≪通巻16号≫
北朝鮮の工作船見学/平和記念式典に思う事/他の人にも効果があるとは限らない/便秘かどうか確かめて/用法・用量を守りましょう/学校に責任があるのか/ナンジャタウンのフードテーマパーク

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★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                ≪通巻16号≫
提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
発行 : 北園薬局 http://plaza2.mbn.or.jp/~kitazono/
編集 : 北村俊純
窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
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★お詫びm(_ _)m
 発行が大幅に遅れて申し訳ありません。
 日記に付随して内容に関連した写真を公開しようとしたところ、単純な操作ミスでデータを消失してしまい復旧に時間がかかってしまいました。
 「バックアップはこまめに取る」と反省。
 ウィルスによる感染の報道も取り沙汰されています。
 皆様もデータの管理には充分にお気をつけ下さい。
!*!*重要なお知らせ*!*重要なお知らせ*!*重要なお知らせ*!*!
 8月19日(火)~22日(金)まで、私が地元の子供会のキャンプに付き添うため、ネットでの注文や健康相談に応じる事ができません。
 大変申し訳ありませんが、18日(月)18:00までに私の方で確認できなかった場合は、22日(金)の夜間までお返事を待っていただくようお願いいたします。
 なお、当店から購入した漢方薬などを服用していて異常を感じた場合は、服用をやめて様子をみて下さい。もし、症状が悪化するような事があった場合は迷わず医療機関に連絡して適切な治療を受けて下さい。
 お店自体は営業していますので、ご相談がある場合は当店のホームページの『ご注文方法』にアクセスして、記載されている電話番号にお問合せ下さい。
 ただし、まことに勝手ながら午前中は地元の医療機関からの連絡を優先いたしますので午後にお願いいたします。

ネット担当:北村俊純

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~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~
※8月5日(火)……北朝鮮の工作船見学
※8月6日(水)……平和記念式典に思う事
※8月7日(木)……他の人にも効果があるとは限らない
※8月8日(金)……便秘かどうか確かめて
※8月9日(土)……用法・用量を守りましょう
※8月10日(日)……学校に責任があるのか
※8月11日(月)……ナンジャタウンのフードテーマパーク
******************* 先週の平凡な日記 *********************
◆8月5日(火)/2003年◆
 今日は、商店街の親睦として日帰りのバスツアーである。
 私はこの手の団体旅行が大の苦手。まぁ、この日記を読んでいる人には、私がいかに団体行動に向かない人間か分かるだろけど(苦笑)
 しかし参加しない訳にもいかず、行く先が『船の科学館』の北朝鮮の工作船と、夕食が海鮮レストランの『メヒコ』との事で奥さんを連れて参加した。
 まずはお台場の水上バス乗り場の近くでバスを降りた。
 http://www.suijobus.co.jp/
 お台場というのは、幕末にペリーの黒舟来航をきっかけに外国からの船に備えて大砲を置く場所を作り、それが【砲台場】と呼ばれていたことから、砲台場がなまって…「ほうだいば」⇒「ほーだいば」⇒「ほだいば」⇒「おだいば」⇒「お台場」と変化をして、現在の「台場」となったのだそうな。
 海岸沿い(と言うのか?)を歩いていくと、フジテレビと集英社との合同企画なのか、『ONE PIECE』に出てくる海賊船『ゴーイングメリー号』が疾っていた。
 http://magical-shop.web.infoseek.co.jp/photo/200308/02.html

 うう、乗りた~い!(←子供かお前は)
 しかし、残念ながら当日券は売り切れであった。どの道、団体旅行では乗れなかったが。
 そして、『AQUA CiTY』で1時間の自由時間となった。
 http://www.aquacity.co.jp/
 1時間ではゆっくり見物というのは無理なので、じっくり楽しむのは次の機会にして、5Fの『ミルクパーラーモウモウ』で軽くお茶を楽しむ事にした。
 パフェと紅茶を注文したが味も良く、店内の雰囲気も落ち着いていて全体的には申し分ナシ。ただし、店員が夏休みで新しい人ばかりなのか手際が悪く、怒り出すお客がいるんじゃないかとこちらがハラハラしてしまった。
 そのまま腰を落ち着けるつもりだったが、奥さんがやはりどこか見ていきたいと言うので、ちょっと駆け足気味に目ぼしい所を巡る事に。
 隣の建物の『mediage』側の6Fに行って、フジテレビの『スタジオドリームメーカー』を覗いた。ここは、ガラス張りのオープンスタジオで、放送や収録がある時には、実際に見学する事ができるらしい。
 その向かい側には、『ワールドオブコカ・コーラ東京』というショプがあり、それこそ生活雑貨から自転車やテントなど、コカ・コーラのデザインを用いたグッズが数多く並んでいた。
