• タグ別アーカイブ: 桂枝茯苓丸
  • 代理人相手に深くお話する事もできず

     成人の男性の代理で女性のお客様が来店。
     一週間ほど前に出張先で風邪をひき、病院で薬を処方された薬を服用していたというのだけれど、例によって内容は不明( ´Д`)=3
     高熱にはならず、微熱と喉の痛みが続いているという。
     栄養剤を要望されたものの、熱が高くならなかったのは体力が低下していて熱を出す事ができなかったと考えられるから、体の方が栄養剤を受け止められない可能性がある。
     そうお話したら、何も買わずに帰られた。
     ううむ、不愉快に受け取られないように言葉を選んで説明したつもりだけど、どう解釈されたかなぁ。
     最近、この手の「処方された薬があるけど分からない」というパターンに疲れて、「またかよ」って思考になりがちで、それを直したいとは思っているものの、もしかすると表情や言葉のニュアンスに出てるんじゃないかと落ち込むこと多し。
     特に難しいのは、本人じゃなくて代理の場合で、今回のケースだと風邪の後期に用いる『柴胡桂枝湯』と喉の痛みを取る『ペラックT』の組み合わせを案内するところを、代理人相手に深くお話する事もできず。
     テキトーに『ユンケル』でも案内しておいた方が、双方に取って良かったんじゃないか、でもそれは誤魔化しじゃないかと悶々するばかり……。

     仕事でのPCの操作による、疲れ目と肩こりの相談を受けた。
     『新パワーアクトEX』と『アリナミンEX』のビタミン剤の他に、上半身の血行を良くする『独活葛根湯』を案内したところ、『新パワーアクトEX』を購入して頂いた。
     それと、連れの人がいたので、2人で出来る、というか2人でないと出来ない肩のストレッチを教えた。
     図にしないと説明しにくいけど、肩が凝っている人に対して、もう1人が相手の肩甲骨くぼみに片手の親指の付け根辺りを押し込み、もう片方の手で相手の肩をガッシリと掴んで後ろに引っ張る方法。
     その連れの人が肌荒れ対策に『ペアA錠』を購入されたので、もし効果が弱いと感じる場合は『桂枝茯苓丸』を併用するよう勧めた。

     

  • 妊娠検査薬は2回用をお勧め

     『アレルギール錠』を指名で買い求めに、お客様が来店。
     これまた珍しい……って、昨日も書いたような。
     この時期のアレルギー症状は、季節の変化と生活環境が重なってストレスが原因だったりするから、患者さんが一人来ると続いたりするんだよね。
     アレルギー性皮膚炎との事なので、眠くなりにくい物として『十味敗毒湯』を紹介した。
     あまり興味を持ってもらえなかったのは残念。
     もう少し、紹介時のトークを磨かないと駄目か。

     やや高齢のお客様から、ダイエットの相談を受けた。
     煙草をやめてから7kgほど太って苦しいというお話だけど、太ったのは煙草によって悪くなった血流が改善して栄養が行き渡るようになったからとも考えられる。
     詳しくお話を聞いたら、便秘の他に膝の痛みがあるというので、健康食品よりも医薬品での治療の方を勧めた。
     膝の痛みから『防已黄耆湯』と、便秘の『防風通聖散』を比較したものの、今回はより便秘の方に重点を置いて『大柴胡湯』を試して頂くことになった。
     ごぼう茶を飲んでいてガスが出るとも言っていたため、それを参考にもした。
     さらに話し込むと、膝の痛みの方は実は若い時にバイクで転倒し、膝を痛めているという事が分かった。
     それなら、膝の痛みに『防已黄耆湯』と考えちゃったけど、『疎経活血湯』の方が適応するかもしれない。
     『大柴胡湯』で減量に効果が見られれば、次に膝の治療についても検討しましょうという事に。

