、客が一晩車内に閉じ込められるという事があったというのを見つけた。
     http://www.justline.co.jp/
     なんじゃそりゃ。
     同社によると、先月9月26日の23時台のバスで、20代の女性客が最後部座席で横になって寝ていたのに気づかなかったとか。
     うむー、どうやって寝てたのか気になる(笑)
     仕事疲れか、酒で酔っていたりしたのか、はてさて。
     で、約6時間後の27日の5時半頃に、バスの窓を叩く音がするのを、出社した他の運転手が気付いたそうだ。
     その女性客は、携帯電話は持っていなかったというから、やっぱり携帯電話は命綱ですな。
    ≪育児日記≫
     今日は、旦那の親戚の家に行った。
     9月分の帳簿のまとめの為だった。
     次郎と一緒に行った。
     途中、タイヤキを買ってった。
     親戚の家に着くと、さっそく次郎をお婆さんに預けた。
     とても最初は機嫌が良かったのだが、2時間くらいすると泣き出した。
     それで慌てて、帳簿をまとめてる最中にこちらに来た。
     なので少し休憩に入った。
     でも、あやしたりするうちに機嫌も直ったので良かった。
     夕食までいて、ロールキャベツだのを食べた。
     ケチャップがとても気に入ったみたいで、パクパク食べた次郎だった。
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    ◆10月2日(日)/2005年◆
     今日は、ますます暑い。
     店のシャッターを開けたら、店の中の温度計は33度を表示していた。
     冷房を入れるか迷ったが、とりあえずドアというドアを開けて省エネ。
     風邪の相談をお客さんから受ける。
     患者は成人の息子さんらしい。
     少し熱っぽいのと、鼻水が出ているという。
     早く治したいという事なので、麻黄湯(まおうとう)を勧めた。
     それから、咽喉も痛いと言っているようなので桔梗湯(ききょうとう)を案内したところ、お話の中で排膿散及湯(はいのとうさんきゅうとう)が家にあるという事が分かった。
     あっ、それでしたら排膿散及湯を使って下さい。
     ある物を使わないのはモッタイナイので。
     高齢の患者さんが便秘の相談にいらした。
     3日ほど出ないとの事だが、苦しくは無いという。
     おそらく、食べる量が減っているのが原因だろう。
     無理に腸を刺激しなくても良いのではと、サトラックスを勧めた。
     しかし、以前に使った事があるというコーラックを買われた。
     まぁ、使ったことのある物の方が安心してしまうのは仕方なし。
     栄養剤を買いに来たお客さん。
    「どっちが体にいいの?」と幾つかを指して尋ねられる。
     う~ん、どれも体には良くないかなぁ(^_^;)
     今の日本では、過剰摂取や摂取不足という栄養の偏りはあっても、じゃあ本当に必要かというのは人それぞれとしか言いようが無い。
     次郎がお客さんの後について店の外に出たがり、ドアが閉まってから大泣き。
     空いてる時間でもあるので、お母んに店番を頼んで近所の公園に散歩に出た。
     なにやら楽しいらしく、こちらを振り向きもせずに公園の中を歩き回る。
     その公園では、3人組の小学生が木登りしていた。
     1人がボス的な位置のようで、他の2人が「この木に登るの許可してくれる?」とか訊いていた。
    「登っていい?」じゃなくて、許可なのか。
     難しい言葉を使うもんだ。
     最近の子供は、学力低下してるはずじゃなかったのか(笑)?
     痔の相談で患者さんが来店。
     しかし、痛みがある訳でもなく、わずかに肛門から出っ張りがあるようだという。
     オデキのような物ができている可能性も考えられるが、痛みが無いとなると、どう考えたものか。
     痒みがするような気はするらしいのだけれど。
     患者さんは、皮膚の痒みという判断なのか、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)はどうだろうかと尋ねてきた。
     う~ん、効果が無いとは言い切れないものの、まずは乙字湯(おつじとう)で様子を見てもらった方が良さそうに思うとお話した。
     痛みが出てくるようだったら、化膿の痛みには排膿散及湯を、間違い無く痔であればレンシンに変えてみましょう。
     痰が絡むという事で患者さんから相談を受ける。
     即座に頭に浮かぶのは麦門冬湯(ばくもんどうとう)
     しかし痰が出るというよりは、「んんっ」と咽喉が痞える感じがするというお話から、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)が適応するかもと思った。
     ところが、鼻が詰まる感じもするそうなので、お母んが胃熱ではないかと推測。
     そうであれば、胃熱による肺から咽喉にかけての乾燥が原因と考えられ、麦門冬湯が最適だろう。
     合わせて、葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)も使ってもらう事にして、メインを麦門冬湯に据えた。
     成人した息子さんと父親が来店。
     コンサートに行ったとかで、座席が通路から離れた所でトイレに行くのを我慢していたら、どうも下腹が痛くなり、膀胱炎ではないかと。
     息子さんの方が。
     んー、断定はできないけれど、その可能性はある。
     とにかく猪苓湯(ちょれいとう)を案内。
     やはり我慢は良くないですねと御本人も言っていた。
     そして父親は待っている間に、血流計で測定。
     基本的に健康で、肝臓なども今のところは問題ナシ。
     すると息子さんが、
    「今のところはだからね。酒と肉は減らせよ」と。
     なんだか、仲の良い父子のようであった。
     私などは、父と息子は憎み合い争うものだと信じて疑わないので、ちょっと不思議な感じで眺めてしまった。
     店に入ってきて、やおら栄養ドリンク剤を見て、
    「どうせどれも効かないんだろう?」と大声で言うお客さん。
     そうきたか。
     しかし、そういう人は買う人でもある。
     しかも、気に入れば大金を出すタイプ。
     ここは売らねばなるまい。
     希望を尋ねると、疲れを取るというよりも精力剤を望んでいるようだったので、プリズマホルモンを勧めた。
     何故かドリンクタイプと錠剤タイプの2種類をお買い上げいただいた。
     鼻水とクシャミの相談で患者さんがいらしたのだが、ケホケホと少し濡れた感じの咳をしていた。
     悪寒や熱は無いとの事で、もしかして花粉症なのではないかと尋ねてみた。
     今まで花粉症になった事は無いという返答。
     しかし、花粉症というのはスギ花粉が代表的というだけで、何に反応するかは人によって違う。
     春の花には反応しなくても、秋の花に反応するという事は考えられる。
     いずれにしろ、鼻水が出るというのは体が冷えている証拠。
     そして、そんな時の鼻と咳に使うのは、体を温める小青龍湯(しょうせいりゅうとう)である。
     受注システムが、またもや不安定。
     データの送受信ができない。
     別なパソコンにソフトをインストールして試してみたら、同じ症状だった。
     むー、という事はクライアントPCは関係無いのか。
     メーカーに問い合わせのメールを出しておく。
     今日の15時45分頃に、東京タワーを鉄柱づたいに登っている男がいて、下りてきたところを建造物侵入容疑で現行犯逮捕されたというニュースをネットで見つけて感心する。
     なんでも、地上100メートル付近にまで登り、好きな女性の名前と赤いハートマークを描いた布を足元から垂らしたというのだから、高所恐怖症の私にはとてもマネできそうにない。
     しかも、タワー展望台に来ていた60代の男性が数メートル先の鉄柱に座っているこの男に気づいて、「危ないから下りなさい」と呼び掛けると笑顔で手を振ったとか。
     こういう馬鹿は好き(⌒▽⌒)
     後先考えずに人を殺すくらいなら自分でもできそうだけれど、自分にできそうも無い事をする人には、やはり感心してしまう。
     一方、こちらは大嫌いな馬鹿。
     秋葉原の『ラオックス アソビットホビーシティー』で、商品のエアガン6丁が無くなっていた事から盗まれた可能性が高いという事件と、銀座でエアガンで通行人を撃った奴らが逮捕されたというニュース。
     http://www.akibaasobit.jp/
     窃盗事件の方は犯人は不明だが、通行人を撃ったという連中は警察の取り調べに対して、「サバイバルゲームをしていて、人に向けて撃ちたくなった」と供述しているらしい。
     だからさ、サバイバルゲームって人に向けて撃ち合うゲームだろ?
     ただし、ゲームの参加者同士で。
     マスコミは、まるでサバイバルゲーム自体が怪しげ且つ悪い遊びのように報道していたけれど、街中でいきなり関係の無い人にタッチして「鬼ごっこしてて、他の人にもタッチしたくなった」とか言ってたら変だって、何故思わないのか。
     私は高校卒業以来、とんと機会が無くてサバイバルゲームはしていないが、現役のS氏によれば、新しくヨドバシカメラが秋葉原に出来てから“今まで居なかったタイプの人種”が増えてるように見えるとチャットで言っていた。
    「このまま事件が続いたら、エアガンを持っているだけで、極悪人にされそうですね」とK氏。
     しかしなんだな、エアガンを打った馬鹿は、「サバイバルゲームをしていて人を撃ちたくなった」と供述してるそうだけど、ゲームやってた仲間は、「人でなし」なのねヽ( ´ー`)ノ
     遠慮無く、ゲームで相手を撃ちゃあいいのに、ボロ負けだったのかね(笑)
     S氏は、おそらく下手なのに精進しないから「サバゲでは人を撃てなかった(その前に負けた)」という事なのだろうと推測していた。
     なんでも、アホみたいなボロ負けして「もう来ないよ!」って捨て台詞を吐いてく輩が希にいるそうな。
    「素直に教えを請うてくればナントカしようもあるんですが」とS氏。
     最近では、そんなヤツを「シン・アスカ」(『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』)と呼ぶんだとか。
     http://www.gundam-seed-d.net/
     言いえて妙な。
     さて寝ようかと、最後に受注ソフトを立ち上げてみたら正常に稼働した。
     条件付けが分からない~(@_@)
    ≪育児日記≫
     今日は、薬局へ行った。
     お昼頃行った。
     でも、なんか忙しそうだったので、少し外を散歩することになった。
     ぐるりとその辺を一周したりした。
     次郎ときたら、ベビーカーから降りたくて降りたくて仕方ないらしかった。
     そこで、歩かせることにした。
     まだまだ歩くと転びそうになるので気をつけた。
     ベビーカーに掴まって歩くのが好きらしく、ベビーカーを押している。
     それでも3~4回ぐらいは転んだかしら。
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    ◆10月3日(月)/2005年◆
     今日は曇り空。
     少しは涼しくなったものの、どちらかというと湿気が増えただけで蒸し暑い感じ。
     奥さんが社会保険庁に国民年金の督促状の事で電話していた。
     http://www.nenkin.go.jp/
     何故か奥さんの督促だけ来て私の督促が来ないので。
     というか、そもそも私の納付書が来ない。
     奥さんのも、納付書は随分と遅く来て、来た段階ですでに2ヶ月分の支払期限が過ぎているのだ。
     納付書が来てないのに督促状が来ている訳で納得イカンと。
     すると私のは、督促状を送らなくてもいいという特別な扱いになっていると説明されたのだとか。
     しかも、それは私が手続きをしたという。
     なんだそりゃ?
     面倒くさがりの私が、そんな手続きをするもんかよ。
     で奥さんが、だったら自分のも同じ手続きをしてくれと頼んだら、それは出来ないと言われたそうな。
     なんなんだ、その謎の手続きは。
     受注ソフトの会社に電話で問い合わせ。
     メールの返信を待ってる余裕は無いので。
     前回と同じ状態になってしまいましてと説明。
     PCを換えても同じ不具合が起きる事も伝えた。
     後は考えられるのは、サーバーとの相性か。
     別なPCとはいえ、VAIOである事とアンチウィルスソフトがノートン先生というのが共通点ではあるが。
     他に何か調べておく項目はありますかと尋ねたが、それは担当部署に相談してからと言われた。
     そりゃそうか。
     肩こりというお話で患者さんから相談を受けたのだが、どうも普通にイメージするのと違うようだった。
     昨日の炎天下の中で、あまり水分を摂らずにゴルフをして具合が悪くなり、今日になって肩がこった感じがするという。
     熱中症のような状態になり、胃の働きが悪くなったのが原因ではないか。
     食欲も落ちているという事から、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を勧めてみた。
     柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を買いに患者さんがいらした。
     風邪の予防として飲む場合は、朝が良いか寝る前が良いかと質問された。
     うーん、一概には言えませんが……。
     夕食の時に食欲があったかどうかで判断するのが良いでしょうとお話。
     食欲が無かったのなら、夜のうちに。
     朝日新聞の読者投稿の声欄に、プロ野球の祝勝会でビールかけをしているのを見て、やるせない怒りが湧いてくるという投稿があった。
     しかも、大勝利の喜びがビールをかけなければ実感できないとしたら、1年間の選手たちの苦労はなんと空しいことかとまで言う。
     なんだか、ものすごく失礼な気がするんだけど、偉そうな事を言うわりに、投稿者はそういう事は気にしないようだ。
     そして、この手の投稿というか意見で必ず引き合いに出されるのか子供。
     今回もご多分に漏れず、スポーツ選手は勇気や感動を与えてくれるから社会的影響力が大きいとして、自分の娘には「大人はしてもいいときがある」と言い訳したくないと結んでいた。
     そもそも、スポーツ選手などという社会不適合者に聖人君主たれというのも勝手な話。
     彼らは好きで仕事をしているのだ。
     社会的影響力を大きくしているのは、むしろ見ている側が勝手にやってるからではないのか。
     影響で言うのなら、私なんかは好きなテレビの通常番組が見れなくなるから、その点において大嫌いである。
     そして、子供には「大人はしていいこと」をきちん教えるべきだ。
     大人と子供を区別する事で、大人になる事への憧れを持たせなければ、いわゆる自覚の無いまま大人になるか、大人になる事を拒む子供大人になってしまうのではないだろうか。
     だいたい、子供の頃には“ケジメ”というものを学校の教師などからは言われたもんだ。
     遊ぶ時には遊ぶ。
     勉強する時には勉強する。
     1年間苦労して試合に臨んできた選手たちが、勝利を祝って馬鹿騒ぎをする事の、どこがいけないのか。
     ルール無用で川に飛び込んだ馬鹿ならいざ知らず、会場にビニールシートを敷いて充分に節度を持って騒ぐ事を許せないというのなら、自分の子供の誕生日も質素に祝うくらいでなければ、苦言を呈する資格は無いだろう。
     もしバースデーケーキなんかを用意するのだとすれば、あんなもの高カロリーなだけの栄養にもならない無駄なもんである。
     飲まずに浴びるビールと大差無い。
     家の近くのセブンイレブンで買い物。
     ドリンクと雑誌を買ったら、ちゃんと一緒のビニール袋に入れて良いか尋ねてきた。
     今まで、ぜんぜんそんな事しなかったのに。
     どうやら新人のアルバイトのようだった。
     新人の方がマニュアルに忠実か。
     自分も、慣れによる手抜きに気をつけよう。
     3日に行われた、高校生を対象にしたプロ野球のドラフト会議で、入札抽選方式の1巡目指名を巡り、選手の交渉権を獲得した球団が誤って発表されるトラブルが2回も起きたというニュース。
     テレビでその様子を観たら、これがもう腹を抱えて笑ってしまう。
     間違いの1つは陽仲寿選手で、日本ハムとソフトバンクが重複指名。
     くじ引き抽選で「当たり」と勘違いしたソフトバンクが名乗りを上げたら、日本プロ野球組織(NPB)がその場でソフトバンクの交渉権獲得を発表してしまい、後から訂正が入った。
     面白かったのはもう1つの方で、辻内崇伸選手(大阪桐蔭高)を巨人とオリックスが重複指名して、オリックスが交渉権を獲得したという情報が流れると、さっそく記者会見の場で記者から辻内投手がオリックスの印象を問われ「素晴らしい球団に指名され、うれしい」と語って笑顔を見せた。
     その笑顔がどうにもぎこちない。
     作り笑顔に身を任せられないところが、若々しい。
     ところがその後で、巨人が交渉権を獲得したという情報が学校関係者から届き、今度は満面の笑みを浮かべて「小さいころから巨人ファン」と語った。
     あははははは、もう笑いが止まらん。
     『スパイダーマン2』をレンタルしてきて観た。
     http://www.sonypictures.jp/movies/spiderman2/