 欲しそうな目で見ていたら、奥さんにさっさと連れ出されてしまって残念(苦笑)
 『AQUA
CiTY』に戻って、『手塚治虫ワールド』のお店も覗いてみた。
 日本全国の御当地アトムの商品が並んでいて、見ているだけでも楽しい。しかし、ハッピなどを着ているアトムはともかくとして、中華服を着ていたりするアトムは悪ノリし過ぎ。その悪ノリがまた好きだけど(⌒▽⌒)
 一度フジテレビの前に集合して、再びバスで移動。『船の科学館』に到着した。
 今回は、北朝鮮の工作船を見学するのが目的なので、本館には入らないとの事でちょっと残念。
 http://www.funenokagakukan.or.jp/
 本館の前に戦艦大和の模型が展示されていて、気分が高揚してくる。
 実物の大和の事など何も知らず、知識としては戦争の道具だと分かっているはずなのに、なぜワクワクするのか。
 単に子供の頃に観ていた漫画やアニメの影響だけでは説明が付かない。それでは、どうして子供の頃にそれらの作品に惹かれるのかの説明ができない。
 いや、子供の頃に惹かれる理由自体は説明できる。子供は、全てのものに対して好奇心を抱くものだ。つまり創造する事も、破壊する事も、未知の体験として欲求するのだ。ブロックでなにがしかを組み立てながら、次の瞬間にはそれを壊して楽しむ。
 それは純粋に“快楽”でもある。
 そして反復して学習していく事で、それらは想像する事で子供の頃に感じた快楽として大人になってもワクワクするのだ。
 だとすると、その快楽を求めて実際の行為に及ぶという事に行き着くと短絡的に考えてしまうが、本当に想像力を働かせればそんな単純な構図にはならない。
 なぜなら、空想によって得る快楽は手軽だが、実際に行うためには労力が伴うからだ。つまり、“代償”が必要となる。
 殺人事件や戦争を実際に行うというのは、その代償に対する想像力が欠けているか、あるいは代償よりも得られる利益の方が大きいという判断が働いた時なのだ。
 間もなく終戦記念日が近いが、平和運動に取り組んでいる人たちには、もっと現実的な活動をしてもらいたい。
 創造物(作品)に、なんやかやと難癖をつける前に。
 話が逸れたが、北朝鮮の工作船の方はというと、柵に囲まれていて、すごい人出であった。
 もう少し柵の中の敷地が広ければ船全体の写真も撮れたのだが。
 http://magical-shop.web.infoseek.co.jp/photo/200308/03.html
 実際に見てみると、スゴイんだかショボイんだか。
 一般の漁船として見れば、確かに後部が開口して小型船を収納できたり、機銃を積んでいたり、スクリューが四軸あったりと装備は民間のものではない。
 しかし、戦闘艇として見れば貧弱な装備で、海上保安庁の巡視艇程度の攻撃で自沈しなければならなかったのも当然という感じである。
 船体には、銃撃戦の時の弾痕も残っていて、「アレに当りたくはないなぁ」と妙な実感をしてしまった。
 工作船の前でピースサインをして父親らしい人に写真を撮ってもらっている子供がいたが、微笑ましいと思っていいものかどうか(苦笑)
 ちなみに、ピースサインとブイサインは別物なのだそうだ。
 具体的には、掌の内側を相手に向けてするのがピースサインで、手の甲を相手に向けてするのがブイサインとの事である。
 ピースサインは、長崎に原爆が落とされた後に英国のチャーチル首相が記者会見で同様の仕草をした時に、記者から「それはブイサインですか?」と尋ねられて、「いや、二発の原爆が日本に落ちた。これで戦争が終わる」と答えた事から、このポーズを『ピース(平和)サイン』と呼ぶようになったらしい。
 これが事実ならば、ピースサインの歴史は比較的新しくて、日本人がこのポーズをするのはあまり好ましくないという事になる。
 嘘っぽくも思えるが、オリンピックに平和のシンボルとして鳩を持ち込んだのはアドルフ=ヒットラーだったりするので、事実は小説より奇なりである。
 一方、ブイサインの由来の方はというと、中世の頃のヨーロッパでは戦争で捕らえた捕虜が武器を持てないように、人差し指と中指を切り落としていた。
そのため、“戦う前”に敵に向かってポーズをとって「この指を切り落とせるものならやってみろ」と相手を挑発するのが流行ったのだそうだ。
 なのでこのブイサインのポーズは今でも英国の選挙の時などで見る事ができ、またその由来ゆえに“下品”な事とされていて、競馬の騎手がブイサインをしたために優勝を取り消されるという事もあった。
 もし両方を使い分けようという人がいたら(いるのか?)、ブイサインは戦う前に相手に手の甲を向ける、ピースサインは戦いが終わってから掌の内側を相手に向けてやるとツウっぽい。
 北朝鮮の工作船を見学するためのチケットで南極観測船の『宗谷』の中も見れるという事なので、時間は少ないがこれまた駆け足で見て回った。
 『宗谷』はロシア向けの砕氷船として竣工されたものの、海軍省に引き渡されて特務艦としてガダルカナルに出動して、室蘭で終戦を迎えたそうである。
 その後も樺太からの引き揚げ船として使われ、海上保安庁の灯台補給船となり、やっと南極観測船に改造された。
 なんと数奇な運命を辿った事かと、ちょっと感動した。
 ちょうど見学を終えてバスに戻ったところで雨が降ってきた。ヤレヤレ。
 夕食はお楽しみの海鮮料理『メヒコ』である。近くのワシントンホテルへと向かった。
 http://www.mehico.com/
 一番安いコースではあったが(笑)、それでもボリュームは充分。
 と言うか、カニの足が山盛りのピラフの後に牛ヒレのステーキで、食べきれない人が続出。私と奥さんは食べきってしまったが、他の人たちはお店側で用意してくれた持ち帰り用の皿に移した模様。