     妊娠検査薬を求めて来店したお客様は1回用を選ばれたけど、念のため2回用をと勧めてみた。
     うちの奥さんも、最初は陽性と出て、後でもう1回調べたら陰性だった事があるので。
     あの時は、まだ結婚も決めてなくて、いゃあ焦った焦った(;´∀`)
     喫茶店でテーブルを挟んで、ドラマみたいな会話をしてたよ。
     あの時に逃げておけば……ゲフンゲフン((( +д+))o=3=3
     今回のお客様、申し訳ない事に私は覚えていなかったのだけれど、以前にニキビの相談にいらした時に塗り薬として『クレアラシル』と内服薬に『桂枝茯苓丸加よく苡仁』を案内して、養生に解毒のための内蔵を温める半身浴と、皮膚の再生を促す食事に根菜中心に偏食するようアドバイスした人で、すっかり治りましたと、お礼を言われた。
     言われて思い出しましたよ。
     改善して何よりです(・∀・)

     

  • 熱中症対策に水分補給が必要だけど水分代謝の異常にも注意

      『新コルゲントローチ』をレジに持ってきたお客様に症状を尋ねると、天候が晴れて、喉がイガイガするとのことで、花粉症の可能性をお話したところ思い当たるらしく、それなら『麦門冬湯』をと思ったけど、今回は喉の痛みに特化して『駆風解毒湯』を勧めた。

     中学生の親子連れで来店。
     中学生の子のニキビの相談で塗り薬を求められたため、『クレアラシル』を案内した。
     ただ、成長期のニキビはホルモンとのバランスも関係するので、発症するタイミングが生理と連動しているようであれば『桂枝茯苓丸加よく苡仁』などの服用薬も検討するよう、お話した。
     連動してなくても、繰り返すようなら『排膿散及湯』が良いけど、うちの店には置いていないため病院で処方の相談をするよう勧めた。

     『麻黄湯』を購入されるお客様に用途を確認すると、常備薬にするとのこと。
     発熱して汗をかく用になったら、『柴胡桂枝湯』に変更するように付け加えた。
     胃薬を求めて来店されたお客様に症状を尋ねたところ、頭痛に『ロキソニン』を服用しているため、胃の予防になる物を探しているとのこと。
     病院で処方されていれば大抵は胃薬も処方されるはずだし、第1類医薬品を扱っている店で購入したなら、そのお店で買えば良いはずなのに、どうしてそうしなかったのか、ちょっと不思議。
     まさか、処方された薬を取っておいて残ったのを利用しているとか、人から貰ったとかなんだろうか。
     『ロキソニン』を使っているのは、アセチルサリチル酸にアレルギーがあって『バファリンA』が使えないからというのだけど、薬でアレルギーを起こすようであれば病院に行った方が良いのになー。
     制酸剤では意味が無いので、『安中散』『芍薬甘草湯』の『大正漢方胃腸薬』を案内した。

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     以前は、うちの店では扱っていなかった『五苓散』を独断で仕入れてから定期的に買っていかれるお客様がいて、気になったので用途を尋ねてみた。
     なんでも椎間板ヘルニアが心臓にも影響しており、医師から水分補給を充分にするよう言われていて、でも水分の摂り過ぎは水分代謝異常を招くので、『五苓散』を服用しているという。
     お客様自身、薬剤師さんで漢方薬を学んでいたらしい。
     ふむふむ、なるほど。
     勉強になりますφ(..)

     