     劇場で観たい観たいと思いながら、ついぞ観に行く機会が無かった。
     ものすごく残念だったのだが、今回観てみたら、行かなくて正解という感じで今度は観た事を後悔して、無念という心境。
     いや、酷評するほど悪くはないんだよね。
     前作でサム=ライミ監督の新境地を観せられた思いで大感激したもんだから、また別な世界を切り開くかと思ったら、手堅く構築した世界の中での物語にまとめたのを勝手に不満に思ってるだけで。
     しかも今回は、ピーターとメリーのラブロマンスが、予定調和でギクシャクしてラストは『サウンド・オブ・サイレンス』という、これまたお約束通りという、本当に安定した路線だった。
     ティム=バートン監督の『バットマン』からの流れがそうであったように、悪役も前作よりも“良い人”が悲劇に見舞われて敵になるため、倒した時の爽快感が無く、主人公に“未来”を託すような自滅的な最後で、次回作へと続く繋ぎという印象が拭えない。
     ラスト近くで、スパイダーマンのマスクが取られてピーターが素顔を見られるシーンがあって、顔を覗き込んだ人が、「なんとまだ子供ではないか」と驚くシーン、てっきり今作でENDかなと思ったら、しっかりハリーがゴブリンの幻影を見たりと、続きを作る気満々なのを納得して良いものか迷う。
     ハリーにもメリーにも正体が知れたなら、そこで終わった方がと思わずにはいられなかった。
     なんか、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の2作目を観た時と同じ気分。
     途中で心理的な要因により、スパイダーマンとしての能力が不安定になって、思うように糸が出せなくなったところなんかは、頭の隅に『魔女の宅急便』がチラチラしてしまったし。
     もしろん、そういうのも古典的な物語展開なんだけど。
     そこからすると、サム=ライミ監督も“普通の映画を撮れるんだよ”という事を観せてくれた訳で、お得感はあるのか。
     観終わってから、奥さんから説教を喰らった(笑)
     『スパイダーマン2』では、お互いに思ってることを正直に言えなかったピーターとメリーが最後に結ばれて、2人の想いと誠実さが示された(と奥さんは言う)事から、「浮気ばかりしてるんじゃない」と。
     誠実だよォ。
     ちゃんと浮気しに行く時は言ってるから。
     そんな話をチャットでしたら、I氏には「誠実の意味をどう捉えればよいのやら(o ̄∇ ̄)o」とコメントされた。
     映画の中と比べられてもねぇ(苦笑)
     他にはI氏が、とある新聞の読者相談コーナーの話題を拾ってきた。
     内容は、小学校低学年の娘がオナニーしているのを知ってしまい、それからというもの娘を汚らわしいと感じるという母親からの相談。
    「こういう親は逝ってよし( ̄^ ̄)」とネットに毒された表現をしたら、I氏は「こういう親をイカせるのは良しでしか(o ̄∇ ̄)o」と返してきた。
     くっ、下品さに負けた。←なんだそれは
     真面目な話題のはずなのに、「母親を快楽に目覚めさせてやらないと」とか、「で、親を落としてから娘も」とか下品な話に一直線(笑)
     女子大生のRちゃんも、その相談内容については「馬鹿じゃないのか……」と呆れていた。
     まぁ、わざわざ相談するくらいだから、相談者は真面目なんだろうなぁとは思うのだけれど。
     私も真面目に考えると、ある意味「育て方が悪かった」と思うとしたら、それは親として自信過剰の思い込みだろう。
     学校での“指導”とかってのも、「将来云々」と言ったりするけれど、そこまで言うんなら教師は、将来の責任も持ってくれるのかと。
     自分が、その子の“行為”が嫌いなら、単に嫌いだと言えば良いんじゃないのか。
     それで、やめるか隠れてするからは、その子が自分で考えていく事。
    ≪育児日記≫
     今日は午前中、散歩した。
     最近、疲れさせないとストレスが溜まるらしく暴れてしまうので、次郎ともども出かけることが多くなった。
     2~3、友達からの約束もあるし、今月はとても忙しい。
     公園まで行くと、はしゃぎながら走り回ったりする。
     次郎に、話しかけたりもするが、わかってはないみたい。
     けれど、ニコニコ笑うので走ったり歩いたりするのが本当に楽しいようで、私はとても疲れるのだが……。
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  • <<通巻232号>>
    初めての『UGA』/酒の効能/ういらう透頂香