 テーブルにはアンケート用紙があり、なにやら抽選でプレゼントもあるらしい。
 私は良くも悪くもアンケートを書きたがる方なので奥さんが「書く?」と訊いてきたが、些細な不満はあれど料理には満足したので書かないでおくことにした。
 ……つもりだったのだが、開店したばかりなのか、お店の人が是非にとお願いしてくるので、結局は書く事に。まぁ、好きなんだけど(苦笑)
 書くとなったら書きますΨ(`▽´)Ψ 
 まず料理については、値段は高いが味で折り合いが付いてるので良し。
 ただ、コースメニューにはもう少し量の少ないコースが欲しいところ。食べ残した人が多かったのがそれを物語っている。
 それと、せっかくの美味しい料理を強力に支援する酒類が少ないのが難点。
ワインに詳しい方ではないがワインは充実しているように思える。そこに、ビールや日本酒も加えているのだから、ワイン以外の酒類を申し訳程度ではなく充実して欲しい。
 店員については、接客態度に問題は無いが、“演出”不足は気になるところ。
「熱いからお気をつけ下さい」とか、「下げちゃってよろしいですか」というのは、なんだか中途半端な高級感で、居酒屋風味が漂っていて嬉しくない(苦笑)
 私は、最近批判されている“コンビニ用語”などの間違った敬語などはあまり気にしていない。自分も使いこなせないし。
 なにより、言葉は生き物なのだから「○○円“から”お預かりします」というのが日本語として正しくないとしても、例えば最初に小銭を出したお客さんが「あっ、やっぱりこっちで」とお札に代えて支払うという事があり、受け取る方としては金額を確認する意味で「○○円“から”いただきます」と答えたくなってしまう事がある。
 だから、日常生活の中ではガチガチの敬語や丁寧語よりは、崩れたどこかおかしい言葉遣いの方が近しい感じがして自分がお客だとしても悪いとは思わない。
 ただ、高級そうな雰囲気のお店では、“演出”として正しい日本語を心がけてもらいたい。
 などなど、勢いに乗って書き連ねてしまった。アンタも好きねぇ(苦笑)
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◆8月6日(水)/2003年◆
 午前中は、取り立ててナニゴトも無く平和そのもの。
 そしてニュースでは、広島市中区の平和記念公園で、平和記念式典(原爆死没者慰霊式・平和祈念式)があり、遺族や被爆者、海外からの参加者ら約4万人が参列したとの報道。
 式典の平和宣言で、広島市長の秋葉忠利氏は「国連憲章や日本国憲法さえ存在しないかのような言動が世を覆い、時代は正に戦後から戦前へと大きく舵(かじ)を切っている」と読み上げた。
 さっき、私は「ナニゴトも無く平和そのもの」と書いたが、“戦争”の反意語は“平和”ではないと私は思っている。
 平和の大切さを訴える人たちは、同時に命の尊さも訴えるが、戦争の目的を人を殺す事だと勘違いしているのだとしたら、いつまで経っても平和など望めそうにない。
 何故なら戦争の目的は人を殺す事ではなく、「自分たちの意思を相手に強要する」事にあり、その過程で人が死ぬ事があるのに過ぎないからだ。
 スポーツの祭典とされている『オリンピック』の発祥が、代理戦争であった事を考えれば、人が死なない戦争もあるのだと想像する事も可能なはずだ。
 しかも、領土や資源の奪い合いが主な目的であった第二次世界大戦までの戦争ならばともかく、宗教や民族などの対立から起こる戦争においては、いくら戦争の悲惨さを伝えて命の尊さを訴えたところで、命と等価値かそれ以上の価値を信じている人たちに対しては意味をなさない。
 殺す事を目的にした戦争が存在しない以上、命の尊さを人々の心に植えつけていくために訴え続けるのとは別に、平和を築くためには違う方法論が必要なのだと私は思う。
 この思いは、高校の頃に『高校生平和ゼミナール』に参加した時に感じた違和感がきっかけだった。
 http://www.three.net/peace/
 友人に誘われて集会に参加したのだが、戦争がいかに悲惨な事か、平和がいかに大切な事かのみを語り合って、具体的な方法となると、それらを人々に訴える事しかしていなかったのだ。
 そんな事は、語り合うまでもないではないか。ちょっと図書館で調べれば、自分で学べる。
 そう、戦争が起こるプロセスの事をまったく考えていない!!
 戦争は、目的に対しての損得勘定をして始めるものだ。
 日本が太平洋戦争を始めるにあたって、「日本は戦争をして勝てますか?」
と近衛文麿が東条英機に尋ねた時、東条は「1年は戦ってみせます」と答えたという。
 つまり、それ以上は戦えませんよと言っている訳で、当時の政府の思惑としては、勝っているうちに条件を提示して和平に持ち込もうとしていたのだろう。
 しかし、予想していたより早く戦況が悪化してしまい、引き際を誤ったものと思われる。
 だとしたら、歴史にif(もしも)は禁物だが、戦争をしなくても日本の国益を守りつつ相手国の顔も立つ方策を説得力を持って提示する事ができれば回避できていたかもしれないのだ。“平和”という曖昧なモノではなく、具体的な利益を提示していれば───。
 『高校生平和ゼミナール』の、あまりにも現実を無視した自己満足な活動についていけず、結局すぐに離れてしまった。
 高校を卒業して、成人式も過ぎた頃、高校生を含む友人たちと山口に旅行に行った事がある。
 そして、誰が言い出したかは分からないが、帰りに広島に立ち寄ろうという事になった。その時には、列車を乗り継ぐための途中下車で、あくまで観光としてである。
 原爆資料館を見学して、平和記念公園で広島平和都市記念慰霊碑に向かうと、そこで行われている光景に愕然としてしまった。