  • お医者さんレベルをドラッグストアーに期待されても困ります

     女性のお客様から、「生理を遅らせたい」と相談された。
     スポーツの試合とか旅行の時期とズラしたいとか、わりとある相談の方かと思った。
     まぁ、相談されても病院で低用量ピルを処方してもらうくらいしか方法は無いと思いますが。
     何かの漫画で、漢方にあるらしい描写を読んだ事があるものの、ちょっと想像がつかない。
     生理を早くするなら、『黄連解毒湯』とか『三黄瀉心湯』とか考えられるけどね。
     正式に認められている効能じゃないから、その目的では店頭では売れないし。
     そんな事を考えていたら、一回ごとの生理の話じゃなくて、「閉経を遅らせたい」という事だった。
     一介のドラッグストアの店員に、そんな事を相談されても困るσ(^◇^;)。
     しかも、よくよく話を聞いたら、お客様本人じゃなくて人から頼まれたらしい。
     頼んだ人は、40代前半らしく漢方薬を探しているそうな。
     う~ん、血流からアプローチする『加味逍遙散』『桂枝茯苓丸』、気からアプローチする『補中益気湯』『人参養栄湯』、水からアプローチする『五苓散』『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』などなど、候補になる物は多いですが、やっぱり本人の体質に合わせない事には選びようがありません。
     やはり、漢方薬に詳しい病院を受診するよう、ご本人に伝えて下さいとお話した。
     鼻水とクシャミが頻発し、咳も出るというお客様。
     風邪薬を案内した方が良いかなと思ったけど、花粉症の方が思い当たるらしい。
     普段は、同様の症状が出るとアレルギー薬の『アレグラ』を服用しているという。
     『小青龍湯』と『ストナリニS』を紹介したところ、『ストナリニS』の方を購入された。
     鼻水が出るという事は、内臓が冷えていると考えられるので、意識的に温かい物を飲むように伝えた。
     『小青龍湯』なんかは、まさに体を温める物だから、個人的にはお勧めだったんだけど。
     お客様から喉の痛みと、しわがれ声の相談を受けた。
     数日前に熱風邪をひいたらしく、服用した風邪薬で体内が乾燥したのだろうと考え、一度は『麦門冬湯』を案内したものの、やはり主訴は喉の痛みの方だと考え直し、『駆風解毒湯』を勧めて、お買い上げ頂いた。
     しわがれ声だけなら、『響声破笛丸』という選択もあったんだけど。
     それと、喉が痛いと、つい水気のあるキュウリやトマトなどの夏野菜が食べたくなるだろうけど、体を冷やしたり、水分代謝を悪くして、体内を乾燥させる方に働くから、当面は避けるようにお話した。

     

  • 知人からの勧めを試す時に専門家への確認はしないの?

     ダイエットの相談で、お客様から『ナイシトール』(防風通聖散)と『ミドルケア』の比較を尋ねられた。
     『ミドルケア』は、特定保健用食品とはいえ、あくまで食品だから、医薬品と比較されても困る(;´・ω・)
     まぁ、大正製薬の信用も加算して、「害は少ない」くらいしか言えませんが。
     という訳で、『ナイシトール』(防風通聖散)の方を勧めて、お買い上げ。
     もし医師からダイエットの指導を受けるようなら、『防風通聖散』は保険の適応が効きますから、処方してもらってはどうかとお話した。
     赤ん坊連れのお客様から、鼻水の鼻炎の相談。
     もちろん真っ先に確認するのは授乳の有無で、授乳はしてないそうなので『ストナリニS』と『ロートアルガード鼻炎薬』を候補に案内し、眠くなりにくい物として『小青龍湯』を紹介したところ、『小青龍湯』をお買い上げ。
     暑くなってきたのに鼻水が出るというのは、内臓が冷えている可能性があるので、冷たい飲み物を控えるようにお話した。
     以前に、乾燥性の咳で『麦門冬湯』を購入して頂いたお客様から、食欲不振と疲労の相談を受けた。
     患者はご主人で、目の下に隈(くま)ができているという。
     そういう状態では、栄養剤を飲んでも、その栄養を行き渡らせる力すら無いと考えられるため、『柴胡桂枝湯』で土台を整えたうえで、『HPヒストミンゴールド』で滋養する組み合わせを勧めた。
     男性が『グリセリン』を求めて来店し、用途を尋ねたところ女性からの頼まれ物だそうで、肌の乾燥に使うようだとのこと。
     その女性も、人に勧められて風呂に入れるつもりらしく、初めて使用するようだ。
     う~ん、「知人から勧められて未経験の物を物を試す」って、私からすると「度胸あるなぁ(;・∀・)」って思っちゃうんだけど。
     しかも、それを購入するのに、人に頼むって、怖くないのかしらん。
     何も確認しないで、そのまま会計するつもりだったみたいだし………。
     あっ、でも以前に日記に書いたら、「本当は自分が使うつもりなのを、頼まれ物と言うケースも有る」って指摘されたっけ。
     という事を思い出し、勧めた人と、本人の体質の共通点を比較するようにお話した。
     その人に良かったからといって、自分にも合うかどうかは分かりませんので。
     女性のお客様から、額の発疹の相談を受けた。
     赤くなったりはしていなくて、白いツブツブが見える。
     痒みは無いそうで、ご本人は化粧品を変えたからか、急に暑くなったからではないかと思っている様子。
     化粧品のせいであれば、メーカーに問い合わせる事も考えられるけど。
     肌が汗に反応したなら、赤味を帯びるだろうし、なんだろうな~。
     皮膚疾患は難しい………。
     ご本人が店頭の『桂枝茯苓丸』に興味を示されたので、まずは試していただく事に。
     本来は、のぼせや赤ら顔など、発疹に熱感がある場合に用いる物。
     とはいえ、血流の改善で良くなる事も考えられる。
     経過観察を怠らないで、改めてご相談をお願いしますm(_ _)m
     頭痛の相談でいらしたお客様から、以前に『バファリン』で薬疹が出た事があると聞かされた。
     その時に病院を受診したそうで、アセチルサルチル酸が原因と診断されたという。
     ちゃんと病院に行かれて、なによりです。
     頭痛の方は、肩こりも関係していそうなので『釣藤散』をご案内した。