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                    <<通巻232号>>
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※9月24日(土)……初めての『UGA』
    ※9月25日(日)……酒の効能
    ※9月26日(月)……ういらう透頂香
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆9月24日(土)/2005年◆
     うーむ、二日酔い。
     食欲も湧かず。
     五苓黄解(ごれいおうげ)を飲んでおくか。
     排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を買いに患者さんがご夫婦で来店。
     以前に、旦那さんのモノモライがコレですぐに治ったという事で。
     それはなによりです。
     今回も、目元にモノモライができていた。
     そちら側の目の周囲を手術したそうで、できやすいのは何か関係があるのかも。
     奥さんのリクエストで、昼食に『歌広場』でカラオケに行く事に。
     まぁ、今日はお客さんが少ない予定なので。
     ヤな予定だな(苦笑)
     じゃあ出かけようという段になって、次郎の上着だのなんだのを奥さんが捜し出す。
     それでバスが1本乗り遅れ。
     どうして出かける時になってから、揃えるか。←自分の事は棚に置く
     JR蕨駅の近くで降りて、交差点を渡ろうと信号が変わるのを待っていたら、若いのが自転車に2人乗りで止まる。
     それはいいんだけど(事故って死ぬのは本人)、飲み終えた紙パックを道路にポイッ。
     思わず足を踏み出したところで、思いとどまる。
     今は自分はイライラしている。
     奥さんと子供が一緒。
     相手が引かなければケンカになるのは必至。
     昨日の打ち上げでO氏に言われたばかりのように、守りに入ってしまったという事か。
     くそぅ=3
     『歌広場』の待合所で順番を待っていたら、カウンターから店員に呼ばれた。
     http://www.utahiro.com/
     良く聞き取れない言葉でペラペラと割引の説明をされる。
     聞こえないってば(^_^;)
     キャンペーン中らしいのだが、割引の項目が多すぎて、店員がちゃんと説明できない。
     あー、それでいいです。
     良く分からないけど。
     機種は、初めて『UGA』を選んだ。
     http://ugakara.com/pc/index.html
     『UGA』って、いいねぇ。
     なにしろ、マイナーな山本御大の、さらにマイナーな曲が入っている。
     http://www.bellabeaux.co.jp/yamamoto/
     『大義援! オモカゲマン』とか。
     毎年ライブで、サインや五線紙をオークション形式でファンに売り、その売り上げを日本赤十字社に寄付していて、そのテーマソングである。
     数々のヒーローソングを作ってきた山本御大の曲の中から、なんでよりによって知ってる人の少ない曲を入れるのか(笑)
     http://www.jrc.or.jp/
    「♪風邪を引いたんだ 熱が下がらない
      看護婦さんに点滴を 打ってもらったよ
      それは苦しいけれど もっと苦しい
      誰かが 寒空に 震えているよ
      戦いに壊された(NO!) 街並みならば(マッテテネ)
      戦わず作るんだ(YH!) 真っ青な空(スグイクヨ)♪」
     他にも、『平安女流絵巻』とか日本の歴史シリーズも。
     嬉しくって、歌いまくってしまいました。
     誘ったのは奥さんなんだけどねー。
    「♪紫式部に 初めてカレシができた
      ほそ腰 なで髪 アイドル調のきらきら男の子(おのこ)
      天才女流と 云われていても
      恋の てにをは わからない 経験不足
      朱雀通りの物陰で 抱き寄せられて
      ドキン、ドキン、ドキン、つい、和歌を詠んじゃった
      あしびきに 十二単の袖擦るも
      ぬがしたもうな わが胸小さき
      若き人にはわからずや 小さきものの大きさよ
      さっさと逃げてく おとこのかぶらに 手を降りて
      うつせみの あずさゆみ 筆をにぎりて ちはやぶる♪」
     ところで、検索用の機械と本とで、載ってる曲数が違うのね。
     本の方が少ないんじゃなくて、機械の方が少ないでやんの。
     次郎もマイクを持って、「あーあー」言っていた。
     エコーのかかった自分の声が不思議だったみたいだ。
     後半は、幼児用のお菓子をポリポリと。
     帰りのバスで次郎が大泣き。
     泣いてるうちに寝てしまった。
     ホッ=3
     成人の息子さんの咳の相談で、お客さんが来店。
     風邪の後に咳が残っているという話から、麦門冬湯(ばくもんどうとう)が適応するかと思った。
     しかし、咳の状態を尋ねると、なんだか違う気もする。
     呼吸が“鳴る”そうなのだ。
     ううむ、アレルギー性の喘息ではないか。
     しかし、喘息は無いという。
     舌の状態を尋ねるも、分からない。
     息子さんの携帯電話の番号が分かるから、本人に直接質問してみて下さいと言われた。
     うえっ(^_^;)
     断れない雰囲気なため、電話してみた。
     私なんか、知らない番号からかかってきたら、いったん出ないで留守録にメッセージを残すかどうかで、重要度を計るけど。
     しかし、やはり本人に詳しく訊けたのは良かった。
     どうやら、鏡面舌のようだ。
     舌の表面がテカテカ光っている状態で、それは無用な水が体内に溜まっている事を示している。
     そして、咽喉が絞まる感じがするという。
     断定はできないが、やはり喘息かもしれない。
     半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を案内した。
     ジェーピーエス製薬の営業マンが来訪。
     全国大会は、今回は欠席しますと伝える。
     商店街の売り出しと重なるので。
     錠剤の入荷量が増えている事については、お礼を言われる。
     http://www.kitazono.jp/cgi-bin/shop/2.html
     店頭では錠剤はあまり売れなくて、もっぱらネットでの注文である。
     ネットで注文しようという人は、すでに使用していて、試しに顆粒を1週間分というよりは、数週間分を錠剤で賄うという事なのだろうか。
     他に、近隣の薬局の情報などを聞く。
     そのうちに、悪口大会になった(笑)
     入荷代金を集金に行ったおりに、おつりを用意しておらず、社長を謝りに来させろと言われたとか。
     ああ……私は、そこまではした事は無い………と思うよ(苦笑)
     そうだ。
     うちが、ジェーピーエス製薬の製品を扱い始めた頃には、A薬局から嫌味を言われたですよ。
     この周辺の地区には、競合する店を作らない事になっていたのにって。
     ネットが普及して、そんな方法は通じなくなってるけれど、今度はネットでの通販で、うちに客を取られたと言って営業マンに苦情を持ち込む店もあるようで。
     子どもキャンプの文集のことで、三役と文集担当者にメール。
     全体の集合写真と、班の集合写真を文集にカラー印刷して入れ込むという事で、サンプルを預けてあって使用する写真の返答を待っているのに、ちっとも連絡が来ないため。
     明日には、事後交流会で配布するはずなのに良いのかと。
     実長のHくんから、ほどなくして返信。
     全体写真は、サンプル印刷した物をカラーコピーして文集に挟み込んだという。
     ええっ!?
     あの汚い印刷からカラーコピーしたの?
     コピー用紙に、速度優先で印刷したヤツだぞ。
     そして、文集の編集長からは班の写真は入れない事になったと知らされた。
     なんで、その連絡を私にして来ないのよ。
     印刷用として紙とインクを、割り当て予算の2万円分、もう買って待機してたのに。
     どうするつもりなんだよ、いったい( ̄^ ̄)=3
    ≪育児日記≫
     今日は、天気はイマイチだった。
     なんか台風がまた近づいてるらしくって、蒸し暑いんだけどスッキリしない。
     そんな中で、次郎をまた芝北公民館へ連れてったりした。
     ちょっと昔、次郎がまだ生まれた時に友達に買ってもらった服をもったいないので着せてったら、保育士の人に0歳児と勘違いされたりした。
     笑っちゃったんだけど、体つきが他の子より小さめなんで、そう見えたのかしら。
    「何ヶ月?」とか訊かれたりした。
     次郎は、ちょこまかちょこまか歩いていて、やはり車のオモチャが好きらしくって、そんなのばかりで遊んでいた。
     他のオモチャにも興味をしめせばいいのにね。
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    ◆9月25日(日)/2005年◆
     台風は東の海上に逸れたようで、雲間からは薄っすらと光も覗いている。
     風も思っていたほど強くなく、気持ち良いくらい。
     子どもキャンプの実行委員の1人である青年のIくんからメール。
     写真のデータの選別をしたいというので、それは自分が買って出たのか、誰かに頼まれたのかを尋ねた。
     どうやら、自分で買って出たらしい。
     それなら気をつけないとと返信。
     さすがに、文集の写真の件は呆れて脱力したので( ̄^ ̄)
     写真のサンプル渡しておいて、紙とインクを購入して連絡待ってたのに、昨日こっちから連絡して初めて「全体写真はサンプルをカラーコピーしました。
    班の集合写真は載せない事になりました」だもの。
     しかも、文集の編集長であるAちゃんも知らなかったって。
     今回のキャンプでは三役に一任する場面が多かったけれど、それで感覚が麻痺してるんじゃないのかと。
     責任者にも担当者にも連絡ナシで企画変更って、あまりにも横暴。
     損害出てるし=3
     どうしようもなくて変更したんじゃなくて、忘れてたミスを誤魔化すために連絡しないでやっちゃったって感じで。
     ついこのあいだの反省会で出た話がまったく反省になってない。
    「ただそれは個人の問題ではなく、結構全体的な問題だと思います。前回の実委会なんて、もうどうしようかと思ったくらい。俺も呆れるくらいなもんですよ。」とIくんからは返って来た。
     その点では、Iくんが三役の時には、ちゃんと根回しをした上でだったので、こんなトラブルは無かった。
     咳の相談で患者さんが来店。
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)を案内したところ、膀胱炎も併発しているようなので、猪苓湯(ちょれいとう)を合わせて勧めた。
     腱鞘炎の相談で患者さんがいらした。
     消炎鎮痛剤の塗り薬は使っているという。
     飲み薬も飲んでいる。
     ううん、それで効かないとなるとどうしたものか。
     しかも、腱鞘炎に思い当たる事も無いとの事。
     原因も分からないと、あまり適当な事もできない。
     やはり、一度は病院で診察してもらった方が。
     お役に立てなくて、申し訳ないです。
     奥さんが昼時に来た。
     昼食を用意するためではなく、次郎を遊ばせに。
     その次郎を置いて、スーパーに弁当を買いに出かけた。
     なんなんだいったい。
     次郎は、お客さんが飲んで捨てていったドリンク剤の瓶を取り出したりイタズラを。
     小さい子は、なんでも口に入れがちだが、最近では食べられる物とそうでない物の区別はつくようになったらしく、物を口に運ぶという事は少なくなった。
     逆に、食べ物は分かるようになったもんだから、袋に入っているお菓子を差し出して、開けてくれとせがむ。
     それを出してやらないと大泣きする。
     ううん、先が思いやられるなぁ。
     お店に入ってくるなり、「ミンザイ下さい」と言われて面食らう。
     ミンザイ…、ミンザイ……、なんだろう?
     思い浮かばず尋ねたら、眠剤(みんざい)の事だった。
     ああ、病院では、そう言ってたかも。
     でもそんな物、薬局で普通には売ってません(^_^;)
     訊けばタクシーの運転手をしていて、病院からは精神安定剤を“以前に”処方されていて、それを飲んでいたのだが無くなってしまったという。
     ええと、精神安定剤と睡眠薬は違いますけど?
     それからは酒を飲んでおり、翌朝に酒が残ってしまって仕事に差し支えるから眠剤が欲しいとの事。
     良く勘違いされるのだが、酒の効能は基本的に覚醒作用である。
     覚醒の前に眠くなるのは確かだけれど、それはむしろ副作用みたいなもんで、急激な眠気の後は目が冴える方に働いてしまう。
     さらに今回の患者さんの場合には、肝臓を患っているそうな。
     どうしてそれで酒を飲むかな。
    「病院行ってきます」と帰っていかれたが、はてさて。
     便秘薬を買いに、高齢の患者さんが来店。
     便は硬くない。
     しかし、4~5日くらい出なくなる。
     おそらくは、便秘というのではなく、食べる量が少ないから便も少なくて、それだけ日を置くことになるのだろう。
     便を増やして便通を良くする物としてサトラックスを案内したのだが、どうしても下剤をと請われて大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)を渡した。
     民主党が、『次の内閣』の会合でお互いのメンバーを「大臣」と呼ぶ慣行をやめる事を決めたそうだ。
     って、そんな事をしてたのか(・。・;
     やめるのを決めた理由は、先の衆院選で惨敗した経緯から前原誠司代表が「我々は政権を取っていない。置かれた立場を謙虚に受け止め、呼び方が驕りに聞こえないようにしたい」と使用自粛を求めたという。
     で、今後は「担当」と呼ぶらしい。
     やっと、ゴッコ遊びをするのを辞める気になったのか。
     遊び相手が減ったものね。
     テレビのニュースで、昨日の16時15分頃に滋賀県草津市内で小学校5年生の男児が自動車を運転していたとして補導されたという事件を観た。
    「子どもが車を運転している」という110番通報があって、警察官が急行したそうな。
     他にも何件か通報があったのか、それとも1件だけだったのか興味が湧く。
     なんでも、自動車は約32km離れた同県の彦根市で盗まれた物だそうで、子供の運転としては結構な距離を走っている。
     その男児はというと、親に怒られて家出をしたらしく、前日から何も食べていなかったという。
     ううん、小5にしては無計画だな。
     食料の確保は最優先だろうに。
     それに、自動車を盗んだというのも感心できない。
     他人の物だからというのもあるが、自動車よりも自転車の方が、行動範囲の自由度が効く。
     無計画でもいいから、家出をするという自分の目的のためには、工夫と努力をして欲しいものだ。
     次回の家出に期待。
     チャットではA嬢が、「万博は行った? 終わっちゃったけど」と皆に訊いていた。
     そういや、終わったんでしたね。
     いつ終わったのかも忘れてた。
     万博の話題はアッサリ流れて(笑)、西はUFJ、東はディズニーランドに遊びに行くという話に。
     K氏は、UFJの年間パスを購入していて、乗り物は全て制覇したそうな。
     私は、東京ディズニーランドは数えられるほど、UFJは未踏の地。
     UFJに行ってみたいな。
     東京ディズニーランドは、開園時にはシンデレラ城が、ただの土産物売り場だったんだよね。
     とか言ったら、誰も知らなかった。
     確か小学生の頃だもの、A嬢もS子さんも生まれてないやヽ( ´ー`)ノ
     そういや、私は「ネズミーランド」って呼んでるんだけど、「出銭ランド」って呼び方もあるのね。
     K氏が言ってて初めて知った(笑)
    ≪育児日記≫
     今日は、台風が来るはずだったのに、また逸れて意外と天気が良くなった。
     いつものように薬局へと行って、帳簿付けをしたりした。
     次郎は、なんだか落ち着かないらしく、辺りをキョロキョロしてるので、何だと思ったら、近くにチョウチョのようなものが飛んでいた。
     動く物に興味とかもしめすので、やっぱり日々成長はしてるらしい。
     しかし相変わらず、ちらかしたりするのが趣味らしく、いつも次郎が来ると片付かなくなるので、「あーあ」みたいに義母も言う。
     すると、次郎もいろいろマネするようになって、「あーあ」と口で言ってる。
     意味は分からなくて発してるんだと思うけど、早く意味が分かるようになってしまえばなと考えるのは私だけだろうか。
     ……分かるようになったらなったで、ワガママに拍車がかかるだけって気もするぞ(笑)
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    ◆9月26日(月)/2005年◆
     お客さんに、『ういらう透頂香』を入荷できないかと尋ねられる。
     『ういろう』て、あの『外郎』の事か?
    「拙者、親方と申すは、お立会いのうちにご存知の方もござりましょうが、お江戸を立って二十里上方、相州小田原一色町をお過ぎなされて、青物町を登りへおいでなさるれば、欄干橋虎屋藤衛門、只今は剃髪致して円斎と名乗りまする。」と始まり、俳優の早口言葉の練習にも使われる『外郎売り』の。
     http://www.mizumizu.jp/mc/mc/uiro.html
     昔、これを90秒で言えるように練習したなぁ。
     今でも空で言えるけれど、今じゃ90秒でなんてとてもできん。
     でも、その現物を扱っているかと言われても困った。
     しかし調べてはみるもので、なんと本当に製造している会社があった。
     しかも、本当に藤右衛門町という所にあるらしい。
     こりゃビックリ。
     存在は明らかになったものの、うちでは入手できない。
     販売ルートが決まっているようなので。
     お客さんはどこでその存在を知ったのかと確かめたら、親戚からもらったとか。
     それならば、親戚に尋ねた方が早かったんじゃないかなぁ(^_^;)
     まぁ、外郎が実存する事を知れたのは面白かった。
     咳止めに、患者さんが麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)を買いにいらした。
     しかし、咳が止まらなくなるというほどではなく、それでいて1週間くらい続いているという。
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)の方を勧めて、両方をお買い上げいただいた。
     病院からの処方箋を持って患者さんが来店。
     困った事に処方されている薬は後発品で、うちには置いていない。
     問屋さんへ発注しようと問い合わせたら、メーカーが週に1回しか卸しておらず、木曜日の入荷になるという。
     先発品ならばすぐに調剤できるので、患者さんに相談。
     値段の違いなどを説明しようとするが、「俺には難しい事はワカラネェ」と聞いてくれない(/_;)
     価格が後発品の方が半分ではあるが、薬価そのものが十円単位で安いので、常用するのでなければ支払額はそれほど変わらない。
     すぐに用意できての少し高めの値段か、後日になるが安めの値段か、どちらかを選んでもらえるのだけれど、あまり利用しようという意識の広がりは無いようで。
     実際、携帯電話なんかの割引プランも、細かくなり過ぎて、あまり考えるという事はしないからなぁ。
     説明するのと並行して調べたら、H薬局に置いてある事が分かり、取りに行く事にした。
     薬を取りに行く前に、郵便局の口座に給料を入れておいた。
     持ってると使っちゃうので(笑)
     それとは別に、薬を取りに行った帰りにコンビニのATMで、引き落とし予定の口座に給料を突っ込んでいく。
     ところが、帰ってくるまでにアッと気がついた。
     銀行に、もう1件入れなきゃいけないんだった。
     郵便局から、入れた分をいったん下ろそうと思ったら、すでに閉まっていた。
     あうっ(^_^;)
     血圧計の事を患者さんから尋ねられる。
     医師からは、オムロン製品をと指定されたそうな。
     なんで、メーカー指定?
     あいにくと、うちではテルモ製品しか扱っていない。
     とはいえ、オムロンのカタログは持っているので、問屋さんから入るかもしれないと、患者さんに機種を見てもらう。
     そしたら、医師の指定した製品は、かなりの高級機。
     2万円近くするぞ。
     なんで、そんな物を勧めるか。
     賄賂が入る訳でもあるまいし。
     黒酢をテレビで扱っていたらしく、お客さんが尋ねに来た。
     と思ったら、通常のテレビ番組ではなく、通信販売のCMらしい。
     黒酢を飲むのもいいですが、その前に血流計で血流の状態を調べてみるように勧めた。
     そると測定結果は、乏血型だった。
     血の流れが悪くなっている訳で、お酢による健康法は適さない。
     しかも毎朝、果物のジュースを飲んでいるという。
     ちょっとそれは看過できません。
     朝一番は、温かい飲み物が望ましいですよとお話した。
     眠っていて数時間の飢餓状態の胃が、冷たい物を飲んだらビックリしてしまうから。
     お酢も、胃が丈夫な人でないと意味が無い。
     巷に数多(あまた)ある健康法の中には、「健康な人が健康を“維持”する」
    ための健康法と、「不健康な人が健康を“向上”させる」ための健康法が混在しているので、注意が必要。
     Iちゃんから、手持ちの薬が無くて体調が悪いから助けてと呼び出され、薬を届けに出向いた。
     夕食にトンカツ屋で、おろしハンバーグを食べた。
     胃が、まだキリキリと痛かったり。
     こういう時は、食事しちゃアカンがね。>自分
     トンカツ屋では落ち着かないので、ガストに店を変える。
     そこで、漢方薬を数種類渡した。
     家では、症状別に分けて仕舞っておいた方が良いよと付け加えておく。
     それから、Iちゃんが携わっている介護の仕事話。
     漫画や手記にしたら面白そうな、しかしシャレにならない話なども。
    「こういうのって、ただの愚痴話かな?」と訊かれる。
     いやいや、違う仕事の人からすれば興味もあるし、同業者なら苦労も分かるでしょ。
     この手の話題で、一番不謹慎な事を言うのは現場の人間。
     そうでなきゃ、やってられない。
     機会があれば、メルマガやコラムなどでも取り上げたいので、その時には「ケシカラン!」とか怒らない配慮をお願いします、皆様。
     関係無いけど、郵政民営化の話も。
     うちの近所は、特定郵便局と普通郵便局は1軒づつしかないけど、Iちゃんの住まいの近くには、特定郵便局が4軒もあるとか。
     反対派が声高に叫んでいた過疎地よりも、都市部の方が郵便局は無くなるかも。
     テレビのニュースで、昨日の20時頃に静岡県磐田市の2階建て住宅で、父親が1歳8ケ月の長男を2階寝室の出窓で遊ばせていたら、バランスを崩して窓から転落死したというのやっていた。
     その子は、よく出窓の前に立って遊んでいて、事故当時はカーテンを閉めていたため出窓が開いている事に父親は気づかなかったそうな。
     私もウッカリ者なので、次郎を死なせるとしたら結構マヌケな事ではなかろうかと覚悟しているのだけれど、さすがにコレはちょっと理解しがたい。
     今住んでるマンションにも出窓があって、そろそろ手を伸ばしてきてるから、そのうち踏み台を自分で用意するだろうと、出窓にはヌイグルミだのゴミ箱だのを置いて乗れないようにしてある。
     出窓に手をかければ、置いてある物が落ちてきて、そっちに次郎の気が取られるのと、物音がしてこっちには分かるという仕組み。
     なんで、子供を出窓に乗せて遊ばせるなんてしたのか。
     とにもかくにも気をつけないとイカンな、うちも。
    ≪育児日記≫
     いつものように薬局へ。
     次郎に、おやつなんかを食べさせたりした。
     しかし、本当に最近は生意気で、絶対ベビーフードは食べなくなった。
     今まで、それでもだましだまし食べさせてたのに、もう100%それが効かなくなってきた。
     本当にお腹が空いてて、何も食べてない時だけしか口に入れないし。
     朝から「何食べさせよう?」って感じだった。
     悩みは尽きず、しかしずっと一緒だし。
     ヤンチャにはなるし。
     寝てる時は、ほんとに天使なんだけどね。
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  • ≪通巻22号≫
    『バンダイミュージアム』/医者と患者は敵同士!?/めまいの漢方薬/血液の停滞を取り除く/皮膚病の薬は人に頼まないで/21歳の飼い猫/心配な患者さん

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                    ≪通巻22号≫
    提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
    発行 : 北園薬局 http://plaza2.mbn.or.jp/~kitazono/
    編集 : 北村俊純
    窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~
    ※9月16日(火)……『バンダイミュージアム』
    ※9月17日(水)……医者と患者は敵同士!?
    ※9月18日(木)……めまいの漢方薬
    ※9月19日(金)……血液の停滞を取り除く
    ※9月20日(土)……皮膚病の薬は人に頼まないで
    ※9月21日(日)……21歳の飼い猫
    ※9月22日(月)……心配な患者さん
    ******************* 先週の平凡な日記 *********************
    ◆9月16日(火)/2003年◆
     虫刺されと汗疹(あせも)の薬がこの頃よく出る。
     しかし患者さんの患部を見てみると、どうも汗疹ではなく状況からして、日光皮膚炎だと思われる事がよくある。
     今日来た患者さんは、旦那さんにはドラッグストアーで『ムヒ』を買ってきてもらったとか。
     虫刺されの薬だから、汗疹にも湿疹にも効かないんだけど(^-^;
     おそらくドラッグストアーで、肌が赤くなっていると言って、店員の方も患者さん本人じゃないから分からなくて季節的な事から虫刺されの薬を勧めたのだろう。
     頼まれたという人に薬を売るというのはかくも厄介であり、やはり患者さん本人が相談に来てくれるのが望ましい。
     注文のあった薬を発送して、私は午後からお出かけ。
     月に一度のIちゃんとのデートである。
     行った所は、千葉県のJR松戸駅前にオープンした『バンダイミュージアム』。
     http://www.bandai-museum.jp/main.html
     ここのところはIちゃんのリクエストでデートコースを選んでいたので、今回は私の好みで。
     オープン当初から興味はあったのだが、身近に行った人がいなくて情報が入ってこなかったため敬遠していたのだ(笑)
     で、行ってみた感想としては「ハァ~、(´д`)」であった。
     いわゆるオリジナルグッズがあったりして、買い物をするのならば楽しめるのだが、ミュージアムとしては中途半端な感じが否めない。
     “ガンダムの実物大胸像”(全長約5.6メートル)も、質感がオモチャっぽくてリアル感に乏しい。
     宣伝文句として「アニメ作品のガンダムを実在する歴史としてとらえ、モビルスーツを実在する兵器として考えます。」と謳っているのなら、現実の戦争記念館のように『一年戦争博物館』と銘打って、作品中に登場した兵器などを展示したり、スペースコロニーでの生活や作品中における“当時”の流行などを考察した解説などがあれば面白かったのに。
     『ウルトラマン』や『仮面ライダー』などの展示があるキャラクターワールドも「世界観をアカデミックに検証しています。」と言うわりには、ファンが趣味で制作しているホームページなどの方が優れた考察を披露していたりして、ミュージアムの名に恥じる作りになっている。
     食事の方はガンダムカフェで『ニューヤークプレート』を食べたのだが、これがもう不味くて不味くて(笑)
     あまりの不味さに怒る気も失せるくらいだった。せめて、千円以下ならば納得しないでもないのだけれど。
     作品にちなんだ『ザビ家の食卓』というディナーコースがメニューにあったが、ちょっと怖くて試せそうもない。
     どうせ高くて不味いのなら、NASAが開発した宇宙食を出してくれればいいのに。あれなら、不味くても許せる(笑)
     http://www5c.biglobe.ne.jp/~ikuma/
     一応小物などをIちゃんにねだられて買ってあげたのだが、そのIちゃんの感想は「ナンジャタウンのなりそこないよね」との事。どっとはらい(⌒▽⌒)
     http://www.namco.co.jp/tp/ その後で近くのラブホテルへ行こうとしたのだが、Iちゃんの親戚が近いので別な所へという事で二駅ほど移動してホテルを探した。
     見つけたホテルが『HOTEL再会』。
     http://www.hotel-net.co.jp/saikai/
     なんだ、この狙ったような名前は(笑)
     まぁ、『やり逃げ』とか『結婚』とかの名前のホテルがあったら嫌だけど。
     部屋は、サイトに掲載されている写真ほどには綺麗ではありせん。
     お風呂場も造りが安っぽくて、ちょっとゆったりできる雰囲気じゃない。
     料金の安さと、フリータイムの長さが良かったというところか。
     Iちゃんを駅まで送って別れた後に彼女からメールが入った。
    「実は、いつも不完全燃焼なので思いっきり甘えてみたいなぁ。」
     