 修学旅行か何かで来ているらしい小学生の子供たちが整列をしていて、その前で1人の子供が平和の誓いらしい文章を読み上げていたのだ。
 それが、その子の書いた文章そのものなのかは分からない。
 ただ、一度も顔を上げて記念慰霊碑を見る事もせずに原稿を読み上げるという事が異様に思えてならなかった。
 これでは、教師の指導によって学校で「戦争万歳」・「天皇万歳」とやっていたのと同じではないのか。
 どうして子供たち自身の方法で、感じ方で祈りを捧げる事をさせないのか。
 単に時間を節約するためなのかもしれない。周りの人たちへの迷惑を考えての事なのかもしれない。
 それでもやはり、その光景を見ていると自分たちは何か違う方法で、自分たちの思う方法で祈りたいと思った。
 そこで、その小学生の団体がいなくなるのを待ってから、ギターを持ってきている友達がいたので歌を捧げる事にした。
 その時に選んだ曲は、イエロー・モンキーの『Jam』だった。
 http://osaka.cool.ne.jp/kazi/jam.htm

「♪この世界に真っ赤なジャムを塗って 食べようとする奴がいても」
 と歌詞にある、あの歌である。
 今からすると赤面するほど若かったですな(苦笑)
 この「真っ赤なジャム」という部分に連想するモノは色々あるが、やはり熱唱したのは、その後のくだりのところだった。
「♪外国で飛行機が墜ちました ニュースキャスターは嬉しそうに 
 『乗客に日本人はいませんでした』 『いませんでした』 『いませんでした』
 僕は何を思えばいいんだろう 僕は何て言えばいいんだろう」
 平和の大切さを訴える時、日本が平和だと思い込んでいる事への違和感が、この歌詞の中に含まれているような気がしてならない。
 世界のどこかに戦火がある以上、日本は平和な地などではなく、前線ではないというだけの後方にしか過ぎないはずなのだ。なにしろ日本は、どこの国とも日本が“非戦闘地域”との確約を取り付けていないのだから。
 イラク特別措置法案が国会に提出された時だったか、社民党の土井委員長が「平和な国である日本が」このような法案を提出するのはケシカランみたいな発言をしていたが、なんて頭の中が平和なんだろうと思ったものだ。
 ちなみに、そうやって『Jam』を歌っていたら、偶然にアメリカの海兵隊の兵士が来ていて、握手を求められた。
 彼らが何を思って握手を求めてきたのかは、英語が堪能な人が誰もいなかったため(苦笑)分からなかったが、かつての憎むべき敵国の人間と握手をするというのも妙な気分だった。
 それから数年後、なんの因果か今の奥さんと結婚した時に奥さんが新婚旅行に山口に行きたいと言い出し(奥さんが高杉晋作のファン)、これまた広島に立ち寄る事になった。
 そして、そこで見た光景は数年前に見た光景と寸分も違わず、小学生の団体が記念慰霊碑に向かって整列して、同じように1人の子供が平和を大切にしますと誓っていた。
 同じかよ!(ミムラ風に)
 ホントにそれでいいの?
 ホントにそれでいいのかー!?
 と、叫びたい気分になった。
 このあいだ、今年の記念式典の直前に公園の折り鶴に放火したバカな大学生がいたが、その行為だけならば実は拍手したいくらいに思った。
 と言うのも、その大学生が折り鶴の由来を知らずに「就職が決まらなくてムシャクシャしてやった」という理由と同じくらいに、折り鶴に込められた“想い”が歪められてるように思っていたからだ。
 公園の折り鶴には、佐々木貞子という女の子が2歳8ヵ月の時に被爆して、12歳で急性白血病と診断されてから、鶴を千羽折れば願がかなうと信じ、夜も眠らずに「生きたい」という願を込めながら薬の包みなどで鶴を折り続けて、9ヵ月の闘病生活の末に亡くなったという逸話がある。
 しかし、いつしかその小さく切ない願いは、「再び被爆者をつくらない」決意の証として反核のシンボルとして使われるようになってしまった。
 私には、どうしてもその亡くなった女の子の想いを歪めているようにしか思えてならないのだ。
 そして、平和のために、反核のためにやらなきゃならない事は他にあるだろうと。
 先に書いたような広島市長の式典での発言は、どこか無責任ではないだろうか。
 冷戦時代に、何度も自衛隊の事、他国との戦争が起きたときの事、日本での武器として核の扱い方の事などなど、議論の火種をことごとく消してしまったのは、ほかならぬ反戦・反核を訴える人たちではなかったか。
 自衛隊の海外派兵や、イラク戦争支持などがあれよあれよという間に国会を通過してしまったのは、現実の驚異が目の前に突きつけられたからからだろう。
 より世界が安定しているうちに議論して備えておくべきだったのを、議論する事さえも許さずに封殺してしまった結果がコレなのだ。
 時代はつねに進んでいる。“同じ過ち”など1つも無い。いかに似ていようとも、それはその時代に起こった新たな事態なのだ。
「時代は正に戦後から戦前へと大きく舵(かじ)を切っている」と時代錯誤な考えでいる限りは、これから起こる戦争もまた、決して止める事はできないだろう。
 こんなに長文が書けるほど暇だとは予想していなかったので(苦笑)、午後に奥さんと映画を観に行く事にした。
 この週末は、お母んが旅行に行く事になっていて、代わりに奥さんがお店に出る事にもなっているし。
 観たい映画は幾つもあるのだが、先日お台場に行ったつながりと、前作が良かったからという期待もあって『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』を観ることにした。
 http://www.odoru.com/main.html