     

  • 通導散(つうどうさん)
    ………月経不順、月経痛、更年期障害、腰痛、便秘、打ち身(打撲)、高血圧の随伴症状(めまい、頭痛、肩こり)


    適応症状

     比較的体力があり、下腹部に圧痛があって便秘しがちな人の次の症状:
     月経不順、月経痛、更年期障害、腰痛、便秘、打ち身(打撲)、高血圧の随伴症状(めまい、頭痛、肩こり)

    用方・容量(顆粒製品の場合)

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合)

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       枳実(キジツ)3.0g   厚朴(こうぼく) 2.0g
       大黄(ダイオウ) 3.0g   陳皮(チンピ)2.0g
       当帰(トウキ) 3.0g    木通(モクツウ) 2.0g
       甘草(カンゾウ)2.0g  蘇木(ソボク) 2.0g
       紅花(こうか) 2.0g    無水芒硝(ボウショウ) 1.8g
      以上の割合に混合した生薬より得たエキス4.5g含有します。

    類似処方鑑別

    桃核承気湯
     体力が充実した人で、下腹部の抵抗・圧痛を認め、精神神経症状が激しい場合に用いる。

    大黄牡丹皮湯
     比較的体力が充実した人で、下腹部は緊張し、特にその一部に自発痛、抵抗・圧痛などの症状が激しく、精神神経症状があまり認められない場合に用いる。

    桂枝茯苓丸
     体力中等度の人で、症状がより緩和で便秘が無く、下腹部の抵抗・圧痛が比較的軽度の場合に用いる。

    防風通聖散
     体力が充実している、いわゆる卒中体質者で、肥満し、便秘があり、臍(へそ)を中心に膨満かつ充実している場合に用いる。この場合、時に本方と合方されることもある。

    使用上の注意

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)


    2.次の患者には慎重に投与すること
     (1)治療上、食塩制限が必要な患者。
     (2)妊娠および妊娠している可能性のある婦人には慎重に投与すること。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)電解質代謝:長期連用により低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重の増加等の偽アルドステロン症が現れる事があるので、観察を充分に行い、異常が認められた場合には投与を中止する事。また、低カリウム血症の結果としてミオパチーが現れる事がある。
     (2)消化器系:下痢、腹痛、食欲不振等の胃腸障害を起こすことがある。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。 


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 市販薬の名前はブランド名だから名前の一部が違えば成分も効能も違う