     さて帰ろうと思ったら、某事務所から電話が入った。
     NTTのBフレッツの工事が終わったので、パソコンとの接続をして欲しいとの事。あうっ(^-^;
    「すぐに駆けつけます」と我ながら安請け合いをして事務所に向かった。
     途中でLANケーブルなどが必要になるなと思い電気店に入ったら、その事務所の事務局長のKさんが買い物をするところだった。
     念のために買った物を確認するとケーブルの種類が違う。
     お店の人にキャンセルしてもらって買い直した。アブナイアブナイ。
     事務所に行って、パソコンとの接続やらルーターの設定やらやら。
     インターネットへの接続は難なくできたものの、事務所にあるパソコン全てでプリンターも共有したいとの事だったのでプリンタサーバー機能付きのルーターを購入したのに、どうしてもプリンターとの接続が上手くいかない。
     終電間近になりタイムアップ。続きは明日に持ち越しとなった。
     (T-T)シクシク。
     帰ってから録画したテレビニュースを遅い夕食を食べながら観た。
     自民党の総裁選挙自体がまるで総選挙であるかのようなマスコミの取り上げ方に苦笑。しかし、候補者の過去の映像が出てくるというのは、まぁ可哀想にと思わなくもない。
     例えば北朝鮮による拉致問題に関しては、高村氏は外務大臣時代に野党から追及されてものらりくらりと誤魔化す事しかしていなかったし、藤井氏などは同問題に取り組んでいる他の議員に野次を飛ばしていた。
     
     琵琶湖で家族連れのヨットが転覆したとのニュース。
     救命胴衣を誰も着けていなかったなんて、大人は死んで当然、子供が迷惑。
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    ◆9月17日(水)/2003年◆
     できれば昨日解決したかった某事務所のプリンターの設定をしに出かけた。
     プリンターのドライバーを最新のものに入れ替えたりと色々と試したが、プリンターはウンともスンとも言わない。
     これはもう手に負えないと、ルーターのメーカーに電話する事にした。
     しかし、サポートセンターになかなか繋がらいない。
     サポートセンターの電話回線が少ないのだろう。
     何度か掛け直すこと延々3時間あまり。
     やっとつながったと思ったら、「ただいま混み合っております。しばらくお待ち下さい」との自動応答のアナウンス。そのまま20分ほど待つことに。
     そしてサポートセンターの人に聞いて分かった事は、やはりプリンターのドライバーの干渉によるものだった。ルーターを通すので、双方向印刷機能が使えないように設定して下さいとの事。
     なんだよー、説明書のドコにもそんなの書いてないぞー( ̄▽ ̄|||
     分厚い説明書は敬遠されがちだけど、それは重要なことじゃないんかい。
     
     作業が終わったところで、別室で行われていた会議も終わったようでKさんに飲みに誘われた。
     近くの居酒屋で乾杯。
     聞いた事のないお店だが、チェーン店のようである。フロアは少し大きめで、雰囲気は悪くない。悪いのは店員の物覚え。
     注文した物が、ことごとく来ない。来ない。来ない。やっぱり来ない。
     私を含めて6人ばかりで行ったのだが、いい加減みんな呆れてNさんが店長を呼んだ。いつもなら私がやりそうな事であるが、今日は代わりにやってくれる人がいて良かった(苦笑)
     お詫びにとビールのジョッキをサービスしてくれたが、その後もやっぱり注文した物が何度か忘れられる。大丈夫か、この店(?_?)
     偶然にも元医療関係者の人がいて、医療ミスの話など。
     先日テレビで医療ミスに遭わない為のノウハウをやっていたが、あんなのはダメだと。
     テレビでは、“医者にプレシャーをかけるのが良い”という事で、親類などを同席させるとか、納得いくまで質問するなどの方法を勧めていた。
     確かに“戦略”としては間違っていないが、それはやっぱり“戦う”方法であって、医者とのパートナーシップによって治療する目的からすると外れている。
     人間、頼りにされて嫌なことはない。医者も人間なのだ。賞賛し、感謝して、「貴方だけが頼りです」と煽(おだ)てて乗せて、能力を最大限に使ってもらった方が良い(笑)
     カルテの開示だって、初めから敵意剥き出しで挑んで(笑)くるような人には見せたくないのは当然だろう(事の善悪は別にして)。
     治療を受ける時から仲良くなって、情をからめて開示をお願いした方がすんなり出てくる。
     テレビで言っていた事は、どちらかというと制度として整えなければならない事で、患者と医者とを敵対させるのを助長しているようで、賛同しかねるという意見を拝聴。私も同意である。
     あと、医者を取り巻く問題としては“小さなミスと命に関わる重大なミス”の間の幅が広すぎて、感覚が麻痺してしまう事だろう。
     もちろんどんな職業でも、些細なミスも見逃さない姿勢は大事だが、現実には難しい。何重ものチェックを入れれば業務に支障をきたすから、どこかで妥協が必要になる。
     そしてその妥協がミスを生む事になるのだから、堂々巡りとなる。
     一方、真面目な医者ほど患者の苦しみを自分の事として背負い込み、精神的に追い込まれて現場を離れる事を余儀なくされる。これを業界用語で『もらい病』と呼ぶ。
     患者にとっては理想的な医者という事になるのだろうが、それをそのまま放置していては、みすみす良い医者を失う事になりかねない。つまり、医者を精神的にサポートする仕組みも必要なのだ。
     例えば、『医療事故市民オンブズマン』などのように医療事故で悩む人をサポートする組織が最近は増えてきている。
     http://homepage3.nifty.com/medio/
     しかし、医者に自信と誇りを持たせるための“市民による”組織というものは存在しない。もし医者が自分で自分を自画自賛したら馬鹿である。先のように、患者さんに乗せられてその気になって傲慢になるのも馬鹿だろう。
     職業においての仕事というものは“できて当たり前”ではあるが、医療においてはなかなか“治って当たり前”とはいかない。しかし、治せなければ“ミスでなくても責められる”のが医者である。
     だからこそ、医者を応援する応援団もまた、市民の中から生まれる事を期待したい、というところで話を〆た。
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    ◆9月18日(木)/2003年◆
     旦那さんが風邪気味というお客さんが来店。
     旦那さんにはオデキの治療で排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を良く買ってもらっている。
     今回は鼻がつまり熱があるという事で、麻黄湯(まおうとう)を勧めた。
     詳しく話を訊くと、すでに扁桃腺も腫れている模様。扁桃腺炎には桔梗湯(ききょうとう)を用いるが、その桔梗湯の成分に芍薬(シャクヤク)などを加えたものが排膿散及湯でもあるので、家にまだあるようだったら合わせて飲む事を勧めた。
     物静かそうなお客さんが来店。
     ところが商品を告げる段になって、ものすごい大声にビックリ。
     思わずビックリした顔をしてしまったのだろう、お客さんにその大きな声で自分は耳が聞こえないのだと説明された。なるほど納得。
     唇の動きで少しは分かるとの事なので、私も口を大きく開けてゆっくりとお話した。
     
     頭痛とめまいがするという患者さんが来店。
     詳しく話を訊くと肩こりもあるとの事。また、ヘルニアを患ったことがあり、胃下垂ばかりでなく内臓下垂になっているらしい。
     となると、漢方で言うところの“胃内停水”が原因かもしれない。
     胃が冷えたり、胃の働きが弱くなると胃の中の水を体内で捌(さば)けなくなってしまい、頭痛や吐き気を引き起こすようになる。
     手足が冷えて急激な頭痛がする場合は呉茱萸湯(ごしゅうゆとう)、喉が渇いて吐き気や下痢を伴う場合は五苓散(ごれいさん)、眩暈(めまい)が強い場合は苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)が良い。
     今回の患者さんは以前に漢方薬を煎じて飲んだ時に、ものすごく不味いうえに、たいして効かなかったとかで漢方薬は嫌だと言う。嫌なものを無理には勧められない。ただし、話からすると本当に漢方薬だったのかは疑問だが。
     とりあえず別な市販薬を勧めて、アドバイスとしては夜中に胃の冷える物を食べないように伝えた。具体的には、果物やコーヒーなどだ。特に、コーヒーは“温かく”して飲んでも胃を冷やすので要注意。
     友人のT氏から、「夜飲みませんか」とのメールが入った。久しぶりにK氏も合流できそうだという事で、二日続けて飲む事に。
     閉店作業をお母んに頼んで、少し早めにお店をあがった。
     新宿で待ち合わせて、K氏推薦のお店『串八珍・八珍亭』へ。
     http://www.hoso-foods.co.jp/
     K氏のお薦めメニューは『串キャベツ』との事なので、3人分を注文した。
     出てきてビックリ、四つ切りくらいの大きさのキャベツが、デンッと目の前に置かれた。味噌を付けて食べるらしい。
     さすがにキャベツをそのまま出すだけあって、キャベツ自体に甘味があり美味しい。
     飲み物の方は酎ハイやサワーを注文したのだが、そちらはアルコールが薄いうえに大甘で、やや閉口した。
     お腹がいっぱいになってきたところでオツマミにチーズを注文したら、こちらは満足。カッテージチーズとクリームチーズを混ぜ合わせてブルーベーリージャムを和えた物を固目のパンに塗って食べる。ううむ、これは家でも試したいな。
     ちょっと困ったのが注文忘れ。昨日のお店ほど酷くはないが、度々せっつかないと出てこなかった。
     隣や向かい側の席のお客さんも、「○○が来てないんだけど」とやっているところをみると、どうも今日の店員の能力が低いのではないか。
     それと注文しようとしても、なかなか店員が捕まらない。
     注文しようと思うと、料理を運んだり食器を下げたりするときにサッと通り過ぎてしまう。ちょっとくらい、周囲を見回して行けよと思う。
     私を含めて3人とも飲食店でバイトをした経験があり、現在も接客商売をしている。だもんだから、こうゆう場面に出くわすと、ものすご~~~~く気になってしょうがないのだ。いつ誰が“先に”ドンッとテーブルを叩いてもおかしくない(苦笑)
     しかし、T氏によると最近は『三月うさぎ』の接客が日に日に悪くなっていくので、そっちの方が気になると言って「今日はいいや」との事。私も、昨日の飲み屋の方が酷かったので、気長に待つことにして良しとした。
     http://www.sangatuusagi.co.jp/
     実際、今日のお店の場合は店員の能力は低いかもしれないが、それをカバーできるだけの“人柄”で許せない事もない。これがマニュアル通りの対応しかできない店員だと、謝る言葉もウソ臭くて余計に腹が立ったりする。しかし、上手い人(あえて本当の人柄ではなくテクニックとして)は、ちゃんとお客の怒りを解く事ができる。客商売では重要なテクニックだ。
     客の注文を間違いなく届けるという基本的な能力が低くても、客の怒りを解く事ができるというのは立派な職能として認めても良いだろう。
     それだけにT氏は、「嬉しいサービスをしてもらった経験が無いのかね」と不思議がっていた。激しく同意(゚゚)(。。)(゚゚)(。。)
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    ◆9月19日(金)/2003年◆
     今日は漢方薬の講習会である。
     テーマは『活血化お剤』、簡単に言えば血液の停滞を取り除く治療の事だ。
     「お」の漢字が、unicodeコードでないと表示できないので、ひらがなのまま表記するが、「お」というのが“滞る”という意味で、血が滞る事を『血お(けつお)』、あるいは『お血(けつ)』と呼ぶ。お尻とは関係ない(笑)
     その『血お』は大きく分けると、次の2つに大別される。
     “非生理的血液の停滞”→鬱血(うっけつ)、内出血(打撲、手術)、子宮筋腫など。
     “微小血液循環障害”→粘調性化(いわゆる血液がドロドロの状態)。
     『活血化お薬』の分類は、効果によって“活血”(かっけつ)・“化お(かお)”・“破血(はけつ)”の3つに分類される。
     “活血”は、主として動脈系の血管を拡張する事によって循環改善に働くもので、鬱血を取り除く効果は弱く、漢方薬には補助的に配合されることが多い。
    代表的な生薬は、当帰(トウキ)と川きゅう(センキュウ)だ。
     “化お”は、主として静脈系の鬱血を改善する作用を持ち、活血に働く物も多い。代表的な生薬は、牡丹皮(ボタンピ)や芍薬(シャクヤク)がある。先の当帰と芍薬を合わせた漢方薬の当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、生理不順や生理痛などの婦人病に用いられる。
     “破血”は、鬱血の除去、凝血や血腫の分解吸収に働くもので、化お薬よりも効果が強い。代表的な生薬には、桃仁(トウニン)や紅花(ベニバナ)がある。
     活血化お薬を組み合わせた漢方薬が『活血化お剤』なのだが、原因や症状によって5つに分類される。自分が現在患っているモノがあれば、ぜひ相談していただきたい。
     “寒凝血お(かんぎょうけつお)”
     寒がりで手足が冷たい(特に暗紫色になる)手足の疼痛、下腹部の痛み、生理が遅れがち。シモヤケ。
     →当帰四逆加呉茱ゆ生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
     →当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
     当帰は体を温めて血管を拡張するので、普段は体力が少ない人などに効果がある。
     “熱盛血お(ねっせいけつお)”
     疼痛(刺痛・灼痛・冷やすと軽減)、出血腫瘤、熱感。左下腹部に抵抗感や圧痛が顕著。
     →桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
     この桃核承気湯は、活血と破血の効果があり、逐お(ちくお)と呼ばれる作用がある。血おを駆逐するという意味で、それは効果が強いという事でもあり、昔は妊娠初期の堕胎にも使われたらしい。ただし、堕胎の効果については臨床試験が行われていないため、現代においては確認されていないとの事。
     むしろ体を冷やす作用が強いため、日本の気候ではあまり用いる事は少ないようである。
     