 世の中には「観て損をした」という映画もあるが、その点から言えば「観なくても損はしない」程度で済んだのは良かったというべきか。
 公式ホームページの方では「ネタバレ禁止のお願い」と掲示されているが、バラすほどの大ネタが無い。
 シーンごとのつながりがブツ切れで、まるでテレビ番組でCMが入る事を想定しているかのようだった。映画じゃなくて、テレビスペシャルだったら良かったかも。
 しかも脚本の練り込みが足りないのか、それとも監督が力みすぎたのか、同作品の魅力だった“ノリ”がイマイチで、終始真面目(?)なシーンが続いてしまい、山場のシリアスなシーンがまったく活きてこなかった。
 なにより、今回のテーマとなるセリフを何度も主要なキャラが語るもんだから、何かのプロパガンダ映画かと思ってしまった。言ってる事が正論なだけに、物語の中で浮いてしまって違和感が際立っていた。
 俳優の演技力の方は格段に伸びていて、特に織田裕二の演技プランでもある「仕事に慣れが出て初心を忘れつつある」という青島刑事を描く事は成功していたように思う。
 演技力にも老齢を重ねてきている(笑)いかりや長介さんは、演技が迫真過ぎたかもしれないけど。いや、いい意味で。
 そんな訳で、個々の俳優のファンならば前言を翻すようだが観て損は無いだろう。
 映画作品として観ようという人は、ビデオになるまで待つのが得策かもしれない。
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◆8月7日(木)/2003年◆
 旦那さんがひどい蕁麻疹で、使っている薬と同じ物が欲しいと言うお客さんが来店。
 薬の場合、「同じ物を」というのは難しい。
 副作用などにより日々商品が入れ替わっていたり、ほとんど同じ成分の物でもイメージチェンジのために名前を変えたりしているからだ。
 一方で、薬としての販売許可を取るためには、おいそれと変な成分は入れられない。だから、メーカーが違っても効能が同じならば、含有率は違っても成分はそれほど変わらない物などもある。
 だから、患者さん本人であればそれらの事を説明して、他の製品を勧めるという事もできるのだが、頼まれて来ている場合はそうもいかない。
 とりあえず、お客さんが持ってきていた薬と成分の似ている薬の成分表をコピーして渡した。それを旦那さんに見てもらって、注文するか、ウチに置いてある薬を使うか相談してもらう事にした。
 ところで、さらに話を訊いてみると、どうやら蕁麻疹の原因は旦那さんの知人から勧められたサルノコシカケにあるらしい。
 サルノコシカケは学問的には担子菌類(たんしきんるい)といわれる菌類で、サルノコシカケ目のマンネンタケ科やサルノコシカケ科に属するキノコの総称である。滋養強壮の効果があり、心臓病や肝臓病に良いと言われていて、癌にも効果があるとされている。
 で、知人にサルノコシカケが健康に良いと勧められたとか。しかもその人自身が栽培しているとの事で、煎じた物を渡されたの事。それじゃあ断れないよなぁ(^-^;
 結局、そのサルノコシカケを服用してから蕁麻疹になってしまったので、おそらくそれが原因なのだろう。。
 健康ために何をしようと個人の自由だが、それは自分だけにとどめておいてもらいたいものだ。
 自分に効果があったからといって、他の人にも効果があるとは限らない。
 私が工事会社に勤めていた頃に、歳のいった女性事務員がテレビで得たのか「花粉症にはアロエとヨーグルトの組み合わせがいいんだって」とやたらに周りの人たちに勧めていたが、私は心の中で「冷え症の人には逆効果だー!」と叫んでいたもんである。逆らうと怖いから言わなかったけど( ̄▽ ̄)
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◆8月8日(金)/2003年◆
 便秘をしているという患者さんが来店。
 効果が強めの便秘薬をと頼まれたが、よくよくお話を訊いてみると便意がそれほど強くないとの事。
 よく誤解されるのだが、排便の周期は人それぞれである。それが毎日であるか、2~3日ごとであるかはあまり問題ではない。
 便秘とは、“便意があるのに出ない”状態の事なのだ。つまり、便意が毎日は起こらないというのは、それほど心配しなくても良い。
 もちろん、便意が一週間近くもの間に一度も無いというのは正常ではないから、さすがに病院で診察を受けた方が良いだろうが、そんな人は多くはないだろう。
 便意が一日おきなどの場合は、胃腸が弱くて便になるべき材料が少ない事などが考えられる。そういう人は、便秘薬を服用するとますます胃腸を痛めつけて弱める事になるので、買う前に店頭で相談する事が必要である。
 今回の患者さんには、便を増やす作用(オオバコの実が含まれていて、腸内の水分を吸って体積が増える)のある便秘薬として『サトラックス』(症状別・医薬品)を勧めた。
 『パナウェーブ研究所』を名乗る白ずくめ集団が住む福井市五太子町の施設で男性が倒れたと7日の午後に119番通報があり、救急隊員が敷地内でぐったりしていた男性を病院に搬送したものの、間もなく死亡したとのニュース。
 マスコミ各社が「待ってました」とばかりに小躍りしているかのように報道するのに苦笑する。
 しかし、やはり台風の方の扱いが大きく、『パナウェーブ研究所』としては、いいタイミングでホッとしているのではあるまいか。
 死亡したのは福岡県宗像市の国立大助教授との事で、同集団では「体にたまった電磁波を取り除く」として棒で背中などをたたき合う行為を日常的にしているらしく、警察はその行為との関連や被害者が倒れた時の状況を調べているとの事。
 しかし、電磁波って体にたまるんだっけ?