     お客様から、肌荒れの治療に使う『PAIR A錠』と『PAIR漢方エキス』の違いについて尋ねられた。
     メーカーとしてはブランド名を浸透させたいんだろうけど、ほとんどのお客様にとっては惑わせるだけにしか思えない。
     痛み止めの『バファリン』とか、風邪薬の『パブロン』だとか、市販薬の名前は多くがブランド名だから、一見して同じ名前のようでも内容は大きく違う。
     どのくらい違うかというと、成分の一部のみならず、全く成分が違って効能効果が適さないなんていうのも珍しくない。
     今回の場合、『PAIR A錠』の方は皮膚の材料になるヨクイニンとビタミンB6・B2と、新陳代謝を促すL-システインやグルクロノラクトンが入っていて、どちらかというと栄養剤に近い。(あくまで私見)
     一方、『PAIR漢方エキス』の方は名前の通り漢方薬で、というか『桂枝茯苓丸』そのもので、なんでその名前を全面に出さないのかと不思議に思うんだけど、漢方薬に年寄り臭いとか効くのに時間がかかりそうというような負のイメージを持っている人向けなのかもしれない。
     一般的に『桂枝茯苓丸』は、生理不順や更年期障害といった婦人疾患に用いる物と思われているから、それを皮膚疾患にターゲットを絞って販売するというのは、ドラッグストアでは漢方薬が症状とは関係無く棚の一角に集められて孤立してたりするので、皮膚疾患の棚に置いてもらえるというのは、販売機会を増やす戦略としては良いと思う。
     けど、同時にそれがかえって、分かりにくくしているんだから、物を売るというのは難しい。
     いずれにせよ、皮膚疾患での『桂枝茯苓丸』は血流を良くする事で、体の一部に停滞する悪いモノを体外に排除し、皮膚の再生に必要な栄養を行き渡らせるのが目的となる。
     なので、こと肌荒れの治療としては、『PAIR A錠』と『PAIR漢方エキス』の併用がオススメ。
     オススメだけど、なんだか悪質なセット販売のようであるな(;´∀`)
     そうそう、詳しくお話を聞いている中で、鼻づまりで病院から『荊芥連翹湯』が処方されていて、医師からは肌荒れにも聞くと説明されたそうなんだけど、お客様自身は鼻づまりは軽減したものの、肌荒れについての効果は感じられないと言っていた。
     確かに『荊芥連翹湯』の効能下記にニキビとあるから、効能書きだけで考えるとそう間違いではないものの、生薬構成から見ると冷やし過ぎて、血流を悪くして皮膚の再生を遅らせるとも考えられる。
     同じニキビでも、熱感のある赤いニキビには向いていても、今回のお客様のようにニキビに色が無いタイプでは効果は期待できない。
     思うに鼻づまりも、血流が悪くて上半身の局所に熱がこもってしまう事で体液が水分不足になっているのが原因なのではなかろうか。
     ちょっとその病院に通院するのも心配になったので、漢方薬に詳しい病院を紹介して、『PAIR A錠』と『PAIR漢方エキス』の両方をお買い上げ頂けた。
     胃痛の相談で、お客様がみえた。
     空腹時でも食べても痛むそうで、仕事の関係で朝・昼を食べずに16時頃に軽食、22時以降に普通の食事というサイクルらしい。
     それは無茶ですね( ̄▽ ̄|||
     『安中散』に痛み止めの『芍薬甘草湯』が入っている『大正漢方胃腸薬』を案内したけど、痛みが治まらないようでしたら病院に行ってみて下さいな。
     一方、仕事でのストレスも思い当たるそうなので、痛みが治まって胃の不快感が残るようでしたら『安中散加茯苓』に切り替えましょうとお話した。
     あっ、あと果物やヨーグルトは好きだそうなので、それでしたら朝になんとか食べて下さいとも付け加えた。

     

  • 女神散(にょしんさん)
    ………産前・産後の神経症、月経不順、血の道症


    適応症状

     のぼせと眩暈(めまい)のあるものの次の症状:
     産前・産後の神経症、月経不順、血の道症

    用方・容量(顆粒製品の場合)

     1日3回、成人1回1包(3.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合)

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
          香附子(コウブシ)3.0g     甘草(カンゾウ)1.0g
          人参(ニンジン)3.0g      黄ごん(オウゴン)1.0g
          川きゅう(センキュウ)2.0g   檳榔子(ビンロウジ)2.0g
          蒼朮(ソウジュツ)2.0g     丁子(チョウジ)1.0g
          黄連(オウレン)1.5g      桂皮(ケイヒ)0.5g
          当帰(トウキ)1.5g       木香(モッコウ)2.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス4.5g含有します。

    類似処方鑑別

    加味逍遥散 動悸、不眠、精神不安など、種々の精神神経症状は似ているが、体質的に虚弱で、季肋部および下腹部に軽度の抵抗・圧痛を認める場合に用いる。

    桂枝茯苓丸 体力中等度の人で、肩こり、頭痛、のぼせなどの精神神経症状は比較的軽く、下腹部に抵抗・圧痛がある場合に用いる。

    桃核承気湯 体力が充実した人で、のぼせ、頭痛、めまい、不眠、不安などの精神神経症状がいっそう激しく、便秘傾向があり、下腹部の抵抗・圧痛が顕著に認められる場合に用いる。