     “気滞血お(きたいけつお)”
     気滞とは、現代的に言えばストレスの事だと思ってもらって構わない。ストレスや自律神経失調が原因で血おになってしまった場合である。
     血お症状+膨満感、いらいらして怒りっぽい。重い生理痛、生理不順。
     →桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
     →加味逍遙散(かみしょうようさん)
     →小柴胡湯(しょうさいことう)
     補足すると、『活血化お剤』を5つに分類しているが、桂枝茯苓丸は血お全般に対して広く用いる事ができるそうだ。よほど体力が落ちているか、妊婦でなければ、最初に選んでみてもいいだろう。
     加味逍遙散は、生理が始まるまでの一週間程度が苦しい場合に事前に用いると楽になるようである。また、甘草(カンゾウ)という生薬が入っており、これは副腎皮質ホルモン様作用があり、ストレスに対する抵抗力が高まる。
     小柴胡湯は普通は食欲不振や胃腸虚弱に用いるのだが、ストレスは胃腸に影響を及ぼし、胃腸が弱ると肉体的にストレスが溜まりやすくなるという悪循環に陥(おちい)るのを防ぐのに役立つ。だから単体で用いるよりは、他の漢方薬と一緒に用いるのが望ましい。
     “気虚血お(ききょけつお)”
     血お症状+元気が無い、疲れやすい、食欲不振など。
     →補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
     補中益気湯は胃腸を丈夫にすると共に、名前の通り気力を増す効果がある。
    その辺の栄養ドリンクなんかより、よほど体力回復が期待できる。この補中益気湯と、桂枝茯苓丸を一緒に服用する事で血おを取り除きつつ体力を回復するのという訳だ。
     “血虚血お(けっきょけつお)”
     血お症状+皮膚につやが無い。顔色が悪い、爪が割れる、目がかすむ、貧血。
     →四物湯(しもつとう)
     →当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
     四物湯を用いる場合に気をつけなければならないのは、胃腸障害が無い事が条件となる。これは地黄(ジオウ)という体を冷やす生薬が入っているからだろう。同時に当帰と芍薬が入っているので、日本では当帰芍薬散で代用される事が多い。皮膚の色つやを良くするためというように、目的を限定した使い方になると思われる。
     ところで、ウチでは婦人病全般に効果があるという事で、『婦人華(ふじんげ)』という商品を取り扱っている。(医薬品錠剤・顆粒)
     この婦人華、患者さんの評判も良く、中には母娘姉妹の3人でという事でまとめ買いされる人までいる。
     成分的には桂枝茯苓丸当帰芍薬散を合わせて、さらに甘草(カンゾウ)と人参(ニンジン)が入っており、いわば生理痛を軽減するための短期服用にも、子宮筋腫の治療などの長期服用にも使う事ができるので、売る方も便利に使えるので重宝している。
     しかし、文献などには桂枝茯苓丸当帰芍薬散を合わせた処方というものは存在しない。なので、どうしてメーカーがそういう処方をしたのか不思議に思っていた。
     そこで、講師の方に尋ねてみたところ「ああ、その処方だと加味逍遙散に近くなりますねぇ」と言われた。
     ああっ、そうか!
     なるほど~、確かに。今まで、ついぞ気がつかなかったσ(^◇^;)。
     となると、婦人病に限らず男性で手術をした術後に用いたりという使い方もできるな。覚えておこうφ(..)
     腎臓病を患っていた6歳の長男が死亡し、母親が山形県内の山に埋めたという事件のニュース。
     観ていたニュース番組のキャスターが「子供が最後に頼りになるのは母親だけです」と言っていて、後で他のチャンネルのニュース番組を観ていたらそちらのキャスターも全く同じコメントをしていた。
     ホントにホントにそうなのだろうか?
    “親が子供を愛して当たり前”という思い込みに間違いは無いのか?
     障害を持った子供を育てている親や、完治は無理と診断されている病気を抱えた子供を看病している親とは、何人も会っている。
     そういう境遇の親による手記を読んだり講演を聴いたことのある人ならば、「この子を殺して自分も死のうと思いました」という言葉を見聞きした事があるだろう。おそらく同情を寄せたはずである。
     では、こう言われたとしたらどう思うだろうか。
    「この子が死んでくれれば楽になるのに」
     同情ではなく非難するのではないか。一瞬でも、「なんて事を言うんだ」と思うのでは?
     コレを言われた時に発するべき言葉を私は未だに見つけられないでいる。
     まさか「そうですね」と同意することを言えはしないし、しかしその苦しみを思えば、「そんなこと言うもんじゃない」と否定することを言える訳もない。
     自分の子供を愛する事が当然だとしても、毎日毎日一分一秒“愛し続ける”という事が果たして、人間に可能だろうか。いや、可能な人がいたとして、自分はできるからと他の人にも強制する資格があるだろうか。
     子供を生んだら育てる事に責任を持たなければならないとして、残りの自分の人生を全て費やさなければならないのだろうか。自分の矜持としてそうするというのなら、それは尊いことだと思うが、それを他人が強要するというのなら、まるでその子供を生んだ事が、その子供が生まれてきた事が罪のようではないか。
     今回の容疑者である母親は、子供に虐待も加えていて「このままでは殺してしまう」と思い、元夫の家に連れて行こうと車に乗せたものの、車中で子供の容態が悪化して死んだため、遺体を山中に埋めたと供述しているらしい。
     供述内容の事実確認はこれからとなるが、もしそれが本当なのだとしたら、私はもっと早く“母親としての愛情”と“母親としての責任”を放棄していてくれればと思った。
     道徳的に許されなくても、法的に違法だとしても、子供を病院に入院させて出会い系サイトで交際を始めたという男性とともに失踪してくれれば、病状は別として子供はその日に死なないで済んだかもしれない。
     子供が健康だったとしても、子育ての大変さは経験者ならば分かるはずだ。だからこそ、余計に子供を虐待する親などのニュースに憤るのだろうとも思う。
     だがしかし、その“親が子供を愛して当たり前”という認識が、子供を捨てるという子供にとっての最終的な“安全”を確保する事を阻害しているのではないだろうか。
    「子供が最後に頼りになるのは母親だけです」というニュースキャスターの言った考えこそが、子供を死に追いやった原因ではないのかと私には思えてならない。
     それとも、この考えは私がまだ自分の子供を持った事がないからなのだろうか。
     確かに、“子供の幸せ”というものがどんなモノなのかは今の私には想像できない。
     ただ、幸せのカタチは分からなくても、“生きてさえいれば”という希望を子供に託すとするならば、子供を捨てるという選択は、尊い命を守る方法の1つとして加えておきたい。
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    ◆9月20日(土)/2003年◆
     台風が近づいていて、朝からサーッという感じの雨が降っている。
     雨は好きだし、涼しくて良いが、週末の雨はお客さんが来なくて困る。
     サトウ製薬の営業マンが来訪。
     土曜日に得意先周りとは、ご苦労様です。
     せっかくなので注文を…といきたいところなのだが、もっか仕入れの必要な物は無い。あるのは、消費期限が迫っていて返品する物ばかりである。申し訳ない。
     『ぜにたむし』という薬を下さいというお客さんが来店。旦那さんに頼まれてきたらしい。
     しかし、『ぜにたむし』は病気の名称であって、『ぜにたむし』という商品名の薬は無い。
     だが、以前にチューブの薬を使っていたと言う。
     どうも旦那さんは、効能書きの部分を薬の名前だと思っている模様。
     頼まれ物なので、ぜにたむしに効くからといって他の薬を勧める訳にもいかない。
     せめてそのチューブを持ってきてもらうか、同じ効能なら他の薬でも良いのかを確認してきてもらう事にした。
     しばらくして、さっきの『ぜにたむし』の薬を求めにきたお客さんがみえた。
     どうやら患部は掌らしい。しかも硬くなっているという。
     うう~ん、ぜにたむしが手にできるというのは滅多にない。本当にぜにたむしなのだろうか。どうも湿疹が角質化したようにも思える。
     また、足には先の薬を使っていたそうなのだが、掌には使った事はないとの事。もし、ぜにたむしでなく湿疹などだったら薬を間違えると悪化してしまう。
     ところが、さらに詳しくお話を伺うと、旦那さんは病院に入院しているとか。
     お客さんは「皮膚科の病院じゃないから」と言っていたが、皮膚の一部を顕微鏡検査するくらいならば皮膚科でなくてもできるはず。少なくとも、入院設備のある病院ならば、小さくても頼めば調べてもらえるはずである。
     皮膚病の薬の誤用は、命に関わることは少ないとはいえ、やはり怖い。
     今回は旦那さんが入院しているという事で仕方が無いが、皮膚病はできれば薬を人に頼むというのを避けてもらいたい疾患である。
     T姉からメール。
    「今○○市にいるんだけど、いいラブホテル知らない?」
     なんでそれを俺に訊く(笑)?
     しかもそれで、「××がいいんじゃない」って返信する私も私だが(^^ゞ
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    ◆9月21日(日)/2003年◆
     今朝は寒くて目が覚めた。
     先週まで残暑が厳しかったのに、タオルケット一枚では寝られなくなったか。やっぱり秋なんだなぁと思いながら、クシャミ連発。
     体を温めるには風邪に使う麻黄湯(まおうとう)か、手足の冷えを取る麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)というところだが、胃腸強弱な自分にはちょいと強すぎる。
     同じく麻黄(マオウ)が入っていても量が少ない小青龍湯(しょうせいりゅうとう)を飲んだ。もともと気管支喘息や鼻水が出る場合に使うので、多分大丈夫だろう。(←多分かい)
     午前中は雨を眺めながら、商品棚の掃除。
     お客さんが来ないもんだから、はかどるはかどる。
     掃除ばかりがはかどっても困るのだが。
     それでも、午後になって小雨になてから、患者さんがチラホラ。
     ほとんどが、風邪気味という事で、症状の進み具合に合わせて漢方薬をお出しした。
     面白いのは、前回の日記にも書いた『地竜(ぢりゅう)』
     (9月13日の日記を参照)
     良く効きますよと紹介しても、男性の患者さんは尻込みをしてしまう。
     ところが、女性の患者さんはほとんどの人が買っていく。自分で服用する場合もそうだが、子供や旦那さんに飲ませる時には「どうせ効能書きは見ないから、黙ってれば分からないわよね」と、あまり気にしない。ホントは、効能書きはちゃんと読んで欲しいところだが、知らない方が良いこともあるということで(笑)
     夕方に、お母んが実家の飼い猫を動物病院に連れて行った。
     最近は、餌をねだるからと出しても食べないので点滴を受けさせるためだ。
     と言っても、この猫、私が小学生の時に拾ってきた……正確には勝手についてきて、そのまま居ついてしまった猫である。
     当時は痩せ細っており、今にも死にそうだったので動物病院に連れて行ったものの、獣医師からは「長くは生きられないでしょう」と言われた。
     だから名前を「丸々ふとるように」と『マル』と名付けたら、なんとホントに丸々と太りだし、とうとう今年で21年目である。
     つまり、人間の年齢で言えばすでに100歳前後で、いわば老衰なのだ。
     ついこの間も腎臓が悪くなって病院に連れて行った時には、診察申し込み用紙の欄には20歳までしか表記が無くて、病院の看護婦さんも困っていた。獣医師の話によると、今までに猫の最高齢は17歳までしか診たこと無いとの事。
    「長生きはしてみるもんですね」(どっちが?)
     今回の診察の結果は、肝臓の機能不全だった模様。
     まず腎臓の機能が低下して次に肝臓が悪くなるとは、人間と同じなのだなと妙に感心してしまった。
     そろそろお別れは覚悟しておかないとならないな。
     ネットでの葛根湯麻黄湯の注文が殺到。
     今はひいていないが、風邪に備えてとの事。
     メールマガジンの日記に書いた影響か。
     店頭売りの方が寂しいので売り上げが良くなるのは嬉しいが、ちょっと迂闊な事は書けないなと自戒。
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    ◆9月22日(月)/2003年◆
     便秘薬を求めて患者さんが来店。
     いつも使っているとの事で、『コーラック』をお買い上げ。
     体への負担を考えると漢方薬の防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)か、大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)、あるいは『サトラックス』(医薬品顆粒)がお勧めなのだが、やはり「いつも使っている」という安心感で選ぶのは仕方のないところか。
     歯痛の患者さんが来店。
     痛み止めをということだったが、痛み止めは痛みを感じなくさせるだけなので、化膿止めの方が良いとお話して、排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を勧めた。
     オデキなどの化膿全般に使える便利な漢方薬である。それだけに、痛みが治まって安心されると困るので、早めに歯科医に行くように申し添えた。
     旦那さんの咳が止まらないとの事で、お客さんが来店。
     旦那さんが薬を指定しているので、それをお買い上げ。
     しかし、症状からすると麦門冬湯(ばくもんどうとう)の方が合いそうなので、一応説明した。
     麦門冬湯の成分は、名前にもなっている麦門冬(バクモンドウ)を始めとして、半夏(ハンゲ)も甘草(カンゾウ)も、咳を止めると言うよりは胃の働きを良くする作用がある。
     それがなんで咳止めの漢方薬かと言うと、咳の中でも特に“痰の絡む咳”は“胃内停水”という胃の働きが悪くなって体内の水が捌(さば)けない事が原因と考えられるからである。
     つまり、胃の働きを改善する事で咳を治すのだ。
     原因を治さないまま咳止めを飲み続けても、むしろその方が薬代が無駄となる。
     奥さんは納得してくれたが旦那さんは、さて……。
     眩暈(めまい)がするという患者さんが来店。
     いつもは、他の漢方薬のお店に行っているのだが、薬が切れて買いに行ったところ休みだったのでいらしたとの事。
     でもって、そのお店で買った漢方薬はというと分からない模様。
     一口に“めまい”と言っても原因はさまざま。色々とめまいの起こる状況や、他に病状が無いかなどを尋ねていく。
     今回の患者さんは、以前に突発性難聴症で通院していたことがあるとの事。
     また、舌の先が炎症を起している。口内炎などは、胃を悪くすると現れる症状だ。
     そして、めまいは朝起きる時と夜寝ようとする時。それと、お風呂をあがった時だと言う。
     お話を聞いていて、思わず「ギャッ!!Σ( ̄□ ̄;)」と悲鳴をあげそうになったのは、お風呂上りにビールを飲んでいると言われた時。
     急激な体温の変化は、めまいの原因になるうえに、胃が悪くなっているところでビールを飲んでいたのでは、そりゃあ、めまいにもなるかと……σ(^◇^;)。
     さらに、病院でもらった口内炎の塗り薬は気持ち悪くなるからと使っていなくて、めまいの飲み薬も効かないからと飲んでないらしい。
     それで、漢方薬のお店に通っていたとか。
     うう……、使って気分が悪くなるなら医師に相談して下さい。効かないからと服用をやめる前に、やはり医師に相談して下さい。
     結局、内臓が弱っていて気温の変化に体がついていけない事からくるめまいだろうと判断して、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅっかんとう)を勧めた。
     でも、ちゃんと飲んでくれるか、心配~(⌒~⌒;) 心配~(⌒~⌒;)
     プレゼントキャンペーンとして用意した『ミニ箪笥(たんす)』だが、意気込んで80個も仕入れたら、10個ほど余ってしまった。あうっあうっ(>_<)  月末にまだ余っていたら、教会に寄付しようかな。寄付された方も困るかもしれんが(苦笑) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回の日記の内容は、いかがでしたか? 【感想アンケートのURLはコチラです】 http://magical-shop.web.infoseek.co.jp/votecom_kitazono.htm ☆締切:2003年09月24日から7日間 ■■■■■■■■■■■□免責事項□■■■■■■■■■■■  記載内容を利用して生じた結果につい て、当方では責任がとれませんのでご了承ください。  また、筆者が思った事や感じた事を率直に書いている事柄に関しましては、反証可能な事実誤認以外の訂正には応じられません。  URLで紹介した先のページの著作権は、そのページを作成した人にあります。URLを紹介する事に違法性はありませんが、文章等を転載する場合は、作者の許諾が必要となります。 &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& 趣味の活動 &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& ◆TRPGのサークルに所属しています。  卓上ゲームが好きな人や、興味のある方は覗いてみて下さい。  また、『コミュニケーション』のコーナーでWEBラジオ番組『幻想時間』を公開しています。  私は主に、映画についてトークをしています(・v<)  http://www.snake-eyes.gr.jp/ -------------------------------------------------------------------  このメールマガジンは、『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。  解除はこちら http://www.mag2.com/m/0000109927.htm から。 -------------------------------------------------------------------