 電磁波は体に対して反射してしまうし、放射線なら透過してしまうし、どうゆう理論に基づいているのか分からない。
 被害者の大学教授の専門がなんだったのか気になるところだ。
 昨日、旦那さんの蕁麻疹の薬を求めに来たお客さんが来店。
 一応、症状が出ていて苦しいので、ウチに置いてある薬を試してみるとの事。
 ただ、勧めた薬は相談された薬とほとんど成分は変わらないのだが、茵陳蒿湯(いんちんこうとう)という漢方薬の成分が含まれているのが気になるとか。
 サルノコシカケで具合が悪くなったので、漢方薬に対して懐疑的になっているらしい。
 確かに胃に関する漢方薬の材料にサルノコシカケ科の生薬が使われていたりするが、他の生薬と互いに補完し合うように調合されているわけで、サルノコシカケだけを服用するのとは違う。
 いわば、怪しげな民間療法で体調を崩した訳で、漢方薬と一緒にされても困る。
 まぁ、気持ちは分かるが……。
 とりあえず、試してみるという事で一番小さいパッケージの物を買っていった。もしそれで症状が軽くなれば、本格的に体質から治療した方が良いと申し添えた。
 あっ、ちなみにウチには茵陳蒿湯は置いてません。念のため。
 ウチにある漢方薬では、急性の蕁麻疹には葛根湯(かっこんとう)、神経質な人の蕁麻疹ならば香蘇散(こうそさん)、老人性の痒みなら八味地黄丸(はちみじおうがん)、体質改善のためには十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)が候補になる。
 同じ症状のようでも、体質などによってこれだけ種類があるので、くれぐれも、自分が効いたからといって人に勧めたりしないように。
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◆8月9日(土)/2003年◆
 朝起きたら、まだ台風が関東を通っていなくて驚いた。
 昨夜のうちに通り過ぎると思っていたのに。
 奥さんは、「今日くらいお店を閉めたら」と言っていたが、ウチが年中無休なのは近所の人も知っている。
 この嵐の中、開いてるものと思ってくるお客さんもいるかもしれない。
 そしてお店に行ってみると、さっそくお客さんが(苦笑)
 本格的に風雨が強くなる前にと思ったのだろう、化粧品のお客さんの方が、患者さんより多かった。
 鼻水や鼻づまりの症状を緩和する成分『塩酸フェニルプロパノールアミン』(PPA)を含んだ鼻炎用内服薬などで、脳出血の副作用を起こすおそれがあるとして、厚生労働省が注意を呼びかけるとともに、製薬会社に対し、使用上の注意の改訂と、PPAの代替成分への切り替えを速やかに行うよう指示したとのニュース。
 脳出血を起した患者の中に死亡例は無く、いずれの患者も回復に向かっているとの事。
 しかし、よくよく調べてみると決められた用量の2~7倍を1度に服用したりなど、規定外の使い方をしていたらしい。
 報道では、「副作用」となっているが、規定外の服用によって起こった事を副作用と言っていいものか。
 用法を守らなかった人の事なんか、知らんわ^-^;
 ウチとしては、各製薬メーカーから関連の情報がFAXで次から次へと入ってきて用紙が切れてしまったのが迷惑。
 どこかでまとめて送ってくれればいいのに。
 医療機関から厚生労働省に報告が入ってきたのが6月頃からって、もしかしてコンビニでの薬の販売を阻止するために誰かが仕組んだんじゃないかとも思ったり。
 各地で台風の被害が出ているが、どうも自分に被害が及ばない限りは、その非日常性にワクワクとしてしまう。
 横殴りの雨などが降ると、外に出てズブ濡れになりたい欲求に駆られる。
 子供の頃には、よく大雨の中を傘をささずに喜んで外に出ていたりしたものだ。さすがに今はやらないが。
 台風10号が過ぎ去った夕方、お店の外に出てみると虹が出ていた。
 虹なんて見るのは、数年ぶりな気がする。
 デジカメを持ち出して、何枚か撮ってみたら、虹が二重になっているのに気がついた。
 なんだか得した気分♪
 http://magical-shop.web.infoseek.co.jp/photo/200308/04.html
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◆8月10日(日)/2003年◆
 台風一過。抜けるような青空。猛烈な日差し。
 あまりの暑さに誰も外出しないのか、来店者も無し。
 夕方頃になれば来るだろうか。
 誰か病気になって来て~。(←マテ。)
 長崎市の幼稚園児誘拐殺人事件の関係で、加害者の少年が通っていた中学校の校長先生が被害者の遺族への謝罪を「一日でも早く実現させたい」として、遺族の代理人に面会を申し出たが、返答は無いというニュース。
 しかし、いったいどういう理由で謝罪するつもりなのか疑問。
 別に学校で殺人を勧める授業をしていたワケでもあるまいに。
 それとも、命の尊さを教える努力が足りなかったという事なのだろうか。
 私は学校教育の比重は、もっと軽くても良いと思う。
 学校は勉強をする場を提供するという“教える”事に徹して、“育てる”のはまた別な場、つまり家庭やそれに代わる所にあっていいはずだ。
 学校が子供たちに思想や信条などを“教育”するのは違和感があるし、ともすると担任のごく個人的な考え方を教える事になりかねない。
 子供たちの親の価値観が違えば育て方の方針も違うのだから、集う生徒だって価値観の違う子供たちが来ていて当然。
 命に対する価値観も違うはずで、そこに共通性を持たせるとすれば日本は法治国家であって、その法に基づいて殺人が許されないと言う約束事を伝える方が良いように思う。
 そうでなければ、いくら命の尊さを教えたところで、その価値を認識できなければ、その子には“殺さない理由”が無い事になってしまう。
 謝罪をするという事は、責任を負うという事でもある。
 しかし、本当に学校に生徒一人一人の“全て”の責任を負う事などできるのだろうか。
 先生が生徒を指導する時には二言目には「そんな事では将来~~だぞ」と言うようだが、本当にそうなるかは分かろうはずもないし、先生の言う事に従ったとして将来を保証できるはずもない。