    温清飲 体力中等度以下の人で、のぼせ、手足のほてり、神経過敏などはあるが、精神神経症状は本方ほど多彩でなく、やや軽症の場合に用いる。

    使用上の注意

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)妊婦および妊娠している可能性のある人には慎重に投与する事。


    2.副作用
     (1)電解質代謝:長期連用により低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重の増加等の偽アルドステロン症が現れる事があるので、観察を充分に行い、異常が認められた場合には投与を中止する事。また、低カリウム血症の結果としてミオパチーが現れる事がある。
     (2)消化器系:下痢、腹痛、食欲不振等の胃腸障害を起こすことがある。


    3.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    4.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 疎経活血湯(そけいかっけつとう)
    関節痛、神経痛、座骨神経痛、腰痛、筋肉痛


    適応症状 

     体力中等度以上の人の腰部から下肢にかけての次の症状:
     関節痛、神経痛、座骨神経痛、腰痛、筋肉痛

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       シャクヤク(芍薬)2.5g     ジオウ(地黄)2.0g
       センキュウ(川きゅう)2.0g   ソウジュツ(蒼朮)2.0g
       トウキ(当帰)2.0g       トウニン(桃仁)2.0g
       ブクリョウ(茯苓)2.0g     ゴシツ(牛膝)1.5g
       チンピ(陳皮)1.5g       ボウイ(防已)1.5g
       ボウフウ(防風)1.5g      リュウタン(竜胆)1.5g
       カンゾウ(甘草)1.0g      ビャクシ(白し)1.0g
       ショウキョウ(生姜)0.5g    イレイセン(威霊仙)1.5g
       キョウカツ(羌活)1.5g 
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス5.0g含有します。

    類似処方鑑別 

    桂枝茯苓丸
     体力中等度の人で下腹部に抵抗・圧痛がより顕著であるが、腰部、下肢の疼痛が本方に比して経度の場合に用いる。

    桂枝加朮附湯
     
    比較的体力の低下した人が、冷え症で関節の腫脹ならびに疼痛あるいは筋肉痛のある場合に用いる。

    よく苡仁湯
     体力中等度以上の人で、やや慢性化した関節の軽度の腫脹、疼痛あるいは筋肉痛がある場合に用いる。

    越婢加朮湯
     比較的体力のある人で、冷え症でなく、口渇、浮腫の傾向があり、四肢関節の腫脹・疼痛を認めるが、下腹部の抵抗・圧痛を伴わない場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)長期運用により低カリウム血症、血圧上昇などが現れる場合があるので観察を充分に行う事。
     (5)体力が著しく衰えている患者。(いっそう体力を喪失し、痛みが増強する事がある。)
     (6)著しく胃腸虚弱な患者。(軟便、下痢、腹痛、胃部不快感、食欲不振等の胃腸障害を起こす事がある。)
     (7)妊婦及び妊娠している可能性のある婦人には慎重に投与する事。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


     

  • 桂枝茯苓丸加よく苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
    月経不順、血の道症、にきび、しみ、手足のあれ

    適応症状 

     比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の症状:
     月経不順、血の道症、にきび(ニキビ)、しみ、手足のあれ

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
      ヨクイニン(よく苡仁) 10.0g
      ケイヒ(桂皮) 4.0g
      シャクヤク(芍薬) 4.0g
      トウニン(桃仁) 4.0g
      ブクリョウ(茯苓) 4.0g
      ボタンピ(牡丹皮) 4.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス3.75g含有します。

    類似処方鑑別 

    桃核承気湯
     本方より一層体力が充実した人で、症状が激しく、のぼせや種々の精神神経症状、便秘があり、左下腹部に抵抗・圧痛が顕著な場合に用いる。

    大黄牡丹皮湯
     体力が充実した人で便秘に伴って、下腹部に自発痛、抵抗・圧痛、化膿巣のある場合に用いる。

    当帰芍薬散
     
    比較的体力の低下した人で、顔色がすぐれず、冷え症の傾向があり、下腹部に軽度の抵抗・圧痛が軽度の場合に用いる。

    加味逍遙散
     比較的体力の低下した人で、季助部および下腹部に軽度の抵抗・圧痛を認め、不安、不眠などの精神神経症状をより強く訴える場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。
     (4)妊婦及び妊娠している可能性のある人には慎重に投与すること。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (3)妊娠および妊娠している可能性のある婦人には慎重に投与すること。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。