     

  • ≪通巻16号≫
    北朝鮮の工作船見学/平和記念式典に思う事/他の人にも効果があるとは限らない/便秘かどうか確かめて/用法・用量を守りましょう/学校に責任があるのか/ナンジャタウンのフードテーマパーク

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                    ≪通巻16号≫
    提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
    発行 : 北園薬局 http://plaza2.mbn.or.jp/~kitazono/
    編集 : 北村俊純
    窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ★お詫びm(_ _)m
     発行が大幅に遅れて申し訳ありません。
     日記に付随して内容に関連した写真を公開しようとしたところ、単純な操作ミスでデータを消失してしまい復旧に時間がかかってしまいました。
     「バックアップはこまめに取る」と反省。
     ウィルスによる感染の報道も取り沙汰されています。
     皆様もデータの管理には充分にお気をつけ下さい。
    !*!*重要なお知らせ*!*重要なお知らせ*!*重要なお知らせ*!*!
     8月19日(火)~22日(金)まで、私が地元の子供会のキャンプに付き添うため、ネットでの注文や健康相談に応じる事ができません。
     大変申し訳ありませんが、18日(月)18:00までに私の方で確認できなかった場合は、22日(金)の夜間までお返事を待っていただくようお願いいたします。
     なお、当店から購入した漢方薬などを服用していて異常を感じた場合は、服用をやめて様子をみて下さい。もし、症状が悪化するような事があった場合は迷わず医療機関に連絡して適切な治療を受けて下さい。
     お店自体は営業していますので、ご相談がある場合は当店のホームページの『ご注文方法』にアクセスして、記載されている電話番号にお問合せ下さい。
     ただし、まことに勝手ながら午前中は地元の医療機関からの連絡を優先いたしますので午後にお願いいたします。

    ネット担当:北村俊純

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    ~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~
    ※8月5日(火)……北朝鮮の工作船見学
    ※8月6日(水)……平和記念式典に思う事
    ※8月7日(木)……他の人にも効果があるとは限らない
    ※8月8日(金)……便秘かどうか確かめて
    ※8月9日(土)……用法・用量を守りましょう
    ※8月10日(日)……学校に責任があるのか
    ※8月11日(月)……ナンジャタウンのフードテーマパーク
    ******************* 先週の平凡な日記 *********************
    ◆8月5日(火)/2003年◆
     今日は、商店街の親睦として日帰りのバスツアーである。
     私はこの手の団体旅行が大の苦手。まぁ、この日記を読んでいる人には、私がいかに団体行動に向かない人間か分かるだろけど(苦笑)
     しかし参加しない訳にもいかず、行く先が『船の科学館』の北朝鮮の工作船と、夕食が海鮮レストランの『メヒコ』との事で奥さんを連れて参加した。
     まずはお台場の水上バス乗り場の近くでバスを降りた。
     http://www.suijobus.co.jp/
     お台場というのは、幕末にペリーの黒舟来航をきっかけに外国からの船に備えて大砲を置く場所を作り、それが【砲台場】と呼ばれていたことから、砲台場がなまって…「ほうだいば」⇒「ほーだいば」⇒「ほだいば」⇒「おだいば」⇒「お台場」と変化をして、現在の「台場」となったのだそうな。
     海岸沿い(と言うのか?)を歩いていくと、フジテレビと集英社との合同企画なのか、『ONE PIECE』に出てくる海賊船『ゴーイングメリー号』が疾っていた。
     http://magical-shop.web.infoseek.co.jp/photo/200308/02.html

     うう、乗りた~い!(←子供かお前は)
     しかし、残念ながら当日券は売り切れであった。どの道、団体旅行では乗れなかったが。
     そして、『AQUA CiTY』で1時間の自由時間となった。
     http://www.aquacity.co.jp/
     1時間ではゆっくり見物というのは無理なので、じっくり楽しむのは次の機会にして、5Fの『ミルクパーラーモウモウ』で軽くお茶を楽しむ事にした。
     パフェと紅茶を注文したが味も良く、店内の雰囲気も落ち着いていて全体的には申し分ナシ。ただし、店員が夏休みで新しい人ばかりなのか手際が悪く、怒り出すお客がいるんじゃないかとこちらがハラハラしてしまった。
     そのまま腰を落ち着けるつもりだったが、奥さんがやはりどこか見ていきたいと言うので、ちょっと駆け足気味に目ぼしい所を巡る事に。
     隣の建物の『mediage』側の6Fに行って、フジテレビの『スタジオドリームメーカー』を覗いた。ここは、ガラス張りのオープンスタジオで、放送や収録がある時には、実際に見学する事ができるらしい。
     その向かい側には、『ワールドオブコカ・コーラ東京』というショプがあり、それこそ生活雑貨から自転車やテントなど、コカ・コーラのデザインを用いたグッズが数多く並んでいた。
     欲しそうな目で見ていたら、奥さんにさっさと連れ出されてしまって残念(苦笑)
     『AQUA
    CiTY』に戻って、『手塚治虫ワールド』のお店も覗いてみた。
     日本全国の御当地アトムの商品が並んでいて、見ているだけでも楽しい。しかし、ハッピなどを着ているアトムはともかくとして、中華服を着ていたりするアトムは悪ノリし過ぎ。その悪ノリがまた好きだけど(⌒▽⌒)
     一度フジテレビの前に集合して、再びバスで移動。『船の科学館』に到着した。
     今回は、北朝鮮の工作船を見学するのが目的なので、本館には入らないとの事でちょっと残念。
     http://www.funenokagakukan.or.jp/
     本館の前に戦艦大和の模型が展示されていて、気分が高揚してくる。
     実物の大和の事など何も知らず、知識としては戦争の道具だと分かっているはずなのに、なぜワクワクするのか。
     単に子供の頃に観ていた漫画やアニメの影響だけでは説明が付かない。それでは、どうして子供の頃にそれらの作品に惹かれるのかの説明ができない。
     いや、子供の頃に惹かれる理由自体は説明できる。子供は、全てのものに対して好奇心を抱くものだ。つまり創造する事も、破壊する事も、未知の体験として欲求するのだ。ブロックでなにがしかを組み立てながら、次の瞬間にはそれを壊して楽しむ。
     それは純粋に“快楽”でもある。
     そして反復して学習していく事で、それらは想像する事で子供の頃に感じた快楽として大人になってもワクワクするのだ。
     だとすると、その快楽を求めて実際の行為に及ぶという事に行き着くと短絡的に考えてしまうが、本当に想像力を働かせればそんな単純な構図にはならない。
     なぜなら、空想によって得る快楽は手軽だが、実際に行うためには労力が伴うからだ。つまり、“代償”が必要となる。
     殺人事件や戦争を実際に行うというのは、その代償に対する想像力が欠けているか、あるいは代償よりも得られる利益の方が大きいという判断が働いた時なのだ。
     間もなく終戦記念日が近いが、平和運動に取り組んでいる人たちには、もっと現実的な活動をしてもらいたい。
     創造物(作品)に、なんやかやと難癖をつける前に。
     話が逸れたが、北朝鮮の工作船の方はというと、柵に囲まれていて、すごい人出であった。
     もう少し柵の中の敷地が広ければ船全体の写真も撮れたのだが。
     http://magical-shop.web.infoseek.co.jp/photo/200308/03.html
     実際に見てみると、スゴイんだかショボイんだか。
     一般の漁船として見れば、確かに後部が開口して小型船を収納できたり、機銃を積んでいたり、スクリューが四軸あったりと装備は民間のものではない。
     しかし、戦闘艇として見れば貧弱な装備で、海上保安庁の巡視艇程度の攻撃で自沈しなければならなかったのも当然という感じである。
     船体には、銃撃戦の時の弾痕も残っていて、「アレに当りたくはないなぁ」と妙な実感をしてしまった。
     工作船の前でピースサインをして父親らしい人に写真を撮ってもらっている子供がいたが、微笑ましいと思っていいものかどうか(苦笑)
     ちなみに、ピースサインとブイサインは別物なのだそうだ。
     具体的には、掌の内側を相手に向けてするのがピースサインで、手の甲を相手に向けてするのがブイサインとの事である。
     ピースサインは、長崎に原爆が落とされた後に英国のチャーチル首相が記者会見で同様の仕草をした時に、記者から「それはブイサインですか?」と尋ねられて、「いや、二発の原爆が日本に落ちた。これで戦争が終わる」と答えた事から、このポーズを『ピース(平和)サイン』と呼ぶようになったらしい。
     これが事実ならば、ピースサインの歴史は比較的新しくて、日本人がこのポーズをするのはあまり好ましくないという事になる。
     嘘っぽくも思えるが、オリンピックに平和のシンボルとして鳩を持ち込んだのはアドルフ=ヒットラーだったりするので、事実は小説より奇なりである。
     一方、ブイサインの由来の方はというと、中世の頃のヨーロッパでは戦争で捕らえた捕虜が武器を持てないように、人差し指と中指を切り落としていた。
    そのため、“戦う前”に敵に向かってポーズをとって「この指を切り落とせるものならやってみろ」と相手を挑発するのが流行ったのだそうだ。
     なのでこのブイサインのポーズは今でも英国の選挙の時などで見る事ができ、またその由来ゆえに“下品”な事とされていて、競馬の騎手がブイサインをしたために優勝を取り消されるという事もあった。
     もし両方を使い分けようという人がいたら(いるのか?)、ブイサインは戦う前に相手に手の甲を向ける、ピースサインは戦いが終わってから掌の内側を相手に向けてやるとツウっぽい。
     北朝鮮の工作船を見学するためのチケットで南極観測船の『宗谷』の中も見れるという事なので、時間は少ないがこれまた駆け足で見て回った。
     『宗谷』はロシア向けの砕氷船として竣工されたものの、海軍省に引き渡されて特務艦としてガダルカナルに出動して、室蘭で終戦を迎えたそうである。
     その後も樺太からの引き揚げ船として使われ、海上保安庁の灯台補給船となり、やっと南極観測船に改造された。
     なんと数奇な運命を辿った事かと、ちょっと感動した。
     ちょうど見学を終えてバスに戻ったところで雨が降ってきた。ヤレヤレ。
     夕食はお楽しみの海鮮料理『メヒコ』である。近くのワシントンホテルへと向かった。
     http://www.mehico.com/
     一番安いコースではあったが(笑)、それでもボリュームは充分。
     と言うか、カニの足が山盛りのピラフの後に牛ヒレのステーキで、食べきれない人が続出。私と奥さんは食べきってしまったが、他の人たちはお店側で用意してくれた持ち帰り用の皿に移した模様。
     テーブルにはアンケート用紙があり、なにやら抽選でプレゼントもあるらしい。
     私は良くも悪くもアンケートを書きたがる方なので奥さんが「書く?」と訊いてきたが、些細な不満はあれど料理には満足したので書かないでおくことにした。
     ……つもりだったのだが、開店したばかりなのか、お店の人が是非にとお願いしてくるので、結局は書く事に。まぁ、好きなんだけど(苦笑)
     書くとなったら書きますΨ(`▽´)Ψ 
     まず料理については、値段は高いが味で折り合いが付いてるので良し。
     ただ、コースメニューにはもう少し量の少ないコースが欲しいところ。食べ残した人が多かったのがそれを物語っている。
     それと、せっかくの美味しい料理を強力に支援する酒類が少ないのが難点。
    ワインに詳しい方ではないがワインは充実しているように思える。そこに、ビールや日本酒も加えているのだから、ワイン以外の酒類を申し訳程度ではなく充実して欲しい。
     店員については、接客態度に問題は無いが、“演出”不足は気になるところ。
    「熱いからお気をつけ下さい」とか、「下げちゃってよろしいですか」というのは、なんだか中途半端な高級感で、居酒屋風味が漂っていて嬉しくない(苦笑)
     私は、最近批判されている“コンビニ用語”などの間違った敬語などはあまり気にしていない。自分も使いこなせないし。
     なにより、言葉は生き物なのだから「○○円“から”お預かりします」というのが日本語として正しくないとしても、例えば最初に小銭を出したお客さんが「あっ、やっぱりこっちで」とお札に代えて支払うという事があり、受け取る方としては金額を確認する意味で「○○円“から”いただきます」と答えたくなってしまう事がある。
     だから、日常生活の中ではガチガチの敬語や丁寧語よりは、崩れたどこかおかしい言葉遣いの方が近しい感じがして自分がお客だとしても悪いとは思わない。
     ただ、高級そうな雰囲気のお店では、“演出”として正しい日本語を心がけてもらいたい。
     などなど、勢いに乗って書き連ねてしまった。アンタも好きねぇ(苦笑)
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    ◆8月6日(水)/2003年◆
     午前中は、取り立ててナニゴトも無く平和そのもの。
     そしてニュースでは、広島市中区の平和記念公園で、平和記念式典(原爆死没者慰霊式・平和祈念式)があり、遺族や被爆者、海外からの参加者ら約4万人が参列したとの報道。
     式典の平和宣言で、広島市長の秋葉忠利氏は「国連憲章や日本国憲法さえ存在しないかのような言動が世を覆い、時代は正に戦後から戦前へと大きく舵(かじ)を切っている」と読み上げた。
     さっき、私は「ナニゴトも無く平和そのもの」と書いたが、“戦争”の反意語は“平和”ではないと私は思っている。
     平和の大切さを訴える人たちは、同時に命の尊さも訴えるが、戦争の目的を人を殺す事だと勘違いしているのだとしたら、いつまで経っても平和など望めそうにない。
     何故なら戦争の目的は人を殺す事ではなく、「自分たちの意思を相手に強要する」事にあり、その過程で人が死ぬ事があるのに過ぎないからだ。
     スポーツの祭典とされている『オリンピック』の発祥が、代理戦争であった事を考えれば、人が死なない戦争もあるのだと想像する事も可能なはずだ。
     しかも、領土や資源の奪い合いが主な目的であった第二次世界大戦までの戦争ならばともかく、宗教や民族などの対立から起こる戦争においては、いくら戦争の悲惨さを伝えて命の尊さを訴えたところで、命と等価値かそれ以上の価値を信じている人たちに対しては意味をなさない。
     殺す事を目的にした戦争が存在しない以上、命の尊さを人々の心に植えつけていくために訴え続けるのとは別に、平和を築くためには違う方法論が必要なのだと私は思う。
     この思いは、高校の頃に『高校生平和ゼミナール』に参加した時に感じた違和感がきっかけだった。
     http://www.three.net/peace/
     友人に誘われて集会に参加したのだが、戦争がいかに悲惨な事か、平和がいかに大切な事かのみを語り合って、具体的な方法となると、それらを人々に訴える事しかしていなかったのだ。
     そんな事は、語り合うまでもないではないか。ちょっと図書館で調べれば、自分で学べる。
     そう、戦争が起こるプロセスの事をまったく考えていない!!
     戦争は、目的に対しての損得勘定をして始めるものだ。
     日本が太平洋戦争を始めるにあたって、「日本は戦争をして勝てますか?」
    と近衛文麿が東条英機に尋ねた時、東条は「1年は戦ってみせます」と答えたという。
     つまり、それ以上は戦えませんよと言っている訳で、当時の政府の思惑としては、勝っているうちに条件を提示して和平に持ち込もうとしていたのだろう。
     しかし、予想していたより早く戦況が悪化してしまい、引き際を誤ったものと思われる。
     だとしたら、歴史にif(もしも)は禁物だが、戦争をしなくても日本の国益を守りつつ相手国の顔も立つ方策を説得力を持って提示する事ができれば回避できていたかもしれないのだ。“平和”という曖昧なモノではなく、具体的な利益を提示していれば───。
     『高校生平和ゼミナール』の、あまりにも現実を無視した自己満足な活動についていけず、結局すぐに離れてしまった。
     高校を卒業して、成人式も過ぎた頃、高校生を含む友人たちと山口に旅行に行った事がある。
     そして、誰が言い出したかは分からないが、帰りに広島に立ち寄ろうという事になった。その時には、列車を乗り継ぐための途中下車で、あくまで観光としてである。
     原爆資料館を見学して、平和記念公園で広島平和都市記念慰霊碑に向かうと、そこで行われている光景に愕然としてしまった。
     修学旅行か何かで来ているらしい小学生の子供たちが整列をしていて、その前で1人の子供が平和の誓いらしい文章を読み上げていたのだ。
     それが、その子の書いた文章そのものなのかは分からない。
     ただ、一度も顔を上げて記念慰霊碑を見る事もせずに原稿を読み上げるという事が異様に思えてならなかった。
     これでは、教師の指導によって学校で「戦争万歳」・「天皇万歳」とやっていたのと同じではないのか。
     どうして子供たち自身の方法で、感じ方で祈りを捧げる事をさせないのか。
     単に時間を節約するためなのかもしれない。周りの人たちへの迷惑を考えての事なのかもしれない。
     それでもやはり、その光景を見ていると自分たちは何か違う方法で、自分たちの思う方法で祈りたいと思った。
     そこで、その小学生の団体がいなくなるのを待ってから、ギターを持ってきている友達がいたので歌を捧げる事にした。
     その時に選んだ曲は、イエロー・モンキーの『Jam』だった。
     http://osaka.cool.ne.jp/kazi/jam.htm