 学校では、ただ“教える事”しかできないのだから、なんの責任も負う必要も無い。ただ、親としての自分の責任を学校に被せたい人がいるだけではないだろうか。
 この校長先生がする事は謝罪ではなく、哀悼の意を表す事のみで良いのではないかと思う。
 血流計で測定したいというお客さんが来店。
 ところがお酒を飲んでいると言う。
 お酒を飲んでいては正確な血圧・血流の測定はできない。しかし、お客さんはそれでもかまわないとの事。
 まぁ、害があるわけではないし、お金を払ってもらえるのならウチもかまわないので、測定する事に。
 すると予想通りに、高血圧で血流過多という結果が出た。
 しかし、お客さんは満足した様子。
「ふだんから血圧が高いから、飲んでてコレなら安心したよ」
 ははぁ、勉強になりました。
 なんか釈然としないけど(笑)
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◆8月11日(月)/2003年◆
 今日は、Iちゃんとデートである。
 本当は先週の土曜日にと約束していたのだが、お母んが旅行でお店番をしていたため、今日に延期になっていたのだ。
 池袋のサンシャインシティに行きたいというリクエストだったので、まずは直行。
 http://www.sunshinecity.co.jp/
 サンリオや『たれぱんだ』、『ONE
PIECE』などのキャラクターショップを次々と覗いていく。
 http://www.san-x.co.jp/suama/suama.html
 そういや、こうゆうキャラクター物が好きだったなと、思ったところで誕生日プレゼントを今年もあげるのを忘れている事に気がついた(^-^;
 言われるまで黙っておこう(苦笑)
 私の方は、キャラクター物に興味が無いので後ろからついていくばかり。
 そうしていると、携帯電話にMちゃんから久しぶりに連絡が入った。
 別れてから一年ぶりくらいだろうか。
 大学が夏休みのうちに、久しぶりに遊びたいとの事。
 Iちゃんにジロリとニラまれて、手短に済まそうと「じゃあ、また後で」と答えて電話を切った。
 しっかり会話を聞かれていたようで、「いいわねぇ、モテて」とイヤミを言われる。
 モテるなら、フラれたりしないってσ(^◇^;)。
 
 お腹が空いたところで、昼食に『ラケル』を選んだ。
 http://www.rakeru.co.jp/
 『ラケル』はオムレツ専門店だが、スープとパンも美味しい。
 しかし、どうゆう訳か新宿店と池袋店では味付けが違う。
 同じマニュアルを使っているはずなのに、味付けが全体的に濃くて塩辛いのだ。
 しかも、今回だけではなく、以前に何度か来た時もそうだった。不思議不思議。
 それでも、オムレツとパンの美味しさには満足してもらえたようで良かった。
 そうそう、6日に奥さんと映画を観た帰りに新宿店で夕食を摂ったのだが、かな~り大変だった。
 まず、注文をするのに一苦労。店員が誰も客席の方に来ないのだ。商品を運びに来たりしても、まったく周りの様子を確かめもせずにサッサと厨房に戻ってしまう。最近では、テーブルに呼び鈴のブザーを設置しているレストランもあるが、そういう物を設置していないのなら、もう少し注意を払ってもらいたい。
 やっと注文してみると、出てきた物が間違っていた。しかも、注文する時に「確認します」と店員が言って確認したのにである。
 そして、出てきた商品はオムレツの焼き加減も盛り付けも雑で、いつもの味を知っているだけに、ちょっと食欲が進まなかった。
 その後も一緒に注文したドリンクは来ないし、デザートも食事が終わったのにいつまで経っても出てこなくて催促しなければならなかったりと、最後までイライラさせられ通しだった。
 付け加えるなら、食べている最中にも、あっちでガチャンと食器を落とす音がして、こっちで「すいません」と謝っている声が聞こえた。
 想像するに、夏休みを利用してバイトをしている新人だけが偶然にも集まってしまったのか、ベテランがお休みを取っていて残されたのが新人ばかりだったのかもしれない。
 で、結局お会計をする時に苦情を伝えた。
 昔は、トラブルが起きる毎に苦情を言うようにしていたのだが、たまに「料金は結構です」とか「お引きします」と言われることがあり、それからは余り言わないようにした。
 こちらとしては直してくれれば良い訳で、値引きなどをされたら、なんだかたかったみたいで逆に気分が悪いからである。(もっとも、ホチキスの針が入っていたり、ビニールの破片が入っていたり、熱湯をかけられた時には引いてもらったけど。……って、どうしてトラブルばかりに合うんだろう(^-^;)
 奥さんは、「嫌な客だね~」と呆れていたが(苦笑)
 ただ、私としては苦情を言いたくなる理由がある。最初のアルバイトでの体験が忘れられないのだ。やはり、ナニゴトも原体験というものは忘れがたいものなのかもしれない。
 初めてアルバイトをしたのは、冠婚葬祭の会社だった。私が入った部署は、引き出物などの贈答品を包装する所だった。そして、そこの作業場には社長の“お言葉”が大きな文字で掲げてあった。
「頭を使って知恵を出せ。体を使って汗を出せ。知恵と汗の出せない奴は、即会社を去れ!!」
 当時、高校生だった私にとって、どれほど衝撃的だった事か。
 なにしろ、冠婚葬祭である。基本的には、一生に一度の場。だから社長からは、「ミスをしたら客に殺される覚悟でやれ!」という叱責が、何度となく社員はもちろん、アルバイトにも飛んだ。
 ただし、この社長のスゴイところと言うか、エライところと言うか、これまた魅力となったのは、それだけ厳しい事を言ってはいても、いざミスがあった時にはちゃんと“守る”という事をしていた事だ。
 実際、私ではなかったのだが注文されていた花の種類を間違えてしまい、急遽別な物を用意したり、お客への謝罪などで何十万かの損失を出してしまった時には叱るだけは叱って(いや、怖かった怖かった)、その事でのペナルティは付けなかった事があった。
 今考えれば、組織としてはそういうやり方もあると理解できるが、やはり当時は感動したものである。
 その後、他のアルバイトに就いても、先の社長の言葉を自分の基本姿勢にしたいと思ってやってきた。(……つもり。)
 そして、そんな視点で見ていると、変な言い方だが“プロ”のアルバイトに出会う事がある。
 ガソリンスタンドでスクーターにガソリンを入れる時、大抵の店員はタンクの中を覗き込みながら、手元のレバーを何度もクックッと調整する。それで足りないようだとまた少し入れたり、時には溢れさせてしまい雑巾で拭き取ったりする事になる。
 ところが、“その人は”違った。クーッとレバーを引き続け、一度も微調整をすること無しに、パッとレバーを離したところでピタリとガソリンを入れてしまったのだ。微調整をしないから、ものの数秒で作業が終わり、私はすぐに支払いを済ませてガソリンスタンドを出る事ができた。まさに、ガソリンを入れるプロの技を見る思いだった。
 また、これは私の友人だが、女友達のJ子ちゃんがアルバイトしている某ファミリーレストランに偶然入った。J子ちゃんは気がついていなくて、彼女の仕事ぶりを眺めていたら、これが実に凄かった。
 まず、店内を移動する時、つまり注文を取りに向かったり商品を運ぶ時や下げる時に、スーッと周りに視線を走らせているのだ。そうする事によって、注文をしようとしている人や、そろそろ食器を下げた方が良いテーブルを確認しているのである。
 そして、彼女もこちらに気がついて注文しようとすると、なんと彼女はメニューを全て暗記していた。それも、味付けなども含めてである。だから彼女は、お客からの質問に答えながら料理を勧める事ができた。ファミレスなのに(笑)
 同じような飲食店では、こんな体験もした。案内された席が、お店の奥まった席で、こちらからは店員の姿はまったく見えない。なのに、店員を呼ぼうと思うと、スッと現れるのだ。これにはビックリした。
 なにしろ、メニューを選び終えて注文しようかなと顔を上げたら「お決まりですか?」と現れ、お冷が無くなると「お注ぎしましょうか?」と現れて、食事が終わるとすかさずデザートが運ばれてきた。
 高級レストランではない、どちらかと言うとファミレスのようなレストランでである。
 数ヵ月後に、また同じお店に行ったところ、残念ながら同じサービスは受ける事はできなかった。どうやら、完全にその店員さん個人の“能力”であったようだ。 
 これらのサービスを一度でも受けると、それが本来あるべき姿のように思えてしまう。あれは、むしろ例外なんだと頭では分かっていても、その時の“感動”は忘れられないものとなってしまい、質の低いサービスに出会うと苦情を漏らしてしまいたくなるのだ。
 蛇足だが、サービス業の理想として、石ノ森章太郎原作の『THE
HOTEL』は外せないだろう。
 テレビドラマ版では、ほのぼのとしたドラマになってしまったが、萬画版の方は、「絶対にホテルマンなんかにはなりたくない」と思わせてくれる(笑)くらい、サービス業に就く人間が持つべき“理想”が語られている。
 私のお気に入りは、“always(いつも)”だ。
 本編の何巻の第何話かは忘れてしまったが、主人公である東堂マネジャーがまだ新人だった頃のエピソードとして出てくる。
 新人の東堂が上司に「今日は最高のサービスができました」と報告すると、上司が東堂を怒鳴りつけるのだ。
「今日は最高のサービスができただと!? なら、昨日の客にはなんと詫びるつもりだ!? 明日の客にはどう言い訳する!? 俺たちの仕事は、“always”なんだ!!」(記憶で書いてるので、間違っていたら訂正希望。) 
 心に染み入る名セリフである。できるかどうかは別にして(苦笑)
 こんなに脱線するつもりはなかったのだが、食事の後はいつものようにホテルに入ってしまい割愛してしまうため、その穴埋めという事で(笑)
 ちなみに、サンシャインシティの近くのホテルは人通りの多い所にあるので、どうしても人に見られる事になる。そのためIちゃんは恥ずかしがって、何度もホテルの前を行ったり来たり。よけい恥ずかしいと思うんだけどな(苦笑)
 さて、ホテルで休憩するはずが、むしろ運動してしまったためにお腹が空いて、どこで食べようかとサンシャインシティに戻ると、『ナンジャタウン』で餃子とアイスクリームの特設会場があるようなので入ってみる事にした。
 アトラクションで遊ばなければ、入場料は大人300円である。
 http://www.namco.co.jp/tp/
 食事のためだけに、入場料を払って入ったのは大正解。
 全国の餃子店がレトロな場内にいい雰囲気で並んでいて、どのお店も美味しそうで目移りしてしまった。
 一店でまとめて買うよりも、各お店で一種類ずつ買う方が面白そうなので、それぞれのお店で揚げ餃子・味噌餃子・焼き餃子を注文して、場内の神社(?)の前のテーブルで食べた。
 http://magical-shop.web.infoseek.co.jp/photo/200308/05.html
 う~む、思った以上に餃子というのはお腹にもたれる物なんだなぁ。
 しかし、どの餃子も食べ慣れている味とは違って満足。こう言っちゃなんだが、美味しくなくても良しという感じである。
 いや、美味しかったですよ。念のため(笑)
 ステージでは着ぐるみのナジャヴの歌謡ショー(?)をやっていた。何故かクレージー・キャッツの曲などが。子供の教育上良くないのではないかと思うのだが(笑)
 餃子で満腹になったものの、せっかくアイスクリームのテーマパークがあるのだからと行ってみる事に。もちろん、行くだけではなく食べました(⌒▽⌒)
 私が食べたのは、サラダのアイスらしく、ポテトサラダの味が(笑)
 Iちゃんは、笹のアイスを食べたものの、そもそも笹を食べた事が無いので、これが笹の味なのやらなんなのやら(苦笑)
 全国のご当地アイスもあったのだが、お腹がいっぱいだったので買わずじまい。しかし、焼酎アイスだの手羽先アイスだの、眺めるだけでも充分に楽しめた。
 あと、食べなかったのだがプリン博覧会というものも開催されていて、そちらの方もラーメンプリンや茶ップリンなど、面白いプリンが並んでいた。
 
 そんなこんなでIちゃんとのデートを終えて家に帰った。
 奥さん曰く、「浮気してくると肌のツヤが良くなるね~」との事。
 新手のイヤミか(苦笑)?
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