    「♪この世界に真っ赤なジャムを塗って 食べようとする奴がいても」
     と歌詞にある、あの歌である。
     今からすると赤面するほど若かったですな(苦笑)
     この「真っ赤なジャム」という部分に連想するモノは色々あるが、やはり熱唱したのは、その後のくだりのところだった。
    「♪外国で飛行機が墜ちました ニュースキャスターは嬉しそうに 
     『乗客に日本人はいませんでした』 『いませんでした』 『いませんでした』
     僕は何を思えばいいんだろう 僕は何て言えばいいんだろう」
     平和の大切さを訴える時、日本が平和だと思い込んでいる事への違和感が、この歌詞の中に含まれているような気がしてならない。
     世界のどこかに戦火がある以上、日本は平和な地などではなく、前線ではないというだけの後方にしか過ぎないはずなのだ。なにしろ日本は、どこの国とも日本が“非戦闘地域”との確約を取り付けていないのだから。
     イラク特別措置法案が国会に提出された時だったか、社民党の土井委員長が「平和な国である日本が」このような法案を提出するのはケシカランみたいな発言をしていたが、なんて頭の中が平和なんだろうと思ったものだ。
     ちなみに、そうやって『Jam』を歌っていたら、偶然にアメリカの海兵隊の兵士が来ていて、握手を求められた。
     彼らが何を思って握手を求めてきたのかは、英語が堪能な人が誰もいなかったため(苦笑)分からなかったが、かつての憎むべき敵国の人間と握手をするというのも妙な気分だった。
     それから数年後、なんの因果か今の奥さんと結婚した時に奥さんが新婚旅行に山口に行きたいと言い出し(奥さんが高杉晋作のファン)、これまた広島に立ち寄る事になった。
     そして、そこで見た光景は数年前に見た光景と寸分も違わず、小学生の団体が記念慰霊碑に向かって整列して、同じように1人の子供が平和を大切にしますと誓っていた。
     同じかよ!(ミムラ風に)
     ホントにそれでいいの?
     ホントにそれでいいのかー!?
     と、叫びたい気分になった。
     このあいだ、今年の記念式典の直前に公園の折り鶴に放火したバカな大学生がいたが、その行為だけならば実は拍手したいくらいに思った。
     と言うのも、その大学生が折り鶴の由来を知らずに「就職が決まらなくてムシャクシャしてやった」という理由と同じくらいに、折り鶴に込められた“想い”が歪められてるように思っていたからだ。
     公園の折り鶴には、佐々木貞子という女の子が2歳8ヵ月の時に被爆して、12歳で急性白血病と診断されてから、鶴を千羽折れば願がかなうと信じ、夜も眠らずに「生きたい」という願を込めながら薬の包みなどで鶴を折り続けて、9ヵ月の闘病生活の末に亡くなったという逸話がある。
     しかし、いつしかその小さく切ない願いは、「再び被爆者をつくらない」決意の証として反核のシンボルとして使われるようになってしまった。
     私には、どうしてもその亡くなった女の子の想いを歪めているようにしか思えてならないのだ。
     そして、平和のために、反核のためにやらなきゃならない事は他にあるだろうと。
     先に書いたような広島市長の式典での発言は、どこか無責任ではないだろうか。
     冷戦時代に、何度も自衛隊の事、他国との戦争が起きたときの事、日本での武器として核の扱い方の事などなど、議論の火種をことごとく消してしまったのは、ほかならぬ反戦・反核を訴える人たちではなかったか。
     自衛隊の海外派兵や、イラク戦争支持などがあれよあれよという間に国会を通過してしまったのは、現実の驚異が目の前に突きつけられたからからだろう。
     より世界が安定しているうちに議論して備えておくべきだったのを、議論する事さえも許さずに封殺してしまった結果がコレなのだ。
     時代はつねに進んでいる。“同じ過ち”など1つも無い。いかに似ていようとも、それはその時代に起こった新たな事態なのだ。
    「時代は正に戦後から戦前へと大きく舵(かじ)を切っている」と時代錯誤な考えでいる限りは、これから起こる戦争もまた、決して止める事はできないだろう。
     こんなに長文が書けるほど暇だとは予想していなかったので(苦笑)、午後に奥さんと映画を観に行く事にした。
     この週末は、お母んが旅行に行く事になっていて、代わりに奥さんがお店に出る事にもなっているし。
     観たい映画は幾つもあるのだが、先日お台場に行ったつながりと、前作が良かったからという期待もあって『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』を観ることにした。
     http://www.odoru.com/main.html

     世の中には「観て損をした」という映画もあるが、その点から言えば「観なくても損はしない」程度で済んだのは良かったというべきか。
     公式ホームページの方では「ネタバレ禁止のお願い」と掲示されているが、バラすほどの大ネタが無い。
     シーンごとのつながりがブツ切れで、まるでテレビ番組でCMが入る事を想定しているかのようだった。映画じゃなくて、テレビスペシャルだったら良かったかも。
     しかも脚本の練り込みが足りないのか、それとも監督が力みすぎたのか、同作品の魅力だった“ノリ”がイマイチで、終始真面目(?)なシーンが続いてしまい、山場のシリアスなシーンがまったく活きてこなかった。
     なにより、今回のテーマとなるセリフを何度も主要なキャラが語るもんだから、何かのプロパガンダ映画かと思ってしまった。言ってる事が正論なだけに、物語の中で浮いてしまって違和感が際立っていた。
     俳優の演技力の方は格段に伸びていて、特に織田裕二の演技プランでもある「仕事に慣れが出て初心を忘れつつある」という青島刑事を描く事は成功していたように思う。
     演技力にも老齢を重ねてきている(笑)いかりや長介さんは、演技が迫真過ぎたかもしれないけど。いや、いい意味で。
     そんな訳で、個々の俳優のファンならば前言を翻すようだが観て損は無いだろう。
     映画作品として観ようという人は、ビデオになるまで待つのが得策かもしれない。
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    ◆8月7日(木)/2003年◆
     旦那さんがひどい蕁麻疹で、使っている薬と同じ物が欲しいと言うお客さんが来店。
     薬の場合、「同じ物を」というのは難しい。
     副作用などにより日々商品が入れ替わっていたり、ほとんど同じ成分の物でもイメージチェンジのために名前を変えたりしているからだ。
     一方で、薬としての販売許可を取るためには、おいそれと変な成分は入れられない。だから、メーカーが違っても効能が同じならば、含有率は違っても成分はそれほど変わらない物などもある。
     だから、患者さん本人であればそれらの事を説明して、他の製品を勧めるという事もできるのだが、頼まれて来ている場合はそうもいかない。
     とりあえず、お客さんが持ってきていた薬と成分の似ている薬の成分表をコピーして渡した。それを旦那さんに見てもらって、注文するか、ウチに置いてある薬を使うか相談してもらう事にした。
     ところで、さらに話を訊いてみると、どうやら蕁麻疹の原因は旦那さんの知人から勧められたサルノコシカケにあるらしい。
     サルノコシカケは学問的には担子菌類(たんしきんるい)といわれる菌類で、サルノコシカケ目のマンネンタケ科やサルノコシカケ科に属するキノコの総称である。滋養強壮の効果があり、心臓病や肝臓病に良いと言われていて、癌にも効果があるとされている。
     で、知人にサルノコシカケが健康に良いと勧められたとか。しかもその人自身が栽培しているとの事で、煎じた物を渡されたの事。それじゃあ断れないよなぁ(^-^;
     結局、そのサルノコシカケを服用してから蕁麻疹になってしまったので、おそらくそれが原因なのだろう。。
     健康ために何をしようと個人の自由だが、それは自分だけにとどめておいてもらいたいものだ。
     自分に効果があったからといって、他の人にも効果があるとは限らない。
     私が工事会社に勤めていた頃に、歳のいった女性事務員がテレビで得たのか「花粉症にはアロエとヨーグルトの組み合わせがいいんだって」とやたらに周りの人たちに勧めていたが、私は心の中で「冷え症の人には逆効果だー!」と叫んでいたもんである。逆らうと怖いから言わなかったけど( ̄▽ ̄)
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    ◆8月8日(金)/2003年◆
     便秘をしているという患者さんが来店。
     効果が強めの便秘薬をと頼まれたが、よくよくお話を訊いてみると便意がそれほど強くないとの事。
     よく誤解されるのだが、排便の周期は人それぞれである。それが毎日であるか、2~3日ごとであるかはあまり問題ではない。
     便秘とは、“便意があるのに出ない”状態の事なのだ。つまり、便意が毎日は起こらないというのは、それほど心配しなくても良い。
     もちろん、便意が一週間近くもの間に一度も無いというのは正常ではないから、さすがに病院で診察を受けた方が良いだろうが、そんな人は多くはないだろう。
     便意が一日おきなどの場合は、胃腸が弱くて便になるべき材料が少ない事などが考えられる。そういう人は、便秘薬を服用するとますます胃腸を痛めつけて弱める事になるので、買う前に店頭で相談する事が必要である。
     今回の患者さんには、便を増やす作用(オオバコの実が含まれていて、腸内の水分を吸って体積が増える)のある便秘薬として『サトラックス』(症状別・医薬品)を勧めた。
     『パナウェーブ研究所』を名乗る白ずくめ集団が住む福井市五太子町の施設で男性が倒れたと7日の午後に119番通報があり、救急隊員が敷地内でぐったりしていた男性を病院に搬送したものの、間もなく死亡したとのニュース。
     マスコミ各社が「待ってました」とばかりに小躍りしているかのように報道するのに苦笑する。
     しかし、やはり台風の方の扱いが大きく、『パナウェーブ研究所』としては、いいタイミングでホッとしているのではあるまいか。
     死亡したのは福岡県宗像市の国立大助教授との事で、同集団では「体にたまった電磁波を取り除く」として棒で背中などをたたき合う行為を日常的にしているらしく、警察はその行為との関連や被害者が倒れた時の状況を調べているとの事。
     しかし、電磁波って体にたまるんだっけ?
     電磁波は体に対して反射してしまうし、放射線なら透過してしまうし、どうゆう理論に基づいているのか分からない。
     被害者の大学教授の専門がなんだったのか気になるところだ。
     昨日、旦那さんの蕁麻疹の薬を求めに来たお客さんが来店。
     一応、症状が出ていて苦しいので、ウチに置いてある薬を試してみるとの事。
     ただ、勧めた薬は相談された薬とほとんど成分は変わらないのだが、茵陳蒿湯(いんちんこうとう)という漢方薬の成分が含まれているのが気になるとか。
     サルノコシカケで具合が悪くなったので、漢方薬に対して懐疑的になっているらしい。
     確かに胃に関する漢方薬の材料にサルノコシカケ科の生薬が使われていたりするが、他の生薬と互いに補完し合うように調合されているわけで、サルノコシカケだけを服用するのとは違う。
     いわば、怪しげな民間療法で体調を崩した訳で、漢方薬と一緒にされても困る。
     まぁ、気持ちは分かるが……。
     とりあえず、試してみるという事で一番小さいパッケージの物を買っていった。もしそれで症状が軽くなれば、本格的に体質から治療した方が良いと申し添えた。
     あっ、ちなみにウチには茵陳蒿湯は置いてません。念のため。
     ウチにある漢方薬では、急性の蕁麻疹には葛根湯(かっこんとう)、神経質な人の蕁麻疹ならば香蘇散(こうそさん)、老人性の痒みなら八味地黄丸(はちみじおうがん)、体質改善のためには十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)が候補になる。
     同じ症状のようでも、体質などによってこれだけ種類があるので、くれぐれも、自分が効いたからといって人に勧めたりしないように。
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    ◆8月9日(土)/2003年◆
     朝起きたら、まだ台風が関東を通っていなくて驚いた。
     昨夜のうちに通り過ぎると思っていたのに。
     奥さんは、「今日くらいお店を閉めたら」と言っていたが、ウチが年中無休なのは近所の人も知っている。
     この嵐の中、開いてるものと思ってくるお客さんもいるかもしれない。
     そしてお店に行ってみると、さっそくお客さんが(苦笑)
     本格的に風雨が強くなる前にと思ったのだろう、化粧品のお客さんの方が、患者さんより多かった。
     鼻水や鼻づまりの症状を緩和する成分『塩酸フェニルプロパノールアミン』(PPA)を含んだ鼻炎用内服薬などで、脳出血の副作用を起こすおそれがあるとして、厚生労働省が注意を呼びかけるとともに、製薬会社に対し、使用上の注意の改訂と、PPAの代替成分への切り替えを速やかに行うよう指示したとのニュース。
     脳出血を起した患者の中に死亡例は無く、いずれの患者も回復に向かっているとの事。
     しかし、よくよく調べてみると決められた用量の2~7倍を1度に服用したりなど、規定外の使い方をしていたらしい。
     報道では、「副作用」となっているが、規定外の服用によって起こった事を副作用と言っていいものか。
     用法を守らなかった人の事なんか、知らんわ^-^;
     ウチとしては、各製薬メーカーから関連の情報がFAXで次から次へと入ってきて用紙が切れてしまったのが迷惑。
     どこかでまとめて送ってくれればいいのに。
     医療機関から厚生労働省に報告が入ってきたのが6月頃からって、もしかしてコンビニでの薬の販売を阻止するために誰かが仕組んだんじゃないかとも思ったり。
     各地で台風の被害が出ているが、どうも自分に被害が及ばない限りは、その非日常性にワクワクとしてしまう。
     横殴りの雨などが降ると、外に出てズブ濡れになりたい欲求に駆られる。
     子供の頃には、よく大雨の中を傘をささずに喜んで外に出ていたりしたものだ。さすがに今はやらないが。
     台風10号が過ぎ去った夕方、お店の外に出てみると虹が出ていた。
     虹なんて見るのは、数年ぶりな気がする。
     デジカメを持ち出して、何枚か撮ってみたら、虹が二重になっているのに気がついた。
     なんだか得した気分♪
     http://magical-shop.web.infoseek.co.jp/photo/200308/04.html
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    ◆8月10日(日)/2003年◆
     台風一過。抜けるような青空。猛烈な日差し。
     あまりの暑さに誰も外出しないのか、来店者も無し。
     夕方頃になれば来るだろうか。
     誰か病気になって来て~。(←マテ。)
     長崎市の幼稚園児誘拐殺人事件の関係で、加害者の少年が通っていた中学校の校長先生が被害者の遺族への謝罪を「一日でも早く実現させたい」として、遺族の代理人に面会を申し出たが、返答は無いというニュース。
     しかし、いったいどういう理由で謝罪するつもりなのか疑問。
     別に学校で殺人を勧める授業をしていたワケでもあるまいに。
     それとも、命の尊さを教える努力が足りなかったという事なのだろうか。
     私は学校教育の比重は、もっと軽くても良いと思う。
     学校は勉強をする場を提供するという“教える”事に徹して、“育てる”のはまた別な場、つまり家庭やそれに代わる所にあっていいはずだ。
     学校が子供たちに思想や信条などを“教育”するのは違和感があるし、ともすると担任のごく個人的な考え方を教える事になりかねない。
     子供たちの親の価値観が違えば育て方の方針も違うのだから、集う生徒だって価値観の違う子供たちが来ていて当然。
     命に対する価値観も違うはずで、そこに共通性を持たせるとすれば日本は法治国家であって、その法に基づいて殺人が許されないと言う約束事を伝える方が良いように思う。
     そうでなければ、いくら命の尊さを教えたところで、その価値を認識できなければ、その子には“殺さない理由”が無い事になってしまう。
     謝罪をするという事は、責任を負うという事でもある。
     しかし、本当に学校に生徒一人一人の“全て”の責任を負う事などできるのだろうか。
     先生が生徒を指導する時には二言目には「そんな事では将来~~だぞ」と言うようだが、本当にそうなるかは分かろうはずもないし、先生の言う事に従ったとして将来を保証できるはずもない。
     学校では、ただ“教える事”しかできないのだから、なんの責任も負う必要も無い。ただ、親としての自分の責任を学校に被せたい人がいるだけではないだろうか。
     この校長先生がする事は謝罪ではなく、哀悼の意を表す事のみで良いのではないかと思う。
     血流計で測定したいというお客さんが来店。
     ところがお酒を飲んでいると言う。
     お酒を飲んでいては正確な血圧・血流の測定はできない。しかし、お客さんはそれでもかまわないとの事。
     まぁ、害があるわけではないし、お金を払ってもらえるのならウチもかまわないので、測定する事に。
     すると予想通りに、高血圧で血流過多という結果が出た。
     しかし、お客さんは満足した様子。
    「ふだんから血圧が高いから、飲んでてコレなら安心したよ」
     ははぁ、勉強になりました。
     なんか釈然としないけど(笑)
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    ◆8月11日(月)/2003年◆
     今日は、Iちゃんとデートである。
     本当は先週の土曜日にと約束していたのだが、お母んが旅行でお店番をしていたため、今日に延期になっていたのだ。
     池袋のサンシャインシティに行きたいというリクエストだったので、まずは直行。
     http://www.sunshinecity.co.jp/
     サンリオや『たれぱんだ』、『ONE
    PIECE』などのキャラクターショップを次々と覗いていく。
     http://www.san-x.co.jp/suama/suama.html
     そういや、こうゆうキャラクター物が好きだったなと、思ったところで誕生日プレゼントを今年もあげるのを忘れている事に気がついた(^-^;
     言われるまで黙っておこう(苦笑)
     私の方は、キャラクター物に興味が無いので後ろからついていくばかり。
     そうしていると、携帯電話にMちゃんから久しぶりに連絡が入った。
     別れてから一年ぶりくらいだろうか。
     大学が夏休みのうちに、久しぶりに遊びたいとの事。
     Iちゃんにジロリとニラまれて、手短に済まそうと「じゃあ、また後で」と答えて電話を切った。
     しっかり会話を聞かれていたようで、「いいわねぇ、モテて」とイヤミを言われる。
     モテるなら、フラれたりしないってσ(^◇^;)。
     
     お腹が空いたところで、昼食に『ラケル』を選んだ。
     http://www.rakeru.co.jp/
     『ラケル』はオムレツ専門店だが、スープとパンも美味しい。
     しかし、どうゆう訳か新宿店と池袋店では味付けが違う。
     同じマニュアルを使っているはずなのに、味付けが全体的に濃くて塩辛いのだ。
     しかも、今回だけではなく、以前に何度か来た時もそうだった。不思議不思議。
     それでも、オムレツとパンの美味しさには満足してもらえたようで良かった。
     そうそう、6日に奥さんと映画を観た帰りに新宿店で夕食を摂ったのだが、かな~り大変だった。
     まず、注文をするのに一苦労。店員が誰も客席の方に来ないのだ。商品を運びに来たりしても、まったく周りの様子を確かめもせずにサッサと厨房に戻ってしまう。最近では、テーブルに呼び鈴のブザーを設置しているレストランもあるが、そういう物を設置していないのなら、もう少し注意を払ってもらいたい。
     やっと注文してみると、出てきた物が間違っていた。しかも、注文する時に「確認します」と店員が言って確認したのにである。
     そして、出てきた商品はオムレツの焼き加減も盛り付けも雑で、いつもの味を知っているだけに、ちょっと食欲が進まなかった。
     その後も一緒に注文したドリンクは来ないし、デザートも食事が終わったのにいつまで経っても出てこなくて催促しなければならなかったりと、最後までイライラさせられ通しだった。
     付け加えるなら、食べている最中にも、あっちでガチャンと食器を落とす音がして、こっちで「すいません」と謝っている声が聞こえた。
     想像するに、夏休みを利用してバイトをしている新人だけが偶然にも集まってしまったのか、ベテランがお休みを取っていて残されたのが新人ばかりだったのかもしれない。
     で、結局お会計をする時に苦情を伝えた。
     昔は、トラブルが起きる毎に苦情を言うようにしていたのだが、たまに「料金は結構です」とか「お引きします」と言われることがあり、それからは余り言わないようにした。
     こちらとしては直してくれれば良い訳で、値引きなどをされたら、なんだかたかったみたいで逆に気分が悪いからである。(もっとも、ホチキスの針が入っていたり、ビニールの破片が入っていたり、熱湯をかけられた時には引いてもらったけど。……って、どうしてトラブルばかりに合うんだろう(^-^;)
     奥さんは、「嫌な客だね~」と呆れていたが(苦笑)
     ただ、私としては苦情を言いたくなる理由がある。最初のアルバイトでの体験が忘れられないのだ。やはり、ナニゴトも原体験というものは忘れがたいものなのかもしれない。
     初めてアルバイトをしたのは、冠婚葬祭の会社だった。私が入った部署は、引き出物などの贈答品を包装する所だった。そして、そこの作業場には社長の“お言葉”が大きな文字で掲げてあった。
    「頭を使って知恵を出せ。体を使って汗を出せ。知恵と汗の出せない奴は、即会社を去れ!!」
     当時、高校生だった私にとって、どれほど衝撃的だった事か。
     なにしろ、冠婚葬祭である。基本的には、一生に一度の場。だから社長からは、「ミスをしたら客に殺される覚悟でやれ!」という叱責が、何度となく社員はもちろん、アルバイトにも飛んだ。
     ただし、この社長のスゴイところと言うか、エライところと言うか、これまた魅力となったのは、それだけ厳しい事を言ってはいても、いざミスがあった時にはちゃんと“守る”という事をしていた事だ。
     実際、私ではなかったのだが注文されていた花の種類を間違えてしまい、急遽別な物を用意したり、お客への謝罪などで何十万かの損失を出してしまった時には叱るだけは叱って(いや、怖かった怖かった)、その事でのペナルティは付けなかった事があった。
     今考えれば、組織としてはそういうやり方もあると理解できるが、やはり当時は感動したものである。
     その後、他のアルバイトに就いても、先の社長の言葉を自分の基本姿勢にしたいと思ってやってきた。(……つもり。)
     そして、そんな視点で見ていると、変な言い方だが“プロ”のアルバイトに出会う事がある。
     ガソリンスタンドでスクーターにガソリンを入れる時、大抵の店員はタンクの中を覗き込みながら、手元のレバーを何度もクックッと調整する。それで足りないようだとまた少し入れたり、時には溢れさせてしまい雑巾で拭き取ったりする事になる。
     ところが、“その人は”違った。クーッとレバーを引き続け、一度も微調整をすること無しに、パッとレバーを離したところでピタリとガソリンを入れてしまったのだ。微調整をしないから、ものの数秒で作業が終わり、私はすぐに支払いを済ませてガソリンスタンドを出る事ができた。まさに、ガソリンを入れるプロの技を見る思いだった。
     また、これは私の友人だが、女友達のJ子ちゃんがアルバイトしている某ファミリーレストランに偶然入った。J子ちゃんは気がついていなくて、彼女の仕事ぶりを眺めていたら、これが実に凄かった。
     まず、店内を移動する時、つまり注文を取りに向かったり商品を運ぶ時や下げる時に、スーッと周りに視線を走らせているのだ。そうする事によって、注文をしようとしている人や、そろそろ食器を下げた方が良いテーブルを確認しているのである。
     そして、彼女もこちらに気がついて注文しようとすると、なんと彼女はメニューを全て暗記していた。それも、味付けなども含めてである。だから彼女は、お客からの質問に答えながら料理を勧める事ができた。ファミレスなのに(笑)
     同じような飲食店では、こんな体験もした。案内された席が、お店の奥まった席で、こちらからは店員の姿はまったく見えない。なのに、店員を呼ぼうと思うと、スッと現れるのだ。これにはビックリした。
     なにしろ、メニューを選び終えて注文しようかなと顔を上げたら「お決まりですか?」と現れ、お冷が無くなると「お注ぎしましょうか?」と現れて、食事が終わるとすかさずデザートが運ばれてきた。
     高級レストランではない、どちらかと言うとファミレスのようなレストランでである。
     数ヵ月後に、また同じお店に行ったところ、残念ながら同じサービスは受ける事はできなかった。どうやら、完全にその店員さん個人の“能力”であったようだ。 
     これらのサービスを一度でも受けると、それが本来あるべき姿のように思えてしまう。あれは、むしろ例外なんだと頭では分かっていても、その時の“感動”は忘れられないものとなってしまい、質の低いサービスに出会うと苦情を漏らしてしまいたくなるのだ。
     蛇足だが、サービス業の理想として、石ノ森章太郎原作の『THE
    HOTEL』は外せないだろう。
     テレビドラマ版では、ほのぼのとしたドラマになってしまったが、萬画版の方は、「絶対にホテルマンなんかにはなりたくない」と思わせてくれる(笑)くらい、サービス業に就く人間が持つべき“理想”が語られている。
     私のお気に入りは、“always(いつも)”だ。
     本編の何巻の第何話かは忘れてしまったが、主人公である東堂マネジャーがまだ新人だった頃のエピソードとして出てくる。
     新人の東堂が上司に「今日は最高のサービスができました」と報告すると、上司が東堂を怒鳴りつけるのだ。
    「今日は最高のサービスができただと!? なら、昨日の客にはなんと詫びるつもりだ!? 明日の客にはどう言い訳する!? 俺たちの仕事は、“always”なんだ!!」(記憶で書いてるので、間違っていたら訂正希望。) 
     心に染み入る名セリフである。できるかどうかは別にして(苦笑)
     こんなに脱線するつもりはなかったのだが、食事の後はいつものようにホテルに入ってしまい割愛してしまうため、その穴埋めという事で(笑)
     ちなみに、サンシャインシティの近くのホテルは人通りの多い所にあるので、どうしても人に見られる事になる。そのためIちゃんは恥ずかしがって、何度もホテルの前を行ったり来たり。よけい恥ずかしいと思うんだけどな(苦笑)
     さて、ホテルで休憩するはずが、むしろ運動してしまったためにお腹が空いて、どこで食べようかとサンシャインシティに戻ると、『ナンジャタウン』で餃子とアイスクリームの特設会場があるようなので入ってみる事にした。
     アトラクションで遊ばなければ、入場料は大人300円である。
     http://www.namco.co.jp/tp/
     食事のためだけに、入場料を払って入ったのは大正解。
     全国の餃子店がレトロな場内にいい雰囲気で並んでいて、どのお店も美味しそうで目移りしてしまった。
     一店でまとめて買うよりも、各お店で一種類ずつ買う方が面白そうなので、それぞれのお店で揚げ餃子・味噌餃子・焼き餃子を注文して、場内の神社(?)の前のテーブルで食べた。
     http://magical-shop.web.infoseek.co.jp/photo/200308/05.html
     う~む、思った以上に餃子というのはお腹にもたれる物なんだなぁ。
     しかし、どの餃子も食べ慣れている味とは違って満足。こう言っちゃなんだが、美味しくなくても良しという感じである。
     いや、美味しかったですよ。念のため(笑)
     ステージでは着ぐるみのナジャヴの歌謡ショー(?)をやっていた。何故かクレージー・キャッツの曲などが。子供の教育上良くないのではないかと思うのだが(笑)
     餃子で満腹になったものの、せっかくアイスクリームのテーマパークがあるのだからと行ってみる事に。もちろん、行くだけではなく食べました(⌒▽⌒)
     私が食べたのは、サラダのアイスらしく、ポテトサラダの味が(笑)
     Iちゃんは、笹のアイスを食べたものの、そもそも笹を食べた事が無いので、これが笹の味なのやらなんなのやら(苦笑)
     全国のご当地アイスもあったのだが、お腹がいっぱいだったので買わずじまい。しかし、焼酎アイスだの手羽先アイスだの、眺めるだけでも充分に楽しめた。
     あと、食べなかったのだがプリン博覧会というものも開催されていて、そちらの方もラーメンプリンや茶ップリンなど、面白いプリンが並んでいた。
     
     そんなこんなでIちゃんとのデートを終えて家に帰った。
     奥さん曰く、「浮気してくると肌のツヤが良くなるね~」との事。
     新手のイヤミか(苦笑)?
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